『名札のピアスはどれいの証し』BookWalker通りました。

 先に、『女神様と王女様といとこの(下)僕』で、BWはいったん販売申請を却下されて、そのとき
  タイトル・書影・内容紹介に「ロリ」「ショタ」という文言は使用できない
 と、簡潔明瞭な指摘がありました。社内規定だと、明言しています。追加ですね。
 ので、表紙と内容紹介を修正して再申請。無事販売にこぎつけました(2023年5月1日発売予定)。ちなみに、シリーズ名『蕾の悦虐(ロリマゾ)』はそのままとして、表紙だけカッコ内を消しました。
 ということで。
  公序良俗に反する
 という理由で却下された本書を、同様の修正で再申請したところ、通過しました。
 即刻販売開始しています。
 作家側からの抗議なのか社内での動きなのか、曖昧模糊とした表現が具体的になったのは素晴らしいことです。
 どこぞの暴世界的電子書籍販売サイトも見習っていただきたいものですなあ。



New紹介画像_名札のピアス


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DLsite   FANZA   BOOTH
BookWalker  楽天kobo

あ、koboは、これまた明確に登場人物が未成年はアウチという自主規制を打ち出していますから、オリムピック4位は銅にもなりませぬ。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

創作メモ:本文の無い小説

 その昔『題名のない音楽会』というテレビ番組がありました。
 正式のタイトルが『題未定』というSF小説もありました。

 しかるに。ラノベの長ったらしい題名を見るにつけ、ふと思うところがありました。
 長ったらしい題名は、要するに1行紹介みたいなものです。『黒白』とか『点と線』とかシンボリックなタイトルではなく、タイトルで内容がおおむね分かってしまいます。
 ならばいっそ。タイトルにすべてぶち込めば、本文は不要なのではないかと。
 そこで考えたのが、これです。


全裸+エロ装飾(奴隷の首環とか発情クリピアスとか)にナイフ一丁でフルダイブRPGをプレイして、俺は私をマゾ堕ちさせたいのにアバターがMP尽きるまで抵抗するのは、俺の性癖がそこまで歪んでいるからなんだろうな。

 これを思いつくと同時に思い出したのが、これです(画像はアフィリンク)


 通常のPCゲームですと、なかなかスッポンポンには出来ませんな。下着は装備に含まれていない(蒸着してんのかよ?)というのが大半ですか? 疑問形なのは、筆者が最近のオンラインゲームは知らないからです。
 しかし。このゲームは、あっさりとスッポンポンにできます。
 左の画像は、デフォルト装備。しかし、出発前に装備を解除できます。スッポンポン(またはエロ衣装装備)だと、羞じらいの表情になります。いと素晴らし。回復しても破損したコスチュームはそのままのなのも、いとゆかし。「バスタオル」とか「絆創膏」とか「霧」とかとかトカレフなエロ衣装もいと涼し(そりゃそうだ)。

フルオートだんじょん
 右のキャプチャ画像にマウスカーソルが描き加えてあるのは自粛ではありません。筆者は、実際にこの位置にカーソルを置くのです。歩いている表現としてキャラが上下に揺れます。そうすると、マウスが割れ目に出挿りする――実際にはカーソルが最前面表示ですが。

「本文の無い小説」とは書きましたが。本文を書こうとすると、設定がけっこう大変です。
 どこまで感覚再現なのか?
 思考はプレイヤーのままで良いのか? 覚醒直前の転生者みたいにする?
 そもそも、リアルとバーチャルで時間経過をどうするのか。拷問に苦吟する24時間を一瞬で端折っては黒犬です。尾も白くない。
 現実世界での生活は書く必要がないのか。


 ということで。この話は書かないでしょう。タイトルを使いたい方は、ご自由に。でも、マルシーを挿れてくださるとウレシー。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

創作メモ:王女の贖罪(仮題)

 マゾ願望ではなくても、全面的に虐待を受け容れるヒロイン。
 なぜか、こういう設定を書きたくなりました。そのひとつは『Prison 2084』ですが。
 猿無料コミックで、女刑務所。逃亡防止の名目で、女囚は全員が下脱ぎ。それを誰もが当然のように受容しているという設定でした。
 これを敷衍外挿拡張(自分でも何を言ってるか分からない)。
 AZ(Artificial Zenchi-zennou)が支配しているディストピア。バグか深淵なる陰謀か影の支配者のサディズムか、まったく善良な少女が「潜在的反社会性向」の持ち主として、矯正施設へ送られて。社会的馴致教育を受けさせられる。鞭も電撃もリンカン教育も、すべて当然として受け入れるというストーリイ。Zero Sum Short Storiesのひとつに出来ます。作者が「情事OL」というのはブログ記事上のお遊びですが。

 もっと時代設定/キャラ設定に自由度の高い構成を思いつきました。
yuki_rumina_9258-002s.jpg

 基本的には中世ヨーロッパです。
 苛斂誅求恣意的搾取性的残虐をほしいままにしている王様。は、国民の反乱かクーデターで、あっさりと首チョンパ。愛人と逃亡しようとしたところを捕らえられて、樹から逆さ吊り――てのは、娘が訪日したとき列車に乗って、いたく感激した某独裁者ですな。

