非情と淫虐の上意 Progress Report 7
ふううう。
『佐太郎編:陰間寺出世菊』脱稿しました。277枚/9万文字です。
登場人物の行動を追って書き進めたところ(などと、気取ってみますが)、笑劇の結末に至りました。
悦虐には目覚めないは、もちろんマゾ堕ちしないは、姉が全裸に縄打たれて(股縄添え)鉱山送りにされるラストシーンで、姉に感情移入せずにモッコリさせる(正直でよろしい)は、「わたくしが、なんとしてでも小早川家を再興させる」と力み返るは。ヒロイン(ではないですけど)失格です。
==========以下、初稿ラスト引用==========
いよいよ降りしきる雨の中を歩む姉の裸身からは、うっすらと湯気さえ立ちのぼっている。
美しい――と、佐太郎は思った。美しく、淫らで――あろうことか、金網に阻まれて、股間が激しく痛んだ。
野次馬も同じ思いなのだろうか。目をギラギラ光らせて、何人かは前かがみになって、あるいは両手で股間を押さえながら、寂として声もなく、目の前を歩み過ぎていく裸身に目を奪われている。
野次馬の垣を抜けて、一瞬、佐太郎と姉の目が絡み合った。
姉は、ハッキリと微笑を浮かべた。歩みは止めなかった。
姉は微笑を浮かべたまま、煙るような眼差しに佐太郎の視線を溶かし込んで、そのまま遠ざかって行った。
あの微笑は、なんだったのか。やはり、このように辱められることに愉悦を感じているのだろうか。
佐太郎にはわからなかった。
姉とは、この場この時に、幽明境を分かったも同然。妹は、大黒屋に飽きられても、世間体もあれば捨てられはしまい。あの寮を宛がわれて、わずかな手当をもらいながら、一生を過ごすだろう。そして母は――妻であれば連座の罪も子より重い。あらためて死罪を申し渡されるか、あるいは尼寺に幽閉されるか。まさかに、尼寺が精徳寺の真似をしていようはずもない。
親きょうだいとは、縁が切れたも同然。小早川家の再興は、我が身に掛かっている。
父の菩提を弔うためにも、必ず寺侍に立身してくれよう。
姉を追い立てる役人の背中を見詰めながら、佐太郎はあらためて誓うのだった。
==========引用終わり==========
小説としてはキチンと結末がついていますが、SM小説としてはどうでしょうか。
寺侍に取り立ててくれるという家老に懸命に奉仕するうちに愛(笑)に目覚めるとか、
「御家老はんになら、なにをされても構しまへん」と迫られて、(SM的には)ノーマルだった家老が嗜虐に目覚めるとか、
ぜーんぶ、無くなりました。
佐太郎クンがその気になってくれませんでした。

表紙は、このフォトコラをBF化して、中性的な女の子を少年に仕立てて、茶筅髷でも書き足して、落書きしてるみたいに縄跡鞭痕を上塗りして。丁稚揚げる予定です。
『陰間寺出世菊』RTOはこちら→
『陰間寺出世菊』 PLOTはあちら→
[淫虐と非情の上意]全体の記事→
いい加減に現代物を書かないと、時代劇文体に染まってしまいそうです。『女囚双虐』の二番煎じになりそうな予感がしていますので、このシリーズの最終話『女囚永代吟味』は後回しにして、トートツに『OVA三穴拷貫~今夜はハードリョナ?』をホッサマグナするかもしれません。
とりあえず、今夜は祝杯ですね。昨晩も飲んでますから、禁断の連チャンです。
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