Progress Report Final:寒中座禅(転がし)修行
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脱稿しました。全体の3/4あたりを走って、最後の責めは、わりあいネチネチ。
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昼食養虐をはさんで三時間の休息で、修行尼たちは最後の修行を始める心構えを調えた。体調のほうも、ほぼ万全だった。何十番も稽古をしたわけではないし、午後からの修行を考慮して、鞭撻もそれほど厳しいものではなかったのだった。
七人がみずから望んだ修行は、それぞれの被虐願望をじゅうぶんに解き放ったものだった。
ゆかりが抜けてハードマゾの第一人者(?)となった菜穂子の望みは、いっそう厳しい滝行を求めた。滝壺の真上にずっと逆さ吊りで放置されていたいというものだった。
円花は胡坐縛りでの滝行を希望した。
さまざまな修行を通じて、痛いのよりも寒いほうが苦手だと自覚するようになった蕾は、その姿を思い描いただけで鳥肌が立った。しかも、二人とも溺れる危険がある。菜穂子の望むような完全放置は難しいだろう。
実咲は座禅板を使った二穴貫通と三点針金くびりの電気責めを望んだ。あまり激しい修行で悶絶してしまっては、いざというときに看護師として務まらないからだろう。
野乃花は『試練の石段』を麻凛と蕾ががされたような、昔ながらの方法で何往復も(ぶっ倒れるまで)登り降りしたいと申し出ていた。後ろ手に縛られ、縄で胸をつぶされ、荒縄褌の間から引っ張り出されたクリトリスを(陽根に見立てて、それが隠れてしまわないよう)タコ糸で括られて。
一種館前には処女だった芽美の願望は――できるだけ多くの男性に、うんと性感を開発してほしいという、ささやかだが切実なものだった。
「男は弾数がかぎられておるからの。主役はこっちになるぞ」
直径四センチ半の長大なディルドが後門、前門にはいっそう太い電マ(もはや、この呼び方が世間一般でも大勢を占めている)で責められることになった。もちろん、外からの刺激ではなく挿入する。
四方にハンドルのういた箱の下に大きなパッドが取り付けられた器具を、芽美が不思議そうに眺める。昭和の時代には、これこそが電気マッサージ器と呼ばれていたのだと、妙覚が説明した。
「こいつを使うと、ほんとうに腰の痛みや肩凝りが治る。まあ、当時でも不心得な使い方をしていた者はいたらしいが」
スイッチがはいると、ブウーンンと唸りながら、全体が強烈に振動を始めた。それを肩に当てられて、芽美が「ひゃっ」と叫んだ。これを二台も使って、乳房と子宮を刺激すると聞かされて、不安そうな顔になった。
「先達の二人に担当してもらう。強く押しつけたりは――多分しないから、まあ安心してよがり狂うんだね」
麻凛が望んだ修行の内容を聞いて、蕾は心の底から驚いた。これまでの修行からのリクエストではなく――かつての菜穂子と同じように、リヤカーを膣で牽引したいという。オートバイにつながれたリヤカーを見ての着想かもしれないが。苦痛系が苦手と自称しているのだから、ずいぶんと無謀な冒険だった。
しかし、牽引に使える『突起が装着された鉄棒』が、無かった。そこらへんの棒にディルドを縛りつけたくらいでは、牽引力に耐えられない。
代わりに高山社長が提案したのは、股間ブロック曳きだった。股縄から伸ばした縄でコンクリートブロックや古タイヤを引きずる責めは、蕾もネットで画像を見たことがある。しかし、縄ではなく有刺鉄線というのは、恐ろし過ぎて、妄想したことすらなかった。しかも股間だけでなく、全身を有刺鉄線で縛るというのだ。
「棘は短いからね。鞭で叩き壊すよりは、ずっと早く治る。リオのカーニバルまでにはね」
来年の二月に、リオのカーニバルに全裸(ボディペイント)で参加したいという個人ツアーがある。そのガイドというよりは同伴者が麻凛になる予定だった。
蕾も研修を兼ねて派遣されるかもしれないが、今日の修行で肌に傷が残る懸念はなかった。一昨日の巡拝を繰り返すだけという、みんなの修行内容を聞いていて羞ずかしくなったほどの、生ぬるい修行だったのだから。
最初に妙覚が七人全員をそれぞれに緊縛してから、釈覚と広学とともに、菜穂子と円花を滝へ引っ立てた。
肩がはずれそうに痛む背面合掌縛りなのに、縄に抱き締められて陶然としながら、蕾は二人と三人を見送った。訥念と三人の先達が、野乃花を『試練の石段』へ追い立てる。芽美と実咲は、六人の先達に囲まれて本堂へ。奇しくも裏添乗員同士の組み合わせとなった蕾と麻凛の修行の場は、境内だ。すでに、巡拝のためのロープが張り巡らされている。二人の修行を鞭撻するのは、朴念と秀学、大学、俊学の四人だった。
まず、麻凛が巡拝のロープに沿って歩き始めようとした。有刺鉄線の棘に股間と上半身を突き刺されながら、一歩を踏み出して。後門のあたりで有刺鉄線に巻きつけられている縄がピインと張った。
「い、痛い……」
コンクリートブロックは二つが無雑作に縛り合わされている。そのせいで、玉砂利の上を滑れずに、掻き分けて進ませなければならない。
ずりっとコンクリートブロックが動いて、その振動が股間の有刺鉄線を震わせる。
「ぐゔゔゔゔ……」
顔をゆがめて、麻凛が二歩目を踏み出す。ずりりっとコンクリートブロックが玉砂利を押しのける。
バッシイン!
