Progress Report 11 『いじめられっ娘二重唱』
これから脱稿まではリアルタイムでお届けします。
100枚超の『全裸運動会』のあとはダレ気味になってきました。
大筋は変えないものの、PLOTで予定していなかったシーンを入れたり、逆に省いたり。
最近は責めがマンネリ化していると自省してもいます。まあ、バギナにペニスを突っ込むという通常のSEXなんて、いくら体位が48手だろうと96通りだろうと、根本のところがマンネリではありますが。
ともあれ。一念勃起して、前から工夫していた責めを、登場させてみました。ローイングマシンです。ロープを引っ張るなんてやつではなく、模擬オールを漕ぐタイプの本格派です。こいつはベンチが前後にスライドしますから、オプション部品でファッキングマシンになります。問題は、如何にして漕ぎ続けさせるかです。ローイングマシン単体では解決できずに、自動鞭打ち機と合体させました。
それから。これも毎度おなじみ三角木馬。頂点をすこし削って、逆にU字形の溝を施しました。頂点の数センチ上に細いピアノ線を張っておくと――体重で簡単に垂れますが幾分かは食い込みます。しかし、それが目的ではありません。ピアノ線を一方の電極にしておいて、電圧を掛けたワイヤー鞭で叩く。鞭打ち+電撃責め+三角木馬の豪華三点セットです。
さらに、この責めの後半では、これも濠門長恭御用達のワニグチクリップで、クリトリスも電極にします。
では、誤字脱字のママの引用です。
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わたしの目は、部屋のまん中にデンと置かれた、新しいフィットネスマシン(?)に吸い寄せられている。これで責められるんだろうか。
違った。
「カス。おまえにはこのボートを漕がせてやる。クソは木馬遊びだ」
カスちゃんは、蒲田が指差した新しい器械を不思議そうに眺めた。
「これ、ボートちゃうよ?」
ローイングマシンてやつだ。
手間暇かけて緊縛したカスちゃんの縄を、モリトクがあっさりとほどいた。
天井のウインチから垂れる鎖でわたしをY字バランス空中張り付けにしといて。蒲田がカスちゃんの据え付けに取りかかった。
そう。据え付けとしか言いようがないほど、複雑な手順。
前後にスライドする小さなベンチにカスちゃんを座らせて足を斜めの踏み板に固定して、はみ出ているお尻にホース付きのアナルプラグを挿入して。マシンの両側のオールを握らせて手錠で固定して。股間に向かって突き出してるディルドの角度と長さを微調整して。その挿入を妨げない向きでクリトリスにキャップを吸着させて。マシンの両側に、洋服掛けポールをうんと太くしたような別のマシンを据えた。ポールの腕には鞭が取り付けられてる。
「前までいっぱいにベンチをスライドさせれば、タイマーがリセットされる――こうだ」
蒲田が手を添えて、カスちゃんに実演させる。突き出ているディルドが、バギナに深く突き刺さるのが、わたしにも見えた。
「つぎに、両脚を突っ張って両手をいっぱいに引いて、オールを漕ぐ。身体が水平になっれば、またタイマーがリセットされる。もしも怠けていると……」
「ぎゃわ゙ばああっ……やめてやめて、やめてよううう……!」
カスちゃんの悲鳴にビブラートがかかってる。もしかして電撃?
蒲田がマシンの小さなパネルに触れたら、カスちゃんの悲鳴が止まった。
「おしり、つめたいよお……」
「十ミリリットルだけだが、かん腸液も注入されるぞ」
蒲田がわたしに振り向いて、楽しそうで残虐で淫虐な笑みを浮かべた。
「クリトリスとケツマンコのあいだでの通電だ。心臓マヒの恐れがないから、電圧も電流も強いぞ」
安心させてるのか怖がらせてるのか。
「漕ぎ始めろ。タイマーは三秒だ」
カスちゃんがローイングマシンを漕ぎ始めた。
「エクササイズでは、毎分二十回から三十回でしょう。片道三秒なら、毎分わずかに十回のスローペースですね」
「その代わり、負荷は大きめにしてある。それに、オマケもついておるしな」
カスちゃんが、珍しく真剣な表情でマシンを漕いでる。きゃしゃな筋肉がかすかにふるえてる。
何度目かに身体を伸ばしきったとき。肥満体の洋服掛けが不意に動いた。
バシン!
