Progress Report 3 『いじめられっ娘二重唱』

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 序盤が長くなったので、章を追加しました。後の方にも追加するかも知れません(そうなると、目次が1ページで収まらず、筆者の美意識に反します)が、いまのところ、こうなっています。


場人物          - 3 -
01.七か月の山村留学   - 7 -
02.下着代りの逆日焼  - 15 -
03.性的イジメに遭遇  - 36 -
04.レズで始まる友情  - 69 -
05.香純ちゃんの騎士 - 103 -
06.初体験は集団暴行 - 162 -
07.チンチンマンマン
08.スク水で露出授業
09.香純ちゃんの過去
10.接着剤で性器密着
11.強制のアルバイ春
12.女体ピアノの補習
13.女子からのイジメ
14.全裸で合同運動会
15.体育館で全裸補習
16.雪合戦と雪ダルマ
17.卒業式でピル贈呈
後書き



 今回は、05章の一部を御紹介。
 校訂は、まったくしていませんので、誤字脱字変換ミスだらけです。
 なお、WORD文書をいきなりブログエディタに貼り付けるのは困難なんで、一度メモ帳に落としています。文中の(ヽヽヽヽ)などは、ルビです。WORDの傍点は、KINDLE形式には反映されないので、ルビとして振っています。


Progress Report 1は、こちらへ→

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 翌日から、わたしは香純ちゃんを徹底的にガードした。
 お昼休みは男子よりも早く二年生の教室に(廊下は走らないで)駆け込んで。
「いっしょに、ご飯を食べよう」
 教室の隅っこへ引っ張ってく。さいわい、香純ちゃんの机は最後列なので、ちょっと後ろへ動かして。わたしは空いている椅子を引っ張ってきて、黒板に背中を向けて座って。ひとつの机に二人分のお弁当を……並べられない。香純ちゃんは、わたしのすることを黙って眺めてるだけで、ぽけっとしてる。
「香純ちゃんは購買なの?」
 だとしたら、売れ残りがあればいいんだけど。
「ちゃうよ。だんしがめぐんでくれるの」
『俺のソーセージも食べろよ』てやつか。けど、いちいち腹を立ててたら精神が崩壊しちゃう。
 お弁当箱の蓋をひっくり返して。ご飯を半分と卵焼きを半分とレンチン総菜二つのうちのひとつを入れて。箸箱セットのスプーンを添えた。
「少ないけど、これで我慢してね」
「え? これ、くれるの」
「明日からは、香純ちゃんの分も作ってきてあげる」
 家での食事はおじいちゃんにお願いしてるけど、さすがにお弁当までは厚かましい。ので、一品は自分で作って(玉子焼きとかスクランブルエッグとかゆで卵マヨとかケチャップウインナーとか)、あとは冷凍総菜の詰め合わせ。おっと。
「デザートにリンゴもあるよ」
「うわあ、うわあ、うわあ!」
 香純ちゃん、手放しで喜んでくれてる。可愛いけど、不びんでもある。あんな豪邸に(住んでるんじゃなくて!)囲われてて、お弁当ひとつ持たせてもらえないなんて。
「ねえ。すぐたべてもいいの? おねえちゃんはちんちんないから、まんまん……」
「ストップ!」
 身を乗り出して、香純ちゃんの口を手でふさいだ。うかつなことを口走られたら、昨日の秘密が暴露される。
「あのね。見返りを求めないのが友情なのよ」
「……みかえり?」
 言葉づかい相応にボキャブラリーも乏しいんだ。
「香純ちゃんが喜んでくれたら、わたしもうれしいの。男子にしてるみたいなことは、しなくていいの」
 当てつけているつもりはないけど、内心の怒りが声を大きくさせる。
 今日は女子も男子も、そのまま教室に居残ってお昼を食べてる。ものすごく静か。全員の耳に、わたしの痛烈な言葉が聞こえたはず。でも、ざわめきひとつ立たない。
 振り返って反応をうかがう勇気は、わたしにもない。
 香純ちゃんは、あっという間に半分のお弁当を平らげたけど、わたしはできるだけゆっくりと食べた。
 香純ちゃんは退屈そうにしてたけど、自分から男子のことろへ遊びにいったりはしないで、ずっとニコニコしてわたしの顔を眺めてた。
 うん、ニコニコだ。ほら、精神発達に障がいのある子って、なんとなく雰囲気でわかる場合があるけど。香純ちゃんの表情には不自然なところがない。ひたすらに、幼い子の無邪気なあどけなさ、そのもの。
