Progress Report 4:幼な妻甘々調教



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 娘が妖精になったおかげで、Petti Chobit Rich(遊休です)な数日がありました。大学卒業して院生になったら、即シフトで現在は散歩と居眠り代わりのスマホ入力はPCの1/4くらいのスピードですが、まあまあ、銭もらって妄想小説を書けるのですから、いい御身分なわけでしょうね。
 前回の『鞭打折檻』につづいて『酒席接待』の全文紹介です。


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酒席接待

 菊枝のアドリブも手伝って、新婚二か月目からは本格的な調教が始まった。といっても、鞭やスパンキングの苦痛系は、せいぜい週に一回。懲罰にしても、若干の不服従には気づかぬ振りをしたり、料理が不味いなどは元から対象外だ。毎日の調教は、もっぱら羞恥や恥辱だった。といっても、羞恥に狎れさせてはいけない。内心では羞恥に悶えつつ、恥辱を受け容れる。ある意味では、男にとって理想的な、日本古来の大和撫子を育成しているようなものだ。
 日本古来の美風には(地方によっては)客人に女房を差し出すといった習俗もある。睦菜にも、これは引き継がせる。つまり、銀行にとっては神様にも等しい大蔵省(MOF)の役人を接待する席に侍らせて、気に入っていただければ同衾する――ということだ。
 どんなに厳しい罰を受けてもいいから、それだけは赦してほしいと、睦菜は泣いて拒んだ。しかし、事はプライベートな問題では収まらない。どれだけ清廉潔白に運営している銀行にでも、如何様にでも難癖はつけられる。まして、ヤクザを利用したりされたり、交際費とか付替えとかが常態となれば、地方銀行などMOFの課長あたりの一存でどうにでもできる。
「どうしても出来ないとなれば、きみを離縁したうえで、僕も職を辞すしかなくなる」
 筋論でいくなら、辞職すれば離婚の必要まではないが、そこまでして睦菜を庇うのは、僕のサディストとしてのプライドが許さない――などと、力み返るまでもなかった。夫の窮状を救うためならば、一肌脱ぐのも股を開くのも厭わない。前妻にはとうてい望むべくもない献身であり果断だった。
 言い訳めいて聞こえるだろうから睦菜には言わなかったが。コンドームを着けたペニスを膣に挿入する行為を、僕は真正の媾合いとは思っていない。二十年前の映画『また逢う日まで』で有名になった、ガラス越しのキスと本質的には変わらない。そしてMOFと来た日には、妊娠させれば厄介だし病気をもらえば出世に響くとばかりに、絶対に抜き身では事に及ばない。そのくせ、フェラチオはゴム無しを当然と心得ているのだが、それはともかく。
 僕はMOF担ではないが、彼らのための裏仕事は最重要任務のひとつだ。今回の宴席は課長とその部下二人の合計三名。対する肉弾特攻隊員は、主贄(という言葉はないだろうが)が睦菜で、部下に侍るのは特命女子行員が二人。それは僕が手配するまでもないのだが、宴席での演し物は、ぎりぎり表街道を歩いている連中の手には余る。妙齢の妖女と清楚な十代の美少女とが演じるシロシロ・ショーと、この道十数年(でも、二十代だが)の花電車嬢は、副頭取に美少年をあてがったときと同じ人物の伝手を頼った。

 九月末。東京の老舗にはかなわないが、県内にこれ以上の店はないという高級料亭を借り切っての接待。三十二畳の座敷には床の間を背に松木というMOF課長と二人の部下がふんぞり返り、入口に近い壁際に副頭取とMOF担課長と僕が畏まっている。
 睦菜は素肌に水色のジャンパースカートと臙脂色のリボンタイだけを身に着けて、松木の左側に侍っている。結婚式のときよりも、よほど表情が硬い。
