非情と淫虐の上意 Progress Report 3

脱稿しました。初稿400字詰283ページ(91800文字)。
今回は「後書」コピペでお茶を濁します。
--------------------------------------------------
後書
例によって、後半は突っ走りました。フルタイム勤め人に復帰して執筆時間が大幅に減ったせいもあります。盆休みは諸般の事情で3日間だけですので、最終日のうちに仕上げてしまおうと。
今回は、責めの種類はぐんと減りました。しかし、登場した棒の本数は過去最高でしょう。宿代の節約と辱めとを兼ねて番屋に預けて、町中の若者の好き勝手にさせたり、ギロチン枷(もちろん、この単語は使いません)でひと晩百人とか。『ウルフパック(群狼)』の92人+αを簡単に超えました。
しかも、強烈なマゾ堕ち。前半で最初の五日間をネチネチ書き込んで、つぎの『悦虐道中』で十日ほどをワープさせて、ここに苦痛・屈辱→悦虐・悦辱の変化を押し込みました。超光速飛行中には常識では説明のつかない現象が起きるのです?
なお。最後の一行の情景は、今日になって思いつきました。物書き冥利に尽きます。そして編集者を泣かせてお呼びがかからなくなります。
さて。これを書いている今日は8月13日。今月中に推敲して表紙絵を丁稚揚げてつぎは母親にしましょうか妹にしましょうか。妹は濠門長恭作品の最年少ですね。
この物語は虚構です。登場する人物・地名・藩・年齢は一切実在しません。
--------------------------------------------------
責めの種類は減りましたが、内容は激烈です。
ついに太さ四分(約12mm)の荒縄を二重にして、かつ結び瘤を食い込ませて、朝から晩まで引き回します。歩みが滞れば大刀の峰打ち(1Kg以上の薄い鉄棒で横殴り)です。それでも歩かなければ、荒縄は免除して、先端を鋭く尖らせた洗濯挟み3点装着で引っ張ります。
路銀稼ぎに、旅の一座を引き込んで、磔処刑の見世物。ぶっとい木槍で乳房をこねくったり、もちろん突き刺します。
妹編はもうちょっと情緒豊か(?)になります。
弟編は先輩からのリンチとかありますから、リョナ寄りかも。
母親編は『女囚双虐』との差別化がポイントですかね。
では、ともかく。今夜は祝杯。過去2年間で730日は呑んでいますねえ。
前回のレポートはこちら→
最後までスクロールしてくださった方へのサービス
過去に本格(?????)時代SMは3本リリースしています。
『槍姫千本突き』『偽りの殉難』『悲剣肌風(三部作)』
けっこう、やらかしてます。
ので、今回は時代考証をキッチリ。
・「藩」とは言わない。
我が藩では→御家では
何藩の方ですか→いずこの御家中におわすか
・腰巻(湯文字)の上に蹴出し(見せパン)を重ねるのが普通
・乳房を見られてもわりと平気だが、脹脛、まして太腿を見られるのは羞恥の極み
『久米の仙人』で検索してください。
・**奉行所みたいな看板は掲げていない。表札も無し。
これは、武家屋敷に逃げ込んだ相手を探るのに、まず誰の屋敷かを同定するのがひと苦労という描写が、池波正太郎などにあるのでポピュラーかも。
しかし、単語は大変に困ります。
理解、知識、認識、意識、経済、産業、拒否、兵力、補給、魚雷、艦攻、零戦(をい!)……2文字漢語は、明治時代に欧米の書物を翻訳するときに造られたものが多いので、疑ってかかる必要があります。
結局、台詞中では避けて、地の分では神視点ということで妥協しました。そのぶん、言い回しを、それっぽくしています。
大声で呼ばわると
さりとて、~わけにもゆかず
これで精一杯の馳走だった。(御馳走とも「もてなし」とも書かない)
SM小説でもこれですからね(ヒロインの台詞の半分は悲鳴と呻き声)。一般時代劇では大変でしょう。
避妊法も例によって梅干です。種が子袋に入って取れなくなって、半永久避妊にしましたけど。
アナルSEXの前の腸洗滌もひと苦労。木の枝に布を巻いて突っ込んで責めを兼用とか。自身番に常備の竜吐水(竹筒水鉄砲の親玉です)とか。
しかし、まあ。「これは演習に非ず」 This is no drill 「錐がない」んですけどね。
「合戦屋」でも座布団が出てきますけど。普及したのは幕末ですし。
江戸時代には敷布団はあっても掛け布団は無し。これは本作品で描写しました。
胸縄を腋の下をくぐらせた縄で絞り上げる(欧米では Shinju と呼称[故障でも小姓でも胡椒でも湖沼でも誇称以下略でもありませんが]されているとか)のは昭和30年代に開発されたテクニックで、江戸時代には無かったとか。でも、個人の工夫で発明したことにしちゃいましたけどね。時代考証に基づいたフィクションてわけです。定石を押さえたうえでの奇手です。女の子を戰船に乗せるのは鬼手です。ちなみに。濠門長恭クンの前身の風鴇能太クンの前身だった藤間慎三クンは、ハードSFの旗手でした(SMセレクト編集部)。1文字違いの世界の野波恒夫クンはハードSFの旗手でした(星群:村上栄次)。いいのかよ、こんなところで全バレさせて。
ともかく。基礎体力がなければ「待てよ、これはこの時代にあったのか?」と疑うことすらできません。
とはいえ。エレキテルとマグネトゥとアレとコレを組み合わせて電マを登場させるのは。
まあ、時代劇をチョイとひねれば根来忍者の秘伝のナンタラというデウスエキスマキナですが。もちろん濠門長恭クンは慎んでおります。
ちょいと文脈がWarp(捻じれ)してるのは、あとでアレコレ挿入(いやあん♡)したせいです。すでにウヰスキー180ml+9%缶チューハイ350mlなので、絶賛放置プレイします。
リリースの折は、そこらあたりも(ミスは無いか)御鑑賞ください。
- 関連記事
-
-
Splendid Marvelouse Tours 2 2018/10/06
-
Splendid Marvelouse Tours 1 2018/10/03
-
非情と淫虐の上意 Progress Report 5 2018/09/23
-
非情と淫虐の上意 Progress Report 4 2018/08/22
-
非情と淫虐の上意 Progress Report 3 2018/08/13
-
非情と淫虐の上意 Progress Report 2 2018/07/22
-
非情と淫虐の上意 Progress Report 1 2018/07/21
-
非情と淫虐の上意 Progress Report 0 2018/07/20
-
Regress Report 魔女狩りのプロローグ 2018/06/17
-