メモ公開:33 新規の責め
新しい責めのアイデアといっても。SM界を見渡しても新規かなという大ネタから、ありふれてるけど濠門長恭クンは書いてないよねという小ネタまで。
メモの順に@randomemoです。
・SM喫茶。二の腕拘束。乳房吊りトレー。W凸貞操帯。ディルドは中空でスリット。そこにチップ
これは、陳腐でしょう。
二の腕を体側に固定しても、肘から先が動かせれば、なんとか給仕できます。不始末をしでかしたら、お仕置きです。
新アイデアとしては、ディルドにチップ入れを設けたことくらいですかね。これが江戸時代の茶屋女なら、一文銭96枚(4枚は両替屋の手数料)の穴に紐を通して棒状にまとめものを、直接挿入するのが、よろしい。抜け落ちたら、没収。ついでにお仕置き。しかし、40本でやっと1両ですから、茶屋女から苦情が出そうです。丁銀でもねじ込みますか。
あ、これは『縄禿初潮水揚』で書いていますね。
・ボディーネックレス

左がオシャレなボディーネックレス、右がSMグッズのニップルクランプ。
ネックレスとはNeck-lace(紐状の)首飾りですから、ボディークランプというのは、矛盾した言葉ですが。それはともかく。
SM用品とオシャレと、どこが分水嶺ですかね。「オシャレなSM用品」というのも有りですかしら。でも、見られると羞恥に身悶えするような装身具でないと、筆者の好みには合いません。擂粉木ディルドとか輪ゴム褌というのは、ちっともファッション性がない日用品で責めるから、趣も一入なのです。
・ネット奴隷オークション(闇サイト)
リモートリアル
操作者に触覚・体温が伝わるロボットハンド
もちろん、カメラも
一般市民では覗けない闇サイトでは、奴隷オークションも日常的に行なわれているとか。
ニューヨーク(地名はフィクションです)の倉庫に監禁している牝奴隷の様子ををネットでLIVE中継して、全世界から入札者を集めるとか。でも、落札者がカザフスタン(地名はフィクションです)に在住だったら、どうやって届けるんでしょうか。箱詰めにして酸素供給装置とか同梱しても、税関で引っ掛かりそうです。
筋弛緩剤とかで仮死状態にして「高級ラブドールです」なんて手は……バレル・ロール。
ちゃんと意識もあり動ける女がラブドールに化けて密入国し(密輸入され)ようとして、税関職員に開梱されて
「へええ、よく出来てるな」
「ここなんざ、ちゃんと人肌で濡れてくるぜ」
とか、さんざん弄られまくるという成年マンガを読んだことがありますが。
今回は、輸送問題ではなく、品定めについて。
感触をフィードバックできるリモートハンドで、大字山田(地名はフィクションです)に居ても、ニューヨークの牝奴隷をもぎゅもぎゅ揉み揉みして品定めが出来るといいなという、そんな妄想です。
Virtual-Realに対して、Remote-Real。
なお、Rael-Virtualというと、どんなものになるかは、現在思案混ぜんた言えろうです。英語として成立しないといわれれば、そのとおりですが。
・軟らかいアナル栓にチューブ貫通
開口ギャグに連結。救いはチューブがギャグの中まで伸びていること。
1:括約筋を閉めていればチューブは潰れる。
2:舌先をチューブに突っ込んで最後の防壁。
筆者はカストロは嫌いではありませんがアナグラムは好きです。文法的に間違っています。Fc2対策です。
なので、本人が努力すれば免れるという仕掛けを考えてみました。
ちょうど(この記事を下書きとして仕込んでいる)昨日は、『いじめられっ娘二重唱』で、ノーマル傾向のヒロインが、ノーブラノーパン下乳露出セーラー服と股下ゼロcmミニスカでの通学を条件に、黄色いお茶漬けを食べるのを許してもらうというシーケンスを書きました。実は、その条件にヒロインは安堵しています。たとえ腹パンで内臓破裂したって、絶対に口にしないとまで思い詰めていたのですから。
余談ですが、同じパンでも違いが絶大ですね。ノーパン、腹パン、カトパン、アンパン、フライパン、審判、信販、侵犯。映画用語で単純にパンもあります。ノーバン始球式は、あれは購読者を誤誘導しようという意図で使われています。よくよく見ると、半濁点ではなく濁点です。そんなんだったら、「驚異の150キロ始球式」球速ではなく体重だったりして。
・電動洗顔ブラシ
先細りのバイブ形状というか、尻すぼみの砲弾形。φ43max×155
細長い突起多数の面と小さなイボ多数の面(美容液などの導入用マッサージタッチポイント)
横から見ると、指の腹(細長突起)と爪(イボ)
10000rpm、7段階強度

電動洗顔ブラシには様々な形状があるようですが。ずばり、これです。
クリ責めにも使えそうですし、膣癖を内部からゴリゴリとか。
上でも書きましたが、本来の用途ではない使い方で女体を責めるのが趣味です。代表例は陸上競技のハードルで木馬とか、跳び箱に大の字磔あるいは中に監禁とか、そういえば電マだって本来は肩コリの治療器具でしたよね。
・100円ショップのスポンジ玩具が女児の中に(ニュース)
ありふれてるけど、「これは事実」がネタの補強になる?

これは、成人女性に使っても、面白くありません。やはりU12ですね。もっとも、筆者の場合は「つばなれ」していないロリはストライクゾーンより低いです。
しかし、10と11と12と13と14と15。それぞれにG線上の音色が変わってきます。
16から上の区分は、筆者的には(16-18)(19-22)(23-28)(29-35)(35-45)といったところですね。以前は65も85も一緒くたと思っていましたが、最近の還暦ヌードとかみますと、いや、なかなかどうしてです。ここらになると、本人の努力の積み重ねが生物的年齢以上にものをいいますけど。
小説のネタとしては、独立した作品になりそうなものは、いまのところありません。
「たまにはオシャレな装身具を買ってやろう」
「ありがとうございます、ご主人様」
で、クランプを悪魔的に強化したボディネックレスとか。
「おまえは、顔よりも女を磨け」
洗顔ブラシで膣内部を毎朝毎晩磨かせるとか。
メモ公開:32 全裸考
長いものには亀甲縛り縄褌。
逆さクラゲ逆鱗に触れかねない記事は削除して。年明け頃にシレッと再提出しますか。

今回は、まるきりの断片です。
・女川越人足(褌一丁) by ケン月影
そういうエロ劇画があったという、それだけです。女褌は筆者のド壺ですので、書きとどめた次第。
しかし、ケン月影御大は、1941年生まれ。脱帽いたします。
もっとも、現在も(劇画家として)現役かどうかは存じ上げませんが、Wikiによりますと、2007年までは新刊が出ています。
恐れ入谷のクリヤキンです。
・防御力 vs 機動力=鎧/鎖帷子 vs ビキニ/スッポンポン
男は股間の揺れが邪魔 女は乳房の揺れを抑えるべき
(攻撃力が同じ場合に)防御力をとるか機動力を重視するか、難しいところです。
巡洋戦艦は機動力をとって、見事にボカチン連発でした。
ゼロ戦も似たような物。こっちは、目玉の20mm機関銃の性能が悪く弾数も過少だったので、実質的には7.7mm×2の貧弱な火力でした。過去の戦記物では、至近距離から(性能テストの意味で)1発だけ射とうとしたら2発命中して、主翼が吹っ飛んだとかの記述を覚えていますが。至近距離で狙い撃ちできる形に持って行くのはエースパイロットでも至難の技。シューティングゲームじゃないですが、弾幕射撃が絶対有利です。直進性の良い(初速の早い)12.7mmブローニング×6とかで、1銃あたり千発にちかいをの射ちまくってた米軍機には、帝国日本軍の操縦者は、みなさん泣かされていたそうです。
話を、エロ方向に戻すと。でかパイゆさゆさも、敵(男)の目を幻惑する武器になるかもしれませんね。
ともかく。ガチガチの鎧武者に立ち向かうビキニアーマーでないと、絵になりません。
・最下層の漁師は全裸でチンポに藁一本。街を歩く時も。
昭和30年代でも九十九里浜では女も半裸で作業。
チンポ藁の女房や娘はクリに藁か紐?
多数の女がそれでは面白くない。

一つ目の国では二つ目がバケモノ。
ビキニどころか、スリングショットだピーカブーがあふれてる海水浴場では、全裸もインパクトがありません。

戦闘服に身を固めた兵士どもに囚われて半裸(全裸は、なお良し)で連行される一人せいぜい数人の少女でないと、パイプクリーナー詰まりません。
女子も男子も半裸で乾布摩擦とかの戦時中の写真は、それはそれで、あれですし。
『無限の幻夢』の1話「金髪の軍国少女」とか『非国民の烙淫』のモチーフになりました。
昭和の戦後の御代まで野外露出公認というのは、海女ネタに絡めて、なにか考えるかもしれません。
『ピンク海女』は「往時の再現」という筋立てでしたから。
最近は、溜まって放出するまでの時間が長くなって困ったものです。
もちろん、創作の話ですよ?