「打掛やウェディングドレスのときも愛らしかったが――こうしていると、学生そのものだねえ」
 ジャンパースカートは、実際に学校の制服だった。
「ともかくも結婚してしまえば、立派に成人だからね。ええと……片岡クンだったかね。まったく羨ましいねえ」
 接待ズレして、並みの遊びでは満足しなくなっている男だが、法に抵触するような行為は厳に慎んでいる。大衆週刊誌のスキャンダルはいくらでも握り潰せるが、省内での足の引っ張り合いや、政局に利用されることを警戒している。
 しかし、彼が青い果実を好むことは、すくなくとも各銀行のMOF担には広く知られている。キャバレーなどでは、いちばん若く見えるホステスを指名して、お持ち帰りしたときには、実の娘が使っていたセーラー服などを(わざわざホテルまで持ち込んで)着せて悦んでいるそうだ。だから睦菜に食指を動かすなど百も承知で、主賓として結婚式に招待したのだ。けっして私利のためではない。私欲のためではあるが。
 この課長に比べれば、部下の二人など可愛いものだ。銀行の制服(にしては、スカート丈がふだんの睦菜に負けず劣らずだが)に身を包んだ短大卒の娘にしなだれかかられているのに、堂々と太腿を撫でまわす度胸がなくて、左手の置き場に困っている。

 男の人数分だけ料理が運ばれて、すぐに女中は退席する。
「皆様にビールをお注ぎしなさい」
 女子行員は、ホステス顔負けの慣れた手つきでコップを満たす。睦菜は、形だけは即席で教えたとおりに(必要以上に身体を密着させるとか)振る舞っているが、瓶の口がコップに触れて、カチカチと鳴っている。そんな様子に、MOF課長の松木はご満悦。睦菜が注ぎ終わるとビール瓶を取り上げ、肩を抱きながら睦菜のコップをなみなみと満たす。
「本日の御役目、ご苦労様でした」
 副頭取が型通りの挨拶をして、乾杯。
「乾杯とは、杯を乾すのだからね。さ、ぐいーっといきなさい」
 松木に強いられて、睦菜がコップ一杯のビールを一気に飲んだ。初めての経験ではないだろうか。
 松木も部下も、食い意地が張っている。八寸を一品ずつ一口で平らげ、その間に中瓶一本ほどを流し込む。
「なかなかの珍味だよ。キミも食べなさい」
 松木は睦菜の左腋に手を差し入れて抱き締めたまま、端に摘まんで半分かじった料理を、睦菜の口へ運ぶ。
「ほら、あーん」
 睦菜が助けを求めて目を僕に向ける。
「せっかくのご好意だ。遠慮なくいただきなさい」
 睦菜に恥辱を味わわせる愉快と、掌中の珠を弄ばれる嫉妬との板挟みは、嫉妬が圧倒している。
 睦菜は、僕のペニスを咥えるよりはよほど嫌そうな顔で、料理を口に入れた。口を漱ぐつもりか、すぐにビールをひと口飲む。
「お、いけるね」
 あまり減っていないコップに、松木がビールを注ぎ足した。
「睦菜。お酒は控えておきなさい。最後まで、きちんとお世話をしなくちゃならないだろ」
 松木にも釘を差しておく。
「こいつは、アルコールに免疫がありませんから。俎板の上でピチピチ跳ねる鯉がお好きでしたら、そっと釣り上げてやってください」
 わははははと、松木がわざとらしく嗤う。箸を置いて、その手でスカートの裾をめくった。ひさしぶりに人目から逃れていた睦菜の太腿が、その付け根まで白熱電球の下に曝される。
「ん……? おいおい?」
 松木が、さらにスカートの裾を持ち上げる。睦菜は自由な左手を宙に浮かせかけて、ぱたんと畳に落とした。
「清楚な女学生がノーパンとは、恐れ入ったね」
「女学生なんてものは、男子の見ている前でも下敷きでスカートの中を扇いだりしますからね。パンティを禁止すれば、すこしはお淑やかに振る舞うというものです」
 新婚旅行で下着禁止を言い渡したときの屁理屈に、睦菜が不服そうな表情を(ちらっとだけ)浮かべた。亭主の好きなノーパンティ、とでも言ってほしかったのか。
「いやいや、なるほどなるほど。お淑やかなら、こんなことをされても、羞じらうだけで抗いはしないだろうね」
