Progress Report 2:昭和集団羞辱史物売編(昼)

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 リクエストを消化して(2週間で200枚)、戻ってきました。
 『淫毛の御守』は120枚で終わって、『寝室必需品』に取り掛かっています。
 今回の紹介は『淫毛の御守』終盤です。


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   見せしめの磔

 秋競馬も終盤を迎える頃、美子の貯金額は五十万円に達していた。サラリーマンの年収を軽く超えている。安い物件なら、ほんとうに小さな花屋を開けるくらいだが――夢として勇次に語ったら、猛反対された。裏通りに小さな花屋を開いても、客がつかない。運転資金を食い潰して、すぐに立ち行かなくなる。
「まあ、別の花を売ろうってんなら、話は別だが。おめえなら店主よりも売り子のほうが稼げるぜ。巫女との兼業は無理だがな」
 言いながら勇次がいつもより下の部分、穴の入り口をくすぐったので、『別の花』の意味は分かった。そんなこと、絶対に嫌だった。美子が売っているのは、毛だけだ。彼女にしてみれば、後世のギャルが使用済みパンツを売るのと同じ感覚だったのかもしれない。
 なにも急がなくていい。秋競馬が終わったら、すぐに年末競馬、新春競馬が始まる。半年で五十万円だから、一年で百万円。二年で二百万円。目抜き通りに大きなお店を構えることも不可能じゃない。それとも、自分は資格を持っていないけれど、人を雇って美容院を開くのも素敵だ。
 でも――と、美子は悩む。お店を持ったら、それが勇次との訣かれになる。そんな予感がしていた。
 佳子は夏に先輩の男性と海へ行って、そこで結ばれたと自慢している。でも、話を聴く限りでは痛かっただけで、女性器にはキスさえされなかったそうだ。勇次の乾分たちともいくらかは話をするようになったのだけど。『ハモニカ』は勇次の特技で、キスはともかくビブラートなんて、誰にも真似はできないそうだ。
 それを考えると、お店なんかどうでもよくなってくる。元々、小さい子が抱く漠然とした夢と違いはなかったのだから。
 ――その日も、一日二回の興業で二万五千円を稼いで、連れ込み宿で何度も絶頂まで演奏されて、雲の上を歩くみたいな感覚は、電車を降りてからも続いていた。
 まだ火照りの残る肌を晩秋の夜風に吹かれながら、駅前の町を出て工場の寮へと田んぼに挟まれた道を歩く。後ろから車のヘッドライトが近づいて来たので、畦道へ避けた。
 荷台に幌を掛けたトラックがゆっくりと美子を追い越して――急停止した。
 荷台から二つの人影が飛び下りた。美子の前に立ちはだかって、顔を懐中電灯で照らした。
「きゃっ……?!」
「間違いない。こいつだ」
 声と同時に背後から抱き着かれて、口をふさがれた。
「む゙ゔゔ……!」
 前に立っていた男が身を屈めて美子の脚をつかみ、二人掛りで荷台に押し込んだ。二つの人影も荷台に飛び乗ると、トラックは急発進した。
「何をするんですか!」
 美子は恐怖に震えながらも、気丈に相手を詰った。返事は、手酷いビンタだった。
「おとなしくしてりゃ、命までは取らねえ。だが、二度と商売は……」
「余計なことはしゃべるな」
 訳が分からないままに、美子は身の危険を感じた。女性にだけ生じる危険だ。
 トラックから飛び降りようかと後ろを振り返ったが、大怪我をしそうだと諦めた。だいいち、幌が開いている荷台の後ろまでも辿り着けそうにない。
 美子は運転席側へ逃げて、荷台の隅に縮こまった。男たちは逃がさないように見張ってはいるが、すぐに襲い掛かってくる気配もない。
 トラックは山道へ折れて、数百メートルほど進んで止まった。
 美子は荷台から引きずり下ろされて、運転台にいた二人の男と合わせて四人に取り囲まれた。
「お金なら……すこしだけあります。誰にも言いませんから、ひどいことはしないでください」