  <註記>どこの駅でも、父の名を連呼している!
      ベント~ベント~ ← ベニトと聞こえた?
      どうも捏造らしいですが</註記>
 しかし、こちらの娘は。
 聖女を絵に描いて服は描かなかったような清らかな心根優しい人物で。
「父を諫められなかったのは、私の科。如何様な厳罰にも甘んじます」
「あっさり死刑に処すなどとんでもない。王族一家が国家に与えた損害を償ってもらおう」
 てなわけで。短期レンタルのオークションに掛けられて、陵辱ア・ラ・カルト絵巻です。
 あれもこれも、必然性も流れも無視して詰め込めます。


 そうそう。断罪の前に。
「この国庫からの支出はどう使ったのだ?」
「それは、私が父を説得して、救貧院を作らせたのです」
「あのボロ小屋のことか。運営費を含めても、支出額の1割にも満たぬ」
 心清き王女には想像もつかぬことながら、中抜きとか丸投げとかで、中間搾取がしこしこたまたま。
  <註記>国家予算の十年分かかるはずのセクサロイドが、
      発明者が直に作ると、お小遣いで足りるという。
      松本零士極大(御大を凌駕)のご冥福をお祈りいたします。</註記>
 あげくは、自身の贅沢に遣ったのであろうとか、宝石を贖ったのであろうとか――拷問に掛けられるのですな。
 拷問に耐えかねて、宝石を買ったなどと自白させられたら、その宝石はどこへ隠した――と、さらに拷問ですぞ。


 これだけなら中編。まあ、陵辱ア・ラ・カルト絵巻で尺を稼げますが。
 妹姫も出演させて、母親(王妃)も連座させれば……これは『ミスリルの悲劇』の焼き直しかな。


 秋津島の姫君にしても風情がありますし、現代のどこかに設定すれば、電マも薬品も使い放題。

 王女がみずからの身体で稼いだ金で国庫損失補填が成った日には、めでたく斬首です。
 その救いとしては
A:首切り役人との結婚(西洋中世版)
 首切り役人てのは忌み嫌われていて、彼と結婚しようなんて女はいなかったそうです。
 土壇場で結婚を承諾すれば、女罪人は赦免されるとか。それでも、こんな奴と結婚するぐらいならと、死を選ぶ女ばかりだったとか。
B:ログアウト!
 おおい、夢オチかよ?
C:次は、どんな世界に転生するのかしら?
 これも夢オチの一種ですな。
D:作者登場、賢者タイム
「左手一本でキーボードを打つのも疲れたなあ」
 こら、物語の結末はどうすんだよ??


テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Inturrupt Reoprt Final:檻の中の野生児(仮題)

 ううううう……どこで教育を間違ったんだろう。
 お父さんは、おまえをそんな娘に育てた覚えはないぞ?!

 これまでのマゾ堕ちには、悲劇の匂いがありました。身体に悦虐が沁み込んで、悲しく諦めながら堕ちていくとか。逃れられない運命に抗うのを焉めて、心に引っ張られて身体も悦虐に染まっていくとか。いや、最後の最後まで受虐に逆らって凄絶な未来へ突き進んでいくとか。
 しかし、今回はどうでしょう。誇りも羞恥も投げ棄てて、ひたすら快楽に堕ちて逝くという。
 気高さが、まるきりありません。悲劇の欠片もありません。ハゼッイイよ、ズンナックの誇りはそんなにも脆いものだったのか。たとえ部族と訣別しても、それは仲間を虐殺から掬う苦渋の選択ではなかったのか??

 とまあ。作者が取り乱すほどに、脳天気にマゾ堕ち、いや快楽堕ちしちゃいました。
 終章のタイトルは『悲しい幸せ』を予定していたのに、『明日も幸せ』に変えざるを得ませんでした。

 前章で、ヒロイン姉妹は『亜人動物園』に売り払われて。牧場近くの街で3日間だけ動物園が開かれて。
 町長だの保安官だのに、姉妹で突っ込まれて。町長の提案で、「一目で姉妹と分かるように」下腹部を同じにされるわけです。ところが、ハゼッイイ(ビッチ)は無毛にこそなれ下腹部が火傷だらけ。これでは不均衡だと、無毛のハスビッディ(プチビッチ)まで煙草で焼かれて。
 その火傷が、次の都会までの長い道中で「男がその気になってくれる」ところまで治った。
 以上、前章の粗筋でした。




