3マン2021丑年
サブブログでも書きましたが→
閉めましてサヨウナラ2020!
です。
2020年代の幕開けを寿ぎてご挨拶申し上げます。
また、このブログも開設3年でようやく訪問者数3万に達そうとしております。
というわけで、丑年(Cow girl)の3マンです。

2020年は、前年に比べてフリー(別名:無職)な時間が大幅に増えたにもかかわらず、生産量が3000枚から2500枚に減ってしまいました。まあ、熱帯雨林アテツケとかに精を出したのも一因ですが。
2021年も、なんとなくモチベ低下のまま過ぎるような予感が◇◇とあるのですが。
まあ。SM小説を長短あれこれ1万7千枚(559万文字)も書いてくれば、さすがに息切れかいな。なんのこれしき、グイン・サーガを見よ! ですけどねえ。
なにはともあれ。書き続けます。
読者の皆様(3人以上100人未満??)におかれましても、濠門長恭を見捨てることなく、これからも末永くおつきあいくださいませ。
新年早々、湿気った話になってしまいましたまうえ。
閉めましてサヨウナラ2020!
です。
2020年代の幕開けを寿ぎてご挨拶申し上げます。
また、このブログも開設3年でようやく訪問者数3万に達そうとしております。
というわけで、丑年(Cow girl)の3マンです。

2020年は、前年に比べてフリー(別名:無職)な時間が大幅に増えたにもかかわらず、生産量が3000枚から2500枚に減ってしまいました。まあ、熱帯雨林アテツケとかに精を出したのも一因ですが。
2021年も、なんとなくモチベ低下のまま過ぎるような予感が◇◇とあるのですが。
まあ。SM小説を長短あれこれ1万7千枚(559万文字)も書いてくれば、さすがに息切れかいな。なんのこれしき、グイン・サーガを見よ! ですけどねえ。
なにはともあれ。書き続けます。
読者の皆様(3人以上100人未満??)におかれましても、濠門長恭を見捨てることなく、これからも末永くおつきあいくださいませ。
新年早々、湿気った話になってしまいましたまうえ。
Interrupu Report 5:Snipe Ecstasy(承前)
Interrupt Report 4 →
100枚前後のつもりでしたが、他の収容者への虐待とかシーケンスを挿入していって、140枚を突破して、まだまだ続く。といっても、250枚にはならないでしょう。
今回は、その挿入部分とか。見た目は白人そっくりの混血少女(『1/16牝奴隷』が彷彿です)への磔です串刺しです。
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3人は警察署内に拘置されることもなく、その日のうちに、今度は窓に鉄格子の嵌った護送車で、1時間以上の距離を運ばれた。幹線道路を走って、最後の20分ほどは間道を通ったらしい――としか、ジョティたちにはわからなかった。ずっと目隠しをされていたのだ。
護送車から降ろされて。首から膝までを蔽っていた穀物の袋が頭から引き抜かれた。警察署内の廊下を歩かせるときに全裸は拙いということでかぶせられて、そのままになっていたのだ。チクチクする不快な肌触りが消えて、その代償は羞恥だった。
目隠しがはずされて、3人は驚く。大きな建物の前の小さな庭。
建物の正面にある装飾過多の大扉は閉ざされている。その左右に何本もの柱が地面から突き出ている。扉の左右にある一本柱には、全裸の女が後ろ手に柱を抱く形でひざまずいていた。手も足も柱の後ろで拘束されているらしい。下腹部は無毛で、ネハやニーシャと同じようにアルファベットと数字を入墨されている。PD71358の女性は35歳前後、D60935はジェティよりすこし年上だろう。ふたりとも薄い黄褐色の肌と濃い茶色の髪の毛。外見からはサハディ族かラハディ族か見分けがつかないが、こんな目に遭わされているのだから同胞に決まっている。
右側の女の横には、金髪の白人少女が狭い間隔の2本柱にX字形に磔けられていた。少女、だろう。異人種の年齢は見定めにくいが、ジョティよりも年上ではなさそうだ。下腹部の管理番号は、SA40021。その股間には3本目の柱が突き刺さっている。
むごい仕打ちにジョティは熱く怒りながらも――ここに収容されているのはラハディ族だけではないのかと訝しく思った。
柱は、そのほかにも十字架の下に横棒を足したもの、Π(パイ)字形、Γ(ガンマ)字形など――誰も磔けられてはいないが、その目的としか思えない。Γ字形は、もしかすると縛り首に使うのかもしれない。それぞれの柱の下にライトらしい器具が幾つか置かれている。夜間にはライトアップするのだとしたら、悪趣味もきわまれりだ。
庭には5人の、やはり全裸の女たちがたむろしている。ジョティたちに虚ろな視線を向けはするが、たいして関心はないようだった。離れているので文字は読み取れないが、恥丘に入墨をされているのは見てとれる。ジョティのような焼印は、ひとりもいない。
ここは軍事施設なのだろうか。3人は国軍の制服を着た3人の男たちに引き渡された。
ネハとニーシャが、1本の縄で首を数珠つなぎにされた。
「おまえたちは、こっちへ来い」
ひとりの兵士が縄を引いて、ネハとニーシャを連行する。
ジョティは残る2人に両側から腕をつかまれて、柱の列へと引っ立てられた。
ネハとニーシャを連行したのは階級章が横線だけの下級兵だったが、この2人の肩章はずっと上の階級を示している。若いほうは2本線の上に三角形――軍曹だったが。中年男は太い2本線の上に大きな金星――なんと、少佐だった。おそらくは、この施設の責任者だ。大物(ジョティ)には大物が応対するということなのだろう。
「あのふたりはGだからな。泣き喚いて夜を明かすことになるだろうぜ」
若い軍曹が、ネハとニーシャの後ろ姿を見送って言うと。
「Xのおまえには、楽な思いはさせてやらんぞ。まずは、ちっとばかり血の気を抜いてからだ」
偉いほうは、さらに物騒なことを言う。
ふたりが泣き喚いて夜を過ごすというのは……X字形に磔けられている少女を見れば想像がつく。全身が鞭痕におおわれている。とくに乳房と股間は赤黒く腫れた上を鋭い線刻が無数に走っていた。
それが楽な思いとは? 血の気を抜くというのは……自らの身体で理解させられた。
ジョティはΓ字形の柱の下に立たされた。後ろ手錠を前に掛け替えられた。柱の横棒の先には大小の滑車が取り付けられていて、それぞれから鎖が垂れている。その鎖のひとつが、手錠につながれた。別の1本が、両腕を絞って肘に巻きつけられた。さらに――柱の根元に植えられた鉄環から伸びる鎖も手錠につながれた。
ずいぶんと手の込んだことをすると2人の軍人を内心であざけっていたジョティだったが。乳首と淫核にテグス糸を巻き付けられて、じわじわと恐怖が湧いてきた。
「痛い……」
思わず呻くほどに、きつくテグス糸が引き絞られた。そのテグス糸が、滑車の反対側から垂れている2本の鎖に結びつけられた。
「あ……?!」
今は腕を水平に突き出している。乳首も淫核もテグス糸に引っ張られていて上向いている。もしも腕を下げれば――乳首と淫核がさらに上へ引っ張られる。千切れるかもしれない。
わずかに腕を動かしただけで、ジョティはこの複雑な仕掛を完全に理解してしまった。腕を水平に保っているのは、それだけでもつらい。手錠だけが鎖につながれているのなら、腕を身体に引きつければ楽になるのだが、そうすれば肘が下がって淫核を引っ張られる。腕を直角に曲げればすくなくとも乳首は楽になるが――下から伸びる鎖がそうさせてくれない。つまり、いつまでも両腕を前に突き出していなければならないのだ。
しかも……
「こいつは30分くらいで勘弁してやるがな」
レンガほどの大きさの鉄塊が、手錠に吊るされた。
「く……」
「豆を千切らないように頑張れよ。困るのはおまえだからな。俺たちは、ちっとも困らないぜ」
淫核を失えば女の性感は大きく損なわれる。女を善がり狂わせて愉しむというフェミニスト(?)には面白くないだろうが、それでもかまわないという男が多いのも事実だ――ということまで考える余裕など、もちろんジョティにはない。
これが仕上げたとでもいうように、焼印を保護していたフィルムがジョティの下腹部から引き剥がされて、黒く焦げてくぼんだ線刻が露出した。透明なリンパ液の滲出は見られるが、一見すると乾いた印象だった。この先何か月もかけて、火傷が治癒するにつれて赤く色づいた肉が盛り上がってきて焼印として永久に定着するのだが……それ以前に処刑されるのではないだろうか。
少佐と軍曹とが立ち去って。しかし、庭でたむろしている女たちは磔柱に近寄ろうとはしない。
ジョティは腕に力を入れて水平に保ちながら、それでも周囲を観察する。施設全体は高い壁で囲まれている。その壁から建物までの空間にはブルーシートが張り渡されていた。つまり、航空機からでも偵察衛星からでも、この庭で行なわれている残虐を窺い知ることはできないのだ。
隣で柱を背中で抱いてひざまずいているPD71358は、ジョティにも無関心。疲れ切った表情で地面に虚ろな視線を落としている。扉を挟んだ向こう側のD60953は、ちらちらとジョティを振り返っているが、生気の失せた表情は同じ。白人少女だけが顔を上げて、虚空を睨んでいた。
高い塀の一画、玄関に正対する部分には鉄製のゲートが設けられて、その横には小さな小屋が置かれている。そこからふたりの衛兵が出てきて立哨の位置に就いた。
ゲートが左右にスライドして、1台のごつごつしたフォルムの乗用車が音もなく(ということは電気自動車だ)庭に滑り込んだ。庭の隅にある駐車場に停まって、きっちりスーツを着こなした40歳くらいの男がふたり、車から降り立った。
男たちはX字磔にされている白人少女の前で足を止めて、ゲートの横で立哨している兵士を呼びつけた。
「この女のことですね」
兵士は問われる前から、べらべらと説明を始める。
「A分類は御存知ですね。血量が25%以下――この牝は祖母がラハディで、母親は合弁企業の幹部の愛人に収まっていましたが……」
「ブリティッシュペダリオン・スキャンダルの、あの娘か。こんなところにいたのか」
男のひとりが、少女の乳房を無雑作につかんだ。
「いや……やめて……痛いっ!」
乳房を握りつぶされて、少女が悲鳴をあげた。男は眉ひとつ動かさず、兵士に問いかける。
「これは、なにかの懲罰かね?」
「そういうことです。なにしろ、昨日の身元引受人懇談会をぶち壊してくれましたからね」
「ふむ……?」
男は手を下に滑らせて、入墨をなぞった。
「たしか、Sは不妊処置を意味していたな。それで、早々と商品化したんだな」
「身元引受人を募集したのですが、躾が行き届いていなかったようです」
「だって……ひど過ぎます」
少女がすすり泣き始めた。
「わたくし……とっくに、身の程はわきまえています。でも、でも……スクールの校長や、わたくしにおべっかを使っていた会社の重役までが……」
「聞かなかったことにしてやるよ」
兵士が少女の言葉を遮った。股間に突っ込まれた太い柱で押し出されている淫核を指でつまんで、爪を立ててつねった。可憐な悲鳴を絞り出す。
「篤志の慰問者を不快にさせたとあっちゃ、こっちまで叱られる。おまえだって、もう鞭は懲り懲りだろ?」
はっと、少女が息を呑む。そして、卑屈な言葉を切れ切れに紡いだ。
「おお……お耳を穢して申し訳ありません。旦那さま方、よろしければ……わたくしをベッドへお連れください。ここで教えてもらったテクニックのかぎりを尽くして……御奉仕いたします」
ふんと鼻を鳴らして、男が身を引いた。
「なかなかどうして、よく躾けてあるじゃないか。しかし、つまらん。せっかく白人そっくりなんだ。もっと驕慢に振る舞ってほしいものだな。そうでないと、甚振り甲斐がない」
男は白人少女に興味を失って――玄関を素通りしてジョティの前に立った。助手席に乗っていたほうの男も、それに倣う。
「これは……Xか。払い下げ不可物件だったな」
男はジョティを――いや、ラハディ族を人間扱いしていない。政府のプロパガンダを推進する側に属していれば、当然の態度だった。
「いずれはとびきりの死刑になるでしょうが、なにしろ殺人容疑だけで20件以上もあります。証拠調べが終わるまで何か月もかかるでしょう」
「それまでは、たっぷり愉しめるわけだな」
「念のために申し上げておきますと、この牝は一般分類ではDになります」
奴隷競売を身元引受人懇談会、収容者を慰み者にしにきた連中を慰問者と言い換えたり、政府による少数民族虐待の言質を与えないように、兵士も教育されている。
「生粋のラハディか。つまらんな。我々との混血、できれば血量50%くらいのCが、背徳的で面白いのだが」
「どうも、きみの倒錯趣味はいただけんな」
車を運転してきたほうの男が、初めて口を開いた。こちらのほうが格上らしい。
「背徳は、いかんよ。生粋のラハディだからこそ……」
その男は、ジョティの手首を握って、ぐっと押し下げた。
「ぎひいいいっ……! やめろ!」
男はジョティの悲鳴を無視して、それでも乳首を引き千切らないくらいには手加減して、ジョティの腕を揺すった。
「多少は人がましくなれるように躾けてやらねばならんのだ」
「お言葉、痛み入ります。では、私もいささかお手伝いを」
諭されたほうは、淫核を吊り上げているテグス糸に指を絡める。
「ぐううう……」
ジョティは歯を食い縛って鋭い激痛に――耐えられなくても、どうにもできない。知らず爪先立ちになっていたが、それだけ余計に引っ張られるのだから、いささかも激痛は緩和されない。もしも、白人少女のように卑屈に懇願したら赦してもらえるかもしれないと、ちらっと考えて、そんな自分をジョティは軽蔑した。
「寄り道はこれくらいにしておくか」
格上のほうが、先に興味を失った。
「反抗的なラハディを躾けるのは義務だが、ここに来てまで公務と取り組むこともあるまい。従順な牝どもに奉仕されてハーレム気分を味わおうじゃないか」
玄関に向かって歩きかけて、ふと足を止める。
「こいつもSかPにして生き長らえさせる可能性はあるのかな」
「それは、一兵卒の身ではわかりかねます。こいつが望まないだろうとは思いますが」
Pは妊娠を意味する。一時的な状態であるから、柱に膝立ち磔にされている女の下腹部に刻まれた文字のPだけは、数週間ごとに染色し直す必要のあるフェイクタトゥだ。
