『昭和集団羞辱史』いよいよ発売開始



 まずは「芸術編」です。ストリップ嬢とヌードモデルの中編2本で1冊です。
 すでに、FANZAとBOOTHでは発売中です。DLsiteと楽天は5月1日発売開始です。
 DLsite,FANZA,BOOTHでは前半の「ストリップ嬢」をまるまる読めます。楽天koboは、お仕着せの1割程度試読版だけです。
66/昭和集団羞辱史:芸術編  
 これまでに、Progress Reportとかでアレコレ書いていますので、重複は避けて。と鳴門なにを書きましょうか。

 そういえばチャイルスでの外出自粛で、「ヌードスタジオ」が対象になっていました。今時、生き残っているんですかね。
 昭和時代のヌードスタジオと同じでしょうか。スタジオというか個室です。客とモデル嬢が、密室で1対1です。カメラなんて、スタジオ側が貸してくれます。現像をどうするかまでは知りません。街の写真屋なら、うるさいことは言わずに現像焼付してくれるでしょう。カラーだとすごく難しいので、写真屋からメーカーの工場へまわされて。猥褻とみなされると没収されました。所有権とか個人情報とかは、はるか未来のSFです。
 ともかく。密室で性欲溢れる男と、お金が欲しい女とが、たまたま電撃の恋に落ちて終着駅まで「乗って」しまっても、それはプライベートな問題です。スタジオ側は関知しません。牽強付会すれば、勤務時間中にヌード嬢としての仕事をサボッていたから罰金を取る――のなら、「別料金」の何割かをスタジオ側が召し上げても筋が通ります。そこまで建前っていたかどうかも知りませんけど。

 現在は「浴場編」を執筆中ですが。在宅ワークになってから、かえって破瓜が逝きません。貸与されたPCが低スペックで、派遣先のPCに比べて断凹です。
  32bitOS×4GBメモリ vs 64bitOS×32GB(!!)メモリ。
 作業効率半減でノロイーゼに陥りました。通勤時間分までブチこんでも間に合いません。今日(土曜日)も、これをUPしたら休日勤務です。徒歩歩です。



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ジャンル : アダルト

メモ公開49:揚げ足取り




 在宅勤務で、必要なデータは揃わないわ、クライエント(派遣先の作業指示者)との意思疎通は齟齬るわ。
 残業どころか、この週末は雲と散って霧と消えそうです。
 おまけに(いや、これがメイン?)フリーセルの連勝記録は1665で止まっちまうし。
 Progress Reportを書けるほど進捗していないので、穴埋め(イヤらしい意味ではありません)。

 ちょっと強引に3点をまとめて見ました。


「わしを舐めるな!」
「そうは言われましても。舐めるのが仕事ですから」

   本当にあった愉快な話「にゃんにゃん火遊びSP」
   ヘルス嬢の投稿。イヤな客への神塩対応。
 笛裸
 このノリも、筆者には合いませんが。
 イヤよ! 誰があなたなんかに犯されるもんですか。でも、そこにある縄で縛られて、あなたのごついベルトで叩かれたら……それでも、自分から跨るなんて、絶対にしないんだから!大声で叫んでやるわよ。わたしのショーツを噛ませてガムテープで口をふさいだりしたら、蹴飛ばしてやるんだから。
 「誘い受け」ではなく「挑発受け」ですかね。結局はプレイになります。
 黙って被虐に耐える(甘受する)というのが、筆者は好きです。
 下手をすると、不貞腐れていると思われて……それも、いいかもしれません。
筆者も経験があります。「受ける」ほうでした。


枕営業なんか、絶対にイヤです!
そんな破廉恥な真似はさせない。緊縛磔営業だ!


これは、まあ、使えるシチュエーションもあります。
現代物よりは、時代劇ですか。『縄禿初潮水揚』も、この流れでした。
幕府高官への賄賂に生き人形を贈ったとかいう話もありますが。これが、箱を開けたら全裸緊縛猿轡の娘が……

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これも、クレオパトラが自身を(全裸かどうかは不詳。縄付でなかったのは、おそらく絶対に確実)絨毯に包んでシーザーに賄賂として――などという史実もあります。
論旨がずれてきましたので、打ち切り。
美少年切腹
「男子の本懐です。思い残すことはありません」
「そうはさせぬ。おまえは男の娘として嬲り抜いてやるわ」


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 仇討ちの娘を返り討ちにして――のほうが、普遍的です。
 腕に自信があれば。
「寝首を掻けるものなら掻いてみよ」
 キャッチ&リリース(すこし違う?)して。娘は懲りずに、工夫を凝らして何度も挑んで。
 辱められることが生き甲斐に。
 これは、オカズをうまく配置するとディナーになりそうです。
 いや、ダブルコースで。
 姉と弟の混声二部合唱がいいですね。
 本気で練ってみようかしら。


ウィザーズクライマー [ソフトハウスキャラ]

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Progress Report 2:昭和集団羞辱史(トルコ嬢)

美乳淫妹 遥 -TRIPLE PLUS- 「こんな恥ずかしいコスプレさせるなんて……この変態!」 [CROSSOVER]

 在宅勤務になって、通勤に要していた3時間が、まるまる浮いたわけですが。
 2年前の状況と似たり寄ったりですね。PCゲームとかネットサーフィンとかで、だらだらしてしまいます。平日は1日に10枚かそこらです。しかも、いろいろと作業効率が落ちるので、残業をつけるにしても時間は食われます。
 メリハリもないし。などとぼやきながら。


章立ては
 処女蹂躙(前回公開分)
 偽装結婚
 新人研修(今回公開します)
 自腹接客
 SM折檻
 痛悦馴致(これから着手)
 逮捕陵辱
 淫虐地獄


 マゾ堕ちもせず、諦めの境地で性的虐待を受け容れる、救いの無いバッドエンドを予定しています。

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新人研修


 翌朝は勝雄に起こされて、朝食を作らされた。ご飯を炊いて、味噌汁と目玉焼き。キャベツは、きちんと千切りにした。
「店でも制服を用意してくれるが、本物にはかなわねえ」
 意味がよくわからないことを言われて、学校の制服に着替えた。見られていても、あまり羞ずかしくは思わなかった。不本意とはいえ、肌身を許した男だという意識があった。事務所での輪姦はともかく。自分で敷いた布団の上でみずから股を開いたのだから、とても強貫とはいえない。ならば、和姦ということになる。
 平日の昼間に制服を着て盛り場を、それも男と歩いていては、見咎められないほうがおかしい。まして、連れ合いはリーゼントに革ジャンときている。
「きみたち、ちょっといいかな」
 よりにもよって、巡邏中の警官二人組に呼び止められた。
「きみは学生だな。学校は、どうしたんだ」
 戦前の「オイ、コラ」はなくなっているが、民主警察とはいっても、まだまだ警官は居丈高なところを残している。
「お役目、ご苦労さんです。この制服は、俺の好みで着せてるんですよ。亭主の好きなセーラー服ってやつです」
「あん……?」
 勝雄はジャンパーの内ポケットから紙切れを出して、警官に見せた。
「昨日結婚したばかりの新婚ホヤホヤです。いろいろと借金があって、こいつにも稼いでもらわなくちゃならないんで、トルコへ売り込みに行くところです」
 結婚すれば、二十歳未満でも成人として扱われる。警官は相当にきな臭い顔をしたが、成人女性がどこで働こうと口を挟む筋合いではない。まして、一介の巡査が独断で風俗産業に容喙したとなれば、上から譴責されかねない。
「うむ。しかし、誤解を招きかねないから、平日にセーラー服で出歩くのは、できればやめてもらいたい」
「すみませんね。これからは気をつけます」
 相手を小馬鹿にしたような物言いだが、警官は黙って立ち去った。
 勝雄が、背中を向けてペロリと舌を出した。
「天下御免の通行手形ってやつだな。これからは、おまえが持ってな」
 手渡されたのは住民票の写しだった。
 わざわざセーラー服を着せたのは、最初からこのイタズラを企んでいたのだろう。葉子の推察は半分だけ当たっていたかもしれないが、勝雄のほんとうの目論見は別のところにあったのが、すぐにわかった。

