妄想世界(少女への拷問と調教)への扉:New Type

18さいみまんのひとは、みてはいけません。
このとびら]から、けんぜんな(?)ブログへいきましょう。

















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18歳以上でしたら
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★本棚更新:2022/11/22『悦虐へのエチュード』を Bibriography に登録
★最新記事:2022/11/29 『悦虐へのエチュード』本日発売(12/01予定投稿をフライングしちった)
∞∞∞∞∞ 特別企画 ∞∞∞∞∞
宿題を忘れたらお尻たたき、
水着を忘れたら裸で泳ぐと、
HRの多数決で決めました。

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ノクターンノベルズ(ブラウザ閲覧:無料)
2022/11/22更新 10:Hなアルバイト



∞∞∞∞∞ 連 載 中 ∞∞∞∞∞

[新刊紹介]

悦虐へのエチュード~リンチをねだる未通おぼこマゾ NEW!!
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微リョナ/格闘
レズ
学園物
家族/結婚
合意/自発
甘々/純愛
年増/人妻
男の娘/少年
U13
上記の中には、作品全体がそれをテーマ/モチーフとしているものだけでなく、
ひとつ(乃至幾つか)の章で取り上げているだけというものも含まれています。

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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

『悦虐へのエチュード』本日発売

 「昭和ノスタルジー」はシリーズではなく、モチーフです。
 昭和といっても、このモチーフで扱うのは30年代から50年代までです。
 筆者の感覚では、昭和は10年から60年までです。
 昭和元年 ~10年:まだ大正の延長です。
 昭和10年~20年:戦前と戦中、そして敗戦へ。
 昭和20年~40年:復興から高度経済成長へ。
 昭和40年~60年:繁栄と飽和。到達点。
 昭和60年以降  :バブル崩壊と停滞の時代。感覚的にはプレ平成です。


 というわけで。筆者の扱う昭和ノスタルジーは20年代後半から50年代前半となります。PIXIVリクエストで終戦直後の設定があったので、それは含めましたが。
 そして今作は、「現代」が垣間見える昭和55年が舞台です。なに、1980年とキリが良かったからでもあります。
 80年代といえば、スケバンです。すでに『シベール』が世に出ていますが、ロリコンは直近未来です。
 それでですね。スケバンといえば高校生なのですが、そんなのに目鯨立てる前に著作物に触発されて犯罪が起きると本気で考えているのなら戦争物とか殺人推理物を規制するのが先でしょと言いたくても、販売サイト側の自主規制コードはコードだけに長い物には巻かれるしかないので。楽天版では、冒頭で(目次の直後で)はっきり「高校生ではないですよ」と書いていますが、他サイト版では読者の想像に委ねています。
 What am I holding and rotating かというと。目次の直後に注記を入れたのですが、アンダーライン部分は、楽天版のみです。


註記
 この作品はフィクションです。実在する(した)如何なる人物・団体・地域・年齢とも関係はありません。
 また、この小説に登場する人物の設定は、十八歳以上の成人です。ヒロインの通っている学校は、大学院が併設された三年制の女子短大(三学期制)で、制服があります。

 これでコードが解けるんですから。まあ、作者が「ちゃいまっせ」言うとるのに「ちゃわわん」つうて規制したら、表現の自由がややこしいことになるのでしょう。すでに性交同意年令と淫行条例などやややややややこしこしこしいことになっておりますが。
 いや、確かに三年制の短大は存在します。1980年は知らんけど、現代では。制服のある大学かて存在します。防衛大学校とか。いや、あれは大学校であって大学ではないのですが。昨今では「大学の授業」って、皆さん平気で言っとりマスカレード。筆者が現役学生だった時分は「授業は高校まで。大学では講義。業を授けるのではなく義を講ずるのである」と、教授連はやかましく言っておったのですけどね。大学と大学校の違いなど、些末事ですわなボツワナ。
 ちなみに、『昭和集団羞辱史』でも、楽天では巻頭言に以下の一文を双乳(おい、これ漢字登録してたっけ)しとります。


 なお、本シリーズに登場する主要人物はすべて18歳以上の成人である。右に述べられている新卒者とは高校を卒業した者を指すということを、あらかじめお断わりしておく。

 義務教育を終えてすぐに集団で都会へ集団で就職したのは「集団就職」であって「集団羞辱」じゃないmんね。
というわけで、そういうわけです。


スケバン表紙

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浴槽で放○

 浴槽で放水。
 銭湯でこっそり、とかじゃなくて。
 彼女と入浴中に、あるいは事後に彼女を風呂に浸からせる。全身マーキングではないかと、筆者は思っています。
 @Realでも、新婚当時は(もちろん嫁には黙って)やらかしていました。
 ほのぼの系ですね。


 目の前で立ちしょんしてから、入浴を強制する。となると、SMプレイです。
 小父さんがJCあたりにやらせると、濠門長恭ワールドに漸近してきますかしら。

 ふと、思いついた(記憶を掘り起こした)ので、メモとして。

furo082003.jpg
画像は、野郎ではつまらないので、性別逆転で。

 もちろん、これだけでは作品になりませんが、20枚程度の掌編に仕立てることはできますが、しません。
 祖父とソフトSM路線作品の1エピソードには使ってもいいかなと思っています。



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Progress Report Final:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ

 昨日脱稿しました。本文560枚/18万8千文字です。全82作品中8番目の長さです(前後編は合わせて1作品)。
 『前奏』147枚/『独奏』258枚/『連奏』+α154枚の配分です。『独奏』が5月から年末のエピソード点描なのに対して『連奏』+αは一昼夜の細密描写です。まあ、こんな配分でしょう。


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   甘い絶望の彼方

 一夜が明けた。
「こいつらに飯を食わせてやれ」
 寝袋から引き出され、真冬の朝の寒さをしのぐというよりも不安から、自然と抱き合っているふたりの前に、菓子パンとパック牛乳が放られた。ふたりとも夜は何も食べさせてもらえず水も与えられず、飽食の時代にあって飢渇といえる状態にあった。それでも、すぐには手を伸ばそうとしない。
「おまえたちは箱詰めにして運ぶ。島へ着くのは夜になるぞ。後で泣きを見るぜ」
 脅されてようやくふたりは、コンクリの床に落ちている牛乳パックを拾い上げた。喉を湿らせると猛烈に空腹を自覚して、菓子パンを貪り食らった。楚葉はまだプライドを残しているが、希美にいたっては喉に詰まらせて牛乳で流し込む始末。
「おまえたちは食わないのかよ」
「けっ。野宿した上に冷たいみすぼらしい朝飯なんざ、願い下げだ」
 途中でサービスエリアにでも寄って、温かいモーニングでも食うさと、こんな場面でもふたりに辱めを与えることを忘れない。
 辱めは、言葉だけではない。といっても、楚葉も希美も甘受するしかない恥辱だったが。排泄だった。七人は――倉庫の外へ出て、立ちションをするか離れた場所にある公衆便所まで通よっていたが、二人を外へ出すわけにはいかない。倉庫の隅にしゃがまされた。後始末もさせてもらえなかったが、昨夜みたいに立ちションを強要されなかっただけ、ましというものだった。
 もちろん洗顔などさせてもらえるはずもなく、すぐに箱詰めが始まった。二人を詰める箱までワゴンに準備されていた。といっても――リンゴの木箱よりひとまわり大きいだけで、棺桶のサイズにも遠かった。ワゴンに棺桶を積むスペースはない。
 いっそアメ車のトランクのほうが広いのだが、検問に引っ掛かってトランクを開けさせられたら終わりだ。
 倉庫に転がっている箱は大きすぎる。結局ふたりは――寝袋の暖房にされたときと同じに胸を抱えて肘をつかむような形に腕を縛られ、正座して上体を折り畳まれて、向かい合って頭と足をぶっ違いにして横向きに、箱の中に並べられた。
 全裸ではなく、生理上の配慮が払われていた。漏らしても箱から染み出ないようにオムツ代わりの襤褸布を股間に巻かれて、大声を出せないように口はガムテープで――ふさごうとするフトシを若頭が制止した。完全にふさぐと、鼻がつまったときに窒息の恐れがある。前例があったと言う。
「どっちみち生き埋めにするつもりだったから、手間が省けたけどな」
「けっ。これだから暴力団ってやつはよ」
 聞いていた楚葉が、聞こえよがしに吐き捨てた。ヤクザと暴力団は違うと、楚葉は考えている。それを希美も知っている。
 暴力団の構成員にしても、面と向かってそう呼ばれるのは嫌う。若頭は箱に手を突っ込んで乳房をわしづかみにして爪を立ててねじり上げて、それを楚葉に思い出させた。
 結局、口にも襤褸布を詰め込まれて、その上からビニール電線で縛られた。
 木箱の蓋が閉じられ、ふたりはワゴンに詰め込まれて――楚葉と希美、ふたりの地獄への道行きが始まった。
 ふたりとも、しばらくは身じろぎひとつしなかったが。やがて楚葉が、頭を動かし始めた。希美の脛に押し付けて、左右に大きくゆっくりずらしたり、上下に小さく強く振ったり。
 くすぐったいけれど、希美は不快に思わない。むしろ嬉しい。窮屈な闇の中で、自分もお姉様も確かに生きているんだという実感があった。
 動きが十分ほども続いて。
「ぷはっ……やっと、取れた」
 猿轡を外していたのだった。
「希美も取っちまえよ」
 楚葉にコツを教わりながらだったので、五分もかからずしゃべれるようになった。
 助けを求めて、大声で叫んだりはしない。フトシよサジに聞き付けられて、ガムテープを貼られるだけだ。奴らが朝食のために車を離れているときだって、無駄だろう。ふつうでも窓を閉じていたら、大声も外まで届かない。まして、木箱の中。積み込まれてしばらく、物を動かす音がしていた。木箱のまわりに荷物を積み上げてカムフラージュしたんだろう。ますます望み薄だ。
「希美……ほんとうに、ごめんよ」
 その声が微かに震えているのを、希美は聞き取った。お姉様、今にも泣きそうな顔をしているんじゃないかな――と、希美は思った。どんな顔か、想像できないけれど。
 希美は、返す言葉を見つけられない。ありきたりな物言いでは、自分の想いを伝えられない。楚葉の脛に頬を押し付けてゆっくりと何度も何度も首を振った。
「お袋は、まあいろいろあるんだけど……おれは父上を尊敬してた、好きだった。強い奴にぶちのめされたいってのも嘘じゃないけど、娘としてじゃなく漢(おとこ)として認められたかったてのもあったかな。任侠映画じゃあるまいし、跡目を継げるわけでもねえのにな」
 まだ続きがあるような気がして、希美は黙って聞いている。
「おれが堅気の娘らしく――組に顔を出したりせず、お袋とおとなしくしてりゃ、こんなことにはならなかったかもしれねえ。おれの身勝手に希美を巻き込んで、詫びの入れようもない」
「あたしだって……!」
 希美は小さく叫んだ。
「あたしだって、お姉様にリンチをおねだりしたときから、覚悟していました。こんな怖い人のオモチャにされて……まともな学生生活を送れるはずがないし、いずれはひどい目、サドマゾって意味じゃなくてスキャンダルとか、そういうの……」
 ほんとうだろうかと、希美は自分の言葉を疑った。そんなに深くは考えてなかったと思う。小さな頃から胸に秘めていた妄想が現実になる。それが嬉しくて怖くて、後先のことなんか、考えていなかった。
「今も、おれが怖いのか。後悔してるのか」
 答を知っているくせに……お姉様の意地悪。
 希美はもう一度、脛に頬を擦り付けた。だけでは足りない気持ちになって、舌を伸ばして脹ら脛の内側を舐めた。
 楚葉も、同じように希美を舐めた。
 そのささやかな舌の動きを希美は、どんな愛撫よりも優しく感じた。それだけで、エクスタシーに達しそうなほどだった。
 お姉様の下のお口にキスできないのが、もどかしい。ペニスバンドを(ヴァギナでもアナルでも、ううん両方とも)突っ込んでもらえないのが、物足りない。
 どうせ売春島へ売られたら、毎晩のようにショーを演らされるんだろう。でも、それは強制されてのことだ。そういうのもマゾ牝にはふさわしいと想うけれど。自発的な戯れはこれが最後だと思うと、こんなもどかしいものでは、あまりに悲しい。

 車の小刻みな振動が消えて。コトン……コトン……と、間延びした微かなショックが伝わってきた。
 舗装の完備した自動車専用道に乗ったんだろうと、希美は推測した。
 甘い絶望を噛み締める二匹のマゾ牝を積んで、ワゴンは男の天国女の地獄へ向かって走り続けている。

[未完]


 筆者としては、凄絶なマゾ堕ちと以後の苛酷な境遇を暗示して終わるのが好みです。ヒロインにとっても一種のハッピーエンドだと思いますし、立派なマゾ牝に成長(?)しているから、小説としても結構が整っています。
 それでも。こんなのは後味が悪い――という読者もおられることでしょうから。一般的なハッピーエンドを取って着けておきます。
 真のサディストは次頁以下を読まず、売春島に軟禁されるWヒロインが辿るであろう凄絶な未来を(お好きなように)想像してください。

Do not go to next page...