 哀願はしてみたが、無駄だと悟っていた。わざわざ待ち伏せして、顔を確認したうえで誘拐したのだ。行きずりの暴姦魔なんかじゃない。でも、何が目的なのか、それが分からなかった。男の一人が「二度と商売は……」と言ったことも、恐怖で空回りしている頭ではヒントにすらならなかった。
「どうせだ。引ん剥いちまおうぜ」
 背後から羽交い絞めにされた。正面に立った男が美子のスカートを乱暴にずり下げた。ホックが弾け飛ぶ。パンティは引き千切られた。
「じっとしてろよ。動いたら殴るぞ」
 羽交い絞めから解放されると、美子は草むらに崩折れた。膝が震えて立っていられない。
 男の一人が肩に手を掛けて上体を引き起こす。別の一人がセーターの裾をつかんで、ブラウスごと頭から引き抜いた。スリップは肩紐を千切って下へ落とし、ブラジャーも毟り取った。一分もしないうちに、美子は靴下だけの全裸にされてしまった。
 腕をつかまれ引きずられて、トラックの正面へ連れて行かれた。処女の裸身がヘッドライトのビームに照らし出される。
「まずは売り物だな」
 草むらに押し倒されて。いよいよ犯されるんだと、悲しく覚悟を決めたのだが。様子が違っていた。男たちは二人掛りで美子の両手両足を押さえつけて、三人目が横に片膝を突いた。
 四人目の男からガムテープを受け取ると、それを長く引き伸ばして、美子の下腹部に掌でぎゅうぎゅう押しつけてから。
 ベリリリリッ……一気に引き剥がした。
「いやあああっ……痛いっ!」
 ヘッドライトに照らされたガムテープには、淫毛がびっしり貼り付いていた。
「あっ……?!」
 美子は、男たちの目的を悟った――と思った。
「乱暴はしないでください。御守が欲しいのでしたら、何本でもあげます」
 トラックの荷台に放り込まれた直後の問いへと同じ答えが返ってきた。ただし、今度は頬へではなく乳房へだった。
 バチイン!
「あうっ……」
 まだ少女の面影を色濃く残しているささやかな乳房は、真横からはたくには小さすぎた。斜め上から掌を叩きつけられて、美子は息が詰まった。
「当たりもしない御守なんざ、誰がいるかよ。インチキ商売ができねえように、懲らしめてやる」
 再びガムテープが下腹部に圧着されて、乱暴に引き剥がされた。三度四度と繰り返される。そのたびに美子は、小さな悲鳴をあげた。怯えきっていて、大声にならない。
 下腹部が丸坊主になり、毛根を引き抜かれた出血で薄赤く染まった。それでも『懲らしめ』は終わらない。大きく開脚させられて、蟻の戸渡までガムテープに食い荒らされた。
「さて、これで手間仕事は終わったな」
 男の言葉に、犯されずに赦してもらえるのかと、美子は安堵しかけた。もちろん、それも勘違いだった。
「いよいよ、お楽しみの時間だ」
 そう言った男がズボンを下ろしにかかった。
「……!!」
 美子は跳ね起きて、逃げようとした。が、別の男に立ちはだかられてしまった。
「素っ裸で、どこへ行こうってんだ」
 男は薄ら嗤いを浮かべて、美子を押し倒した。
「暴れられちゃ面倒だ。押さえとけ」
 下半身を剥き出しにした男の指示で、美子は両手をバンザイの形に押さえつけられた。
 男の股間には、凶々しい肉棒が屹立している。
「ひっ……?!」
 これまで数えきれないほど何度も勇次に肉体を演奏されてきたが、全裸になるのは美子だけで、勇次は一度もパンツを脱いだことがなかった。はち切れそうになったテントから想像はしていたが、初めて目にする怒張は美子を恐怖に陥れた。
(あんな大きな物……)
 指一本がやっとの穴に入るわけがない。
 男が、美子の足を蹴って開かせた。これまでに振るわれた暴力に萎縮して、美子は抗えなかった。男は美子の脚の間に膝を突くと、両肩に担ぎ上げた。美子の腰が宙に浮いた。
 すぐ目の前に男の顔が迫る。男が顔をうつむけて――美子は、股間に生暖かい異物が押しつけられるのを感じた。割れ目の奥を強く圧迫された直後、鋭い痛みがそこを引き裂いた。
「きひいいいっ……!」
 美子は全身を硬直させた。筋肉の緊縮が、いっそうの激痛をもたらす。
「いやああっ! 痛い、痛い……!」
 男は美子の訴えに構わず、むしろ興奮をあおられたかのように、腰を衝き動かし始めた。