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明日も幸せ

 そんなこんなで、トカイとかいう大きな街に着いたときには、薄皮も剥げ落ちて、やけに白っぽい痕が残るだけになってた。これなら、男が遊んでくれるよな。
 今度は街外れじゃなくて、大きな街のど真ん中にある広場に大仕掛が広げられた。広場っていっても、花畑があったり、曲がりくねった道に沿って腰掛が並べられたり。コウエンという場所らしい。
 大仕掛が出来上がるまでは、見物されるおれたちの出番はない。小さい三兄弟だけは、派手な色遣いの服を着て太鼓や喇叭を持って、人寄せに出かける。
 白人たちがばたばた立ち働いている中で、エンチョウだけはぼけっとしている。ほんとはぼけっとしてるんじゃなくて、全体を見渡して、過不足なく物事が進んでるのを見張ってるんだ。これは族長と同じだ。暇そうに見えて、実はいちばん忙しい。
 その忙しいはずのエンチョウが、にやにやしながらおれたちの檻に近づいて来た。
『素晴らしい物をプレゼントしてやろう』
 そういって、二本の棒を真ん中で交差させた、白人のモジでいえば“X”に似た形の木細工を俺たちの前に放った。詳しく言うと、それぞれの棒は、ダブル・ディルドそっくりだ。金玉にあたる部分はなくて、棒の真ん中を凹に削って組み合わせ、そこに鉄の軸が通してある。だから、二本の棒の開き加減は変えられる。ダブル・ディルドそっくりだけど、片側はたいていの男棒よりすこし太くて、反対側は細い。
『これをどう使うかは、説明しなくても分かるな』
 分からなかったけど、今の言葉で分かっちまった。つまり、太い側をおれの女穴に挿れて細い側をプチビッチの尻穴に挿れるんだ。そして、もう一本の棒は細い側がおれの尻穴で、太い側がプチビッチの女穴。どうやっても、四つの穴と二本の棒は向きがずれる。それだけ強くこねくられる。
 エンチョウは黙っておれたちを見ている。すぐに使ってみろということだろう。
 プチビッチが仰向けに寝そべって脚を開いた。こいつも期待してるんだ。女穴はもう濡れてきてる。でも、尻穴は勝手に濡れてくれない。ので、細い側をプチビッチの口に入れてやった。
 ちゅばちゅばと、わざと音を立てながら舐める。おれたちが淫らに振る舞えば、外から来る見物人が喜ぶ。嘲笑うんだけどな。嘲笑いながら、コイン――いろんな物と交換できる銅の円板を放り投げてくれることもある。するとエンチョウは後で、キャンディーやチョコレートといった、頬っぺたも舌も溶け崩れてしまいそうなお菓子をくれるんだ。だからプチビッチは、淫らに振る舞う練習をしてる。
 おれだって負けないぞ。もう一本の細いほうを、プチビッチと向かい合って舐める。このまま顔を近づけてくと接吻に――は、ならないな。二本が交差してるとこで止まっちまう。この道具をしゃぶりながら接吻する方法を、後で工夫してみようかな。
 でも、今は――おれは顔を離して、二本の棒を股ぐらにあてがった。一本ずつを挿れるのは、二本目が難しいだろうから、女穴と尻穴へ同時に突き刺した。
「あっ……すごいぞ」
 開き具合をうまく合わせたつもりでも、挿れていくにつれて二つの穴が引き寄せられる。ごりごりぐりぐり……本物の男棒が二本より、刺激が強い。
「はふう……」
 奥まで挿れると、心地好さに溜息が出た。
「ねえ、あたしにも挿れてよ」
 プチビッチが腰を浮かして催促する。
 おれはプチビッチの脚の間に尻を落として。脚を脚を交差させて、にじり寄る。女穴に先っぽが挿入ったことろで、穴をちょっと締めつけて棒の開きをプチビッチの尻穴に合わせた――やってみて初めて、こういうことが出来るんだと知ったぞ。
 尻を浮かし気味にして、踵と肘を使って、じわっと前へ動く。細い側の先っぽがプチビッチの尻穴に嵌まると、おれの女穴がぐにゅんと押された。
「ひゃんんっ……ちもき、いいよおお」
 プチビッチの声が蕩けてる。
「おれも……すごいや……」
 挿れて、ちょっと押し合っただけで、腰を熱風が吹き抜ける。でも、困ったな。こいつは握って動かす部分がないぞ。さらに尻を浮かせて、身体全体を前後に揺すってみた。おれの中で二本の棒が出挿りする。でも、プチビッチのほうでは動いていない感じだ。
 穴をぎゅうっと精一杯まで締め付けた。
「やらっ……それ、きついよお」
 プチビッチの声が、さらに甲高くなった。
 穴を締めつけたまま身体を揺すると、今度はおれの中では動かなくて、プチビッチのほうが出挿りする。ので、すこしだけ緩めると――両方が同時に動き始めた。
 そのうち、プチビッチも腰を揺すり始めた。
 動きが合うと、ぐわららら……と、雷鳴が轟き始める。でも、おれが押すときにプチビッチが引いたりすると、ずっどーんは遠ざかってしまう。
 もどかしい。ので、いっそう激しく身体を揺する。
 揺すりながら……靄が濃く立ち込める頭で、ふと考えた。
 もしも、白人に捕まっていなかったら。今も、[[rb:木の精霊>チジッディ・アブレ]]と戯れてたんだろうな。同じぐわららずっどーんでも、本物の男棒やダブル・ディルドのほうが、ずっと凄いのに。
 そして……季節が、あと幾つか巡ったら、ズンナックの若い男の誰かから羽根をもらって、たぶん、おれはその男と[[rb:夫婦>めおと]]になって、子供を産んで……
 そうだ、思い出した。おれは、この日あたりに来るなというときに、ちゃんと血を流している。あれだけ男と番って赤ん坊が宿らないのは、もしかしたら、女穴の中でコルクの団栗を破裂させられたせいかもしれない。穴は使えても(メイキになったぞ)、子袋が傷ついてそのままになってるのかもしれない。
 プチビッチのほうは、最初の[[rb:徴>しるし]]があっただけで、あれから夏が過ぎても次の血を見ない。初めのうちは、間が長かったり短かったりするから、それだとは思うけど。もしかしたら、もしかしてるかもしれないぞ。
 秋が深まったら、きっとはっきりすると思う。今のうちから、あれこれ悩んでもしょうがない。だいいち、プチビッチ自身は気にしていないらしいし。
 そんな遠い先の日のことよりも。今は、ぐわららずっどーんだけを考えよう。こんな凄い、恐ろしいとさえ思ってしまう快感を教え込んでくれたのは白人だ。チリコンカンとかいう旨辛い食べ物も、キャンディーもチョコレートも、白人に捕まらなかったら、たぶん一生口にすることはなかったよな。
 だから、今は――今だけは、白人に捕まって良かったと思っている。
 そして、きっと。明日も、そう思うだろう。
「あああああっ……くる! くるよ……おねえちゃあん!」
 プチビッチが稚ない(とは、もう言えないよな)絶頂を訴える。
「おれも……ビッチも逝くから……いっしょに、逝こう!」
 きっと後で腰が抜けると思いながら、おれはいっそう激しく動いて、妹を追い掛ける。