「きゃああっ……!」
洋服掛けの腕が元に戻る動きを見て、鞭が真上から乳房をたたいたんだと理解した。
カスちゃんは、マシンを漕ぎ続ける。そうしないと電撃とかん腸だと、それは理解してるんだろう。
バチン!
「うああ……」
オールを押してベンチがいっぱいに前に出た瞬間に、もう一台の鞭打ちマシンが水平にお尻をたたいた。
鞭打ちマシンは毎回ではなくて、ランダムに作動するらしい。
「ボート遊びのつぎは、お馬さんだな」
Y字バランス釣りから下ろされて、緊縛されたまま連れて行かれたのは、予想してはいたけど、ロデオマシンではなく三角木馬の前。
底辺が約五十センチで、高さはもうすこしある。長さは二メートル。それが、四本の脚で支えられている。間近に見ると、さらにろくでもない仕掛けがされている。三角木馬そのものが、ろくでもない拷問道具なんだけど。
三角木馬の頂点は幅が五ミリ前後、わずかにくぼんでいる。そして、その三センチくらい上に、細いピアノ線が張られている。体重がかかればピアノ線がクレバスに食い込んで、たわんで頂点のくぼみにはまり込む。張る力を加減すれば、とがらせた木材よりも痛いのかもしれない。でも、蒲田の目的はそれだけじゃないと思う。こいつも奥村も、電撃にこだわってる。
ウインチで釣り上げるなんて手間を掛けずに、蒲田とモリトクに抱え上げられて木馬に乗せられた。
木馬を挟んで二人が立って、わたしの背中に肩を当てて、お尻と太ももを支えて。
クレバスにピアノ線が食い込む。
「痛い……」
雰囲気として、そう言ってみただけで、ピアノ線がたわんで木馬の頂点に乗っかっても、すっかりおなじみになった違和感(という表現があるかどうかは、知らない)以上じゃない――と思ったのは、一瞬だけだった。
太ももの支えがなくなって、脚が下に垂れて、体重が股間にかかると。ぐうううっと圧迫感が増して、クレバスを縦に切り裂くような痛みに変わった。お尻からも手がはなれて、背中の支えもなくなると――ずうんと、三角木馬の頂点(と、ピアノ線)がクレバスの奥まで食い込んできた。メコ筋打ちみたいな瞬間的な爆発するような激痛じゃなくて、とんがった痛みが股間の奥まで押し込んでくるような――凄まじい激痛。
「痛い……きひいいい……」
当然だけど、足は床に着いてない。すこしでも股間から体重を抜こうとして、木馬の側面を太ももで力いっぱいに挟みつけた。
うめき声をもらさなくてすむくらいにまで、痛みが減った。でも、これをずっと続けてはいられない。
「どうだ、木馬の乗り心地は?」
「……痛いです」
ほかに答えようがない。
「江戸時代の拷問に使われていた三角木馬は、先端にカンナを掛けてとがらせていたそうだ。それに比べたら、お遊びみたいなものだぞ」
拷問じゃなくてSMプレイだと言いたいのかな。
「もっとも、これでも激しく腰を揺すると切れることもある。それを頭に入れておけ」
「揺すらなくても、足からオモリを釣るすとか、あるいは……」
モリトクがコンクリートブロックを片手につかんで、木馬の正面に立った。コンクリートブロックを後ろに引いて――木馬の端にたたきつけた。
ゴッ……
衝撃が股間から脳天に突き抜けた。
「ぐぎゃっ……!」
ほんとうに股間を切り裂かれたと思った。けど、血がにじみ出る気配はない。
「森君、それはやめてくれ。ブロックが割れる」
先にわたしが割れるよ!