それはともかく――妊娠した女は、出産まではこの収容所に留め置かれる。そして、赤ん坊と込みで身元引受人に払い下げられる。生まれたのが女児であれば、身元引受人は十年後の(あるいは、より早期の)見返りを期待できるが、男児となるとそうもいかない。しかも、牝に比べて牡は交配管理が難しい。D分類のラハディ女に血量50%の男児を生ませても、その子が将来ラハディ女を妊娠させれば、血量は75%まで復活してしまう。結局は根本的な対策が必要となる。殺すのでなければ不妊化しかない。たいていの場合は単純な不妊化ではなく、男性器の切除が行なわれる。そして、男児を込みで身元引受人にとなった者は、個人的に特殊な見返りを期待するか娼売に使うか、どちらにしても女性ホルモンの投与と造膣手術を施すことになる。さいわいに(政府としては残念なことに)、ラハディ浄化政策が施行されてまだ3年。今のところは、東南アジアの某国のようにニューハーフで外貨を稼ぐには至っていない。しかし、おぞましいことに――富裕な国から臓器移植を求めて訪れる人間の数は、すこしずつ増えている。
――ジョティは、かろうじて引き千切られずにすんだ3点の疼きに悶えながら、男どもの言葉の幾つかを反芻していた。
とびきりの死刑……ゲリラへの処刑は銃殺だが、一般民衆に公開されることもあった。それだけではすまされないのだろう。今のように全裸を晒されるのか。それとも、銃殺よりも残酷な方法なのか。
でも、希望はわずかに残っている。すべての狙撃を立件するつもりらしい。ジョティの供述調書などいくらでも捏造できるにしても、ある程度の客観的な証拠は必要だ。捜査には何か月もかかるのではないだろうか。それまでに、傭兵会社の介入という形で大規模な動乱が始まれば……救出される可能性もある。それとも、証拠隠滅のために収容所ごと全員が処分されるだろうか。
わずかな希望にすがって数か月を生き延びるのは、しかし耐えられるだろうか。こんなふうに吊るされたり、(4分の3は)白人少女のような目に遭わされたり……X分類の自分は、もっと残虐な処遇を受けるだろう。
「くううう……」
腕が下がりかけて、乳首と淫核に凄まじい痛みが奔った。腕を上げようとしても、わずかに筋肉が痙攣するだけで、1ミリも上がらない。自然と爪先立ちになっている。
(いっそ、引き千切ってしまえば……)
その瞬間の激痛は、今とは比べものにならないだろうけれど……一瞬で終わる。この3点の突起を失えば、性的な恍惚は永久に失われる。けれど。さっきの男たちの話では、ここは強制売春館ではないのか。サハディ族の男たちに犯されて……快感なんか、感じたくない。みずから求める男との交わりこそが、愉悦なのだ。
(レイブされてるときは、痛くて怖くて……そうだよね、マラティ)
もっとも。この4年間でジョティの性感は十全に開発されている。レイブされてすら、感じてしまうかもしれない。そんなのは厭だ。好悪の問題ではない。犯されて殺されたマラティや多くの同胞女性への裏切りだ。
ジョティが取り返しのつかない決断に至る前に、建物の横からふたりの兵士が姿を現わした。ひとりはジョティを磔に掛けた軍曹、もうひとりは伍長の階級章をつけている。
「頑張り通したな。偉いぞ」
軍曹が鎖を揺すってジョティを呻かせる。
「まあ、これで実際に乳首が千切れたやつは3人しかないが……」
レンガ大の鉄塊を持ち上げて、不意に手を離す。
「ぎゃああっ……!」
ジョティは爪先立ちの背中を反らせて絶叫した。テグス糸が乳首に食い込んで血をにじませた。淫核は、1cmほども伸びた。
「俺たちの顔を見るなり赦してくれと喚かなかったのは、おまえが初めてだ」
赦してほしくないのかと、伍長も顔を覗き込む。
ジョティはそいつをにらみかけて――気弱に目を伏せた。
反発すれば、さらに残酷な仕打ちを受けるだけだ。それでも自分の矜持を保てるならともかく、こいつらの嗜虐を満足させるだけではないだろうか。
「……お願いです。もう赦してください」
哀願もまた嗜虐への追従(ついしょう)にしかならないのだと、それくらいはわかっていても、突っ張り通す気力はすでに失われていた。
「ふん。ちっとは血の気も抜けたかな?」
鉄塊を弄んでいた軍曹が、ジョティの唇を指で撫でた。歯を割って口に突っ込む。
ジョティは、それを舐めて積極的な服従の意志表示まではしなかったけれど、噛みついたりもしなかった。
手錠から鉄塊を取り除かれて、ジョティは安堵の息を吐いた。
「言うことがあるんじゃないか?」
鉄塊を吊るす短い鎖のフックで、カチャカチャと手錠を叩きながら軍曹が問う。
「あ……ありがとうございます。赦してくださって、ありがとうございます」
「もちろん、こっちまでは赦してやらん」
肘から伸びている鎖を揺する。
「こっちは、明日の朝までだ。文句はないな?」
「……はい」
ジョティは目を伏せたまま唇を噛んだが、顎の筋肉は弛緩していた。無駄な抗議を諦めて屈辱に耐えるというのではなく、従容と運命に身を任せる表情だった。局所での敗北が戦線全体の崩壊につながるという、その典型ではあった。
ふたりの兵士はほくそ笑んで、攻略目標をジョティから白人少女に移した。
「おまえは、朝からずっと飲まず食わずだったな。喉が渇いていないか?」
「え……はい」
少女もジョティと同じくらい、いやずっと卑屈な態度で答えた。
「先に言っておくが、俺たちにはおまえをどう扱うか裁量する権限を与えられている。言っている意味がわかるな」
少女は顔を上げてぼんやりとふたりを見比べている。
「身の程知らずに振る舞ったことを反省しています。どうか、お赦しください」
意図してか自然とか、哀れっぽい卑屈な口調で懇願する。
軍曹は無言で、少女の手首を柱に縛りつけている鎖をはずした。
「ひざまずけ。水を飲ませてやる」
言いながらズボンのチャックを下げて、半ばは怒張している男根を突き出した。
少女の顔に赤みが差した。言葉の意味を正しく理解したのだ。しかし、両側の柱に拘束されている脚を不器用に折り曲げて――顔を上向けた。
「ありがとうございます……」
まるきり感謝の表情ではなかったが、軍曹は少女の態度に満足したらしい。大きく開けられた口に向かって放屎を始めた。少女の口に屎があふれてこぼれだすと、そこで止める。少女の様子をじっと見つめている。
少女は口を閉じて、大きく喉を動かした。
「もっと飲みたいか?」
少女がためらったのは、どう答えればこの男を悦ばせられるか、それを考えていたのだろう。おそるおそるといった態で答えた。
「……はい。飲ませてください」
少女がふたたび顔を上向けて口を開けた。
軍曹が無言で放屎を再開する。今度は途中で止めなかった。少女の口から屎があふれて、傷だらけの裸身を濡らす。少女はあわてて口を閉じて汚水を飲み下したが、そのあいだも放屎は続いて、髪の毛もずぶ濡れにされた。
放屎を終えると軍曹は、少女の足首を縛っている鎖もはずした。
「自分で跡始末をしたら、雑居房に戻っていいぞ」
少女が、ごく自然な仕種で土下座をした。
「ありがとうございます。それから……ちょうだいした聖水は、とてもおいしかったです」
自分をお嬢様扱いにしていた男に売り渡されるのを拒んだ少女は、その裸身に刻まれた鞭痕に見合う程度には躾け直されていたのだった。
ふたりの下士官が立ち去ると、少女は駐車場とは反対側の隅にある水栓のところまで歩こうとして――足をもつらせて転んだ。ゲート脇の歩哨詰所を振り返った。それから、ずっと様子を眺めていた5人の女たちにも目を向けてから。四つん這いになって庭を横切った。
水栓をすこしだけ開けて、とぐろを巻いているホースのノズルから弱い勢いで流れ出る水で髪を洗い全身を洗った。途中で立ち上がって。全身を洗い終えると少女は、まだ筋肉が強張っている脚を引きずりながら歩き始めた。遠巻きにしている5人にも、まだ磔けられている3人にも目を向けることもなく、建物の横へ消えた。
それで、庭から目立った動きがなくなった――わけではない。
ゲートが開いて、マイクロバスがはいってくる。10人ほどの青年が降り立ち、きょろきょろと周囲を見回して――視線の先はじきに、3柱の磔に落ち着く。私服を着ているが、全員が同じ形に頭髪を短く刈っている。兵士、それもひととおりの訓練を終えた新兵といった雰囲気だった。最後に降りて来た30歳くらいの班長らしい男に率いられて、玄関に吸い込まれていく。三々五々に見えて足並みはきちんとそろっている。
さらに15分ほどすると、リムジンが玄関に横付けする。運転手の開けたドアからふたりの中年男が降りて、最後に着飾った若い女がふたりにエスコートされて降り立つ。運転手はトランクから大きな鞄を取り出して、玄関口へ運ぶ。中から現われた兵士が、それを受け取った。
女は3柱の全裸磔を見ても、驚いた様子はなかった。しかし、興味を惹かれたようだった。玄関への階段を上らず磔柱へ寄り道をした。中年男ふたりも女に従う。
「いつもいつも同じポーズ。もっと工夫して……ふうん、PDか。女の子だといいわね。おまえはどう思う?」
下腹部にPD71358の入墨を施された年増女は、若い女の言葉が自分への質問だとは気づかずにうつむいている。
若い女が片脚を上げて、ハイヒールのトップリフト(踵先)で入墨の下に露出している肉芽を踏みにじった。
「おまえはどう思うの。男の子がいいの? 女の子がいいの?」
「あうう……どちらでもかまいません。一緒に暮らせることを望みます。もしもお嬢様が身元引受人になってくださるなら、親子でいっしょうけんめいご奉仕します」
若い女は、まだ好奇心だか嗜虐心だかを満たされずに、ジョティの前まで足を運ぶ。
「これは初めて見る趣向だわね。しかも焼印。小娘のくせにXとは恐れ入るわ。それにしては、ずいぶんと綺麗な肌をしてるじゃない」
女はハンドバッグから細巻煙草を取り出した。男のひとりが、すかさずライターを差し出して火を点ける。女が深々と煙草を吸って火口を灼熱させる。すっとジョティの乳房に近づける。
ジョティは微動だにしなかった。女の意図がわからなかったのではない。身を引けばいっそう乳首を傷つけられるのを怖れて――でもなかった。さっきは不本意にも卑屈な態度をとってしまったが、高慢な女にまで屈するのを潔しとしなかった。彼女にできる抵抗は、加虐を傲然と受け容れるくらいしかなかったのだ。
「く……」
乳房で煙草を揉み消されて、ジョティは顎の筋肉を緊張させて歯を食い縛り、顔を上げて女をにらみつけた。
「ふうん?」
女が、また細巻を取り出して。無傷なほうの乳房にも黒い焦げ跡を刻みつけた。
ジョティは、女をにらみつけながら口の中に唾を溜めた――が、ふっと目をそらして、それを脇へ吐き捨てた。ほんとうは顔に吐き掛けてやりたかったのだが、その報復が怖くて……しかし唾を呑み込むのも自尊心が許さなかった。
「気に入ったわ。今日は、この娘で遊ぶ。いいでしょ?」
最後の言葉はエスコート役のどちらにともなく向けた言葉だった。そうしてみると、彼女がふたりの主人というわけでもなさそうだった。
「どうかな。焼印を捺されたばかりということは、リナの見立て通りの未調教だろう。手に負えるのか?」
「まさか。こんな小娘ひとりを、あたくしが持て余すとでも? 野生の獣を調教する手並みを御披露いたしますわ」
「ふむ……」
男のひとりが衛兵を呼びつけた。
「こちらの貴婦人は、このXレートの娘を御所望だ。手配をしてくれ」
言いつけると、貴婦人とやらを伴なって玄関口へと踵を返した。衛兵は駆け足で建物の端まで行って、横手へ回り込んで姿を消した。
ジョティは磔のまま放置されている。
植込みの陰から様子をうかがっていたC42503の入墨をされた20代半ばほどの女が、歩哨詰所のほうを気にしながら、ジョティのすぐ近くまで歩み寄ってきた。
「あいつ、すくなくとも3回はここに来てる。相手に選ばれた3人とも、半月ばかりは業務を免除されたっけ。気をつけな――といっても、どう振る舞えばいいかわからないんだけどね」
ジョティには理解できない忠告を与えて、そそくさと立ち去りかけて、思い出したようにつけ加えた。
「あんたはXだから、変に疑われたくないから、仲間外れにされると思う。でも、ほんとはみんな、心の中ではあんたを尊敬してる。Xだものね。Gより凄いんだよね」
こちらは、まだ理解可能だった。ゲリラと関わりがあると疑われたら、あらためて尋問されるだろうし、日常的に虐待されている処遇がいっそうひどいものになるだろう。しかし、サハディ政府に反逆するゲリラは、ラハディ族の英雄でもある。ゲリラよりも悪質と政府から認定されたX分類のジョティは、Gよりもいっそうの尊敬を集めてしかるべき存在なのだろう。
「……ありがとう」
そう答えはしたけれど。ジョティは戸惑っていた。もしも彼女がここに収容されている同胞から尊敬されているのだとしたら――自分の都合だけでサハディに屈服していいものだろうか。やはり、さっきの女には唾を吐き掛けるべきだったのだろうか。
もしも自分がジャンヌ・ダルクとして振る舞うことを期待されているのなら、やはり最後は悲惨な最期を遂げるしかないのだろうけれども。
ジャンヌ・ダルクが百年昔か千年昔の女性かは知らないけれど、神の声を聞いて、劣勢の自国軍の先頭に立って戦い、最後には敵の手で火刑に処せられた――という程度の知識はあった。
自分は、サハディを代表して戦ってきたのではない。妹の復讐、それだけだ。
だけど。自分がラハディどもにレイブされて泣き寝入りするしかない無力な小娘に過ぎなかったとしたら、敵を何十人も殺した女性が今の自分と同じ目に遭わされていたとしたら――その女性が最後まで英雄的に振る舞うことを期待するだろう。
どうせ、最後には死刑に処せられる運命なのだ。それまでにわずかな安逸を求めようと、不必要な虐待をみずから招こうと、結局は同じではないだろうか。
捏造の供述書への指紋押印を拒んだときや磔にされたときも、同じようなことを考えていたと――ジョティは思い返している。しかし、同じ文脈から導き出される結論は、まるで正反対になっていたのだった。
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どうも進行が遅いです。
GPの雇われ騎士になって、通勤(往復)時間が3時間→1時間弱になりました。もっとも、勤務開始前に義務付けられているルーティンが30分ほどあるので、実質的には1時間半の短縮です。勤務が終わって帰宅するのが18時前。即刻晩餐守酒盛(ばんさんのかみさかもり)で、就寝は20時。なのに、やはり4時まで寝て、起床時刻は30分ほど早まったものの、コロナ対策もあって朝風呂で体温アップの免疫強化。結局、打鍵に使える時間は変わらずですな。
鹿も牛も、完全週休2日で、祝日も盆暮も無し。年間30日ほど休日が減ります。
それと。短編ということは、比較的に密度が高いです。
ひゅんっ……ビッジイン!