          [完]

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ハゼッイイ勇姿

 いまさら、そんな格好つけたって駄目です。お父さんは赦しません!

 こほん。
 そうとう後の方まで誇り高く振る舞っていたヒロインです。それだけに、反動が大きかった。うん、そういうことなのでしょう。

 さて。本日は脱稿祝いで飲んだくれて。
 本作品の校訂のかたわら、ノクターンノベルス連載中のをひとつ書いて。
 うだうだしてると、5月リリース予定の『女王様と女神様と従弟の(下)僕』が間に合わなくなるかもしれませんので、こっちの最終校訂&増補をやっつけて。
 それでも、4月中旬には『生贄王女と簒奪侍女(後編)』に着手したいものです。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Inturrupt Reoprt 5:檻の中の野生児(仮題)

 どんどん長くなっています。最初の予定では「部族と訣別」のすぐ後が「人間動物園」でしたが、「玩具の日々」を突っ込んじゃいました。
 オジョウサンたちの遊びを書いて、オボッチャンたちの遊びを書いて、このパートだけで9千文字。これからカウボーイたちの遊びを書きます。
 ということで、出来立て熱々の部分を御紹介。
 ルビ部分はPIXIV仕様をtxt( [[rb:本文>ルビ]] )にしていますので、おみぐゆしいかと


