ヒロイン戦記

 まずは、そもそもの経緯から。
 原稿を持ち込めそうなところが、どこかにないかと探していて。キルタイムコミュニケーション社の『二次元ドリームマガジン』が目にとまりました。コミックが主体だし、巨乳だし(筆者は微乳が大好きです)なあと迷いつつ、過去作を送ったところ、採用はできないが、新しく書いてみないかとなって。
 担当とメールで打ち合せながら仕上げたのが、『槍姫千本突き』。
 2作目はオファーがなく、こちらからせっついてオンライン小説でとなって『W.A.S.P.』。
 3作目に『お嬢頭目の婿選び』を書きましたが、これは『無限の幻夢』の1エピソードを膨らませたので、ここでは割愛。
 結局、それでキルタイム社とは縁が切れましたが。
 戦う少女が甚振られるというコンセプトは、新境地を開いてくれました。
 それで書いたのが『ウルフパック』『突撃! 戦車娘』『成層圏の飛燕』。
 その後に『陸軍女子三等兵強制全裸突撃』がありますが、これは大長編ですので、別途ご紹介します。

 ということで。どじゃーん!!
表紙(ヒロイン戦記) 

 『槍姫千本突き』と『W.A.S.P.』は、キルタイム社が買い取った形になっているので、リリース予定はなかったのですが、KINDLE独占販売用にと、加筆訂正して出版しました。いちおう、キルタイム社に問い合わせて、問題は無いという回答をいただいています。
 後の3本は、最初エブリスタで発表していましたが、DMMはパブリックドメインでも構わないとのことで、サービス価格でリリース。となると、欲が出てきて、エブリスタを取り下げてDLsiteでも。そしてKINDLEでも。KDPセレクト独占ではなく、ロイヤリティ35%の一般扱いです。
 そういう経緯で、執筆順とシリーズ巻数とが食い違っています。
 なお、1、2、3を合本にして(例によって伏字を戻して)新しく表紙を作ったものは、KDPセレクトに登録しました。

 では、作品解説。

ヒロイン戦記1 突撃! 戦車娘

 ドイツ少女団から選抜された教導戦車部隊の初陣は、わずか十両のⅢ号戦車で五十両のT34戦車大隊を迎撃するという苛酷なものだった。少女たちの半数は戦車と運命を共にし、生き残った者たちは捕虜となり、尋問を口実に犯される。少女たちは傷の手当てもされず、性処理人形として連行される運命にあった。
 反抗的だったエルザは見せしめとして主砲から吊るされる。しかし、見張りのスキをついて自由を取りもどすと、仲間を助けて敵の戦車を分捕る。
 先にエンジンを掛けたぶんだけ有利を得た少女たちは、敵戦車を片っ端から撃破して、意気揚々と凱旋するのだった。
 20字×20行で本文87枚です。


ヒロイン戦記2 成層圏の飛燕

 戦局の悪化で、本土が敵の超重爆に蹂躙される中。海中での運動で3次元感覚に優れ、酸素欠乏にも強い若手の海女が集められて、(高度な操縦技術は必要としない)爆撃機専門の邀撃部隊が作られた。
 ヒロインは遊郭で(プロの男性によって)手ほどきを受け、及び腰の上官に迫って思いを叶えて。二発目の原爆を阻止すべく、B29に体当たりを敢行する。
 戦闘機の構造、機動などの描写には、エッチシーン以上の迫真性があると自負しています。
 20字×20行で本文170枚です。


ヒロイン戦記3 ウルフパック(群狼)

 被差別民族を乗せて自由の国へ向かう船がUボートに拿捕され、数人の若い女性(と1人の少年)を除いて皆殺しにされた。ヒロインたちはUボートに収容されて、性処理人形として扱われる。
 反抗的だったヒロインは魚雷に縛りつけられて十人以上に犯される。口に突っ込まれたモノを噛み千切ろうとして、凄惨なリンチにかけられ、洋上に遺棄される。彼女は囮に使われたのだ。救助に近寄った駆逐艦は魚雷に引き裂かれ、ヒロインは再びUボートに連れ戻される。
 ヒロインは復仇の念を燃やし続けて……
 ご安心ください(ハードリョナ好みの方は失望してください)ハッピーエンドです。四肢欠損などもありません。
 20字×20行で本文289枚と長めです。


