Progress Report 1:昭和集団羞辱史:物売編(夜)

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 さあて。『ロリくのいち』が終わりました。
 作品としてのタイトルは『逝かされたって口は割らない』ですが、『ロリくのいち』のほうが内容ズバリで語呂もよろしい。しかし筆者としては、これをタイトルには出来ません。タイトルではなくジャンルだという問題もありますが。歴史的ミスマッチです。『万延元年のフットボール』はミスマッチをマッチングさせる荒業ですが。『信長のシェフ』は、タイトルからタイムスリップと見当がつきますが。

 Midship!

 そういう次第で、7月初っ端で中断していたこいつ・・・の再開です。
 紹介するなら、やはりG線上でアレヤコレヤ出来るシーンがよろしいですな。


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   父を助けて

 その夜は父と別れて寮へ戻った。翌日は朝から、門限破りの反省文を書いて、約束の午後一時には駅で待ち合わせて。
 東西に並んだ繁華街というより夜の街の真ん中を突き抜けて、道幅で見れば二倍の商店街が南北に走っている。和代が連れられて行ったのは、商店街の北端に建っている五階建てのビルだった。
 一階は『スーパー・マルタン』で、二階はその運営会社らしい『株式会社丸単』、三階には『中尾歯科』と『かまた小児科』、四階は『小田中総業』、五階には『有限会社富武土建』の看板が出ている。
 エレベーターで五階へ。すぐ目の前に一面の壁と頑丈なドア。昭大が呼出ブザーを短く二度鳴らして、二秒ほど待ってから今度は長く押した。ドアの向こうに人の気配が立って、覗き穴で来客を見極めていたのだろう、ふた呼吸も置いてからドアが開いた。
 小部屋のドアが左右に並ぶ通路の突き当たりが、また大きなドアで『社長室』の金文字。
 部屋の奥には神棚が祀ってあり、右奥には鎧兜が飾られている。左のソファーの前には頭付き虎皮の敷物。そして、神棚の下の豪華なデスクには、和代の目から見ても『お兄さん』と呼べそうな若い男が座っていた。仕立の良さげな縦縞の背広を着て、けれどネクタイは締めていない。慎太郎刈りのハンサム。年齢といい風貌といい、社長室のイメージとは真反対だった。
「こちらは、富武組の二代目……」
「富武土建だ」
 和代に紹介しようとした昭大を、若い男が遮った。
「失礼しました。富武土建の社長代行をなさっている、富武勝雄さんだ」
 あっと……和代は心当たった。就職してからわずか三週間の間だけでも、何度か耳にしていた。本州の西半分を席巻しているのは菱口組というヤクザだが、この県では富武組が頑張っている。十年前の庄内工場の労働争議を力で抑え込んだのか富武組だったし、最近では工場長の愛人にされかけた女工を本社との談判で救けてくれたのも富武組だった――と、噂に聞いていた。
「これは、私の娘で和代といいます。こいつを写真のモデルに使ってやっちゃくれませんでしょうか」
 ひと回りは年下の青年にへりくだる父を、和代としては見たくなかったのだが。この人にはそれだけの実力があるんだろうなと、そうも思うのだった。
「できましたら、こいつの写真は私の専売にさせていただきたいのですが」
「それなら、自分でカメラマンも相手役も手配して、焼き増しも自分でするんだな」
 ぴしゃりと、男が撥ねつけた。
「ただし、モデル代は弾むぞ。三万出そう」
 それだけあれば、借金の一割を返せる。月々の利払いが千五百円ずつも軽くなる。一年間で一万八千円。それだけ元金の返済にまわせるから……完済までどれくらい短くなるかは、咄嗟の暗算では解けなかった。けれど、三万円といえば給料の二か月分。
「それで、いいです。お願いします」
 ためらっている父に代わって、和代が返事をした。
「気風のいいお嬢ちゃんだな。そうだ、親父さんの商売を手伝っちゃみないか。『私が写真のモデルです』って、横にくっついてれば売れ行きが違うぞ。いっそ、写真の裏にサインするとか……お嬢ちゃんに度胸があるなら、マン拓も面白いな。五百円くらい上乗せしても構わん。それは丸々取り分ってことにしてやるよ」
 最後のほうは明らかに、昭大に向かって話していた。
「は、はあ……ありがとうございます」
「あのう……まんたくって、なんでしょうか?」
 土日に父の仕事を手伝うくらいは構わないけれど。サインをするなんて、女優さんになったみたいで、いかがわしい写真だけど、ちょっぴりワクワクするけれど。それよりも度胸が要るまんたくって、なんだろう。とんとん拍子に話が進んでいくと不安になった。
「それは、撮影のときに教えてやるよ。それでいいな、大崎」
 娘に余計なことを吹き込むんじゃないぞと、勝雄が釘を刺した。とまでは、和代には分からなかったのだが。
 勝雄は子分――ではなく、社員を呼びつけて。てきぱきと撮影の段取りを付けた。カメラマンが呼び出されて、『絡み』の相手役はその場に居合わせた社員たち。スタジオは社内の一室。
「娘も父親に見られていちゃ羞ずかしいだろう。三時間ばかり、パチンコでもしていろ」
 千円札を押し付けて、昭大をビルから追い出した。
「なにも取って食おうってわけじゃない。処女だったな。約束通り、真似事で済ましてやる。おまえは裸になって、ちょいと股を開いてくれりゃあ、それで終わるんだから」
 女、それも若い生娘にとっては一大事を、勝雄は気軽に言ってくれるのだった。