 松木の指がスカートの中に隠れた。
「おや? まだ生えていないのかな?」
睦菜が頬を染めて腰をもじつかせる。嫌悪の表情を浮かべまいと努めているのが、僕には分かる。
「ところで、片岡クン」
 副頭取が、助け舟を出したつもりだろうか、唐突に言う。
「今夜は、色々と趣向を凝らしているのだろう。出し惜しみをせずに、お目に掛けなさい」
 僕は障子を開けて、廊下で出番待ちをしている花電車芸人を招き入れた。

「谺(こだま)日花里(ひかり)です。つたない芸ですが、一所懸命に務めさせていただきます」
 日花里はノースリーブのワンピースを着ているのだが、睦菜の普段着どころではない。ウエストラインが臍のあたりで、そこからのスカート丈が十センチ足らず。つまり、まっすぐ立っていても股間が丸見え。平伏すれば、尻も丸出しになる。
「芸を披露いたします前に、ちょっと失礼を」
 日花里が立って、部屋の隅に三つの箱を並べた。平べったいのを真ん中に、左右に縦長の箱を置いて電線でつなぐ。ポータブル式のステレオ・カセットプレイヤーだった。礼儀に反して尻を主客に向けて立ち、足を伸ばしたまま上体を折り曲げての作業。足を広げているから、股間を覗き込むまでもなく丸見えになっている。手入れの行き届いた商売道具だ。淫裂のまわりは剃っていて、恥丘の上だけに小さなハート形を残している。
 スピーカーから、ゆったりとした曲が流れ始める。曲名は知らないが、ストリップ小屋で定番のやつだ。
 小道具を入れた手提げ篭を脇に置いて、日花里が座敷の真ん中に開脚して立つ。ピンポン球を五つ、畳の上に並べた。
 ゆっくりと膝を曲げて、尻が畳に着くまで腰を落とす。股座
が、ほとんどピンポン球に接する。
「はいっ!」
掛け声と同時にピンポン球が吸い寄せられて、つるっと淫裂に呑み込まれた。
「おわっ……」
「ふええ……」
 二人の部下が驚きの声を漏らした。
「まあ!」
睦菜も、しゃっくりを呑み込んだような顔をしている。
 日花里は腰をずらして、さらに一個を淫裂に吸い込んだ。が、それ以上はさすがに無理らしい。立ち上がって、今度は膝を伸ばし、上体を深く折ってピンポン球を拾い上げては、腰をくねらせながら淫裂に押し込んでいく。
唾で濡らしたりはしていない。けれど、淫唇は明かりを反射するほどに絖っている。とすると、この女は生活の為だけに、見世物になっているのではない。性癖と実益とを両立させているのだろう。
 五つのピンポン球をすべて呑み込むと、日花里は松木に野球のグローブを渡した。
「胸の前で構えていてくださいね」
 二メートルほど離れて仰臥する。膝を立てて腰を高く突き上げる。
「ピッチャー、第一球を投げます……ハイッ」
 つぽんという小さな音とともにピンポン球が飛び出して――グローブに命中した。頭取が捕球して、ピンポン球を指でつまんで膳の隅に置いた。スカートを捲り上げられて剥き出しになっている睦菜の腿で、その指を拭く。睦菜が唇を噛んだのに気づいたのは、僕だけだったろう。
「三連発でいきます……ハイイッ」
 つぽぽぽんと立て続けに飛び出して、三球ともグローブに命中。さすがに捕球しきれず、二つまでが畳に転がった。
「最後はホームランとなりますか、どうか」
 掛け声とともに日花里が足を蹴り上げてバック転した。逆立ちになる寸前にピンポン球が飛び出して、天井に当たって跳ね返り――松木が腕を伸ばして捕球する。
「あらあ、残念。外野フライを取られてしまいました」
 日花里は松木の前に立つと、くるりと回れ右をして、開いた足のあいだから手を伸ばして、膳の上のピンポン球を(手提げ篭の中に)回収した。
「続きましては、数当てゲームでございます」
 手提げ篭から一合升を取り出して、ビー玉を一杯に詰める。座敷の真ん中でデングリ返りをして、股間に大きな漏斗(じょうご)を突き刺した。