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玩具の日々

 次の日から、ビッチとプチビッチの、玩具の日々が始まった。そんなに酷い暮らしじゃなかった。
 カウボーイが十人で寄ってたかっておれたちを犯すってことが、なくなった。毎晩、二人か三人、せいぜい四人が小屋へ来て、おれのメイキを使うやつが多いけどプチビッチを犯す物好きも四人にひとりはいたな。ああ、白人には、やつらの言葉でそう言ってるうちに、頭の中で考えるときもハスビッディではなくなっちまった。それは、プチビッチも同じだ。だいたい、おれたちはズンナックを捨てたんだ。いつまでもハゼッイイとハスビッディじゃ、そっちのほうがおかしいや。
 そんなことは(とても大切なことのような気がするけど)どうだっていいや。
 カウボーイたちの数が減ったから、ひとりずつがじっくり可愛がってくれた。乳首やメシベも、がさつなやり方だったけど弄ってくれたし。ハスビッディはあまり使われなかったから、ぐわららずっどーんにもふわふわぱちんにもなれない夜が多かったから、そんなときは、おれが続きをしてやった。
 それを見つかって。しばらくの間は、姉妹レズビアンていうんだな、それを無理強い(でもなかったけど)にやらされて、セイバーまで見物したっけ。まあ、十日としないうちに飽きられたけど。当然だよな。おれたちだけが無我夢中になってる――玩具同士が愉しんでて、白人どもは男棒の始末がつかないんだから。
 ま、大人どもに遊ばれるのは、じきに厭じゃなくなった。
 厭だったのは、餓鬼どもの遊び。これは男と女で分かれていて、イッシュウカンに男が二日と女が一日だった。
 この遊びがどんなだったかを言う前にイッシュウカンがどんなふうに過ぎたかに触れておこうか。
 最初の日には、街からカテイキョウシという、お婆さんにちかい女性がやって来る。餓鬼どもは男も女も、四角い石を積み上げた大きな家にこもって、この女性からいろんなことを学ぶらしい。男が女から何を習うってんだろう。狩りの仕方も戦い方も教わらずに、裁縫とか料理とかを習うんだろうか。とにかく、このカテイキョウシはボクジョウに泊まって、次の日も餓鬼どもに教える。カテイキョウシが居るあいだは、おれたちは小屋に閉じ込められて、カウボーイも寄り付かない。カテイキョウシが昼過ぎに街へ帰って、夕方からはカウボーイどもが、おれたちを可愛がりに小屋を訪れる。
そして、次の日からの三日間が、餓鬼どもの玩具にされる。その次の日は、セイバーに虐められるときもあるし、何もされないときもある。おれたちに落ち度があったわけじゃなく、ミガワリコショウでもなく、まったくの気紛れ――でもないな。鞭痕が薄れたのを見定めてたもの。八巡り前に殺された妻の復讐だとしたら、ずいぶんと陰険なやつだ。
 餓鬼どもの遊びは鞭打ちほどずたぼろにはされなかったけど、じゅうぶんにつらかったし、捨てたはずの誇りを無理強いに引きずり出して、改めて踏みにじるような残酷なところがあった。それがイッシュウカンに三日だぞ。
 男の餓鬼は、ボビーの子分みんなが街から遊びに来るってこともなく、みそっかすのエディが仲間外れにされることもあって、だいたい五六人のときが多かった。最初に比べたら、あっちの人数が半分になって、こっちは倍になったけど。遊びはだんだん残酷になっていったから、痛くてつらくて惨めなのは変わらなかった。
 男の餓鬼どもの遊びで多かったのは、おれたちを一方的に殴る蹴るってやつ。さすがに、プチビッチにまではハンディを付けたりはしなかったけど。そして、プチビッチをぶちのめすよりは、両肘を縛られ鎖で足の動きも妨げられているおれをプチビッチがぶちのめすのを見物するのを好んだ。真面目にやらなきゃ親父に言いつけて二人とも懲罰の鞭打ちだなんて脅かされるから、プチビッチは泣きながらおれを殴る。股ぐらを蹴れと言われたら従う。でも、どうしても手加減が入ってしまうから。まだ鞭痕が鮮やかな肌に新しい鞭傷が重なることも少なくなかった。
 二度と繰り返されなかったのが、おれたちを四つん這いに縛って野に放つ狩猟ごっこ。もし逃げおおせたにしても、おれたちは部族に戻れない。下手に遠くまで逃げて犬に捕まったら、本物の牝犬にされちまう。だから逃げないって、鞭打ちも餌抜きも覚悟で逆らった。これにはジェスも味方してくれた。驚くほどのことじゃない。
『犬と穴兄弟にはなりたくないですぜ』
 でも、せっかく猟犬を借りて来たんだからと、ボビーでなく次男坊のチャールズが考えついたのが、例の柵で囲われた場所での、牝犬狩り。
 おれたちを囲いの中に入れて出入り口を閉じ、その外側に猟犬を放つ。柵は跳び越えられない高さだけど、よじ登ることはできる。さっさと柵の中に入れば、それで終わりなのに、よじ登ってる間におれたちが逃げると思うんだろうな。ぐるっと柵を回って、おれたちのすぐ近くに来てから、柵を越えようとする。
 おれたちがよちよちと逃げると、犬は柵から下りて追い掛けてくる。あまり柵から離れたり、逃げるのが遅いと、その場で柵を越えようとするから、柵に沿って逃げ回らなければならない。
 くそ。草原じゃなくて剥き出しの地べただぞ。肘も膝もすぐに擦り剥けた。おれたちも犬も動きが単調だから、餓鬼どもはすぐに飽きてくれたから、たいした怪我にならなかったけど。
 柵の中での遊びは、他にもある。射撃鬼ごっこも、そのひとつだ。これはふたり一緒じゃなくて、かわりばんこに遊ばれる。虐められると言っても同じだけどな。
 的にされる者といっても、ビッチかプチビッチのどちらかに決まってるけど。後ろ手に縛られて、両足とも鉄の球をつながれる。そして、光る薄い鉄の板で作られたキャンていう小さな中が空っぽの容れ物を何個も鉄の球のまわりに括りつけられる。鉄の球を引きずって歩けば、からんからんと音が鳴る仕組だ。そして、鬼になるやつは目隠しをして、柵の外から火を噴く長い棒で、的を射つんだ!
 コルクじゃないぞ。当たったら死ぬやつだ。
 鬼の後ろから見物してる餓鬼どもが『左だ。もっと上。行き過ぎた、右へちょい戻せ』なんて教える。こっちだって、長い棒がどこを向いてるか見えるから、射たれそうになったら逃げる。でも、キャンがけたたましい音を立てるから、鬼は目隠しをされててもだいたいの方角が分かる。狙いを定められないよう、柵の中を逃げ回らなきゃならない。
 馬鹿げた(おれたちだけが)命懸けの遊びに付き合ってられない。本当に団栗が当たるのは、長い棒が見えなくなって、端っこに明いてる穴が真ん丸に見えるときだから、その寸前に上体だけを横へかわせば、キャンも鳴らないから、狙いはそれる。
 でも、そんなずる(じゃねえよ)は、させてくれない。じっとしてると、見物にまわってる餓鬼どもが、短い棒でキャンを狙い射つ。うまく当たればまだしも、近くの地面に当たったら団栗が跳ねて、身体に当たりかねない。そうじゃなくても、足元で団栗が爆ぜたら、足が勝手に動いちまう。そしたらキャンが音を立てるから、逃げなくちゃならない。でも、慌てて転んだら命取りだ。後ろ手に縛られて足に鉄の球をつながれてたら、立ち上がるのにひと苦労だ。動かない的になっちまう。