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 この後に”+α”が続きます。

 さて。11月も下旬で、3,012枚書きました。最高記録は2019年の2,229枚ですから。あと200枚ちょっとで記録更新できますが……
 『生贄王女への二つの暴辱と五つの試練/簒奪侍女に科される七つの拷問と懲罰』は大長編で、着手すれば年越し。
 ぼつぼつ『宿題を忘れたらお尻たたき、水着を忘れたら裸で泳ぐと、HRの多数決で決めました。』も続きを書かねば。2話を一揆加勢しても200枚はいきませんし。
 『昭和集団羞辱史:物売編(夜)』を仕切り直すのは、その気が足りないし。
 なんと、知る人ぞ知る(たぶん数人?)SF短編『追憶を始めるとき』の続編(でもない)『追憶を終えるとき』も書きたいという、鬱勃たるロゴスにパトスに蓄音器ですけど。こやつはおそらく畢生の力作『生が二人を分かつとも』に準ずる作品でもあり、短編といえど構成を練り込みたいという想いと、ロゴスにパトスで疾走すべきという想いとが菱縄モトイ拮抗中です。たぶん年明けかな。
  注記:『追憶を始めるとき』は短編集『生が二人を分かつとも』に収録。
 いっそ『男性社員』を書くか、ふと思いついた『心中切支丹』をまとめてみるか。
 校訂も済まないうちから思案吊首じゃあ死んでまうがな。
 あ、表紙絵だけは決まっています。これを例によって件の如くBFにします。


$こうず

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 この作家さんは、濠門長恭クンが「小説SMセレクト」に最後の作品(PN:藤間慎三)を掲載された同じ号でデビューした後輩といえば後輩、電子出版ではずっと早くから活躍していた先輩といえば先輩です。
 ハードSMという点では共通しています。テーマとかモチーフは……購読して読者各位にて比較してみてください。

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Progress Report 6:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ

 『前奏』『独奏』に続いて、ヒロインが囮にされてスケバンが捕まり、実は角島楚葉カクシマゾよだったと暴かれて……
 『連奏』パートも佳境です。


 キーボードが走って滑って、情景描写も心理描写も素っ飛ばして(も、いないつもりだけどなあ)クライマックス明るいミニマムに向かって一車千里一基火星です。もうすぐ500枚。

 で、ちょいとレブリミットを掛けてオーバーヒートに水を差して。

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   サドの中のマゾ

 サジは二人の足首を縛り合せて、また開脚を強いた。吊り上げるのではなく、さらに天秤を下げる。鞄を抱えて楚葉の開かされた脚の間に座りこんで、股間が目の高さ。
「あーあ。ひでえことになってら。未来の旦那様の為にも、ちょいと手直ししといてやるぜ」
 鞄からアルコールの小瓶と得体の知れない小さなチューブを取り出した。脱脂綿にアルコールを染ませて、楚葉の股間を丹念に拭う。千切れかけている小淫唇は特に念入りに。
 アルコールが沁みる苦痛を、楚葉はわずかに顔をゆがませるだけで耐えた。小淫唇の傷口にチューブから液体を垂らされても、そこを下目遣いに眺めているだけ。
 サジが両手を使って小淫唇の傷口を貼り合せる。
「熱い……」
 ひと言だけ、楚葉がつぶやいた。
 三十秒ほどで、サジが手を放すと――小淫唇は本来の形に復元していた。
「すげえだろ。瞬間接着剤てのは、外科手術の縫合にも使えるんだ。前にやり過ぎて内代の乳首をもいじまったことがあるけど、ちゃんとくっついたし乳も出るんだぜ」
 初めて聞く女性の名前は、この男のバシタだろうと――あえてヤクザ言葉で考える希美。何をどうやり過ぎれば乳首がもけるのかは、考えたくない。けれど、想像がついてしまうだけの体験を、希美は重ねている。さっきのピンボールを使った避妊法といい、この男は常人とは違った角度から女体に興味を持っているようだ。葛島組のコマシ屋さんより、ずっと凶暴に女性を弄ぶんだ。
「ついで、ボロボロのおっぱいも治しといてなるよ」
 ぽたぽたぽたと、広範囲に瞬間接着剤を滴下させて、楚葉の顔をいっそうゆがませる。サジは薄いビニール手袋を嵌めた手で剥げた皮膚を乳房に押し当て、やはり一分もしないうちに傷を目立たなくさせた。目立たないというのは、皮膚が垂れ下がっているよりもという意味で、無残極まりない傷には違いないのだが。
「突っ張らかって感じるだろうけど、じきに慣れるさ」
 吊り上げられた肩をしきりにもじもじさている楚葉にサジが、優しくなくもない言葉を掛ける。
「さて、つぎは希美ちゃんだっけ。きみの番だ」
 同じように小淫唇と乳房を整形(?)される希美。
 瞬間接着剤を滴らされたところは、待ち針ほでどでないけれど針を突き刺されたように痛くなって、炎で炙られたように熱くなる。普通の子だったら泣き叫んでるところだろうなと思いながら、希美はかすかな呻き声だけで耐えた。それだけ苦痛に耐性がついているし、痛そうにしたらお姉様を苦しめる。
「ふんん……」
 サジが手の中でピンボールを弄ぶ。
「気を利かして処置をしておくと、若頭に叱られるな。嫁さんにするなら孕ませるかもしれないし」
 楚葉の顔が引き攣って――しかし、何も言わなかった。チンピラを相手に恫喝も哀願も見苦しいだけ。そんな思いを、楚葉は表情から読み取った。
「こっちは……」
 トランジスターラジオのような小箱を取り出して、ちらっと二人に見せてから鞄に戻した。
「いよいよ若頭が手詰まりになったら、出番があるかな。備え有れば憂い無しってな」
 サジが鞄は手近な木箱の上に置いて、ワゴンへ引き返した。ダッシュボードやラゲッジスペースをごそごそと漁り回って。
「ちぇえ。こっちは備え無しかよ」
 大声でぼやくと、助手席に乗ってばたんとドアを閉めた。空きっ腹を満たす糧をみつけられず、ふてくされたのだろう。
 二人は地獄のど真ん中で顔を見合わせて、くすっと笑ってしまった。

 やがて、ラジオ番組が聞こえてきた。おしゃべりと楽曲のディスクジョッキ―らしいが、かすかな音なので曲名すら分からない。
「ごめんな……」
 ぽつんと、楚葉がつぶやいた。
「…………」
 希美は黙っている。事の起こりは自分が誘拐されたからなのだけど。その理由はお姉様に可愛がられていたからだ。そして自分は元よりお姉様だって、こんな悪企みに狙われているなんて、思ってもいなかっただろう。
「悪いやつに捕まって、リンチされたりレイブされたり……そんなのに憧れてたんだ」
「…………?!」
 突然の告白に、希美は驚くと同時に、深まりつつあった疑念が、すとんと胸の底に落ち着いたのを感じた。
「でも、おれより弱いやつに姦(や)られるなんて真っ平だ。強いやつを求めて喧嘩(ゴロ)巻いてるうちにスケバンの頭にまでなっちまった」
 希美は、ちろっと楚葉の横顔を窺った。パッチワークのように貼り合わされた乳房に視線が落ちて――乳首の傷に気づいた。すでに治っている、かすかな痕跡。針にしては太い物が突き抜けたような。もしかして、それは釘付き洗濯バサミの痕ではないだろうか。
 いろんな責め道具を試したようなことを、お姉様は言っていた。木ネジを埋め込んだ擂粉木は試したことがない――とも。
 リンチの相手か、ふつうの子を脅して実験したんだろうと思っていたけれど、実験台にはお姉様自身も含まれたいたんじゃないだろうか。
 希美の沈黙を、どう受け取ったのか。楚葉は告白を続ける。
「リンチのときは、される相手に……ええと、感情移入ってのか。学校をサボッてるから言葉も知らねえな。ルビーや黒今浄子になり切って、悪役の角島楚葉を眺めてる――そんな気分だった」
 楚葉の告白は視点がごっちゃになっているけれど、その意味は痛いくらいに分かった。
「だから……おまえが羨ましかったよ。あんなに正直に『虐めてください』って言えるんだからな」
「恥ずかしいです。でも……」
 もしも役割を入れ替えようなんて提案されても、絶対に受け容れなかっただろうと、希美は楚葉の言葉の先を勝手に想像した。けれど、すこし外れていた。
「まあ、おれは……おまえみたいなマゾ一辺倒じゃなかったけどな。おれより弱いやつを虐めて、ぞくぞくしてたのもほんとうだ。言っとくけど、おまえが五月にクラスで受けていたような、じめついたイジメじゃないぞ。力で圧倒して、ええと……マンコ絡みで虐めるようなやつだ」
「じゃあ、あたしが濡らしたのは……お厭だったんですか?」
 お姉様もあけすけな告白につられて、希美はついに禁断の領域に踏み込んでいた。
「いいや。それも羨ましかった。けど……実際にそうされてみて。思ってたのとまったく違ったから……失望かな、戸惑いかな」
「あたしだって……聡音さんに虐められて、悔しいばかりでちっとも濡れたりしませんでした。濡らすのは、お姉様に遊んでいただくときだけです。あ……男の人に姦られるときは、どうしても濡れて……アクメに追い込まれたりするけど……それは、誰にくすぐられてもくすぐったいのと同じです」
 アクメとエクスタシーは違うと言いたかったけれど、実のところ自分でもよく分かっていなかったし。マゾに目覚めたばかりのお姉様を混乱させると考えて、黙っておいた。
「それも……おれには分からないけど。おまえの盾になってたときは、叩かれるたんびにマンコまで痺れてた。クリトリスを挟んだときよりも、ずっとだった……」
 うっとりと、楚葉は口を閉ざした。
 その洗濯バサミも釘付きだったんじゃないかなと、想像してみる希美。もちろん。お姉様の妄想の中で、その洗濯バサミを握っていたのはお姉様自身じゃなく、お姉様に服従している希美でもなく、ジョルゴ17とかゲシュタポの将校だったはずだ。
 そうだ。聡音さんも若頭も嘉良という人も――ゲシュタポだと思い当たった。パルチザンを匿って居所を自白しなかった姉弟。あたしをかばってくれたお姉様。お姉様をかばおうとした、あたし。
 ゲシュタポの犠牲者は、みんな殺されている。殺されなかったのはあの姉弟を含めて、戦争が終わって連合軍の兵隊に助け出された人たちだけ。
 お姉様とあたしは、どうなるんだろう。殺されはしないだろうけど。お姉様は若頭のお飾りの妻にされて、あたしは売春窟へ売り飛ばされて――そんなのは厭だ。若頭のオモチャにされるのは、お姉様と一緒にいられるから、それでもいいけれど。でも、あいつに嬲られるのは虫唾が走る。いっそ、ふたり揃って売春窟へ……どこまでが実際の恐怖で、どこからがただの妄想か、希美は区別がつかなくなってきた。
 希美の妄想からは、重要な展開が抜けている。連合軍による救出。現実に即していえば、葛島組の動きだ。それが明らかになるのは、数章先の展開を待たねばならない。

========================================
 冒頭で「ひでえことになってる」のは、股間をスケバン御用達チェーンで打たれて、小淫唇が三枚に卸されているのです。
 文中の「黒今浄子」「ジョルゴ17」「ゲシュタポ」とかは、Report 5を参照してください→

連吊開脚

 仲間をかばって自らが責められるというのは、定番の展開ですが、マゾ的要素ですが、マゾそのものとは違うのではないでしょうか――などと思いながらも、マゾの真淵に至る経過とし書いています。
 しかし。歩いていて電信柱にぶつかって快感を得る人間など、ほんとうにいないのかしら。
 歯医者さんでゴリゴリ痛くされるのが好きっていう『告白』は、どこぞで御目にかかりました。その場合は「歯医者さん」という加虐者が介在するわけで。
 異性の上司に叱責されて濡らすなんてのも「実話告白」系で御目に引っ掛かりますが。
 日常とは異なる空間のみでマゾ性感を得られる筆者など、まだまだノーマル過ぎて未熟なのでしょうか。


 どれだけ書こうと実践を積み重ねようと、SMの神髄には38万光年の筆者なのであります。


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Progress Report 5:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ

Progress Report 4 →

 リクエスト作品『幼なマゾの契り~闇に葬られた戦災孤児の淫虐体験』を、270枚で仕上げて。
 こちらの再開です。
 突っ走ってます。オーバーランしてます。『前奏』、『独奏』、『協奏』のうち『独奏』パートが終わった時点で407枚。『独奏』はモジュール方式で、いろんな責めシーンを詰め合わせているので長くなりました。『協奏』パートは単体で200枚を割り込むでしょう。としても、600枚クラスですから、長い部類に入ります。
 ちなみに、過去最長は『いじめられっ娘二重唱(前後編)』の929枚です。
 次点が『大正弄瞞』613枚、僅差で『縄と鞭の体育補習』と『昭和集団羞辱史:売春編』が609」枚。


では、今回はストーリイの節目である章です。ここで、ヒロインは悪役令嬢(激違)が真性のサディスチンとは違うのではないかと疑問を持ち――『協奏』パートへとつながります。まあ、この後も『独奏』パート最終章「冬山では雪遊び」で、疑念を深めますが。