 繁華街のはずれに近いあたりに、トルコ風呂が蝟集している一画があった。バーやキャバレーはまだ店を開けていないが、トルコ風呂だけは店の前に呼び込みが立って、通りすがる男に片っ端から声を掛けている。
「社長。入店して一週間の新人がいますよ」
「どの子もダブルまでお相手しますから」
「労働者諸君。スペシャルだけなら千円ポッキリだよ」
 ポッキリとはいっても、映画が百円の時代である。それを高いと考えるか安いと思うかは人それぞれだろうが、すくなくとも葉子はなにも思わなかった。というよりも、呼び込みの声は聞こえていない。死刑台へ連行される囚人というのは大袈裟だが、それにちかい心境だった。
 トルコ街の行き当たりに、広告看板も出さずブロック塀に囲まれたビルがあった。門構えの石柱を横断して『献身女学院』の看板が掲げられている。
 ブロック塀をぐるりと裏口へまわった。勝雄が呼び鈴を押すと、すぐに中年の男が通用口を開けてくれた。
「菱口組の人だね。そちらが?」
「今日から使ってもらう、瀬田……じゃねえや。下村葉子です。ほら」
 脇腹をつつかれて、葉子は仕方なく頭を下げた。
「よろしくお願いします」
 心にもないことを言ってしまったのは、亭主に恥を掻かせたくないという女心がすこしは湧いたからだった。
「うんうん。旦那さんは今日からと言うけど、トルコは特殊なマッサージサービスだからね。まずは、研修を受けてもらうよ」
 ニコニコしながら、中年男が言う。勝雄やこの男の葉子への接し方が目の前の現実なら、昨夜の凌辱は遠い悪夢にも思えてくる。
 勝雄は追い返されて、葉子だけが中に通された。あるいは連行された。
 三階の事務所で、葉子は中年男と机を挟んで座らされた。最初に書類への署名を求められた。『前借契約書』と書いてあった。つぎに、壹佰萬圓文字が目に飛び込んできた。百万円――父親の使い込みの弁済としてその金をヤクザに渡して、前借を返済するまではトルコ風呂で働かされるのだ。新卒サラリーマンの収入の十年分にちかい大金だった。それでも、葉子はためらいも見せずに署名して拇印も捺した。他に選択肢は無い。
「ふつうは源氏名――芸名だね。それで仕事をしてもらうんだが、キミは本名で働いてもらうよ。それで、いいね?」
 葉子は小さくうなづいた。芸名をつけられるなんて考えてもいなかったし、名前なんかどうでもいいことだった。
 中年男が薄く嗤ったが、うつむいている葉子には見えなかった。
「清楚な女学生が男に献身的に奉仕をするというのが、うちの売りでね。いろんな学校の制服を着せているんだが――キミのセーラー服は本物だろ」
「……はい」
 ようやく、葉子が言葉を漏らした。
「それじゃ、そのセーラー服で接客してもらおう。研修を始めるよ」
 男はあらためて、自分が店長だと身分を明かした。この時代も現在も、風俗店の店長とは、摘発されたときに罪を引っ被って経営者に咎が及ばないようにするのが一番の役目だが、もちろんそんなことは言わない。その店の従業員には男女を問わず、専制君主の如く君臨する。ことにほとんどの女性は前借金で縛ってあるから、近年のようにご機嫌を取ることも無い。
 浅田哲也の『麻雀放浪記』に登場する女衒の達が、女には此奴かコレだ――と言って、最初に拳骨を作り次に拳骨の中から親指を突き出す場面があるが。それで女を管理できていた時代だった。
 店長は、まず言葉でサービスの流れを説明した。
 待合室の手前で三つ指を突いて客に挨拶をする。それから、恋人同士のように腕を絡ませて二の腕に乳房を押しつけて狭い通路を通り、個室に案内する。先に客を脱がせるか自分が脱ぐかを選んでもらう。
 客のズボンとパンツを脱がせるときは、必ず正面に跪くこと。自分が脱ぐときは客に向かって羞じらいたっぷりに全裸になる。脱いだら前を隠してもかまわないが、客に求められたら注文通りのポーズを取ること。どうしても羞ずかしければ客に抱きついてキスをしなさい。そうすれば、見られずに済む。
 そこまで聞いて――葉子は目まいを覚えた。自分が漠然と予想していた『いかがわしいサービス』なんて、子供のオママゴトでしかなかった。
 双方が全裸になったら、男性の下半身を素手で洗う。このときに身体を(股座の奥まで)触られても拒んではいけない。他店では、こんな他愛ないサービスをダブルなどと称しているが、ここ『献身女学院』では挨拶代わりに過ぎない。下半身を洗い終わってから上半身。胸や腹を洗うときは男性の背中に抱きついて、二人羽織みたいにする。背中を洗うときは男の膝に乗って、やはり胸を密着させて両手を背中にまわす。男性の一部がつっかえて邪魔になるようなら、自分の中へ納めてもかまわない。ただし、射精に至るような腰の使い方は禁止する。
 とんでもなく破廉恥な形で男と性交をしろと言っているわけだが、店長はそのものズバリの単語は意識して避けていた――のにも、葉子は気づかなかった。
 洗い終わったら、男女一緒に(小さな浴槽に)入浴する。並んで座って男にたっぷり弄らせるか、向かい合わせで抱きつくか、前を無防備にして膝に乗るか。トルコ嬢がリードしてかまわないが、客の要望を拒んではいけない。
「当店では、女子従業員に淫らな振る舞いをしなさいとは、絶対に求めないよ。女子従業員が客に一目惚れして、好きな男の求めに応じて献身することまでは禁じていないという、それだけのことだからね」
「もしも……お客さんを好きになれなかったら、どうなるんでしょうか」
 葉子は勇気を振り絞って質問した。店長の手に余るようだと、またあの事務所のダンス練習場へ連れ込まれて、大勢の男に引導を渡されることになるのだろうとは、わかっているけれど。
「当店は入浴料が二千円。これの二十五パーセントが、キミの歩合給になる。」
 店長は葉子の質問には答えずに、料金体系の説明を始めた。
「その他に、客からの自発的なチップが三千円。これは、五十パーセントが取り分だ。ただし、献身に伴う個室の損料とか消耗品――余分なバスタオルとかチリ紙とか薬用せっけんは、取り分から差し引くよ。ああ、そうそう。コンドームは支給しないし、持ち込みも禁止している。男女の淫らな行ないを店として公認するわけにはいかないからね」
「ええっ……?!」
 本音と建前の使い分けくらいは理解できる。けれど、避妊具も無しで男女が交われば妊娠してしまう。そこまで考えて――これまで誰ひとり避妊具を使っていなかったと思い出して、顔から血の気が引いた。
「葉子ちゃんが何を心配しているかは、わかるよ。レモンの絞り汁を海綿に吸わせて、子宮口をふさいでおけば、まず大丈夫。それから、最初に下半身を洗うときだけは、専用のシャンプーを使ってもらう。それが沁みると客が訴えるようなら、サービスを中止して内線電話で連絡しなさい。悪い病気を持っている証拠だから。もちろん、目で見てわかるときもだよ」
 性病のことを言っているのだと気づいた。それは、まったく考えていなかった。
「御帰り願うときには、入浴料もチップも全額をお返しする。これが、さっきの質問への答えになっていないかな」
 つまり、客を拒んだら一銭にもならない。
「病気持ちに当たったときは仕方ないが、客を怒らせたりしたときは、お詫びを差し上げることになる。これは、キミの自腹になるよ」
 罰金を取られるという意味だ。罰金が続けば借金は増えるし、勝雄にも店から苦情が行って、それがさらに本部長とかいう怖い男に……
「そうそう。客からはチップだけでなく、ときには詫び料が前金で出ることもある。女子従業員に厭なことを――これからさせるという意味だね。どんなことか、想像できるかな?」
 葉子は顔を伏せたまま、小さく首を横に振った。輪姦とか肛門を犯されるとか、思い出すだけで鳥肌が立った。しかし、店長の言う『厭なこと』は、耳にするまで、そんなことが実際に行なわれるとは信じられないようなことばかりだった。
「フェラチオは五千円のうちだが、小便となると詫び料だな。縄で縛って本番とか、敲いて虐めたいとか、クリトリスに針を刺したいとか――身体に痕が残るようなサービスは、休業補償を申し受けるときもあるが」
 逃げ出しもせず耳もふさがない自分を、葉子は不思議に思った。けれど、理解できない単語もあった。
「笛ラチオってなんですか?」
「おしゃぶりのことだよ」
「あ……」
 ビルに拉致されて引導を渡されたときのことを思い出した。あんな不潔で卑猥なことを、またさせられるのかと……葉子は泣きたくなった。けれど、わからないことをきちんと知っておかないと、後で大失敗をする。
「栗と栗鼠というのも、意味がわかりません」
 店長が下品な微笑みを浮かべた。
「淫核のことだよ。実核(さね)ともいうね」
 それでもキョトンとしていると、店長が立ち上がって葉子の背後にまわった。
「ここらあたりにある豆のことだよ」
 スカートの上から股間を押さえられて――葉子は悲鳴を呑み込んだ。もう、引導を渡されるのは絶対に厭だった。店長の機嫌を損ねて、前借金の契約を破棄されるのも怖かった。
「あ……くうう」
 的確に急所を刺激されて、葉子は甘く呻いた。
 店長の指がはなれる。
「なかなか感度がいいね。素直なのも、よろしい」
 では、実技研修を始めよう。そう言って、葉子を廊下へ立たせた。
「もう客が来店している頃合いだ。ここを待合室に見立てよう」
 廊下に土下座して、客である店長に挨拶しろと言う。その言葉も口移しで教えた。
「ようこそ、いらっしゃいませ。本日のお相手を務めさせていただく葉子です。お風呂へご案内させていただきます」
 客が目の前まで来たら立ち上がって、積極的に腕を絡ませて身体を密着させる。
「きゃっ……」
 不意に尻を撫でられて、葉子は店長を突き飛ばした。
「こら。お客様は、キミの身体とサービスに日給の何日分も払ってくださるのだ。なにをされても、我慢しなさい」
 葉子の手首をつかんで正面に引き寄せて、セーラー服の上から乳房を鷲掴みにした。
「こんなことをされても……」
 乳房をつかんだまま、手首を放してスカートの中に手を突っこんだ。
「こんなことをされても、だよ」
 ただし、廊下でいちゃついていては他の客に迷惑をかけるので。
「ああん。感じちゃって、立ってられない。早く、お風呂へいきましょう」
 葉子は店長に抱きついて、棒読みで科白を口にした。そうして、二の腕に取り縋って。スカートをたくし上げられパンティの上から股間の縦筋をこねくられながら、部屋までたどり着いた。
 部屋は四畳半ほどだった。半分ほどはタイル張りになっていて、小さな浴槽が据えられている。残りの半分には、背もたれの無いベンチのような台と、人間をすっぽり包めそうなビニール張りの箱があった。
「これは個人用サウナ設備ということになっているし、うちはちゃんと蒸気も出るが――どうしても使ってみたいという客がいたら、電話で連絡しなさい。男性従業員に操作させるから」
 これが備えてあるから、保健所からトルコ風呂の営業許可が下りるのだと、店長が説明した。
「それじゃ、研修に戻ろう」
 教えられながら、葉子が店長をマッサージ台に座らせる。店長が葉子に案内されて、マッサージ用の台に座る。ベッドと同じ形をしているが、マットレスは無く薄いクッションをビニールがおおっている。
「先に脱いでくれる?」
 質問のようでいて、絶対の命令だ。
 葉子は教えられたとおりに、店長に正面を向けて。セーラー服を脱いだ。スカートも落として。その二点をハンガーに掛けた。そこまでは自分でも不思議なくらいに平然とできたのだが――さすがにパンティを脱ぐときは指が強張った。
 全裸になって。隠してもかまわないと教わっていたので、両手で胸と下半身をかばった。
「気をーツケッ!」
 怒鳴られて、ビクッと両手を下ろした。
「中年世代は若い頃に軍隊でしごかれているからね。同じことをさせて悦ぶ客もいるんだよ」
 そのときにまごつかないようにと、基本的な動作を演じさせられた。『回れ右』とか『休め』は体育で習っていたけれど、『整列休め』は、かなり羞ずかしかった。脚は横に開いて、手は腰の上で組む。
「このポーズだと、どこも触り放題だからね」
 店長は股間を指で穿ってから腋の下をくすぐって、葉子を悶え笑わせた。
「うちは二時間が基本コースだから、いろいろと遊んでもらわないと時間を持て余す。まあ、二十代なら――洗体が終わって一発、風呂で遊んでから一発、時間切れ直前に一発といった豪傑もいるがね」
 その『お遊び』が終わって、店長の服を脱がしにかかった。成人男性の服を脱がせるなんて、生まれて初めての体験だったが、別に難しいことではなかった。パンツがテントを張っていて、顔をしかめたくらいだ。
 それを、店長が叱った。
「客は、ここを満足させるために来られているんだ。キャアでもイヤーンでもいいから、羞ずかしがるか嬉しがるかのどちらかにしなさい」
 素裸になった店長に、シャワーの前に腰掛けてもらう。わざとなのか、さっきのが教育を目的に無理していたのか――股間の肉棒はでろんと座面に寝転んでいる。
 ちなみに。座面が凹形になっている『スケベ椅子』近年では『介護椅子』ともいうアイテムがトルコ風呂に登場するのは、東京オリムピック前に強化された風俗関係の取り締まりが再び緩んできた昭和四十年以降のことである。
 葉子は洗面器に溜めたシャワーの湯に、下半身専用と教えられたシャンプーを垂らした。湯の中で両手を『カイグリカイグリ』させて泡立てる。
「俺のは剥けているが、先っぽまで皮をかぶっている客もいる。必ず剥き下げて、中身を洗いなさい」
 十人以上に犯されて、勝雄とは三回も身体を交えているが、男性器を手で握るのは初めてだった。ぐんにゃりしたそれは、葉子の掌の中で次第に太く硬くなっていった。
「もっと強くしごいて。文句を言う客は『あら、私の中はもっときついわよ』とか『女の子に握られたくらいで痛いの?』とか、うまくあしらいなさい。病気を持っているかどうかを見定めないと、泣きを見るのは葉子ちゃんだからね」
 そんなことを言われても。性病にかかった実物の反応を知らないのだから、見定める自信なんて無い。今は梅毒でさえも薬で治るのだから――と、諦める葉子だった。
 股間をシャワーで流し終えて。洗面器の湯も替えて。葉子は教えられるままに、スポンジで自分の身体を泡だらけにした。きちんと測ればBカップだがAカップにも無理なく収まる乳房が、泡の中に隠れる。その身体で店長の背中に抱きついて、胸ら腹をスポンジで洗う。
「洗い方は、それぞれに工夫しているね。乳房が豊満な子は、そこに客の腕を挟んで洗うとか、下の毛を束子に見立てて腿や背中を洗うとか」
 そういった独自のテクニックが、客の指名につながる。指名料も半分はトルコ嬢の収入になるし、なによりも何回も来店してもらるのがありがたい。
 洗体が終わると、二人で入浴。葉子は店長の指示で、後ろ向きで腿をまたいで座った。かたちばかりにあちこちをまさぐられて、それでも指まで挿れられたのに。快感につながるクリトリスは弄られなかった。
「女にクリトリスがあることすら知らない男もいるし、知ってはいるが未熟な女は膣よりもクリトリスのほうが感じると心得ている男は多くないからね。指名がついて馴染になったら、葉子ちゃんのほうからオネダリしてもいいよ」
 そんなこと、絶対にしない――と、葉子は決めた。勝雄は知っていて、そこを可愛がってくれる。それで十分だった。
 風呂から出て、やはり葉子の手で店長の身体を拭いて。
「こちらへどうぞ」
 店長がマッサージ台にうつ伏せになって寝転んだ。
「最初からあお向けになる客は少ない。そういう客には、問答無用で仕掛けてもいいが」
 女のほうから男を襲えと――と、店長が教える。
 結婚していても、妻のほうがその気になっていても、亭主にのしかかるほど淫乱な女は滅多にいない。日常では体験できないことを味わってもらうのも、トルコ風呂の醍醐味だ。
 うつ伏せの客には、おおいかぶさって、乳房を押しつけるなり腰をくねらせるなり、全身を使ってマッサージをして。客が興奮して積極的になったら、身を任せればいい。いつまでもおとなしくしているようなら。あお向けにさせて騎乗位に持ち込んでもいいし、勃起していなければ(老齢だったり緊張しすぎていたら、そういうこともある)フェラチオで応援してやれ。
 ただし――と、店長が釘を刺した。
「最初に言ったように、当店は清楚なお嬢様が破廉恥なサービスをするのが売りだからね。嘘でもいいから、羞じらいを忘れないこと。よがるときも、慎み深く悶えなさい」
 よがるという言葉は、ダンス練習場でも聞いたような気がする。たぶん、『善がる』とでも書くのだろうけれど。あんな羞ずかしくて不潔で卑猥で不快なことをされて、善がれるはずもない。勝雄にクリトリスを刺激されたときの快感を思い出してしまったが――男が劣情を満たす行為と女が気持ち良くなる行為とは別物だと決めつけた。
 それに……自分から破廉恥なサービスを仕掛けておいて、それを羞じらうだなんて、店長の言葉は、なにもかも矛盾していると思う。
 女が下になる形はじゅうぶんに練習しているだろうから――と、葉子は騎乗位を仕込まれた。自分から男に貫かれるというのは恥辱だったし、男を満足させるために膝を屈伸させて腰をくねらせるのも、羞ずかしい以上に苦役だった。
 男が満足しても、『献身』は終わらない。男の肉棒にこびりついたどろどろした精汁と自分の分泌物を、フェラチオで舐め取らされた。吐き気をこらえながら、どうにかやり遂げると。吐き出さずに飲めとまで要求された。
「他店では、ここまでの献身サービスはしない。だからこそ、何倍もの料金をいただいている。百万円もの借金を返済できるのは、うちだけだよ」
 父の横領した金額の五分の一。たった(と言っては、真面目に働いている人たちには申し訳ないけれど)それっぽっちのお金で、葉子は売春婦に堕とされてしまった。いや、店長の話が脅しや嘘でないなら――縛られたり叩かれたり、もっともっと変態的なことまでされる、しなければならない。売春婦以下の惨めな身分。奴隷という言葉が、葉子の頭に浮かんだ。
 ――ひと通りの研修が終わって、その日は放免されたのだが。
 明日は生徒手帳を持ってくるように言われた。
「本物の女生徒。しかも名門私立のお嬢様というのは、葉子ちゃんが初めてなんだよ。疑う客がいたら、生徒手帳を見せなさい」
「でも……学校に迷惑が掛かります」
「退学届は出してあるんだろ。つまらないことに義理立てしてる場合じゃないよ。葉子ちゃんだけは特別に五百円の現役手当を付けて売り出してあげる」
「そんなの、いりません。お願いですから、生徒手帳は赦してください」
 ここで泣き伏したら店長さんも諦めてくれるだろう。そうも思ったけれど、胸に広がるのは乾いた悲しみだけだった。
 店長は無理強いをしなかった。その代わり、迎えに来た勝雄に事情を伝えた。
「馬鹿野郎」
 バチンとビンタを張られた。
「痛いっ……」
 葉子は頬を押さえたけれど。手加減してくれたとわかる痛みだった。
「客一人で二百五十円の割り戻しだぞ。一日に三人なら七百五十円。月に二十日として、一年で十八万円にもなるじゃないか。おまえだって、早く借金を返して自由の身になりたいだろ」
 葉子はコクンとうなづいた。金額の多寡ではなかった。勝雄がビンタを手加減してくれた。それが嬉しかった。
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セーラーソープ