ヒロイン戦記5 W.A.S.P.(Women Abused Sex Prisoner)

 米空軍支援組織(WASP)に所属するパトリシアは、戦闘機をイギリスへ空輸中にドイツ戦闘機に襲われた。天才的な操縦感覚と本能とで射弾回避を繰り返すうち、フランス国内へ追い込まれて、そこで撃墜されて捕虜となった。
 WASP所属員は軍人ではなく、捕虜の人道的処遇を規定したジュネーヴ条約は適用されない。
 パトリシアは、ドイツ軍高官やフランス傀儡政権の大物を接待する高級娼館へ収容された。そこには、レジスタンスのフランス娘や、連合軍のスパイを父親に持つドイツ娘などが娼婦として囚われていた。
 なんとしてでも生き抜いて、必ず脱走してやる。パトリシアの決意は、娼館のマダムを罵倒したドイツ娘への凄まじい懲罰でくじけかける。
 最初の夜にパトリシアを指名して処女を奪ったのは、ドイツ空軍の司令官だった。パトリシアは、そこに脱走のチャンスを見出す。
 初めてを奪った男に、どうしようもなく心惹かれてしまうふりをして。アヌスの処女を捧げるご褒美に、メッサーシュミットで飛んでみたいと、根っからの飛行機好き(事実だが)を装って、おねだりする。
 司令官は司令官で。初めて女からキスを求められたり、積極的にフェラチオをされたりで舞い上がってしまう。
 そしてパトリシアは。機銃弾を搭載せず、わずかな燃料しか積まれていないメッサーシュミットの操縦を許される。機銃弾が無く燃料も少なく、しかもパトリシアの体重は軽い。見張りのメッサーシュミットより最高速度が速く運動性能も良い。
 パトリシアは、燃料切れでフランス国内に不時着するのを覚悟で脱走を試みた。今度はナチスではなく、レジスタンスがまっ先に駆けつけてくれると信じて。
 20字×20行で本文87枚。オンラインとか雑誌用の読み切りは、これでも長いほうです。

この作品は、現在の販売サイトでは単独で扱っていません。『ヒロイン戦記短編集』に収録しています。
DLsite→  FANZA→  BOOTH→
Rakuten→  BOOK☆WALKER→ 













ヒロイン戦記番外編 槍姫千本突き
 秋月家の菊姫は隣国の相馬家の長子と婚約を交わしていた。ところが、秋月家の出兵中に相馬家が攻め込んできて、城は落とされ、嗣子と正室は殺害された。菊姫は異母妹と生母を護って父のもとへ落ちのびようとしたが、待ち伏せを受けた。
 槍の心得がある菊姫は奮戦したが、母は殺され、みずからは妹ともども捕らえられてしまう。
 秋月高成(婚約者の父親)は残忍で好色な男だった。従わねば妹を身代わりにすると菊姫を脅し、その日のうちに犯してしまう。
 相馬城に妹ともども幽閉された菊姫は、高成に執拗に犯される。屈辱と恐怖にまみれた未性熟の肉体は、悦びを覚えるはずもない。
 それに焦れた高成は、手を替え品を替えて攻略しようとする。媚薬のたぐいを使い、あるいは緊縛して羞恥をあおり、さらには搦め手門(裏口)をも攻める。
 菊姫の受難は、それだけではなかった。連夜のように召し出される菊姫に嫉妬した正室は、陰湿に公然と菊姫を甚振る。
 最後には、高成も恭順の意を示さぬ菊姫を持て余して処刑を決める。
 菊姫はギロチン枷(もちろん本文中では当時の言葉で説明しています)に拘束されて、朝から晩まで、息絶えるまで、武士や領民たちから犯され続ける。妹姫は磔に架けられて姉の恥辱を目撃させられ、姉が息絶えると同時に処刑される。
 そして、いよいよ処刑が始まるのだった……
 20字×20行で本文80枚。