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   お姉様の大秘密

 ハイキングの後は、ハイヤーでまっすぐ家まで送ってもらった。いちばん苛酷だった待ち針の傷なんか三日もすれば治って――希美は淋しい想いをしたものだった。
 学校では、水曜日に一度呼び出されただけ。一学期の間は昼休みごとに旧校舎へ駆け付けて、楚葉にオモチャとして遊んでもらうか、そうでない日は番犬としてフェンスにつながれていたのだから、今さら教室でひとりぽつねんと過ごすのはつら過ぎた。図書室へ行けば、他クラスや上級生の好奇の目。校庭の片隅で人目につかないようにして、時間をつぶすしかなかった。良かったことといえば、お昼ご飯を食べられるようになったことくらい。
 冬用の制服は、とうとう上着も下乳ぎりぎり(腕を上げれば確実に見えてしまう)まで切り詰められた。スカートも、さらに二センチ。そんな露出過剰な制服で購買の列に並んで晒し者になるのは、羞ずかしいよりも恥ずかしいが圧倒的でためらってしまう。今さら、またお弁当を作ってと母親に頼むのも気が引けて――登校中に駅の売店やコンビニで買っていた。お小遣いから捻出するのは、問題なかった。アクセサリーとか化粧品は、今の希美には縁がない。休日は、いつ楚葉から呼び出しがあってもいいように、ずっと家にいるのだから。コミックや雑誌は、自分の体験のほうが圧倒的に強烈だから、浮ついた絵空事を読む気にもなれない。レディース雑誌のエッチな記事も同じだ。
 いわば悶々と暇を持て余していた。だから、翌週の火曜日に登校するなり、
「今日はおれの家で遊んでやるよ」
 そう言われたときには舞い上がってしまった。可愛がってもらえるという喜びは当然だが、楚葉はスケバングループの誰ひとりとして、自宅へ招いたことがないというのを知っていたからだ。「おれたちとは真反対」という言い方で、希美は特別扱いされている。それは希美がスケバンの仲間ではなく、楚葉のオモチャだという意味だが――真反対だからこそ、家へ上げてもらえるという嬉しさだった。
 希美は授業なんかほっぽり出して、楚葉について行った。校門を出るとき、風紀指導の箕内先生はもちろん見ない振り。
「おまえ、そのジャージ結構だぶついてんな。下は脱いじまえよ」
 もう、楚葉の遊びは始まっていた。
 希美はためらうことなく(でも、羞ずかしそうにしながら)登校中の生徒が見ている中でズボンを脱いで学生鞄に詰め込んだ。下はもちろん素っ裸だけれど、ジャケットの裾でヒップは隠れている。知らない人が見たら、当然ブルマを穿いていると思うだろう。
 ズボンを脱ぐと、クリトリスのクリップに付いているガラス玉の飾りが大きく揺れて、かすかだけれど絶え間ない刺激を受け続ける。どんなふうに遊ばれるんだろうという期待とあいまって、裾よりも下まで蜜が内腿を伝う。
 バスで視姦されながら十五分。立っていたから、座っている乗客からは股間のガラス玉が見えていたかもしれない。見知らぬ人ばかりだから、恥ずかしさは小さくて羞ずかしさだけだった。
 楚葉の住居は、最近ぽつぽつと見掛けるようになったワンルームマンションだった。狭いけれど、キッチン、バストイレが完備している。学生には高値(ママ)の花で、入居者は独身のサラリーマンがほとんど。なので、平日の昼間は無人に近い。
 部屋に入って。予想していたのとはまったく違うインテリアに、希美は驚くよりもおかしみを感じた。だって――まっ白なレースのカーテン、パステルカラーの整理棚の上にはぬいぐるみとか飾られていたりする。けっこう乙女チックだ。それはまあ……神棚とか刀剣の飾りとかが置かれているとも思ってはいなかったけれど。
「ぼさっと突っ立ってないで、くつろげよ」
 ええと……希美は部屋を見回した。くつろぐといっても、応接セットがあるわけじゃなし、勉強机とベッドだけ。友達同士だって、いきなりベッドに腰掛けるのはお行儀が悪い。
 あたしが特別扱いされているのは、お姉様のオモチャでマゾ牝奴隷だからだ。希美はジャケットを脱いで靴下と三点クリップだけの全裸になり、床に正座した。オモチャの正座は、脚を直角に開く。
 そんな希美を見下ろしながら、楚葉も制服を脱いだ――下は、ブラジャーとパンティだけ。きちんとシュミーズを着ける子なんて少数派だし、真冬でもブラウスを着ない子は、さすがにお嬢様学校の百合香学園には少ないけれど。部屋着を着ないのは楚葉くらいだろう。希美だって、家ではまともな格好を取り繕っている。
「ちょっと待ってな」
 楚葉が腹這いになって、ベッドの下に腕を突っ込んだ。だいぶん追い付いてきたとはいえ、まだ桃と無花果くらいはボリュームの違う楚葉のヒップが、希美の目の前でもこもこと動く。肌にぴっちり貼り付いたパンティは、硬派のスケバンにふさわしく白無地の木綿。
 あまり見つめていてはお姉様に失礼と、部屋の中を見回すと――カラーボックスのひとつに、コミックの単行本がぎっしり詰まっていた。『ズボンの騎士』、『メコメコ・アザアス』、『ジョルゴ17』……希美はどきんとした。シリーズ物のコレクションが一致していたからだ。
 『ズボンの騎士』は、お姫様が男装して騎士になっているお話。悪大臣に囚われて、縛られて地下牢に監禁されたり、下着姿にされて女とばれそうになったり。鞭打ちの拷問シーンもある。
 『メコメコ・アザアス』は男の子向けのコミックで、主人公は現代の世界で活躍する黒魔法使い少女。薄気味悪いとか虐められて教室でストリップショーをさせられたり、連続少女誘拐犯に捕まってあわやのシーンとか。どちらも最後は黒魔法で逆転するけど、その部分には興味がない。
 『ジョルゴ17』は青年向け。世界を股に掛けて活躍する暗殺者。女スパイの拷問、被差別民族の少女へのレイフ、冷徹な女性将校がジョルゴに抱かれようとして娼婦に成りきったり。
 どのコミックも、希美の妄想を掻き立てるストーリーが満載。
 お姉様はサディスチンなんだから、女性を虐待する男の側に感情移入して読んでいると考えれば、不思議はないのだけれど……コミックとは別の棚に一冊だけぽつんと置かれている古い学習雑誌に気づいて、希美は心臓が止まりそうになった。
 戦争の悲劇の特集号だ。その中に、パルチザンを匿ってゲシュタポに捕まった姉弟のエピソードがある。下着だけにされて(というのは、子供向けの配慮に決まっている)監禁されて、毎日のように拷問されて……古本屋でこの本を発見したときは、その場にへたり込んでしまった。
 この本が発行されたとき、お姉様は(ええと……)まだ少学校低学年だったはず。先輩のお下がりだろうか。だとしても、それを大切に残してあるということは……?
 お姉様はほんとうにサドだろうかと疑ったことが、これまでにも二三度あった。まさか、まさか、もしかして、お姉様は、ほんとうは……
「よし、これで全部だ」
 どさっと二つの(わりと小さな)段ボールの箱を目の前に置かれて、希美は我に還った。
「どれで遊んでほしい? 好きなのを幾つでも選べよ」
 箱の中身は、いろんな種類の縄、大小の擂粉木、希美の初娼売のお金で買った手錠、首輪と鎖、釘を植えた洗濯バサミ。レディース雑誌でもたまに特集号があったり、楚葉に引きずり込まれたオトナの玩具屋でも売っていた、バイブとかピンクローターとか。短い鎖でつながれた小さな四つの首輪は手と足に嵌めるのだろうか。イチジク浣腸とか、ものすごく太い蝋燭とかも。
 呆然と眺めているうちに、希美はあることに気づいた。手錠と木ネジを貫通させた擂粉木と釘洗濯バサミは新しいけれど、ずいぶんと使い込んだ物も交ざっている。あの綿ロープなんて、くたびれているし薄汚れている。
 サディスチンのお姉様が、あたしみたいなマゾ娘でなくても、無理強いに女の子を可愛がったとか、リンチに使ったとか考えれば、おかしなところは何もないのだけれど。あんなにたくさん遊んでくれたのに、なぜあたしには一部しか使ってくれなかったんだろう。他の子に使ったお古は避けてくれたのかな。でも、釈然としない……
「まさか、全部遊びたいなんて欲張ったことを言うんじゃないだろうな」
 楚葉にからかわれ、希美は真剣になって、遊んでもらうための小道具を選びにかかった。
 十分ほども迷った挙げ句に選んだのは。多分拘束に使うんだろう革ベルトがこんがらかった衣装(?)と、四つの環と鎖の組み合わせと、釘を植えていない普通の洗濯バサミを小箱ひとつ分と、大小のバイブと、もしかして道に使うのかなと期待して極細のと、洗濯バサミと二者択一になるのかなと迷いながら大きなスポイトとローターを組み合わせたやつと、四角い箱にノートサイズのパッドと四本のハンドルが付いた強力マッサージ機と、蝋燭と……
「そこらへんでやめとけ」
 楚葉に止められなかったら、段ボール箱を二つとも空にしていたかもしれなかった。
「まったく欲張りやがって」
 楚葉がうんざりしたように言うのは演技だと、希美には分かる。
「それじゃ、おれも欲張って、これ全部一度に使ってやる」
「はい、ありがとうございますッ」
 今の希美の「ありがとうございます」は強いられてではなく、心の底からのものになっている。恐怖と不安は残っているけれど、悦虐への期待がはるかに強い。
「まずはケツ穴を綺麗にして来い」
 そう言って楚葉はイチヂク浣腸を二つ、希美に放って寄越した。
「シャワーヘッドは、ねじれば取り外せるからな」
 希美はイチヂク浣腸を胸に抱いてバスルームへ行った。都合の好いことに、トイレもあるユニットバスだった。
 三点のクリップは外して洗面台に置いて。バスタブの中にしゃがんでイチヂク浣腸を二つとも注入したのは、万一に粗相してもすぐに流せるからだった。
 便意が募ってきても、説明書にある通り十分は我慢する。時計がないので、ゆっくり六百まで数えた。
 汚しては申し訳ないので便座を上げて、尻を便器に嵌め込んで。思いっ切り排出して、綺麗に洗って。
 お姉様はシャワーを分解しろとおっしゃってたのだから。ホースの先をアヌスに押し付けて湯をたっぷり、腹を手で触って膨れたのが分かるまで注入した。これは我慢なんかできない。大急ぎで便器に座った。
 洗濯バサミにしてもスポイトにしても邪魔になるので、三点クリップは置き去りにして、まったく生まれたまま(に、性器の入墨を飾って)の姿で、バスルームを出た。
 楚葉も準備を調えて待っていた。黒いビニールレザーのホットパンツとフルカップブラ。どちらもいちばん盛り上がっている部分に縦のジッパーが付いている。今は閉じているけど、開ければマゾ牝用のコスチュームにもなるんだろう。
「直立不動ッ」
 楚葉の軍隊調の掛け声で、希美は足を真横に開いて背筋を伸ばし肘を張って両手を後ろで腰の高さに組んだ。何をされても姿勢を崩してはいけない。スケバン流の直立不動だと教わっているが、七人集の誰も、こんな姿勢で立っているのを見たことがない。自分を辱しめるために考え出されたんじゃないかと、希美は疑っている。
 それにしても――と希美は、お姉様への不遜な疑念を別の感心で上塗りする。オトナの玩具は暴利だ。それをこんなに揃えるんだから、あたしとは桁違いのお小遣いなんだわ。
 楚葉が最初に手にしたのは、革ベルトのこんがらかったやつだった。ほぐすと大きな網目になっている。網目のひとつを希美の首に通して全体を引き下げ、そこから先は太めのベルトが二本重なっている部分を股間にくぐらせて背中へ引き上げ、首の後ろの金具に留めた。背中側のベルトは三つの中空パイプに通されている。網目の両端から垂れているベルトは背中へ回して、縦のベルトに絡めて折り返し、網目の両端に三つずつある金具に留める。
 それを上から下へ繰り返される度に、胴は締め付けられ乳房は絞り出され、股間に食い込んでくる。網目からは肉がはみ出て、まるでボンレスハムのようになった。希美は肥っていないから、あまり食べ出はなさそうだが。
 ハーネス(と、楚葉が言った)が終わると、四つの環と鎖で手足の拘束。希美を膝立ちにさせて手首と足首に革の環を巻いて金具で閉じる。そのまま後ろへ倒されると、起き上がれなくなった。縛られてはいないのだから、ある程度は四肢を動かせるが、それはまさしく無駄な足掻きにしかならず、サディストの目を愉しませるだけだ。
 楚葉は希美をあお向けにしてから、三番目の小道具に取りかかった。大小と極細のバイブ。足首を鎖で引き付けられているから、希美は嫌でも膝を立てていなければならない。足を開かせるのは簡単だ。
 すでに希美のヴァギナは濡れそぼっている。楚葉は股間を鎖(とざ)しているベルトを緩めもせずに、二本を左右に掻き分けて大きいほうのバイブを突っ込んだ。
「ああああッ……」
 悲鳴ではなく、愉悦の叫び。
 同じようにして、小さいほうはアナルへ。
「い、痛いッ……」
 あお向けのまま手探りで突っ込まれたので、角度が合わなかったのだろう。それでもやすやすと咥え込んだ。
「こっちは初めてだったよな」
 太いバイブで左右に割られている縦ベルトの隙間に、最後の極細バイブを、楚葉が差し込んだ。上下左右にこねくって※道口を探る。
 おし●こが出る穴が正確にはどこにあるか、希美は自覚したことがない。それでも……つぷっと凸と凹とが嵌まり合うのは分かった――と同時に。
「ひゃああっ……」
 チリチリッと焼けるような痛みを感じて、希美は反射的に腰を引いた――が、床に押し返されてずり上がってしまい、※道に入りかけていたバイブを自らこねくる結果になった。灼熱の激痛。鞭や針とは違って、軟らかな体内を引っ掻かれるような不快な痛みだった。
「痛い、赦してくださいい……」
「動くからだ。じっとしてりゃ、たいしたことはない。むしろ、ケツマンコより早く味を覚えるぜ」
 誰かをそういうふうに調教した経験があるような口ぶりだった。
「まだ洗濯バサミも蝋燭も業務用マッサージャーも残ってるんだぜ。これしきで騒ぐんじゃねえ」
「だって……おし●この穴を虐められるの、初めてだから」
 これまでだったら謝るか黙ってなすがままにされていたところを、甘えるような響きで口ごたえしたのは――漫画の趣味が完全といっていいほどに一致していた親近感の故(ゆえ)だったろうか。
「今日は、あれもこれも初めてにしてやるぜ。そういうふうに、おまえが道具を選んだんだからな」
 一方的に宣言して。楚葉は一気に極細バイブを※道の奥まで押し込んだ。
「痛ッ……」
 いきなりのことで緊張する暇(いとま)がなかったせいか、痛くすぐったいだけで、さっきのはなんだったんだろうかと首を傾げるくらいに、痛みは少なかった。
 三本のバイブを挿入し終わると、楚葉は改めてハーネスを引き絞って、ベルトを陰裂の奥深くまで食い込ませた。
「くううっ……んんん」
 バイブがこねくられて下半身の三つの穴が側面から刺激され、違和感と官能を掻き立てた。
「こいつは、まあ、こんなところかな」
 洗濯バサミは、ハーネスにくびられた乳房の麓に放射状に飾られていった。ちっとも痛くなかったのだが。
「おれにゃ、美術のセンスはねえや」あ
 鏡で見せられて、希美も同意せざるを得ない。乳房は外へ向かって引っ張られて、ぺしゃんこ。ボンレスハムから巨大なヒラタケが生えているみたいな惨状あだった。
「まあ、画竜点睛があるからよ」
 大きなスポイトを乳首とクリトリスに吸着させた。
 真空に吸い出されて、乳首もクリトリスも痛い。どんどん充血してくるのが、疼きで分かる。
「さて……いよいよだぜ」
 何がいよいよなのかと疑問に思ったときには。
 ヴヴヴヴヴッ……
 ウィイイイイ……
 ニュオンニュオン
 三つのバイブが一斉に振動し始めた。
「えっ……やあああああああッ……!」
 これまで、中をこねくられたり出し挿れされたことはあっても、激しい振動を受けた経験はない。一瞬で思考が消し飛ぶほどの……快感だった。
 さらに――スポイトまでが小刻みに振動し始めた。
 ブルルルル……
「きゃああああっ……?!」
 軽く触れられただけで全身にさざ波が立ち、つねられれば絶叫する敏感な部位。そこに加えられる、終わることのない微妙な高速の刺激。
「いやあああっ……なに、これ?!」
 ほとんど垂直に屹立した急坂を、ロケットのように翔け昇っていく。
「いよいよ、真打の登場だぜ」
 のけぞり返り、鎖を引き千切らんばかりに手足を突っ張って悶える希美の下腹部に、業務用マッサージャーの大きく四角いパッドが押し当てられた。
「逝っちまいなッ!」
 ハンドルにのしかかるようにしてマッサージャーを保持しながら――パチッ、楚葉がスイッチを入れた。
 ドゴゴゴゴゴゴ……何かの工事が始まったかのような大きな音とともに、本体がぶれて見えるほどの圧倒的な振動。
「ぎびひいいっ……や、やめ……死んじゃう、死んじゃうよおおお!!」
 すでに弓なりになっている希美の裸身が、いっそう深く反り返って、びくんびくんと腰が跳ねて。野太い咆哮が、か細い喉から吐き出された。
「ふいいい……」
 どさっと横ざまに崩折れて、ぴくぴくと全身を痙攣させている希美を見下ろして、楚葉が長々と溜め息をついた。
「これが、本物のアクメってやつか」
 羨ましいと、呟いて。希美を元のブリッジの姿勢に起こした。バイブもスポイトも、まだスイッチを入れっぱなしにしている。
「ここをさらに責めたら、どうなるんだろ」
 楚葉は、希美が選んだ最後の小道具――百目蝋燭に火を点けた。
 失神している希美の臍を狙って、炎が肌に触れそうなくらいまで、蝋燭を傾けた。つぷっと熱蝋が臍の穴を埋める。
「熱いッ……」
 一発で希美は目を覚ました。
 ぽつん、ぽつん、ぽつんと、蝋滴がゆっくりと股間に近づいていく。希美がもがく。しかし、その動きは――まだ蝋に覆われていない新しい肌を炎の下に曝す結果となる。
 クリトリスはスポイトに、淫裂はバイブに保護されている。楚葉は外淫唇が埋没するまで蝋を垂らし続けた。
 希美にしてみれば。耐えられないほど熱かったのは最初だけで、冷えた蝋の上に熱蝋が重なっても、じんわりと適度に熱くなるだけで、中途半端に気持ち好いだけだった。
 蝋燭が左右に揺れながら乳房に向かう。新しい肌に垂れる熱蝋は、突き刺さるような熱痛を希美に与えてくれるが――それでも、皮膚のすぐ下で止まってしまう。
 さっきの絶頂と同じだと、希美は思った。
 ものすごい、これまで経験したことのなかった、苦痛を伴うほどの快感だったけれど。皮膚をすっぽり包んで締め付けられるような感じで、身体の奥までは届かなかった。
 鞭打ちや針の苦痛は違う。背骨にまで突き抜けるような苦痛と、その奥から滲み出てくる凶暴な快感があった。
 さっきのバイブとスポイトで得られた絶頂と、綱渡りで達した絶頂と、どちらかひとつを選べと言われたら――希美はためらいなく後者を選ぶだろう。
「ひいいっ……熱い」
 洗濯バサミで引き広げられた乳房の上に熱蝋を垂らされて希美は叫んだが、ずいぶんと可愛らしい、余裕のある悲鳴でしかなかった。
 それは楚葉にも分かった。
「もうちっと正気づいてから責めるんだったな。おれも、ここまでの経験はないから……勝手が分かんねえや」
 蝋燭の炎を消して、バイブとスポイトのスイッチも切った。
 まだ絶頂の余韻にたゆたっている希美のブリッジを眺めながら、楚葉は煙草を吸った。いつもになく煙を肺まで吸い込んで、だらしなくも噎せてしまった。