今回は、まるきりの断片です。
・女川越人足(褌一丁) by ケン月影
そういうエロ劇画があったという、それだけです。女褌は筆者のド壺ですので、書きとどめた次第。
しかし、ケン月影御大は、1941年生まれ。脱帽いたします。
もっとも、現在も(劇画家として)現役かどうかは存じ上げませんが、Wikiによりますと、2007年までは新刊が出ています。
恐れ入谷のクリヤキンです。
・防御力 vs 機動力=鎧/鎖帷子 vs ビキニ/スッポンポン
男は股間の揺れが邪魔 女は乳房の揺れを抑えるべき
(攻撃力が同じ場合に)防御力をとるか機動力を重視するか、難しいところです。
巡洋戦艦は機動力をとって、見事にボカチン連発でした。
ゼロ戦も似たような物。こっちは、目玉の20mm機関銃の性能が悪く弾数も過少だったので、実質的には7.7mm×2の貧弱な火力でした。過去の戦記物では、至近距離から(性能テストの意味で)1発だけ射とうとしたら2発命中して、主翼が吹っ飛んだとかの記述を覚えていますが。至近距離で狙い撃ちできる形に持って行くのはエースパイロットでも至難の技。シューティングゲームじゃないですが、弾幕射撃が絶対有利です。直進性の良い(初速の早い)12.7mmブローニング×6とかで、1銃あたり千発にちかいをの射ちまくってた米軍機には、帝国日本軍の操縦者は、みなさん泣かされていたそうです。
話を、エロ方向に戻すと。でかパイゆさゆさも、敵(男)の目を幻惑する武器になるかもしれませんね。
ともかく。ガチガチの鎧武者に立ち向かうビキニアーマーでないと、絵になりません。
・最下層の漁師は全裸でチンポに藁一本。街を歩く時も。
昭和30年代でも九十九里浜では女も半裸で作業。
チンポ藁の女房や娘はクリに藁か紐?
多数の女がそれでは面白くない。

一つ目の国では二つ目がバケモノ。
ビキニどころか、スリングショットだピーカブーがあふれてる海水浴場では、全裸もインパクトがありません。

戦闘服に身を固めた兵士どもに囚われて半裸(全裸は、なお良し)で連行される一人せいぜい数人の少女でないと、パイプクリーナー詰まりません。
女子も男子も半裸で乾布摩擦とかの戦時中の写真は、それはそれで、あれですし。
『無限の幻夢』の1話「金髪の軍国少女」とか『非国民の烙淫』のモチーフになりました。
昭和の戦後の御代まで野外露出公認というのは、海女ネタに絡めて、なにか考えるかもしれません。
『ピンク海女』は「往時の再現」という筋立てでしたから。
最近は、溜まって放出するまでの時間が長くなって困ったものです。
もちろん、創作の話ですよ?
Progress Report 3:寒中座禅(転がし)修業
Progress Report 2 →
どうにも、金○の結果(『女囚永代吟味』は、5日経過してもまだレビュー中。)が気になって、鍵が進みません。筆者は東京生まれの中国(地方)育ちですが、大阪人よりもイラチな性分です。 1日おいて、また休日なので、「今日が駄目なら明日にしましょ」な気分があるのもたしかですが。
1:登門 2:得度 3:滝行 4:祓行 5:灸行 6:総括 7:還俗
4が終わって、本文143枚です。
4:祓行では、午前中にこんな仕掛けのある『座禅板』で、AEDの出番も無く電撃座禅が終わって。

午後からが、身体から煩悩を「叩き出す」修業です。
============================================================
十二人の先達の中から六人が選ばれて、二人の平僧侶とともにさまざまな鞭や笞を持って、修業尼の前に立った。
被虐の経験値を考慮して、菜穂子と円花には、一メートルほどの長さの一本鞭を手にした朴念と訥念が立った。ゆかりには、高山社長が同じく一本鞭。初めて鞭を受ける芽美には、先を丸めた短い竹の笞。
高山社長にベルトで叩かれた経験しかない蕾には、バラ鞭だった。ただし、ソフトビニール製の遊び道具ではない。頑丈な革紐の途中にいくつも結び玉が作られていて、六十センチほどの長さがあった。初心者のサディストでも、容易に厳しいダメージを与えることができる。
「そんなん、修業にはなりません」
ゆかりがふつうとは逆の意味で、抗議の声をあげた。
「ほんまに肌を切り裂いてください。それとも、善羅座禅会とか古武術研究会いうても、ほんまもんの鞭を使える人はおらんのですか」
釈覚と妙覚が顔を見合わせた。
「しばし、待っておれ。他の者は、悦淫を除く七人を――祓行にそなえて、身体を暖めておいてやれ」
「飴と鞭の、飴のほうですよ」
見物にまわっていた六人と菜穂子を担当するはずだった高山とが加わって、七人の修業尼たちを『暖め』始めた。ひとりが背後から抱き着いて(わざと体重を預けて、吊るされている手首に負担を掛けてやる残酷で親切な男もいた)、乳房を中心に身体中を撫でまわし、得物を持っている男は、柄の部分で前門を暖めてやる。
いちばん得をしたのは竹刀で叩かれる実咲だった。ディルドに比べれば細いが、柄の部分の滑り止めはじゅうぶんにざらついている。逆に割りを食ったのは芽美だろう。三日前には処女だった彼女も、膣性感のとばくち(ヽヽヽヽ)くらいには立っている。
すぐに二人が戻って来た。六尺褌一本の裸形が、気合を示していた。妙覚は長さが三メートルはあるブルウィップを丸めて持っていた。釈覚のほうは、いっそう凶悪な鞭。蕾に使われる予定のバラ鞭に似ているが、もっと長いし、結び玉ではなく金属の棘が植えられていた。
それを見て、さすがのゆかりも息を呑んだ。
「こんなこともあろうかと――というやつじゃな」
本来は時代劇で使われても不自然ではない科白だが。あれこれのアニメのマッドサイエンティストや整備技術者が口にするシーンが、どうしても頭に浮かんでしまう蕾だった。
しかし、まさしく。ブルウィップはともかく、金属棘のバラ鞭など、本物の拷問でもない限り使われるはずのない凶器だった。
「では、祓行を始めようかの」
あらためて、先達ひとりずつが修業尼の前に立った。ゆかりの前には、ブルウィップの妙覚。釈覚は斜め後ろへまわった。
「よろしいかな。一句に一発ですぞ」
釈覚は鞭を払子(ほっす)のようにかまえて、お経を唱えだした。
「カンジーザイボーサッツ」
尻上がりの語尾に合わせて、八人が鞭をふるった。
バシイン!
バチャッ!
パアン!
ビッシイイイン!
「きゃああっ……」
悲鳴をあげたのは芽美だけだった。
乳房全体をバラ鞭で薙ぎ払われた蕾は、半ばは意志でこらえたが、息が詰まって悲鳴を封じられたのもたしかだった。激痛が乳房全体で爆発すると同時に、結び瘤が肌をこする鋭い痛みも奔った。
「ギョージンハンニャーハラミタージッ」
バッシインン!
ビジュウウッ!
二発目は、一発目よりもはっきりと痛みが強かった。
芽美を打ち据えている英学が、後ろへまわった。それを見て、蕾の正面にいた晴学も、尻を叩く位置へ移動する。
「ショーケンゴーオンカイクウッ」
「あがっ……」
ゆかりがひと呼吸遅れて呻いた。長いブルウィップが胴を巻いて、肌をこすりながら引き戻されるタイミングで、ついに釈覚の金属棘鞭が尻を叩いたのだ。
ゆかりの尻は一発で鮮血に染まった。
さらに釈覚は凶器を振りかぶり、妙覚は逆に長大な鞭を真後ろへ這わせた。
「ドーイッサイクーヤック」
ブルウィップが地を奔って、脚の間で跳ね上がった。
「ぎゃあああっ……!」
前門を鞭で深々と切り裂かれ、さらにこすり上げられて、ゆかりが絶叫した。
釈覚が左手を上げて、妙覚に合図をして。
「シャーリーシイッ」
今度は釈覚が右手を跳ね上げて、後門から前門まで、一気に薙ぎ払った。
「ぐがっ……」
がくんと身体が崩れて、吊るしている縄が反動で揺れた。
蕾の前の晴学も、バラ鞭を下手にかまえる。
「いやあ……お股は赦してよお」
芽美が泣き声で訴える。
「ごく軽くだから」
英学が気の毒そうに答えた。興味半分で野乃花に連れてこられた彼は、まだ『SMプレイ』の感覚から抜けきっていないようだった。しかし、股間打ちの構えはそのままなのだから、着々と逆調教の成果はあがっているというべきだろう。
「シキフーイークウッ」
鞭の音と数人の悲鳴が交錯する。蕾は、股間から脳天まで突き抜ける衝撃に耐えた。
悲鳴をこらえるべきか、素直に吐き出すべきか、蕾は迷っていた。泣き叫べば、すこしは手加減してもらえるように思う。けれど、百万円を払い休暇をやりくりしてまで参じたサディストばかりだ。かえって嗜虐の血を沸かせる結果になるかもしれない。
だいいち。手加減してもらいたいのか、ゆかりみたいにズタボロにされたいのか、自分の気持ちがわからなかった。
いずれにしても、そんなことを考えてしまうのは、悦虐にしても哭虐にしても、まだまだ没入はしていない――と、それもわかっている蕾だった。
十発あたりで実咲と野乃花も悲鳴をあげ始めた。それにつられるように、蕾も泣き叫んで。黙然と修業に耐えているのは、麻凛と円花と菜穂子の三人になった。
苦痛系は苦手だと言ってるけど、わたしなんかよりずっと耐性がある。さすがは先輩だと、感心してしまう蕾だった。先輩のようになりたい――とは、思わなかったけれど。
その麻凛も、さらに五発ばかり股間を狙われて、クリトリスを直撃されると盛大に悲鳴をあげた。
蕾もそうだが。一度でも叫んでしまうと歯止めが効かなくなる。
「きひいい……痛い! ひぎゃああっ……!」
しかし、赦しを求める言葉はついに吐かなかった。
二十発を越えたあたりで、釈覚は誦経を中断した。
「では、交替せよ」
見学にまわっていた五人の先達に、二人の平僧侶が加わった。
釈覚は本堂へ戻って、僧衣に着替えてきた。もはやゆかりは、乳房も尻も脇腹もギザギザの裂き傷で埋め尽くされ、血まみれになっている。
待たされているあいだ、蕾は鞭の余韻にたゆたっていた。じんじんと火照っている肌に寒風が吹きつけて、むしろ心地良い。初心者の芽美は――さんざんに泣き喚いた子供が、半ば放心しながらすすり泣いているよな、そんな印象だった。
もうじゅうぶんに鞭打たれたと、蕾は思う。一発一発が、高山社長のベルト鞭はずいぶんと手加減してくれていたのだと思い知るほどに強烈だった。このまま女人房へ帰してくれたら――悦虐に浸れる余地もあるのだけれど。鞭の打ち手が交替したということは、すくなくともこれまでと同じだけは責め続けられるのだろう。蕾は甘い絶望を噛み締めていた。
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悦淫こと[ゆかり]をズタボロにし過ぎました。
八人の修業尼のうち七人は夜の座禅会を免除して、ひとりだけあっさりと気絶したおかげで肌が裂けていない芽美を16人がかりで(3人ずつ)7、8回もマワそうということになります。
ヒロイン(蕾)視点なので、夜のしじまを破って聞こえてくる悲鳴の描写だけです。それも、たいていの場合は口もふさがれているので、男たちが交替するわずかな時間にしか、泣き叫ぶことも許されません。
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真冬の山中には、虫の声も獣の気配も無い。寒いのを我慢して窓を開けておけば、芽美が本堂で泣き叫ぶ声がかすかに聞こえてくる。もっとも、常に口もふさがれているのだから、男たちが交替するわずかな時間にしか、悲鳴もあげられない。
「自分からなんて、できません!」
座禅転がしに掛けてしまえば、三穴同時は困難だ。縛られているかどうかはわからないが、騎乗位を求められての拒否だろう。
パシン、パシン。
バシン、バシン。
音の質感から推測すると、最初は頬へのビンタ。つぎが乳ビンタだろう。
そこで音が聞こえなくなって。
三十分ほども経った頃に。
「いやあっ……もう赦してえ!」
泣き声混じりの悲鳴は、時間経過から考えて、たぶん三巡目あたりだろう。
さらに一時間ちかくが過ぎたころから、悲鳴はよがり声になっていった。
「うああああっ……ああ、むぶう」
口を犯される合間に絶叫しては、また突っ込まれる。それが繰り返された。
「うああああああああああああっ! 壊れちゃう壊れちゃう……壊してえええええ!」
その絶唱がフィナーレだった。
もっとも、アンコール(?)が繰り返されたのだろう。意識が朦朧としている蕾が女人房へ投げ込まれたのは、さらに三十分以上が経過してからだった。
芽美は壊れた人形みたいに床に転がって。仏像のような神秘的な微笑を頬に浮かべていた。
自分もこんな経験をするときがくるだろうかと、蕾は考えて。あるに決まっていると、断定する。このままSMツアー社に勤めて裏添乗員を続けているなら。もっと凄まじい快楽も残虐も悦虐も哭虐も恥辱も――たぶん、ふつうの女性が一生に体験する何十倍も何百倍も。
蕾は明日の修業を心待ちにしながら、雲の中を下へ下へと落ちていくような眠りに吸い込まれていった。
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芽美も蕾も、たいへんに幸せな展開ですねえ(でしょ?)
ところで。書いているうちにというか、書き始めたときからわかっていましたが。似たような名前が多いですね。
円花と野乃花、しかも花つながりで、蕾と芽美。
マゾのツボミ(真園蕾)というのも、遊びが過ぎるような。
筆者の中では、漠然とですが名前の字面と性格付けが関連しています。
2019/11発売の『火竜と翔けたアクメの空』のヒロインは、アンナ・シュライバー。以前の『突撃! 戦車娘』がエルザ・シュライバー。面倒いのと面白いのとで、先に国民的アイドルにしてヒロインになったアンナに、実は祖父が従兄弟同士だったというエルザからファンレターが来るシーンで尺を稼いだりしています。
閑話も本話も終題です。