「ぎゃわあああっ!」
行稼ぎが減ります。
という次第で、仕上がるのは年内ぎりぎりになりそうです。
100枚前後のつもりでしたが、他の収容者への虐待とかシーケンスを挿入していって、140枚を突破して、まだまだ続く。といっても、250枚にはならないでしょう。
今回は、その挿入部分とか。見た目は白人そっくりの混血少女(『1/16牝奴隷』が彷彿です)への磔です串刺しです。
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3人は警察署内に拘置されることもなく、その日のうちに、今度は窓に鉄格子の嵌った護送車で、1時間以上の距離を運ばれた。幹線道路を走って、最後の20分ほどは間道を通ったらしい――としか、ジョティたちにはわからなかった。ずっと目隠しをされていたのだ。
護送車から降ろされて。首から膝までを蔽っていた穀物の袋が頭から引き抜かれた。警察署内の廊下を歩かせるときに全裸は拙いということでかぶせられて、そのままになっていたのだ。チクチクする不快な肌触りが消えて、その代償は羞恥だった。
目隠しがはずされて、3人は驚く。大きな建物の前の小さな庭。
建物の正面にある装飾過多の大扉は閉ざされている。その左右に何本もの柱が地面から突き出ている。扉の左右にある一本柱には、全裸の女が後ろ手に柱を抱く形でひざまずいていた。手も足も柱の後ろで拘束されているらしい。下腹部は無毛で、ネハやニーシャと同じようにアルファベットと数字を入墨されている。PD71358の女性は35歳前後、D60935はジェティよりすこし年上だろう。ふたりとも薄い黄褐色の肌と濃い茶色の髪の毛。外見からはサハディ族かラハディ族か見分けがつかないが、こんな目に遭わされているのだから同胞に決まっている。
右側の女の横には、金髪の白人少女が狭い間隔の2本柱にX字形に磔けられていた。少女、だろう。異人種の年齢は見定めにくいが、ジョティよりも年上ではなさそうだ。下腹部の管理番号は、SA40021。その股間には3本目の柱が突き刺さっている。
むごい仕打ちにジョティは熱く怒りながらも――ここに収容されているのはラハディ族だけではないのかと訝しく思った。
柱は、そのほかにも十字架の下に横棒を足したもの、Π(パイ)字形、Γ(ガンマ)字形など――誰も磔けられてはいないが、その目的としか思えない。Γ字形は、もしかすると縛り首に使うのかもしれない。それぞれの柱の下にライトらしい器具が幾つか置かれている。夜間にはライトアップするのだとしたら、悪趣味もきわまれりだ。
庭には5人の、やはり全裸の女たちがたむろしている。ジョティたちに虚ろな視線を向けはするが、たいして関心はないようだった。離れているので文字は読み取れないが、恥丘に入墨をされているのは見てとれる。ジョティのような焼印は、ひとりもいない。
ここは軍事施設なのだろうか。3人は国軍の制服を着た3人の男たちに引き渡された。
ネハとニーシャが、1本の縄で首を数珠つなぎにされた。
「おまえたちは、こっちへ来い」
ひとりの兵士が縄を引いて、ネハとニーシャを連行する。
ジョティは残る2人に両側から腕をつかまれて、柱の列へと引っ立てられた。
ネハとニーシャを連行したのは階級章が横線だけの下級兵だったが、この2人の肩章はずっと上の階級を示している。若いほうは2本線の上に三角形――軍曹だったが。中年男は太い2本線の上に大きな金星――なんと、少佐だった。おそらくは、この施設の責任者だ。大物(ジョティ)には大物が応対するということなのだろう。
「あのふたりはGだからな。泣き喚いて夜を明かすことになるだろうぜ」
若い軍曹が、ネハとニーシャの後ろ姿を見送って言うと。
「Xのおまえには、楽な思いはさせてやらんぞ。まずは、ちっとばかり血の気を抜いてからだ」
偉いほうは、さらに物騒なことを言う。
ふたりが泣き喚いて夜を過ごすというのは……X字形に磔けられている少女を見れば想像がつく。全身が鞭痕におおわれている。とくに乳房と股間は赤黒く腫れた上を鋭い線刻が無数に走っていた。
それが楽な思いとは? 血の気を抜くというのは……自らの身体で理解させられた。
ジョティはΓ字形の柱の下に立たされた。後ろ手錠を前に掛け替えられた。柱の横棒の先には大小の滑車が取り付けられていて、それぞれから鎖が垂れている。その鎖のひとつが、手錠につながれた。別の1本が、両腕を絞って肘に巻きつけられた。さらに――柱の根元に植えられた鉄環から伸びる鎖も手錠につながれた。
ずいぶんと手の込んだことをすると2人の軍人を内心であざけっていたジョティだったが。乳首と淫核にテグス糸を巻き付けられて、じわじわと恐怖が湧いてきた。
「痛い……」
思わず呻くほどに、きつくテグス糸が引き絞られた。そのテグス糸が、滑車の反対側から垂れている2本の鎖に結びつけられた。
「あ……?!」
今は腕を水平に突き出している。乳首も淫核もテグス糸に引っ張られていて上向いている。もしも腕を下げれば――乳首と淫核がさらに上へ引っ張られる。千切れるかもしれない。
わずかに腕を動かしただけで、ジョティはこの複雑な仕掛を完全に理解してしまった。腕を水平に保っているのは、それだけでもつらい。手錠だけが鎖につながれているのなら、腕を身体に引きつければ楽になるのだが、そうすれば肘が下がって淫核を引っ張られる。腕を直角に曲げればすくなくとも乳首は楽になるが――下から伸びる鎖がそうさせてくれない。つまり、いつまでも両腕を前に突き出していなければならないのだ。
しかも……
「こいつは30分くらいで勘弁してやるがな」
レンガほどの大きさの鉄塊が、手錠に吊るされた。
「く……」
「豆を千切らないように頑張れよ。困るのはおまえだからな。俺たちは、ちっとも困らないぜ」
淫核を失えば女の性感は大きく損なわれる。女を善がり狂わせて愉しむというフェミニスト(?)には面白くないだろうが、それでもかまわないという男が多いのも事実だ――ということまで考える余裕など、もちろんジョティにはない。
これが仕上げたとでもいうように、焼印を保護していたフィルムがジョティの下腹部から引き剥がされて、黒く焦げてくぼんだ線刻が露出した。透明なリンパ液の滲出は見られるが、一見すると乾いた印象だった。この先何か月もかけて、火傷が治癒するにつれて赤く色づいた肉が盛り上がってきて焼印として永久に定着するのだが……それ以前に処刑されるのではないだろうか。
少佐と軍曹とが立ち去って。しかし、庭でたむろしている女たちは磔柱に近寄ろうとはしない。
ジョティは腕に力を入れて水平に保ちながら、それでも周囲を観察する。施設全体は高い壁で囲まれている。その壁から建物までの空間にはブルーシートが張り渡されていた。つまり、航空機からでも偵察衛星からでも、この庭で行なわれている残虐を窺い知ることはできないのだ。
隣で柱を背中で抱いてひざまずいているPD71358は、ジョティにも無関心。疲れ切った表情で地面に虚ろな視線を落としている。扉を挟んだ向こう側のD60953は、ちらちらとジョティを振り返っているが、生気の失せた表情は同じ。白人少女だけが顔を上げて、虚空を睨んでいた。
高い塀の一画、玄関に正対する部分には鉄製のゲートが設けられて、その横には小さな小屋が置かれている。そこからふたりの衛兵が出てきて立哨の位置に就いた。
ゲートが左右にスライドして、1台のごつごつしたフォルムの乗用車が音もなく(ということは電気自動車だ)庭に滑り込んだ。庭の隅にある駐車場に停まって、きっちりスーツを着こなした40歳くらいの男がふたり、車から降り立った。
男たちはX字磔にされている白人少女の前で足を止めて、ゲートの横で立哨している兵士を呼びつけた。
「この女のことですね」
兵士は問われる前から、べらべらと説明を始める。
「A分類は御存知ですね。血量が25%以下――この牝は祖母がラハディで、母親は合弁企業の幹部の愛人に収まっていましたが……」
「ブリティッシュペダリオン・スキャンダルの、あの娘か。こんなところにいたのか」
男のひとりが、少女の乳房を無雑作につかんだ。
「いや……やめて……痛いっ!」
乳房を握りつぶされて、少女が悲鳴をあげた。男は眉ひとつ動かさず、兵士に問いかける。
「これは、なにかの懲罰かね?」
「そういうことです。なにしろ、昨日の身元引受人懇談会をぶち壊してくれましたからね」
「ふむ……?」
男は手を下に滑らせて、入墨をなぞった。
「たしか、Sは不妊処置を意味していたな。それで、早々と商品化したんだな」
「身元引受人を募集したのですが、躾が行き届いていなかったようです」
「だって……ひど過ぎます」
少女がすすり泣き始めた。
「わたくし……とっくに、身の程はわきまえています。でも、でも……スクールの校長や、わたくしにおべっかを使っていた会社の重役までが……」
「聞かなかったことにしてやるよ」
兵士が少女の言葉を遮った。股間に突っ込まれた太い柱で押し出されている淫核を指でつまんで、爪を立ててつねった。可憐な悲鳴を絞り出す。
「篤志の慰問者を不快にさせたとあっちゃ、こっちまで叱られる。おまえだって、もう鞭は懲り懲りだろ?」
はっと、少女が息を呑む。そして、卑屈な言葉を切れ切れに紡いだ。
「おお……お耳を穢して申し訳ありません。旦那さま方、よろしければ……わたくしをベッドへお連れください。ここで教えてもらったテクニックのかぎりを尽くして……御奉仕いたします」
ふんと鼻を鳴らして、男が身を引いた。
「なかなかどうして、よく躾けてあるじゃないか。しかし、つまらん。せっかく白人そっくりなんだ。もっと驕慢に振る舞ってほしいものだな。そうでないと、甚振り甲斐がない」
男は白人少女に興味を失って――玄関を素通りしてジョティの前に立った。助手席に乗っていたほうの男も、それに倣う。
「これは……Xか。払い下げ不可物件だったな」
男はジョティを――いや、ラハディ族を人間扱いしていない。政府のプロパガンダを推進する側に属していれば、当然の態度だった。
「いずれはとびきりの死刑になるでしょうが、なにしろ殺人容疑だけで20件以上もあります。証拠調べが終わるまで何か月もかかるでしょう」
「それまでは、たっぷり愉しめるわけだな」
「念のために申し上げておきますと、この牝は一般分類ではDになります」
奴隷競売を身元引受人懇談会、収容者を慰み者にしにきた連中を慰問者と言い換えたり、政府による少数民族虐待の言質を与えないように、兵士も教育されている。
「生粋のラハディか。つまらんな。我々との混血、できれば血量50%くらいのCが、背徳的で面白いのだが」
「どうも、きみの倒錯趣味はいただけんな」
車を運転してきたほうの男が、初めて口を開いた。こちらのほうが格上らしい。
「背徳は、いかんよ。生粋のラハディだからこそ……」
その男は、ジョティの手首を握って、ぐっと押し下げた。
「ぎひいいいっ……! やめろ!」
男はジョティの悲鳴を無視して、それでも乳首を引き千切らないくらいには手加減して、ジョティの腕を揺すった。
「多少は人がましくなれるように躾けてやらねばならんのだ」
「お言葉、痛み入ります。では、私もいささかお手伝いを」
諭されたほうは、淫核を吊り上げているテグス糸に指を絡める。
「ぐううう……」
ジョティは歯を食い縛って鋭い激痛に――耐えられなくても、どうにもできない。知らず爪先立ちになっていたが、それだけ余計に引っ張られるのだから、いささかも激痛は緩和されない。もしも、白人少女のように卑屈に懇願したら赦してもらえるかもしれないと、ちらっと考えて、そんな自分をジョティは軽蔑した。
「寄り道はこれくらいにしておくか」
格上のほうが、先に興味を失った。
「反抗的なラハディを躾けるのは義務だが、ここに来てまで公務と取り組むこともあるまい。従順な牝どもに奉仕されてハーレム気分を味わおうじゃないか」
玄関に向かって歩きかけて、ふと足を止める。
「こいつもSかPにして生き長らえさせる可能性はあるのかな」
「それは、一兵卒の身ではわかりかねます。こいつが望まないだろうとは思いますが」
Pは妊娠を意味する。一時的な状態であるから、柱に膝立ち磔にされている女の下腹部に刻まれた文字のPだけは、数週間ごとに染色し直す必要のあるフェイクタトゥだ。
それはともかく――妊娠した女は、出産まではこの収容所に留め置かれる。そして、赤ん坊と込みで身元引受人に払い下げられる。生まれたのが女児であれば、身元引受人は十年後の(あるいは、より早期の)見返りを期待できるが、男児となるとそうもいかない。しかも、牝に比べて牡は交配管理が難しい。D分類のラハディ女に血量50%の男児を生ませても、その子が将来ラハディ女を妊娠させれば、血量は75%まで復活してしまう。結局は根本的な対策が必要となる。殺すのでなければ不妊化しかない。たいていの場合は単純な不妊化ではなく、男性器の切除が行なわれる。そして、男児を込みで身元引受人にとなった者は、個人的に特殊な見返りを期待するか娼売に使うか、どちらにしても女性ホルモンの投与と造膣手術を施すことになる。さいわいに(政府としては残念なことに)、ラハディ浄化政策が施行されてまだ3年。今のところは、東南アジアの某国のようにニューハーフで外貨を稼ぐには至っていない。しかし、おぞましいことに――富裕な国から臓器移植を求めて訪れる人間の数は、すこしずつ増えている。
――ジョティは、かろうじて引き千切られずにすんだ3点の疼きに悶えながら、男どもの言葉の幾つかを反芻していた。