 三十分ばかり放置してから、楚葉は希美を拘束から解放した。バスルームに連れ込んで、手ずから洗ってやる。洗いながら、指で希美を優しく可愛がる。乳首を転がしクリトリスを刺激し、ヴァギナをくすぐる。反応が鈍いので、いつもの流儀に変えた。乳首に爪を立てて引っ張りクリトリスをつねりヴァギナとアヌスをこねくった。
 希美は苦痛を訴えながら――下の口は正直だった。
 さらに、楚葉はオモチャをベッドまで持ち込んだ。
「たっぷり愉しませてやったんだから、お返しをしてもらうぜ」
 膝を立てて股を開いた。
「フェラチオは上達したようだが、クンニはしたことがないだろ」
 練習台になってやるからおれを逝かせてみろと、初心者には無理難題に近いことを言う。
 それでも希美は、喜び勇んで楚葉の股間に顔を埋めた。
 お姉様の大切なところを舐めさせていただけるなんて――希美は感激していた。舐めるだけじゃなくて、舌を挿入するとかもしなくちゃいけないんだろうな。
 レズビアンのテクニックなんて、レディース雑誌にも書いてない。少女漫画にはそれらしい描写もあるけれど、キスと薔薇と白い光線だけ。
 オナニーをするときの指の動きを舌に置き換えればいいんだろう。処女だった頃と今では、ずいぶんと違ってきたけど――お姉様は、当然絶対に経験済みよね。
 希美は、自分よりも小さく色も薄く縁が滑らか(希美のは、綱渡りでぎざぎざになってしまった)な小淫唇を舐めながら、舌をだんだんと上へずらして、包皮にくるまれたクリトリスに口づけしてから、実核を吸い出した。
 ぴくんと楚葉の身体が跳ねたのに気を良くして――ずぢゅうううっと啜ってみた。
「あっ……うまいじゃねえか」
 立て続けに楚葉の裸身が跳ねる。ずいぶんと初心(うぶ)っぽい反応だった。
「舐めるばかりで手を遊ばせてるんじゃねえよ」
 乳房も愛撫しろという意味だろう。希美は回教徒が礼拝するような這いつくばった姿勢で両手を上へ伸ばして、小さな両手には余る乳房を下から押し上げるようにして愛撫した。
 自分の乳房とは違って、柔らかい餅をこねるような感触だった。
 反応が薄いので、乳首まで指を伸ばして摘まんだ。ぴくんと胸が動いたが、クリトリスよりは効いていない。
 どうしようかと戸惑う。本物のペニスでも擂粉木でも、それ以上に毎日のペニスバンドで鍛えられている自分でさえ、まだクリトリスの快感のほうが好きだ。お手軽って意味もある。ほんとうに追い込まれたときのヴァギナ感覚は、ずっと重厚だけど。
 それでも。お留守にしては失礼よねと考えて。希美は舌先で膣口を探り当てると、中へ挿れようとした。浅い位置で柔らかな壁に突き当たった――と感じたときには、腰を引かれていた。
「おまえと違って、おれは中が苦手なんだ。もうちょい上の小さな穴のほうが好きなくらいだ」
 うわあ。※道口が好きだなんて、お姉様もずいぶんと変態だわ。スケバンらしくないな――としか、希美は考えなかった。まさか処女かもしれないとは、疑わない。
 それから延々三十分も、舌が動かなくなるまで奉仕を続けたけれど。希美はお姉様を逝かせることはできなかった。

 これも、楚葉には珍しく。遊びが終わっても希美を追い出そうとはしなかった。
 自分は下着を着けて、希美には全裸に三点クリップを付けさせて。
「おまえな、新体操部に戻ってちゃんと練習しろな。顧問と部長にはナシをつけてやるから」
「お姉様……」
 希美は、泣き声になった。捨てられると思ったのだ。
「今度の文化祭でよ、ちょいとばかし学校に貢献しようと思ってよ」
 最悪の予想とは、まるで方向が違う話になってきた。
「こないだの体育祭で分かっただろ」
 と言われても。希美は素肌に体操シャツとブルマを着て、教室から見学していた。ペニスバンドを着けたまま激しい運動をするのは、それほどの苦にも感じなくなっていたけれど。そんな希美と肌触れ合わんばかりに座るのは厭だと、学年全体の無言の圧力。体調不良を申し出て、教師もほっとしたというのが実情だった。両親は希美を見放しているから、見学には来てくれていないので、安心してサボれた。
「父兄証を入手したり偽造したり、助平親父もナンパ野郎も、わんさか押し寄せたんだぜ。文化祭は生徒との触れ合いが体育祭より簡単だからな。毎年、先公どもは頭痛を抱える羽目になる。まあ、一部の生徒は喜んでるんだけどな」
 今年は、そういう不逞の輩を一般生徒から遠ざけるのだと、楚葉が言った時点で――不逞の輩は特殊生徒に近づけるつもりなんだと、それくらいにはお姉様の意地悪さ(と優しさ?)を理解している希美だった。
 希美が未経験の新体操を目指したのは、あられもない衣装で観客の前で、大股開きだのそそるような仕草だのを披露する種目だからだ。不逞の輩を惹き付けるにはうってつけだった。
 そうして翌日から、希美は部活を再開したのだった。
 基本の身体作りとかは素っ飛ばして。特定の演技だけを、なんとかサマになるまで指導してもらう。このときだけは、ペニスバンドを抜いても良かった。いよいよ文化祭が近づくころには、自発的にわざと挿れたままにして快感を愉しんだりもしたけれど。
 部活が終わっても下校せずに――体育館で、ペニスバンドもクリップも無しで待機。スケバン流直立不動だったり、開脚正座だったり、足の親指とクリトリスを長いゴムでつないで頭に水バケツを乗せたり――日替わりメニューは、楚葉の指示だった。
 午後十時ごろに、市内のパトロールを早めに切り上げて戻って来た楚葉から、本番演技の特訓を一時間ほど受けて。それでようやく、希美の一日は……終わらない。三点クリップで装飾して、下脱ぎジャージでヒップと股間を気にしながらバスと電車を乗り継いて帰宅するのも、楽しく羞ずかしい日課だった。
 いきおい、遅刻どころか午後登校なんて日もあった。
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$こうず5

 ここで出てくる学習誌は、筆者の実体験に基づいています。こういう記事が、かつては学習誌に載っていたりしたのです。
 それは、ともかく。PLOTよりも責めが過激になってきています。
 三穴同時なんて『協奏』パートで予定していたのに、すでに全裸ハイキングでやらかしちゃいました。予定部分をどう変えるかは、まあ腹案はあるものの、書きながら考え直すかもしれません。

恒例 DLsite Affiliate キーワードは、「レズ、拘束、快楽」 漠然としています。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Interrupt Report Final:幼なマゾの契り

 目標に1日遅れて11/1に脱稿しました。その後の3日間で第三次(最終)校訂まで。8万9千文字/270枚です。
 最初は短めの尺で進んでいましたが、本格的な責めが始まると、10時間どん兵衛どころではない伸び方でした。いつものことですね。


 筆者はこれまで、少なくともヒロインには「回復不可能な損害(処女膜と永久脱毛と刺青と焼印は除く)は与えない」ポリシーで書いてきましたが。
 ついに禁を破りました。


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封印と焼印

 事前の連らくなしで少佐が訪れたのは三日後だった。今度は、少佐より若い男と、もっと若い(ように見える)女を連れていた。
 おれとソノは庭でも広間でもなく、ろうごくカマボコ舎のはしにある保健室へ呼び出された。例によって、所長とコンクリと通訳の帆針もいた。保健室を仕切っている若ババはいなかったけど、八人も入るとぎゅうづめだ。
「二人とも喜べ。おまえたちは少佐どのがつがいとして引き取ってくださる」
 悲しめの間ちがいだろ。
「今日は、おまえたちをアメリカへ輸出するのに必要な処置をしていただく」
 連れて帰るじゃなくて、輸出。そのための処置。いやな予感しかしない。
 それでは早速とばかりに、おれはベッドへがんじがらめに縛り付けられた。チンぶくろを外されたので、縮かんだチンチンを若い外人の女にも見られている。日本男児の名折れだ。
 若い男が、拳銃みたいな器具を取り出した。
 スコスコスコ……遊底を何度も前後に動かす。空気銃かな。
 最後に遊底を引いて、ホッチキスの針の親玉みたいなのを装てんした。金属製のヘラを机におさえて、三日月のようにくぼんだ面に銃口をおし付けた。
 プシュッ、カン!
 射ち出されたコの字形の針は、両はしが内側へ曲がっていた。やっぱりホッチキスだ。
 男はさらにカバンから薬のビンやピンセットやらを取り出して机に並べた。そして軍服をぬいでうでまくり、肌がすけて見えるうすい手ぶくろを着けた。女も同じようにした。
 もしかして、所長の言ってた処置ってのは、手術のようなものだろうか。
「アフタオール、ウィザウッエノシーザwithout anesthesia?」
「オフコース。メイキッハーアズマッチャズポッシブMake it hurt as much as possible
「アハン」
 男が、おれの股の付け根を指でぐりぐりと、しょくしんってやつかな。
 にゅるっと指が腹の中までめりこむような感覚があった。男がうなずいて――おれの金玉を、そこへおしこんだ。
「いてえっ……」
 金玉をけられたときと同じような、もっと軽い痛みだった。
 左右ともおしこむと、女がピンセットでふくろの皮を外へ引っ張った。男が、そこを紙切れでこする。
 ざりざりと痛い。紙ヤスリだ。
「何をするつもりなんだよ?!」
 ばしん。少佐にほっぺをたたかれた。
「シャベルナイゾ。ナクサケブシロゾ」
 くそ。意地でも泣きさけんだりするもんか。でも、ひりひりと痛い。
 女が、やっぱりピンセットでつまんだガーゼで、紙ヤスリがこすったところをぬぐった。ガーゼが真っ赤になった。
 こいつら、医者と看護婦かな。看護婦のほうは、手ぶくろごしでも有色人種にふれるのなんかけがらわしいって顔をしてる。それとも、チンチンだからなのかな。
 医者が縮かんでいるチンチンの皮をむいて、看護婦が……痛いッ。ピンセットの先をおしxこの穴につっこんで先っぽをはさむと、下へ引きのばした。その上に、医者が金属のヘラをおし付けた。
 こないだ少佐がしたみたいに、医者が玉ぶくろの皮を左右から寄せて、チンチンとヘラをひとまとめにつつむ。合わせ目をばん創こうではり合わせると、空気銃式ホッチキスを手にした。
 コンクリが看護婦の反対側から、おれの腰をおさえ付けた。
 お、おい。ちょっと待てよ。まさか、それをおれに……使うんだろうな。
 ソノは、まだ何が起きようとしているか、理解してないみたいだ。でも、危害がおれに加えられようとしてることだけは分かってる。所長に羽交いじめにされながら、両手で口をおおって、器械を見つめている。
「レディ……」
 ヘラが、チンチンんをぐっとおし下げる。
 プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
 玉ぶくろをかみ千切られたような激痛。反射的に身を丸めようとして、身体じゅうに縄が食いこんだ。
「アバレルオモシロイゾ。バッ、オペレイションジャマゾ」
 少佐がおれの腹をわざとふんづけながら、馬乗りになった。びくとも動けやしない。
 プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
 プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
 ヘラが引きぬかれて。合わせ目のいちばん下あたりに銃口があてがわれた。
 プシュッ……
 おれは、もう悲鳴を上げなかった。気絶してしまった。
 ――コンクリにカツを入れられて、おれは意識を取りもどした。ベッドから下ろされていて、代わりにソノが縛り付けられていた。
 おれと同じように少佐におしつぶされながら、泣きじゃくっている。でも、あきらめているんだろう。言葉は発していなかった。
「ヘイ、バスタード。ビッチワイフ、オーマンコ、デキルナイナルゾ。ヨクミルシロゾ」
 もしかしたら、それはソノにとって救いになるんじゃないかなって、バカな考えが頭をかすめた。割れ目があるから、女は男にねらわれるんだ。二つの穴に同時につっこまれたりもする。いじめられるためにだけある穴がなくなってしまえば……やっぱりダメだ。その分、こう門に入れられたり口を使われる。鞭も増えるかもしれない。
 いよいよ銃口がソノの股間におし当てられた。
「おにいちゃああん!」
「ソノオオオッ……!」
 他に何を言ってやれる。おれでさえ絶きょうして気を失ったんだ。がんばれなんて言えない。
 プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
「シンパイナイゾ。バスターズチンチン、オナジ。クリット、サワルノコスゾ」
 プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
 プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
 ソノはおれより一発少ない三発で終わった。最後まで下じきのヘラがぬかれなかったから、おれよりはマシだったろう。新高山と富士山くらいのちがいしかないけど。
 ソノは泣きつかれさけびつかれてぐったりしてるけど、意識はあるみたいだった。股間が真っ赤にそまっている――のは、おれも同じだ。
 おれへの最後の一本はチンチンにもつき差さっていたみたいで、これ以上はないってくらいに縮かんでるのに、むけた先っぽがちょこっとだけ合わせ目から顔を出している。
 これから、おれたちは広間のベッドへ連れこまれて、こう門か口、それとも両方をいじめられる――ソノは可愛がられると感じているかもしれないけど。そうされるんだと思ってたら、裏庭へ連れ出された。
 新入生に焼印をおすときのミカン箱が並べられて、そばの大きなバケツでは石炭が真っ赤に燃えていた。
 尻におされた丸囲いに木の字の焼印が完治して肉が盛り上がるまでに三週間はかかった。また同じことをされるかと思うと、ぎゃく待に悪慣れしちまったおれでも、腹綿がにえくり返ってくる。
 焼印は二つあった。どちらも平べったい二等辺三角形のわくで、大きさがちょっとだけちがっている。わくに囲まれた文字は、どちらも同じ三文字で、JAP。
「チャイニーズマチガウ、センソーカッタクニ、シツレイ」
 少佐が得意気に説明した。そうか、これは少佐の特注品なんだ。
 戦争に負けると、ほんとうにみじめだ。くやしさをかみしめながら、それでも、焼印がソノとおそろいなのが、ちょっぴりだけなぐさめだった。
 丸木の焼印とはちがって、最初がおれだった。西洋はレディファーストだと聞いたことがある。何でもかんでも女が先というんじゃなくて、危険なことには男が率先して立ち向かう。船に乗るのは男が先で、安全な地上へ下船するのは女が先。だから、さっきの手術も焼印もおれが先だったのか。
 あれ……やっぱり少佐は、ほんとのところは、おれたちを人間だと思ってるのかな。動物をあつかうのにレディファーストもへったくれもないものな。ソノの言ってたことが、なんとなく分かったような気がした。
 ミカン箱の上であお向けにおさえ付けられて、おれは迷った。焼印なんて、さっきの手術に比べたら、たいしたことはない。きっと、悲鳴は我まんできる。でも、それがソノに負担をかけはしないだろうか。おれが我まんしたら、ソノもおれに習おうとするだろう。女の子なんだから、泣いたってかまわないのに。
 おれが悲鳴を上げたら、ソノも安心して泣きさけべるんじゃないかな。
 少佐が小さなほうの焼印を火にくべた。おれのほうがちょびっと背は高いけど、腰の張りや尻の大きさはソノが勝ってる。あの焼印は形と文字の上下から考えると、下腹部におされるんだろう。三角形の角度は股の付け根の角度と同じだ。
 五分ほどで、少佐が焼印を引きぬいた。三角形のはしをミカン箱に当てると、
 ジュッ……木がこげて、けむりが立ちのぼった。あんなのを肌におし付けるなんて、やっぱり少佐もおれたちを人間あつかいしていない。
 おれは両かたをコンクリにおさえ付けられてるだけで、足は自由に動かせる。けど、筋肉をつっ張ってじっとしている。動いたら焼印の形がくずれる。どうせなら、きれいなほうがいい。
 角度の浅い頂点を下にして、焼印が下腹部に近づく。おれが予想していたとおりだ。
 ちりちりっと肌に熱気を感じたとほとんど同時に。
 ジュウウッ……
「うああっ、熱いッ……!」
 さけび終わったときには、焼印は引きはがされていた。少佐は、所長みたいに不必要に長時間(といっても、二秒が五秒になるくらいだけど)おし付けたりはしなかった。
 短い時間だったけど面積が丸木よりずっと広いから、感じる痛みは大きい。まだおし付けられたままのような痛みだ。
 おれの次は、ソノの番。
「ひいいっ……!」
ソノの悲鳴のほうが、ずっとおしとやかだった。
 男のおれのほうが悲鳴が大きくたって、はずかしくなんかないぞ。ソノが余計な我まんをしないですむようにしてやったんだから。
「ニシューカン、ムカエクル。シーリンオアブランディンSealing or branding、ツブスナイゾ。キャプテン・マックアイゾン、ワッコーポラルWAC corporal・ジョーサマーズ、シューニカーイ、チリョウスルゾ」
 少佐たちは、ベッドでの遊びはしないで引き上げて行った。
 