 物騒な遊びだけど、男の餓鬼どもは、まだあっけらかんとしてる。げらげら嗤いながら、陽気っちゃ陽気だ。そこへいくと、女の餓鬼どもは、くすりと嗤いもせずに、眼だけをやたらとぎらぎらさせて、陰湿なことをしやがる。ポニーガールは、まあ……ちっとも良くはないけど、セイバーの発案らしいから、陽気な残酷かな。
 だけど、白人の言葉は不思議だ。カウボーイてのは牛の面倒を見る男のことなのに、ポニーガールとなると馬の真似をさせられる女って意味になるんだから。ま、そんなことはどうだっていいや。
 ポニーガール用の橇は、曳く馬が二頭になったのでタンデムに作り変えられた。曳き棒が長くなって、橇から突き出てすぐに鎌首をもたげてプチビッチの股ぐらと同じ高さになる。その先でまた鎌首をもたげて、おれの股ぐら。それぞれの股ぐらを通るところに鉄の棒が上向きに突き出ているのは前と同じ――じゃなくて、二本ずつになった。無茶もいいところだよな。女穴と尻穴は、それぞれすこしずつ斜めになってるのに、鉄棒は二本が真上を向いてるんだから。
 これをそれぞれの穴に挿れるだけでも、きつくて痛いってのに。鉄棒が抜けないように曳き棒と身体をつなぐ革帯の留金が、斜め後ろじゃなくて尻を割るくらいの真下に変えられた。前は、うんと身体を前に倒せば腰で橇を引っ張れたのに、それができなくなった。ほんとうに二つの穴(プチビッチとの二頭立てだから四つか)で引っ張らなきゃならなくなった。橇と、そこに乗った二人の女の餓鬼をだぜ。三人になることもあった。ボビーみたいに大勢じゃないけど、アンナにも子分ていうより親友か。ステファニーていう同じ巡りくらいの娘が、たまに遊びに来る。そうなると、二人が腰掛に座って、小っちゃなデイジーは橇の後ろに立つ。
 それを、最初のうちはおれひとりで曳いていた。だって、プチビッチは非力だし。ほとんど平らな胸に縛りつけられた二つの鳥籠と、三つの突起に咬みついた木の嘴、そこから吊るされた鉄の花とか箱。そういった責め具に虐められて、歩くのがやっとだものな。ああ、曳き棒の途中にもちゃんと上向きに突き出た二股があって、その下は環になっているから、後ろにいるプチビッチにも鉄の箱を吊るせるんだ。
 さいわいに、餓鬼どもが乗った橇を曳かされるのはボクジョウの中だけだったから、疲れ果て動けなくなっても、おれたちがまたセイバーに鞭打たれるってことを除けば、(三人の餓鬼どもにとっては)たいした問題にはならなかった。じゃあ、遠乗りはしなかったかというと、とんでもない。川まで行かされて、さらにずっと下流まで追い立てられたときもあった。三人の餓鬼どもは橇に乗らず、おれたちと並んで歩いて――これはこれで、厭だったな。三人が好き勝手におれたちを鞭打つんだから。しかも、後ろからだけじゃない。前に回って、わざと鉄の花とか箱を叩いたりもする。乳首もメシベも悲鳴を上げるぜ。
 アンナが目指す場所へ着いて、そこでひと休みするかというと、とんでもない。それから、その日の遊びが始まるんだ。
『{魔女}狩りって知ってるでしょ』
 おれは知らないぞ。
『この前、街で凄い本を見つけたの。[{魔女}に与える鉄槌]という昔に書かれた本なの。この二匹は人間の形をした獣だから、実は{魔女}なのかもしれない。それを確かめたいの』
 おれたちは曳き棒から外されて、身体に着けられていたあれこれも取っ払われた。
『濡れたら困るでしょ』
 羽根飾まで取り上げられた。羽根飾がないと、ほんとうに素っ裸にされた気分になる。も何も、元から素っ裸だけどな。
 おれとプチビッチは、別々に縛られた。といっても、白人の男どもみたいに、女を縛り慣れてるわけじゃない。部族の名誉のために付け加えとくけど、ズンナックには、女を縛り慣れた男なんていないぞ。
 つまり、身体じゅうぐるぐる巻きにされたんだ。そして、腋の下を通して別に長い縄を付けられた。
『{魔女}は水に浮かぶのよ』
『ふうん? 確かに、私たちは水に浸かったら沈んでしまいますわね』
 それじゃ、試してみましょうよってんで。おれたちは丸太のように転がされて、川に落とされた。このあたりは川幅が変わらないのにうんと深くなっている――のが、落とされてから分かった。
 川底まで沈んで、見上げたら光はずっと上。立てば頭は川面から出そうだけど、身体を曲げることもできない。もがけばもがくほど息が苦しくなって――ごぽっと、泡を吐いて。胸を締めつけている縄のせいで、それきり息を吸うことも吐くこともできなくなった。目の前が赤くなって、それがすうっと暗くなっていって。ぐいっと腰を引かれて、おれは俯せに寝た形で水面に引き上げられていた。最後の力を振り絞ってあがいて仰向けになって、息を貪った。そうだ、ハスビッディは――妹は軽いので、オジョウサンたちの手で川岸まで引き上げられていた。咳き込んでいる。
 くそお。ついオジョウサンなんて考えちまったもんだから、そっちが頭にこびりついて、「女の餓鬼」なんて長ったらしくは考えられなくなった。ま、いいか。白人どもの言葉だ。ビッチと同じ意味だと思えば腹も立たない。
『沈んだわ。インディアンは{魔女}じゃないのね』
『まだ分からないわよ。溺れたふりをしたのかもしれないわ。{魔女}は悪賢いんだから』
 それじゃ、もっと長いこと沈めてみようってなった。
『さっきは百まで数えたから、次は百五十ね』
 二百、二百五十と増やされていって。とうとう、ほんとうにプチビッチが溺れちまった。
『殺してしまった。どうしましょ、パパに叱られるわ』
『私は知らないわよ。{魔女裁判}をやろうって言ったのはアンナだから』
 こいつら、ハスビッディの命を気にもせずに、自分のちっぽけな心配ばかりしてやがる。
『ビッチを、ひきあげろ、ください。なわをほどけ、ください。ビッチが、たすける!』
 それで二人(と、みそっかす)は我に還って、インディアン娘の生意気な指図に従ってくれた。
 心臓に耳を当てたら、しっかりしてた。これなら、助かる。おれが小っちゃかった頃、友達が溺れて、お守りをしてた小母さんが息を吹き返させるのを見てたから、それを思い出しながら――膝の上で俯せにして、背中を何度も叩いて、それから口に口をかぶせて息を吹き込んで。目を覚ましたハスビッディは、泣きもしなかった。
 ハスビッディは、まだぐるぐる巻きのままだったから、縄をほどいてやったけど、勝手なことをしたと叱られたりはしなかった。帰り道は、変な装具を着けられもせず、橇は手で曳いた。
 それくらいオジョウサンたちはしょげ返ってたんだけど。ポニーガールが人間の格好で戻って来たんだから、セイバーに見咎められて、オジョウサンたちが白状して、理不尽にも、おれたちが鞭打たれた。
 そして、オジョウサンたちはちっとも懲りなかった。
 次の遊びのときも三人で、マジョサイバンの続きをやらされた。