 場所を『応接室』に移して、いよいよ撮影が始まる。
 和代は当番で工場の応接室を掃除したこともあったが。その何倍も広い。『応接室』とは名ばかりで、こういったことにも、リンチや拷問や強女女にも使う部屋だとは、和代の知るところではない。今は壁一面にピンクのカーテンが張り巡らされて、小ぢんまりとした応接セットは部屋の隅に片付けられて、床には二枚の敷布団が並べられている。
「まずは脱ぐところから撮っていこう」
 和代をソファーに座らせて、カメラマンがごつい一眼レフを構える。その横にはレフ板を持った助手。なんだか本物のモデルになったみたいだと、敢えて和代はそっちへと思考を向けた。
 それにしても、だだっ広い部屋が狭く感じられる。カメラマンと助手の他に、三人の若い男たち。そして、社長代行の富武勝男。三人の男たちは髪形も服装も違うが、いかにもヤクザっぽい雰囲気を漂わせている。勝雄は彼らよりもずっと上品で、それでいて噴火したら凄まじい休火山のように、和代には思えた。
 ソファーに座ったまま、カメラマンの指示に従ってカーデガンを脱ぎ、ブラウスを脱いで。それだけで、和代は指をわななかせている。
 立ち上がってスカートを脱ぎ、スリップを足元に落として。
 カシャ、シャクン。カシャ、シャクン……シャッターが切られ、フィルムが巻き上げられて。
 和代がブラジャーとパンティだけになったところで、カメラマンはフィルムを交換した――ふりをして、実は初めてフィルムを装填した。五枚組せいぜい十枚組のエロ写真で、脱衣の過程など不要なのだ。
 カシャ、シャクン。下着姿で立つ和代の姿がフィルムに写し撮られたが、はたして商品になるのかは疑わしい。
「オッケー。それじゃブラジャーを外そうか」
 和代は意を決して、手を背中にまわした。けれど、指先が震えてホックをつかめない。顔も緊張で強張っている。
「こりゃあ、駄目ですね。絵になりませんよ」
 実は最初から打ち合わせている通りの台詞を、カメラマンが勝雄に向かって言う。
「では、企画を変えよう。和代ちゃんだったね。これを着なさい」
 勝雄から渡されたのはセーラー服だった。この春まで和代が着ていたものより、どことなく垢抜けている。のも道理、有名な私立女学校の制服だった。少なくとも県内では、一目で見分けられる。
「これで三つ編みお下げだったら錦上花を添えるところだが、無い物ねだりをしてもしょうがないか」
 二か月前だったら、和代は勝雄の言う錦上花なのだったが、電気機器の組立工場で働くには髪が長いと不便なので、会社の指示通りに短くしていた。
 セーラー服に着替えた和代を、三人の男たちが取り囲んだ。
「ここからは、無理して笑顔を作る必要もない。和代ちゃんの思う通りに振る舞っていいぞ」
 勝雄までコンパクトカメラを持って、カメラマンとは別のアングルから撮影するらしい。
「それじゃ。よーい、アクション!」
 勝雄がおどけた口調で言うと。
 ぱしん。正面に立っている男が、不意に和代の頬を張った。
「きゃっ……」
 和代は頬を手で押さえて後ずさった。学校で先生に叩かれたほども痛くなかったが、まったく予期していなかっただけに衝撃は大きかった。
 別の男が背後に回り込んで和代を羽交い絞めにして。頬を張った男がセーラー服の胸当を毟り取った。
「無言じゃ雰囲気が出ない。それらしい台詞を言え」
「それもそうですね」
 頬を張った男が、手を止めて頭を掻いた。笑っている。
 それを見て和代は、もしかしてこれはお芝居なのかと気づいた。暴漢に襲われている女 学生。それなら、無理に笑顔を作らなくてもいい。でも、ほんとうにお芝居で済むんだろうか。
「それじゃ、仕切り直して……」
 照れ臭そうに男が言って、そこでドスの利いた口調に改めた。
「おとなしくしてれば、もう暴力は振るわない。分かったな」
「棒の力は、たっぷり振るわせてもらうけどな」
 見物している三人目の男が半畳を入れた。
「真面目にやれ」
 勝雄が苦笑しながら叱る。
「へい。それじゃ、俺っちはこっちを」
 和代の横にしゃがみ込んでスカートをずり下げた。
「いやっ……」
 お芝居でもなんでも、たとえ一度は下着姿まで晒していても、服を脱がされるのは乙女の本能が拒んだ。スカートを引き戻そうとして、またビンタを張られた。やっぱり、そんなに痛くなかったので、これはお芝居だと確信できたのだが。
 スカートをずり下げられ、セーラー服の脇ファスナーを開けられて。羽交い絞めのままだから脱がされはしなかったが。スリップを引き千切られ、ブラジャーは胸の上にたくし上げられて。布団の上に押し倒された。羽交い絞めにしていた男が、和代の両手を頭上に引き上げて手首を押さえ込んだ。
 お芝居だと自分に言い聞かせても、やっぱり怖い。和代は悲鳴を上げる余裕もない。
 セーラー服を頭から引き抜かれたが完全には脱がされず、袖は腕に絡まったまま。
 頬を張った男かお調子者の方かは分からないが、男の手がパンティを両手でつかんでビリビリと引き千切った。
「もっとセーラー服を上げろ。それでは顔が隠れる」
 勝雄がのんびりとした口調で指示を出して、即座に実行される。完全に露出した顔に向けて、勝雄がシャッターを切る。
「絵面(えづら)が淋しいな。パンツを口に押し込め」
 それも直ちに実行された。
「んんん……」
 口に物を詰められるなんて、生まれて初めての体験だった。言葉を封じられて、言いようのない不安に襲われた。押し出そうと試みることすら思いつかない。
 スカートを脱がしたお調子者が、和代の両足をつかんで左右に広げさせる。その中心を狙って、カメラマンが立て続けにシャッターを切る。
 羞ずかしいところを見られている、写真に撮られている。かああっと全身が熱く火照った。
 その一方で、男たちを失望させていないだろうかと、「絵にならない」と言われないかと恐れていた。和代の淫毛は薄い。ふっくらと盛り上がった土手の上半分に濃い目の産毛が生えているだけだ。さっき(ちらっと)見た写真のモデルとは大違いだった。
 しかし、それを指摘する者は居なかった。どころか。
「すげえな。小っちゃいくせに、つんと盛り上がってやがる」
 ビンタを張った男。いうならば彼が主演男優だろう。卑猥な言い方だが、誉め言葉に聞こえなくもなかった。誉めながら――和代の乳房をつかんだ。
「いあいっ……」
 和代は反射的に叫んでいた。口に詰め込まれたパンティのせいで声はくぐもっていたが、相手には通じたようだ。
「痛いか……これでもか?」
 男はいったん乳房から手を放すと、今度は膨らみの外から掌で包み込むようにして、親指の腹で乳首をこすった。
「あ……」
 鋭い針に刺されたようなくすぐったさを感じて、和代は戸惑いの声を漏らした。痛いのだけれど、くすぐったい。くすぐったいのだけれど……乳房全体が粟立つような感覚が生じて、それが胸全体に広がっていく。
「へっ。いっちょ前に感じてやがる。おっ勃ってきたぜ」
 和代自身、乳首が固くしこるのを自覚している。だけでなく、腰の奥がもどかしく疼き始めた。それは『エッチな事』を考えたときと同じだとも理解している。
「こいつは、ほんとにぶち込んでもいけそうだな」
 勝雄がレンズ越しに股間を覗き込んでつぶやいた。
「へえ。もしかして……」
 主演男優が乳房から手を放すと股間をまさぐって……
「も゙お゙お゙っ……!」
 乳房をつかまれたときよりもずっと切迫した悲鳴を和代があげた。
「なるほど、濡れてますぜ。ひょっとして、今のは善がり声か、おい?」
 後半は和代に向かって言いながら、股間に突き立てた指をぐりぐりと抉った。
「も゙お゙、も゙お゙お゙っ……あえええ」
「それくらいにしといてやれ。せっかくの処女膜だ。傷つけちゃあ、後々の値打ちが下がる」
 向こうから飛び込んできた獲物をエロ写真の被写体にするだけでは飽き足らず、勝雄はその先のことまで考えているのかもしれない……などと、和代が気づくはずもなかった。
「前戯まではじゅうぶんに撮りましたよ。ぼつぼつ本番……おっと、疑似でしたね。疑似本番をお願いしますよ」
「ええっ、もうすこし……いや、はいです」
 主演男優が不服そうな顔をしたが、勝雄に睨まれてしょげ返った。そのせいか。いったん和代から離れて着衣を上下ともに脱いで全裸になったのだが、『棒の力』がうなだれていた。
「ええと……」
 主演男優が和代を見下ろして。扱かせるなり握らせるなりさせたかったのだろうが、いわゆる自力更生で準備を整えた。
「このシーンで最後だ。もうちょっとだけ辛抱してくれよ」
 意外と優しい言葉を勝雄に掛けられて、和代はすこしだけ安心したのだが。
「むうう……?!」
 開いて押さえつけられていた足を男の肩に担ぎ上げられて、和代は羞恥に身悶えた。これまでだって、開脚の中心をレンズに覗き込まれたり、さんざん羞ずかしい思いをしていたのだが、足を持ち上げられ腰を浮かされては、もろに股間の奥まで見られてしまう。おころか、肛門までレンズに捉えられているかもしれない。
カシャ、シャクン。カシャ、シャクン。立て続けにシャッターが切られる。
 カメラアングルを考えて身体を引いていた男が、いよいよ和代にのしかかってきた。
 股間の割れ目を固くて太くて熱い物がつつく。
「む う う っ……い゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」
 犯される。狂乱した和代は腰を激しく揺すって逃れようとしたのだが。
「ついでに、他の体位もやっときますかい?」
「そうですね。バックとかフェラチオとか。それは他のお二人にお願いしましょうか」
 強女女の現場だったら有り得ない、事務的で冷静な遣り取り。
 和代の足は布団の上に戻されて、口に詰め込まれていたパンティも引っ張り出された。
 主演男優は裸体のまま引き下がって、急いで服を脱いだ次の男が和代に向かい合った。和代を羽交い絞めにした男だった。
「そんじゃ、四つん這いになっちくれよ」
 なにが「そんじゃ」なんだろうか。約束を守ってもらえると分かって心に裕りのできた和代は、男の身勝手な言葉を可笑しく思った。四つん這いになった後ろから写真を撮られると、それまでとは違った卑猥さが醸し出されるとまでは気づかずに、言われた通りのポーズを取った。
「やっぱり、強女女してるんだからな」
 羽交い絞めの男は和代の右手をつかんで背中へねじ上げた。
「こっちのほうが、それらしく見えるぜ」
 突っ張っている左手を払いのけられて、肩が布団に着くまで押し下げられた。
 やはり、男が身体を離した位置で数枚撮影されてから――股間に怒張を押し当てられた。最初の時とは違って、淫唇を掻き分けて怒張が潜り込んでくる。けれど、多分ここが穴なんだと分かる位置で止まって、それ以上は押し挿れられなかった。
 最後に男優がお調子者に替わって。今度は布団の上に正座させられた。
「脚を開いてくれよな」
 膝の間に爪先を割り入れて開脚させ、その中に立って、男はさらに前へ進む。和代は直角近くまで脚を開かされた。
「こちょこちょ……」
 男が足の指で和代の股間をくすぐる。
「ひどい……」
 男性器を押し付けられるより、よほど屈辱的だった。それまでは堪えていた涙が、頬を伝った。のを、すかさずカメラが写し撮る。
「はい、あーん」
 男は勃起を和代の唇に近づけた。
 フェラチオという行為があることくらい、和代も知っている。でも、そんなのは男女が結ばれて、いっそう深い仲になって、そこから先のことだと思っていた。
「…………」
 和代は顔をそむけて、縋りつくような眼差しで勝雄を見上げたのだが。
「口の中にゃ、処女膜なんてないからな。どうってこともないだろ」
 この当時、性交とは男性器を女性器に挿入することのみに限定解釈されていた。それ以外の行為を男が女に強制しても、暴行とか強制猥褻は成立しても、少なくとも強女女罪には問われなかったのである。
「お願いです。これも真似事で済ませてください」
「マンコと違って、誤魔化しようがないぜ。せっかくここまで頑張ったんだ。覚悟を決めろ」
「でも、でも……」
 和代にしてみれば。自分の体内に男性器を突っ込まれるという意味では、性器の結合も口淫も根本的な違いはなかった。いや、不潔な部位と不潔な部位とが交わる『せっくす』よりも、ずっと卑猥で淫らで背徳的な行為だった。
「てめえ、甘やかしてりゃあ、付け上がりやがって」
 勝雄は持っていたコンパクトカメラを主演男優に手渡すと。和代の髪をつかんで牛蒡抜きに立ち上がらせた。右手を振り上げて。
 ばしん、ばしん。部屋中に響く音を立てて往復ビンタを張った。髪の毛をつかまれていても、和代の顔が左右に大きく振れた。
「きゃあっ……!」
「おい、今のは撮ったか?」
「あ……うっかりしていました」
「てへへ。俺もです」
「ちっ、気が利かねえな。よし、もう一回だ」
「ごめんなさい。もう叩かないで!」
 和代が金切り声を上げた。
「ちゃんとやります。赦してください」
 無意識裡に両手を上げて交差させて顔をかばいながら、和代は赦しを乞うた。
「分かりゃあ、いいんだ」
 勝雄は和代を布団の上に投げ出して、預けていたカメラを取り返した。
「それじゃ、撮り直しだ」
 再び開脚正座をさせられ、半勃ちまで萎えた性器を口唇に押し当てられて。和代は泣きじゃくりながら口を開けて、それを受け容れた。
 でろんとした生温かい蒟蒻のような棒を口中に含んで、息を止めていても男の獣じみた体臭が鼻腔を刺激する。一方、男性器そのものは、それほど味がしなかった。
 なあんだ……たった、これだけのことだったんだ。拍子抜けする思いだったが。
「最初からあれこれは出来ないだろうし、したところでカメラには写らないからな。構わないから、ガシガシ突っ込んでやれ」
 勝雄に促されて。男は和代の頭を両手でつかむと、怒張を口中深く突き挿れはじめた。
「む……ぶうう、んんんん……」
 一突きごとに、口の中で怒張が固く太くなっていく。それで喉の奥を突かれて、吐き気が込み上げてきた。
「歯を立てるなよ。けど、もっとしっかり口を閉じていろ」
 男は勝手なことを言いながら、和代の口をただの穴として乱暴に扱った。
「んんん……むぶっ……んんん」
 激しく頭を揺すられて和代は、これまでに経験したもっとも酷い乗り物酔いの十倍は気分が悪くなった。耐えられずに目をつむると、もっとひどくなる。
 吐いたりしたら、もっと厳しく折檻されると、本能的に悟って――和代は目の前で激しく動く男の腹と淫毛とを、見るともなしに眺めていることしかできなかった。
 やがて、男の腰遣いがいっそう荒々しくなって。
 口中の肉棒がびくびくっと痙攣するのを感じると同時に、熱い衝撃が上顎の奥に叩きつけられた。プールの塩素臭と魚のアラの生臭さとが混じったような異臭が脳天まで突き抜けた。
 男が和代の頭を突きのけた。
「うげえええ……」
 和代は口中に溜まっている汚物を吐き出して、ひとしきり嘔吐(えず)いた。
 カメラが、引いた位置からその様までフィルムに写し撮った。
 ぱさっと、バスタオルが肩に掛けられた。
「よく頑張ったな。迫真の写真になるぞ」
 勝雄が猫撫で声で和代をいたわる。
 迫真の写真とは、それだけ卑猥だという意味だろうとは、和代にも見当はつくのだが。なぜか屈辱には感じなかった。
 たくさん売れて、早く借金を返せればいいな――と、それだけを考えるようにした。
 勝雄のねぎらいは言葉だけではなかった。約束は三万円のモデル料だったが、さらに一万円をはずんでくれたのだった。とはいえ、実際に手渡されたのは一万円だけで、残りの三万円は借金と棒引きにされたのだから、勝雄としてはちっとも懐が痛まないのだが。
 その一万円を和代は父に差し出したのだが、さすがに良心が咎めるのだろう、昭大は半分の五千円しか受け取らず、半分は和代の小遣いにさせたのだった。半分でも娘の恥辱の代償を我が物にしたというその行為は、客観的には非難されて然るべきものではあったろうが、和代としては一年半ぶりに父からお小遣いをもらったような気分になったのだから、脳天気といえば底無しの脳天気ではあった。

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集団羞辱物売編(夜)紹介図
 実は、ヒロイン(和子あらため和代)の性格が、再開後はいっそう奔放になってきました(上記は中断直前の部分です)。
 『ロリくのいち』のヒロインの性格を引きずってる感じです。
 ふう……。何本もの作品を併行執筆する売れっ子作家さんとか、何十年も後になって続編(たとえば『銀河帝国の興亡』とか『ガラスの仮面』とか)を書く作家さんは、端倪すべからず非ざる然るべき(つまり?)ですなあ。


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Pressing Report Final:逝かされたって口は割らない

 脱稿しました。8万1千文字(247枚)。
 最後のドンデンでは、上杉領で根絶やしにされた「草」の身内が、ハルの裏切りのせいだと思い込んで、報復の拷問をする――というシーンを考えていましたが、「憎悪」の要素は無くても、「事務的な拷問」でも悦虐には至らないシーンを描けばそれでマゾヒズムの精神性をじゅうぶんに描けると考え直して――ドンデン拷問はあっさり目にしました。いえ、尺があっさりなのであって、内容はえぐいですよ。『濡墨』で千代が後半唯一自害を望んだ責めの再現です。
「おや、それシカ考えつかなかったのかえ?」
 創造力貧困ですまんこってす。


 今回は本題休憩。本編前の注記と後書を紹介しときます。

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注記
 この小説はヒロイン一人称で書かれています。その為、本文中で時刻や度量衡の換算はしていません(ヒロインにそんな知識は無いですから)。なお、読者各位におかれまして単位換算をされるときは、有効数字の桁数に留意してください。
 一寸は厳密には三・〇三センチですが、「一寸半」という表記は四・五四五センチではなく四・五プラスマイナス〇・三センチを意味します。
 3.03×(1.4~1.6)=4.24~4.84
 四センは素敵だけど五センチは裂けちゃうという問題は……知らんがな。
 十間は十八・一八mではなく二十m弱です。