 この勝雄が、色恋管理であてがわれた結婚相手です。
 甘々展開を予感させる終盤ですが。
 こいつの生活費(以上に遊興費)も負担させられ、さらに組への上納金を店に前借しようとしたら稼ぎが悪いと断わられて、兄貴分がセットした二泊三日のアルバイトをさせられます。「ヌード嬢」で登場した緊縛研究会が、今度は無制限の残虐研究会として……ヒロインはズタボロにされて、15万円の稼ぎです。当時の中堅サラリーマンの年収です。
 現代に引き写せば、500万円で、五体満足だけを保障されて……いや、3千円で本番をやらざるを得ない女性だっていますから。






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Progress Report 1:昭和集団羞辱史(トルコ嬢)




 というわけ(ひとつ下の記事参照)で、本編執筆再開です。
 このPLOTは、「ストリップ嬢」を書いていた時に、一座のマネージャーが組に呼び戻されるシーケンスで瓢箪駒です。
 組が興した芸能事務所に引き抜かれた男が横領をして、


「トウシロウがヤクザを騙して、無事に済むはずがねえ」
 指を詰めさせたりドラム缶でセメント漬けにしたりはしなかったものの。身ぐるみ剥いだうえで、娘は海ではなく風呂に沈めて、トウの立った女房は山奥の工事現場に送り込み、息子と当人は海の上(遠洋漁船)だという。