 豊満には程遠い乳房がプリンか何かのように揺れるほど、美子の白い裸身が上下に激しく動く。
「ひいい、痛い、やめて……いやああ!」
 股間を抉られる激痛に、美子の悲鳴も揺れ続ける。
 元より、男には処女へのいたわりなど無い。いや、「懲らしめてやる」と言っていたように――おのれの欲望を満足させる以上に荒々しく抽挿を繰り返している。娼売女なら、男を突き退けるか男にしがみつくかのどちらかだったろう。
 処女に耐えられる行為ではなかった。しかし、身動きすらろくにできない少女は、強制的に耐えさせられるのだった。それも、この男だけでなく、この場にいる四人の暴漢全員が少女を穢し尽くすまで。
 最初の男が立ち上がると次の男が、投げ出された美子の脚の間に割り込んできたが――すぐには犯しにかからなかった。
「うへ……ぐちゃぐちゃじゃねえかよ」
 股間は破瓜の出血で赤く染まり、男の吐き出した白濁が混じっている。ガムテープに叢を毟り取られた下腹部にも血がこびりついている。
 二番手の男があたりを見回し、手を伸ばして、美子から剥ぎ取った下着を拾い上げた。それを使って雑に汚れを拭き取り、さらに――下着を丸めて淫裂にねじ挿れた。
「きひいい……」
 呆然と、男の為すがままにされていた美子が、弱々しい悲鳴を上げた。腰を突き上げるような動きをしたが、それだけだった。逃れようとして身体を動かせば動かすほど、男は乱暴になり痛みは強くなる。おとなしく嬲られていることだけが、今の美子にできる自衛の手段だった。
 美子の股間を(使用に堪える程度に)綺麗にすると、二番手の男も最初の男と同じ流儀で美子を犯した。
 美子は、もう悲鳴をあげなかった。涙を流しながら、覆いかぶさった男の顔を突き抜けて虚空に視線をさまよわせている。
「ひっ、ひっ、ひっ……」
 泣きじゃくっているのか、下腹部を突き上げられて息がこぼれているのか。
 三番手の男は、いっそうの暴辱を美子に強いた。露出した下半身に元気がなかったのだ。
「おまえな。こんなのは修羅場でもなんでもないぞ。金玉縮み上がらせて、どうするんだ」
 最初に美子を犯した男が揶揄した。こいつがリーダーらしい。
「くそ……おら、しゃぶれよ」
 美子の髪をつかんで上体を引き起こし、萎えた逸物を唇に押しつけた。
「んむむ……」
 女が男の物を咥えたりしゃぶったりすることもあるとは――勇次の乾分たちの猥談を小耳に挟んで聞きかじっていたが、そんなのは淫乱な擦れっ枯らしのすることだと思っていた。それはもちろん、勇次にはハモニカを吹いてもらってるのだから、お返しに尺八を吹いてあげてもいいかなと夢想したこともあるけれど。まさか、暴姦者にそれを強いられるとは、この瞬間までちらりとも頭に浮かばなかった。
 初めてを勇次さんにしてもらうことは叶わなくなったけど……ハモニカのお返しだけはしてあげたい。美子は、髪の毛が抜けそうな痛みをこらえて顔をそむけた。
「てめえ……この阿婆擦れが」
 男は毒づいて、美子の腹を殴りつけた。
「ぐえ……」
 呻いて半開きになった口に、でろんとした棒蒟蒻が押し込まれた。蒟蒻とは違って、獣じみた臭いが鼻の奥へ突き抜けた。
「んぐううう……!」
 男は両手で美子の頭を抱え込んで、前後に激しく揺すぶった。
「噛むんじゃねえぞ。歯をへし折るからな」
 言われるまでもなく、そんな気力は無かった。
 棒蒟蒻は上顎をこすり舌を蹂躙するうちに、次第に硬く太く長くなって、喉奥まで突き始めた。
「んぶ……むぶうう……」
 どんっと肩を突かれて、再び美子はあお向けに転がった。
 男が体勢を立て直して、のしかかってくる……。
 ――四人目の男は最後まで美子の口を使って、顔一面に白濁をなすりつけた。そんなことをされても、美子は壊れたマネキン人形のように手足をばらばらに投げ出して、ぴくりとも動かなかった。
 男どもの『懲らしめ』は、まだ終わったのではなかった。美子は、トラックの荷台に放り込まれた。トラックが来た道を引き返し始める。駅の手前で幹線道路へ折れて鉄道と平行に走って、神社に乗り入れた。
「罰当たりなことをしてるようで、どうにも気が引けるな」
「馬鹿野郎。インチキ神社にバチも太鼓もあるかよ」