「どなたか、ビー玉を挿れてくださいませんか」
 MOF課長の様子をうかがったが、しゃしゃり出てくれる気配はなかった。
「あ、はーい。あたし、やります」
 川戸京子が、少学生みたいに勢いよく手を上げた。昨年に入行して、半年と経たずに上司と不倫をしでかし、不問に付す代償として特攻隊員を志願させられた娘だ。ちなみに相手の上司は、この件で雀の涙(ボーナス)を頂戴している。羨ましい話ではある。
「あの……入れますよ」
 京子がビー玉をつまんで、漏斗に落とす。
「遠慮しないで、いっぺんにぶちまけてくださいね」
 いいのかな? といった顔つきで、ジャララッと漏斗に流し込んだ。
「うわあ……吸い込まれてく」
 横から見ていると、下腹部がひくひくと動き、そのたびにビー玉が減っていくのが分かった。
 日花里が身を起こして、バスタオルを二つ折りにして敷いた上に立った。ビー玉は落ちてこない。
「おっしゃった数だけ、ビー玉を出してご覧にいれます」
「ほほう。では、七つだ」
 なかなかに意地が悪い――のは、役人の通例だが。ひとつだけ出すのも難しいだろうが、膣筋の訓練次第で自在になるとは思う。しかし七つとかになると、数え間違いとか勢いとかで、思い通りにならないのではないだろうか。
 しかし日花里の芸は、僕の想像を超えていた。
「ええっ……いきなり七つですか? できるかなあ」
 などとぼやきながら、腰をくねらせる。そして。
「ハイイッ!」
 ひとつずつではなく――ぼたたたたっと一気にビー玉を排出した。落ちてぶつかり合って遠くまで転がったのもあったが、数えてみると、きっちり七つだった。
「うわあ。すごいすごい」
 京子が手を拍って、場を盛り上げてくれた。
「うん、見事だ。つぎは――そうだな。ひとつ残らず一度に出せるかな」
 松木が、退屈そうに言う。あるいは、こういった芸も初見ではないのかもしれない。
 日花里も機嫌を読み取って、敗戦処理みたいな感じでビー玉を放出した。
「ほんとうに残っていないか、確かめてみろ」
 松木が睦菜を前に押しやった。
 それまで抱きすくめられていた睦菜は、ほっとした態で日花里に、にじり寄った。さすがに逡巡したが、おずおずと股間に指を伸ばす。
「ごめんなさい」
「遠慮しなくていいわよ」
 睦菜の人差し指が、淫裂に突き刺さる。
「そんなのじゃ分からんだろう。口をつけて吸い出してみろ」
 睦菜が、助けを求めて僕を振り返った。途方に暮れるというよりも、生理的な嫌悪感をにじませている。
 僕は苦々しい思いにとらわれた。いずれは菊枝とレズらせることも計画している。別に菊枝でなくてもかまわない。しかし、それはあくまでも僕が睦菜に強いる行為だ。こんな俗物に主導権を奪われて良いわけがない。とはいえ、こんな瑣末事でMOFの機嫌を損ねるのは馬鹿らしい以前の問題だ。
 ――苦境を救ってくれたのは、他ならぬ日花里だった。
「馬鹿ぁ言っちゃいけないよ」
 一歩下がって、睦菜の指を引き抜いた。
「こちとら、見せるが乗せない花電車だい。女の子の指挿れくらいはサービスするが、トイチハイチの岩清水とあっちゃあ、本番もいいとこ。お断わりだよっ」
 伝法な啖呵に、松木が目をパチクリさせている。最初の仰天が治まるにつれて、こめかみに青筋が浮いてくる。が、癇癪を爆発させたりはしなかった。
「わっはっは……」
 磊落を装って笑う。目は笑っていない。
「いや、キミの言うとおりだ。腰を折って済まなかった。つぎの演し物を見せてもらおうじゃないか」
 このまま続けても、白けた場は元に戻らない。ぼくは、副頭取に目配せした。副頭取もうなづく。
「まだ料理も後が控えていますし。仕切り直しといきませんか?」
 日花里には、いったん下がってもらった。
 汁物と刺身が運ばれて、ふたたびMOF三人衆の健啖ぶりが発揮される。あまり呑ませては二重に都合が悪いと考えたのか、女子行員がお酌を手控える。のに睦菜も気づいて真似た。