 予鈴まであと十分てところで、わたしもお弁当を食べ終えて、香純ちゃんと一緒に(今度は手伝ってくれた)机を元に戻した。
「それじゃ、香純ちゃん。放課後は一緒に帰ろうね」
 大声で宣言。
「うん。また、おうちであそぼうね」
 口をふさぐかわりに撤収。
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 深刻被虐モードになかなか切り替わらず、青春してたりおちゃらけたりもしていますが。それだけ、本格被虐に突入したときの落差が大きくなり、それはそれで効果的と、何事もポジティブに考えています。
 ヒロインが香純ちゃん流儀のお遊びにつき合うシーンなども。


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 と、諦めたはずだったけど。
「おねえちゃん、おべんと、つくってくれた?」
 香純ちゃんのほうから、三年緒教室に押しかけて来た。
 万感の痛恨を秘めた惜別――なんて、香純ちゃんに通じるはずもなかった。
「ごめん。忘れてた」
「ええええ? きのうのおべんと、すごくおいしかったのに。きょうはたべれないの?」
 友達(だよね)にお弁当を作ってあげるなんて初めてだったから、昨日はすごく頑張った。マヨネーズ味のスクラブルエッグと、タコさんケチャップウインナー。リンゴもウサギにしたし。
「おいしいよお。ままのごはんよりも、おいしいよお」
 て、香純ちゃんたら口いっぱいに詰め込んだまま喜んでくれて、私の顔までご飯粒が飛んできた。
 それが、一転して『忘れた』だもんな。ほんとは、断腸の思いで作らなかったんだけど。
「いいよ。まえみたいに、だんしにめぐんでもらうもん」
 なんて言われて、それでも見捨てておけるほど、わたしは冷酷じゃない。
「ちょ、待って。今日も半分あげるから、それで我慢して。明日は、ちゃんと香純ちゃんのも作ってきてあげるから」
 香純ちゃん、ぱあっと笑った。
「ほんと? うれしいな。おねえちゃんのおべんと、せーえきどれっしんぐのさんどいっちよか、おいしいもん」
 精液ドレッシング!?
 オトナの蒲田への無力感が、男子生徒への怒髪天に入れ替わった。
 そうだよ。わたしが引き下がったのは蒲田に対してであって、同い年や年下の男子にじゃない。
 今日は、自分のお弁当を作るのもおっくうで、大きめのおむすび(具無し)が二つと、サバ缶まるまる一個分(ちゃんと、おかず入れに移し替えた)だけ。デザートも、賞味期限ぎりぎりのミカンの缶詰。
 わたしはおにぎり一個だけで我慢して、おかずとデザートは全部香純ちゃんにあげた。せめてもの罪滅ぼし。
「きょうのも、おいしいよ。おねえちゃん、りょうりがじょうずなんだね」
 缶詰と手作りの区別もつかない?
 放課後も、香純ちゃんが押しかけてきた。二年生は七時限目がある日なのに。無断欠席はよくないので、二年の教室へ行って、香純ちゃんの代わりに報告しといた。
「カスのことは、いちいち言わなくてもいい。いや、言うな」
 未来子ちゃんのことを彼女の担任に訴えたときも、迷惑そうな顔をされたけど。ここまでひどくはなかった。
 というわけで。うっ憤を貯め込みながら、香純ちゃんをガードして下校。野原さんの家の前で別れずに、ずるずると大豪邸へ上がり込んでしまった。
 蒲田は、今日は帰りが遅い。息子の岳人は、蒲田の会社の人に送迎されて進学塾。お手伝いの小母さんは、自分ちの家事で午後六時過ぎまで不在。
 なんて頭の中で計算したのは。香純ちゃんの部屋へ行ったら、無事ではすまないと覚悟を決めていたから。
 香純ちゃんの存在を迷惑に思っている教師にも、存在を無視してかかってる女子にも、もちろん下劣な男子にも、最低最悪の人非人で鬼畜の蒲田にも、腹の中でマグマが沸騰している。
 当てつけに香純ちゃんを寝取ってやれ――というのは穏やかではないし、本心でもないけれど。なんか、わたしも異常な行動に出ないと張り合えない――これも違う。とにかく、滅茶苦茶をしたくなっていた。
 そして。自分にウソをついても仕方ないので、正直に告白すると。エッチなことに、すごく興味があったのは、紛れもない事実。だって、女性ホルモン全開の十五歳だよ。レズごっこくらい、いいじゃない!