とびきりの死刑……ゲリラへの処刑は銃殺だが、一般民衆に公開されることもあった。それだけではすまされないのだろう。今のように全裸を晒されるのか。それとも、銃殺よりも残酷な方法なのか。
でも、希望はわずかに残っている。すべての狙撃を立件するつもりらしい。ジョティの供述調書などいくらでも捏造できるにしても、ある程度の客観的な証拠は必要だ。捜査には何か月もかかるのではないだろうか。それまでに、傭兵会社の介入という形で大規模な動乱が始まれば……救出される可能性もある。それとも、証拠隠滅のために収容所ごと全員が処分されるだろうか。
わずかな希望にすがって数か月を生き延びるのは、しかし耐えられるだろうか。こんなふうに吊るされたり、(4分の3は)白人少女のような目に遭わされたり……X分類の自分は、もっと残虐な処遇を受けるだろう。
「くううう……」
腕が下がりかけて、乳首と淫核に凄まじい痛みが奔った。腕を上げようとしても、わずかに筋肉が痙攣するだけで、1ミリも上がらない。自然と爪先立ちになっている。
(いっそ、引き千切ってしまえば……)
その瞬間の激痛は、今とは比べものにならないだろうけれど……一瞬で終わる。この3点の突起を失えば、性的な恍惚は永久に失われる。けれど。さっきの男たちの話では、ここは強制売春館ではないのか。サハディ族の男たちに犯されて……快感なんか、感じたくない。みずから求める男との交わりこそが、愉悦なのだ。
(レイブされてるときは、痛くて怖くて……そうだよね、マラティ)
もっとも。この4年間でジョティの性感は十全に開発されている。レイブされてすら、感じてしまうかもしれない。そんなのは厭だ。好悪の問題ではない。犯されて殺されたマラティや多くの同胞女性への裏切りだ。
ジョティが取り返しのつかない決断に至る前に、建物の横からふたりの兵士が姿を現わした。ひとりはジョティを磔に掛けた軍曹、もうひとりは伍長の階級章をつけている。
「頑張り通したな。偉いぞ」
軍曹が鎖を揺すってジョティを呻かせる。
「まあ、これで実際に乳首が千切れたやつは3人しかないが……」
レンガ大の鉄塊を持ち上げて、不意に手を離す。
「ぎゃああっ……!」
ジョティは爪先立ちの背中を反らせて絶叫した。テグス糸が乳首に食い込んで血をにじませた。淫核は、1cmほども伸びた。
「俺たちの顔を見るなり赦してくれと喚かなかったのは、おまえが初めてだ」
赦してほしくないのかと、伍長も顔を覗き込む。
ジョティはそいつをにらみかけて――気弱に目を伏せた。
反発すれば、さらに残酷な仕打ちを受けるだけだ。それでも自分の矜持を保てるならともかく、こいつらの嗜虐を満足させるだけではないだろうか。
「……お願いです。もう赦してください」
哀願もまた嗜虐への追従(ついしょう)にしかならないのだと、それくらいはわかっていても、突っ張り通す気力はすでに失われていた。
「ふん。ちっとは血の気も抜けたかな?」
鉄塊を弄んでいた軍曹が、ジョティの唇を指で撫でた。歯を割って口に突っ込む。
ジョティは、それを舐めて積極的な服従の意志表示まではしなかったけれど、噛みついたりもしなかった。
手錠から鉄塊を取り除かれて、ジョティは安堵の息を吐いた。
「言うことがあるんじゃないか?」
鉄塊を吊るす短い鎖のフックで、カチャカチャと手錠を叩きながら軍曹が問う。
「あ……ありがとうございます。赦してくださって、ありがとうございます」
「もちろん、こっちまでは赦してやらん」
肘から伸びている鎖を揺する。
「こっちは、明日の朝までだ。文句はないな?」
「……はい」
ジョティは目を伏せたまま唇を噛んだが、顎の筋肉は弛緩していた。無駄な抗議を諦めて屈辱に耐えるというのではなく、従容と運命に身を任せる表情だった。局所での敗北が戦線全体の崩壊につながるという、その典型ではあった。
ふたりの兵士はほくそ笑んで、攻略目標をジョティから白人少女に移した。
「おまえは、朝からずっと飲まず食わずだったな。喉が渇いていないか?」
「え……はい」
少女もジョティと同じくらい、いやずっと卑屈な態度で答えた。
「先に言っておくが、俺たちにはおまえをどう扱うか裁量する権限を与えられている。言っている意味がわかるな」
少女は顔を上げてぼんやりとふたりを見比べている。
「身の程知らずに振る舞ったことを反省しています。どうか、お赦しください」
意図してか自然とか、哀れっぽい卑屈な口調で懇願する。
軍曹は無言で、少女の手首を柱に縛りつけている鎖をはずした。
「ひざまずけ。水を飲ませてやる」
言いながらズボンのチャックを下げて、半ばは怒張している男根を突き出した。
少女の顔に赤みが差した。言葉の意味を正しく理解したのだ。しかし、両側の柱に拘束されている脚を不器用に折り曲げて――顔を上向けた。
「ありがとうございます……」
まるきり感謝の表情ではなかったが、軍曹は少女の態度に満足したらしい。大きく開けられた口に向かって放屎を始めた。少女の口に屎があふれてこぼれだすと、そこで止める。少女の様子をじっと見つめている。
少女は口を閉じて、大きく喉を動かした。
「もっと飲みたいか?」
少女がためらったのは、どう答えればこの男を悦ばせられるか、それを考えていたのだろう。おそるおそるといった態で答えた。
「……はい。飲ませてください」
少女がふたたび顔を上向けて口を開けた。
軍曹が無言で放屎を再開する。今度は途中で止めなかった。少女の口から屎があふれて、傷だらけの裸身を濡らす。少女はあわてて口を閉じて汚水を飲み下したが、そのあいだも放屎は続いて、髪の毛もずぶ濡れにされた。
放屎を終えると軍曹は、少女の足首を縛っている鎖もはずした。
「自分で跡始末をしたら、雑居房に戻っていいぞ」
少女が、ごく自然な仕種で土下座をした。
「ありがとうございます。それから……ちょうだいした聖水は、とてもおいしかったです」
自分をお嬢様扱いにしていた男に売り渡されるのを拒んだ少女は、その裸身に刻まれた鞭痕に見合う程度には躾け直されていたのだった。
ふたりの下士官が立ち去ると、少女は駐車場とは反対側の隅にある水栓のところまで歩こうとして――足をもつらせて転んだ。ゲート脇の歩哨詰所を振り返った。それから、ずっと様子を眺めていた5人の女たちにも目を向けてから。四つん這いになって庭を横切った。
水栓をすこしだけ開けて、とぐろを巻いているホースのノズルから弱い勢いで流れ出る水で髪を洗い全身を洗った。途中で立ち上がって。全身を洗い終えると少女は、まだ筋肉が強張っている脚を引きずりながら歩き始めた。遠巻きにしている5人にも、まだ磔けられている3人にも目を向けることもなく、建物の横へ消えた。
それで、庭から目立った動きがなくなった――わけではない。
ゲートが開いて、マイクロバスがはいってくる。10人ほどの青年が降り立ち、きょろきょろと周囲を見回して――視線の先はじきに、3柱の磔に落ち着く。私服を着ているが、全員が同じ形に頭髪を短く刈っている。兵士、それもひととおりの訓練を終えた新兵といった雰囲気だった。最後に降りて来た30歳くらいの班長らしい男に率いられて、玄関に吸い込まれていく。三々五々に見えて足並みはきちんとそろっている。
さらに15分ほどすると、リムジンが玄関に横付けする。運転手の開けたドアからふたりの中年男が降りて、最後に着飾った若い女がふたりにエスコートされて降り立つ。運転手はトランクから大きな鞄を取り出して、玄関口へ運ぶ。中から現われた兵士が、それを受け取った。
女は3柱の全裸磔を見ても、驚いた様子はなかった。しかし、興味を惹かれたようだった。玄関への階段を上らず磔柱へ寄り道をした。中年男ふたりも女に従う。
「いつもいつも同じポーズ。もっと工夫して……ふうん、PDか。女の子だといいわね。おまえはどう思う?」
下腹部にPD71358の入墨を施された年増女は、若い女の言葉が自分への質問だとは気づかずにうつむいている。
若い女が片脚を上げて、ハイヒールのトップリフト(踵先)で入墨の下に露出している肉芽を踏みにじった。
「おまえはどう思うの。男の子がいいの? 女の子がいいの?」
「あうう……どちらでもかまいません。一緒に暮らせることを望みます。もしもお嬢様が身元引受人になってくださるなら、親子でいっしょうけんめいご奉仕します」
若い女は、まだ好奇心だか嗜虐心だかを満たされずに、ジョティの前まで足を運ぶ。
「これは初めて見る趣向だわね。しかも焼印。小娘のくせにXとは恐れ入るわ。それにしては、ずいぶんと綺麗な肌をしてるじゃない」
女はハンドバッグから細巻煙草を取り出した。男のひとりが、すかさずライターを差し出して火を点ける。女が深々と煙草を吸って火口を灼熱させる。すっとジョティの乳房に近づける。
ジョティは微動だにしなかった。女の意図がわからなかったのではない。身を引けばいっそう乳首を傷つけられるのを怖れて――でもなかった。さっきは不本意にも卑屈な態度をとってしまったが、高慢な女にまで屈するのを潔しとしなかった。彼女にできる抵抗は、加虐を傲然と受け容れるくらいしかなかったのだ。
「く……」
乳房で煙草を揉み消されて、ジョティは顎の筋肉を緊張させて歯を食い縛り、顔を上げて女をにらみつけた。
「ふうん?」
女が、また細巻を取り出して。無傷なほうの乳房にも黒い焦げ跡を刻みつけた。
ジョティは、女をにらみつけながら口の中に唾を溜めた――が、ふっと目をそらして、それを脇へ吐き捨てた。ほんとうは顔に吐き掛けてやりたかったのだが、その報復が怖くて……しかし唾を呑み込むのも自尊心が許さなかった。
「気に入ったわ。今日は、この娘で遊ぶ。いいでしょ?」
最後の言葉はエスコート役のどちらにともなく向けた言葉だった。そうしてみると、彼女がふたりの主人というわけでもなさそうだった。
「どうかな。焼印を捺されたばかりということは、リナの見立て通りの未調教だろう。手に負えるのか?」
「まさか。こんな小娘ひとりを、あたくしが持て余すとでも? 野生の獣を調教する手並みを御披露いたしますわ」
「ふむ……」
男のひとりが衛兵を呼びつけた。
「こちらの貴婦人は、このXレートの娘を御所望だ。手配をしてくれ」
言いつけると、貴婦人とやらを伴なって玄関口へと踵を返した。衛兵は駆け足で建物の端まで行って、横手へ回り込んで姿を消した。
ジョティは磔のまま放置されている。
植込みの陰から様子をうかがっていたC42503の入墨をされた20代半ばほどの女が、歩哨詰所のほうを気にしながら、ジョティのすぐ近くまで歩み寄ってきた。
「あいつ、すくなくとも3回はここに来てる。相手に選ばれた3人とも、半月ばかりは業務を免除されたっけ。気をつけな――といっても、どう振る舞えばいいかわからないんだけどね」
ジョティには理解できない忠告を与えて、そそくさと立ち去りかけて、思い出したようにつけ加えた。
「あんたはXだから、変に疑われたくないから、仲間外れにされると思う。でも、ほんとはみんな、心の中ではあんたを尊敬してる。Xだものね。Gより凄いんだよね」
こちらは、まだ理解可能だった。ゲリラと関わりがあると疑われたら、あらためて尋問されるだろうし、日常的に虐待されている処遇がいっそうひどいものになるだろう。しかし、サハディ政府に反逆するゲリラは、ラハディ族の英雄でもある。ゲリラよりも悪質と政府から認定されたX分類のジョティは、Gよりもいっそうの尊敬を集めてしかるべき存在なのだろう。
「……ありがとう」
そう答えはしたけれど。ジョティは戸惑っていた。もしも彼女がここに収容されている同胞から尊敬されているのだとしたら――自分の都合だけでサハディに屈服していいものだろうか。やはり、さっきの女には唾を吐き掛けるべきだったのだろうか。
もしも自分がジャンヌ・ダルクとして振る舞うことを期待されているのなら、やはり最後は悲惨な最期を遂げるしかないのだろうけれども。
ジャンヌ・ダルクが百年昔か千年昔の女性かは知らないけれど、神の声を聞いて、劣勢の自国軍の先頭に立って戦い、最後には敵の手で火刑に処せられた――という程度の知識はあった。
自分は、サハディを代表して戦ってきたのではない。妹の復讐、それだけだ。
だけど。自分がラハディどもにレイブされて泣き寝入りするしかない無力な小娘に過ぎなかったとしたら、敵を何十人も殺した女性が今の自分と同じ目に遭わされていたとしたら――その女性が最後まで英雄的に振る舞うことを期待するだろう。
どうせ、最後には死刑に処せられる運命なのだ。それまでにわずかな安逸を求めようと、不必要な虐待をみずから招こうと、結局は同じではないだろうか。
捏造の供述書への指紋押印を拒んだときや磔にされたときも、同じようなことを考えていたと――ジョティは思い返している。しかし、同じ文脈から導き出される結論は、まるで正反対になっていたのだった。
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どうも進行が遅いです。
GPの雇われ騎士になって、通勤(往復)時間が3時間→1時間弱になりました。もっとも、勤務開始前に義務付けられているルーティンが30分ほどあるので、実質的には1時間半の短縮です。勤務が終わって帰宅するのが18時前。即刻晩餐守酒盛(ばんさんのかみさかもり)で、就寝は20時。なのに、やはり4時まで寝て、起床時刻は30分ほど早まったものの、コロナ対策もあって朝風呂で体温アップの免疫強化。結局、打鍵に使える時間は変わらずですな。
鹿も牛も、完全週休2日で、祝日も盆暮も無し。年間30日ほど休日が減ります。
それと。短編ということは、比較的に密度が高いです。
ひゅんっ……ビッジイン!