PLOT着想01:幼な妻甘々調教
アイデアというものは天から降ってくるものです。というのは、よく言われています。
合理的に言えば。あれこれと考えて過飽和溶液状態になっているところに、外部からの刺激があって、一気に結晶化する。
今回の場合が、まさしくそうでした。
『男の作法』池波正太郎
昭和50年代のエッセイ集です。池波正太郎が対談形式で語って、最後に本人が筆を入れるかたちです。
この中に「結婚」という文庫本3ページ弱の項目があって。
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グーッと飛行機が上がると、チュッチュッ、チュッチュというキッスの音が飛行機の中に充満してるんだ。
(中略)
それくらいならまだいいんだよ。女を窓際に坐らせるわけ。そして男が寄り添って話してるうちに、女のおっぱいを出して、さわったりしてるんだよ。
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たぶん、昭和40年代後半のエピソードでしょう。当時の婚旅行は、国内が主でした。メッカは宮崎あたりですね。大安吉日とかだと、宮崎行きの便は新婚カップルだらけだったのでしょう。
昭和30年代を舞台にしたシリーズを考えていた筆者には、まさしく天啓。
当時は未婚女性の処女率は高かったし、性知識は皆無。
「夫婦なら誰でもしてることなんだよ」で、アレコレというのはありましたし。色色エロエロとネタも考えていましたが。
一気に結晶化しました。

冒頭は、飛行機の中ですね。おっぱいを出すどころか、毛布を借りて……
初夜は、花嫁が痛がってずり上がったりするので、当然ですが緊縛です。
旅行ではエロ下着(も無し?)に、すでに定着しているミニスカで半裸引き回し。
新婚カップルだということで、たいがいの御乱行は目をつむってもらえる?
新婚生活は裸エプロン。早朝のゴミ出しはTシャツ一枚。当時はまだ御用聞きとかいましたし、その対応も露出仕様で。
「大切な取引先の接待」のために花電車も仕込んで。
夫を悦ばせるテクニックを学んで来いと、トルコ風呂(ソープランドに変わるのは後年)に無茶修業に出させたり。
ラストをどうするかは、これから考えますが。
『集団羞辱』シリーズとは別に長編1本いけそうです。
タイトルは『幼な妻調教~性奴隷修業の日々』
男性視点で書きましょう。
もちろん、ヒロインは「親の許可があれば結婚できる」年齢。主人公の年齢はヒロインにドラ1枚ですね。