「きゃわあああああああああっ……!」
カスちゃんの悲鳴。上体を後ろへ傾けたまま、硬直してる。電撃を食らったんだ。いや、食らい続けてる。
「漕がないと、いつまでも続くぞ」
蒲田が振り返って、カスちゃんに声をかけた。でも、電撃を止めてあげようとはしない。
「ぐうううううううううううう……」
電撃でビブラートのかかった、こん身のうなり声。腰をけいれんさせながらオールを引き切って、背中がマシンのマットに沈んで。電撃が止まったらしい。
「はあ、はあ、はあ……」
あえぎながら、カスちゃんは漕ぎ続ける。
ほおおおおおっと、わたしも止めていた息を吐き出した。
「こっちが、お留守になっていたな」
最悪の予想どおりに、蒲田がワイヤー鞭を持ち出してきた。前に見たのより、細いかな。先端はU字形になってない。でも、切断面のままでもない。小豆粒くらいのちいさな金属球がくっついてる。
わたしの視線に気づいて、蒲田が淫虐な笑みを浮かべた。
「カスの肌を傷つけ過ぎた。傷痕だらけにしては見栄えが悪いし、そうそうレーザー手術だの皮膚移植だのは面倒だ」
女の子にとっては、玉の肌に傷痕が残るなんて、見栄えどころの話じゃないわよ。
「これなら、肌が裂けるところまではいかん。しかも、打撃力は数倍になる」
鞭の先端がどれくらいの速度になるかは知らないけど。ワイヤーのしなりとかを考えたら、エアガンくらいにはなるかもしれない。そういえば、この金属球はBB弾と同じくらいの大きさだ。でも、金属とプラスチックの違いがある。エアガンで撃たれたAV女優さんは、マジ悲鳴をあげてた。金属球でたたかれるわたしは――悲鳴だけじゃすまないだろう。
「薄いベニヤ板とカスの肌と、両方で試してみたが……」
金属球が鎌首をもたげて、乳首に近づく。
「どっちも無事だった」
乳首に金属球が触れた。瞬間、乳首と股間を――鞭とは違って無数の針を連続的に突き刺されるような激痛で貫かれた。
「ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙っ……きひいいいい!」
最初の野太い悲鳴は電撃のショック。それにつづいたかわいい悲鳴は、のけぞって三角木馬が股間に食い込んだ痛み。
「これくらいで大騒ぎしていたら……」
蒲田がワイヤー鞭を斜め上に振りかぶった。
「あああ、ああああ……」
通電されていないのに、声が震えてる。無駄とわかっていても、「やめてください」ってお願いしたい。でも、もっとひどくされるに決まってるから、言わない。
ひゅんっ……バチイン!
「きゃあああっ……きひい!」
電撃と木馬の食い込みと。でも、覚悟してたよりは痛くなかった。乳房に当たったのは先端の金属球じゃなくてワイヤーだったし、通電も一瞬だった。電撃のぶんだけ鞭打ちの痛みは大きく鋭くなってるんだろうけど、これくらいなら……十発も二十発もたたかれるんだったら、やっぱり耐えられない。でも、耐えさせられるんだ。
気絶したら、意識を取り戻させられるまでの短い時間だけでも休めるんだけど。これまでの経験だと、苦痛が続いてるあいだは、そう簡単に気絶できない。拷問が終わって気が緩んだら、すうっと失神する。自然に目覚めるまで放置してもらえたら、ずいぶんと身体が楽にはなってるんだけど――今の役には立たない。
蒲田が背後にまわった。
ひゅんっ……バシイン!
「ぎひいっ……!」
お尻をたたかれた。鞭とか電撃より、ショックがもろに股間に伝わって、そっちの痛みのほうが大きい。
ひゅんっ……ビシッ!
「ぐうう……」
背中を斜めにたたかれた。三発のうちではいちばん軽かったけど、股間への電撃ショックは変わらない。
さらに、たてつづけに三発たたかれて。蒲田の姿が正面に表われた。金属球が股間に下りてくる。
「ここも鞭打ってやりたいが……」
クレバスの上端に金属球が触れた。
「ひいいいいいいいいいいいい……」
股間で激痛が震える。
金属球がクリトリスを探り当てて、ラビアの中からほじくり出す。
「木馬の電極に当たるとショートするからな」
たたかれるのとは違って、いつまでも拷問が続く。無数の針を凄まじい速さでミシンのように打ち込まれて、クリトリスからラビアへの通電なのに、全身が硬直している。
「そこで工夫したのが、これだ」
蒲田が壁の棚から取り上げたのは、ワニグチクリップ。理科の実験で使うやつ。クチバシがギザギザになってて、指を挟むと、ちょっと痛い。でも、蒲田が挟もうとしてるのは指じゃない。
クリトリスがほじくり出されて。
「あ……!」
包皮を剥かれた。