 ふざけたことを言い合いながら、鳥居の貫(下側の横木)から二本の縄を垂らした。
 まだ放心している美子を連れてきて、左右の手首に縄を巻きつけて。
「せえのお」
 美子を鳥居に吊るした。
「いやあ……もう、虐めないでください」
 半分は正気を取り戻して、美子が訴えた。
「静かにしてろや」
 目の高さに来ている股間に、リーダー格の男が懐中電灯を突っ込んだ。
「ぎひい……」
 逸物より太い異物を挿入されて、しかし美子の悲鳴は控えめだった。叫ぶ気力などとっくに失せているせいだが、それだけ拡張されてしまったせいでもあった。
 男は懐中電灯を抜き取って。美子に一層の屈辱を与えた。両脚にも縄を巻いて左右の柱とつなぎ、開脚を強いたのだった。
 鳥居の中に大の字磔にされて。次はどんな酷い目に遭わされるのかと怯えていた美子だったが――『懲らしめ』は、そこまでだった。男たちは大ハンマーやらバールやらをトラックから持ち出して、境内へと向かった。
 バガアン!
 メキメキ!
 ドオン! ドオン!
 派手な音が聞こえてきた。神社を打ち壊しているのだろう。
「何をしている!」
「やめ……うわあっ!」
 怒号と悲鳴が湧いて、それはすぐに立ち消えた。元々は荒れ果てていて、三十を過ぎても嫁の来手もない貧乏神主が独りで守って(というよりも住み着いて)いた神社である。羽振りが良くなったとはいえ、何人もが夜番をしているはずもない。しかも、四人は荒事に慣れた連中だ。たちまち制圧されてしまったのだろう。
 その気になれば、あらためて解体の必要もないまでに本殿も拝殿も破壊できていただろうが、目立つ造作物を壊しただけで、男たちは引き揚げて行った。美子は鳥居へ空中磔に、神主と禰宜は宿舎の中で背中合わせに縛られたまま放置された。
 ――美子を最初に発見したのは、深夜の物音が気になって、夜明けとともに様子を見に来た近隣の住民だった。
 その老人は美子に駆け寄って、自分だけでは助け下ろせそうにないと見て取ると、応援を呼びに行った。しかし、――
「動かしちゃいけない。警察を呼べ。証拠保全というやつだ」
 などと言い出す者がいて、実にもっともな言い分に他の者も従った。その男は、警察が来る前に姿を消していたのだが、
 警察への伝え方が悪かったのか、火事も人死にも無いと軽視されたのか。駐在が来るまでに一時間、パトカーが到着したのは、さらに三十分後だった。それまでの長時間、集まった野次馬の視線に美子は曝され続けた。さすがに、誰かが腰のまわりにシーツを巻いてくれてはいたが。
 すでに意識を完全に取り戻していたが、美子は気絶したふりを続けた。何十人もの見知らぬ人たちに裸身を曝すだけでも、耐え難い恥辱だった。腰のまわりを隠されていても、暴行で流れた血が踝まで伝っている。口のまわりにまで白濁がこびりついている。そういった一切を知らずに気絶しているより他に、身の処し方はなかった。
 警官が証拠写真を撮影してから、ようやく美子は磔から下ろされて、直前に到着していた救急車に乗せられた。
「俺は、この娘の知り合いだ」
 パトカーにわずか遅れて駆けつけていた勇次が、強引に救急車に乗り込んで来る。勇次の顔を見た途端、美子は安堵のあまり、再び意識を失った。
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 PLOT段階では、救出された美子が勇次に「残っている初めて」を奪われて。その後、姐御と竿姉妹の契りを交わす予定でしたが、アナルバージンを捧げたところでENDにしました。短編らしく、余韻を残してというか、尺を巻いたわけです。
 こういう終わり方にしたのは、『名札のピアスはどれいの証し』を書いた余韻かもしれません。なにしろ、『名札~』は、現在の学年だけでも丸々1年間。進学後を合わせると4年以上になるストーリイの最初の2週間だけですから。


鳥居磔

 さて、『寝室必需品』は、どうなりますか。200枚はいくと踏んでいますが。

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