 ちなみに二重というのは。松木の酒癖が善くなさそうなのと、部下は若いにしても、やはり燃料満載では運動性能を発揮できない懸念とだ。男が自分を奮い勃たせる目的で激しく動くのは、女にとっては苦痛なだけだし、挙げ句不首尾に終わったりしては銀行の命運にかかわる。
 松木がすこしはお行儀が良くなって(?)、ジャンパースカートの脇から手を突っ込んで睦菜の乳房を弄ぶのを横目に見て座をはずし、祝儀を包み詫びも入れて、日花里にはお引き取りを願った。その分、シロシロ・ショーを本気で演じてもらえば時間はつなげる。
 会席料理が折り返し点を過ぎたところで、シロシロ・ショーの始まり。
 二十五歳以上四十歳未満としか外見からは判断できかねる妖女は、芸名をローズという。まとっていたバスローブを脱ぐと、全裸。淫毛は無いのだが、その部分にタトゥを入れている。刺青ではなく西洋の技法だろう、発色が鮮烈だ。クリトリスの上に大輪の薔薇が咲き誇り、淫唇の左右を葉が取り巻いている。
「ほほう……」
 松木が唸った。部下は、嘆声すら遠慮している。
 僕としても、こんな趣向までは斡旋してくれた人物から聞いていなかったので、万事心得た興行主の体面を保つのに苦労した。いずれは睦菜にも、こういったタトゥを入れてみたいと思い、しかしそれでは彼女を解放してやるときの重荷になると気づき、それなら若い主人を見繕ってやればかまわないかと――一瞬のうちに思いを巡らせたりもした。
 ローズは、僕たちに向かって正座した。主客には側面を見せる位置取りになる。全裸だが、西洋の小間使いが着けるような白いひらひらした布を頭に留めている。
 相方のチェリーという娘は、どうかすると睦菜よりも稚く見える。胸の膨らみは、まったくブラジャーの必要がない。股間にはごく淡い飾り毛が萌えているが、稚い一本筋は剥き出しになっている。そんな肢体に黒いストッキングを赤いガーターベルトで吊っている姿が、ひどく不釣り合いだった。
 チェリーが、ローズの膝をまたいで立った。ローズが、恭しい手つきでチェリーの腰を両手で抱えて――股間に口づけた。
 ぴくんっとチェリーの背中が震えたのは、演技かもしれない。
 ぴちゃぴちゃ、ずちゅううう。音を立てて稚い淫裂に舌を挿れて舐めまわし、ひと口に頬張るように啜る。
「あ……ああん」
 チェリーが積極的に腰をくねらせて、股間をローズの口にこすりつける。
 性的に早熟なお嬢様と、経験豊富な小間使いの淫戯。そういう設定なのだろう。
 チェリーがローズの膝を蹴って主客に向かって足を開かせ、その間に片足を入れた。僕の位置からはよく見えないが、爪先でローズの股間をくじっているらしい。
「お、お嬢様……お赦しください」
 小間使いは初心で、お嬢様に翻弄されているということか。年上の女が受け身のお嬢様に悪戯を仕掛けるのならありふれた設定だが、その逆というのは斬新かもしれない。まあ……世間一般では、レズビアンそのものが斬新でもあり背徳でもあるが。
「しゃべったら、奉仕がおろそかになるでしょ」
 お嬢様が、小間使いの股間を(かなり強く)蹴った。
「あうっ……」
 呻いたきり口を閉じて。いっそう激しくお嬢様に口淫奉仕をする小間使い。
「ああっ……いい、もっと……」
 お嬢様は立っていられなくなって、ずるずると畳の上に寝崩れた。小間使いが逆向きにおおいかぶさって、69に移行する。華奢な少女が年増女にのしかかられる構図は、絵柄としてはそそられるが、いかんせん少女の裸身が隠れてしまうので即物的な興奮からは遠ざかる。上座からは、よく見えているのかもしれないが。
 小間使いの頭が、縦に動いて。
「ひゃああっ……い、いいい!」
 クリトリスを噛んだのか舐めたのか。お嬢様が甲高く囀った。
「いい……ママ、もっとお……」
 なに……?!