 この単位換算てやつは、最近は改善されてるのかもしれませんが、昔はひどかったですね。
 「高度33000フィート(10584m)」なんてのが、TVのキャプションにありました。
 あほか。並のパイロットがメートル単位で高度を維持できるか。
 33000フィートは「約11000m」と換算するのが正しいのです。ドンブリで1万メートルでもよろしい。



後書(抜粋)
 まずお断わりしておくのが『女忍び』と『くノ一』の違いです。本作品中では『くノ一の術』として、女忍が女の武器を行使する、いわば房中術として扱っています。これが本来の意味だったとウロオボエスの神話です。太平の世が続いた江戸時代(それとも近年の講談本?)で、言葉の意味が色々と変遷しているのです。
 その言葉ですが。実は『陰核』とは元々は金玉のことであったとか。ネット検索だけで元文献には当たっていませんから、不確実ですが。そういったわけで、戦国時代(中世末期)らしい単語をあれこれ、まあ大半は丁稚揚げですけどね。於女子とか雛先とか。
 守備範囲の江戸時代よりも昔ですから、時代考証には留意しました。『バンザイ』なんて江戸時代でも使えません。興味ある読者はググるなりビングるなりヤフるなり。
 単語はお遊び半分ですが。お遊びといえば、舞台設定もそうですかしら。
 これまで(特に時代劇では)場所も登場人物も架空のものでしたが、今回はなんと、上杉謙信統治下の越後領です。最初は、それっぽい地名を丁稚揚げるつもりでしたが、なんとなく三権分立もとい三強鼎立の舞台設定にして、必然的に上杉vs武田vs北条になってきて。ロリコンサディスト武士を上杉謙信のお稚児さんにしてしまって。こういうお話になりました。上杉謙信ホモ説はおろか女人説まであるのですから、ついでに養子二人の前に、(弱冠に達して)寵愛を失いかけている美青年くらいは居ても可笑しくないでしょう。
 衆道の青年ですから、体形が稚児に似ている(ツルペタ)ハルに欲情するのです。兼恐怖快。
 実は忍者にしても、最初は漠然と考えていました。甲賀や伊賀じゃ面白くないし、得体のしれない忍者集団といえば風魔かなとは、設定の当初から考えてはいましたが。調べてみて、北条と風魔が結びついていると知って、まさに天啓は舞い降りた。
 上杉には軒猿がいました。個人名らしいですけど集団にしました。
 そして。オーラスの拷問です。ごちゃごちゃ甚振らずに、さっさと『裏切者』として処断すべきなのに、なぜ自白を強要するのか。ここで、第三の忍者集団が北条家に売り込みをかけていて――というのを、土壇場で丁稚揚げました。この忍者集団は、歴史で習う『部の民』です。影働きをする部の民ですから影部です。筆者がKGBを知ったのは『ゴルゴ13』ですが、そのときから暖めていたギャグです。チョイ役ですが、とうとう陽の目を見ました。
 にしても。この作品の直前に仕上げたのが『濡墨』です。時代劇の拷問のマゾのと、設定がかぶりまくりです。ので、ついつい『濡墨』に引っ張られて、責めの内容もかぶり気味です。
 あと。過激な拷問としては、目を潰すとか腕を叩き切るとかもありそうですが。それではハッピーエンドになりません。なによりも、筆者は(膜と淫毛と包皮以外の)欠損を忌避します。そこで、大慌てで歯止めを設定する羽目になりました。「窮鳥懐に入らば煮て食おうと焼いて食おうと」以下のシーケンスです。唐突ですし論旨が取っ散らかっています。奇異に感じる読者がおられましたら、右の事情を御賢察ください。
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 それにしても。本作品は小説ですから、問題はありませんが。画像/映像では、「全裸の女忍者」は表現が難しいのでしょうね。
 どうしても、着エロに偏ります。

くのいち1
  額の鉢金と鎖帷子(実は全身網タイツ)は必須アイテムらしいです。

 女子校生なら、こういう優れた画像があります。
JK裸リボンタイ860
 リボンタイひとつで表現しきっております。

 まあ。本作品の表紙絵も、女忍者の格好にはこだわりません。なにしろ、捕縛されたときに「縄脱け防止」の大義名分で、いきなり素っ裸にされますので。え? 腰巻とか褌? そんなもの、ヒロインは着けていません。女の子は初潮を迎えて「腰巻祝」をするまで、下はスッポンポンです。これは男の子にも当てはまりますが、「褌祝」と精通は関係ないみたいです。


DLS affiliate キーワードは「つるぺた 拷問」


 さて。これから表紙絵BFを丁稚揚げて。校訂は書きながら1回済ませてるので、あと2回。
 PIXIVに準拠した書式なので、WORD標準のやつも作って。
 PIXIVのルビ  [[rb:紅玉>ルビー]]
 FC2のルビ    <ruby>紅玉<rt>ルビー</rt></ruby>
 WORDのルビ   紅玉ルビー

 WILL様は、納品まであと1週間(弱)お待ちください。
 その他読者様は、各サイトで発売する1年後まで待っててくれると嬉しいな。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Pressing Report 2:逝かされたって口は割らない

 15日間で195枚。休日が5日あったことを考えると、それほど速いペースでもないですね。
 しかも、あとちょっと(200枚くらい)で、明示してあるPLOTが終わって、ドンデンドンデンデンデン、プワァー(というふうに聞こえるのです「ツァラトゥストラ斯く語りき』は)これが、さて50枚……未満か。
 まあ、PLOTが長いせいもありますが、筆者はつくづく「長くて硬い(Hard)」ものが好きですな。しかも本人は骨のつもりでいるし。

 S学生時代が嘘のようです。文脈に関係なく禁止ワードが発動します。
「3枚以上の作文」が宿題に出たら、
『日曜に家ぞくでゆう園地に行きました。ボートにのってかんらん車にのって、しば生でおべん当を食べて……』
 必ず3枚目の1行が『楽しかったです。』で終わってましたもの。

 まあ、今でもSFの方では発作的に(1年に1本くらいは)ショートショートを書いてますし、『修学旅行Mデビュー』が86枚、『真剣裸勝負』が70枚ですから、短いのも書けるんでしょうね。

 さて。今回ご紹介するのは、微リョナくらいですか。最後の拷問です。
 ドンデンドンデンでは、味方からさらに苛酷な責めを受けるかもですが、実は拷問の内容は決めていません。明日以降に書きながら決めます。いや、決めながら書きます。

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   極虐

 捕らえられてから七日間責められ続けて。気力体力ともに弱っていたと痛感したのは、檻の中で静養させられていた二日の間にめきめき恢復していくのが実感できたせいだった。山のてっぺんとはいわないけど中腹から麓を眺めて、うわあ、あんな遥か下でうろちょろしてたんだと驚く――そんな感じだった。指も於女子も尻穴も、まだ傷だらけのままだけど、くノ一の術はなんとか使えるぞ(と思う)。
 けれど。中二日の安逸の後に待っていたのは、くノ一の術も使いようのない、おれを女として辱める・・・・・・・んじゃなくて、生きた昆虫の翅を毟り取るような残虐な責めだった。