 それからの二週間は、まさしく下にも置かずベッドに縛り付けられて過ごさなくちゃならなかった。大部屋でのでんぐり返りみたいな縛られ方ではなくて、保健室のベッドにふたりまとめて大の字ハリツケ。おれとソノがくっついてる側の手足はまっすぐのばしてひとつにくくられたから、ふたり合わせて水の字ハリツケかな。ホッチキスと火傷が痛かろうとかゆかろうと、手が届かないし、ね返りしてこすりつけられもしない。ベッドから解放されるのは、一日四回の便所と、後ろ手に縛られて年長の生徒たちに庭を引き回される散歩のときだけだった。
 食事はベッドの上で手だけをほどかれて上体を起こし、足をまたぐコの字形のテーブルで食べた。おかゆじゃなくて、教官と同じ白米ご飯に肉や魚のおかず付き。これも、上げゼンすえゼンっていうのかな。
 生まれて初めてのぜいたくで退くつな日々だった。これが生がい最後のぜいたくになるだろうとは、口にこそ出さないが、おれもソノも覚ごはしていた。
 退くつな日々の中での変化は、少佐が言ったとおりに週二回往しんに来た軍医と看護婦だった。傷口を見て、消毒したり注射をしてくれたり。人間の子供を治りょうするってより、家畜の手当てくらいにしか思ってないのは、ぞんざいな(余分に痛い)手つきやそっぽを向きっぱなしの目でよーくわかったけど。
 退くつだから、二人でいろんな話をした。
 ソノが遠えんの人だと言っていた医者は、やっぱり赤の他人だった。ソノがまだ女の子の格好をしてたころ、お腹が空いたらいつでも家へおいでと、ツバナレしてない子供でも分かるくらいに下心丸出しで声をかけられたんだそうだ。
 そういうのは、医者が初めてじゃなかった。そもそも、ソノはほんとに遠えんの家に引き取られていたんだ。ひるはオサンドンでこき使われ、夜はフロで小父さんの背中を流す――だけじゃすまなくなってきたのでにげ出したんだ。
 おれも、小さいころの思い出とか、戦死した兄さんのこととか、焼けてしまった家と両親とか。取出間サダへのちかいも打ち明けた。
 そんなおれたちが絶対に口にしなかった話題は、たったひとつ。将来のことだ。
 聞かなくても、ソノの想いは分かってる――と、思う。少佐は心の底では、おれたちのことを人間だと思っていて、だからチンチンを大きくしながら、おれたちをいじめる。ソノはそれを、所長どもにぎゃく待されるよりはマシだと考えている。マシというよりも。おれといっしょにいじめられると、ぬらしてしまう。おれといっしょに居られるってのが、何よりもうれしいんだ。
 そして、おれは……いててて。チンチンを固くするのも、ままならないや。
 十日目におれもソノも、ホッチキスの針をラジオペンチで二つに切断してからぬいてもらったんだけど、ぬい合わされたところはゆ着して、二度と左右に開けなくなった。
 ソノは、上はしから女の子の小さなチンチン(英語ではクリトリスという)が顔を出している。下はしには、おしxこを出す穴も開いてる。
 おれは下はしからチンチンの先っぽが出てるんだけど、最後にヘラなしで打たれた一本がチンチンと玉ぶくろの皮をぬい合わせたらしくて、固くなっても玉ぶくろの合わせ目から先へはのびない。ゆ着してるところを根元にして、腹の中にめりこんでくる感じ。そのゆ着してる所がすごく痛いんだ。痛いとますます大きくなろうとするから始末が悪い。

 約束どおりに少佐は二週間後に、今度は二人の黒人兵を連れてトラックでやって来た。運転手は別に居たらしいけど、おれもソノも顔を見ていない。
 少佐はホッチキスでぬい合わせた股間を指でなぞって、ぴったり閉じているのを確かめると満足そうにうなずいた。ホッチキスの針をぬいた穴は、もうふさがりかけている。
「オーケイ。ショチョー、アタマ、スキンヘッドシロゾ」
 ぼう主頭は月に一度、バリカンで根こそぎにされるんだけど、少佐はそれでも足りずにカミソリでそれと言う。たちまち、おれもソノもおぼうさんの頭みたいにされてしまった。ソノはふつうの丸ぼう主より、ずっと可愛く見えた。
 おれたちは外へ連れ出されて、消火ポンプの高圧水で全身を洗われてから――かんおけみたいな箱に二人まとめてつめこまれた。
 上下逆さにされて、たがいに相手の股間にかぶりつく形にされ、だき合ったまま縛られた。そのまま足をおりたたまれてしまったので、太腿に顔をはさまれて、首を左右にひねるのも難しい。あごを上げれば、どうにか股間から口を外せるけど、首が痛くなるので長時間は無理だった。
「ステイツ、ハコブゾ。ジェネラル・マッカーサー、オナジヒコウキ。コウエイオモウシロゾ」
 飛行機でアメリカまで運ばれるんだ。飛行機に乗ってみたいってのは、男の子みんなの夢だったけど――こんな形で乗せられるなんて、ちっとも喜べない。
「テンサウザンフィー、トブゾ。サムイゾ。ションベンコオル。ノムスル、アタタカイゾ」
 こごえ死ぬのがいやなら、たがいに小便を飲めってことか。まあ、ソノの小便なら男の精液をゴックンさせられるよりは、いいかな。そして、ソノもおれの小便を……いてててて、チンチンがつっ張らかりやがる。
 かんおけのフタが閉じられ、ごていねいにもクギ打ちされた。
 そうして、二人の黒人兵に担ぎ上げられトラックの荷台に乗せられて。おれたちは強制収容所から運び出された。
 生徒たちはカマボコろうごくから出るのを禁じられただけでなく、トラックが来る前から窓のひさしはつっかい棒を外されて閉じていたから、おれたちの運命はだれも知らない。うすうす感づいてはいただろうけど。

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 まあ、切開手術をすれば、ヒロインは妊娠可能になるでしょう。
 ショタイン(ショタ+ヒロイン)は……
 成人のオタフク風を例に引いて、睾丸を腹腔内の高体温に曝し続けると機能を喪失するとかいわれていますが、これはどうも都市伝説のようです。だって、インフルエンザで男性不妊になりませんもの。実はムンプス・ウィルスによる精巣炎が原因らしいです。とすると、だいじょうぶかな。
 しかし、高温状態では精巣の機能が低下するのは事実のようですから、第二次性徴真っ盛りで24時間強制タックが続けば、竿有り玉有りのニューハーフになる??
 けど、まあ。「突っ込める」ようになるなら――禁を破ったことにはならないでしょう。


 さて。この小説で何が苦労したかというと、実は表紙絵です。
 少年と少女が抱き合って縛られていて、ひとつのボールギャグを両側から咥えさせられている――なんて構図を考えたりしましたが、どうにも素材が有馬温泉草津の湯別府湯布院城崎にて。
 もろ結合シーンとかは、サイトによっては矢倍と思いますし。


 でまあ、考えあぐねた素材あぐねた結果……下の画像が、主な素材になります。
 どう仕上がるかは、出来てからのお目汚し。あっ……「御目汚し」にコを挿入すると、まったく別の意味になりますな。




表紙絵素材

DLsite Affiliate キーワードは、ずばり「ショタイン」です。

 ううむ。「ショタインキュバス」かあ。「ショタ 淫魔」とか「ショタ インテリア」とか……
 WEB検索すると、「シュタインズゲート」ばかり引っ掛かるし。
 では、ショタインは作者の東京都特許許可局局長許可許可証ということで。

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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Interrupt Report 2:幼なマゾの契り

 どうも、今回はペースが遅いです。気が乗らないんじゃなくて機が乗っているからです。
 どういうことかというと、リンク先の記事の末尾を参照→
 それはさて措き。
 今回の御紹介は前回の続きとなる章です。


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訓練と調教

 裏庭の一画に、細長い屋根が建っている。というのも、おかしな表現だけど。かべが無いんだから、小屋じゃない。その屋根の下にほられたミゾが、生徒の便所。教官の宿舎になってるカマボコのほうにはアメリカ式の立派なトイレがあるけど、生徒は使用禁止だ。
 使用禁止といえば、フロもそうだ。古株の生徒の話だと、カマボコにはシャワー室というのもあったそうだ。だけど、水道も電気もガスもないんだから、宝の持ちぐされ。つぶして、しん室や広間を広げたそうだ。
 じゃあ、フロはどうしてるかというと、裏庭のすみにドラムかんの五エ門ブロがある。入れるのは教官だけで、俺たちは残り湯で身体のアカをこすって落とすだけ。
 さらに残った水が、ミゾに落ちた大きいやつを流すのに使われるんだ。だから、時間も回数も制限されてる。
 年長の男子から十二三人がいっせいにしゃがんで用を足す。終わったやつはぬけて、そこを、年少者、女子の順でつめていく。
他の連中は女子も平然とシャアシャアブリブリやってるけど、おれたち新入りは悪戦苦とう。そりゃ、昨日も昼と夕方とねる前に使ってるけど、小のほうだけだったから。
 その小も、おれ以外の三人は大変だったんだぞ。野ションはだれだって経験してるけど、オトナの男に見られながらってのは初めてだもんな。
 コンクリに竹刀で下腹部をつつかれたり、ソノより年上の貞女なんか、割れ目の中にある(らしい)おし●この穴をコヨリでくすぐられて、ようやくだった。
 おれはU字輪っかで針金をつっこまれてても、わりあい簡単に出来た。焼けるようなくすぐったいような痛みがあって、そのし激のせいで固くなって、そこからは簡単じゃなくなったけど。
 大きいのは朝だけで、昼間は木の棒(おれだけスリコギ)でふさがれるから、うんと力んで、なんとか出せた。
 それから、男子はチンぶくろ、女子は縄フンドシを自分の手で着けて。おれはU字輪っかも。これを自分で装着するのは、結構むずい。いじってるうちに固くなったりすると、必死に九九を唱えなきゃ。
 教官が点検して、特に女子はフンドシがゆるかったりすると、結びこぶが割れ目に食いこむまでしめ上げられる。そうされると一日じゅう大変なんだと、これは後からソノに聞いた。ただ痛いだけじゃないらしいけど、それ以上の具体的なことは教えてくれなかった。
 身支度(?)が整ったら、すい事係の女子三人を除く生徒全員が、鉄条もうの外にある畑で農作業。半裸で野良仕事はそ開先でさんざんやらされたことだけど、チンチンに太い針金をつっこまれて、こう門にはスリコギなんてのは、もちろん初めてのくつじょくだし痛いし。
 おれは身体を動かしながら、ずっとソノを目で追いかけてた。あいつが女の子だったなんて、まだ信じられない。まして、イガグリ頭だもんな。でも、日本一可愛いイガグリ頭だと思うぞ。
 そうそう。野良仕事で一番きついのが、野外便所で流した先にある肥ツボからの肥くみ。オケに入れて畑まで運んで、ヒシャクでまく。力仕事ってわくじゃなく、とにかくばっちい。裸で作業してるから、服は汚れないけどな(皮肉)。
 きついと言えば、山水を引いた貯水そうから台所やドラムかんブロへの水運びのほうが重労働だけど、水が飲み放題だから、生徒には人気がある――わけ、ないだろ。バッ直制で、他のやつがのんびりしてるときまでこき使われるっていうのに。
 農作業が終わったら、黄変米と食料えん助物資のオートミールとかいうやつとカボチャとそこら辺の雑草(としか思えない)と、ちょっぴりのニボシとを混ぜたおかゆ。