 その娘が今回のヒロインに抜擢されました。
 当然ですが、突然の「お仕事」を納得させなければなりません。SM用語では「引導を渡す」といいます(かなあ?)。


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   処女蹂躙

 瀬田葉子は母と弟と一緒に茶の間でテレビを観ていた。
「無茶苦茶でごじゃりまするがな」
 人気漫才コンビのギャグに、テレビの中の観客と一緒になって葉子も笑い転げた。
 劇場まで行かなくても、漫才でも歌謡ショーでも映画でも、茶の間で楽しめる。ガーガー雑音の混じるラジオに耳を傾けていた子供時代からみると、空想科学小説の世界に住んでいるみたいだと思う。自動車だって、そうだ。お弁当を作って電車に乗って動物園へ行くのではなく、隣の県までドライブしてジェットコースターや観覧車のある遊園地で遊んで、食堂でランチを食べる。
 もちろん、みんながみんな、こんな贅沢な暮らしをしているわけではない。父がサラリーマンの何倍も稼いでくれるおかげだ。だから、葉子も私立校へ進学できた。エスカレーターだから、睦夫も受験勉強にあくせくしないでいられる。なによりも、お洒落が許されているのが葉子には嬉しい。公立校では禁止されている、大きなリボンを結んだ葉子のツインテールも睦夫の慎太郎刈りも、近所の同年代の子たちからは制服以上に羨ましがられている。
 この豊かで幸せな生活がいつまでも続くと――葉子は、信じる必要もないほどに疑っていなかった。
 ガラガラッと玄関の開く音。
「……?」
 こんなに早くパパが返ってくるなんて珍しい。
 ドスドスと廊下を踏み鳴らす数人の足音に、葉子が顔をこわばらせて立ち上がった。強盗かもしれない。いざとなったら、どうにかして逃げて隣に助けを求めよう。
 引き戸が開いて。そこには父の太(ふとし)が立っていた。いや、左右から二の腕をつかまれて、引っ立てられていた。
「パパ……?!」
 殴られたらしい顔の痣に気づいて、絶句した。
 茶の間に投げ出される父親。その後ろから、いやに身なりの整った男が現われた。
「儂らは菱口組の物だ。こいつは、事務所の金を横領しやがった。この家を売っても追いつかないほどの大金をな。となると、おまえたちも叩き売るしかないよなあ」
 葉子は、自分が観客となって二階席から映画を観ているような錯覚に陥った。呆然自失ではない。男の派手な縦縞の背広は、冠婚葬祭でしか見掛けない二列ボタンになっている。ネクタイは鮮やかな青。そして角刈り。ヤクザの幹部だと、葉子は冷静に結論づけた。
「姉ちゃんは、お風呂で働いてもらおうか」
 ヤクザの幹部が、葉子を見る。それから母に目を向けて。
「おまえは、ちょっとなあ。人里離れた飯場あたりなら、買手もつくかな」
「お願いだから、妻と子供は赦してやってください」
 父が幹部の足に取り縋って懇願する。
「しつこい。愁嘆場はたくさんだ。それよりも、おまえから引導を渡してやれ。おい、姉ちゃん。いつまでも突っ立ってないで、そこに座りな」
 葉子は、自分が母の横に座る姿を二階席から見ている。
 父が三人に向かって正座して、もぐもぐと口を動かし始めた。
「綺麗ごとを言うな」
「この場を取り繕っても、すぐに身体で知ることになるんだ」
 ヤクザの幹部に脇腹を蹴られたり頭を小突かれたりしながら、途切れ途切れに語った話を要約すると――
 父は五年前に、ヤクザの菱口組が興した菱田芸能事務所の責任者に引き抜かれて、大手プロダクションの営業部長を辞している。給料が倍になって、それが現在の豊かな生活の基礎となった。そこまでは、家族も知っている。
 税金対策に裏帳簿を作るというのは、世間一般の話としては葉子も耳にしたことはあるが。父はさらに、いわば親会社である菱田組向けの帳簿まで偽造していた。裏帳簿と偽造帳簿との差額を横領していたわけだ。
 それが露見して。
「これが盃を受けてるやつなら、セメント詰めにして海に叩き込むところだが――こいつは俺らよりあくどいが、それでも堅気衆といえなくもない」
 命を奪ったり身体を傷つけたりはしない。その代わりに父親と睦夫は海の上、母は山の中、葉子は風呂に沈めて、すこしでも損金を回収すると決まった。
「銭金じゃねえぜ。ヤクザとしてのケジメってもんだ」
「つまり……学校を辞めて働けということですね」
 葉子は二階席から下りてきて、葉子の横に立っている。
「そういうことだ。就職先も決めてある。超高級トルコ風呂だ」
 ぎくっと、葉子が凍りついた。それが銭湯でないことくらい、母が読んでいる婦人雑誌の記事で知っている。個室で男性の身体を洗ったり、性的なサービスをするいかがわしい場所だ。
「この子は、まだ子供ですよ。生娘ですよ。無茶苦茶です」
 母の抗議に、幹部は無表情で答える。
「五百三十万円弁済してくれるなら、家だって残してやるぜ」
 言葉を失って、母はがっくりと頭を垂れた。両手で顔をおおって、慟哭する。
 しかし。正座している葉子の斜め後ろに立っているもう一人の葉子は、呆然自失を突き抜けているのかもしれないが、思考は止まっていなかった。
 五百万円なんて、葉子の金銭感覚とは隔絶している。と同時に、父はそのお金を何に使ったのだろうという疑問も抱いた。この家が土地も含めて三百万円だと、父は自慢していた。自動車が四十万円。差額の約二百万円は、五年間のちょっとした贅沢では使い切れない。隠し預金にでもしてあるのだろうか。
 今となっては、どうでもいいことだ。隠し預金を取り上げられて、家も車もテレビも何もかも叩き売られたところで、何十万円あるいは百万円以上も足りないだろう。
 パパと睦夫は『海の上』と、この人は言っていた。遠洋漁船のことだろう。サラリーマンの何倍も稼げるそうだ。そして私も、見知らぬ男の人にいかがわしいことをされて、同じくらいに稼がされるのだろう。四人合わせて一年に百万円を稼げるとしたら、せいぜい一年か二年の我慢だ。
 泣いても喚いても無駄だ。お金の話だから、警察に助けを求めても民事不介入で追い返される。それどころか、パパが横領罪で前科者になってしまう。
 すでに葉子は、突然の運命を前にして諦めていたのだった。
「仕事を始めるまでは、うちに寝泊まりしてもらおう」
 不意に二の腕をつかまれて――肉体と精神とがひとつに戻った。
 葉子は逆らわずに立ち上がった。家から連れ出されるときも、二度とここへ戻ることもなく、四人が生き別れになるとも考えてはいなかった。
 父母と睦夫は大きなアメ車の後ろ座席に乗せられて、葉子はハンドルを握る幹部の右に座らされた。
「後は任せたぞ」
 父を引っ立てて来た二人の若い衆を跡始末の為に残して、幹部は車を発進させた。
 車内は無言。母のすすり泣く声は、エンジンの音に半ば掻き消されている。父は座席にめり込みそうな姿勢で、頭を抱えている。睦夫は両親に挟まれて――なにも気配は伝わってこない。
 わざわざ隣に座らされて、何をされるかと怯えていた葉子だったが。幹部は拍子抜けするほどに紳士的だった。両手でハンドルを握って、片手運転をする気配もない。しかし、葉子の心臓をギュッと握りつぶすようなことを言った。
「儂らだって、家の処分とか四人の売り込みとか、面倒なことはしたくねえんだよ。こいつは二百万の生命保険に入れてあるからな。それを使わずに済ませてやるんだから、感謝しろよ」
「私たちが逃げたりしたら父を殺す。そういう意味ですね」
「ふうむ。なかなか賢いお嬢さんだ。いや、殺したりはしない。丈夫な縄のある部屋に閉じ込めておくだけだ」
 葉子は、ふたたび言葉を閉ざした。
 ――瀬田一家が拉致された先は、菱田芸能事務所の小さな四階建てのビルだった。二年前に新築されたばかりで、父が「俺が作ってやったようなものだ」と自慢していた。そこに監禁されるなんて運命の皮肉なのか、それともパパの自業自得なのか。葉子は、まるで他人事のようにぼんやり考えている。自分に引きつけて考えるのは怖かった。
 クラクションを鳴らすまでもなく、ビルから四人の若い男たちが飛び出してきて、車の前に整列した。
「ご苦労様ッす」
 頭を下げる若い衆に、車から降りた幹部がうなずいて。
「親父とガキは、地下室に放り込んでおけ」
 葉子たちが一人ずつ車から引きずり出された。
 葉子と母は、二人の若い衆に追い立てられて階段を上がった。連れ込まれた先は、三面に大きな鏡が貼られた広い部屋だった。七八人の男たちが群れている。ダボシャツだったり上半身裸だったり、まともな格好をしている者はいない。
「ダンスの練習場だ。どれだけ騒いでも、音は外に漏れない。叫ぶだけ無駄だからな」
 母娘は部屋の左右に引き離されて――ほとんどの男が葉子を取り囲んだ。
「しょうがねえやつらだな」
 苦笑する幹部自身が、葉子の前に立ちふさがっている。
「もう三人ばかり、婆あの相手をしてやれ」
 比較的に若い男たちが、葉子を囲む輪からはずれた。
「お嬢ちゃんは、まだ男を知らないよな?」
 幹部が葉子の肩に手を掛けた。
 ビクッと身を引く葉子を、強い力で引き寄せる。
「男を知らんことには、トルコは務まらねえ。ちょいとばかり教えてやるよ」
 強面(こわもて)が一変して、目をぎらつかせ唇をだらしなく緩めている。
「いやああああああっ……!」
 母の悲鳴。顔を上げて振り返ると――両腕で自分を抱いて身を丸めている母の姿が見えた。男たちが数人がかりで、服を引き千切っている。
「お嬢ちゃんも、服を破かれたいか? それとも、自分で脱ぐか?」
「…………」
 言葉の意味はわかっている。けれど、身体が動かない。
 チッと幹部が舌打ちして。
「ヤス、押さえとけ」
 言葉と同時に、羽交い絞めにされた。それでも、まだ葉子は反応できないでいる。
 幹部が手を伸ばして、ネルのブラウスをつかんだ。
 ブチチッ……音を立ててボタンが千切れ飛んだ。
「きゃあああああっ……!」
 突然に感情が爆発した。
 羽交い絞めから逃れようともがいたが、わずかに身をよじるのが精一杯だった。
 幹部の手がシュミーズを引き裂き、ブラジャーも引き千切る。
「いやあ! やめてっ……!」
 スカートに手を掛けられて、葉子がいっそうの金切り声で叫ぶ。
 幹部が手を放して後ろに下がった。
 ホッとする間もなく。
「ぐぶっ……!」
 腹に重たい衝撃を感じた。苦い塊りが喉元に込み上げる。膝から力が抜けて、しかし羽交い絞めにされているので床に崩折れることもできない。
 抵抗する気力を砕かれて。パンティ一枚で床に投げ出されるまで、葉子はされるがままになっていた。
「念のために、押さえとけ」
 床に突っ伏している葉子はあお向けにされて手足を大の字に広げて押さえつけられた。