「いやなら離婚してもいいんだよ。でも。結納は返してもらうよ」
アフィリンクの下に続く
というストーリイを考えていたのですが。
心境の変化とでもいいますか。
たまには、ラブラブ甘々展開も書いてみようかと。
設定は同じですが。昭和43年に確定させました。
すでにアダルトグッズも出回り始めていますし、ミニスカートも流行し始めたところ。
しかし、若い娘の性知識は皆無に等しい。
初夜の床で。
「処女は痛みで暴れたりするから」とかなんとか。ベッドに大の字磔にして。
「明るいのは羞ずかしい」そうなので、目隠しをしてあげて。
じっくり弱火で調理。鞭ではなくて毛筆。軽く逝かせてから
「僕も気持ちよくしてくれ」フェラ教育。
じっくり指で拡張してから。軽い痛みだけでGo for Grave!
Go for Break! と 破瓜→墓(Grave)の駄洒落です。For your Year.
SEXて、こんなに素敵だったんだ!
旦那様に絶大の信頼と尊敬と愛情を寄せる幼な妻。
でまあ。花嫁修業もろくにしていないので、家政婦兼姑役に雇った女性が、なぜか女王様でレズ。
実は、主人公は銀行のエリートで、若いながらMOF担。
遊んでいた頃の経験を生かして、まだまだ闇世界にひそんでいるSMクラブとかで接待して。
風俗店の上のヤクザの表看板に銀行が貸し付けているから、やりたい放題の主人公。
役人のマゾ性癖もガッチリ把握してたり。いや横道ですね。
接待で内助の功を強制して。相手に抱かせて(さすがに拒否るので座禅転がし?)。
がさつで性急な性欲処理に使われればエクスの足しにもなりません。ので、旦那様への依存がますます。
他の男を乗せるのがいやなら芸を見せろ。花電車特訓とか。
主人公はひとつひとつの調教につき合っている暇などないので、家政婦兼姑役にまかせて、たまに成果を見るくらい。
と、ここまでで3か月くらいが経過します。
その後、延々と甘々調教(の中にも厳しさを加えて)していくか。
さっさと Time Warp させるか。
2年後のラストは、いちおう決めています。
『未性熟処女の強制足入れ婚』のパターンです。
かなり早い時期(『赤い本と白い花』『昭和集団羞辱シリーズ』より先)に、執筆予定です。
メモ公開:34 民法第822条曲解
創作メモもすこしは新ネタが溜まってきましたが、玉石混交の石ころだらけです。いっそ、巌となってくれれば、それはそれで使えるんですけどね。
・民法について
現行の民法の基礎になっているのは、戦前の法律です。戦後に、時代に即して改訂されたとはいえ、物議をかもしG線上に乗ってくる条文もあります。
民法第822条(昭和23年改訂前)
親権を行う者は、必要な範囲内で自らその子を懲戒し、又は家庭裁判所の許可を得て、これを懲戒場に入れることができる。
子を懲戒場に入れる期間は、六箇月以下の範囲内で、家庭裁判所が定める。ただし、この期間は、親権を行う者の請求によって、いつでも短縮することができる。
この懲戒場というのは戦前の施設ですが、戦後の民放改正時にも、「懲戒場」などという施設が無くなっているにもかかわらず、そのまま受け継がれました。
どんな施設だったか、妄想が逞しくなります。
民法第822条(昭和23年改定後)現在も有効です。
親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。
民法第820条
親権を行う者は、『子の利益のために』子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。
注:二重カギ括弧の文言は、平成23年に追加されたそうです。
曲解するなら、それまでは、子の不利益になっても実地性教育をする権利が有ったわけです。
いずれにしても、監護や教育の具体的な内容までは規定されていません。裁判所の判例の積み重ねで運用されています。
『新版注釈民法』という法律専門家(SM専門家ぢゃないですよ)向けの本には、下記のように書かれています。
「懲戒のためには、しかる・なぐる・ひねる・しばる・押入れに入れる・蔵に入れる・禁食せしめるなど適宣の手段を用いてよいであろう(以下、省略)」
顔や腹を殴ってもいいそうです。乳首やクリトリスを(ペニスもですけどね)ひねってもかまわない。緊縛して檻に入れたり拷問蔵に監禁してもお咎め無し。「素直に股を開かなければ飯をくわさんぞ」も有り。
場合によっては司法の介入もあるでしょうが、辣腕弁護士を雇って法廷闘争に持ち込めば、最後はカネとコネで無罪放免も可能だったでしょう。
過去形で書いたのは、現在では子の権利とか虐待問題とかじゃかましいので、そうそう無茶はできないでしょうけど。
昭和のかなり後期までは、DVなんて概念はありませんでした。警察は『民事不介入』の原則で、親の虐待から逃げてきた子を、強制的に親もとへ送り届けていました。
まあ、司法なんてのは毛沢東の伸び縮みする物差しさながらです。
『淫毛が見えなければワイセツではない』という解釈で、児ポは野放しでした。
かえすがえすも、古本屋に二束三文で売った『プチトマト』が悔やまれます。
私事はさておき。
このネタは単体では使えません。
いろんな作品の味付けには『恥の素』みたいに重宝です。
たとえば『未性熟処女の強制足入れ婚』の作品としての前書きです。
昭和50年代から平成初期にかけて、性道徳は今日の緩やかさに漸近し、電マや脱法ドラッグが一般化するとともに、デリヘルやイメクラなど新しい性産業もつぎつぎと興り、SEXに関する選択肢は過去に類例を見ないほど多様となった。
猥褻に関しては、明示的な性行為は論外としても、淫毛が見えなければ猥褻ではないという基準が年齢に係わらず適用されて、福祉とか保護といった概念もなく、「その手の写真集」が公然と販売されてもいた。
その一方で、DVとか体罰に対する世間の感度は今日ほど鋭敏ではなかった。躾とか教育といった名目さえあれば、ほとんどの虐待は(若干の顰蹙は買うとしても)許容されていたのである。警察も民事不介入の原則を頑なに守り、保護を求めてきた末成年被害者を加害者の元へ連れ戻すことさえあった。
しかも、ネット社会は個人が気軽に発信できるまでには発達しておらず、炎上や拡散を心配する必要もなかった。
つまり「やりたい放題」だったということである。
この作品は2000年代を舞台にしたフィクションではあるが、当時ならじゅうぶん現実に起こり得た物語である。
昭和を舞台にすれば、もっとやりたい放題です。
ていうか。電マもバイブもボンデージファッションなどの道具立てに困らない昭和50年代は、すでに半世紀の過去です。意図的なウソを書いてもフィクションですから。読者が納得してくれればいいんですから。
おっと。これは、至極真面目な筆者の見解であり、行動原理であり、本心ですが。
生命にかかわったり、四肢欠損にいたるような虐待は、断じて不可です。厳禁です。虐待で死に至らしめたような親なんか、死刑でもおかしくないと思っています。死刑制度には、この感情と矛盾する見解も持ってはいますが。いっそ、懲役500年とかの制度を作ればいいんです。どんな模範囚でも、釈放までには刑期の何割かは努めなければなりませんから、無期懲役なのに仮出所なんて、制度上の矛盾を無くせます。
という、一部が軟化する硬い話は、おしまいにして。
・治験アルバイト。
骨折の痛み止め。40万円/50日。
機械で腕を折るところからスタート。
※快適で確実な拘束具のバイトとか?

最近の実話系4コマ漫画で読みました。
同じ部位の骨折でも、さまざまですから、治験データをためには、「同じような骨折例」が必要なんでしょね。
骨折は、四肢欠損ほどではないですが、今のところは書く気になりません。
しかし。治験といっても、薬品に限らないと思います。『治験』という言葉は使わなくても、統計処理に堪えるだけの実験データは必要でしょう。
介護のための『快適だが効果的な拘束』とか、風紀の乱れを防ぐための『確実にひとりで逝ける器具』とか。
つまり、女をベッドに縛りつけて強制アクメ責め。これを性々堂々とやらかそうというお話。
まあ、この手のネタは既出ですし、斬新なアイデアも持ち合わせていません。
Progress Report 2:寒中座禅(転がし)修業
Progress Repot 1+ →
今さらですが。書き進めるうちに難しい問題が出てきました。
筆者の基本パターンは、「被虐願望/素質」のある少女が「不本意に虐待されて」「ついには悦虐に目覚める」というものです。
被虐願望を自覚どころか実践までしている女性というのは、『SMツアー』が初めてじゃないでしょうか。
『ロリマゾ』は、ヒロイン年齢が若いし、一人称なので、処女ゆえの妄想暴走で(筆者の内部では)整合性に問題が無かったのですが。
『女囚性務所』では一般服役囚が被虐願望濃度を薄めてくれたし、『ドンキーガール』はヒロイン1人に焦点を当てていたし『海女と鮑と褌』とにも、ただの援交金好女もいましたが。
今回はSMツアー客4人と裏添乗員2人、一般参加者2人。合計8人が筋金入りのマゾ女です。約1名だけ、妄想暴走処女も混入していますが。被虐願望濃度がK点超えです。
書くうちに、マゾ女同士がマゾ度を競い合うような展開になってきました。
第3章『滝行』からの抜粋です。
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「きみには、特別の修業をさせてあげよう」
妙覚が、菜穂子の修業衣を引き剥がした。後ろ手にねじり上げて、手練の早業で縄を掛けていく。胡坐を組ませて足首を縛り、前へ倒す。
「ちょっと面白い玩具を見つけましてね」
妙覚がたもとからフィギュアのような物を取り出した。手の平に乗るサイズで、サソリのような恰好をしている。
「幻児向けの玩具ですが、水に浸けると五倍くらいに膨れるのですよ」
男たちに見せて。もうひとつ、蛇のフィギュアも取り出した。
「こちらは比較用です。試してみましたがね。いったん膨張してしまうと、軽く握ったくらいでは吸収した水を絞り出せません」
上向きに晒されている菜穂子の股間をゴム長靴の爪先でつついたり、靴底で踏みにじる。
「ひどい……それを、わたしの中に挿れるんですね」
菜穂子の口調からは、非難ではなく被虐への期待が聞き取れた。
「最初から圧力をかけていれば、そこまでは膨張しないと思う。実験はしていないがね」
じゅうぶんに潤った淫穴に、妙覚がサソリのフィギュアをねじ込む。あふれた淫汁を指で掬って後穴になすりつけて、こちらにはアナルディルドを押し込んだ。長いコードが延びて、家庭用血圧計みたいなディスプレイにつながっている。上段の数字は107、下段は38.2。
座禅転がしに掛けたまま、股縄も施す。フィギュアが抜け落ちないように尻尾を両側から挟んだが、それほど厳しく締め付けなかったのは、膨張を妨げないためだろう。
「お手数ですが、こいつ水に沈めてください」
菜穂子は両側から抱え上げられて、善学と遊学、二十代の二人の手で川へ運ばれた。ゴム長靴が水没しないぎりぎりの深さまで運ばれて、滝壺に向かって放り投げられた。
大きな水しぶきがあがって、菜穂子の全身が水中に没した。
釈覚が水中から引き起こして、そこに、これも褌一本の姿になった妙覚が加わる。修業壇の水中に没しているあたりに植えられているフックからロープを伸ばして、水に流されないように菜穂子をつなぎ留め、首縄の長さを調節して、喉まで水に浸かる角度に固定した。
「なんじは、皆の滝行が終わるまで、そこで座禅を組んでおれ」
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菜穂子は第1話「ドンキーガール』のデブス大年増です。ポニー牧場で使役ロバとして重労働に明け暮れ、栄養バランスのとれた「餌」のおかげもあって、ウエストのくびれも形成されて、ぽっちゃり系の熟女グラマーにまで変身しています。本作品でも、修業尼としてだけでなく、使役奴隷/下女としてこき使われることを本人が希望した――という設定です。