 今のは、演技を忘れた叫びなのだろうか。そういえば、二人の顔は似ていなくもない。
 小間使いが腰をずらして、お嬢様の口を完全にふさいだ――ところをみると、ほんとうに二人は実の母娘らしい。
 ずきん、と。それまでは興行主めいた気分で冷静に眺めていたのだが、一気に硬くなった。
 実の母娘が、なぜこんなことをしているのか。生活ためか、母親の変態的欲望ゆえか。それとも二人して誰かに飼われて――ちょうど、僕が睦菜に露出的な服装を強いるのと同じように、強制されているのか。あるいは、身を売るよりは、まだしもと……いや、それはない。日花里はともかく、この二人は、夜伽の敵娼がお気に召さなかったときのピンチヒッターとして、MOF三人衆が止まるホテルに同宿させる手筈になっている。
 そんなことを考えているうちにも。二人は体を起こして向かい合っていた。両手を後ろに突いて身体を支え、互いに足を交差させて腰をにじり寄せ、股間を密着させた。小柄な娘が、むしろ積極的に股間を押しつけて、腰をくねらせる。
 ぶぽっ、ぶぽっ……二人の股間が密着して離れるたびに、滑稽だが卑猥な音がかすかに聞こえる。
「あああん……」
 娘が、これは感極まらずに、もどかしそうに嘆く。観客からは、69よりもずっと露骨に股間が見えているが、当人たちへの刺激は、それほどでもないようだ。つまりは、見せるための仕草か。
 一、二分で貝合わせは終わって。二人が並んで正座した。母親が、ぼくに目配せをする。
 その意味に気づいて、僕は廊下に顔を突き出して、つぎの料理を運ぶように呼ばわった。
 すぐに女中が現われて、全裸で正座する二人の女は存在しないかのような態度で、空の皿を下げ、新しい皿を膳に載せていく。新しいビール瓶も林立する。
 女中が退出して障子が閉まると、ショーの第二幕が上がった。
 母親がバスローブの下から、双頭の張形を取り出した。形も大きさもデフォルメされていない。まさしく、怒張した二本のペニスそのもの。それが一直線になっていて、中央には睾丸を模した膨らみがある。そこを持てば押し引き自在だし、ストッパーも兼ねているのだろう。
 娘が立ち上がって、足を開く。母親が優しいというよりも恭しい手つきで、娘の淫裂に張形を挿入する。早熟のお嬢様に仕える小間使いという設定を貫くつもりらしい。
「あはああん……効くううう」
 69のときに比べると、まったく棒読みの喘ぎ声。膣性感は未開発なのかもしれない。
「可愛がってあげる。寝んねしなさい」
 娘が扮するお嬢様に指差されて、母親が女主人に忠実な小間使いになりきって、あお向けに寝転がった。犬みたいに手足を引き付けている。
 娘が母親の腿をはさんで膝立ちになって。鮑のように性熟した淫裂へ張形をあてがい、ずぶずぶっと埋めていく。
「あああっ……きつい。でも、もっと強く……」
 母親にうながされて、腰を動かし始める。左手で上体を支え、右手で張形の睾丸の部分を押さえている。
 ずにゅ、ずにゅ、ずにゅ……ゆっくりと深く突き挿れている。
「あああっ……きつい、いいいいい」
 母親の呻き声が甘やかに響く。本気で感じているようだ。両腕を差し伸べて、娘を抱き絡めた。豊満な乳房が、ささやかな硬い膨らみに押しつぶされる。
 そのままごろんと転がって、主客が入れ替わった。母親が俄然激しく腰を使い始めた。娘は両手で睾丸を握って、張形が自分の中で動かないように固定している。つらそうに顔を歪めている。
「あああん、お嬢様あ。お嬢様も一緒に……」
 母親は肘で身体を支えて、自由になった両手で稚い膨らみを揉みしだく。背中を丸めて顔の位置を合わせ、唇を襲う。
 ぬちゃぬちゃぬちゃ……浅く激しいピストン運動に、湿った音が伴奏する。
 膣が駄目ならクリトリスを責めるべきなのに、そうしていない。母親には、娘を追い上げる意図はないらしい。
「あああっ……もう駄目。逝っちゃいますうううう!」