「ぎゃわあああっ!」
行稼ぎが減ります。
という次第で、仕上がるのは年内ぎりぎりになりそうです。
お気に入りの写真(連行1)
拷問とか尋問をするには、まず犠牲者を捕まえて、叱るべきではなくて責め敲くべき場所まで運送しなければなりません。
逮捕とか捕虜については別記事にしますが、その一例です。ありそうなシチュエーションとしては娼婦狩りでしょうね。このサスペンダーを活用した拘束は筆者のツボです。後ろ手錠を吊り上げて、しかも股間責めの一石二鳥。現代物にすると、人権とか拡散とかに配慮(したPLOTに)しなければなりません。
こういった公権力で犠牲者を捕獲できれば後述のような引き回しが最適解ですが、私的に調達する(犯罪)場合は、こんなふうに運送しなければなりません。途中での万が一の検問とか、窒息させない配慮も忘れてはなりません。垂れ流しでトランクを汚すのは獲物にとっても屈辱でしょうし、折檻の口実にもなります。ので、配慮しなくても可です。
さて、いよいよ引き回しの出番です。まずは、戦前戦時中の鬼畜軍隊や特別残酷警察の淫虐な所業です。
上段左は国内での非国民やスパイの場合。上段右は大陸出兵時に便衣隊の姑娘とかを捕まえた場合。前者は恥辱メインですが、後者だと拷問でもあります。獲物が転んだときにトラックを止めるかそのまま引きずるかは、ストーリイの都合もありますが、地面の状況にもよります。肌がすりむけるくらいは構いませんが、殺してしまっては元も子もありません。筆者の選ぶところではありません。
下段の2枚は、連行前/連行後ですが、それそれ妄想の方向が違います。
前者なら、慰安婦の強制懲募(わざわざチョウエキとボシュウで入力しました)です。後者はスパイやゲリラを逮捕連行した報告中ですかね。尋問の手段を鞭にするか肉棒にするかは、報告を受けている上官次第です。
この4枚は、左上を除いて、数年前からネットで見かけなくなった縄吉氏のフォトコラです。
以下の写真も、すべて縄吉氏の作品です。勝手に引用してごめんなさい。
時代劇は、まさしくやりたい放題です。実際にはいろいろと制約があったのですが、抜け道もいろいろあります。筆者の『偽りの殉難』『女囚双虐』『女囚永代吟味』すべて、拷問の制限とか淫部を露出させるのは御法度とかの、いちおうは史実に則った制約を設けて、もっともらしい理屈で回避しています。
時代劇の華は、市中引き回しです。その後で処刑場に直行では可哀そうですから、引き回しではなく「牢替え」でわざと街中を通るとかが筆者の作品には多いですね。
下の左側は、捕縛直後に番屋へ連れ込んで……その後のアレコレも縄吉氏の作品主体でそのうち記事を書きます。
下の右側は、どういう設定ですかしら。家老あたりが、殿様から飽きた妾を払い下げてもらってお持ち帰り。それとも、取り潰しにした藩の姫君を江戸まで『全裸縄付道中』とか?
もっとパースペクティヴを広げましょう。
左上は、プライベートなお持ち帰りですかね。水も飲ませずに砂漠を丸一日引きずり回すとか。
右上は、もうあれです。Love Camp 7す。
Arbeit macht Frei. ではなく、Folter macht Vergnügen. です。
中段左は「酋長の娘を捕らえました」でしょうね。
中段右は倭国の使者が西方の大国に貢物を差し出しているという、微笑ましい異文化交流です。戦闘詳報ではないので「どこが?」というツッコミはしません。
下段左は、女博徒か姐さんがヤクザに捕らえられて「連れ帰ってたっぷり哭かせてやるぜ」団鬼六の世界です。
下段左は、現地人が反乱を起こして、さんざん搾取してきた白人の(商会とか大農園とかの)娘を捕まえて、報復の生贄に連行しているところでしょうか。
とにかく。筆者は全裸緊縛(拘束)連行がツボでオカズでモチーフなのです。
『偽りの殉難』『突撃!戦車娘』『ミスリル・サーガ』『非国民の烙淫』『女囚双虐』『全裸縄付道中』『公女陵辱』
これからも、まだまだ書いていくでしょう。
逮捕とか捕虜については別記事にしますが、その一例です。ありそうなシチュエーションとしては娼婦狩りでしょうね。このサスペンダーを活用した拘束は筆者のツボです。後ろ手錠を吊り上げて、しかも股間責めの一石二鳥。現代物にすると、人権とか拡散とかに配慮(したPLOTに)しなければなりません。

こういった公権力で犠牲者を捕獲できれば後述のような引き回しが最適解ですが、私的に調達する(犯罪)場合は、こんなふうに運送しなければなりません。途中での万が一の検問とか、窒息させない配慮も忘れてはなりません。垂れ流しでトランクを汚すのは獲物にとっても屈辱でしょうし、折檻の口実にもなります。ので、配慮しなくても可です。

さて、いよいよ引き回しの出番です。まずは、戦前戦時中の鬼畜軍隊や特別残酷警察の淫虐な所業です。

上段左は国内での非国民やスパイの場合。上段右は大陸出兵時に便衣隊の姑娘とかを捕まえた場合。前者は恥辱メインですが、後者だと拷問でもあります。獲物が転んだときにトラックを止めるかそのまま引きずるかは、ストーリイの都合もありますが、地面の状況にもよります。肌がすりむけるくらいは構いませんが、殺してしまっては元も子もありません。筆者の選ぶところではありません。
下段の2枚は、連行前/連行後ですが、それそれ妄想の方向が違います。
前者なら、慰安婦の強制懲募(わざわざチョウエキとボシュウで入力しました)です。後者はスパイやゲリラを逮捕連行した報告中ですかね。尋問の手段を鞭にするか肉棒にするかは、報告を受けている上官次第です。
この4枚は、左上を除いて、数年前からネットで見かけなくなった縄吉氏のフォトコラです。
以下の写真も、すべて縄吉氏の作品です。勝手に引用してごめんなさい。

時代劇は、まさしくやりたい放題です。実際にはいろいろと制約があったのですが、抜け道もいろいろあります。筆者の『偽りの殉難』『女囚双虐』『女囚永代吟味』すべて、拷問の制限とか淫部を露出させるのは御法度とかの、いちおうは史実に則った制約を設けて、もっともらしい理屈で回避しています。
時代劇の華は、市中引き回しです。その後で処刑場に直行では可哀そうですから、引き回しではなく「牢替え」でわざと街中を通るとかが筆者の作品には多いですね。
下の左側は、捕縛直後に番屋へ連れ込んで……その後のアレコレも縄吉氏の作品主体でそのうち記事を書きます。
下の右側は、どういう設定ですかしら。家老あたりが、殿様から飽きた妾を払い下げてもらってお持ち帰り。それとも、取り潰しにした藩の姫君を江戸まで『全裸縄付道中』とか?

もっとパースペクティヴを広げましょう。
左上は、プライベートなお持ち帰りですかね。水も飲ませずに砂漠を丸一日引きずり回すとか。
右上は、もうあれです。Love Camp 7す。
Arbeit macht Frei. ではなく、Folter macht Vergnügen. です。
中段左は「酋長の娘を捕らえました」でしょうね。
中段右は倭国の使者が西方の大国に貢物を差し出しているという、微笑ましい異文化交流です。戦闘詳報ではないので「どこが?」というツッコミはしません。
下段左は、女博徒か姐さんがヤクザに捕らえられて「連れ帰ってたっぷり哭かせてやるぜ」団鬼六の世界です。
下段左は、現地人が反乱を起こして、さんざん搾取してきた白人の(商会とか大農園とかの)娘を捕まえて、報復の生贄に連行しているところでしょうか。
とにかく。筆者は全裸緊縛(拘束)連行がツボでオカズでモチーフなのです。
『偽りの殉難』『突撃!戦車娘』『ミスリル・サーガ』『非国民の烙淫』『女囚双虐』『全裸縄付道中』『公女陵辱』
これからも、まだまだ書いていくでしょう。
Interrupt Report 4:Snipe Ecstasy
進めています。
まずはPLOTを。
========================================
●現代外国内戦
ヒロイン
『砂の薔薇(新谷かおる)』のアイリーン・サンダースを少しだけ可憐にしたタイプ(性格、容姿とも)
初恋の彼
【へのへのもへじ】で十分。
1.廃ビルの屋上。伏射姿勢のヒロイン。スコープに浮かぶターゲット。
「妹の仇……」
銃声。スコープの中で、胸から血を噴き出しながら仰向けに倒れるターゲット。
仲間に守られて階段を駆け下りる。
車で逃走。射殺の瞬間を脳裡で反芻しながら、股間をまさぐるヒロイン。
アジトで仲間のひとりと濃厚なSEX。
吹き荒れる民族浄化の嵐。ヒロインの妹も、その犠牲となった。
スコープの向こうににいるのは、常に妹の仇。
でも、妹の仇討ちができるのも、あと三か月。
某国の援助を受けて一斉蜂起する。
ヒロイン側の指導者は民族融和を掲げている。
2.狙撃失敗。敵に追われながらの逃亡。
逃げ切ったエクスタシー。
アジトで別の仲間と濃厚なSEX。
仲間内の恋愛はタブーだが、ヒロインは例外。
SEXしないとモチベーションが上がらない。妹がレイブされて殺されたときからだ。
SEXは、けっして怖いものじゃない。快楽だ。
それを確認して。この愉悦を知らずに殺された妹へのレクイエム。
仲間の女性からは、むしろ同情されている?
3.アジトを急襲されて捕まる。
憲兵隊で取り調べ。
裁判までラブキャンプに収監。レイブのための施設。
兵隊の性欲を処理することで、民間人への暴行が減っている。
「殺せ」
「わが国は法治国家だ。裁判抜きの処刑はできない。
おまえは要人だけでも10人以上殺している。
証拠固めに半年はかかるだろうな」
レイブ宣告に歯ぎしりするヒロイン。
しかし、希望でもあった。三か月後には……
4.屈辱的な身体検査。性病の厳重チェック。
施設内で女性は全裸。
監視の兵も「客」も、パンツひとつ。隠しカメラの徹底的な排除。
雑居房の中の、壊れた人形のような女性たち。
ふつうのゲリラの何十倍もの損害を与えたヒロインは特別待遇。
運動場で磔レイブ。家畜用の催淫剤を塗られて、強制的にイカされる。
イラマチオ併用で2人ずつ処理。
歯を立てたと言いがかりをつけられ、懲罰。
A案:鞭の数え打ち。途中で混乱させて数え間違い。やり直し。
B案:乳首クリ電撃拷問
C案:このシーケンス省略
5.ある日、初恋の彼(その頃は民族対立が激しくなかった)が「客」として訪れる。
愁嘆場ではないが、ちょいとスパイスのシーンを。
彼を憎みながら、憐憫も感じる。
監視役の言動から、彼が鎮圧部隊の大尉とわかる。
一斉蜂起で、おそらく殺される。
感情の交差。初恋の彼とのたった一度のSEX……
催淫剤の効果もあって、これまでにない激しさで悶えまくるヒロイン。
枚数の半分は4.で。
狙撃失敗のシーケンスは無し?