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釈覚に向かって金切り声で叫んだ。
「あなたたちも滝に打たれてみなさいよ。女王様だって、限界を身体で学ぶために、最初はマゾ嬢で修業するんだから」
わざわざサディストを挑発するような言い方をしている――と蕾が思ったのは、間違っていないだろう。円花は女囚性務所でも敢えて反抗的な態度をとって、懲罰を受けていた。
釈覚と妙覚が、顔を見合わせた。困ったり怒ったりしている表情ではなかった。
「よかろう。なんじの修業は免除してやろう」
言い分が通ってしまって、円花がぽかんとした。のは、一瞬。
「なんじには、師に逆らった懲罰を与えることにする。おい」
朴念と訥念が、円花を焚火の前から引きずり出そうとする。
「厭だっ……!」
正面に立った朴念の股間を、円花が蹴り上げた――が、弱々しい反撃は腕でブロックされた。
「懲罰の追加じゃな」
力ずくでひざまずかされ毛布を剥ぎ取られた円花の背後に、妙覚が縄を手にして近づいた。菜穂子を縛ったと同じ荒縄だった。
「厭だ、縛らないで……やめて……くううん」
妙覚の手練で、拒絶の声がじんわりと蕩けていく。
あの人の縄に陥落しないマゾ女性なんて、いないのではないだろうか――と、蕾は思う。『試練の石段』を登るときに縛られた感触を思い出すだけで、腰の奥がじんわりと熱くなってくる。
観念したのか縄に酔っているのか、円花は妙覚に引かれて素直に川へ足を踏み入れた。
「ううう……冷たい」
その声までも、どこか艶めいていた。
「なんじらも、とくと入水せよ」
釈覚は、ニュウスイではなくジュスイと言った。古風な言葉づかいにこだわっている男だ。水責めで逝けるくらいのマゾになれという意味だと、蕾は解釈した。
修業壇に向かって水中を歩きながら、目の端に動きを感じて、そちらを見上げた。滝の左側から太い松の枝が伸びている。そこに朴念がとりついていた。妙覚が緊縛に使ったのよりも太い荒縄を二重にして、枝に巻いている。
たいがいはペアで行動している相方の姿を求めてあたりを見回すと。対岸の松によじ登っていた。同じ荒縄を、こちらは幹に巻いて、端を滝壺へ投げ落とした。
妙覚と釈覚が、円花を右の修業壇に押し上げた。妙覚が先に上がって。両側の松から垂れている荒縄を、足を投げ出す形に座らせた円花の左右の足首に何重にも巻き付けた。
準備が整うと、釈覚も上がってくる。二人掛かりで円花の裸身を持ち上げて。
「いくぞ――せえのお」
掛け声とともに、壇上の二人が円花を押し上げ、樹上の二人が縄を引っ張る。
「え……きゃああああああああっ!」
開脚して逆さ吊りにされる円花。
縄の張りが調節されて、円花の裸身は左右の修業壇の中間にきた。落下する水が股間を直撃する。
「ひいいいいい……痛いっ、ぶはああっ」
水を吸い込んで口を閉じたが、水流は容赦なく鼻の穴から押し入ってくる。円花は咳き込みながら頭を左右に振り、もたげたりのけぞったり。窒息しないくらいには息ができているようだった。
「さあ。なんじらも修業を始めよ」
蕾とゆかりが、左右に分かれてコンクリートの台座によじ上った。
「お願いがあります」
ゆかりが坊主頭に向かって、声を張り上げた。
「あれでは円花……花淫さんが溺れてしまいます。お慈悲を掛けてやってください」
釈覚に合わせて、古風な言葉づかいになっている。
「身分をわきまえぬ申し状じゃな。なんじも懲罰を受けたいか」
ゆかりの返事は、蕾の予想もしていなかったものだっか。
「はい。うちも花淫さんと同じように――向かい合わせにして吊るしてくださ。そしたら、顔に掛かる水が減ります」
スキンヘッドを志願したくらいだ。円花さんを思いやってというよりは、自分も同じように責められたいのだろうと、蕾は判断した。わたしも志願しなくちゃいけないかな――ちらっと考えたが、やめておいた。ふたりはじゅうぶんに被虐の道へ踏み込んでいるから、ガイドとして導いてあげる必要はない。それに、三人では向かい合わせに吊るせないから、かえって顔に水が掛かりそう。というのは、ほとんど言い訳だったが。
いったん円花が下ろされて、あらためて二人一緒に縛り合わされた。
「ごめんなさいね」
「ええんよ。一緒にうんと厳しく罰してもろおうやん」
水音に混じって聞こえてくる会話に、蕾まで腰が疼いてしまった。
二人がY字型に吊り上げられて。その横で蕾が――二人に負けないくらいに開脚して、これは懲罰をうけるかなと、半分怯えて半分期待して。印を結ぶ代わりに両手で乳房を揉みしだいた。
「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」
宗派が違うと分かっていて、わざと念仏を唱えてみた。
わたしって、自分で思ってるよりも被虐願望が強いのかな。そんなことを考えているうちに、蕾の二度目の滝行は終わった。
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円花は、本文中にあるように頭抜けたハードマゾです。
責めの内容は、いまのところPLOT通りですが。
真園蕾の独白/心理描写が、予定外に増えています。
彼女は、ハードのマゾの素質はじゅうぶんでも、本格的な調教を受けたのは、SMツアー社入社半年後に裏社員への配転適性試験を高山社長(アシスタント:西川麻凛)から受けた1回(数回にしようか?)きりです。
筋金入りのマゾのお姉様方(彼女は20歳。年下は妄想暴走処女の芽美ひとりだけ)の薫陶を受けて一人前のドマゾに性長していくという、ビルドゥングス・ロマンになりそうな予感です。いや、ロマンでなくて弄瞞ですね。
Progress Report 1+:寒中座禅(転がし)修業
中断前のレポート→
紆余曲折して閑話休題で。結局、書き直しです。
「座禅」は通俗表記で「坐禅」が正しいのだそうですが、だからこそ、タイトルは「座禅」にしましょう。
最初から書き直しています。
ここでは抑えて、だんだん盛り上げて――とか、計算しないでもないですが。それでは、書いていてつまらない。売れ筋(NTRとか催眠とか)無視して、書きたいものを書くという本道(?)に立ち返って。
すると、過去作と同じシーンになったりします。というか、過去作と強引に連携させてしまったり。
書き直しの冒頭部です。
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「ここは、かつて、女人禁制の修験場であった」
釈覚が奇妙なことを言いだした――と思った者は、ひとりもいない。SOSツアー客も予備知識を教えられていたし、二組のカップルも古武術研究会の会員だった。
「この石段を上がろうと試みる女は――」
急角度に立ち上がった石段を釈覚が振り返った。一段ずつの高さが五十センチほどもある。駅など公共の場の階段なら、三段飛ばしにも相当する。
「縄で胸をつぶし、股間に疑似陽根を作らねばならなかった」
疑似陽根がWディルドを意味するのなら、ツアー参加者の君島芽美には途方もない試練になると、蕾は懸念した。彼女は、まだ在校中の処女なのだ。
「さすがに、女性の人権も多少は配慮されるようになってきた昨今では、そんな無茶も要求できん。俗世の穢れさえ落とせば、それで善しとしておる」
麻凛と蕾を含めてSOSの六人は、釈覚の言葉の意味がわからなかった。全裸で座禅をさせられて、姿勢を正すという名目で緊縛されて座禅転がしにかけられて、野外でも修業させられるとしか教えられていなかった。あとは、現地での(マゾ女性にとっては)お愉しみということだ。
カップルで参加している二人の女性が、それぞれに服を脱ぎ始めた。三十路前後のぽっちゃりした女性は、目の前に居並ぶ男たちに正面を向けたまま、ゆっくりと。二十代半ばのスリムなショートボブは、パートナーに向き直ってから、テキパキを超える早さで。
「なにをしておる。なんじらも、俗世の穢れを落とすのだ」
釈覚に叱られて、蕾はいそいでコートを脱いだ。股下ゼロcmのミニワンピを寒風が吹き抜けて、パンストなんて野暮なものは穿いていない生足に鳥肌が立った。
「覚悟を決めましょう」
麻凛にうながされて、SOSの四人も脱ぎ始めた。
そうか。常に顧客のことを考えなければいけないんだ――と、そこに気づくだけの余裕は、まだ蕾には残されている。短大を卒業して就職したばかりの蕾には、自分の被虐を悦虐に変えるのが、やっとだった。今の麻凛と同じ歳になる三年後には、先輩に追い付いているだろうか。いや、こんな『仕事』をそんなに長く続ける自信すら無かった。
蕾と麻凛は気合のはいった露出服を着ているが、四人はまちまちだった。
図抜けて最年長の木島菜穂子は地味なパンツルックで、防寒対策もじゅうぶんだったが――ショーツを落とすと、見物している男性陣がどよめいた。
「あれ、タトゥか。ずいぶん目立つな」
「いや、焼き印じゃないのか?」
菜穂子の下腹部には、SLAVEの文字が刻まれていた。文字を囲んで、ショーツでぎりぎり隠れる大きさの逆三角形。薄赤い線刻が、はっきりと盛り上がっている。この夏にポニーガール牧場で使役ロバとして酷使され、最後の日に本人の希望で刻まれた焼き印だった。
個別企画のツアーで女囚性務所に服役していた林円花は、ごくふつうに膝上十センチのツーピースだったが、その下にはなにも着けていなかった。