 檻から引き出されると、縄ではなく太い鎖で高手小手に縛られた。胸にも鎖が回されて――ずうんと身体が沈み込むと感じるくらいに、鎖が重たい。冷たい鉄が気色悪いし、身体を動かすと鎖と鎖が擦れ合って軋む。縄で緊縛されるのとは、まったく異なる。足首にも同じ鉄鎖が巻かれて、歩幅を一尺半ほどに狭められた。
 ここまでは、元気を取り戻したおれの抵抗を封じる意味があるんだろうけど。
 腰にも鎖をきつく巻かれて、後ろから前へ回した鎖に於女子を割られた。ぎりぎりと食い込ませて、腰の鎖と重ねて小さな楔で留められた。楔から先にも一間半は鎖が延びている。そうか。おれを引き回すつもりなんだな。
 立っているだけでも痛いのに、鎖を引っ張られると、さらに於女子に食い込んでくる。
「さっさと歩け」
 左内の采配で二人の下忍がおれを前後から挟んで、鎖を引っ張り尻を六尺棒で叩く。
 じゃらん、がぢゃん、じゃらん。
 一歩ごとに足の鎖が鳴って、於女子の肉襞が鎖に擦れる。女穴にまで食い込むと三角木馬に切り裂かれた傷が灼けるように痛むので、へっぴり腰になっちまう。
 裏庭へ引き出されても、謙吾の姿はなかった。
 鎖の重さが倍に増えた気分。左内は忍びだ。必要なら、どんな残虐なことだって平然としてのける。今日一日が終わったとき、おれは……殺されてはいないだろうが、半殺し(には、何度もされてる)どころか九分殺しにされてるだろう。
 小さな通用門を潜って、牢屋敷の外まで引き出された。そこに謙吾が居た。
 ふうっと安堵の息が漏れた。愛しいとか、こいつになら甚振られてもいいとか、そんなんじゃないぞ。謙吾なら、九分殺しじゃなくて七分殺しくらいに手加減してもらえそうだからだ。
 謙吾は馬に乗っている。おれを見下ろして、降りようとはしない。
「狭い檻に籠りきりで陽にも当たらねば、気もふさぎ性根もひねくれよう」
 閉じ込めてるのはてめえじゃねえか。
「今日は遠乗りの供をさせてやろう。素裸に陽と風を受けて存分に走り回れば、気分も晴れようぞ」
 くそ。野晒じゃ飽き足らず、引き回そうってのか。野晒にされたときも、刑場までは股座を縄で縦に割られてたっけ。
 おれの股座から延びてる鎖が、馬の尻尾に括り付けられた。おい、ちょっと待てよ。まさか……
「行くぞ。しっかり付いて来いよ。転んでも止まってはやらんぞ」
 言うなり、謙吾は正面に向き直って馬腹を蹴った。
 ぽくぽくと馬が歩き始めた。すぐに、鎖がぴいんと張って。
 ぶふうう……不快げに鼻息を吹くと、馬はさらに歩を進めた。
「くっ……」
 おれは慌てて歩き始めた。引き倒されたら、そのまま地べたを引きずられる。繰り返すけど、おれは素っ裸だぞ。たちまち肌を擦り剥く――なんて生易しいもんじゃない。今度こそ因幡の白兎にされちまう。
 謙吾が、おれを振り返った。付いて来てるのを確かめたって感じじゃなくて。縛られたおれが鎖の重みによたよたしながら、一尺半に制限された歩幅でちょこちょこ歩いてるのを眺めて愉しんでやがる。
 やつの瞳に情欲の陽炎かぎろいが揺らめいてる。それを知った途端に――あの熱い痺れが女穴の奥で渦巻いた。だけでなく、心の臓が早鐘のように打ち始めた。
 おれの惨めな姿が謙吾を悦ばせるのなら、もっと惨めにされてもいい。おれを甚振って欲情するのなら、もっと甚振ってくれ。
 何を血迷ってるんだろう。やつがおれに執着するのは、分からないでもない。やつにとって、おれは初めての女(ちょっと穴が違うけどな)だ。でも、おれにとっては二番目でしかないんだぞ。まあ……幸兵衛小父とはくノ一の稽古だったから、真剣仕合としては、おれも謙吾が初めての相手だった。だけど、おれは……搦手門でも糧道でも、見事謙吾を討ち取ったんだぞ。そんな弱っちい男に虐められたいだなんて……そんなこと、おれが思うわけがねえだろ。
 謙吾が、おれに笑顔を見せた。そして、前に向き直ると……
「はいっ……」
 手綱を送って、足並を早くした。
 うわわ……腰をがくんと引かれて(脳天まで突き抜けるほど、於女子に鎖が食い込んで)、たたらを踏みながら、おれは駈け足になった。
 じゃらじゃらじゃらじゃら……足の鎖が宙を跳ねる。 馬は軽々と速足で進んでるけど、おれは全力疾走。そのまま一町ほど駈けたあたりで、謙吾のやつは馬の尻に鞭をいれた。
 馬が、ぐんっと脚を速めた。蹄が四つとも宙を翔ぶ。軽装の(もちろん縛られていない)足軽でも追い付けない速さだ。
「うわわっ……」
 一瞬にして、おれは引き倒された。そのまま、ざりざりと地面を引きずられる。
 じゃらららら……おれの身体を縛っている鎖が鎧代わりになって、すこしは肌を護ってくれた。けど、腕もせなかも尻も腿も、たちまち肌が裂けて……くそ、こういう痛みだと熱い痺れが湧いてくれない。
 なのに。謙吾がおれを甚振ってる。そう思うと、肌を切り裂く激痛が甘美に感じられる。
 引きずられたのは、せいぜい二十間か三十間だろう。だから、馬が止まったときに、おれはどうにか立ち上がれた。また走り出されたら引き倒されるに決まってるのに。
 何て言うのかな。これしきのことで降参してちゃ、謙吾をがっかりさせ……じゃない。風間忍びの沽券に係わるからに決まってる。
「ふむ。なかなか頑張りおるな」
 謙吾に褒められて嬉しく……なんか、ないやい。
 左内はいつの間にか馬で謙吾と並んで走っていたが、二人の下忍は徒歩かちで馬の駈け足に付いて来てる。
「では、もうひと走りするぞ」
 謙吾は左内に声を掛けて、けれど並足で馬を進めた。おかげで、なんとか転ばずに歩けた。全身擦り傷だらけ。皮膚があちこち剥けて、痛くないとこが無いってくらいだけど。乳首は無事だった。いくらなんでも、むねのささやかな膨らみが鎖の厚みに負けてたわけじゃないぞ。転んだとき、仰向けになったからだ。尻は猿みたいになったけどな。
 牢屋敷なんて剣呑で不浄な場所は、街はずれに追いやられてる。さすがに街道筋を引き回すのは憚ったらしく、畦道のようなところばかりだったが、それでも近在の農民の目に晒されてたんだろうけど。馬を追い掛けるのがやっとで、どんなやつと何人くらいすれ違ったかも、まったく覚えてない。
 他人の目に気づいたのは――小川の畔で馬が止まったときだった。田圃に水を引く堰があって、そこで女子供を交えて十何人かで普請をしている。男どもは手を休めて見物を始めるし、女どもは子供をおれがみえない所まで連れ去った。
「今日は蒸し暑い。ちと水浴びなどしたいが、構わぬであろうな」///1st
 堰から五間ばかり上流へ連れて行かれて、鎖で縛られたまま川の中へ追い立てられた。
 謙吾は馬から降りて下帯ひとつになると、おれの鎖を持って、じゃぶじゃぶと川へ入って行った。
 鎖を引っ張られて、おれも川へ足を踏み入れた。すぐ下流で堰き止められているので、幅が二間しかないくせに脚がすっぽり浸かるくらいに深い。冷たい水に傷が洗われて、ちょっぴり沁みるけど心地好い。
 謙吾はおれを引き寄せると、一間半の鎖をおれの首に巻き付けた。そして……おれの足を払って肩を突いた。
 うわわっ……ざぶんと、頭まで水に沈んだ。起き上がろうとしたけど、首に巻かれた鎖が重くて身体を起こせない。足の鎖に邪魔されて立ち上がれない。
 くそっ。こんなところまで引き出して、また水責めかよ。
 じゃなかったみたいだ。じたばた足掻いても息が苦しくなるだけだからじっとしてると、髪をつかんですぐに引き上げてくれた。
「今日は、ずいぶんとしおらしいな」
 目が嗤ってやがる。
「煮て食おうと焼いて食おうと意のままなんだろ。好きにしろよ」
 なんで、相手をけしかけるような返事をするかな。案の定。
「なるほど。では、こうしてくれよう」
 首の鎖を引っ張られて、仰向けに沈められた。どすんと腹を踏んづけられて、大量の泡を吹いた。ぐりぐりと腹を踏みにじられる。そのたびに、ぼこぼこと泡を搾り出されて、ついに息を吐き切ってしまった。腹の皮が背中にくっつくほど踏みつけられているので、息を吸いたくても吸えない。そのおかげで肺腑に水を吸わなくて済んでいるけど……急速に目の前が暗くなっていく。びくんびくんと全身の痙攣が始まった――ところで、引き上げてもらえた。
「もう一度、溺れさせてやろうか」
「堪忍してくれよお……」
 我ながら情けない、哀れっぽい声。半分は芝居だ。こいつなら、きっと赦してくれる。
「よかろう。では、息を整えろ」
 何か企んでるのは分かってるが、それが分かったところで、おれには抗う術もない。あれこれ考えないで、深呼吸を続けた。
 謙吾は水の中で下帯を解いてる。ということは……
「くノ一の術で、おれの精を絞り取ってみろ。出来たら赦してやる」
 今度は頭を押さえて沈められた。目の前に、鉄槍どころか鉄杭がある。おれを甚振ることで、こんなにも興奮するんだ。なんか、胸がきゅうんとねじれてきたけど、女穴を痺れさせてるときじゃない。
 おれは水中で跪くと、膝を開いて身体を安定させた。
 ぱくんと鉄杭を咥えて、知っている限りのくノ一の術を駆使した。息が続くうちに吐精させるのは、謙吾がその気になってくれていても難しい。
 あむあむもぐもぐ……息を吸って唇を震わす術は、水の中では使えないと分かった。ので、歯に唇をかぶせて強めに竿を噛んで。頭を前後に揺すった。これも、水の中では動かしにくい。
 吐精の前には金玉が吊り上がって、いよいよになると亀頭がぐんと膨れてくる。その兆しも無いままに……頭が、がんがんして、目の前が薄暗くなってくる。
 謙吾の手が、おれの頭をつかんだ。そして、激しく腰を遣い始めた。ばしゃばしゃと水面が激しく揺れる音が、水中のおれにまで聞こえた。これは、おれを虐めてるんじゃなくて助けてくれてるんだ。そう思ったから、気力を振り絞って……舌で裏筋を舐め、歯の先で雁首をしごいた。
 口の中で於珍宝が、ぐぐっと膨れて……口の中の水が揺れた。直後に、髪をつかんで牛蒡抜きにされた。
「げふっ……」
 水を吐き出して息を貪った。
 ばしん! ばしん!
 頬桁を張られて、痛いよりも呆然が先に立った。おれ、何か怒らせるようなことをしたかな。
「誰が吐き出して良いと言った。この莫迦者が」
 飲めと言われたことも無いぞ。そりゃまあ、男の精を飲むのは(男が悦ぶから)くノ一の基本だけど。
 弁解の余地も与えられず、また水に沈められた。どうすれば良いのか見当はついたので。まだ萎えていない於珍宝を咥え直して、強く息を吐いて口の中の水を追い出してから、竿の中に残っている精汁を吸い出した。
 水から引き上げられると、口を開けて精汁が(わずかだけど)残っているのを見せてから、ごっくんと飲み下してみせた。
「これからは二度と吐き出したりしないから、堪忍してくれよお」
 思いっ切りしおらしく謝ってやったんだけど。これって、忍びにあるまじき命乞いだと気づいた。「これからは二度と」ってことは、これからも、こういうことをさせてくれ。つまり殺さないでくれってことだ。
 いや、違う。謙吾は篭絡しやすいから、芝居してやったんだ。左内が相手だったら、こんなこと言うもんか。
 計算通り、謙吾は上機嫌になって、水浴びはおしまいにしてくれた。
「ずいぶんと参っておるようじゃな。帰りは馬で運んでやろう」
 へっ。ちょろいもんだぜ……てのは、さすがに見くびり過ぎてた。
 おれはすべての鎖を解かれて。馬の背に乗せられたんじゃなくて、下から馬の腹にしがみつく形にされて、手足を縛られた。腋の下と腰にも縄を巻かれたから、ちっとも苦しくはないんだけど。こいつは牡馬だった。おれが牝だって分かるんだろうな。人間とは桁違いにでかい竿が鎌首をもたげて、おれの股座をつつきながる。これだけでかけりゃ挿入はいっちまう心配はない……と、思うぞ。
 馬が歩き始めると竿も揺れて――それが刺激になるんだろうな。ますます硬くして、先っぽが於女子にめりこみそうになる。
 くすぐったいし、傷が痛いし。それよりも、畜生にまで犯されてるみたいで、羞ずかしいし惨めになってくる。なのに……これが、謙吾の意図したことだ。謙吾に嬲られてるの同じだと思うと。あの熱い痺れが沸き起こってきて、蜜まで垂れてくる。これじゃ、おれが馬の於珍宝につつかれて発情してるみたいじゃないか。
 くそ……なんで、謙吾の乗馬に縛り付けてくれたんだよ。左内の馬だったら、謙吾も良く見えた……違うぞ。こんな惨めな姿を謙吾に見られたいなんて、断じて思ってなんかいないんだからな。