 生気のない瞳で天井を見上げている葉子を見下ろしながら、幹部が悠然と衣服を脱いだ。六尺褌一本になって、それもほどく。節くれだった巨木のような怒張が股間に聳え立っていた。
「男でもビビッちゃいますね」
「悦べよ。玄人妓が啼くほどの名刀をいきなり堪能できるんだぜい」
 乾分どもが、幹部へのお追従と葉子への言葉嬲りとをひとまとめにしてのける。
 幹部が葉子の強制された開脚の中に腰を落として、最後の一枚を無雑作に引き千切った。
「……赦してください。私、まだ処女なんです」
 悲鳴ではなく哀願だった。か細いつぶやきだった。
「わかってるさ。処女じゃあトルコは務まらないから、引導を渡してやろうってんだ」
 幹部が双つの乳房を鷲掴みにした。
「味を教え込むってやり方もあるが――こっちのほうが手っ取り早い」
 まだ熟しきらない乳房に指を食い込ませて左右にこねくった。
「痛い……乱暴にしないでください……おとなしくしてますから」
 陵辱は免れないと観念して、せめてすこしでも優しく扱ってもらおうと妥協した葉子だったが。
「おとなしく虐められてりゃいいんだよ」
 いっそう強く乳房を握りつぶされただけだった。
「くうううう……」
 叫んだりしたら、もっと非道くされる。そう直感して、葉子は歯を食いしばって耐えた。耐えようとした。
「駄目えええっ……そこは……」
 母が、また叫んでいた。葉子は、天井を見上げたまま、声の方角を見ようとはしない。見れば、そこにあるのは数分後の自分の姿なのだ。
 左の乳房から痛みが消えて。ずぷっと、股間を穿たれた。
「ひいいっ……」
 とうとう純潔を奪われたと思った。しかし、違った。股間の奥を蹂躙されているが、それほどの激痛ではない。指で弄ばれているらしかった。この夏に映画で観た、巨大な芋虫の怪物が頭に浮かんだ。芋虫は東京タワーに繭を掛けたが、股間の奥で蠢く指は、ますます動きを激しくする。そのたびに、引き攣れるような痛みが走った。
「へ。生娘のくせに感じてやがる」
 股間から引き抜いた指を、幹部は葉子の鼻先に突きつけた。ぬらぬらと絖って、十一月の寒気の中でかすかに湯気を立てていた。
「こりゃあ、トルコはお嬢ちゃんの天職だな」
 そこを乱暴に刺激されたときに肉体がどう反応するかなど、葉子は知らない。幹部の言葉も耳を素通りしている。けれど、それが心の片隅にでも沁みついて、この先、葉子の思考を微妙に捻じ曲げないとも限らない。
 幹部の顔が、大きく目の前に迫ってきた。
 今度こそ、犯される――葉子は、固く目を閉じた。それ以上の拒絶も抵抗も不可能だった。
 幹部の手か乾分どもの手か。葉子の両脚が引き上げられて、つま先が床に着くまで身体を折り曲げられた。自然と腰が浮いてしまう。
 芋虫よりはるかに巨大な物が股間を割った。その奥をぐううっと押し込まれて。
 ビキイッ……と、鋭利な刃先で切り裂かれると同時に分厚い刀身で左右に割り開かれるような激痛が、股間で爆発した。
「ぎびひいいいいいっ……!!」
 葉子は両手を握りめた。悲鳴を吐き切って、息を吸うこともできずに固まっている。
 刃物に感じられたそれが、さらにずぐずぐと押し入ってくる。そして、下腹部一面に鈍い圧迫を感じた。
「かはっ……」
 体重をのし掛けられて、葉子は肺の奥に残っていた最後の空気を吐き出した。
「はあ、はあ、はあ……」
 股間の爆発が治まって、しかし痛みが消えたのではない。重たい塊りとして、そこに居座っている。
 その塊りが激しく律動を始めた。
「痛い痛い痛い痛い痛い……」
 肺の中の空気が悲鳴の像(かたち)になって、律動で押し出される。
「いきなり追い込みですか。さすがに、可哀そうな気もしますが」
「馬鹿野郎。お前たちに早くまわしてやろうと頑張ってるんじゃねえか」
 葉子には、言葉の意味がわからない。女が二人で男が十人なら最低でも五回は犯される――などとは、思いもよらない。
 三十分とも一時間とも思える拷責が続いて。不意に痛みがやわらいだ。肌を焼くほどに近かった男の気配が、ふっと遠のいた。押さえつけられていた手足も、自由になった。
 終わった……起き上がる気力まではなかったが、葉子は横向きになって、羞恥の根源を隠そうとした。その身体が、再び押さえつけられた。
「おい。そのまま突っ込むのかよ」
「ゴムを着けてるから、どってこたあ無えや」
 葉子を押さえ付けていた若い衆のひとりが、葉子を組み敷いた。
「もう厭……虐めないでください」
 さっきの幹部よりは年齢が近いだけに、気力が萎えていても言葉を紡げた。が、女の哀願に嗜虐を掻き立てられる男もいる。あるいは、文句を言う元気があるなら、まだまだ大丈夫と思われたのか。
「虐めやしない。可愛がってやるよ」
 若い男は勝手なことをほざきながら、葉子を貫いた。
「いやあ……痛い」
 葉子の訴えは、悲鳴ほどには切迫していなかった。男の逸物が幹部に比べればひとまわり半は小さかったせいもあるだろうし、最初の蹂躙で血まみれ精汁まみれになっていたせいもあっただろう。男は、幹部の半分も時間を掛けずに(とりあえずの)満足を遂げてしまった。
「本部長。カマを掘ってもいいですか?」
 二人目の若い衆が、パイプ椅子に座って煙草をふかしている幹部にお伺いを立てた。
「カマもフェラも仕込んでやれ。あのトルコに来る連中は、変態揃いだからな」
 家に乗り込んでくるなり飯場がどうこう言っていたくらいだから、父子母娘の売り込み先は決まっているということだ。
 幹部の許しを得た若い衆は、最初と同じ形に葉子を折りたたんだ。
 葉子は、もう哀訴もしなかった。閉じた瞼から涙をこぼして、思い出したようにしゃくり上げている。
 しかし。二人に蹂躙された部位よりも後ろに圧迫を感じて。
「え……?!」
 戸惑いの声は、すぐに悲鳴に変じた。
「いやああああっ……そこ、違う! 痛い、熱い、うあああああっ……!」
 最初のときと同様、激痛が悲鳴を封じ込めてしまった。
 後背位や騎乗位などは変態的行為と考えられていた時代ではあったが、西洋に比べれば肛門性交への禁忌は緩やかだった。いや、明治時代に先進西洋諸国の風俗を率先して導入する過程で、蛮行と定義づけられた経緯がある。だから、この若い衆は仲間に見られながら平然とカマを掘ったのだが。
 清純な乙女にとっては性交そのものが驚天動地の凌辱であってみれば、前も後ろも関係ないともいえるのだが。二重に辱められたという屈辱はあった。そしてそれは、すぐに三重となった。
 下半身の汚れも拭われないまま、葉子は抱え上げられて床に座らされた。
 視界の隅で、巨大な肉団子のようなものが蠢いていた。肉団子の中心には母の裸身があって、そのまわりに三人の男が群がっている。三つの穴を同時に犯されている――とまでは、葉子にはわからなかった。
 目の前に、生臭い怒張が突きつけられた。
「しゃぶれよ。それとも、こっちに突っ込んで欲しいのか?」
 怒張の持ち主は足の裏で太腿をこじ開けて、その中芯を爪先でつついた。
「…………」
 わずかに身をよじったが、葉子は腰をずらそうともしない。
「なんだよ、その不貞腐れた態度は」
 男は両手で葉子の頭を固定すると、怒張を唇に押しつけた。
 されるがままに葉子は唇を薄く開けて、みずから咥えたりはしなかったが、押し込まれた物を吐き出そうともしない。
「壊れちまいましたかね?」
 口に突っ込んだまま、不安そうに幹部を振り返った。
「女ってなあ、したたかなもんだよ。明日にはケロッとしてるさ。ケロッとして股座に男を咥え込むようになるまで、焼きをいれてやれ」
 とんでもないことを言う男だった。若い衆はそれを真に受けたのか、目上の者の言葉に従っただけなのか。
「じゃあ、ガンガンいくぜ」
 葉子の頭をつかんだまま、激しく腰を前後に突き動かし始めた。
「んぶ……んんん……」
 股間に突っ込まれたときには、まっ赤に焼けた杭のように感じた怒張だが。咥えさせられると、まりきり感触が違っていた。硬いのだけれど弾力があった。熱さはもちろん感じない。しかし、獣じみた臭いがきつい。ときおり、父からも同じような臭いを感じるが、その百倍はきつい。そして、吐き気を催す。父の臭いは、むしろ匂いのようにも思えたというのに。
「んんん……ぶふっ……」
 喉の奥を突かれて、ますます吐き気が強まる。
「うっ……」
 男が短く呻いた瞬間。喉の奥に衝撃があった。
「んぶふっ……ぐふっ……」
 口をふさがれたまま、葉子は嘔吐(えず)いた。
「うおっ……?」
 男が異変に気づいて身を引いた。
「うええええ……」
 口いっぱいにあふれたと感じていたが、床にこぼれたのはわずかな精汁だけだった。
「くそったれが。ちゃんと呑み込めよ」
 腹を蹴られて、葉子は横ざまに倒れた。
 見物していた男たちが、部屋の隅からバケツと雑巾を持ってきた。先に床を拭いて。それから、葉子をゴボウ抜きに立たせて、同じ雑巾で股間を拭った。赤白茶のまだらに汚れていた下半身が、見た目では綺麗になった。
「そっちは終わったようだな」
 壊れた人形のように転がっている母親を取り囲んでいる五人の若い衆に、幹部が声をかけた。
「三輪車で行きましたから」
「それじゃ、こっちを手伝え。ヤスとサブは母親だ」
 五人の男どもが、嬉しそうに近寄って来る。半面、葉子で埒を明けた三人は、げんなりした顔つきで母親のほうへ行った。幹部は母も娘も、若い衆全員に犯させる腹積もりらしい。
 五人目の男が、葉子を組み敷いて前を貫いた。そのままゴロンと寝返って、葉子を腹に乗せた。六人目が背後からおおいかぶさって、後ろを貫く。
「きひ……ひいい」
 泣き叫ぶ気力も体力も消尽して、葉子はか細い悲鳴を途切れ途切れに吐いている。
 後ろを貫いた男が葉子を羽交い絞めにして上体を引き起こす。七人目が髪をつかんでさらに顔を上げさせて、口に突っ込む。
「ぶむ……ううう」
 アクセルが踏み込まれて――荒れ地を疾駆するオート三輪さながらに、葉子の裸身が揺すぶられる。
 三人の動きが互いに邪魔をし合って、男どもはなかなか埒を明けられない。幹部が最初に葉子を犯したとき以上の時間がかかった。オート三輪が停車したとき、葉子はピクリとも動かなくなっていた。
「ここまでだな。地下へ放り込んでおけ。四人とも別々だぞ。一家心中でもされると面倒だ」
 母も葉子も、若い衆二人ずつに手足を抱えられて、荷物のように地下へ運ばれた。地下には倉庫だけでなく、配電設備や機械設備の部屋がある。葉子は配電室へ運び込まれた。毛布でぐるぐる巻きにされて、部屋の隅へ転がされた。毛布は冬の寒さから『商品』を保護するための処置で、縛ったのは逃亡を防ぐ意味もあるだろうが、配電設備に不用意に触って感電しないための保護でもあった。