ほんとうに朝から夕方までふつうに学習だった。といっても、教師は帆針教官だけ。全員がひとつの教室で学年に応じた教科書をくり返し読んで、ノートなんて貴重品だからねん土を固めた石板に細いロウ石で書く。石板はノートよりすこし大きいだけだから、いっぱいになったらボロ布で消す。そ開前の学校と同じだ。
 自習してて分からないことがあったら、帆針教官のところへいって教えてもらう。この人は、生徒をいじめたりはしない。他の教官からかばってもくれないけど。
 昼に休けいが一時間あるけど、空きっ腹を抱えて外で遊ぶのは、年少者の一部だけ。勉強してるやつも少なくない。
 みんな、すごく真けん。なのも当然だった。月末ごとにテストがあって、六十点以下だったらチョウバツを受ける。ふつうの学校だったら、チョウバツといってもビンタとかろう下バケツとか、厳しくてもホウキ正座(ひざの裏にホウキをはさむ)だけど、ここでは竹刀がいちばん軽くて、革ベルトだったり、チンチンにオキュウとか、樹にひと晩縛り付けるとか。冬だったらこごえるし、夏は全身を虫に射される。
 だから、おれも必死に教科書をにらみつけるんだけど、そ開してるときはろくに授業を受けてないし、一年前からはまったく勉強してないから、チンプンカンプンだ。ふろう児になってから身に着けた世間知ってやつは、通用しない。
 そうそう。ずっと気になってたスリコギを立てたイスだけど。すくなくともこの日は、だれも座らされなかったし、革バンドで縛り付けられることもなかった。これはチョウバツとか特別な場合にだけ使うんだそうだ。それを教えてくれたのは 織倍勝介おりべかつすけって同い年のやつだけど、どういうのが特別かというのは「そのときなれば分かるよ」だとさ。
 教室で半日を過ごせるのがどんなに幸せかというのを、翌日に思い知らされた。