ご都合主義的名前
民族融和と西洋先進諸国への同化を目的に、公用語は英語、名前も英語風。
現地語の名前は差別的に使われる。
民族独立戦線側は現地語の名前に固執。
政府側はゲリラを現地語名で表わす。
収容所では番号
①②+5桁数字
①:P=妊娠,S=断種,N=その他
②:Aは血量25%以下
Bは血量50%以下
Cは血量50%超
Dは純血
Gはゲリラメンバー
②+数字は入墨(1文字10mm×15mm)
ヒロインは特別扱いのX:X10004
種別+管轄1桁+通し番号4桁
ジョティ・ミシュラ(ジョアンナ・ミラー) 妹はマラティ
♀ネハ、ニーシャ、シャルミラ
♂ジャギ、シャルマ、ラケス、ディル、アミット
バラート・アブラル(ロバート・ラルフス)
多数民族 サハディ 近親憎悪も?
少数民族 ラハディ
ジョティX10004/ニーシャG10380/ネハG10381
========================================
章立ての後は、On the Job Memoです。
架空の地域ということで、英語名前はそぐいません。けれど、丁稚揚げるのもしんどいしで。
主要人物だけはインド系の名前も紹介して、でも国策(創氏改名)で登録名は英語風ということにしました。
これはこれで、背景世界に色がついてきます。
ぶっちゃけ、現在は3.の後半ですが、すでにPLOTを逸脱しています。
最後の狙撃失敗が、なぜかテレビでは「国営銀行総裁暗殺される!」となっている。というストーリイにしました。これで、最後が当初PLOTにないドンデン返しへの伏線となります。
外国の傭兵会社の介入が、実は少数部族への味方(=革命/クーデター)ではなく、多数派部族(政府側)の味方になる。かもしれないという……最後まで、どっちに転ぶか、筆者にもわかりません。
4.冒頭の身体検査なんか、無し。
施設に収容されるや、ヒロインだけは『血抜き』と称して過酷な磔にかけられます。
両腕を水平に前に伸ばして、滑車で折り返した鎖と手錠が連結されます。鎖の反対側からは2本のテグス糸が伸びて、乳首を吊ります。腕を下ろせば乳首が千切れます。手首には錘も追加されてます。
しかし。これだけだと、ズルができます。二の腕を体側に引きつけて手首を上げていれば楽チンです。
そうはさせじと。肘にも別の鎖をつないで、これは滑車で折り返してクリトリスを括ります。上記のズルをすると肘が下がるのでクリが千切れます。
なおも。二の腕だけ伸ばして手首はL字形に上向きにすれば……させません。手首には、下から伸びている鎖もつなぎます。
腕を水平にまっすぐ伸ばしていない限り、乳首かクリか、それとも両方かが千切れます。
さらに。ついでだからと。1本柱を後ろ抱きにしてひざまずいた形の磔2柱が、玄関の飾りで日替わりです。加賀藩だったかの人間門松通年バージョンです。
身元引受人相談会(という名の奴隷オークション)で暴れた少女が2本棒のあいだでX字磔にされています。3本目の太い柱が股間を貫いています。オークションをぶち壊した懲罰で、全身鞭痕だらけです。しかも、この少女。一見すると白人です。外資系合弁会社の偉いさんの現地妻との間の私生児で、クォーターという設定を急遽丁稚揚げました。これまでは学校でも、会社の部長クラスあたりからもチヤホヤされていたのが、少数民族の血が混じっているとわかって投獄されて、しっぺ返しのごとく虐待されます。『16分の1の牝奴隷』と同じ構図です。
『真剣裸勝負』でイチャイチャしか書けなかった反動で、思い切りはっちゃけますぞ。
あと、PLOT最下段の記号。G10380とか。
Aは血量25%以下、Bは50%未満、Cは50%以上、Dは純血劣等民族です。
GはゲリラのG。血量に関係なく虐待の対象です。ヒロインは直接に何十人も殺しているので、特別待遇のXです。
数字は、最初の1桁がその収容者を捕らえた所轄(各地の警察や軍隊)で、つぎの4桁が各クラスごとの通し番号です。Dが最も多くなります。
さらに、追加記号にSとPがあります。Sは不妊手術済。Pは妊娠中。
Sは速やかにオークションにかけられます。
Pは出産後です。女児なら、将来の楽しみがあります。男児は……『廃物利用』されかねません。運が良ければ、性器切除されて、適切な時期に女性ホルモンを投与されて造膣手術を受けさせられます。
ふう。これまでに書いた作品のどれよりも残虐なシチュエーションです。
けっこ、ノッて書いています。
Interrupt Report 5 →
まずはPLOTを。
========================================
●現代外国内戦
ヒロイン
『砂の薔薇(新谷かおる)』のアイリーン・サンダースを少しだけ可憐にしたタイプ(性格、容姿とも)
初恋の彼
【へのへのもへじ】で十分。
1.廃ビルの屋上。伏射姿勢のヒロイン。スコープに浮かぶターゲット。
「妹の仇……」
銃声。スコープの中で、胸から血を噴き出しながら仰向けに倒れるターゲット。
仲間に守られて階段を駆け下りる。
車で逃走。射殺の瞬間を脳裡で反芻しながら、股間をまさぐるヒロイン。
アジトで仲間のひとりと濃厚なSEX。
吹き荒れる民族浄化の嵐。ヒロインの妹も、その犠牲となった。
スコープの向こうににいるのは、常に妹の仇。
でも、妹の仇討ちができるのも、あと三か月。
某国の援助を受けて一斉蜂起する。
ヒロイン側の指導者は民族融和を掲げている。
2.狙撃失敗。敵に追われながらの逃亡。
逃げ切ったエクスタシー。
アジトで別の仲間と濃厚なSEX。
仲間内の恋愛はタブーだが、ヒロインは例外。
SEXしないとモチベーションが上がらない。妹がレイブされて殺されたときからだ。
SEXは、けっして怖いものじゃない。快楽だ。
それを確認して。この愉悦を知らずに殺された妹へのレクイエム。
仲間の女性からは、むしろ同情されている?
3.アジトを急襲されて捕まる。
憲兵隊で取り調べ。
裁判までラブキャンプに収監。レイブのための施設。
兵隊の性欲を処理することで、民間人への暴行が減っている。
「殺せ」
「わが国は法治国家だ。裁判抜きの処刑はできない。
おまえは要人だけでも10人以上殺している。
証拠固めに半年はかかるだろうな」
レイブ宣告に歯ぎしりするヒロイン。
しかし、希望でもあった。三か月後には……
4.屈辱的な身体検査。性病の厳重チェック。
施設内で女性は全裸。
監視の兵も「客」も、パンツひとつ。隠しカメラの徹底的な排除。
雑居房の中の、壊れた人形のような女性たち。
ふつうのゲリラの何十倍もの損害を与えたヒロインは特別待遇。
運動場で磔レイブ。家畜用の催淫剤を塗られて、強制的にイカされる。
イラマチオ併用で2人ずつ処理。
歯を立てたと言いがかりをつけられ、懲罰。
A案:鞭の数え打ち。途中で混乱させて数え間違い。やり直し。
B案:乳首クリ電撃拷問
C案:このシーケンス省略
5.ある日、初恋の彼(その頃は民族対立が激しくなかった)が「客」として訪れる。
愁嘆場ではないが、ちょいとスパイスのシーンを。
彼を憎みながら、憐憫も感じる。
監視役の言動から、彼が鎮圧部隊の大尉とわかる。
一斉蜂起で、おそらく殺される。
感情の交差。初恋の彼とのたった一度のSEX……
催淫剤の効果もあって、これまでにない激しさで悶えまくるヒロイン。
枚数の半分は4.で。
狙撃失敗のシーケンスは無し?
ご都合主義的名前
民族融和と西洋先進諸国への同化を目的に、公用語は英語、名前も英語風。
現地語の名前は差別的に使われる。
民族独立戦線側は現地語の名前に固執。
政府側はゲリラを現地語名で表わす。
収容所では番号
①②+5桁数字
①:P=妊娠,S=断種,N=その他
②:Aは血量25%以下
Bは血量50%以下
Cは血量50%超
Dは純血
Gはゲリラメンバー
②+数字は入墨(1文字10mm×15mm)
ヒロインは特別扱いのX:X10004
種別+管轄1桁+通し番号4桁
ジョティ・ミシュラ(ジョアンナ・ミラー) 妹はマラティ
♀ネハ、ニーシャ、シャルミラ
♂ジャギ、シャルマ、ラケス、ディル、アミット
バラート・アブラル(ロバート・ラルフス)
多数民族 サハディ 近親憎悪も?
少数民族 ラハディ
ジョティX10004/ニーシャG10380/ネハG10381
========================================
章立ての後は、On the Job Memoです。
架空の地域ということで、英語名前はそぐいません。けれど、丁稚揚げるのもしんどいしで。
主要人物だけはインド系の名前も紹介して、でも国策(創氏改名)で登録名は英語風ということにしました。
これはこれで、背景世界に色がついてきます。
ぶっちゃけ、現在は3.の後半ですが、すでにPLOTを逸脱しています。
最後の狙撃失敗が、なぜかテレビでは「国営銀行総裁暗殺される!」となっている。というストーリイにしました。これで、最後が当初PLOTにないドンデン返しへの伏線となります。
外国の傭兵会社の介入が、実は少数部族への味方(=革命/クーデター)ではなく、多数派部族(政府側)の味方になる。かもしれないという……最後まで、どっちに転ぶか、筆者にもわかりません。
4.冒頭の身体検査なんか、無し。
施設に収容されるや、ヒロインだけは『血抜き』と称して過酷な磔にかけられます。
両腕を水平に前に伸ばして、滑車で折り返した鎖と手錠が連結されます。鎖の反対側からは2本のテグス糸が伸びて、乳首を吊ります。腕を下ろせば乳首が千切れます。手首には錘も追加されてます。
しかし。これだけだと、ズルができます。二の腕を体側に引きつけて手首を上げていれば楽チンです。
そうはさせじと。肘にも別の鎖をつないで、これは滑車で折り返してクリトリスを括ります。上記のズルをすると肘が下がるのでクリが千切れます。
なおも。二の腕だけ伸ばして手首はL字形に上向きにすれば……させません。手首には、下から伸びている鎖もつなぎます。
腕を水平にまっすぐ伸ばしていない限り、乳首かクリか、それとも両方かが千切れます。
さらに。ついでだからと。1本柱を後ろ抱きにしてひざまずいた形の磔2柱が、玄関の飾りで日替わりです。加賀藩だったかの人間門松通年バージョンです。
身元引受人相談会(という名の奴隷オークション)で暴れた少女が2本棒のあいだでX字磔にされています。3本目の太い柱が股間を貫いています。オークションをぶち壊した懲罰で、全身鞭痕だらけです。しかも、この少女。一見すると白人です。外資系合弁会社の偉いさんの現地妻との間の私生児で、クォーターという設定を急遽丁稚揚げました。これまでは学校でも、会社の部長クラスあたりからもチヤホヤされていたのが、少数民族の血が混じっているとわかって投獄されて、しっぺ返しのごとく虐待されます。『16分の1の牝奴隷』と同じ構図です。
『真剣裸勝負』でイチャイチャしか書けなかった反動で、思い切りはっちゃけますぞ。
あと、PLOT最下段の記号。G10380とか。
Aは血量25%以下、Bは50%未満、Cは50%以上、Dは純血劣等民族です。
GはゲリラのG。血量に関係なく虐待の対象です。ヒロインは直接に何十人も殺しているので、特別待遇のXです。
数字は、最初の1桁がその収容者を捕らえた所轄(各地の警察や軍隊)で、つぎの4桁が各クラスごとの通し番号です。Dが最も多くなります。
さらに、追加記号にSとPがあります。Sは不妊手術済。Pは妊娠中。
Sは速やかにオークションにかけられます。
Pは出産後です。女児なら、将来の楽しみがあります。男児は……『廃物利用』されかねません。運が良ければ、性器切除されて、適切な時期に女性ホルモンを投与されて造膣手術を受けさせられます。
ふう。これまでに書いた作品のどれよりも残虐なシチュエーションです。
けっこ、ノッて書いています。

Interrupt Report 5 →
お気に入りの写真(尋問1)
前回の記事:お気に入りの写真(拷問・折檻・躾の違い)→
折檻と似た状況にリンチがありますが。これはそのうち別建てにします。
リンチとなると、処刑まで行きつきます。さもなければ学校でのイジメの延長ですね。最近では初潮前の少女でさえ剛姦されて、それが画像や動画として流出するそうですから、どうにも淫惨です。濠門長恭テイストに合いません。そうされると分かっていて火中に飛び込むのは、ロリマゾですから別です。『いじめられっ娘二重唱』とか『淫乱処女のエロエロ・デビュー』です。
拷問の相方(?)は尋問ですね。
逮捕して連行して(別記事にします)、身元をチェックしたり顔写真を撮って指紋を採って、ついでに全裸を撮ってマン拓はどうしましょうか。
最初の尋問は、拷問とは別の意味でヒロインが恥辱にまみれるでしょう。厳しく拘束されずに、おそらく手錠まで外されて。
「直立不動。前を隠すな。脚を開いて」