 葉子は気を失っていたのではない。二階席へ避難したのでもない。意識があると知られたら、また犯されるのではないか。その思いが心も身体も縛っていたのだった。
 男たちが立ち去っても、まだ葉子はじっとしていた。身体を動かす必要を感じていない。
(睦夫は身体がもつかな)
 自分のことよりも、弟の身を案じる。三年生といっても早生まれだから、葉子とは二歳ちかく離れている。線も細くて、体育はいつも2だ。遠洋漁業のような重労働に耐えられるだろうか。
 ママもかわいそう。山奥の飯場とか聞こえた。遠洋漁業に負けないような荒くれ男どもの中に放り込まれて――毎日、さっきみたいな扱いを受けるんだろう。
 パパのことは――考えないようにした。会社のお金で家を建てて自動車を買って。犯罪の上に築かれた贅沢な生活。私たちまで共犯者だ。パパを恨む。でも、憎めない。
 股間というよりは下半身全体が痛い。前にも後ろにも、まだ棒を突っ込まれているように感じる。口の中が気持ち悪い。
 肉体よりも心が、現実からの逃避を求めていたのだろう。いつか葉子は許されているただひとつの逃げ場――眠りの中へと落ちて行った。
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 この後、ヒロインは下っ端組員と結婚させられます。
 結婚すれば成年として扱われますから、どんな職業に就いてもお咎め無しです。ほんとうのところは、結婚していれば『契約』などに保護者の承諾が不要とか、そういうことなのですが。現在でも16歳の人妻がソープに勤めるなりAVに出演なりすると、ややこしい法律論議を引き起こすかもしれません。
 半世紀昔を舞台にしたフィクションですから、そこらあたりは有耶無耶で進めます。


テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Progress Report 000:昭和集団羞辱史

 ひと晩寝て、爽やか(でもない←飲み過ぎ)に目覚めて。意欲復活。
 このまま書き続けると、ヒロインの心裡が迷走してしまいますが、それもそれなりにリアリティ。
 The ship riding on.です。
 剛腕てやつで書き進めてみましょう。





 第2弾『浴場編』トルコ嬢&秘湯の遊女

 どうにも進捗しません。チョコマカ書いてはふた休み。文章が細切れになってます。
 筆者は昭和時代の記憶があるから、それを活かして他SM作家との差別化を――なんて営業戦略を練ったのが、根本的に間違ってました真上。
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 筆者の原点は
・読みたいSM小説が無い
・そんじょそこらの投稿作家よりは、ずっと上手い
・だから、俺が(掻いているネタを使って)書く!
でした。

 年間高級ソープ1回分かそこら(おのれ、月イチ中級ソープをつぶした熱帯雨林め。バイトを見殺しにする極悪ブラック企業め。地球でいちばん同人作家に優しくない企業め――という話はさておき)で基本スタンスを揺るがしてはならぬのです。

 どうにか『芸術編』は書きましたけど。縄も鞭も強引に出しましたけど。
 やはり、話の本筋として出さねばモチベーションになりません。

 ということで。『昭和集団羞辱史』は、中期中断。本格残虐マゾ堕ち大河長編を主軸に、息抜きに『SMツアー』とか。『昭和集団羞辱史』は箸休め。
 なんてのも、戦略ですね。

 とにかく。原点。書きたいものを掻きます。
 月間濠門長恭は、2020年5月をもって断念。よくぞ3年も続いたものです。


 これを書くと、もはや戦前特高物のネタが打ち止め。という『赤い本と白い花(仮題)』に照準を定めます。
 4月中にPLOTを固めます。出たとこ勝負でなく、かなり細かいところまで詰めます。
 そして、4/29-5/06の大型連休で、一揆加勢は無理でしょうが、乗ってしまったジャガーノートくらいまでは進めます。5月いっぱいか6月にかかるか。我が先かコロナが先か、あはれといふもおろかなり南無阿弥陀仏。
 1千枚予定です。掻き上げます。

 というわけで。今夜は(も)内臓消毒して鋭気&英気をええ気になって養います。


追伸
 野田昌弘宇宙軍大元帥も、久美沙織(元)少女小説作家も。書きかけた原稿は最後まで書きなさいとアドバイスされとりますが。
 すでに50作以上も仕上げてきた筆者には当てはまりません。
 ベテランゆえのスランプ――ということにしときます。締切に追われてるわけじゃなし。
 フランス取ったかて、たとえばロリマゾの1編なら、過去に下読みの認識不足で落とされたのが何本もあるし。目の肥えた編集者がきちんと読めば、どれもこれも商業出版に堪える作品ばかりですから。ストック原稿に不足は無い。


 とにかく。掻きたいモノで書いていくんじゃ。
 不思議と、書いてしまうと、そのネタでは掻けなくなるんですよね。SMセレクトデビュー当時から。




テーマ : 日記
ジャンル : アダルト

チャイルス後のSEX産業



 たまには、ぶっかけで随想など。
4月13日からは在宅勤務です。ネット回線で派遣元のサーバーに接続して、派遣先から受領したデータをDLして――と、ややこしい手順です。前の勤務先みたいにVPNで元データに直接アクセスしてアクセクするわけにはいかないようです。機密保持です。
 ここまでが前振り。通勤しなくなると。
 さて、3密(密室で大勢が密集して密着して――きゃああ、エッチ! ですなあ)なんて、筆者にあるかなと。
 そもそも、密着が滅多にない。女房はもちろん、娘とも一緒に入浴しなくなって久しいし。「勃起とは、こういうことだよ。これが、ここに、こういう具合に……」なんて性教育ができなかったことが、人生最大の痛恨事かしら。

 いよいよ、本題。
 濃厚接触を避けたSEX産業は成立するか。ていうか、すでに存在してますね。有料のエロ動画チャットとか。
 従来パターンの延長では、ナースとか女医のコスプレですね。
医療プレイ
 マスクをすれば、容貌に乏しい女性でも務まります。まあ、ブス専には不人気かも。医療用のゴム手袋も、雰囲気を盛り上げるでしょう。
「おまえなんか、これでじゅうぶんよ」と、台所用ゴム手袋はマゾ向け。
 客=患者ですから、身体拘束もありですね。
 サド客には医師になってもらって、マスク&手袋で、器具を使っての診察を。コンドームを使えば、体位によっては濃厚接触を避けられるでしょう。


 さて。リモート操作のセクサロイドというのもありますね。
 いっそ、身体の動きを検出してセクサロイドに同じ動作をさせるという高度なサービスも……料金が高いでしょうね。客が嬢をモデルにしたセクサロイドを抱いて、嬢は客が選んだセクサロイド(本人がメタボ中年でも男性アンドロイドはガチムキの青年とか)に抱かれる。
 うん? これって、売春でも公然猥褻でもないですね??


 それとも。覗き部屋の手コキサービスをハイテク化けして。嬢の凹をCTスキャンとかでシリコン製のオナホールにするとか。これも、嬢の興奮を計測して、凹の閉まり具合・濡れ具合に反映させるとか。

 しかし。SM小説(だって、立派にエロ小説です。筆者の作品はKINDLE公認ポルノです)を書き殴ったり蹴ったりしてるわりには、発想が貧困です。貧困さん、いらっしゃい。
 その貧困な発想で丁稚揚げたPLOTに基づいて、さっさと書き始めましょう。

 昭和集団羞辱史:浴場編(トルコ嬢、湯女)



テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

ひきこもり支援(その1:時代劇パック)

 緊急事態宣言発令!