 なので。大豪邸に着くなり(手伝いの小母さんが帰っているのを確認してから)、香純ちゃんとシャワー。香純ちゃんは男子に犯されてないし、さすがに秋の気配が忍び寄ってて、汗もそんなにかいてない。
 わたしが誘ったんじゃないよ。香純ちゃんが誘ったの。まあ……精神的には楊枝とかわらない子に付け込んでるって罪悪感は、やっぱりあるんだけど。でも、こういうふうに調教されちゃってるという事実はあるにしても、本心から香純ちゃんが望むんだから、それに香純ちゃんと同じことをするんだから、性的虐待とかじゃないよね。
 なんて、わたしの葛藤なんか知る由もなく。香純ちゃんは、すぐにシャワーオナニーを始めた。床にぺたんと開脚三角座りして、そこに水流を当てるというよりシャワーヘッドを押しつけてる。
「うあああああ、ああああ。ちもちいよお」
 左手で胸をもみはじめた。いや、これからは香純ちゃんに敬意を表して、乳房と言ってあげよう。むにむにともめるだけのボリュームがあるんだから。
「いたいよ、いたいよお。ちもちいよお」
 訂正。もむんじゃなくて、わしづかみにして、こねくっている。さらに、左右にひねったり、引き伸ばしたり。かと思ったら、乳首をつねったりもしている。こういうふうに扱われて、それが愛ぶだと仕込まれてるんだ。
 だとすると……一昨日の69。あれでずいぶんとおとなしめだったのかな。
「ああん。おててがみっつもないよ。おねえちゃん、カスちゃんのおっぱい、いじめてよお」
 たじたじ。香純ちゃんが本気でサディスティックな愛ぶをもとめてるのは、わかる。だけど、それに応えたら、軽蔑してる連中と同じになっちゃう。というのは、言い訳だよ!
「いやよ。わたしも、香純ちゃんと同じことをするんだから」
 壁の二面にふたつずつシャワーがあるなんて、ほんとに困ったものだ。わたしは香純ちゃんと直角に向かい合って、壁に背中をもたせかけて、香純ちゃんと同じように、開脚三角座り。お尻と背中が冷たい――のが、火照った肌に心地よい。
 右手を上に伸ばしてバルブをつかんで、ええい、ぐりぐりといっぱいまで回しちゃった。
 シャワワワワ(駄ジャレ)って感じじゃなくて、ジャバババババと、すごい勢いで水が床をたたく。まさに噴流。
 そりゃ、わたしだって乙女(どこが?)dから、シャワーオナニーくらい、たしなんだことはある。でも、こんな強い水圧じゃない。
 香純ちゃんは男どもに性器を鍛えられて(?)鈍感になってるのかな。
 でも、こんな強い刺激。どんな感じなんだろ。
 おっかなびっくりで、シャワーヘッドを傾けて、五十センチくらい離して当ててみた。
「うあっ……!」
 痛い。まるで、針を突き刺されているよう……なんだけど、痛みの奥に凄絶な快感がひそんでる。
 ゆっくりとシャワーヘッドを左右に振ってみた。股間全面に水流が当たっているから、痛みは変わらない。なのに、快感だけが左右に揺れる。
「ひゃんっ……!」
 クリトリスを直撃。ピインと快感が跳ね上がった。
「うあああ、ああ……す、すご……」
 わたしまで、香純ちゃんと似たしゃべり方になってる。まともに言葉を紡げない。
 左手を乳房に伸ばしかけて、ふと思いついて、股間にもってった。うんと脚を広げて。人差し指と中指を、左右のラビアに軽くあてがって。Vサイン。
「がはっ……」
 バギナの中にまで水が突き抜けて、ほとんど疑似SEX? 痛いけど、『ちもちいい』。
 苦痛と快感とがごっちゃになって……
 1+(-1)=+3!