 マジョというのは[[rb:悪魔>ティンディ]]に憑かれた女の人のことだそうだ。おれたちがマジョだってなったら、困るのは白人じゃないかな。だって、インディアンは獣じゃなく人間だってことになる。でも、オジョウサンの話を聞いてると、マジョは焼き殺すそうだから、またパパに叱られるぞ。おれたちは焼き殺されるんだから、身代わりに鞭打たれる者はいないぞ。
 なんてことも弁えず、どうしても、おれたちをマジョに仕立て上げたいらしい。
『魔女の身体には、痛みを感じない場所があるの。全身を針で刺して、それを調べるの』
 そんなことでは分からないと思うぞ。だって、痛いふりをするのは簡単じゃないか。
 この遊びには男の餓鬼ども――じゃないや。オボッチャンどもやカウボーイ、挙げ句にセイバーまで加わりやがった。子供の遊びに大人が混ざるなよって思うけど、半分くらいはありがたい。セイバーなんか、お門違いの復讐で残酷な虐め方をするけど、ぎりぎりの限度を弁えてる。それが、鞭打ちで分かった。あの鞭なら肉を切り裂いて骨まで剥き出しにできるだろう。でもセイバーは、そこまでしない。イッシュウカンか、せいぜいニシュウカンで傷が治るくらいに手加減している。だから、餓鬼どもの限度知らずの無茶苦茶は止めてくれる(かもしれない)。
 といっても、虐められる側の思う限度と、虐める側の考える限度は、まったく違う。セイバーが止めたのは、針を目玉に突き刺そうとしたときだけだった。
 なんか、先走ったな。話をすこし戻そう。
 針刺しマジョサイバンが行なわれたのは、例の柵の中だった。小屋の中じゃ人があふれちまうからな。
 すこし離れて、地面に杭が四本ずつ打ち込まれて、おれとプチビッチは、手足を広げた形で杭に縛りつけられた。そしてオジョウサンの三人はプチビッチ、三人のオボッチャンたちはおれのまわりに、それぞれ針を片手にしゃがみ込んだ。オジョウサンたちが遊ぶ日だから、ボビーの子分たちが来てなくて良かったぜ。
 最初のうちは手当たり次第。腕とか脇腹とか太腿とか。せいぜい胸のまわり(プチビッチの場合は乳房とは言えない)くらいだった。それでも、プチビッチは痛い痛いって泣いてた。鞭打ちだったら、泣く余裕さえなくて悲鳴の上げっぱなしになるから、それよりはずっと穏やかな子供の遊びといえるかな。
 おれがほんとうに絶叫したのは――握りしめていた手をカウボーイが手伝って開かされて、爪の下に針を突き刺されたときだった。乳房を刺されるより、ずっと痛い。鋭い針のような(じゃねえよ。針そのものだよ)激痛が脳天まで突き抜けた。
 こんな調子で終わってたら、おれは自分の本性に気づかずに済んでいたかもしれない。
 オジョウサンたちは、プチビッチの指先を刺そうとはしなかった。自分の指にうっかり突き刺した痛みを思い出すからじゃないかと思う。代わりに目玉を刺そうとしてセイバーに叱られたのは、もう言ったよな。
 ここでしゃしゃり出たのがジェスだった。こいつはセイバーと違って、女(手当たり次第なのか、若いインディアン娘だけなのかは知らないが)を虐めるのが趣味なんだと思う。まったく、とんでもないやつに捕まっちまったぜ。
『魔女ってのは、必ず淫乱ですからね。正体を暴くにゃ、女の部分を責めるのがいちばんですぜ』
 オボッチャンどもはきょとんとして、オジョウサンたちは顔を赤らめて俯く。女の部分てのは、つまり番うことに係わるから、こうなると男は積極的になる。しかも、どことどこが女の急所かをジェスが教えるもんだから。たちまち、三点の突起に三本の針が突き刺さった。
「ぎびい゙い゙い゙い゙い゙っ……!!」
 おれは身体を反り返らせて絶叫した。その動きで、針にいっそう抉られる。
 爪先に刺されるよりも、もっと奥の方が痛い。細い針のくせに、太い杭のような激痛。それが脳天へは突き抜けないで身体の裏側で跳ね返って、乳房と腰の奥で大きな塊になって、そこにわだかまる。そのわだかまりの中で、微かに何かが蠢いている……
『こりゃ驚いた。感じてやがるぜ』
 ジェスが、まるきりからかって[[rb:いない>・・・]]声で言った。
『見ろよ……いや、こっちが分かりやすいか』
 ジェスの指が割れ目に押し入ってきて、中を抉った。その指を高くかざす。
 おれからも見えた。陽を照り返して、きらきらぬめぬめと光っている。激痛に負けて漏らしたおしこなんかじゃない。
 大人たちからは感嘆したようなどよめきが湧いて、餓鬼どもはぽかんとしている。
 でも、いちばん驚いてるのは、おれだ。
 そりゃ、痛いことをされてても、女穴に男棒でも鉄棒でも玉蜀黍でも、突っ込まれれば濡れるさ。突っ込まれなくても、ぐわららずっどーんとかふわふわぱちんでも、ぐじゅぐじゅに濡れる。
 だけど。いくら女の敏感な部分だからって、敏感な部分だからこそ、針に刺されて、ぐわららずっどーんもふふふわぱちんも、なるわけないだろ。
 痛くて痛くて、泣きそうなんだぞ。
 でも……どうせ何を訴えても赦してもらえないんだって諦めて、だから、二度三度と同じことをされるだろうと覚悟はしてるけど。そして、そう考えると、頭に靄がかかって胸が締めつけられて腰が疼いて……なんだって、女穴の奥まで熱くなるんだよッ?!
 だけど……その理由も、前から薄々感づいてた。
 弱い者は強い者に(いろんな意味で)組み敷かれて当然だって思ってた。その代わり、強い者は弱い者を護ってやる。それも当然だと考えてたけど……それは、弱い者が強い者に懐いたときだけじゃないだろうか。隙を見て反撃して殺してやろうなんて考えが、どこかで態度に表われて……どこかじゃないな。おれは敵意を剥き出しにしてた。そんなんじゃいけないって、女の部分が教えてくれたのかもしれない。でも、ここまで誇りを踏みにじったやつらに懐けるわけがない。
 激痛と、その奥の妖しい感覚とで、そのときはそれ以上考えられなかった。
 今だって、考えられない。考えると――おれは虐められて、それを、心はともかく身体では悦んでいるなんて、とんでもない話になってくる。
 そりゃまあ……おれって、変わったところがあるとは分かってたぜ。森の中で裸になって、いけないことをしてるって思いにぞくぞくして。[[rb:木の精霊>チジッディ・アブレ]]と戯れて、ぐわらららずっどーんだもんな。こんなこと、他の娘はしない。
 もう、おれのことはやめとく。
 プチビッチは、乳首や蕾を針で刺されて濡らしたりしなかった。
『いたい。ゆるて。おじょさま、ごめない。いたい!』
 すこしは覚えた白人の言葉で必死に訴えたけど、もちろん聞いちゃもらえない。乳首も蕾も血まみれになってさえ、針の傷なんて目立たないけど、痛みに悶えて暴れたから、縛られている縄が手足に食い込んで擦れて、血は翌日まで止まらなかったし、プチビッチの手首と足首には飾り環みたいな傷跡が後々まで残った。
 針を刺されて濡らしちまったおれは、ジェスの言い分だとマジョのはずだけど、それはうやむやのままに終わった。オジョウサンたちも、オボッチャンやカウボーイと同じで、インディアン娘を虐めるのを面白がってるだけってことさ!