 収容所での三日目は、教室での自習じゃなくて、広い庭で職業訓練を受けさせられた。男子はほぼ全員だけど、女子は半数の七人だけ。かん別所から来た二人は除外されて、ソノは入っていた。
「ふろう児をやとってくれる所など、金のわらじでも見つからん。芸人になってサーカスや見世物小屋で客に笑われながら生きていくのが精いっぱいだ。だから、そういう芸を仕こんでやる」
 親方にしぼり取られるクツみがきだって路上立売だって、これ以上増えたって客は増えないし、新聞配達なんかは身元保証人がいないとダメだし。女の子は夜の商売があるって聞くけど、どうやらオマンコと関係あるらしいと、おれにも分かってきた。やりたがらない子も多いよな。
 でも、だからといって。おれたちが仕こまれた芸ってのは、大道で演じたら一発でけいさつにしょっ引かれるだろうくらいは、つばなれしてない子にだって分かるぞ。
 おれたちは、チンぶくろや縄フンドシを外して、ほんとうの全裸にされた。U字輪っかもスリコギも無くなって、それは快適なんだけど。
 最初に仕こまれたのは犬芸。チンチンとオテを裸の子供にやらせて、何が面白いんだろうって、最初は思ってたけど。とにかくヒワイでくつじょく的だというのが、次第に分かってきた。
 基本姿勢はオスワリ。尻を地面に着けて、軽く開いた足の間に両手をついて。
 それからチンチン。これも犬と同じ。口を半開きにして舌を出して、ハッハッハッとうれしそうに息をはかなきゃならない。中腰になって、しっぽの代わりに尻をふらされる。
 その後が、人間犬にしか出来ないマンマン。オスワリと同じ姿勢になって、足は筋肉がけいれんしそうになるまで開く。そして、女子は両手で割れ目を左右に引っ張って、おくの院(というんだと、初めて知った)まで『ご開帳』しなきゃならない。
 他の子は何回もやらされて手慣れたものだけど、それでもはずかしそうにしている。
 ソノは、うすい乳房を竹刀の先でぐりぐりこじられて、泣きそうな顔になって、『ご開帳』した。
 男子にはマンマンが無いけれど。マンマンをしてる女子とななめに向かい合って(正面は観客に開けておく)、両手を後ろについて腰をうかして――『ご開帳』を見ながら、チンチンを固く大きくしなくちゃならない。犬だから、手を使えない。女子は手を使わないとマンマンが出来ないんだから、こういうのをご都合主義というんだな。
 チンチンなんて、自分の思い通りにならない。なるんだったら、九九を覚える必要が無い。とは思ったんだけど。西司照代にしつかさてるよのマンマンを見せつけられたら、これ以上はないってくらいになっちゃった。
 割れ目の内側にビラビラがあって、そのおくのつき当たりに開いてる穴がチンチンを入れる所らしい。上のほうにある小さな穴からは、おし●こが出るんだろう。小さビラビラが上で合わさってるとこが盛り上がってて、小豆よりも小さいけれどチンチンの先っぽ見たいのが顔をのぞかせてる。何だろう、これ?
「なんだぁ……おまえ、ぬらしてるのか?」
 コンクリのすっとんきょうな声。ソノの股間をのぞきこんでる。
 しゃがみこんで、『ご開帳』に指をつき差した。
「動くな」
 後ずさろうとするソノをしかりつけて、指を中で動かす。
「ますますぬれてくるな。いん乱なガキだ」
 いん乱てのは、ヒワイでミダラなことが好きって意味だよな。ソノが、そんなこと、あるもんか。
「いや、いん乱というのは当たっておらんだろう」
 所長の意見に賛成したのは、これが初めてだった。
「ろ出きょうか、あるいはマドかもしらん」
 コンクリんが、きょとんとする。
「ガラスをはめた窓ですか?」
「いやいや。男に痛いことやはずかしいことをされて喜ぶ女のことをマドイストというのだ」
「へええ。そんな女がいるんですかね」
「物の本には、そう書いてあるがね。女をいたぶって興奮する男をサゾイストという。これはいくらでも実例がある。そうだろう、薄野教官」
「所長は男女を問わずじゃないですか」
 コンクリの半じょうには取り合わずに、所長が持説を続ける。
「サゾイストが存在するのだから、マドイストだって居るだろうさ」
「そうですかねえ。こいつだって、ぶったたいたら、他のガキと同じ――いや、それ以上に泣きわめきますよ」
「女のいやよいやよは好きのうちというやつかもしらんな。表情や声にだまされず、マンコを良く観察することだな。舌の口は、うそをつかんよ」
 こいつらの話はチンプンカンプンだけど、ソノがぶじょくされているのはわかった。でも、どう反論していいか分からないし、どんな悪口だって、竹刀でたたかれるよりはマシだから……ソノの目をじっと見つめてはげましてやるだけにしておいた。
 ひとしきりサゾマド談議が終わって職業訓練の再開。訓練てよりも、調教だ。
 ここからは、男子が二組に分けられた。女子といっしょに芸を覚える組と、教官の代理を務める連中と。
 覚えさせられたのは、オアズケ、ヨシ、アムアム、ゴックン。胸くそ悪い。
 教官の前にオスワリして、「クウン」とか鳴いて。ヨシと言われたら、目の前のチンチンをくわえる。射ち方用意ヨシのもあれば射ち方ヤメのもある。女子の前の大ホウは用意ヨシで、男子の前にあるのは、おおむね垂れてる。例外は、おれの前に立った所長くらい。
 チンチンを口に入れるなんて、男としてがまんできないくつじょくだ。女だって同じだと思う。なのに。
「ますます下の口からよだれが垂れているな」
 ソノの正面に立ったコンクリが片足を上げて、股間をつま先でつついてる。
 自分がぶじょくされたみたいで腹が立ったんだけど――ソノには聞こえていないのか、目を閉じてひたすら頭を前後にゆすっている。コンクリのチンチンが口を出入りしている。腰をこんなふうに動かせと、おれが若ババに言われた通りの動き方を頭でしている。ソノは頭の動きに合わせるように、腰も左右にくねらせている。コンクリは足を動かしていないから、割れ目を自分からこすり付けているってことだ。
「よそ見するな」
 所長に金玉を軽くけられて、おれは目の前の射ち方用意ヨシに向き直った。やればいいんだろ、やれば。
 口を開けて顔を近づけ、ぱくんとくわえた。むわあっと、オトナの男の体しゅうが鼻にあふれた。なんだか、きゅろんとした歯ざわり、舌ざわり。
「かむんじゃない」
 チンチンをふんづけられた。
「もっと舌をからませろ。ていねいにしゃぶれ。頭を前後にゆすれ。くちびるをすぼめて全体をすすりこめ」
 あれこれ言われて、頭がこんぐらかる。とにかく、口の中の棒こんにゃくみたいなやつを、あむあむぺろぺろずぞぞぞ……。
「手は後ろで組んでおれ」
 手を使ってしごいたり金玉をもんだりすると、白いおし●こ(精液というんだそうだ)が早く出るって――後でソノか言ってた。どうして、そんなことを知ってるんだ。そんなことまで、あのウソ親せきの医者に仕こまれてたのか。は、置いといて。
「ええい、下手くそめ」
 所長は両手でおれの頭をおさえつけて、激しくゆすぶりながら自分でチンチンを出し入れしはじめた。鼻がめりこむほど激しく腰を打ちつけてくる。
「んぶぶぶぶ……」
 脳しんとうを起こしそうだ。
 棒こんにゃくがいっそう太く固くなって……びゅくびゅくっとふるえたと感じたと同時に、のどのおくに水鉄ぽうを射ちこまれたような感覚があった。
「うげ……うっぷ……」
「はき出すんじゃない。そら、ゴックン」
 カルキとスルメを混ぜたようなにおいが鼻に広がる。こんなえぐいのを飲めっていうのかよ。でも、飲まないと何をされるか分からない。口の中につばをためて、のどのおくに引っかかっているやつを飲み下した。
これで、オアズケ、ヨシ、パックン、アムアム、ペロペロ、ガシガシ、ゴックンがひと通りは終わった。ふた通り目は無し。
 犬芸の調教が終わっても、職業訓練は続けられる。次はブタ競争。
202-002_1.jpg  太い二またのつり針みたいのを鼻の穴に引っかけられて、頭に巻いたハチマキに輪ゴムでつながれた。ハチマキの後ろからもひとつだけつり針を付けた輪ゴムが左右に引きのばされて、鼻の穴に引っかけられた。鼻が上下左右にひしゃげて、たしかにブタ顔だ。
 それから、四つんばいになって。手首を二の腕に、足首は太腿に縛り付けられた。ひじとひざでハイハイしなきゃならない。短い四つ足は、ますますブタそっくり。
 太くて長い針金の付いた小さめのスリコギが、男女ともこう門につっこまれた。針金は視力検査の輪っかみたいに曲がっていて、反対のはしには先たんが丸められたパイプがかぶせてある。
 男子は、それをチンチンにつき差さされた。要するに、おれが着けさせられていたスリコギとU字輪っかだ。
 男子のパイプは直径が一センチくらいなのに対して、女子のはスリコギくらいに太い。それを割れ目のおくのチンチンを入れる穴におしこまれた。だれもそんなに痛がらなかった。
 最後にひとりずつ、針金の底が地面をこするように曲げ具合を調節された。
 庭一面に、レンガやら丸太やらが並べられた。それを乗りこえて庭のはしからはしまで四つんばいで進む障害レースだ。
 女子は七人で一組。男子は二十六人もいるので、八人と九人で三組。それぞれの組の一等には、夕食に玉子焼きを追加してもらえる。逆に、ビリは夕食ぬき。そりゃあ、真けんになるよな。ただし、競争は一回じゃない。三回やって、その結果を紙に書いておく。全部の競争が終わってから、折り返されている紙のはしを開くと、どれが本番だったか分かるという、あみだクジみたいなやり方だ。
 最初は女子の組からだったけど。
「おまえはぼう主頭だから、男子と競争しろ」
 ソノが外されて、おれのいる組に入れられた。まあ、年下の子も混じってるから、そいつにはかわいそうだけど、ソノはビリをまぬがれるだろう。
「ヨーイ、ドン!」
 六人の女子がいっせいにかけ出した――んじゃなく、よちよち進み始めた。
 ブタ顔にされた女の子がブタみたいによたよた進むのはコッケイだけど、なぜかチンチンが固くなってきて、針金のせいですごく痛い。
 並べられた丸太を乗りこえるところで、六人が同じように立ち止まった。顔をしかめたり息をつめたり。なかなか進まない。針金がつかえてるんだ。無理に進もうとすると、スリコギとパイプで二つの穴をこじられる。それがつらいみたいだ。
 最初に通過したのは、木津芽子きづめいこという、おれと同い年の子。二番手が、マンマンのときにおれに見せてくれた照代だった。この子、四つんばいになると、腹がぷっくりつき出ている。
「照代も、なかなかがんばるな」
「もう五か月でしょ。こういう遊びは、お腹の赤ちゃんに良くないですわ」
「なあに、これくらいで流れるひ弱な子は要らん」
 所長と若ババの会話で、照代がにんしんしてるというきょうがくの事実が判明した。あいつだって、まだ子供だぞ。
 おどろいたのは、おれとソノだけらしい。会話は聞こえてるはずなのに、だれも知らん顔をしている。
「ああああん……」
 苦しそうなうめき声をあげたのは、 武水蘭子たけみずらんこだった。照代と同じ最年長者だ。丸太に輪っかをのし上げて、腰を前後にゆすっている。そんなことをしたら、穴をこじられていっそう苦しくなるだろうに。
「いい、いいよおおお……きもちいいよおお」
 ええっ……?!
 気持ち好いって聞こえた。
 今度は、おどろいてるのは、おれひとりみたいだ。ソノはうつむいて顔を赤くしている。ああいうふうにしたら、ほんとに気持ち好いんだろうか??
 三分くらいで、蘭子をのぞく五人は丸太を乗りこえた。身体を横向きにして輪っかを丸太に沿わせて転げ落ちたり、後ろ向きに背中でずり上がったり。
 散らばっているレンガはよけて通れるから、丸太みたいな苦労はなかった。
 五人がゴールインしても、蘭子だけは丸太でつっかえている。
「いい加減にしろ。腹の子が流れるまでなぐられたいのか」
 コンクリにどなられて、蘭子も丸太を乗りこえた。正面からのし上げて、わざと手足を宙にうかせて――針金が体重でひしゃげてしまった。ので、そこから先はレンガなんか無視して一直線に進めた。ううむ……その手があったか。でも、なんで最初からそうしなたったんだろう。気持ち好いってのは、負けおしみじゃなかったんだ。
 ずいぶん時間がかかったけど、とにかく二組目の競争。ぼくとソノの組だ。
「ヨーイ、ドン」
 スタートラインに並ぶまでに分かっていたけど、前へ進むだけなら針金もたいしたさまたげにはならない。チンチンにびみょうなしん動が伝わって痛くすぐったいけど、それだけのことだ。
 でも、ソノはしん動がつらいらしい。丸太に取り付くのがひとりだけおくれた。
 丸太だって、乗りこえるのが困難な障害というほどじゃない。いきなり、これをやらされていたら、ずいぶんと苦しんだかもしれないけれど。高圧放水を浴びせられたり、焼印をおされたり、ひと晩じゅう大股開きで二つ折りにされていたり、変ちくりんな装具を着けさせられたり、竹刀でたたかれ金玉をけられ……苦痛とかくつじょくには、ずいぶんとめんえきが出来ている。
 男子八人が一団となってコースの半ばに差しかかったとき、ソノはやっと丸太をこえたことろだった。このままだと、確実にビリだ。今回が本番とは限らないけど、本番だったら食事ぬきだ。一回ぬかれたからって、命に係わることじゃないし。でも、ソノの目の前でおれだけが飯を食うのは……おれが、つらい。
 なんて迷いながら、のろのろ進んでたら。前をよくみてなかったので、レンガの角に輪っかを引っかけちまった。ずにゅっと、チンチンから針金がぬけかけて……痛くすぐったい中に、はっきりと快感があった。
 そうだ。蘭子の前例があることだし。おれは、すこしバックして、また輪っかをレンガに引っかけてみた。ずにゅ……気持ち好い。またバックして、姿勢を低くして針金をチンチンにおしこんで、またレンガに引っかけて。チンチンが固くなってくると、ますます気持ち好い。
「真三。おまえは、ベッドにこう束した後で竹刀を五発くれてやる。十発にされたくなかったら、さっさと進め」
 コンクリにどなられて、我に返った。ソノの尻が三メートル先にあった。ので、真後ろからついて行った。
 短くされた足がぴょこぴょこ動いて、そのたびに尻が左右にくねる。割れ目からのぞく太いパイプも、すごくエロチックだ。あまり見つめ過ぎるとチンチンが固く痛くなってくる。でも、見続けてしまった。
 残り二組も競争が終わったところで、おれと蘭子は列外にされた。
「真面目に競争をしなかったから、残りの競争には関係なく飯ぬきだ」
「はい、ありがとうございます」
 後出しジャンケンみたいなコンクリの宣告に、蘭子はすぐに返事をした。どんなひどいことを言われても、この返事しか許されていない。
 おれも、何秒かおくれて同じ返事をした。三分の一の確率でしかないけど、ソノを護ってやれたというほこらしさが混じっていた。
 蘭子は、さらに追加のチョウバツを課された。頭の後ろで手を組んで上体を垂直に保ったままでの、ひざのくっしん運動を百回。それだけでも厳しいと思うけど、丁字形のくいを両足でふんで、その上でやらされる。くいの垂直に立った部分は先細りになっていて、長さが五十センチで直径は四センチ。ひざをいっぱいに曲げると、こう門がくし差しになる。
「マンコはたん能しただろうから、ケツ穴でも遊ばせてやろうという親心だ」
「はい、ありがとうございます」
 さっきの返事は不満たらたらが顔に出ていたけど、今度はほんとにうれしそうにも見えた。まあ、こいつは十四人の女子の中で飛び切りのブスだから、うれしそうな顔もオニがアカンベエをしてるみたいだけどな。
 なんて、他人のことをどうこう言ってる場合じゃない。
「おまえは苑子と仲が良いから、二人には所長どのに特別の芸を仕こんでいただくとしよう」
 結局、ソノまで巻きこんじまった。
 おれとソノはブタ競争の列から引きはなされて、裏庭へ連れて行かれた。コンクリはその場で思いついたような言い方をしたけど、特別の芸のための準備は、すでに整っていた。バケツと火ばしと縄と赤いチャンチャンコと兵隊ぼうと鞭。鞭は細長い一本の革。六年くらい前に見たサーカスで、もうじゅう使いがふり回していたのとそっくりだった。
 チャンチャンコはソノが着て、おれが兵隊ぼうを後ろ前にかぶる。長い縄はソノの首に巻いて、おれが反対のはしを持つ。鞭は使わないと知って、ひと安心。
 そして、ひっくり返したバケツの底をおれが火ばしでたたきながら、所長から口移しで口上を述べる。
 カンカンカンカン……
「寄ってらっしゃい見てらっしゃい。サルまわしでござーい」
 サルの仕種を真似ながら、ソノが飛んだりはねたり。
 おれはアホらしいだけで済むけど、ソノがかわいそうだ。
「はい、ソノちゃん。でんぐり返り。今度は後ろ向き」
 ソノは後ろでんぐり返しが出来なかった。
「ね転がったまま、足を開いて顔をかくせ」
 所長は、とにかくヒワイな形にさせようとする。
「はーい。頭かくして尻かくさずならぬ、頭かくしてマンコかくさずでござーい」
 かくした手の間から、ソノがくちびるをかみしめているのがうかがえた。
 宙返りをしろだの、番がさの上でボールを回せだの、所長は次々と無理難題をふっかけてくる。おれだって出来ない。
「サルには、身体で芸を覚えさせるのだ」
 所長が鞭をおれに持たせた。
「それで存分にたたいてやれ」
 おれは鞭を投げ捨てた。
「仲間をたたくなんて、出来ない。たたくんだったら、おまえがおれをたたけよ」
「そうか」
 所長のやつ、おこったふうでもなく鞭を拾い上げて――いきなり、ソノをたたいた。
 ぶゅんん……バチイン!
「きゃああっ……!」
 不意打ちに胸をたたかれて、ソノは胸をかかえてしゃがみこんだ。
「やめろ!」
 所長はソノをけって転がして、背中をふんづけた。身動きできなくしておいて。
 ぶんっ、バチイン!
 ぶんっ、バチイン!
 ぶんっ、バチイン!
 立て続けにを尻を打ちすえる。
「くそっ……やめろ!」
 所長の腰にしがみついて引きはなそうとしたけど、力でかなうはずがない。
 おれをつき飛ばして、また鞭をふり上げる。
「お願い、兄ちゃん。あたしをたたいて!」
 ソノがさけんだ。
「ええっ……?!」
 いろいろと、おれはびっくりした。
 ソノに『兄ちゃん』なんて呼ばれたのは初めて。しかも『ぼく』じゃなくて『あたし』。ほんっとに、ソノは女の子になっちまった。なんてのは、いろいろの付け足し部分。おれに自分をたたいてくれってのが、一番のびっくり。
 だけど冷静に考えると――所長に目茶苦茶にたたかれるよりは、おれに手加減されながらのほうが、ずっといいかな。
「小ぞう、どうする? 好きな女の願いをかなえてやるか?」
「……はい、ありがとうございます」
 所長は満足そうにうなずいて、おれに鞭をにぎらせた。
 ソノは実は女の子だったけど、おれの弟分に変わりはない。好きな女なんかであるもんか。でも反論したって、おこらせるだけだ。それに、言われてみると……おれはソノが好きだし、ソノは女の子だ。
「何をしている。さっさとたたけ……いや、その前に」
 所長はソノを立たせ、頭をかかえる姿勢を取らせた。
「よし、しょげているサルを存分にセッカンしろ」
 ごめんよ。心の中で謝りながら、おれはソノの尻をたたいた。
 ペチン。
「何をしておる。本気でたたかんか。これくらいだ」
 ぶううん、バッヂイイン!
「あぐっ……」
 所長のやつ、ズボンの革ベルトを鞭の代わりにして、おれの尻をたたきやがった。
 ぶううん、バッヂイイン!
「まごまごしとると、こいつで愛しい女房をたたいてやるぞ」
 ソノは女房なんかじゃないやい。けど、音から判断すると、鞭よりも革ベルトのほうが痛そうだ。なにより、わん力がちがう。
「ソノ、がまんしろよ!」
 おれは力一ぱいに鞭をふるった。
 しゅん、バチン!
「きゃあっ、痛い……」
 ソノは悲鳴を上げたけど、ウソだとは思わないけど、余ゆうのある悲鳴だった。
「ガキは非力だから、しょうがないか。数を打て」
 しゅん、バチン!
 しゅん、バチン!
 しゅん、バチン!
 所長にたたかれた太く赤い筋の上に、ぼやけた細い筋が何本も重なっていく。所長は焼印の火傷をさけてたたいてたけど、おれにはそんな器用な真似はできない。火傷が治って肉が盛り上がったとき、形がくずれないだろうか。不名よ極まりない刻印だけど、ぐちゃぐちゃになってるよりはきれいなほうが、まだしもだと思う。
「よかろう。サルらしい真っ赤なケツになったな」
 所長が満足そうに言ったのは、二十発ちかくもたたいてからだった。でも、まだ終わりじゃなかった。
「ついでだ。鞭打ちの指導をしておいてやろう」
 さすがに、かんにんぶくろのオが切れた。
「ソノがちゃんと芸を出来ればいいんだろ。そっちを指導して……ください、所長どの」
 最後は、切れたオをあわてて結び直した。
「メスザルが泣きさけぶのも芸のうちだ」
「そんなの、おれには出来ない!」
 やっぱり切れちゃったぜ。
「では、こうしよう。わしがおまえを一発たたく。同じことを、おまえが女房に三回くり返すのだ」
「…………」
 損得かん定で言えば、おれがたたかれるだけ損だ。でも、ソノが感じる痛みをおれも感じるとしたら、オアイコって考え方もできる。
「所長どの。お兄ちゃんをたたかなくても、お兄ちゃんはあたしをたたいてくれます」
「サルは口を利くな」
 所長がソノに向かって鞭をふり上げたので、あわててソノの前に立った。
「おれをたたいてください。ソノは、おれがたたきます」
「ふふん。なかなか素直になったな。愛しい女房のためか。それとも、案外におまえもマドイストかな」
 なんとでも言え。おれはたたかれるために、所長に尻を向けた。
「そうではない。こっちを向いて、鞭は置いておけ」
 正面をたたかれると分かっても、命令に従うしかない。さらに、両手を頭の後ろで組んで、足も開かされた。すごく不きつな予感しかしない。
 ぶううん、バッヂイイン!
「ぐっ……!」
 胸を水平にたたかれて息がつまった。
 ぶううん、バッヂイイン!
 ぶううん、バッヂイイン!
 立て続けに五発たたかれた。ということは、おれはソノを十五発もたたかなきゃならない。
「これからが本番だぞ」
 所長が革ベルトを下に垂らした。
 不きつな予感が当たった。ひざがガクガクふるえる。
 ぶううん、バッヂイイン!
「うあああっ……!」
「お兄ちゃんっ……」
 ベルトは太腿をかすめて股の付け根の右側に当たったけど、金玉にもすこし当たった。だけで、もん絶寸前。両手で股間をおさえて、おれはのたうち回った。
「情けないやつだ。直げきしたら玉が破れつして殺しかねないから、わざと外してやったのだぞ。さっさと立て。それともけりつぶされたいのか」
 股間をかばっている手を後ろからつま先でつつかれて、おれは歯を食い縛って立ち上がった。でも、すぐに元の姿勢にはもどれず、何回かケンケンをして、やっと痛みはがまんできるくらいまで治まった。
 ぶん、バチン!
「…………!!」
 軽い打ち方だったけど、今度は直げきされた。おれは、また地面に転がった。
「女には金玉が無いから、手加減はするな」
 おれは片手で金玉をおさえながら、片手はひざに当てて、よろよろと立ち上がった。あまりに痛くてケンケンもできない。
「ひとつ、大切なことを教えておいてやろう」
 背中をたたくときは、背骨に当たらないように気をつけろ。せきずい神経を傷つけると、手足が動かなくなってカタワになる。下手をすると殺してしまう。しかし、それ以外は安全だし広い面積があるから、鞭を水平かななめにふるえば、たくさんたたいてもだいじょうぶだ――という、ぞっとする教えだった。
「なんなら、今から身体で体験してみるか。それとも、今すぐ女房をたたくか」
 ソノをたたかなくて済むのなら、背中を百発たたかれたって平気だ。でも、そうしたらソノを三百発も鞭打たなければならない。
 おれは腹綿をにえくらかしながら、鞭を拾い上げた。
「貧相な乳房に十五発、中古ちゅうぶるいん乱マンコに六発だぞ」
「…………」
 ソノがおれに向かって、鞭を正面から受ける姿勢を取った。
「ソノ、ごめんよ……」
「余計なことは言うな。おまえは、出来の悪いメスザルをしつけている太夫だ。それらしい言動をしろ」
「うきいい……」
 ソノがサルの鳴き真似をした。おれをかばってくれたんだろう。ソノの心配りに応えるためには……おれは、ソノを鞭打たなければならないんだ。
 おれは心をオニにして鞭をふるった。
 しゅん、バチン!
「うっきゃああっ……!」
 サルの泣き声に似ているけど、たしかに悲鳴だった。この悲鳴を、あと二十回も聞かなきゃならないい。
 しゅん、バチン!
「うっきゃああっ……!」
 しゅん、バチン!
「きいい……」
 しゅん、バチン!
「きひっ……」
 だんだんとソノの悲鳴は小さくなって、五発目からは声を出さなくなった。
 そのぶん、おれは罪悪感がうすれて、ソノのささやかな乳房を機械的に鞭打ち続けた。ささやかでも、鞭が当たるたびにぷるんとはずむ。
「ちょっと待て」
 十三発目に制止された。
 所長はソノの足をふんづけるんじゃないかってくらいに近づいて、曲げた中指をソノの割れ目に差し入れた。
「あ……」
 ソノが、びくんと身をふるわせた。
 所長はごにょごにょと手を動かしてから指を引きぬき、目の前にかざした。ねとっとぬれている。所長が親指と中指をくっつけてはなすと、糸を引いた。
「これだけ鞭打たれて、ぬらしておるとは。まさしくマドイストだな。そんなに痛いのが好きなのか」
「ちがいます!」
 ソノがもう然と否定した。これまでは何を言われても悲しそうにうつむいてなみだをうかべるだけだったのに。
「痛いのはいやです。お兄ちゃんが、あたしのために受けなくてもいいセッカンをされて……うまく言えないけど、あたしと痛みを分かち合ってくれてるのが、うれしいんです」
「では、これはうれしなみだか」
 所長は指を二本にして、またソノの割れ目をえぐった。親指で下腹をおさえるようにして、手全体をぐりぐりと動かした。
「くうう……」
 ソノはまゆをぎゅっと寄せてたえている。チンチンをねじられたら痛いよな。それと同じなんだろう。
「おや……おまえはおっ立てているじゃないか」
 えっ……?
 下を見ると、チンチンが固くなって、腹にくっつきそうになってる。おれは、ソノがいじめられるのを見て、それともおれ自身がソノをいじめて、それで……興奮してるんだろうか。そんなばかな。
「さてはサゾか。いや……サゾとマドが一人の中に同居しているとも読んだ記おくがあるぞ。おまえは、まさしくそれだな」
 決めつけるな。いじめるにしてもいじめられるにしても、それで興奮するなんて変態だ。おれもソノも変態なんかじゃない。
「よかろう。まだ乳房に二発、とっておきのマンコには六発が残っている。思い切りマド女房をなかせてやれ」
 何度も女房なんて言われてると、心の中ですら反発する気力が失せてくる。さっさと終わらせないと、どんな無理難題をふっかけられるか分からない。
 ソノ、ごめんよ。また心の中で謝って、おれは鞭を水平に構えた。
 ソノは両手を頭の後ろで組んで足を開いて、しゃんと立っている。なみだでぬれているんだろう、きらきら光るひとみが、まっすぐおれを見ている。
 しゅん、バチン!
「…………」
 ソノは身体をゆるがせもせずに無言でたえてくれた。可愛い乳房だけが横にひしゃげて、ぷるんともどった。
 しゅん、バチン!
 ようやく十五発を打ち終えた。でも、まだ六発も残っている。胸とは比べものにならない激痛を、ソノにあたえなければならないんだ。
 おれのためらいに気づいたんだろう。ソノが、ぐっと腰をつき出した。
「お兄ちゃん、ちょうだい。ソノのオマンコに鞭をちょうだい」
 すこし開いた割れ目からは、あのとろっとした液が垂れている。だけど、おれも……チンチンが立ったままだ。
 それぞれの心の中は、他人には分からない。仲の良い女の子を鞭打って興奮している男の子と、男の子に鞭打たれて喜んでいる女の子――他人の目には、そうとしか見えないだろう。
 そんなこと、あるもんか。そう思いながら、おれは……下に垂らした鞭を手加減無しではね上げてしまった。
 しゅんん、バヂイン!
「きゃああああっ……!」
 胸を打たれていたときとはまったくちがう、はき出すような悲鳴だった。
 背筋が、ぞくっとした。それは快感とか興奮じゃない。すりガラスをつめで引っかいたときのような気味の悪さだった。チンチンもしょげ返った。
 そうか……胸を鞭打っていたときは、ソノに余ゆうがあるのが分かってたから、いけない遊びをしているようなさっ覚にとらわれていたんだ。でも、ここまでソノが痛がると、さっ覚はふっ飛んでしまう。
「さっきまでの勢いはどうした。ちょっと大声でさけばれただけで委縮しおって」
 そういう所長も、ズボンの前はぺちゃんこ。サドイストなら、興奮してるんじゃないかな。それとも、大人が本気で子供をたたいたら大け我をさせてしまうから、冷静を保って限界を見極めようとしてるのかな。
 だとしても、こいつにソノをたたかせたくなはい。だったら、おれがたたかなくちゃ。おれは二発目をソノの割れ目に打ちこんだ。
「いぎゃああああっ……!」
 ごめん、ごめんよ……おれは、ぼろぼろなみだをこぼしながら、さらに三発を打った。打ち終えると同時に、その場にへたりこんだ。
 ソノも頭の後ろで組んでいた手をほどいて、股間をおさえてひざをついている。
「すこし痛めつけすぎたかな。これでは芸を仕こむのは無理だろう」
 ようやく、バカバカしい限りの残こくきわまりない調教が終わった。だけどソノには、まだ次の苦痛が残っていた。縄フンドシだ。鞭打たれてはれあがった割れ目に結びこぶを食いこませてしめ付けなければならない。痛いから自分ではきつく結べないのだろう。所長に不合格を食らい、ぎりぎりにしめ上げられて、また悲鳴をあげた。
 おれは、もう平気だぞ。スリコギもU字輪っかも、慣れてしまった。だから、チンぶくろだって、チンチンと金玉をひとまとめにねじったらもげてしまいそうなくらい、ヒモをきつく結んだ。それでも、ソノの受けている苦しみの百分の一にもならないだろうけど。