 収入の懸念は、さておき。
 ひきこもり支援策として、既存作品の詰め合わせパック大バーゲン(およそ75%OFF)を始めました。
 第1弾は「時代劇パック」です。

緊急パック時代劇

 以下のリンクは、爾後販売開始ごとに更新していきます。

 DLsite →
 FANZA  → 
 
BOOTH  →

 販売期限を明示しないと、景品表示法に抵触とかと指摘されましたので。とりあえず。
 2020年5月9日までとします。状況によっては延長するかもです。
 この記事を書いている現在はBOOTHのみ販売開始です。
 楽天は、ロリロリ御法度で、現在「非道と淫虐の上意:縄禿初潮水揚」がアウトなので、キャンペーンは致しません。


 第2弾です。
紹介画像ロリパック
 DLsite→
 FANZA →
 BOOTH →

 
 ええい、もう!
 期間を明示していない(緊急事態宣言対応というとる時点で明白だろうが、マニュアル世代め!)とか、金額とか割引率に言及するとアレだとか。
 面倒なので、もうヤンピ。
 第3弾は三式弾にしちゃいます。


 5月10日になったら、さっさと販売停止しちゃいます。

 まあ、ああだこうだとわざわざ「具体的な」メールをくださるだけ、あそこ(いやあん、エッチィ)より3754倍はマシマシですけどね。


05/02追記
 予想通りに非常事態延長になったし。
 ハードSMパックとSFSMパックもリリースしましょう。こちらは6月7日まで。
 ヒロイン戦記とかSMツアーとかは、もっと作品を蓄積してから、期間限定ではなく総集編で出す予定は未定です。
 ヒロイン戦記は日独米で括ることもできますし、陸海空で括ることもできます。たぶん、軍種別にするでしょうが。2020年代後半になるでしょうね。






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

メモ公開48: 大学のサークルとか

 チャイルス(Corona harsness ill-fated virus)に殺られる確率を「被らぬ包茎の皮算用」してみました。意味不明。
 最終的に、日本で100万人が死ぬとして。単純計算だと 100万人/1億人=1%です。
 通勤リスクはありますが、2本遅らせてでも着席するようにしていますから、密着して咳を浴びせかけられる危険まではありません。したがって、リスク係数を3としましょう。年齢リスクと基礎疾患リスク(尿酸でしょ、中性脂肪でしょ、γ-GPTでしょ、血圧でしょ……)は、まとめて5ですかね根拠レス。喫煙リスク(10本/日)を3。しかし、通勤以外の外出はほぼゼロなので赤ちゃんと寝たきりと引きこもりを全部加えても1/3(通勤リスクは先に織り込み済)かしら。
 以上より。
 1%×3×5×3×(1/3)=15%
 うん。十中八九は生き残れそうです。
 日本中で100万人というのも、内心では「まさか」と思っていますが、最悪を考えるのが危機管理の基本ですよ。阿部さん、愛知県知事さん。
 とはいえ。予定稿を抱えたままくたばるのも厭なので、連投です。
 明日には気が変わって、また死蔵に転じるやも。

・大学サークル
 魔女(拷問)研究会
 江戸(性)風俗研究会


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 魔術研究会とか勘違いして入部した女の子を……という趣向。
 大学祭でも、表向きは昔の絵とか展示していて、パネルの裏に隠された小部屋で実演とか。
 似たようなエピソードは、あんぷらぐど氏(荒縄工房)の『玩具にしてください』にありました。破滅的被虐願望の女子校生の物語です。濠門長恭作品がストライクの読者は、この小説も160Km/Hど真ん中でしょう。DLsite他で売っています。
 あ、アフィリンク貼っておきます。ここからお買い上げくださると、筆者も潤います。




 江戸(性)風俗といえば、なにも吉原だけとは限りません。
夜鷹:ムシロ(つまり自前の野外ベッド)抱えて、暗がりで客を引くとか。
舟饅頭:川辺の舟(船頭は、たいていヒモ)から客を引きます。ムシロより寝心地はよろしい。勝手に揺れてもくれます。
矢場女:小屋の中で(だから近距離)半弓を使って、射的遊び。わざと尻を突き出して矢を回収する女を的に――は、しません。詳しくは知りませんが、ダーツバーのバニーガール(いるの?)みたいなものでしょう。
それ突けやれ突け:こっちは直截的です。客の前に開脚して座って、裾をヒラヒラ。中心目がけてタンポ槍で突く。命中しても、お持ち帰りとかは無かったはずです。


・オトナの遊園地/水族館(人魚釣りとか)

 人魚は先天的に足を拘束されているのが、そそります。
 水槽に沈めた珊瑚が、実は空気吸入パイプとかだと、潜りっぱなしです。
 高酸素濃度の水だと、陸に上がるときに肺から水を抜くのが大変でしょう。

duct-taped-mermaid-larger.jpg
 

 これに、「それ突け」とか、バイブ絶叫マシンとか。あまり真面目に趣向を凝らすと、コメディになりかねません。
 でも、「パルスジェット娘の空戦オナニー」から『火竜と翔けたアクメの空』なんて迷作が誕生したのですから、暖めているうちに孵化するかもしれませんね。




 それにしても、だらしないです。
 チャイルスに怯えて、『昭和集団羞辱史:浴場編』前半の「トルコ嬢」が、まだ3割くらいしか進んでいません。昨日なんて、まる一日PCにへばりついて……フリーセル連勝挑戦(現在1369)とかで時間を無為に過ごして。あ、『公女陵辱』を印刷もしましたけど。とにかく20枚ぽっちです。
 タイタニックが沈没する中、最後まで演奏を続けていた楽団を見習いたいものです。

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メモ公開47 : 駄洒落語呂合わせ Strike Back !

パートいくつになるか、忘れました。思いついた(目にした)順に。

除去牛
たまたま誤変換で出て来たのですが。検索すると、それなりに引っ掛かりますね。
DLsiteでは下記の1件だけです。アフィリンクです。キャプションにある「除去牛」は文脈上から見て、ただの誤変換でしょう。


妖痴艶児
Fc2文字規制対策にも使えそうです。この画像なら、ぎりぎりセーフと思います。
wpid-PRWJ-002_02.jpg

高値の花(高級娼婦)
一般的には間違った漢字でも、状況によってはドンピシャになります。

マン毛鏡
憧れのあの娘の毛でも、しゃぶるか局所に巻きつけるかギャンブルの御守りくらいまでですね。
芸術的に鑑賞したいとまでは思いません。

乱痴態夢 by東京ミックス
DLsiteで売っている同人作品です。アフィリンクです。


掻く仕事
ヘルス嬢。それとも精液提供者?

増感号/増姦号/増貫号
増感だけは、一般の単語にあります。もはや死語ですが「増感フィルム」とか。

祖父とSM
これも誤変換。なぜか、実父とではなく、実の祖父と孫娘という設定が、二次元にはけっこうありますね。

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『公女陵辱』発売!



 と言っても。FANZAで発売日指定を忘れて、とっくに販売中で。BOOTHでも3月下旬にこっそり出しました。
 4/01発売は、DLsiteと楽天kobouだけです。

 乳房虐待の拷問を書きたいから書いた作品ですが、表紙絵にはなりにくい(鮮明な元絵が無い、陰影が濃くて輪郭抽出できない)ので、別絵柄でごまかしました。本棚(新作)を参照してください。
 左が不義の子(リディアーヌ)で性奴。右が不実の子(エマ)で重罪犯。

 どっちも元絵がクリスマスK点越えですから、作品より10歳はオーバーシュートしてます。これが正しい『オーバーシュート』の使い方です。戦闘詳報参照→
 それは、さておき。
 フライングしたFANZAで、意外と売れています。作品の出来がNow Oneだし、原稿用紙200枚足らずなので220円とお安くしたせいか、微リョナを好む変態(濠門長恭クンの同類)が多いせいなのか。
 しかし。この作品を書いていて今更ながらに認識したのは。『性欲の無い虐待』は、やっぱり好きじゃないということでした。拷問吏が職務として性的虐待を行なうのではなく、サディスト/サディスチンがおのれの嗜虐を満たすために女/女の子/女の娘を虐めるというのが、ツボという以前に必要条件です。もちろん。事務的に拷問をする技術者が登場するのはかまいません。ディルドとか鞭と同じ、アイテム扱いです。

 それと。性的虐待/拷問/陵辱される側も、心の奥底にはマゾ性向を秘めていないと面白くないです。
 『未通海女哭虐』では、ノン気の娘に設定したつもりでしたが、書き進めるにつれてマゾ性が付与されていきました。
 さて。『昭和集団羞辱史:芸術編』は5月1日発売で登録しましたが。どうにもSMでないんですね。過激な性描写すらありません。性交(レズを含む)描写がありますから、どの販売サイトでもR18ですが、やっていることはソフトです。フランスの足元にも及びません。
 まあ。現在執筆中の(浴場編)は「トルコ嬢」と「湯女」のうち、「トルコ嬢」は集団就職ではありません。いきなり拐わかされて母娘そろって輪女女女されて、娘は超高級トルコへ、母は山奥の飯場へ、弟はマグロ漁船へと――そういう展開です。超高級トルコでは……おっと。これは、Now Writing! で書きましょう。

100907-f01.jpg
 今回の画像はイメージです。いつものことですね。
 最後の章で『不実の子』は、生涯外せない鉄枷を装着されます。思い返せば『ミスリルの悲劇』でも、似たようなことをしています。凸凹を嵌合させるノーマルなSEXに対してSMは、あんなこともこんなこともできますが、筆者の好みに合わない責めは書きませんから、どうしても偏ってきます。
 この画像の被写体。あと15歳ほど若かったら表紙絵に使えたんですけどね。

 

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