カチカチカチカチ……ひさしぶりに(?)歯が鳴っている。わたし、恐くなって目をぎゅっとつむった。直後。
「ぎゃわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
しゃく熱と激痛とが股間で破裂した。それが、ずっと続く。
「うあああああああああああああ……」
何度も息継ぎをして、悲鳴が止まらない。叫んでいると、すこしだけ灼熱と激痛が薄らぐ――ような錯覚。
蒲田がピアノ線を引っ張り上げて、そこにワニグチクリップの電線を巻きつけるのが、涙越しに見えた。
「ひどい……ひどすぎます」
どこをたたかれても、クリトリスに通電される。今だって、とっくに限界を超えているのに。電撃まで加わったら……
「脂汗が噴き出ておるな。電気抵抗が減るし、電流は体表に沿って流れる。その分、電圧を上げてやろう」
蒲田がしゃがみ込んで、床に置かれたリールのダイヤルをいじくった。
「これからが、ほんとうの責めだ。覚悟はいいな」
わたしはうなだれて、全身をわなかかせている。三角木馬(のピアノ線)がクレバスを切り裂いて痛みが震えるのに、どうしても止められない。
「もっと顔を上げろ。可愛い女の顔を傷つけたくはない」
女って、ほんとうに馬鹿だ。顔を上げたら鞭でたたきやすくなるだけとわかってるのに。蒲田の言葉に従ってしまう。だけでなく。狙いがはずれても大丈夫なように、背筋を伸ばして胸を突き出す。
蒲田がワイヤー鞭をふりかざす。
顔をそむけて、それでも足りずに、ぎゅっと目をつむった。
ひゅんっ……バシイン!
「ぎゃわ゙っ……!!」
超々大々激痛がクリトリスを襲った。乳房をたたかれた痛みなんて、かすんじゃう。硬く閉じたまぶたの中で、まっ赤な光が弾けとんだ。あまりの痛さに息が詰まって、悲鳴を吐き出せない。
ひゅんっ……バシイン!
ひゅんっ……バシイン!
たたかれるたびに乳房からクリトリスまで電撃が貫いて、尾底骨で反射して脳天へ突き抜ける。
鞭打ちがやんだ。
「うわあああああああ……」
悲鳴じゃない。泣き声が噴き出た。
「もう……赦して! 赦してください!」
無駄だと知り尽くしているのに、言えば言うだけ惨めになるのに、それでも懇願せずにはいられなかった。
蒲田が無言で鞭を振り上げた。
「やめて……もう嫌あっ!」
いったん哀願を始めると、止まらなくなった。
「やめて……ぎぎゃあっ!」
鞭は二の腕に根元が当たって、背中まで回り込んだ。電気ショックはクリトリスに集中する。
ひゅんんっ……バッシイン!
「びぎゃわ゙あっ……!」
悲鳴を吐き出せるんだから、乳房をたたかれるよりはダメージが少ないんだろう。百のダメージが九十になったくらいには。
背中を斜めにたたかれて、脇腹を鞭全体でこすられて、肩にも下腹部にも鞭が降り注ぐ。
もう何十発たたかれたか、わからない。
意識がかすんできたけど、気絶だけはできない。
「これくらいにしておこう」
鞭の嵐が止まった。
「さすがに腕が疲れた」
ふざけたことを言ってる――と反発する気力もない。
これまでは痛みに心を支配されていたけど。ズタボロにされた自分の身体に、あらためて気づいた。クリトリスは千切れずに、しっかりとワニグチクリップにかまれている。乳房は赤黒く腫れて、まっ赤な線条が無数に刻まれている。
わたしの足元に小さな台が据えられて、その上にコンクリートブロックが置かれた。左右にひとつずつ。コンクリートブロックに縄が通されて、それが足首に巻きつけられた。
「ああああああああああ……」
わたしにできるのは、絶望を恐怖で上塗りすることだけ。
台が蹴り飛ばされて――ガッツンとショックが股間で爆発した。
「ひぎいいいいいいい……!」
コンクリートブロックの重みが、股間に食い込む。電気鞭でたたかれるのに比べたら小さな、大劇痛。
「ぐうううううううう……」
電気鞭と違って、激痛がやわらぐとこはない。わたしは、うめき続ける。
蒲田もモリトクも、わたしを大激痛の中に放置して、カスちゃんに新たな拷問を加え始めた。
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どうも、機械仕掛けの責め道具は、どこかしらコミカルになってしまいます。
たとえば、こんなのも登場させてはみたいのですが、いまひとつ腰が引けてしまいます。


ただ、これは――せいぜいCカップまでのヒロインが主流の濠門長恭作品では使いづらいのですが。アイデアは、大変に気に入っているのです。



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