SOSに初めて参加した二十五歳の小室ゆかりは、蕾以上に大胆なコスチュームだった。膝丈のファーコートの下は素裸だったのだから。
最年少の君島芽美へのどよめきが、じつはいちばん大きかった。なにしろ、コートの下から現われたのはセーラー服だったのだから。しかも、ほかの女性たちが全裸になっても、ようやくスカートを脱いだところだった。男たちの視線を一身に集めて、芽美は指先を震わせながら、それでもためらったり羞ずかしがったりは、内心はともかく素振りには表わさずに脱衣を終えた。
「ふむ……」
身をこごめて両手で自分を抱いて寒さに震えている八人の女性たちを、釈覚が見回して、ことに蕾と麻凛に目を留めた。
この二人がガイド役として、みずから率先して被虐に身を晒す立場にあると、主催者側は知っている。
「どうじゃ。なんじらは、古法に則った試練を受けてみるか?」
いくらツアーコンダクターでも、そこまで『お手本』を示す気にはなれない。グルメツアーだって、添乗員やガイドは別室で質素な食事ですますことも多い。
「お願いします」
それなのに、麻凛は躊躇しなかった。となると、蕾としても志願せざるをえない。
「よい覚悟じゃ。では妙覚殿、お願い致す」
マイクロバスの運転をしていた男が、縄束を手にして麻凛の後ろに立った。釈覚と同年代で、髪を凍頂で短いポニーテールのように結っている。
妙覚と呼ばれた男が、麻凛の両手を後ろにねじ上げて、手首を縛った。
「手を縛るんですか?」
縄は乳房をつぶすためのものだと思っていた蕾は、予想外の展開に驚いた。
「縄を掛けるときに手首を縛るのは、緊縛の常識だ」
たしか、高山社長もそんなことを言っていた。緊縛の第一の目的は、相手の自由を奪うことだ。そのうえで、苦痛を与えたり見栄えをよくするための縄を存分に掛ける。手が自由なままで拮抗縛りなど、本末転倒だ。それは、蕾にも納得できる理屈というか、緊縛の美学だった。けれど、今は乳房をつぶすことだけが目的のはずだ。
もちろん、蕾も麻凛も抗議はしない。なにかと口実をもうけて女性を甚振るのが、サディストの常套手段であり、マゾ女性としても、そのほうが受け容れやすい。
「さあ、プレイを始めよう。縛るよ」
では、まさしくプレイでしかない。そんなものを、SOSの参加客は求めていない。
妙覚は、あっというまに麻凛を高手小手に縛り、上下の胸縄で乳房を絞り出しておいてから、縦横に縄をめぐらせて、乳房をつぶした――というか、ボンレスハムのようにしてしまった。
「くうううう……苦しい」
呻く麻凛の声には、すでに悦虐の恍惚がひそんでいる。
麻凛の腰に縄が巻かれた。上体を縛った麻縄ではなく、毛羽立った荒縄だった。蕾が予想したとおりに、二重にした荒縄で大きな結び玉が作られて、麻凛の股間に埋め込まれた。
「きひいいいい……」
股間に通された縄を後ろへ引き上げられて、食いしばった歯のあいだから悲鳴が漏れる。しかしそこにも、陶酔が紛れていた。
「あの……ペニスは作らないのですか?」
釈覚は疑似陽根と言っていた。
「これが睾丸に相当する」
股間を深く割っている結び玉を妙覚が揺すって、麻凛を呻かせた。
「陽根は睾丸の上にある」
妙覚は縦縄を左右に割って、クリトリスを摘まみ出した。すでに尖っている小さな器官の包皮を剥けば、ミニサイズの亀頭に見えないこともない。それをタコ糸で縛って引き伸ばし、根元を二本の荒縄で挟みつけた。最後に、クリトリスを縛ったタコ糸で荒縄を巻いて、引っ込まないようにした。
「生身の女体から男根を引き出す秘術は、古武術研究会百年の伝統だ」
妙覚が蕾を振り返った。
「さて、つぎはきみの番だよ」
被虐の場でサディストから『きみ』と呼ばれることに、蕾は軽い違和感を覚えた。釈覚の時代劇めいた物言いは、おなじ違和感でも修業の場にふさわしい気もするのだが。
両手を背中に高くねじ上げられて、手首を十文字に縄が巻いた。
(え……!?)
きつく締めつけられているのに痛くなかった。胸縄も同様だった。息が苦しいほど締め付けられ、乳房を上下から縊り出されて、それが心地良かった。
「あう……くうううう……」
麻凛と同じに、快感混じりの声が自然と口から洩れた。
古武術研究会というのが、実は捕縄術と拷問術に特化していると、これも高山社長からのブリーフィングだが。たしかに、社長とは比べものにならない手際の鮮やかさだった。まるで縄に抱き締められているようだった。
しかし、縦縄には蕩けている余地などなかった。結び玉に淫裂を割り開かれ、粘膜を荒々しくこすられて、びくんっと反射的に腰を引いた。赤く焼けた無数の針を突き立てられたとでも形容したくなる激痛だった。
逃げた腰は、縦縄をつかんで引き戻された。
「痛い……すこしでいいから、緩めてください」
「甘ったれるんじゃないわよ」
蕾は麻凛先輩に叱られた。
「クリちゃんを縛られたら、こんなものじゃすまないんだから」
「……ごめんなさい」
内勤のときに優しく(ふつうの事務仕事を)指導してくれたときとは、まるで雰囲気が違っていた。もちろん、ふたり一緒にこういう『仕事』をするのは、これが初めてだったが。
クリトリスを縄の間から引き出されて包皮を剥かれて。乱暴に扱湧荒れても、そこまではマゾヒスティックな快感のあったのだけれど。本物の陽根なら雁首にあたるくびれた部分をタコ糸で括られると、痛みと快感とが拮抗して腰の奥まで沁み込んできたのだけれど。
タコ糸がクリトリスの上下で縦縄を結束すると、また灼熱した針で貫かれる激痛が甦った。
「そこに縦一列で並べ」
そのわずかな移動が、蕾にとっては生まれて初めての試練だった。
「く、くううううう……」
わずかに足を動かしただけで、敏感な粘膜が荒縄にしごかれる。こんな状態では、段差の大きな石段を登るどころか、平地を歩くのさえ拷問に等しかった。小刻みなすり足で動いて、蕾は列の最後尾にならばされた。
麻凛が先頭に立たされて、その左右に二人の男が並んだ。男の腰にトラロープが巻かれて、二メートルほど伸ばして結び玉を作ってから、麻凛の腰に巻き付けられる。緩く二回巻いてから後ろで結び玉が作られて、一メートル半ほど空けて、麻凛の後ろに立つ菜穂子も同じようにつながれた。
誰かが転んだときに転落を防ぐ命綱だと、蕾も理解した。
添乗員ふたりが前後に配されて中の六人は――木島菜穂子、畑田美咲、島野乃花、小室ゆかり、林円花、君島芽美。歳の順に並ばされていた。
「では『試練の石段』に挑んでもらおう。どんなことがあっても落伍などさせぬから、そのつもりでおれ」
ジャララン、バシンッ!
「きゃあっ……痛いっ!」
不意に尻を叩かれて、蕾が悲鳴をあげた。振り返ると、浅黄色の僧衣をまとった若い男が、先端に金属環の装飾(?)を施した杖を手にしていた。
「このように、まさしく鞭撻してやる」
同じ姿をしたもう一人が、列の横に立った。同じように、杖を持っている。
「さあ、前へ進め」
「あの……荷物は持たなくていいんですか?」
木島菜穂子が尋ねた。何百キログラムもあるリヤカーを膣だけで牽引していた彼女なら、スーツケースを持って石段を上がるくらい、苦にもならない――すくなくとも本人は、そう思っているのだろう。
「まとめて運んでやる」
釈覚が駐車場の隅を指差した。
駐車場には蕾たちが乗ってきたマイクロバスのほかに、他県ナンバーの自家用車が二台と、地元ナンバーの軽トラックがあった。そして釈覚の指差した先には、オートバイに牽引された細長いリヤカー。その荷箱に、全員の荷物が積み込まれていた。
五泊六日とはいえ、替え上着も下着もメーク用品も不要なのだから、女性たちは小さなスーツケースがひとつだけという身軽さだった。むしろ、二人の荷物のほうが大きく、畑田美咲のパートナーだか御主人様だかにいたっては、スーツケースのほかに大型のトランクまで持ち込んでいた。どうせ中身は自前の縄とか鞭とかがぎっしりなんだろうと、蕾は想像した。
麻凛と蕾を緊縛した妙覚が、駐車場奥の、一見しただけではそれとわからない出入口を開けて、オートバイで(ゆっくりと)走り去った。防寒作務衣を着た男のひとりが、出入口を閉めると、そこはどう見ても、ただの鉄柵でしかなくなった。
ふたたび釈覚にうながされて、麻凛が石段に向かう。麻凛は前に並んだ二人の男に引っ張られる形で、いやおうなく――小さな歩幅でちょこまかとついていく。
「く、くうう……」
呻きながら大きく足を上げて、最初の一段を上がった。そこで両足をそろえてから、つぎの一段に挑む。
後ろの女性たちは、背を丸めた姿勢で両手で胸を抱きながら、こちらは苦も無く五十センチ以上の段差を踏み上がっていく。
そして、蕾も石段に直面した。
ぐっと足を上げると、股間に灼熱が奔った。クリトリスに突き立った毛羽が、粘膜を引っ掻く。
「ぎいいいい……」
脳天まで激痛が突き抜けて、目の前がかすみ、ふらあっと後ろへ倒れかかった――のを、横についていた作務衣姿の男が抱きとめてれた。
ジャラン、バシンッ!
杖で尻を叩かれて、おもわず腰を前へ逃げて、そうするとクリトリスにいっそうの激痛が奔った。
蕾が見上げると、麻凛はゆっくりとだが、一段ずつ踏みしめて登り続けている。苦痛系が苦手だと言っていたけど、それならわたしは超絶に苦手だ――そんなふうに思った。
が、立ち止まっていることは許されない。腰に巻かれたトラロープがぴいんと張って。すぐ前にいる君島芽美が立ち止まって、心配そうに振り返った。