 悶々としたまま、牢屋敷へ帰り着いて。
 おれは、すべての鎖を解かれて、裏庭の松の木の枝から吊るされた。両足は縄で引っ張られて、人の字形。
「川で洗っても、まだ血がこびり付いておるな。綺麗にしてやろう」
 穿鑿所に控えていた下人が、縄束と甕を持ってきた。謙吾が、縄束を甕に突っ込んで掻き回した。甕から取り出された縄束は白い粉にまみれていた。
 謙吾がおれの正面に立って、縄束を振るった。
 びちゃあん!
「ぎひいいっ……」
 皮膚が剥けた肌を縄束で叩かれたら、激痛なんてもんじゃない。灼けた鉄線で切り裂かれるような衝撃だった。しかも、叩かれた後も無数の針に突き刺されるような痛みが残る。
 びちゃあん! びちゃあん!
「ぎゃああああっ……」
 叩かれたところに目を凝らすと、白い砂粒が散らばっていた。これ、塩だ。傷口に塩を塗るとはいうけれど、これは――傷口に塩を叩きつけられてる。
 びちゃあん! びちゃあん!  びちゃあん! びちゃあん!
 謙吾はおれのまわりを右に左に動きながら、裏も表も全身隈なく縄束で打ち据えやがった。そして、これが仕上げだといわんばかりに、縄束にたっぷりと塩をまぶして。おれの正面に戻って、右手をだらんと垂らした。
「あわわわ……」
 さすがのおれも、歯の根が合わない。なんとか腿を閉じ合わせようとしたけど、大股開きに縛られてるんだから、どうにもならない。
 ぶゅんっ……謙吾が右手を撥ね上げて。
 ばっぢゃあん!
「ぎゃわあああっ!」
 於女子から脳天まで灼熱の激痛が突き抜けた。同時に、女穴の奥にも別の灼熱が噴き上げて……おれは悶絶した。
 ――激しく咳き込んで、おれは正気づいた。鼻先に小皿が突きつけられて、松葉を燻した煙が濛々と立ち昇っていた。
「ようやくに目を覚ましたか」
 謙吾が真上からおれを覗き込んだ。
 おれは梯子に縛り付けられていた。捕まった最初の日に、今にして思えばちゃちい・・・・色責に掛けられたときと同じ流儀だ。違うのは、両脚を蛙みたいに開かされて、足の裏をくっつけて縛られてるってところだ。
おれはくノ一の女忍びだから、於女子がくばあっと開いて羞ずかしいとは、ちっとも思わないけど。女穴に六尺棒を突っ込まれるか自然薯の張形を押し込まれるか、それとも本物で犯されるか。出来るなら、どれも赦してほしい。だって、三角木馬で傷つけられて、まだ治っていない。
「こうして見ると、まるで本物の鶏冠じゃな。縁がぎざぎざに切り刻まれておるわ」
 これだけ脚を開かされると、於女子は熟れた木通みたいに、ぱっくりと口を開ける。そして、内側の肉襞が顔をのぞかせる。その縁が三角木馬で傷つけられてることを、謙吾は揶揄からかっている。こんなふうにしたのは、おまえじゃないか。
「あまり痛めつけても可哀そうじゃな」
 なんてことを言いながら、指で女穴を穿ちながら雛先を掘り起こす。
 くううっ……やめろ。気持ち好いじゃないか。
 くりくりっと摘ままれて、細い稲妻が腰の奥まで突き抜けた。気持ち好いだけで痛くもないのに、熱い痺れがじんわりとわだかまってくる。
「きひいっ……」
 不意打ちに爪を立てられて、悲鳴を上げちまった。
 でも、それで謙吾は満足したんだろう(おれは満足してない)、於女子を弄ぶのはやめやがった。
 二人の下忍が、おれの左右に立った。これ見よがしに下帯を抜き取って二つに畳んだ。それを、おれの口にかぶせる。幅が広いので、鼻から顎まですっぽり隠れた。下帯の紐が頭の後に通されて、反対側で布の折り返しを踏桟に結び付けた。
 二本目の下帯が、紐が反対側にくるように重ねてかぶせられて、同じように紐で踏み桟に結び留められた。
 水を張った手桶が横に置かれて。左内が二人の下忍と入れ替わった。手に柄杓を持っている。
「さて。憎まれ役は儂が引き受けるとしよう」
 左内は手桶から水を柄杓に掬って、おれの顔にゆっくりと垂らし始めた。
 おれは息を止めて様子をうかがっていたが、二杯三杯と水を垂らされるうちに、下帯の布が顔に張り付いてきた。息をしようにも、布に染みた水ばかりが鼻に入ってくる。
 たまらずに大きく口を開けて。水を吸わないよう、ゆっくりと息を……
「げふっ……うぶうう」
 口を狙って水をぶっ掛けられた。息を止める前に、したたかに水を吸い込んあ。咳をすると、いっそう吸い込む。口を閉じたけど、布も咥え込んじまって、かえって苦しい。口を半開きにして、舌で布を押し戻しながら……
「ぶはっ……げふ、げふふっ」
 また水をぶっ掛けられた。
 ぼぐっ……腹を殴られた。
「あぐっ……げふっ……ぶばわあああ!」
 息を吐き出してしまい、反動で無意識に水混じりの息を吸い込んでしまった。しばらくは、吐き気と咳が止まらない。
 考えようによっては、逆吊の水責よりも残酷だ。水を一緒に吸い込むとはいえ、まったく息が出来ないわけじゃない。だから、おいそれとは気絶させてもらえない。
 しかも。上から覗き込む左内の顔が見えている。まるきり無表情で、おれが苦しむ様を冷酷に観察してやがる。こんなやつの顔なんか見ていたくない。
 おれは顔を左右に巡らして(それくらいの動きじゃ、布は鼻と口にへばり付いたままだ)謙吾の顔を探した。梯子を挟んで左内の反対側、おれの腰のあたりから眺めている。左内とは対照的に、目をぎらつかせ口元に嗜虐の笑みを浮かべて――袴の前を突っ張らかせてる。
 左内は、おれを白状させようとして拷問している。おれは敵方の忍びなんだから、当然だ。いうなら、仕事だ。
しかし謙吾は、拷問されて悶え苦しむおれを見て欲情している。やつ自身の嗜虐だ。敵も味方もない。おれが女で、しかも、やつの好みに合った稚児っぽい餓鬼だからだ。
 憎むなら、左内よりも謙吾だ。なのに……謙吾に愉しまれていると思うと、女穴の奥が熱く痺れてくる。胸が苦しくなってくる。くそお。どうかしてるぞ、おれ。
 左内が柄杓を手桶に戻すと、別の得物を下忍から受け取った。
 それを見て、おれは全身から血の気が引いた。これまでに受けた拷問のすべてが遊びだったと思えるほどの凄絶な苦痛を想像して……背中に鳥肌を立てながら、女穴の奥を熱く痺れさせた。
 それは本物の擂粉木だった。太さも長さも、大きめの於珍宝と変わりはない。けど、何本もの釘が打ち込まれている。擂粉木から丁字形の頭が突き出ている。尖った釘先が突き抜けている。こんなのを突っ込まれたら……二度と使い物にならなくされる。
「ぶぼぶじゅ……ぼぼびじょび……」
 空いたほうの手で、左内が布をずらしてくれた。
「嘘つき。もう痛めつけないって言ったじゃないか」
 仕返しに怯えながら、それでも謙吾を詰った。
「それは杉下殿の言葉じゃ。儂の知ったことではない」
 左内は布を元に戻して。手桶を持ち上げて、中の水をおれの顔にぶっ掛けた。
「ぶはっ……げふっ……」
 左内が、おれの太腿のあたりに位置を変えた。
「ちと痛いが、我慢せい。これで頭陀頭陀に引き裂いた痕が癒着すれば、数の子天井と蚯蚓千匹を兼ね備えた名器になるぞ」
 声が嗤ってるから、絶対に嘘だ。
「謙吾……さま」
 初めて敵の首魁の名を呼んだ。憐れんで欲しいからサマまで付けて。
「いいのかよお。おれの於女子、壊れちまうぜ」
 ちっとも憐れんでくれなかった。
「不浄の血を流す穴なぞ、俺は使わん」
 くそ……言うに事欠いて。おまえの使う穴なんか、毎日のように不浄をひり出すくせに。
「名器になれば、杉下殿も気が変わるやも知れぬぞ」
 左内は冷徹な拷問吏の票所を保ったまま、擂粉木をおれの股間に突きつけて……
 ずぐしゅ……そんな音が聞こえたように思った。
「ぎゃわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!!」
 おれは息の続く限り絶叫した。
 目の前が真っ赤になって白い星が無数に飛び交って……女穴の奥も真っ赤に痺れて。
 おれは悶絶した。

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ロリくのいちブログ用2

 前回のBFは、モデルが合法年令だったので、しかもBMIに難があったので、今回は首から下を横幅だけ85%に縮小しました。


DLsiteアフィリエイト キーワードは「ロリ 拷問」です。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

『濡墨』2022年7月15日 発売!

 Progress Report では、タイトルが『濡墨を着せられた娘』でしたが、シンプルにしました。
 表紙には副題を入れました(下の画像参照)。


紹介画像/濡墨

 第一幕で、入墨をされるあいだの顛末。
 第二幕で、牢獄における牢問と拷問。それに併行してストーリイの進行。
 第三幕では、ストーリイのあれこれ(伏線の回収など)を済ませて、私設拷問蔵へ監禁されての過激濠門の数々(だけ)。
 物語が無いと、拷問オンパレードだけでは、小説的にはあまり面白くないと痛感しました。まあ、どのページをめくってもG線上のアレヤコレヤの主食兼オカズにはなりますから、実用性はあるのですけどね。
 そして終幕では、実は第三幕を執筆中に思いついた斜め上方向のドンデン返しをやらかしました。ので、第三幕には若干の伏線が張ってあります。
 三十年間に及ぶヒロインへの拷責のうち、小説中に描写されているのは、せいぜい3か月です。その前段の第一幕が十日ほど。第三幕から終幕にいたる二十九年で、ドンデンの詳細まで書き込めば、滅茶長い補遺となりますが。書きません。


 どの作品でも、体験版はかなり長めにしてあります(Rは自動生成のみなので短い)ので、まずはそちらをお読みいただいて、よろしければ製品版を購入してください。

販売サイト
BOOTH
BOOK☆WALKER
DLsite
FANZA
Rakuten


テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Pressing Report 1:逝かされたって口は割らない

 7/3に書き始めて7/7現在で62枚。まずまずのペースです。やはり200枚はいきそうなので、脱稿は7/20頃でしょうか。
 初手からヒロインが勝手に走っています。こいつ、こういう性格だったんかい? です。まあ、それだけノリノリで書いてるわけですけど。予定調和のラストへ持っていけるか、先行き不安でもあります。
 責めのシーケンスとしては、Report 0で紹介したように。お子様向け拷問→お子様向け色責め→野晒→本格拷問と、エスカレートさせていくのですが。今回はお子様向け色責めを御紹介。