「ああっ、それ、いいな。カスちゃんもする」
 年頃の女の子が二人ならんで、M字開脚でクパアしてシャワーオナニー。
 ちょっと(うんと)恥かしいし、後ろめたい。でも、それが快感のスパイス。
「うああああ、腰が砕ける!」
「とんじゃう、とんじゃうよう!」
 ほとんど同時に、オーガズムに達した。
 ゆっくりと冷えていくマグマの中でふんわかしてて。でも、なんとなく虚しい。
 これまでは、オナニーのあとは充足感があった。だけど、他人と肉の交わり(大げさかな?)で到達するオーガズムを知ってしまうと、ひと肌が恋しくてしょうがない。
 ので。タイルの床に座り込んだまま、抱き合ってキス。
 ここまでくると、やましさとか後ろめたさとかは、DIYショップの最上段の棚(手を伸ばしても届かない)。
 今日はわたしも積極的になって。わたしの口の中で舌を絡め合ったり、香純ちゃんの口に舌を差し込んで歯をなめたり。
 どきどきしっぱなしだけど、二回目のオーガズムは近づいてこない。
「ねえ、ねえ、おねえちゃん。まつばくずしってしってる?」
 昭和だったら、わたしくらいの女の子がSEXに関する情報に接するのは困難だったのだろうけど。
「……」
 わたしは答えずに、香純ちゃんの出方をうかがう。ま、答えはわかってるけど。
「おしえたげる」
 香純ちゃんは、壁に立て掛けてあったエアマットを床に引っ張った。
「そこにねんねして」
 まだ、ためらいが残っていたのは事実。これって、不純同性交友だよね。桃色遊戯てのは死語かな。でも、『レズごっこ』というと、とたんに軽くなる。ここまでして『ごっこ』かという反論はDIY(略)。
 道徳的なためらいが、性的な好奇心と欲望とに打ち勝つはずがない。わたしは、香純ちゃんのすることをじゅうぶんに予期しながら、香純ちゃんのスペースを空けるために頭をぎりぎりに寄せて、エアマットの上であお向けになった。
「くふっ」
 なんか子供っぽくない笑いを含んで、香純ちゃんはわたしと上下逆さまになって寝そべった。そして、わたしの脚のあいだに片脚を入れて、じりっとせり上がってきて。二人の股間が密着した。ラビアとラビアでキス。
 むにゅっとした、柔らかくてくすぐったくて身もだえしそうな感触。
 これは『松葉崩し』じゃなくて『貝合わせ』。いや、そうじゃない。『貝合わせ』というのは女性同士の性器接触全般を指すのだから、体位としては『松葉崩し』だ――なんて、どうでもいい雑学的な思考にしがみつくのは、やっぱり背徳感を捨てきれないからだろう。
 香純ちゃんは、ぎゅむうって、強く性器を押しつけて、ぐりぐり腰を動かして。でも、クリトリスへの刺激がないので、快感より背徳感のスパイスが強い。だから、どきどきしちゃう。
 ブポン……
 香純ちゃんが急に腰を引いて、密着してた部分が離れて。コミカルな音がした。吸盤と吸盤とを引き剥がしたときの音。
 また、香純ちゃんが強く押しつけてきて。今度は、わたしも腰をくねらせた。
 くすぐったいのが三割、背徳感が五割、快感は二割くらい。その二割のせいで、急速にぬかるんでくる。
 ずにゅ、ぐにゅ、にゅるるん、ブポン。
 シャワーオナニーやクリトリスへの刺激とは違って、なんだかのっぺり(ヽヽヽヽ)した快感。もどかしい。
