メモ公開:39 囚人のジレンマ


パラドックスではなく、確固としたゲーム理論です。

 二人の共犯者が取り調べ中に司法取引を持ちかけられます。

「本来なら二人とも懲役5年だが、証拠が少ないので、ふたりとも自白しなければ釈放せざるを得ない」
A:おまえが自白して相棒が罪を認めなければ、おまえは釈放して相棒を懲役10年にする。
B:逆におまえが罪を認めず相棒だけが自白すれば、おまえが懲役10年で相棒は釈放する。


 二人は別々に収容されて、一切連絡は取れません。

 囚人は、どうすべきか。
 相棒を信じて黙秘を貫くか。しかし、相棒が自白すれば自分は懲役10年になる。
 ゲームの理論によれば、『最悪の事態』を避けるためには自白するしかないのです。そうすれば、懲役10年だけは免れます。おそらく、相棒も同じことを考えて自白するでしょう。まあ、犯罪者の仲間意識なんて、そんなところです。
 この理論については、「確固とした」と書きましたが、ヘソ曲り的には疑問があります。

・二人とも自白すれば懲役5年ずつ。
 二人とも黙秘するなら釈放。
 一人だけが自白すれば、釈放と懲役5年6か月。
 ――こういう条件なら、最悪でも半年延びるだけですから、黙秘するでしょう。

・二人とも自白すれば絞首刑。
 二人とも黙秘するなら安楽死。
 一人だけが自白すれば、火あぶりと電気椅子。
 ――さて??

 さらには、共犯者の関係があります。
 掲示板とかで行きずりの関係では面白くないです。
 親子、姉妹、恋人同士。

 ここから、SM的考察です。
 男はいりませんし、ババアも排除。姉妹、あるいはネコとタチですかね。
 相手を信じて黙秘するか。
 おおっと。自己犠牲の精神で、自分ひとりの犯行だと主張する選択肢があります。


 なぜに、こんなことを考えたかというと。
 無実の娘を白昼衆人環視下で捕えて、その場で裸にひん剥いて連行して、拷問色責め――ばかりでは、犬の卒倒(ワン・パタン)だからです。
 実際に罪を犯した娘が拷問に耐える理由を考えて、ふと思いついたわけです。

7e1d3aa6967b0744.jpg

 囚人のジレンマは、前から知っていましたが。
 コミック乱2019年七月号の[『雲霧仁左衛門』で
「おまえが自白しなけりゃあ、女房と娘をしょっ引いて拷問にかけるぜ」
というのを見て。
 ふたつが有機的結合を果たしたのでした。

 この設定は、時代劇でなくても使えます。
 ぱっと思いつくのは、反戦活動とか共産主義者と特高警察。
 娘が「無実の罪」で逮捕されるのではなく「有罪確定」で捕まるわけです。
 二人を隔離するか、あえて同じ牢獄に入れるか、いろいろバリエーションがありそうです。
 まさか、すべての組み合わせは書きませんけど。
 盗賊娘と目明し/牢役人
 アカ娘と特高警官
 ぐっと甘々にして、テストの答えを教え合った女子生徒とサド教師。
 いずれは、なにか書いてみましょう。

 で。とぜんこですが。
 金$さんちは、ルサンチマンでして。
 健全売上ゼロに改装しました。


五冊

 よろしければ→

関連記事

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

濠門長恭

Author:濠門長恭
S70%+M80%=150%
高々度の変態非行が可能です!

鬼畜と変態と物好きと暇人の合計 (2018.01.01~)
検索フォーム
コメント投稿の仕方
複数記事を表示したデフォルトの状態ではコメントを投稿できません。 投稿したい記事のタイトルをクリックして個別表示させると最下段に投稿欄が表示されます。
濠門長恭作品販売サイト
リンク L I N K りんく
カテゴリ
最新記事
最新コメント
濠門長恭への連絡はこちらへ

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
QRコード
QR