自分の意志で屈辱のポーズをとらねばなりません。
両手を頭の後ろで組ませるのは、筆者の大好物です。完全無防備完全無抵抗。どこをどうされても姿勢を崩せません。崩せば懲罰です。時代設定によっては、腋毛を嬲れます。
拘束しての尋問。鞭ですこしくらい敲いても、まだ拷問の内ではありません。
右上の画像は「しゃべりたくないなら、しゃべれなくしてやるわよ」
右下になって「いっそ、下の口に聞いてやろうかしらねえ」さすがにこんな陳腐な科白は、筆者は使いません。と思います。
取り調べには女性係官が立ち会うというのも、むしろ被疑者には同性に嬲られるいや奻される屈辱になりかねません。
尋問が終われば留置所で休ませます。退屈でしょうから、遊んであげましょう。
被疑者が売春婦だったら、「ちょいといつもの仕事をしてくれや」
処女とかお嬢様なら……問答無用ですね。
抵抗したら、もちろん罪が重くなります。
凌辱に甘んじたら「色仕掛けで手心を加えてもらおうとした」と報告されます。
捕まったら最後、身も心もズタボロにされて――性務所で徴液か、強制労働兼慰安婦か、拷問吏のマゾ嫁になる運命です。
強制労働兼慰安婦は『偽りの殉難』です。昼は男並みの仕事をさせられて夜は蹴転(けころ=蹴り転ばして突っ込む)として扱われます。
マゾ嫁というのは。
2020年10月にリリースした『赤い冊子と白い薔薇』のオチです。
世間から嫌われている特高警察の若手には縁談も持ち込まれない。窮余の一策として、罪を丁稚揚げて娘を逮捕して。全裸尋問とか拷問は担当が変わる(みんなで愉しむ)が、処女を破って下の口に尋問するのは一人に限られています。娘が罪を認めれば、情状酌量となんとか不起訴で放免します。しかし、特高にしょっ引かれた娘には世間体とか親戚からのつまはじきとか。結婚どころかまともな職業にもつけません。親に勘当されて当然です。このあたり『非国民の烙淫』でも書きましたが。
そこで。「俺が貰ってやろうか」と、下の口担当官が親切に引き取ってやるわけです。その後、ほんとうにマゾ妻になるか、亭主を尻の下に敷くかまでは、筆者の知ったことではありません。
もっとも。複数ヒロインのうち、語り手となる主演女囚には別の運命が待っています。
それは……ヒ・ミ・ツです。
唯一神などと言って国家最高権力者の神性を否定するクリスチャン娘にいたっては公衆便女扱いで、スクラップになるまで壊され続けます。しかし、この娘は伊太利人神父とヤマトナデシコとのハーフなので、日独伊防共協定の障りにならないよう、こっそりと国外追放されます。濠門長恭のテーゼであるヒロイン救済です。
よろしければ、お買い上げのほどを
DLsite →
FANZA →
BOOTH →
BOOK☆WALKER→
Rakuten →
折檻と似た状況にリンチがありますが。これはそのうち別建てにします。
リンチとなると、処刑まで行きつきます。さもなければ学校でのイジメの延長ですね。最近では初潮前の少女でさえ剛姦されて、それが画像や動画として流出するそうですから、どうにも淫惨です。濠門長恭テイストに合いません。そうされると分かっていて火中に飛び込むのは、ロリマゾですから別です。『いじめられっ娘二重唱』とか『淫乱処女のエロエロ・デビュー』です。
拷問の相方(?)は尋問ですね。
逮捕して連行して(別記事にします)、身元をチェックしたり顔写真を撮って指紋を採って、ついでに全裸を撮ってマン拓はどうしましょうか。

最初の尋問は、拷問とは別の意味でヒロインが恥辱にまみれるでしょう。厳しく拘束されずに、おそらく手錠まで外されて。
「直立不動。前を隠すな。脚を開いて」
自分の意志で屈辱のポーズをとらねばなりません。
両手を頭の後ろで組ませるのは、筆者の大好物です。完全無防備完全無抵抗。どこをどうされても姿勢を崩せません。崩せば懲罰です。時代設定によっては、腋毛を嬲れます。

拘束しての尋問。鞭ですこしくらい敲いても、まだ拷問の内ではありません。
右上の画像は「しゃべりたくないなら、しゃべれなくしてやるわよ」
右下になって「いっそ、下の口に聞いてやろうかしらねえ」さすがにこんな陳腐な科白は、筆者は使いません。と思います。
取り調べには女性係官が立ち会うというのも、むしろ被疑者には同性に嬲られるいや奻される屈辱になりかねません。

尋問が終われば留置所で休ませます。退屈でしょうから、遊んであげましょう。
被疑者が売春婦だったら、「ちょいといつもの仕事をしてくれや」
処女とかお嬢様なら……問答無用ですね。
抵抗したら、もちろん罪が重くなります。
凌辱に甘んじたら「色仕掛けで手心を加えてもらおうとした」と報告されます。
捕まったら最後、身も心もズタボロにされて――性務所で徴液か、強制労働兼慰安婦か、拷問吏のマゾ嫁になる運命です。
強制労働兼慰安婦は『偽りの殉難』です。昼は男並みの仕事をさせられて夜は蹴転(けころ=蹴り転ばして突っ込む)として扱われます。
マゾ嫁というのは。
2020年10月にリリースした『赤い冊子と白い薔薇』のオチです。
世間から嫌われている特高警察の若手には縁談も持ち込まれない。窮余の一策として、罪を丁稚揚げて娘を逮捕して。全裸尋問とか拷問は担当が変わる(みんなで愉しむ)が、処女を破って下の口に尋問するのは一人に限られています。娘が罪を認めれば、情状酌量となんとか不起訴で放免します。しかし、特高にしょっ引かれた娘には世間体とか親戚からのつまはじきとか。結婚どころかまともな職業にもつけません。親に勘当されて当然です。このあたり『非国民の烙淫』でも書きましたが。
そこで。「俺が貰ってやろうか」と、下の口担当官が親切に引き取ってやるわけです。その後、ほんとうにマゾ妻になるか、亭主を尻の下に敷くかまでは、筆者の知ったことではありません。
もっとも。複数ヒロインのうち、語り手となる主演女囚には別の運命が待っています。
それは……ヒ・ミ・ツです。
唯一神などと言って国家最高権力者の神性を否定するクリスチャン娘にいたっては公衆便女扱いで、スクラップになるまで壊され続けます。しかし、この娘は伊太利人神父とヤマトナデシコとのハーフなので、日独伊防共協定の障りにならないよう、こっそりと国外追放されます。濠門長恭のテーゼであるヒロイン救済です。
よろしければ、お買い上げのほどを
DLsite →
FANZA →
BOOTH →
BOOK☆WALKER→
Rakuten →
Interrupt Report 3:真剣裸勝負
途中経過でなく事後報告です。
『Hypnotic Spy』をさらに下回る70枚(22680文字)です。かつての「SMセレクト」時代に匹敵する短さです。21世紀になって執筆した作品でこれより短いのは『DQ4ever』68枚が1本きりです。
今回は終盤に甘々の緊縛違和姦(和姦ではないが「強」というほどでもない)があるだけです。
細かな部分は書いているうちに変わりましたが、ともかくPLOTを紹介しておきます。
========================================
金山次郎右衛門
妙見流五代目
三千石の旗本(金山太郎左衛門)の弟。
仕官の口利きしてほしさに弟子になる者も多い。
幕府への仕官は無理。諸大名の江戸屋敷詰めなどに。
妻の清とは10年前に死別。後添えはもらわなかった。
清とそっくりに育った娘。「そっち」へ持っていくかはペンディング。
直女(なおめ)19歳。ひとり娘。次席師範代。師範代筆頭は空席。
ファザコンにするかもペンディング。
野中三次郎 50俵3人扶持の御家人の三男坊。少年時代に父親が鍋島藩の武士と知己に。
次席師範代。腕は直女にわずか劣る。
弟子は婦女が7人。
年少者11人
新弟子17人(うち7人は撓刀許可):入れ替わりが激しい。仕官推薦の見込みなし/直女を射止める見込みなし
古株(1年以上)33人。
68人。精勤は半数。
偶数日:午前中は初心者(三次郎)、婦女(直女)
午後からは自由稽古。
奇数日:午前は自由稽古。年少者は見学/素振り。
午後からは総稽古(道場主)。婦女は除く。
熱心な弟子は来ない日も自己鍛錬。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
色恋無用
四人の女子に懐剣術。
順手が基本。逆手は防御、あるいは必殺。
新弟子に教授中の野中に仕太刀を頼んで逆手防御からの刺殺。
昼餉。野中は道場の隅で弁当。直女は父親と。朝に作り置きの味噌汁と大根煮付け。
(通いの下女は夕餉の支度のみ)
昼からの自由稽古。直女が下級者、野中が上級者。
ただし、下位組に上級者が混じる、あるいはその逆も。月の初めで決める。
下位の者との稽古はむしろ上達の妨げ。ときおり独り型稽古。
この日は15+20。
直女も男と同じ姿。胸の晒しも無し。
上位組が終わってから下位組の清拭。直女も越中褌一本。
新参の二人。越中もっこり。直女にたしなめられて、ひとりが、なれなれしく。濡れ手拭いで打ち据えられて悶絶。
強辱夢想
入浴。もっこり無礼者への軽侮。直女目当ての入門者も少なくない。
だらしのない。手拭いの一撃などかわすか、いや、平然と受け止めて反撃するくらいの気迫が無いものか。
余裕綽々に峰打ちをくらわせて狼藉に及ぶ男――を夢想して、乳首勃起。冷水を浴びて正気に戻る。
男の顔が野中に重なる……
一本勝負
野中を婿に迎えて主席師範に就けたいのだが。
父上は、わたくしの誓い立てを御存知のはず。わたくしより弱い男を婿に迎える気はありません。
さて、きゃつはおまえより弱いかな。
実は打診して承諾を得ている。本気(怪我への配慮無用)で立ち会ってみろ。
総稽古の日。野中も直女も見所の両脇に端座して不動。
模範試合。
野中が打ち込み直女が受けるよりかわす試合運び。
引いた直後に鮮やかな小手。
「いっぽ……」
野中が体当たり。肩でこじって押し倒して、胸に顔を埋める。
「野中の勝ち!」
直女の抗議。
「未熟者。おのが衿を見よ」
咬み破られている。
「これが真剣の試合ならば、野中は両手を切断され、直女は首の血脈を咬み切られておる。死んだのはおまえだ」
「…………」
それは屁理屈。両手を斬り落とされて、即座に反撃などできない。
こちらも、とどめを差すまで気は抜かない。
憎からず思っている男の嫁になる嬉しさの百倍にもなる口惜しさ。
「直女。野中を婿に迎えよ。異存はないな」
「あいや、しばらく。おっしゃる通り、真剣なれば拙者は両手を斬り落とされました。いわば役立たずの身。このお話を受けるわけにはまいりませぬ」
直女、憤慨。
よろしいです。。そこまで真剣云々を言うのであれば……
身剣伝授
真剣勝負は掛かり稽古とはまるきり違う。
三年前の記憶。
「おまえは強くなりすぎた」 雷神会『シバキの刻』
越中褌一本で向き合う父娘。
父は刃引き。ただし、巻藁両断実演。寸止めはするが、腕の一本も折るやもしれぬ。
娘は真剣。父を斬りはしないかという不安も。
「おかしなもので、甲冑でもないのに衣服一枚で身を護れる気になる」
手も足も出なかった。
野中殿は、真剣の恐ろしさを知らぬのではないでしょうか。
雪辱左封
翌日の午後からの自由稽古。いつもより少ない。直女を諦めた者も?
道場清掃後。清拭前。左封じ。渡してドギマギ。清拭で野中を正視できない。付文でもあるまいし。
五日後に父は兄の家に泊る。
変幻二刀
深夜の道場。
素裸で真剣を構える男。うろたえる娘。
「わたしは女子供は殺しません」
「しかし、あなたは殺されないかぎり、負けを認めないでしょう」
屹立する魔羅。これぞ二刀流(トハ、タブン書カナイケレド)
魔羅に注意を奪われて、あっさり押し倒される娘。
抵抗する娘は、刀の下げ緒で手足を縛られる。
一日一死
たっぷりと時間をかけた愛撫。
「こ、このような辱め……殺されたほうがましです」
「女を殺すには手順が大事」
男のいう『殺す』が命のことではないと、さすがに感づく娘。
いっそうの屈辱。
実核を嬲られて感じてしまう。
縛めをほどかれても抵抗する気力を失っている。
いっそうの陵辱を期待する自分にうろたえる娘。
さんざんに蕩かされてからの貫通。
苦痛よりも充足感が大きい。
抽挿しながらの実核嬲り。高まっていく。
「あなたは……いったい、どういうお方なのです?」
快感に溺れまいとして頑張る娘。
「真剣勝負の経験もあるうえに、わたくしの知らない感覚をわたくしから引き出してしまう……」
「真剣勝負は、したことがありません」
「しかし、わたしは毎朝死んでいます」
「葉隠をご存知か。目覚めるごとに死ぬ修練をしておれば、何事にあたっても覚悟が定まるのです」
※葉隠れは江戸時代後期。「先祖代々の修行法」と。
「斬られて死ぬ瞬間を寝床の中で考えます。肌に迫る刃、肉を切られ骨を絶たれる痛みを頭に描きます」
「溺れ死ぬこともあります。崖から落ちるときも。狼の鋭い牙も知っています」
(女の扱い方までは想像もできないのでは?)