 あ、そうだ。
 わたしは上体を起こして、両脚を六十度くらい開いた。
「香純ちゃん、ここに座って」
 脚を交差させて、腰を押しつけ合う。それでも、まだ届かないので。香純ちゃんのお尻を両手で抱えて引き寄せた。
 かろうじて、クリトリスとクリトリスとが、ごっつんこ。
「きゃはっ……」
 香純ちゃんが、ぎゅうっと抱き着いてくる。クリトリスも抱き合った。
 香純ちゃんが、お尻をぐねぐね動かすと、クリトリスへの刺激が跳ね上がった。香純ちゃんのささやかな乳房が、わたしの(いちおう)Bカップを押しつぶす。乳首と乳首もこすれ合って。くすぐったいけど、快感。
 そうやって、いろんなふうに身体をくねらせて、互いに刺激を強め合ったんだけど。じわじわと快感が積み重なってくるんだけど。さっきのシャワーオナニーが強烈過ぎたから、欲求不満がつのってくる。
 香純ちゃんは、わたし以上に物足りなく感じてる。黙りこくって、抱き合う角度を変えてみたり、腰を浮かしてみたり、私に乗っけてるほうの脚をあれこれ動かしてみたり。
 とうとう、身体をはなして立ち上がった。
「すぐもどるから、まっててね」
 バスルームから飛び出して、そのまま廊下をトテテテッと走る足音。水しずくでフローリングが傷んじゃうよ。
 一分ほどで、香純ちゃんは戻ってきた。小さなバスケットを提げてる。
「おねえちゃんは、どっちがいい?」
 目の前に差し出されたのは、バイブ!
 直径五センチはありそうな黒光りしてるやつと、三センチくらいだけど、『山』の字形になってる肌色のやつ。両側の小さいのは、アナルとクリトリス用だと、わたしでも察しはつく。
「いやっ……!」
 本気の悲鳴になってしまった。
 冗談。こんなのでロストバージンしたくないよ。
「そういう道具を使うのは、わたしにも香純ちゃんにも早すぎるのよ」
 態勢を立て直して、いちおうはお説教。もちろん、無駄。
「そんなこと、ないよ。カスちゃん、こころはこどもでも、からだはおとななんだよ」
 そんなふうに吹き込まれてるんだ。
「とにかく、駄目なの!」
 香純ちゃんは『山』形になってるほうだけを、バスケットに戻した。そして、小さな卵形の――ピンクローター。なんか、ショップで見かけるやつよりもコードが太い。
「これなら、いい?」
「駄目ったら、駄目!」
 声が金切ってきた。
「まんまんにはいれないよ。うんちのあなにいれたげる」
 いたまがあたい。でも、どきがむねむねしたりもする。
 アナルなら処女は守られるし。香純ちゃんはアナルSEXまでさせられてる。ピンクローターなんて、ペニスの半分もないよね。
 これ以上拒み続けたら、香純ちゃんが泣き出す――なんてのは、口実です。
「それくらいなら、付き合ってあげる。こうすればいいの?」
 わたし、エアマットから下りて、タイルの床にいそいそとしぶしぶ四つんばいになった。
「うん」
 ピンクローターを口に入れてもごもごして唾でぬらしてから、それを持って香純ちゃんがわたしの後ろへまわった。
 むにいっと、尻たぶが押し開けられる。他人にアナルを見られるなんて、生まれて初めて――生後の検診はどうだったかな?