 娘を組み敷いて、母親は女子プロレスのヒップアタックさながらに荒れ狂って――短時間でアクメを究めた。のは、さすがに演技だろう。全体重をのし掛けられた娘が気息奄々になっているのは本物かもしれない。
「あら。わたしだけが気持ち良くなっちゃったみたいね。ごめんなさい。お嬢様も善がらせて差し上げますわ」
 母親が身を起こして、娘から双頭張形を抜き取った。自分も抜いて――アヌスに差し替える。
「ええっ……?!」
 睦菜が、驚きの声を小さく漏らした。僕がレズの絡み合いに気を取られていたあいだに――睦菜は膝の上に乗せられ、肩ホックをはずして剥き出しになった乳房を弄ばれ、腰まで捲り上げられて露出した淫裂に指を突き立てられ、こねくられている。チェリーに比べれば発達している淫唇は、赤く充血して淫汁に絖っている。それは激しい物理的な刺激によってもたらされた変化に過ぎず、当人は苦痛は感じていないまでも、恥辱に耐えているだけ。三か月も調教していれば、それくらいは分かる。接待が終わったら、存分に甘やかしてやろう。
 母親が娘の両足をつかんで高々と持ち上げる。リンボーダンスのように腰を突き上げた姿勢で、張形を娘のアヌスに押しつける。
「力を抜いているのよ」
 娘の返事を待たずに、ずぶううっと押し挿れた。
「あああっ……く、苦しい」
 小さな悲鳴には、はっきりと快感の響きが絡みついていた。
 未性熟で膣性交が困難でも肛門性交は可能な場合があるとは話に聞いていたが、今目撃しているのは、まさにそれに近いのではないだろうか。
「裏返すわよ」
 母親が娘の腰を両手で持って、ぐるんとひっくり返した。娘も膝を引きつけて協力する。
「きひいいい……んん」
 張形にアヌスをこじられて、娘が鼻に抜ける声で呻く。
 娘が両手を突っ張って四つん這いになるのを待ってから、母親もアクロバティックな動きで身体を裏返して四つん這いになった。
「痛い……やめてえ」
 やめたら恨まれるに決まっていると、朴念仁にも分かる甘い悲鳴。
 出来上がったポーズは、犬の交尾とそっくりになった。
「締めつけては駄目よ」
 肘と膝を支点にして、母親が身体を前後に揺すり始めた。睾丸の部分がアヌスに密着したまま、張形が娘のアヌスに抽挿される。
「あああああっ……ああんん」
 娘の悲鳴が甲高くなった。
「駄目……もう、いやあ。きつい……つらいよおおおお」
 しかし、「やめて」とも「痛い」とも訴えない。
「あん、あん、あん……」
 悲鳴がピストン運動に同調している。
 睦菜は身体を嬲られている不快に耐えながら、それでも妖女と少女の媾合いに気を奪われている。おそらく――僕と睦菜とでも同じことが出来るのだと、すでに理解しているだろう。
 教育する手間が省けて、僕はちょっと気落ちした。せめて、興味を持たないでいてくれることを願う。嫌がる行為を強いて、それに馴致させていくのが、サディストの愉悦なのだ。
「うああああっ……お尻、熱いよおおおおお!」
 アクメとはいわないまでも、ひとつの頂に達したらしい。ショーとしては、それでじゅうぶんだと、ローズも心得ている。十秒ほど動きを止めて、チェリーに束の間の余韻を味わわせてから、身ふたつに別れた。
 ぺしゃっと畳の上に崩れた娘の尻を割って口づけて――汚れを清めてやる。便秘をした赤ん坊に母親が施す処置を彷彿とする。サディストとしては、これを真似るわけにはいかない。たとえ、される側が幸せそうに身を委ねているとしても、だ。
 やがて、二人が起き上がって。
「お粗末様でした」
 MOF三人衆に向かって平伏し、それから僕たちへも同じように挨拶をして。バスローブに張形を包んで、素裸のままで退出した。
「実にもったいない話だな」
 松木が、憮然とした口調でつぶやいた。
「女同士でSごっこをして、なにが面白いのか、わしには分からん」
「そうはおっしゃいますが」