それについては、男は語らない。
感覚の波に押し上げられながら、男が抱いたであろう多くの女への嫉妬。
ぐっと子袋を突き上げられる感覚。
男が掌で下腹部を押さえながら、探るように抽挿。
どこかの一点を雁首がこすり、そこを手のひらで圧迫された瞬間。
一撃必殺処女昇天。
「これからは、あなたにも寝床の中で死ぬ修行をしてもらいますぞ」
「ただし朝ではなく、眠る前に」
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四つ割り竹刀は無かった時代。
袋撓(ふくろしない)の改良型。
一本竹を、刀身に相当するところは16に割り、刀身を模した革袋で包んだもの。
側面で打つと大きく撓うが、刃筋で打てば剛性が高い。
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それにしても。たった70枚で7章仕立てですか。長めの話だと全体で1章なのに。でもまあ、それだけ場面変換はありますけどね。なんだったら◇◇で区切るとかでもよかったのですが、電子書籍(PDF含む)では目次があればそこにジャンプできますから。

さて。こうなったら、亀甲縛りの勢いで2月予定『Snipe Ecstasy』と3月予定『人質姫牢虐譚』も書いておきましょうかしら。
なんとか時給千円のフルタイムアルバイトも見つかったことですし。
ちなみに1:今度は通勤15分です。通勤1時間半で時給1500円と、実質時給では200円の差でしかないです。
ちなみに2:娘はスナックでアルバイト(苦学生?)の時給1750円です。高給取りめ!
『Hypnotic Spy』をさらに下回る70枚(22680文字)です。かつての「SMセレクト」時代に匹敵する短さです。21世紀になって執筆した作品でこれより短いのは『DQ4ever』68枚が1本きりです。
今回は終盤に甘々の緊縛違和姦(和姦ではないが「強」というほどでもない)があるだけです。
細かな部分は書いているうちに変わりましたが、ともかくPLOTを紹介しておきます。
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金山次郎右衛門
妙見流五代目
三千石の旗本(金山太郎左衛門)の弟。
仕官の口利きしてほしさに弟子になる者も多い。
幕府への仕官は無理。諸大名の江戸屋敷詰めなどに。
妻の清とは10年前に死別。後添えはもらわなかった。
清とそっくりに育った娘。「そっち」へ持っていくかはペンディング。
直女(なおめ)19歳。ひとり娘。次席師範代。師範代筆頭は空席。
ファザコンにするかもペンディング。
野中三次郎 50俵3人扶持の御家人の三男坊。少年時代に父親が鍋島藩の武士と知己に。
次席師範代。腕は直女にわずか劣る。
弟子は婦女が7人。
年少者11人
新弟子17人(うち7人は撓刀許可):入れ替わりが激しい。仕官推薦の見込みなし/直女を射止める見込みなし
古株(1年以上)33人。
68人。精勤は半数。
偶数日:午前中は初心者(三次郎)、婦女(直女)
午後からは自由稽古。
奇数日:午前は自由稽古。年少者は見学/素振り。
午後からは総稽古(道場主)。婦女は除く。
熱心な弟子は来ない日も自己鍛錬。
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色恋無用
四人の女子に懐剣術。
順手が基本。逆手は防御、あるいは必殺。
新弟子に教授中の野中に仕太刀を頼んで逆手防御からの刺殺。
昼餉。野中は道場の隅で弁当。直女は父親と。朝に作り置きの味噌汁と大根煮付け。
(通いの下女は夕餉の支度のみ)
昼からの自由稽古。直女が下級者、野中が上級者。
ただし、下位組に上級者が混じる、あるいはその逆も。月の初めで決める。
下位の者との稽古はむしろ上達の妨げ。ときおり独り型稽古。
この日は15+20。
直女も男と同じ姿。胸の晒しも無し。
上位組が終わってから下位組の清拭。直女も越中褌一本。
新参の二人。越中もっこり。直女にたしなめられて、ひとりが、なれなれしく。濡れ手拭いで打ち据えられて悶絶。
強辱夢想
入浴。もっこり無礼者への軽侮。直女目当ての入門者も少なくない。
だらしのない。手拭いの一撃などかわすか、いや、平然と受け止めて反撃するくらいの気迫が無いものか。
余裕綽々に峰打ちをくらわせて狼藉に及ぶ男――を夢想して、乳首勃起。冷水を浴びて正気に戻る。
男の顔が野中に重なる……
一本勝負
野中を婿に迎えて主席師範に就けたいのだが。
父上は、わたくしの誓い立てを御存知のはず。わたくしより弱い男を婿に迎える気はありません。
さて、きゃつはおまえより弱いかな。
実は打診して承諾を得ている。本気(怪我への配慮無用)で立ち会ってみろ。
総稽古の日。野中も直女も見所の両脇に端座して不動。
模範試合。
野中が打ち込み直女が受けるよりかわす試合運び。
引いた直後に鮮やかな小手。
「いっぽ……」
野中が体当たり。肩でこじって押し倒して、胸に顔を埋める。
「野中の勝ち!」
直女の抗議。
「未熟者。おのが衿を見よ」
咬み破られている。
「これが真剣の試合ならば、野中は両手を切断され、直女は首の血脈を咬み切られておる。死んだのはおまえだ」
「…………」
それは屁理屈。両手を斬り落とされて、即座に反撃などできない。
こちらも、とどめを差すまで気は抜かない。
憎からず思っている男の嫁になる嬉しさの百倍にもなる口惜しさ。
「直女。野中を婿に迎えよ。異存はないな」
「あいや、しばらく。おっしゃる通り、真剣なれば拙者は両手を斬り落とされました。いわば役立たずの身。このお話を受けるわけにはまいりませぬ」
直女、憤慨。
よろしいです。。そこまで真剣云々を言うのであれば……
身剣伝授
真剣勝負は掛かり稽古とはまるきり違う。
三年前の記憶。
「おまえは強くなりすぎた」 雷神会『シバキの刻』
越中褌一本で向き合う父娘。
父は刃引き。ただし、巻藁両断実演。寸止めはするが、腕の一本も折るやもしれぬ。
娘は真剣。父を斬りはしないかという不安も。
「おかしなもので、甲冑でもないのに衣服一枚で身を護れる気になる」
手も足も出なかった。
野中殿は、真剣の恐ろしさを知らぬのではないでしょうか。
雪辱左封
翌日の午後からの自由稽古。いつもより少ない。直女を諦めた者も?
道場清掃後。清拭前。左封じ。渡してドギマギ。清拭で野中を正視できない。付文でもあるまいし。
五日後に父は兄の家に泊る。
変幻二刀
深夜の道場。
素裸で真剣を構える男。うろたえる娘。
「わたしは女子供は殺しません」
「しかし、あなたは殺されないかぎり、負けを認めないでしょう」
屹立する魔羅。これぞ二刀流(トハ、タブン書カナイケレド)
魔羅に注意を奪われて、あっさり押し倒される娘。
抵抗する娘は、刀の下げ緒で手足を縛られる。
一日一死
たっぷりと時間をかけた愛撫。
「こ、このような辱め……殺されたほうがましです」
「女を殺すには手順が大事」
男のいう『殺す』が命のことではないと、さすがに感づく娘。
いっそうの屈辱。
実核を嬲られて感じてしまう。
縛めをほどかれても抵抗する気力を失っている。
いっそうの陵辱を期待する自分にうろたえる娘。
さんざんに蕩かされてからの貫通。
苦痛よりも充足感が大きい。
抽挿しながらの実核嬲り。高まっていく。
「あなたは……いったい、どういうお方なのです?」
快感に溺れまいとして頑張る娘。
「真剣勝負の経験もあるうえに、わたくしの知らない感覚をわたくしから引き出してしまう……」
「真剣勝負は、したことがありません」
「しかし、わたしは毎朝死んでいます」
「葉隠をご存知か。目覚めるごとに死ぬ修練をしておれば、何事にあたっても覚悟が定まるのです」
※葉隠れは江戸時代後期。「先祖代々の修行法」と。
「斬られて死ぬ瞬間を寝床の中で考えます。肌に迫る刃、肉を切られ骨を絶たれる痛みを頭に描きます」
「溺れ死ぬこともあります。崖から落ちるときも。狼の鋭い牙も知っています」
(女の扱い方までは想像もできないのでは?)
それについては、男は語らない。
感覚の波に押し上げられながら、男が抱いたであろう多くの女への嫉妬。
ぐっと子袋を突き上げられる感覚。
男が掌で下腹部を押さえながら、探るように抽挿。
どこかの一点を雁首がこすり、そこを手のひらで圧迫された瞬間。
一撃必殺処女昇天。
「これからは、あなたにも寝床の中で死ぬ修行をしてもらいますぞ」
「ただし朝ではなく、眠る前に」
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
四つ割り竹刀は無かった時代。
袋撓(ふくろしない)の改良型。
一本竹を、刀身に相当するところは16に割り、刀身を模した革袋で包んだもの。
側面で打つと大きく撓うが、刃筋で打てば剛性が高い。
========================================
それにしても。たった70枚で7章仕立てですか。長めの話だと全体で1章なのに。でもまあ、それだけ場面変換はありますけどね。なんだったら◇◇で区切るとかでもよかったのですが、電子書籍(PDF含む)では目次があればそこにジャンプできますから。

さて。こうなったら、亀甲縛りの勢いで2月予定『Snipe Ecstasy』と3月予定『人質姫牢虐譚』も書いておきましょうかしら。
なんとか時給千円のフルタイムアルバイトも見つかったことですし。
ちなみに1:今度は通勤15分です。通勤1時間半で時給1500円と、実質時給では200円の差でしかないです。
ちなみに2:娘はスナックでアルバイト(苦学生?)の時給1750円です。高給取りめ!
Hypnotic Spy 本日発売!
執筆時期で見ると、ほぼ10年ぶりの3万文字未満です。短編です。92枚です。
ほぼ全編が責め場です。某御中(御大未満)がいうところの「9割までが責め場であるべし」に準拠しちゃいました。
しかし、反省点もありますね。
一般のエロ小説では凸と凹とが嵌合摺動するだけ(変奏として凹と凹、□(ツルペタ)と凸……)だが、SMは千変万化の責めがある――とはいえ、妄想の許容範囲もありマンネリ化してきたのは否めません。結局。逆さ吊り水責め+鞭打ちとか、コンビネーション技に頼ったり、許容限界すれすれまで性器破壊に突き進んでみたり(今回も無事修復されます)。
Inturrupt Report →
ぶっちゃけ。原稿用紙92枚(本文)で税込み220円(2.39円/枚)は、他サークルに比べればそんなものかもしれませんが。
『縄と鞭の体育補習』609枚で550円(0.90円/枚)や『公女陵辱』196枚で220円(1.12円/枚)などと比べるとコスパは50%未満です。まあ『槍姫千本突き』78枚で220円という例もありますが。
とはいえ。ショートショートも長編も(創作的活動としての)労力は同じと星新一(尊称を思いつかないほど偉大)も言っておられますので。
どうぞお買い上げください。です。
もっとも。ZSSS(Zero Sum Short Stories)が何本かまとまったら合本をお徳用価格でリリースする計画です。気の長いユーザー様は、それを待つのもありかもですが、予定は未定です。
しかも。現在執筆中はJSSS(Japanese Samurai Syoujo Shrot)です。以後もZSとJSを交互に書いて、かつ、気力が復活したら、これまでの長いやつ(SMツアー、昭和集団羞辱史、ヒロイン戦記、ショタマゾ)なども書きますから、合本は統一性を持たせるためにZSとJSは別立てにしますから……合本が出るのはいつのことやら。です。
DLsite→
FANZA →
BOOTH →
どうでもいいことですがの①。ZSSSは「シリーズ」としては各サイトに登録していません。
どうでもいいことですがの②。JSSSは内部識別符号です。上電時にはZSSSに一括します。
ほぼ全編が責め場です。某御中(御大未満)がいうところの「9割までが責め場であるべし」に準拠しちゃいました。
しかし、反省点もありますね。
一般のエロ小説では凸と凹とが嵌合摺動するだけ(変奏として凹と凹、□(ツルペタ)と凸……)だが、SMは千変万化の責めがある――とはいえ、妄想の許容範囲もありマンネリ化してきたのは否めません。結局。逆さ吊り水責め+鞭打ちとか、コンビネーション技に頼ったり、許容限界すれすれまで性器破壊に突き進んでみたり(今回も無事修復されます)。
Inturrupt Report →
ぶっちゃけ。原稿用紙92枚(本文)で税込み220円(2.39円/枚)は、他サークルに比べればそんなものかもしれませんが。
『縄と鞭の体育補習』609枚で550円(0.90円/枚)や『公女陵辱』196枚で220円(1.12円/枚)などと比べるとコスパは50%未満です。まあ『槍姫千本突き』78枚で220円という例もありますが。
とはいえ。ショートショートも長編も(創作的活動としての)労力は同じと星新一(尊称を思いつかないほど偉大)も言っておられますので。
どうぞお買い上げください。です。
もっとも。ZSSS(Zero Sum Short Stories)が何本かまとまったら合本をお徳用価格でリリースする計画です。気の長いユーザー様は、それを待つのもありかもですが、予定は未定です。
しかも。現在執筆中はJSSS(Japanese Samurai Syoujo Shrot)です。以後もZSとJSを交互に書いて、かつ、気力が復活したら、これまでの長いやつ(SMツアー、昭和集団羞辱史、ヒロイン戦記、ショタマゾ)なども書きますから、合本は統一性を持たせるためにZSとJSは別立てにしますから……合本が出るのはいつのことやら。です。
DLsite→
FANZA →
BOOTH →
どうでもいいことですがの①。ZSSSは「シリーズ」としては各サイトに登録していません。
どうでもいいことですがの②。JSSSは内部識別符号です。上電時にはZSSSに一括します。