=============================

 あとは、雑談など。

 ラノベって、原稿料が安いんですね。最初の約束で計算すると、原稿1枚が700円。しかも、尺が伸びても金額は据置。四半世紀前の『SMセレクト』だと1枚千円で、それが駆け出しの相場だったんですからデフレですね。
 『槍姫』は時代小説ぽくしようと、「いらえ」とか書いて、教育的指導を受けました。全編に、朱記やら蛍光マークやら入れたPDFが返ってきて、クリビッテンギョーしました。編集者の好みに合わない作家は、角を矯められて死んでしまいますね。

『W.A.S.P.』たしか原稿料1枚4百円くらいだった。李白杜甫ついでに徒歩。
 いちばん知られているのは、White Angro-Saxon Protestant です。
 WWⅡ当時は、Women Air Service Pilots という半民間組織がありました。後方の飛行任務だけでなく、前線への軍用機のフェリーなんて危険な任務もあったそうです。B17もP48も飛ばしたという猛者もいます。
 ヒロインが英本土にフェリー中の戦闘機はP40です。途中まで空母で運ばれて(離艦は、わりと簡単です)、ばかでかい増槽を付けての飛行です。数年前に、WikiでP40の航続距離が3千数百キロなんて記述がありました(今は、まともな数字に訂正されています)が、この増槽を付けたときのスペックでしょう。
 なんせ、デビュー当時は戦闘機として世界一の航続距離を誇ったゼロ戦でさえ、2千キロちょいです。

『ウルフパック』この作品は「あゆマリン707R Mission:02 前編」にインスパイアされて書きました。
 て、をい! 参考資料に引っ張り出そうとしたら消えてる。作者の「らいどないん」のフォルダそのものが、ない。パックアップの外付けHD……にも無い! DLsiteに会員登録する前のゲストユーザー時代に買ったから、再ダウンロード出来ない! 仕方ない、再購入しよう(とほほ)
 てくらい、お気に入りです。いえ、ほんとに実話のリアルタイムのエピソード。
 CGをちょこっと御紹介。
ayumarine.jpg
 あとはDLsiteでご覧ください。
 あ、そうだ。アフィリンク貼っておきます。
同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite.com
 ただこの作家さん。家庭の事情とかで10年経っても後編が出てこないんです。予告編だと、ちっちゃい女の子が三角木馬は定番としても、素っ裸で(なぜかヘッドセットだけ装着して)潜水艦のセイルに縛りつけられてるとか、こちらとしましては全裸土下座待機状態です。
 おっと、自作へ針路戻せーッ!

 まあ、潜水艦についてもミリヲタとしてある程度は知ってましたが。映画『Das Boot』のDVDを買いました。いろいろ参考になりました。急速潜航のとき、スケルトンクルー以外は艦首前方へ駆け込むなんて、へええええ。

『突撃! 戦車娘』実は、ガルパンを知らずに書きました。でも、戦車道ではありません。初陣で半数の戦車が破壊されて、搭乗員は死にます。
 BDM(Bund Deutscher Mädel)は、萌えで嗜虐心を煽ります。ノーブラ体操着とブルマとか、ノースリーブ超ミニスカで集団体操演技とか。各自画像検索してください。まあ……当時の乙女たちは今、百歳ちかいと思うと……G線上から転落しそうになりますが。いや、妄想は時空を超越するのだ!

◇   ◇   ◇   ◇

 さて、ここまではシラフで書いてきましたが(↑これでも、です)。
 風呂はいって晩酌(ウヰスキーポケット壜)して飯食って。
 アフターバーナーON!