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現在は『鬼畜米軍人』を執筆中。ここは今日中に終わって。次の休日までに『東西獅子舞』をやっつければ、あとは一車千里日本縦断往復、かな?

恒例のDLsite Affiliate キーワードは「犬芸 or 猿回し」です。「豚芸」は無かった。

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Interrupt Report 1:幼なマゾの契り

やっぱり、予定枚数では納まりませんね。

       予定/実績
その日暮し: 5枚/10枚
浮浪児狩込:10枚/ 5枚
弟分の正体: 5枚/15枚 (PLOTでは「弟は美少女)
全裸に焼印:15枚/ 8枚
空砲の恥辱: 無し/12枚 (追加シーケンス)
夜通し拘束: 無し/ 8枚 (追加シーケンス)
訓練と調教:20枚/30枚を超えて執筆中

「夜通し拘束」以後が本格的虐待のパートですから、以降も尺は伸び放題でしょう。
それは、さておき。今回は追加シーケンスの「夜通し拘束」を御紹介。


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夜通し拘束

 朝のおかゆに小さな干物が一枚加わったのが、夕食。おかゆってのは、あんまり腹持ちがしないんだよな。
 夕食後は自由時間で、教室としん室は行き来できるけど、外へ出るドアは外からカギをかけられてるし、窓には鉄格子。二つの部屋で遊ぶしかない。おれもソノも、ここの連中とはまだ打ち解けてないし、勉強もおくれてるから、みんなのじゃまにならないよう、教室のすみっこで二人くっつきあって、うす暗がりの中で教科書を読んでた。
 ソノが女の子だとわかってから、みょうに意識しちまう。しかも、おたがいに裸。いや、裸よりもはずかしい格好をさせられてる。胸がドギマギして、チンチンがピクピクしちまう。こいつの割れ目の中に、おれのチンチンをつっこめるんだよな。
 もしかして、こういうのを初こいって……いうわけねえよな。
 そんなあまったるいドギマギは、就しんの時刻が来たらふっ飛んじまった。
 教室でチンぶくろと縄フンドシを外して、自分の席に置く。木の棒もぬいて、これは水を張ったバケツに放りこんどいて。しん室へ移動。
 ベッドはカマボコ形のかべの両側から中央に向かって置かれ、左右は密着して大きなベニヤ板がしかれている。ベッドにはさまれた中央の通路に整列して、コンクリブロックに名前を呼ばれた順に、かべに頭を向けてあお向けにねる。男子と女子がとなり合うようにされた。
 おれの右側がソノで、左側は梅屋楠美>うめやくすみという最年長の女子。ソノとは二つしかちがわないのに、見た目は大ちがい。モジャモジャとツルツル、おわんとお皿。よくよく見たらソノの身体も女の子っぽい曲線をしてるけど、楠美はきれいなヒョウタン形だ。一番のちがいは、イガグリとオカッパだけど、それは本人の責任じゃない。
 半分の者がねたら、両手を広げて頭の側にある鉄パイプのわくに革ベルトで、残り半分の者がつないでいく。ここまでは予測していたんだけど。
 大章のやつ、おれの両足をつかんで開きながら持ち上げようとする。
「何するんだ。ふざけるなよ」
「そこ、うるさい」
 バシン!
 竹刀がゆかをたたく。しかられたのはおれのほうだった。
「やめろよ。やめろったら!」
 ソノはおれより非力だから、男子の手で両足を開かれて百八十度に折り曲げられ、まくら元のパイプわくの下におしこまれた。別の革ベルトが足首を巻いた。
「いやだ、はずかしい。やめてよお……」
 男言葉が弱々しい女言葉になってきた。
 ソノはベッドの上で、深く折れ曲がった『く』の字にされてる。きっと、割れ目もこう門も丸見えだろう。おれからは見えないのが残念だなんて、これっぽっちも思ってないからな。
ソノはなんとか内股にして、すこしでもかくそうとしている。
 ソノがもがくのに気を取られているうちに、おれも同じ姿にされちまった。
「くそお。なんだって、こんなことするんだよ。男のおれだってはずかしいぞ。ほどいてくれよお!」
 おれだけなら、がまんしていいけど――ソノは女の子だぞ。
「やかましい!」
 ぼぐっ……腹に垂直に竹刀をつき入れられた。
「うべええ……げふっ、ごふふっ!」
 胃液がのどにこみ上げて、それが気管支に逆流して、おれはちっ息しかけた。
「おまえらは、だまって教官の命令にしたがっておれば良いのだ」
「まあまあ、薄野教官」
 若ババが取りなして――くれてねえな。ベッドの上でおれのチンチンを見てたときと同じ目の色だ。
「きちんと教えてやれば、納得して素直に従うでしょうよ」
 若ババが生徒たちってよりも、おれとソノを見下ろしながら長広舌をふるい始めた。
「年ごろの男女が同じ部屋でねるでしょ。しかも素裸で」
 そうさせているのは、お前たちじゃないか。
「もし男女を分けても、同性同士でモモ色遊ぎにふけらないともかぎらないし……」
 男同士でもヒワイなことをするって意味だろうか。どんなふうに……こう門にスリコギを入れるんだから、チンチンだって出来るよな。でも、割れ目とこう門は同じじゃないぞ。だいいち、女同士はどうするんだ?
「たとえ一人ずつにかくりしても、ジトクこういをする不道徳者も出るでしょうしね」
 だから自分で股間をさわれないように、太腿をこすり合わせられないようにするんだってさ。めいわくってより、この姿勢をひと晩中なんてゴウ問だ。
 身体を二つに折れば面積の節約になって、少ないベッドを大勢で使えるから合理的だと、自まんして、やっと若ババは説明を終えた。
 分からないことだらけだけど。ジトクってのは自分だけが得をするって意味だろうから、人数分は無いベッドをみんなで使って他人にも得をさせてやろうってことかな。
 納得は出来なかったけど、説得されたのかな。あきらめたと言うほうが適切だけど。ソノも文句は引っこめて、しくしく泣き出した。こいつ、女だってばれてから、どんどん女々しくなってきてるぞ。
 おれたち十七人をベッドに縛り付けた(男子ばかり)十七人も八人が同じ要領で縛られて――最後の一人はコンクリが手を下した。
 おれの向かい側は曽野太一そのたいちって、つばなれしたばかりの子だ。あごを引けば、かぱっと開いた股間が丸見え。小さいチンチンと縮かんだ金玉。こう門も上向いてる。おれが見てるのに気づいて、そいつも頭を上げておれを見た。でも、無関心そうにすぐ目をそらした。
 これ、女の子でもヒワイとかじゃなくてコッケイなだけだな。
 毎晩こうされてると何も感じなくなるのか、左となりの楠美は静かに目を閉じている。右側のソノは顔が赤い。泣いてはいない。無表情なんだけど、ぼうっとしてるようにも見えた。
 教官が出て行って電気が消されて、部屋が静まり返った。就しん中の私語は禁止されてる。教官がいないんだから、すこしくらい、いいじゃないか。
「なあ、ソノ……」
「…………」
「ひどい所へ来ちゃったな。なんとかしてにげ出そうぜ」
「はずかしいよお……」
 ソノがつぶやいた。おれの声なんか耳に入ってないらしい。
 女の子だもんな。まわりを男子に囲まれて、こんな格好をさせられたんじゃ、はずかしくて他のことなんか考えられないんだろう。
 ソノ以外のやつに話しかける気にはなれなくて、おれは眼も口も閉じた。
 にげる算段とか、若ババの部屋での出来事とか、高圧放水のうらみとか――そんなことを、あれこれ考えているうちに、いつの間にかねむりに落ちて行った。

 翌朝はうす暗いうちからたたき起こされた。
 昨夜の手順の巻きもどしでこう束を解かれた。腰が痛いし、手足がガチガチ。でも、すぐに全員整列で直立不動。
「教官どの!」
 勝介が挙手をして、コンクリの発言許可を得ると。
「昨夜、塩田が実浜に話しかけていました。実浜はだまって答えませんでした」
 おれは列外に引き出されて、尻を竹刀で六発たたかれた。それくらいは、への河童だけど。
「整列休メッ」
 足を真横に三十センチ開いて、両手は腰の後ろで組む。竹刀が足の間に差しこまれて、金玉をぴたぴたたたかれても、姿勢はくずしちゃいけない――というのを、ビンタ二発で教えられた。そして……竹刀をはね挙げられて、もん絶。
 常に全員が全員を看視してるんだって思い知らされた。
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 今回は、すべての人名を遊び倒す方針です。この章では以下の2名。
 梅屋楠美(バイヤクズミ)、曽野太一(ソノタイチ)
 あと、小山大章(オヤマタイショウ)、織倍勝介(オベッカツカイ)、西司照代(ニシシテルヨ)、武見水蘭子(ブスイラン)、会鉄和子(カイテツカズ)、木津芽子(キズメコ)、石関貞女(セッカンサダメ)などなど。

夜間拘束

 は、さておき。夜間拘束はこういう形ですね。
 1946年には「マングリ返し」なんて便利な言葉はなかったから、説明が大変。
 無かったといえば「エッチ」だって1960年代からです。「ヒワイ」とか「ビロウ」とかではニュアンスが違いますし。ツバナレして2年のガキが知っている言葉は限られますし。
 まあ、出来上がってからのお楽しみということです。


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『くノ半試し』本日発売!

 わずか86枚に拷問シーンのてんこ盛りです。
 「くノ一」は女忍者。「くノ半」は半人前の女忍者です。
 「くノ一」は「「女」を一画ずつに分解した謂です。女を串刺しにすれば「くノ十」です。
 「くノ米」というのもあります。過去記事→


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 この作品では「暗号」が味付けです。筆者新案特許です(かしら?)。

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