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色責


 望み通り(?)に一撃で悶絶したけど、それで拷問をやめてくれるほど敵はお人好しじゃなかった。
「ごほ……けふっ、けふん」
 喉が灼けて鼻が痛くて目が沁みて……おれは安らかな眠りから拷問の場へ引きずり戻された。鼻の下の小さな皿から、もうもうと煙が立ち昇っている。松葉を燻してやがる。
「いやだ……もう赦して……」
 誰だよ、すすり泣きながら敵に慈悲を願っている奴は。くそ、しゃんとしろ。お子様向けの拷問くらいで根を上げる玉じゃないだろ、風間忍びのハルは。
「いやだ……もう於女子おめこは敲かないでよお」
 まだ言ってやがる。でも、言ってみるもんだ。
「よしよし。もう痛いことはせぬぞ」
 耳元に囁かれる猫撫で声。
 騙されるもんかと思ったけど。おれは床に下ろされて、手首の縄もほどいてもらえた。
 でもすぐに。壁に立てかけてある梯子に手足を伸ばした形で縛り付けられた。
「もうしないって言ったくせに……」
 ネコ撫で声に、おれもついつい甘えちまった。
「武士に二言は無い。今日は・・・もう痛いことはせぬ」
 明日は、今日よりもっと痛いことをするんだ。おれは不貞腐れた気分になったんだけど。
「これからは愉しいことをしてやる」
 雑兵の手で、おれを縛り付けた梯子が上下逆にひっくり返された。けど、緩い斜めにされたので、苦しいという感じは無かった。
「幸兵衛から何を言いつかったか、教えてくれぬか」
 謙吾はおれの横に座り込んで耳元に囁きながら、胸に手を這わした。土をほじるように指を動かして、すぐに止めた。きっと乳の膨らみを悪戯しようとしたんだろう。残念だったな。おれの胸は掌で包めるほど膨らんでないぜ。なんて、威張れることじゃないや。
「あっ……」
 びくんと身体が跳ねた。膨らんでないとは言ったけど、乳首のまわりは盃を伏せたくらいに盛り上がってる。そこを指で強く摘ままれて、小さな雷に打たれたみたいな痛みが走った。
「ふむ。男に比べると格段に敏感だな」
 男なんかと比べるって――おれをわざと辱めてるんだろうか。
「ここも、そうかな」
 わずかな膨らみの上を指が滑って……
「ひゃんっ……」
 乳首を摘ままれた。びりびりっと、稲妻みたいなぎざぎざの鋭い、でも痛いんじゃなくてくすぐったい感じが胸を奔り抜けた。
 くそ……乳をどうこうされたくらいで感じるんじゃない。心を鎮めて、餓鬼の乳を弄んで悦に入っている阿呆の顔を見詰めるんだ。嘲笑ってやれ。
 もう片方の乳首も摘ままれた。
「ひゃ……」
 駄目だ。くノ一の術を使えない。実の親(は知らないけど)みたいな小父さんや小母さんにされるのとは違って、相手が男だってことが、おれは女だってことが、心の真ん中に居座ってやがる。
「幸兵衛が探り当てたのは、武田からの縁組申し出であろう。どこまで知っておる?」
 くそ、逆だぞ。女が男に色仕掛けで話を聞き出すのがくノ一だ。男が女に色仕掛けなんて……
「ひゃうんっ……」
 乳首を親指と中指で摘ままれて、その天辺を人差し指の腹でくすぐられて、また不本意な声を漏らしてしまった。触られてるのは乳首なのに、於女子の奥が熱くなってくる。
「これでは足りぬか。では、こうしてくれるぞ」
 左の乳首から謙吾の指が離れて、つううっと肌を下に滑った。於女子を指で割って――こういうとき、男は穴の中にまで指を挿れてくると教わってるけど、こいつは違った。割れ目の浅いところを下から上にほじくるようにして……
「あっ……」
 割れ目の上端に隠れている雛先ひなさきを簡単に探り当てやがった。やめろ。そこは弄らないでくれ……おれ、おかしくなっちゃう。
「話には聞いていたが、なるほど。これが女魔羅めまらという物か。豆粒みたいだが、たしかに魔羅と似ておる。ならば、扱いも同じでよかろう」
 雛先をつままれて、皮の中に隠れている実核さねをくにゅんと身体の中へ押し込まれた。
「いやっ……」
 甘ったるい爆発が、雛先から腰の奥に向かって突き抜けた。
 くにゅん、くりゅん、にゅろん……微妙に指遣いを変えて、何度も押し込まれる。
「いやっ……くうん……やめて……」
 くそ。これも乳首と同じだ。小父さんにされるより、ずっと気持ち好い。女忍びがくノ一の術に翻弄されるなんて……じゃなくて。こいつのは衆道の術だ。殿様に弄られてるのか殿様に奉仕してるのか、それで覚えたんだろう。どっちにしても、おれは自分が情けない。でも、気持ち好いよお。
「武田との縁組など、どこに知られても構わぬ。もはや七分までは固まっておる……実に無念ではあるがな」
 最後のほうは意味が分からなかったけど。考えてみたら、おれが何を言いつかったかを知られたところで、構わないんじゃないだろうか。捕らえられていては、どうせ務めを果たせない。
「言え。白状してしまえ。おまえは、まだ頑是ない子供。素直に吐けば、解き放ってやっても良いのだぞ」
 騙されるもんかと思いながら、心が揺れる。
 謙吾が雛先から指を放して、その指をぺろぺろ舐める。おれの不浄を触った指を、平気で舐めている。なんだか、おれがいけないことをしてるみたいな気分になっちまった。
 たっぷりと唾をまぶした指が、また雛先に近づいて。
「ひゃんんっ……」
 くるんと皮を剥かれて、実核をつままれた。濡れた指で実核をうにゅうにゅとしごかれて、立て続けに甘い爆発が起きる。
 くそ。負けるもんか。くノ一の術を思い出せ。
 かんじーざいぼーさーつ、ぎょうじんはんにゃーはーらみーたじー
 心の中で御経を唱えて、お寺に祀られてる仏様の御尊顔を頭に描く。
「幸兵衛が探り当てたのは、武田からの縁組申し出であろう。違うか?」
 しきそくぜーくう、くう、くうううう……たけだよりうえすぎに……ふーしょうふーめつ、えんぐみのー
「申し出有り。武田より上杉に縁組の申し出有り」
 いつの間にか言葉にしちまってた。
「やはり、そうであったか」
 耳が、わあんとなるほどの大声。雛先を責めていた指の動きが、ぴたっと止まった。
「何か証拠の書状は入手しておるのか。仲間に渡したのか」
 また耳元に囁かれる。まだ雛先を摘まんでいた指が、あわあわと動き始める。
 おれ、気持ち好いのに負けたわけじゃないぞ。何もかも白状したって、風間にも上杉の殿様にも迷惑は掛からないって、ちゃんと考えた上での判断だ。
「おれが言いつかったのは、さっきの伝言だけだ。仲間なんかいない」
「嘘をつくと容赦はせんぞ」
 また乳首を摘ままれたと思った刹那。爪を立てられて、ぎちぎちと捻じられた。
「きひいいいっ……痛い。嘘じゃない。ほんとのことを言ったんだから、赦してくれよ。解き放ってくれよおお」
「北条にとって上杉は不倶戴天の敵。しょぼくれた夫婦と小童だけで探っているはずがなかろう」
 謙吾の右手も胸に移ってきて、二つの手で双つの乳首を責められる。
「痛い……知らないんだよ。他に草が潜んでたとしても、そんなことまでは分からない仕組みになってるんだ」
「それでは、いざというときに助け合うことも出来まい。仲間を見分ける合言葉のようなものがあるはずだ」
 くそ……鋭い。だけど、ほんとにこれだけは白状するわけにはいかない。たとえ殺されたって、仲間を売ることなんてできない。もしも仲間を売って、おれだけは見逃してもらえたとしても……裏切者は地の果てまでも追われて、一寸刻みの嬲り殺しにされる。里でおれを育ててくれた源爺とツル婆まで連座させられる。小頭もただではすまない。
「急にだんまりか。やはり、何かを隠しておるな」
「知らない。隠してない。武田より上杉に縁組の申し出有り。これを御館に注進する。おれが言いつかったのは、それだけだ」
「御館とは、どこの御館じゃ?」
 それを白状しても、仲間を裏切ることになるんだろうか。くそ……もう、何も答えないぞ。
「言え。言わぬと……」
 謙吾の右手が、また雛先に戻ってきた。すっかり縮こまってるのに無理繰むりくりに皮を剥いて実核に爪を立てた。
「女魔羅を抓られる痛さは乳首どころではないぞ」
 たとえ拷問に耐える修練は積んでいなくても。おれだって風間忍びだ。これしきのことで音を上げてたまるもんか。
 突き刺すような激痛。ぎりりっと捻じられて、悲鳴が喉の奥で膨れ上がった。風間の女忍び、くノ一の術に掛けて堪えようとしたけど、相手もおれが泣き叫ぶまで赦してくれない。
「左内殿、手伝ってくれい」
 爺いが謙吾の反対側から、乳首を二つともに抓った。
「こうしてやりましょうぞ」
 乳首でおれを吊り上げようとする。それを見て謙吾も雛先を引っ張る。
「痛い痛い……赦して。おれ、ほんとに何も……うぎゃああああっ!」
「ええくそ」
 謙吾が根負けして指を放してくれた。爺いもチッと舌打ちして、身体を起こす。
 激痛が去ると。乳首も雛先もじんじんと疼いて、くそ……なんだか甘く痺れちまってる。
「強情な小娘じゃな。小童と見くびっておったわい」
「このうえは、本格の責めに掛けてくれよう。窮鳥懐に入らば、煮て食おうと焼いて食おうと、意のままよ。目玉を刳り貫いてやろうか、鼻を削ぎ落としてやろうか」
「それはなりませぬぞ」
 巌のように硬い声。おれがびっくりした。
「罪人の調べに当たっては、後に無実が判明する場合がござる。取り返しのつかぬ仕打ちは、きちんと裁きが下ってからのこと。裁き云々はこの者には当てはまりませぬが、それでも、寝返らせて我らの駒に使えるかもしれません。いずれにせよ、身体に欠損を生ぜしめるのは拷問としても非常の最後の手段でござる」
「四角四面じゃの。殿はいささか律儀にすぎる面があるが……他国でも、そうなのか」
「人の道に国の違いはありませんぞ」
「人ならざる大岡左内が、人の道を説くのか」
「戯言無用」
 最後は、叱りつけるみたいな声色だった。こいつらの言ってることは難しくて分かりにくいけど、つまり、謙吾が言ったような取り返しのつかぬ仕打ち・・・・・・・・・・・は、当面はされずに済むってことだ。
「では、煮て食うのはやめておくとして。女子おなごには格別に効く責めがあったな」
「くノ一の術と称して、女忍びは、その修行も積んでおります。失礼だが、新鉢あらはちならぬ新筆には荷が重いかと」
 莫迦にしたような言い方をされても、謙吾は平気みたいだった。
「ふん。ならば、勝手知ったる方で責めてみるか。こっちには、男も女もあるまい」
 縄を解かれて梯子から降ろされたけど、すぐに縛り直された。正座させられてから前に突き倒されて、右手と右足首、左手と左足首をひとまとめに括られた。膝と肩で身体を支えて、お尻をうんと高く突き出した……これ、かなり羞ずかしい形だ。後ろに立たれると、於女子も尻穴も丸見え。五つ六つならともかく、おれくらいの女の子ならじゅうぶんにそれを分かって、泣くか喚くか身悶えするか。でも、おれはくノ一の術を(せいぜい取っ掛かりくらいだけど)修めた女忍びだ。羞ずかしくても、それを押し殺せる。
 謙吾のやつ、おれを見下ろしながら衣服を脱ぎ捨てた。下帯まで外して、素っ裸。うわ……於珍宝が擂粉木みたいに太くなってそっくり返ってやがる。餓鬼の裸を見て勃起させるなんて、とんだ変態野郎だ。
「ふむ。こうして見ると、稚児の裸とあまり変わらんな。尻が丸っこいから、こちらのほうがそそられるくらいだ」
 そうか。こいつ、元々は上杉の殿様のお稚児さんで、今は逆に稚児を可愛がってるんだろう。おれ、まだまだ女の身体になってないから――股間さえ見なけりゃ、稚児とあまり変わりないってことか。
 あ……もしかして。勝手知ったる方・・・・・・・ってのは……しめた、くノ一の術が使えるぞ。於女子は未通女のほうが、奥向きに下女として潜り込むとか、偉い侍の側室になるとか、使い勝手・・・・が良いから手付かずだけど、尻穴と口は一通りの修練を積んでる。
 謙吾は、すぐにはおれを犯そうとはせずに、小屋の中を見回していた。
「おや、これは?」
 壁の一面には、鞭とか木刀とか八床ヤットコとか鉄枷とか鎖とか――拷問に使う道具が並べられている。謙吾は、細い柄が突き出た竹筒を手に取った。
「竜吐水ではないか。なぜ、斯様な物が?」
「口を封じて鼻の穴から水を入れてやれば、大樽とはまた異なる水責になりますな。謙吾殿がお考えの使い道としても、五度十度と注いで栓をすれば、これも立派に拷問」
「なるほど。これは是非にでも、水責まで小娘に強情を張り通してもらいたいものだな」
 謙吾が淫らっぽい薄笑いを浮かべる。美男子が一瞬、悪鬼羅刹に変貌した。
 おれだって、竜吐水くらい知ってる。こっちじゃ見掛けないが、里では子供の玩具だった。竹筒に水を満たして後ろの柄を押すと、前から勢いよく水が吹き出る。南蛮渡来の鉄砲に似てるってんで、近頃じゃ水鉄砲とも言われてる。
 この竜吐水は水の吹き出す側にも細い竹管が付けてある。左内が言っていた、鼻に突っ込むための工夫だろう。
「これがここにあるとは、まさしく天の配剤だな」
 謙吾は大樽の水を竜吐水に満たして、おれの後ろで片膝を突いて……
「えっ……?!」
 竹筒の先を尻穴にねじ込みやがった。
 ずちゅうう……水が腹の中に押し入ってくる。
 あ、そうか。これ、尻穴を使う前の掃除だ。おれが教わったのは、細い棒に布を巻き付けて汚れを掻き取るやり方だったけど、このほうが痛くないし綺麗になる……けれど。入れた水は出さなきゃならないぞ。おれ、こんな形で縛られてるってのに。これじゃ、おれ自身が生きた竜吐水になっちまうぜ。
「やめろ……粗相はしたくねえよ」
「心配するな。ちゃんと考えてある」
「…………」
 そうだ。これも拷問だった。色責だけじゃなく羞恥責にもなる一石二鳥だ。窮鳥としては堪ったもんじゃないけど。
 竜吐水の水を入れ終わって、でも終わりにならなかった。二回三回と入れられる。
 お腹が重たい。ぎゅっと尻穴を引き締めていないと、漏らすっていうか噴き出しそうだ。
 謙吾が手桶を持ってきて、おれの尻にあてがった。
「遠慮は要らんぞ。さっさとひり出してしまえ」
 くそ。いくら女忍びだって、題とか小を見られるのは羞ずかしい。けど、同い年の娘っ子だったら、どうかな。羞ずかしくても我慢はしないんじゃないかな。
 女忍びだってばれてるけど、ふつうの娘らしくしてたほうが、くノ一の術に掛けやすいかな。ばれてるからには無駄かな。矢傷なんかへっちゃらだし、敲かれた痛みも引いて、雛先を虐められた余韻も消えたけど……腹が苦しくて、考えがまとまらない。ので、考えないことにした。
 ぶじゅうううう、ぱしゃしゃしゃ……
 水音が羞ずかしいけど、すごく楽になった。ひと仕事やっつけたみたいな気分。でも、仕事・・はまだ始まってもいない。どころか。またすぐに水を入れられた。けど、今度は一回きりだった。
「清水になったな」
 謙吾は、尻のまわりの汚れを藁屑で拭き取ってから。尻穴に指の腹を押し付けて、ぐねぐねと揉みほぐしにかかった。
「んん……意外とこなれておるな」
「くノ一であれば、三つの穴ともに鍛えておりましょうよ」
 女穴だけはまだだぞって言い返してやりたいけど、そしたら他の二つを認めたことになっちまう。ので、黙って好き勝手にさせといた。ら……つぷっと指を突き立てて。
「あ……こら、やめろ」
 指を二本にして、中でチョキみたいに広げやがった。さすがに、少し(だけ)痛いぞ。
「これだけこなれておれば、おまえもさぞや愉しめるであろうな」
 勝手なことをほざいて、おれの腰を両手でつかむと、擂粉木みたいになった於珍宝を尻穴に押し付けてきて。
 ずぶうっと、一気に突き挿れやがった。
「はああっ……」
 痛くないように、尻穴の力を抜いて大きく息を吐いた。尻穴を鍛えてるって、ばれたも同然なんだから初心を装わなくてもいい。
 どころか。奥まで挿入はいってきたところで、尻穴をきゅっと締めてやった。
「お……なかなかに慣れておるな」
 のは、謙吾も同じ。ずぬうっと引き抜きかけて、雁首のところで止めて、小刻みに突いてくる。これ、男もいちばん気持ち好いけれど、おれも穴の縁を刺激されて……くそ、幸兵衛小父より上手いぞ。
 もっと激しく掻き回してほしい。そのもどかしさが尻穴よりも於女子の中にわだかまっていって、破裂したら凄いんだろうなという予感が、全身に満ちてくる。
 くそ、負けるもんか。相手の突きに合わせて尻穴を締めたり、尻全体を上下左右に揺すって於珍宝全体をしごいてやったり。
「おおお、堪らんぞ」
 なんて言ってるけど。やたらと下から突き上げるような動きで、於女子の裏側をこすってくる。その動きが、ちょこっとだけ雛先にまで伝わって、ちょっぴり気持ち好い。でも、もどかしい。
「うん……? ここは、どうだ」
 ここもそこも、ちっとも違わない。
「股座だけではなく、腹の中も男女で異なっておるのか」
 謙吾が分かりきったことを呟いた。当たり前だろ。女は於女子だって腹ん中だし、その奥には子袋だってあるんだ。男は……どうなってるか知らないけど。
 そんな小競り合いが四半時ちかく続いた。
 おれは、もどかしさがどんどん募ってくるけど、最後のひと突きが無くて。もどかしさの仕返しに、うんと激しく、つかんでいる手を振り切って、腰をぐにいんぐにいんと揺すって「い」の字や「ろ」の字を書いてやった。幸兵衛小父の口伝と、タヨ小母さんの腰相伝だい。
「うおお……こら、やめろ」
 やめるもんか。風間忍法くノ一の術、杉下謙吾を討ち取ったりい。