「うわあ、きれい」
 どういう美的感覚なんだろ。
「こんだけしわしわがそろってたら、あなるせっくすも、ちもちいいかな」
「ひゃあっ……!」
 不意打ちに指を挿れられて、びくんって腰が引けた。でも、四つんばいの姿勢は崩さない。いくら香純ちゃんがSEXの大先輩とはいえ、年下の子に、そうそう醜態(?)は見せられない。
「そんじゃ、いれるね」
 アナルにぐううっと圧迫が加わって。ツルンって感じで異物が押し入ってきた。
「あっ……」
 痛みはなかった。むしろ、それに驚いて声が出てしまった。
「ひゃああっ!」
 つぎの悲鳴は、ピンクローターが振動を始めたから。
 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ……て、おなかの中で暴れてる。ううう、ちびりそう。振動がバギナやクリトリスにも伝わってきて、それも快感だけど。おなかの中をかき回されるのって、異次元の快感。
「ねえねえ、ちもちいい?」
「う、うん……」
 『ううん』って誤解されないよう、首を縦に何度も振った。
「よかったあ。じゃあねえ、カスちゃんも、ちもちよくして」
 極太の黒バイブを押しつけられた。四つんばいの右手を浮かせて、曖昧な気持ちのまま、受け取ってしまった。握ってみると、缶コーヒーよりもひと回りは細い。直径五センチはない。蒲田が実際よりも巨漢に見えたのと同じで、威圧されてたんだ。なんだか、剣豪小説みたい。
 香純ちゃんが、エアマットにごろんと寝転がった。両膝を立てて、腰を浮かせて。正常位の挿入待ち受けポーズ?
 振動が頭を揺すぶって、正常な思考力を奪う――ということにしておく。
 わたしは四つんばいのまま香純ちゃんに近づいて。あらためて、股間を注視した。
 エッチなお汁でぬれて、ぬらぬらしてる。ショーツの形に濃く日焼けしてるから、ぱかっと開いたラビアの中が、ものすごく鮮やかで生々しくてエッチなピンク色に見える。
 わたしのより大きなクリトリスが、包皮を押しのけて勃起してる。
 うわあ。ラビアの奥はすぐ肉の壁になってて、その真ん中が盛り上がって、そこにちょっとギザギザの穴が開いてる。チツ口なんて、アダルトサイトでも見たことない。
 だけど、穴の直径は一センチかそこら。極太のバイブがはいるとは、とても思えなかった。
 せめて、あまり痛くないようにしてあげようと思って、わたしはバイブの先っぽをなめた。
 ずる剥けのペニスそっくりのバイブ。ちろちろっとなめるだけじゃなく、ぱくっとくわえてみたりする。
 フェラチオって、こんな感じなのかな。ピンクローターに全身を揺すぶられて、エッチな方向へしか考えが向かない。
「ねえ、はやくいれてよお」
 催促されて、ちょこっとだけ我にかえった。
「それじゃ……挿れるからね」
 チツ口にバイブの丸っこい先端を当てて――軽くおしたら、吸い込まれるように十センチほども入ってしまった。まるで、飲み込まれたみたい。
「ねえ、すいっちいれて」
 スイッチはバイブの根元、四角くなってるところにある。ボタンが三つとスライド。適当にボタンを押しても、なにも起きない。スライドを押し上げると。カチッと軽い手ごたえがあってから。ヴィイイイイイイイと、凄まじい振動が手に伝わってきた。
「ひゃああああああああんん……とんじゃうよう!」
 香純ちゃんが、がくんがくんと腰を突き上げる。握ってるバイブが、ぐいぐい押し返される。
「つおすぎるおお。ゆるしてよお」
 あ……スライドをいちばん上までを押し上げてた。MAXにしちゃったんだ。
 あわててスライドを引き下げると。
「よわいよお。いじわる。つおくしてえ」
 香純ちゃんが手を伸ばして、わたしのお尻から垂れているコードの端にある小さなリモコンを握った。
「しかえしちゃうんだから」
 おなかの中で暴れてるピンクローターが、いちだんと凶暴になった。
「うああ……」
 腰が砕ける。
「と、止めて……」
 でも、香純ちゃんの手からリモコンを奪ったりはしない。本音は、止めてほしくない。
 スライドを二分の一あたりまで押して。ボタンの機能が知りたくなって、右端のを押してみた。
 ブルルン、ヴヴヴヴヴ、ブルルン。振動だけじゃなく、バイブが小さく円を描き始めた。反射的に、ぎゅっと握ると。
「うあああああああ! これ、すき! もっとしてよお!」