添乗員が顧客に迷惑をかけるなんて、あってはならないことだと自分を励まして、蕾は激痛に呻きながら、つぎの一段を上がった。
「くうう……ふう……くうう……」
一段上がっては両足をそろえて一息ついて、それから次の段を上がる。
「きひいいい……痛い痛い痛い」
麻凛の艶めいた悲鳴が聞こえた。蕾にとっては快感の余地などない女性器への激烈な刺激にも、麻凛は悦虐を味わっている。
石段に目を落として、一段また一段と、蕾は登っていった。五十センチ以上の段差を乗り越えるために足を大きく上げると、結び玉がこねくられ毛羽がクリトリスを突き刺して、激痛が脳天まで突き抜ける。踏ん張って身体を引き上げるときも、脚の動きが縦縄を引っ張る。
じきに、蕾は呻き声をあげなくなっていた。繰り返される劇痛に、神経が麻痺したような感じだった。と同時に。頭の奥がじいんと痺れてきた。自分が自分でないような、かといって別の視点から自分を観察している離人感とも違う――不思議な感覚だった。性的な快感は伴っていないが、この状態がずっと続いてもかまわない気分になっていた。
「よおし。みな『試練の石段』を登りきったな。得度を許すぞ」
釈覚の大声で、蕾は我に還った。山の中腹を切り拓いたにしては広い境内に立っていた。
ほんとうに凄まじい試練だった――と自分を褒めかけて、ほんとうの修業(被虐)は、これから始まるのだと思い出した。恐れおののいたのでは、ない。その証拠に――クリトリスがいっそう凝って、タコ糸が食い込む痛みが、もはや快感になりかけていた。
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この『善羅参禅会』を主宰しているのは「古武術研究会」ですが、この会は明治末期から連綿とではなく断続的に続いているのです。同じく、古武術研究会が、この寺(物語の最後まで無名でしょう)を舞台に百年の昔に繰り広げた少女虐待絵巻もご紹介しときます。
『大正弄瞞~義理の伯父と継母と異母兄に淫虐三穴調教される箱入り娘』の終局近い章です。
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山伏姿の中年男が二人とジャンパーを着た若い男とが、佐江たちを迎えに来ていた。
彼らに案内されて山道を一時間も歩くと、注連縄で結界の張られた場所に着いた。
「ここで素裸になって、足元も履き替えてもらおう」
それが佐江だけに向けられた言葉だと、すぐ理解した。
(どうせ、こんなことだと思っていた……)
また、見知らぬ男たちに辱められる。でも、お腹の赤ちゃん、ほんとうにどうするつもりなんだろう?
コートのボタンをはずすと、全身が寒気に晒された。たちまち鳥肌が立つ。脱いだ服は本郷に取り上げられた。通学にも使う革靴を脱いで、山伏に教わりながら草鞋に履き替えた。
「本来ならば、この先は女人立入禁制の場である。せめて、形だけでも男性に作ってもらおう」
山伏が荒縄を取り出しても、佐江は驚かなかった。胴に縄を巻かれて、息が苦しくなるほど乳房をつぶされた。縄は四重に巻かれて、乳首がそのあいだに挟まれた。寒さと毛羽のせいで、痛いほどに乳首が勃起した。胴を厳しく縛されながら両手は自由というのが、佐江にはひどく不自然に感じられた。
山伏は荒縄を二重に折って、佐江の腰に巻きつけた。佐江はじっとしている。山伏の意図を察して、軽く脚を開いた。
「ふむ、馴れたものだな」
山伏はへその下で結び留めると、まだ長い縄の途中に大きな結び玉を作った。
佐江は両手で股間をくつろげて、花弁を左右に分けた。変な形に圧迫されると、内側の粘膜を刺激されるよりつらい。
結び玉が股間に埋められて、縄が尻の谷間を引き上げられる。
「これが金玉の代わりじゃ。そして、これが――」
山伏は、二本の荒縄のあいだから淫核を引き出した。縄に圧迫されて、自然と実核が突出する。荒縄の上下を凧糸で引き結ばれると、毛羽が粘膜に突き刺さってくる。
「くう、うん……」
佐江は、初めて声を出した。最初からなまめかしかった。
「これが、魔羅の代わりじゃ。なかなか立派な魔羅じゃな」
「名前からして、『りっぱなサネ』ですからね」
本郷の言葉に、佐江を除く全員が声をあげて嗤った。
「では、お嬢さん――ではなく、下女でしたな。下女一匹、たしかにお預かりしますぞ」
「厳しく仕込んでやってください」
こうして、初めての土地で初対面の男たちに陵辱される一週間が始まったのだった。
歩き始めて、佐江は股間の刺激の鋭さに困惑した。結び玉の圧迫には馴れていたが、荒縄の毛羽先に刺されながら歩くのは初めての感覚だった。脚の動きで花弁も毛羽に刺されたまま前後にこねくられる。ふつうの女だったら、その鋭い痛みに悲鳴をあげていただろうが――佐江にとっては受容の限界に収まるどころか、くすぐったさが混じり、実核への同じような刺激が重なって、蜜を結び玉に吸い込ませているのだった。
山道をさらに登ると、周囲は白一色になった。佐江は寒さに震えながら歩いた。せめて両腕で身体を抱いてすこしでも寒さをしのぎたかったが、後ろを歩く男に錫杖で尻を打たれた。
「姿勢が悪い!」
小さな鉄の輪が幾つもついた頭部は、鞭や棒とは違う痛さがあった。
山伏が佐江の手を縛らず、身体を抱くことも禁じたのには、まっとうな理由があった。山伏の履く一本歯の高下駄は、歯を支点にして前か後ろを地に着け、斜面でもまっすぐに立てる。雪道でも滑りにくく、歯の間に雪が詰まることもない。けれど草鞋を履かされた佐江は、何度も足を滑らせた。とっさに手をつける体勢でなかったら、怪我をしていただろう。
注連縄からさらに三十分ほど歩くと、見上げる首が痛くなるほどの階段で道が終わっていた。
「これを試練の石段という。女子供や、男でも身体の弱い者は登れぬ」
山伏の言葉には説得力があった。石段のひとつひとつが、並の階段の三、四段分はあった。
「僕のすぐ後ろについて来なさい」
ジャンパー姿の青年が先に立った。よっこらしょという掛け声とともに足を高く上げて、最初の段を上がった。青年は高下駄でも草鞋でもない、靴底の凹凸が大きな頑丈そうな靴を履いていた。これなら足を滑らしそうもない。
(ずるいな……)
羨みながら、佐江は最初の段に右足を掛けた。グリンと結び玉が食い込んで、毛羽先が小淫唇の裏側を引っ掻いた。
「あ……ん」
佐江は苦痛と快感とに同時に襲われて、足を引っ込めて腰を引いた。
「さっさと上れ」
ジャランと鉄環が鳴って、バシンと尻に叩きつけられた。
「ひいっ……」
佐江はもういちど試みて、身体を引き上げた勢いで左足を二段目に乗せた。最初に倍する足の動きで、苦痛と快感も倍増した。
「はあ……ん」
「そこで足場を固めてから、つぎの段にかかれ」
佐江の後ろから登る山伏に教わった。けれど三段目で両足をそろえたら、錫杖で今度は太腿を叩かれた。
「子供みたいな上り方はするな」
佐江は右足を上げて四段目を踏み、足首を左右にひねって雪を払ってから身体を引き上げて左足を五段目に乗せた。そこで、また雪を払う。
白い息を吐きながら一段ずつ上るうちに、佐江は陶然としてきた。苦痛は依然として股間を苛んでいた。けれど快感は、それが薄れる前につぎの快感が積み重なっていく。錫杖で叩かれて仕方なくではなく――佐江はみずから望んで石段を上り続けた。
ほとんど忘我の境で……足を滑らせた。横倒しになりながら、フワッと身体が浮いた。
「きゃああっ……!!」
これまでに上ってきた高さが、佐江の脳裡をかすめた。転げ落ちたら大怪我、運が悪ければ死ぬ。
ドン……背中が硬い物に突き当たり、軟らかく支えられた。山伏が二人とも佐江の後ろから上ったのには、こういう理由があったのだ。
「あ、ありがとうございます」
山伏の腕に支えられながら、佐江は感謝の言葉を述べた。
「苦行を続けると、自我というものが消えて天地の心理に開眼する。早くもその一端に達するとは、良い素質を持っておるな」
真面目くさった顔だが、山伏がからかっているのは間違いなかった。佐江の実核を指の腹で転がしながら喋っているのだから。さっさと上れと――佐江の身体をまっすぐ立たせてから、掌でポンと尻を叩いた。
理性を保つために頭の中でAからZまでの英単語を順番に思い出しながら、股間の刺激はできるだけ意識から締め出して、佐江は残りの石段を上りきった。平らな地面を両足で踏みしめると同時に、佐江はクタッと腰を抜かした。
山伏のひとりが佐江を立たせて、縄をほどきにかかった。
「女人禁制ではなかったのですか?」
皮肉を言ってやったが、屁理屈で返された。
「試練の石段を上りきったのだから、おまえの修験場入りは神仏から認められたのだ」
乳房の縄をほどいてから、山伏がニヤリと嗤った。
「しかし、おまえが気にするのなら、魔羅と金玉は残しておいてやろう」
(こういうのを、墓穴を掘るっていうんだわ)
佐江は後悔したが、すぐに思いなおした。
(でも、少しでも隠しているほうが、ましかな?)
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同工異曲どころか、クリソツです。
同じ作者が同じ妄想に駆られて書いているのですから、当然ですね。
しかし。あの作品とこの作品。いろいろ絡み合わせられるのも、50本も書いてきた積み重ねでしょうか。
新天地。未開拓の処女地――も、まだまだ視野に入れていますけれど。