 おれも初めての闘いで舞い上がってたよな。くノ一の術で男を手玉に取ったところで、逃げられるわけじゃなし。
 でも、男ってやつは精を放つと虚脱するから。これ以上の拷問は明日からということにしてくれたから、儲けものだったかな。明日が怖いけど。
「明日からは、子供だとて容赦はせんぞ。覚悟しておけよ」
  子供・・に精を搾り取られた負け惜しみにしか聞こえない。
 だけど、負け惜しみは口だけにしといてくれよ。おれは素っ裸のままで、小屋の隅に木格子で囲まれた狭い檻に閉じ込められた。天井から垂れた鎖に両手を鉄枷でつながれて、横になることも出来ない。座ったままで(子の刻過ぎまで責められてたから)半夜を過ごさなければならなかった。


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ロリくのいち_ブログ用



「目玉を刳り貫いてやろうか、鼻を削ぎ落としてやろうか」という謙吾の脅し文句を左内が諫めるのは、ちょっと唐突な感があるのですが、実はドンデン返しに関係しています。ドンデンをばらすと、ハルちゃんは見事脱走して御館へ報告に参じるのですが。裏切り者と見做されて、拷問されるのです。『裏切者には死を』ですから、凄惨なリョナになりかねません。ここで、『回復不可能な』責めにブレーキが掛かって、ドンデンドンデン返しで、五体無事なハッピーエンドとなるのです。ネタばらしちった。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Pressing Report 0:逝かされたって口は割らない

 またまたしても、PIXIVでWILL様からリクエストを頂きました。前々回同様『昭和集団羞辱史』に着手してすぐです。前回の納品時に「いずれ、またリクエスト」とおっしゃってたので、初回が1月で、即リピートは遠慮してもらって4月初旬が2回目となったので、こりゃあイースーチーの筋で7月に来るかなと予測していて、読み筋が当たりましたな。

 では、リクエストの内容をば。WILL様、転載ごめんなさいね。

以前書いていただいた「名札のピアスはどれいの証し」を読み直していたところ、五郎が祥女ちゃんにやっていたプレイから濠門様のロリくのいちが見てみたいと思い、リクエストを出させていただきました。

*ストーリイのリクエスト
 ロリマゾくのいちが尋問のため様々な拷問を受ける
*時代設定のリクエスト
戦国時代前後の日本
*シチュエーションのリクエスト
 戦国時代を舞台とした忍者物
*キャラ設定
 ・少女
 11~12歳ほどの少女。年の割に小柄だがはしっこく、機転が利くため、草として使われていた。
 敵国で捕縛され拷問を受けるうちにマゾに目覚め、口を割らないために拷問に耐える、のではなく、拷問されるために口を割らないようになっていく。
 ・武士
 少女を捕縛した男。情報収集のために少女を拷問していたが、やがて拷問という行為そのものに溺れていく。
 (複数名、あるいはモブでも構いません)
*人間関係のリクエスト
 ロリのマゾヒストと、ロリコンのサディストによる拷問
*特定の責めのリクエスト
 濠門様の責めを堪能したいと思いますので内容は基本的におまかせしますが、以下はお願いできますでしょうか。
 ・乳首と陰核を抓りあげられ責められる少女
 また、可能であれば以下もお願いします。
 ・全裸で市中を引き回される少女
  (同情的な視線が多かった祥女ちゃんに対して、悪意や敵意を向けられる感じで)

以上、よろしければお願い致します。

R-18 ロリ 拷問 晒し者 CMNF ふくらみかけ 羞恥

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 一直線のシーケンスで場面も少なく、100~150枚で落ち着きそうです。
 拷問されて悦虐というのは、7/15発売予定の『濡墨』とかぶりますが。あちらは、過激な拷問に耐えられる身体が必要ということで、公然のR対策もあって、ヒロインは19歳にしました。数えですから、満年齢なら18行く行かずとは、ちょっと考えれば分かりますが。
 こちらは、満年齢で10~11です。WILL様は満年齢で考えてられるのかもしれませんが。
 まあ、無難に数えで12としておきましょう。そんな子に拷問ですか。忍者ものですから『拷問ごっこ』では済みません。異端審問もグアンタナモ収容所も真っ青という過激拷問です。
 で、まあ。最初はお子様乱痴で、それから女の子にはつらくて愉しい色責めで、それから野晒とかして、最後に大人様乱痴のフルコースにしちゃえ。
 ということで。リクエストを見てわずか2日でPLOTを丁稚揚げました。

こうず383_2

 WILL様は、少女が単独で草の任務に従事している状況を想定されたかも知れませんが。これは困難です。草のように敵地に根付いて、何代もそこで暮らすのです。何事も無ければ、たんなる一庶民として生を全うします。ので……あとはPLOTで。


[背景]
上杉謙信
1578年没(48)
1569年 景虎19 景勝15すでにホモホモ

舞台は1569年(永禄12年)
北条三郎(後の景虎)19歳。上杉家の養子になるのは翌年。
上杉景勝(謙信の姉の息子)15歳。すでに謙信の寵愛。
謙吾としては、ライバルが増えるような、三竦みに持ち込めるような……

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逝かされたって口は割らない


上杉、武田、北条の三すくみ。
武田から上杉への縁組打診。北条攻略。

杉下謙吾(坂下正吾)20歳。小姓頭。
  上杉謙信の稚児。14のときから。姓名ともに1字を賜る。
  美丈夫。実に童貞!
  ロストチェリーはハルの尻穴。後に前穴も。
  養子に直って跡目を襲う芽もあったが、史実は……
  ハルに耽溺

大岡左内 34。
 上忍のひとり。尋問の手練。

上野屋幸兵衛、タヨ
ハル 12歳。満11。未潮。/おれ
 8歳のときから、伯父夫婦の世話になっている(という触れ込み)。
 実際は捨て子だったか、下忍の子供だったか。必然性が生じた時点で決める。
  せいぜい10歳くらいの背丈。未発毛。
  しかし、膨らんできている。利発。敏捷。
  体術の基礎は里で修めている。

里には、神童と言われた年長の少年。
算術に秀で、漢籍も読み下す。
しかし、ハルの粉掛けに無頓着。
  現在の子供は勉強で手一杯だから、世間智に疎いと――暗示。
※いくら利発でもオトナでも難しい任務を務められる理由付けです。
 当時の子供は、鶴亀算も地球の大きさも塩水の濃度も勉強する必要はありませんでしたから、その分、世間知を勉強できたのです。

季節は梅雨時(農繁期は休戦期)

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捕縛
深夜。裏庭から転がり込む伯父。重傷。
ハル、お前なら逃げられる。殿へ伝えよ。
「武田から上杉に縁組の申し出が内々にあった。用心されたし」
ハルの理解。仲の悪い三人のうち、二人が仲直りして、もう一人をやっつける。
自分たちの雇い主は、その『もう一人』の北条毛の後家来。
「たとえ捕らえられても自害するな。生きて逃げて、必ず殿に注進せよ」
伯母は目眩ましに全裸。二人とも背中に小葛籠。草は顔を潰す必然性がない。裏口と表とに分かれて飛び出す。
※たーちまーち起こる剣戟のー。
ハルは天井裏へ。忍具の袋と路銀だけを持って、明り取りから脱出。衣服は敷いて寝ている単衣。
龕灯に照らされ、裸で無数の投げ縄に絡め取られている伯母。
美しいとハル。伯母の自爆。思わず呆然。
見つかる。弓矢と目潰し。転げ落ちる。陣頭指揮の若武者が受け止める。軽い。
目潰しで涙とくしゃみ。太股に矢が刺さっている。
自害封じの竹轡。
「これも何かの縁じゃ。俺が直々に糾問してくれる」
歩かせるのは手間。槍に獣縛り。下半身露出。
※この時代、荷車は稀