 餓鬼どもがいろんな遊びを考え出すものだから、カウボーイどもも、残酷な遊びをするようになった。でも、餓鬼どもとすこし違うのは、割れ目と乳房と尻ばかりを虐めたことだ。セイバーが娘たちのために誂えてやったポニーガール用の円盤付き橇も、そのひとつだな。
 他には、綱渡りとか荒馬乗りとか。

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 ここまでで9万3千文字(275枚)です。「人間動物園」も長くなりますから……まあ、WILL様リクエストで最長だった『女王様と女神様と従弟の(下)僕』375枚には届かないとは思いますが、さて?


インディアン娘の雄姿
 画像は、白人に捕まらずに成長したハゼッイイの雄姿――てことにしといてくださいな。

 今日は紙飛行機行って、確定申告出し直して、酒食らって19時には寝て、明日は2時くらいに起きて、「人間動物園」に突入しますか。

 「人間動物園」も、実際には複数パートがあります。
 ・巡回動物園の一座が、牧場の空き地を借りて宿泊。ここで、ヒロイン姉妹に目をつける。
 ・購入交渉とか、檻に入れられた亜人の裏側紹介とか
 ・街で小屋掛けして興業。ヒロイン姉妹も晒されて。
 ・街の有力者とかに夜の興業は、牧場近くの街だからヒロインの素性は知られているから、本番だけかな。
 ・もっと見栄えのする形にと、X字ディルドを仕込まれるとか。AとVにそれぞれぶっ込むレズ御用達です。
 ・別の街まで移動させるか(道中を描けば、どんどん尺が……)

 で、X字形ディルドでつながりながら「悲しい幸せ」を噛み締めてENDです。
 というわけで。次のReportがFinalになればいいんだけどなあ。




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