ふううう。久しぶりに書いた「進捗状況報告」でした。
しかし。
得度式(剃毛)とか、中二病的妄想に駆られて参加した処女の「修業の妨げになる障壁」を破るエピソードとか。
70枚を超えて、まだ座禅を一回も組んでいないのです。
まあ、座禅の前に滝行(寒中水責め)が始まったりしますけど。

メモ公開:33 年齢とか




これを書いているのは平成時代ですが、公開は新元号になってから、かなり先でしょうね。
まずは、創作メモから。
・少女は、7歳から18歳前後の女の子。よう女はおおむね満1歳から小学校3年生までを、婦人はおおむね満20歳以上を指す。 ウィキペディア
19歳の♀は、少女以上婦人未満?
AV女優解禁、ソープ嬢一部地域でOK。
・女は16歳で(親の許可があれば)結婚できる。
民法では、結婚している者は成人と見做される。
「高校生」でなければ16歳の人妻がAVに出演したりソープで働いても合法?
最初のは揚げ足取りですが。二つ目は、深刻な問題です(どこが?)
36歳だろうと38歳だろうと、(当人を除けば)まるきり違いはないわけですが。16歳と18歳とでは統計的にはどうか知りませんが、リビドー的には有意の差があります。
しかし、結婚=成人の理屈で16歳のAV嬢がOKになっても。こういうストーリイはDLsiteもFANZAも楽天Koboも、アウトでしょうね。ことに楽天は「〇6歳」の伏字も駄目。なんたって、「Family SM Triangle」も「縄禿初潮水揚」も、児ポ(省略はFC2仕様)を連想させるとかですもの。児ポの定義には、日本国の法律では実写映像(画像)しか含まれていないというのに。サイト独自の自主規制。それも、法人出版社と個人作家とでは規制が違う(DLsiteのランドセルとか)のですが、まあ、こっちとしては、それもこれも承諾したうえでの出品ですから、いいんですけどね。どこが混転壺利子に反してるか教えてくれないトコロには腹が立ちますが、全売り上げの7割を依存してますから、長い縄には亀甲縛りで乳房絞りで瘤付き股縄ですが。
どうも「戦闘詳報」めいてきました。

これは、創作メモではないですが。
かつて「平成生まれのAV女優ついにデビュー」とか、ありました。AV女優はソープ嬢に置換可能。
そして、ついに「21世紀生まれの~」ですね。
つぎは「新元号生まれの~」ですかしら。
わしゃ、それまで生きとるかのう……てよりも、「その娘に抜き身を突っ込めるかのう」です。
時の流れは無情です。
永遠の処女の小百合お姉様は、もとより。ノーパン女王のイブちゃんも、ズダダダダダ「うーん、カ・イ・カ・ン♡」のひろ子ちゃんも、「わちにんこ、さんようぎにお」の晴美ちゃんも、普通の女の子になれたかなれなかったか知らない3人も、史上初の太腿露出アイドル・デュオも、「さあーっ!」も……
みーんな並んで婆あになった。
でも、まあ。ドイツ処女同盟団の乙女たち、強制連行従軍慰安婦(ほとんどフィクションです)、ソ連兵に暴行された大和撫子(完全にノンフィクションです)、愛の嵐(フィクションですが、似たような話はノンフィクション)――は、まだ存命の方もいらっしゃいますが。全裸逆さ磔にされた少女切支丹、ジャンヌ・ダルク、(裸で、という記述は目にしたことがないのが悔しい)鎖につながれて檻車でローマに連行されたクレオパトラの娘……当然ですが、すべて死に絶えています。
それでも。妄想世界では、美少女として嬲られ続けるのです。
収拾がつかなくなってきました。
・絶対に拷貫(FC2規制対応ですが、こっちのほうが強烈です)されない方法
by ゴンザレス山田/本当にあった愉快な話:危険な場所に逝ってQ
隷婦゚されそうになったら、積極的にエッチをする! 結果として合意の上の行為になりますね。
ゴム持ち歩いてたら、うまくもちかけて装着してもらえる??
これは、ロリマゾあたりで小ネタに使えそうです。
・監護者わいせつ罪 2017年7月施行
また、ロリ責めパターンが減ります。
昭和20年以前の特高&憲兵
昭和40年頃までの「躾」
ここらで勝負しますか。
それ以後~20世紀末は、¥交とかロリビッチとか、エロいシチュエーションは設定できますが、明るく健全すぎる気もします。
to be continued..........

SMツアー3『海女と鮑と褌と』発売開始


まずは、本の紹介から。
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シリーズ:Splendid Marvelous Tours~貴女の妄想叶えます
御 品 書 :R18/露出願望/海女/ふんどし/売春
粗筋
即物的なSMプレイやロールプレイングでは満足できない真性マゾ女性の被虐願望に応じた裏ツアーを企画している Splendid Marvelouse Tours 有限会社。
Episode 3
百海観光(株)は観光海女のアダルトバージョンのピンク海女や、その裏バージョンまで設けて、地方活性化(?)に取り組んでいる。
ピンク海女に応募する地元の娘は多くなく、各地の風俗嬢のアルバイトなどで人数をまかなっていた。
単純な「ふんどし一本での海女漁」を見せるだけでなく、裏バージョンでは離れ小島に設けた海女小屋での乱交やリンチ・ショーなども催し、夜の宴会でも女体盛りをはじめとするエロチックな演出が凝らされている。
SMT有限会社は百海観光とタイアップして、露出願望の強い女性を短期アルバイトに送り込んだ。
今回は『海女無惨花』『ピンク海女』と同じ舞台で五年後という設定です。
当時は女子校生だったヒロインも筋金入りのマゾ海女として登場します。
本文4万文字、原稿用紙換算で約120枚です。(K版:4万2千文字)
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電子書籍販売サイトでの共通紹介文です。
筆者は、海女が大好物です。
六尺褌よりも極小の布だけで、いわば三角紐ビキニのボトムスだけで、公然と野外露出です。昭和30年代までは、その姿のまま、家から海までを往来していたとか。仕事だから羞ずかしくなんかない。というのが建前で。若い娘なら、まして好いた男に見られたりしたら。羞ずかしいのか嬉しいのか。
くらいなら、健康なお色気の範疇です。

アダルトな観光ショーと鮑売り。これが、2作品のテーマですが、もっとハードな設定もできます。というか、もろ水責めです。
舞台は江戸時代か戦国時代。ヒロインは拐わかされた富商の娘か、敵に捕まった落城の姫君か。自分の食い扶持は自分で稼げとか言われて、泳げもしないのに潜らされる。獲物を採るまで引き上げてやらんと、石を括りつけられて沈められるとか。
そのうち、書いてみましょうかしら。
それにしても。海女と褌の最強タッグを、あちこちで書いています。「海女 ふんどし」で検索したら、こんなのがHitしました。

あと、『悲剣 肌風・巻之一』でも健康的な海女姉妹を書いていましたし。
まだまだ、孟宗竹の花は乱れ咲きそうです。