 そうか。バイブの根元を固定したから、香純ちゃんの中で先っぽが円を描いてるんだ。
 香純ちゃんがピンクローターのリモコンを放り出して、左手で乳首を、右手でクリトリスをまさぐる。いや、つまんで引っ張って、つねったりもしてる。
「ねええ、もっとつおくしてえ」
 それ、すごくわかる。わたしだって、(たまに)角オナするときは、オーガズムが近づくと、最初は痛くてできなかったくらい、強く押しつけるもの。
 香純ちゃんのリクエストに応えて、スライドをMAXまで。
「うあああ……あああああ! とんじゃう、とんじゃう、とんじゃうよおおお!」
 置いてきぼりは嫌なので、バイブを左手に持ち替えて、右手でクリトリスを刺激した。ピンクローターで異次元の快感を貯め込んでたから、一瞬で爆発。
「ひゃああっ……爆発する!」
 シンクロナイズド・オーガズム。
 爆発のあとは余韻に浸りたいので、ピンクローターをOFF。バイブもカチッと手ごたえがあるまでスライドを戻した。でも、ピンクローターはまだお尻に入りっぱなしだから、バイブも突き立てたままにしとく。そのバイブを股間にはさむようにして、香純ちゃんにおおいかぶさって、抱き合った。
 いいな。女の子の柔らかな裸。わたしのムニュムニュと香純ちゃんのプリプリが、押しくらまんじゅうをしてる。
 わたし、ふだんはオナニーでも声は出さない。家に誰もいなくてもね。なのに、香純ちゃんとレズ(もう、『ごっこ』は削除)してるときは、まるきり別モード。香純ちゃんのあえぎ声に引っ張られてるのかな。
「ねえ、おねえちゃん」
「え、なに?」
「おへやへ、いこうよ。もっともっと、ちもちいいのしようよ」
 こういうのを、貪欲っていうんだろうな。香純ちゃんは、何人もの男子に何度も何度も犯されてた。一回くらいのオーガズムじゃ満足できないんだろう。
 あれ? 今、香純ちゃんは積極的に男子を受け容れている――みたいなこと、考えなかった?
 そうじゃない。あんなことをされて喜ぶ女の子なんか、いない。もし、積極的に受け容れているのだとしたら――それは調教の結果だと思う。なのに、心の底から湧き上がってくる義憤に、いつもの激しさが無い。
 これだけ(わたしにとっては)過激なことをして、オナニーとは桁違いのオーガズムを味わって、もうじゅうぶんなんだけど。やるだけやって、はいサヨナラなんて、不誠実な恋人の典型だよね。わたしはもちろん、香純ちゃんの恋人じゃないけど。
 でも。こうなってしまっては、ただの友達ではなくなったし。
 香純ちゃんの小さなお尻を見上げながら階段を上がっているとき、ふっと『騎士』て単語が頭に浮かんだ。香純ちゃんを男子の魔手から護る騎士。『リボンの騎士』とか『ベルサイユのばら』とか、りりしくも華やかなイメージが頭の中に広がる。
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 160枚で、転入初日の月曜から金曜までです。
 土曜日は、香純ちゃんとの『レズごっこ』盗撮動画で脅迫されて、三年男子たちに学校へ拉致されます。そしたら、学校の裏ボスうモリトク先生とか養護教諭のチグサとかも待ち構えていて、「不適切な性行為」にならないよう指導が始まります。
 モリトクとチグサは、ロリマゾ1『淫乱処女のエロエロ・デビュー』で登場したキャラです。

 さて。ヒロインがのこのこドナドナされる状況ですが。わかっててついて行くのは不自然という指摘が出ると思います。批判でもレビューを書いてくださる読者様がいれば、嬉しいんですけどね。
 実は、大昔に。純然たるSF(でもない。それなりのレベルの読者でないと理解できないという意味での年齢制限はありますが)で、筆者がそのSFの作者に同じ趣旨の批評をしたことがありました。
 彼、答えて曰く。
「わずかでも望みがあれば、99%破滅すると分かってても逃げられない状況もある」
 流行りの言葉で言えば、日常性バイアスかもしれません。
 ともかく。なぜヒロインが逃げないかは、説得力を持たせるように努めます。だから、まあ、前回の引用のように、今回もグチャグチャと心理を書き込んでいるんですけどね。

 さて。2週間目は70枚ほどしか進みませんでした。来週は、どうなりますかしら。


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