拷責
牢獄。穿鑿の間。床は踏み固めた土。
『謙吾殿』が尋問。尋問の手練れも助言役。
両手吊り。帯が緩んで前がはだけている。
「子供に手荒な真似はしたくない」
「舌を噛んだりしないと約束するなら竹轡を」
「何故、逃げようとした。幸兵衛から何か言いつけられたのか」
いずれもだんまり。
着物を切り裂いて全裸。
「小童に棒叩きは可哀想でしょう」
径1寸長さ2尺の竹を先から1尺ほど十文字に割って。
尻、肩、背中(は、斜めに)。悲鳴はあげない。
腹をぐりぐり。薄い乳房を痛撃。
「強情ですな。何かを隠しているのは確実」
(しまった)何も知りませんと、とぼけるべきだった?
左右の足首に縄で開脚。
左内。水に浸した縄束。つついたり、言葉で脅してから、軽く股間に。
睨み付けるハル。強烈な一撃で悶絶失禁。

色責
枯松葉燻しで意識回復。梯子に縛り付けて、頭を下に斜め。
「大方、当家と武田の縁組を嗅ぎ付けたのであろう。それをもっとも懸念するは北条。そうであろう」
「今さら、どこに知られても構わぬ。横槍は入れさせぬ。無念じゃが」
※「無念じゃが」は謙吾の立場を暗示と、ドンデンドンデンへの伏線
「子供でもあるし、素直に申さば解き放ってやっても良い」
説得しながら愛撫。胸は膨らみかけなので乳首を。
「男児と変わらぬな」侮辱だよ。
クリは極小チンチンの要領で。
※ホモホモ寵愛で、男の身体については慣れたもの
快感を覚えても、すぐに遮断。くノ一としての閨修行で攻めも受けも。
冷静に考えて、白状したほうが得策。
「申すか?」
頷いて。竹轡を外される。
「お見通しの通りです」
縁組の証拠の書状はあるか。仲間は他にいるか。
いずれも否定。同じ地に生えている草でも互いは知らない。
「ほんとうか。嘘をつくと非道いぞ」
乳首つねられる。否定を重ねてクリも。
※リクエストミッション達成です
悲鳴を上げながら、激痛が去ると甘い疼き。
「窮鳥懐に入らば、煮て食おうと焼いて食おうと。目玉をくり貫いてやろうか、鼻をそぎおとしてやろうか」
「それはなりませぬぞ」
拷問後に無実が判明する場合もある。
ハルには当てはまらないが、寝返らせるかも。
いずれにしても回復不能な欠損は刑罰としてのみ。
※できるだけ自然にさらっと、しかしきっちり書いておく。ドンデンで、そうされないための伏線。
「四角四面じゃな。他国でもそうなのか」
「人の道に、国の違いはござらぬ」
「人ならざる左内が人の道を説くか」
※忍びは人外の存在。
「戯れ言無用」叱り付ける感じ?
「おなごには格別に効く責めがあったな」
「くノ一は、その修行も積んでおります。失礼だが、新鉢ならぬ新筆には荷が重いかと」
「ふん。ならば、勝手知ったる方で」
ハルは(年齢相応)処女。しかし、他2穴は修行済。
謙吾の(受けで覚えた)テクであへるが、絶頂しない。謙吾も、ハルに前立腺が無いので勝手が狂う。入口近くが性感帯?
謙吾も、華奢で柔らかいロリ肌に満悦。
しかし、尋問としては謙吾の完敗。

裸晒
全裸緊縛股瘤縄乳首凧糸連行背中捨札。謙吾の発案。城下町引回し。
群衆の敵意に満ちた眼差し。印字打ち。これはさすがに規制。までに十発くらいは。役人は3間離れて側面がら空き。汚水、塵芥。
※リクエストミッション達成です
憎悪の視線がつらい。前で馬の上から乳首糸を引く謙吾が、時折振り返る。面白がっているのに。悔しさよりも安心。
伯父夫婦の獄門晒しの横に立て膝開脚串刺し。これで破瓜。
「腰を落とせば死ねるぞ」子袋を突き破って、腸が腐って、全身黒く変じて……
横の台に、折れ弓、荒縄、擂粉木など。
『首より下は勝手たるべし』
「仲間を売りたくなれば、そう言え」
下人が番をしている。
それでもイタズラする野次馬。
夕闇に紛れて若い女人。不自然。
もしやと思って、暗号で。
「れふれよむ、ひいやしおせゐゑあ、さぬ」
 たけたから、えんくみのもうして、あり
番人から手ひどく叩かれる。
女人は小さく頷いて立ち去る。町人の作りをしているが足運びの違う二人がばらばらに後を追う。仲間かな。
痛いとか水を求めると、
「台の上の獲物を鋸とか玄翁に換えるぞ」
三日間野晒。梅雨の大雨。
※全裸緊縛の少女が雨に揺れそぼる風情でどんぶり飯三杯。

混淆
謙吾、左内、下人2人。下人が実は下忍と、ハルが見破る。
左内が上忍とは、まだ気づかない。が、下忍の存在で疑惑。
大人と同じ責めに掛けてくれるぞ。
責め手は謙吾。
後手緊縛材木開脚逆さ吊り。径1寸長さ4尺の棒(杖術)で打ち据える。尻、腹、二の腕、太腿。薄い乳房は突いてこねくる。股間は打ったり突っ込んで捏ねたり。
叩かれた瞬間は痛い。痛みの余韻に痺れが切れたような快感。乳房が殊に。股間は突っ込まれると、ぬかるんでくる。
「女淫を甚振れば濡れるものですが、ちと夥しい」
更に責められて、ついに喜悦。
「これでは責めにならぬ」
大樽に水。逆さ吊りで、ドブン。
息が苦しくなって、泡を吹いて。
ブラックアウトしながらピンクアウト。
※ピンクアウトは『濡墨』参照
背中を叩かれて腹を殴られて、蘇生。
謙吾は他用。
材木開脚のまま、土間に放置。
「もう一揉みしてくれよう」と、左内。
俯せ水平吊り3点鈎針錘。背中滅多打ち。痛みの真っ最中にも妖しい快感が3点に。指を突っ込まれて暴かれる。
「汗水滴して悦ばせてやっとるだけじゃ。どうせなら、お前らも愉しめ」
下忍2人に任せて退出。
仲間を呼んで「ははは。五人囃子じゃ」
前後2穴。威魔羅痴謳(書くなよ)は噛まれると怖いので。

倒錯
中1日は、海老責と逆海老。休養みたいなもの。
翌日は、さらに過激な責め。
「まだ、仲間の所在を吐かぬか」
「言いません」返事の変化。
※責めを求めています。自覚しているか無意識かは、書きながら決めましょう。
後手緊縛。鋭利な木馬。足に錘。大木槌。マゾ快感で絶頂。
「そうそう愉しませてはやらん」
後ろ手をほどいて。首から吊るした木の板に手首を鎹固定。
爪の肉に針刺し。10本。
マゾ快感雲散霧消だが。謙吾の目の輝きに気づいて、胸キュン。初めて本物の快感を与えてくれた男だから?
人差指、中指、薬指は長い。蝋燭で炙る。激痛だが局部なので気絶しない。
ますますぎらつく謙吾の瞳。このお方が悦ぶなら、何をされても殺されてもいい。
「もはや焦る必要は無い。日にちを掛けて嬲ってくれるわ」
「それは、そうと」
一昨日は、この者で遊んだようだな。これからも女として遊ぶのは構わぬが、後門は許さん。俺の穴だ。
針は抜いて。座禅転がしで手持竜吐水浣腸。木栓をして身体を起こせば抜けない。
「まだ上の口は使っておらぬそうだな、臆病者め」
「出したいか。俺のを出せたら、出させてやる」
強制合意笛裸痴音。謙吾は動かない。ハルが自発的にフェラテク発動。
「これが、くノ一の術か。俺よりもはるかに上手い」
一気ピストン10連激で暴発。自発ゴックン。
木栓のまま抱えられて裏庭へ。シーブリブリ。全身に井戸水、穴は擂粉木に布で。
「どうせじゃ。御天道様の下で可愛がってくれるわ」
射精直後でも隆々。
牢番も見物。謙吾に遠慮して神妙だが、陰口もヒソヒソ。
  殿に可愛がられるよりは
  あの娘なら、稚児と変わりはない
口も共用。
2連発で賢者タイム。「後は好きにせい」
凌辱を指図されたと受け止めて。
ギロチン磔台(鳥居形に杭を組んで)で2人ずつ、下忍だけでなく雑役夫など呼び寄せて20人で10連姦。
あのお方の命令で、おれは犯されている。絶頂しないが、快感にたゆたうもじきに辟易。
途中から出血。実に初潮。ハルの羞恥と、それでも誇らしさ。
ギロチン磔のまま翌日まで。気が向いたときに使われる。そのせいか、優しくされる。干物を口移しとか。
夜間に金創医。指だけは手当。男どもの小をぶっかけて味噌と灰を混ぜた物を塗りたくって油紙で包む。すでに傷は塞がっているから無意味というか無害。

極虐
足首に1尺半の鎖。太い鎖で後ろ手、胴体ぐるぐるは重たい。身動きすると鎖が肌に擦れて違和感。腰に巻いて股間にも通されて、馬の尻尾に繋がれる。遠乗り。
鎖が張ると、馬が気持ち悪がって、駆け出す。倒れて、そのまま引きずられる。むしろ鎖が肌を守ってくれるが、それでもズタボロ。一里の道を半刻で駆けさせられて、ピンクが訪れないまま気絶。お供の連中の小を浴びせられて意識を取り戻す。謙吾のは顔に。喉が乾いているので飲んでしまう。心理的に美味。
帰路は遠回りで川原へ。
「今日は蒸し暑い」
水遊び。ハルは鎖のまま追い立てられて溺れかける。
馬の腹に抱きつく形に縛られて帰還。メスと察知した馬の特大に股間をつつかれながら。その刺激もあって「謙吾様の玩具にされている」マゾ快感。
往路の傷で全身血まみれ。
「肌の汚れを落としてやる」
人の字に吊って、岩塩をまぶした縄束で滅多打ち。もはや、尋問などしない。
全身を切り刻まれるような激痛。心の中も肌も鮮やかな桃色に染めて失神。
松葉燻し。suzukamizuzeme.jpg
梯子に縛り付ける。腕は頭上に伸ばして、足は折り曲げて足の裏を合わせて。股間無防備。逆さに立て掛けて、口は手拭で何重にも包んで。
水を流し掛ける。いきなり腹パン。呻いた反動で水を吸い込んで噎せて咳き込んでさらに吸う。完全には溺れないので、水に浸けられるより苦しいくらい。
気を紛らわしてやろうと、釘を何本も打ち込んだ径1寸半の擂粉木。少女の未熟な穴には本体だけでも無理なのに、丁字形の釘頭。先端も突き抜けている。
激痛に絶叫しながら、ピンクを突き抜けて深紅の絶頂へ。

逃走
拷問蔵に放置。
若い男。見覚えは無いが、穴を使った何十人をいちいち覚えていない。
「れんふあまを」
 たすけてやる
はっと、意識がしっかりする。
仮死になる薬。
翌朝『死体』を発見して小騒ぎ。
実は。意識は微かに残っている。聞こえている。
「息をしておりませぬ。心の臓が破裂したかと」
「まだまだ愉しめそうだったのに、惜しいことをした」
「仲間の居所も吐かせられなんだ」
「なに。野晒でおびき寄せた連中で、あらかたでしょう」
あの怪しい町人は探索方だったのかと、痛恨。
「死骸はどうしましょう」
「街外れの無縁寺へ投げ込んでおけ。こういうときのために、捨て金を寄進しているのだ」
全裸のまま投げ込まれる。
老婆の死体から着物を借用して逃走。途中で泥棒もして……北条家忍者団の頭領、風間小太夫の元へ。

ドンデン返し<ブログ非公開>

ドンデンドンデン返し<ブログ非公開>

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 さて、このドンデン返しと、さらなるドンデンドンデン。ツアラトゥストラかく語りき。
 如何なるドンデンかは、濠門長恭かく語りき(実作)までお待ちください。
 これをくっつけると、200枚行くかもしれませんな。


DLsight Affiriate キーワードは「ロリ、くのいち」です。

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