『戦車娘』は、続編を構想していました。
『激突! 戦車娘』は、PLOT有り。『全滅! 戦車娘』は、それなりの粗筋あり。『ノーパン! 洗車娘』は、WWⅡのヒロイン達の孫娘が……という、ギャグネタのみ。
 ともかく。戦車は奥が深いのです。「パンツ阿呆」などとふざけていられる代物では有馬温泉(筆者定番のギャグ)。
 ちょっと脱線しますが。ねこまくらってサークルから出てる『Pantzer Angels』ってゲームも嵌り倒しました。ヒロイン達が凌辱されるたびにCGが解放されていくというのに、凌辱されたほうが強くなるというのに。4人の娘たちには純愛を貫かせて指揮官(つまり、プレイヤーですね)に処女を捧げさせました。もちろん4人とも嫁にしました。
 Courage under the Fireのデンゼル・ワシントン渋いです。
 しかし、バルジ大作戦の戦車はダメです。ティーガーでもケーニッヒ・ティーガーでもなく、戦後の米軍のM47? しかも米軍のM4がロケ地調達のM24?? Battle of Britainに出てくる戦後スペイン空軍仕様の Bf109よりひどいじゃん。スピットやハリケーンはモノホンだったよ。ハリケーンが燃えてるとこなんざ、ちゃんと胴枠びっしりだったし。

 ちと、頭を冷やしましょう。スパー。煙草。しっかし、これのどこが「硬式ブログ」なんでしょうかねえ?
『成層圏の飛燕』日本の戦闘機は過給器が弱点でした。半可通がよくいうのは、日本はターボチャージャーをモノにできなかったからウンヌンですが。実はあまり関係が無い。P51もスピットファイヤもターボチャージャー無しです。
 ターボチャージャーは、取り入れた空気を圧縮する第1段だけに使われていて(ここではもちろん排気エネルギーの有効利用で軸馬力のロスが無いのですが)、第2段は機械式過給器です。第1段で圧縮した空気を、さらに第2段で圧縮。
 日本は、2段2速の過給器を開発できなかったので、高空性能が悪かったのです。念のために補足しておくと、「速」というのは高度(高空では空気密度が低くなる)に応じた圧縮比の切替です。日本機は最後まで1段2速でした。
 飛燕はフルカン継手で無段階に圧縮比を変えられるので、1段しかない過給器でも、それなりに高空性能を発揮できました。液冷エンジンの整備に慣れていない(1年前まで自動車すらさわったことのない)整備兵のおかげで、真価を発揮できませんでしたけれど。
 ので。『成層圏の紫電改』でも『成層圏の疾風』でも『成層圏の五式戦』でもないのです。タイトルで海軍陸軍は無関係。それなりに設定を丁稚揚げます。
「高々度な変態飛行が可能」という筆者のキャッチフレーズは、ここが元ネタです。

 ということで。
 次はヒロイン戦記4の話にするか、『馬』の話にするか。出たとこ勝負です。
 順不同で書いても、執筆日時刻を操作できるので、無問題です。END1の後で3月4日にして「フィルの義理クッキー」を貰って、5分後には「イザベラの柏餅」を貰うようなもんです。いきなりジャンルが変わっちゃいました。
 うん。やっぱり、酔っ払ってます。

追伸
『あゆまりん』出てきました。『あゆマリン』ではありませんでした。
フォルダは『らいどないん』じゃなくて『Ride9』にしてました。
1,080円の無駄遣い……を嘆くのは不毛。夢々ちゃんとかジョディちゃんとかマリンちゃんたちに注ぎ込んだン+万円を嘆くべきです。
パチンコ、もうしません。
関連記事

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

濠門長恭

Author:濠門長恭
S70%+M80%=150%
高々度の変態非行が可能です!

鬼畜と変態と物好きと暇人の合計 (2018.01.01~)
検索フォーム
コメント投稿の仕方
複数記事を表示したデフォルトの状態ではコメントを投稿できません。 投稿したい記事のタイトルをクリックして個別表示させると最下段に投稿欄が表示されます。
濠門長恭作品販売サイト
リンク L I N K りんく
カテゴリ
最新記事
最新コメント
濠門長恭への連絡はこちらへ

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
QRコード
QR