 MOF担が本来の役目を思い出して、お追従顔でとりなす。
「しかしですね。あのチェリーちゃんがシロクロ・ショーなどに出演したら、心中穏やかざるのではありませんか」
 わははははと、また作り嗤い。狐と狸の化かし合いが宴席にとどまっているうちは、実害が無いのだが。
 ショーが終わると、残りの料理が運び入れられて。僕は、ビールの追加を手真似で押し留めた。
 それが功を奏して、午後八時過ぎに宴席はお開きとなった。
 睦菜はぎこちなく、二人の女子行員はもっと狎れた様子で、それぞれの相手にしなだれかかって――三台のハイヤーでホテルへ向かった。僕も四台目のハイヤーに母娘を同乗させて、後を追う。日花里は、先にひとりでホテルへ戻っているはずだ。ピンチヒッターは務めないが、アンコールが掛かるかもしれない。今夜は途中打ち切りになったのだから、その可能性は大いにあった。
 副頭取とMOF担課長は、ここで御役目御免。呑み直しに街へ繰り出すのかもしれないが、僕の知ったことではない。
 僕はホテルのロビーの片隅で、終戦処理に待機する。事が終われば敵娼を追い返す薄情者が多い。彼女たちをねぎらいタクシーに乗せるまでが、僕の仕事なのだ。夜明けのコーヒーまでは面倒を見きれないが、睦菜がそうなれば、仮眠しながら待ってやるつもりでいる。
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 酒席となると、花電車とシロシロ・ショー。
 何回書いたでしょうかね。
ピンク海女』、『大正弄瞞』、『1/16の牝奴隷』、『ママと歩む Slave Road』……まだ、あったかしら?
 どこかしら工夫はしていますけどね。やはり、書いてて楽しいから書くわけです。


 全体の進捗率は65%といったところです。現在はヒロインが花電車芸の特訓中。
 お師匠さんのとこまで、5年前に開通した新幹線にひとりで乗って通いますが、『僕』はけっして甘やかしません。ノーブラノーパンで股下3cmのミニスカートに、臍出し裾結びブラウス。道中で襲われてはいけないので、鎖の貞操帯です。
 隠すところは隠していますから問題はありませんが、未成年と「間違われて」補導されかねません。なにしろ、親の許しがあれば結婚できるぎりぎりの年齢ですから。なので、原付免許と戸籍謄本を持たせています。結婚してれば成年です。
 さて。花電車芸の特訓の成果は、年末にMOFの忘年会でお披露目して。
 年が明けたらトルコへ泡踊りの習得に通わせたり、タチのサディスチンの菊枝から濃厚なレズ技を教えさせたり。
 『僕』の勤務先の銀行が催す夏の親睦海水浴では、当時としては破廉恥きわまりない紐ビキニあたりで若手社員を悩殺させて、奥様連中から総スカンを食うものの、話題をSEXテクニックへ持っていかせて、別の日に「御無沙汰マダム」連を相手に秘伝を伝授させたり……そして、まあ。大団円は、『未性熟処女の強制足入れ婚』や『初心妻志願奴隷』の三番煎じですけど。
 それはそれで、先のお楽しみということで。


神田るみ

 BFネタを漁っていて、構図としては使えないし顔の向きも合成に適さないけれど。ど真ん中の剛速球がありました。
 手足の細さが未性熟を思わせます。あどけなくも妖艶です。
 ヒロイン睦菜のイメージにどんぴしゃ。
 睦菜は、結婚前は三つ編みお下げでしたが……読み返して、まだ髪を切っていなかったので。美容院へ行かせてセミロングのツインテにさせました。



 
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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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