手加減無しの竹刀が、蕾の尻を襲った。
「きゃああっ……!」
縄に酔いながら、先輩の苦闘にも感情移入しかけていたせいで、まったくの不意打ちだった。
「おまえも、さっさと進め」
秀学が作務衣のポケットから洗濯バサミを取り出した。
「これで引っ張ってやる」
ロープと淫裂のあいだに指を突っ込んでクリトリスを引っ張り出すと、問答無用に洗濯バサミを噛みつかせた。
「ひゃぎゃあああああっ……!」
蕾は絶叫した。強烈の圧迫感の中から、先鋭な激痛が突き抜けていた。洗濯バサミの痛みだけではなかった。
のがれようとする蕾を、朴念が背後から押さえ込んだ。
乳首を狙って近づく洗濯バサミを見て、蕾は息を呑んだ。洗濯バサミの裏側に画鋲が貼り付けられていて、反対側のクチバシには小さな穴が明いている。画鋲の針は、洗濯バサミが閉じるのを妨げない。つまり、針責めも同時に行われるのだ。
針が乳首を貫いて、さらに洗濯バサミが圧し潰す。
「くうううううううううう……うううう」
絶叫こそしなかったが、蕾の呻き声はいつまでもやまなかった。
「そら、あんよはじょうず」
洗濯バサミにつながれた三本のタコ糸を、秀学が両手を使い分けて引っ張る。
バシイン!
尻に竹刀が叩きつけられる。
「うううう……きひいい」
よちよちと蕾が歩き始めた。しかし、ロープの中間に巻きつけられている金属タワシの手前で、立ち止まってしまった。金属タワシから細い線が向こう側の支柱に向かって斜めに伸びていた。支柱の横には、見慣れたリモコンボックスが置いてあった。
電撃――と怯えたが、電線は金属タワシの一本きりしか見当たらない。電極が二つなければ電機は流れないはずだ。
おそるおそる、蕾は淫裂を金属タワシにこすりつけた。
バチチッ!
「きゃああっ……」
股間を電撃に貫かれて、蕾は悲鳴をあげた。が、座禅板で受けた電撃に比べると、かなり弱かった。そして、座禅のときと違って、脹脛が痙攣した。
そこで、蕾は自分たちが(滝へ行くときなどを除いて)ずっと裸足だったことを思い出した。アースというくらいだから、電気は地面を流れる。
できるかぎり腰を引いて金属タワシから遠ざかっているが、ますます強くクリトリスと乳首を引っ張られ、尻を叩かれている。
この前は失敗したけれど、電撃を受け続けるよりはいい。いや、電撃で脚の筋肉が痙攣したら歩けなくなるかもしれない。蕾は決心した。大きく足を踏み出して、一気に金属タワシを駆け抜けた。
「ぎゃわ゙あ゙あ゙あ゙っ……!」
絶叫したときには、電撃が終わっていた。
しかし、金属タワシは、まだ幾つも残っている。朴念がリモコンボックスを次の金属タワシの場所まで運んで、蕾が最初の支柱を乗り越えている間に配線をすませてしまった。
つぎの障害物はフロートなので、これは楽々とクリアして、一歩ずつに苦しんでいる麻凛をずっと引き離した。
幾つもの金属タワシを走り抜けて本殿前の参拝柱にたどりついたとき、蕾の股間は真っ赤に染まっていた。淫汁と混じり合っていない、純粋の血液だった。
蕾は、恐怖に目を見開いて金属柱を見詰めていた。柱の下には小さなビニールシートが敷かれて、そのまわりはアルミホイルで囲まれている。柱を膣に加えるには、アルミホイルの上に乗らなければならない。地面のアースとは比べものにならない電撃に襲われるだろう。
三点を強く引っ張られて、蕾は膝を震わせながらアルミホイルに乗った。朴念が金属柱を押し下げて淫裂を割り、膣に挿入してから手を放す。バネの力で膣奥を突き上げられても、電撃は無かった。もちろん、それが束の間の安逸に過ぎないと、蕾は承知している。リモコンボックスは、しゃがんだ朴念の前に置かれている。
意を決して、蕾は腰を沈めていった。ロックが掛かるまで支柱を押し下げないと、この責めから解放されない。
ぐうううっと内臓が押し上げられる、純粋に不快な感覚。ぎゅうんとバネがたわむ手応えならぬ膣応え。朴念は、まだリモコンボックスに手を伸ばそうとしない。
じゅうぶんに腰を落として、カチリと膣応えがあった瞬間。
「ぎゃんっ……!!」
蕾自身がバネ仕掛けのように跳ね上がった。まったくの不意打ちだった。電撃のスイッチは、ロックと連動していたのだ。しかも完全にロックできていなかったので、支柱は蕾の動きを追って伸びて、串刺しにしてしまった。
全身を痙攣させながら気を失って倒れかかる蕾を、秀学と大学が抱き止めた。俊学は、麻凛を追い回している。
「そちらも、なかなかに盛況のようですな」
三人の先達が、本堂から出てきた。
「交替しましょう。まったく、男という生き物は厄介なものじゃ。快感は一瞬で、チャージには時間がかかる」
先達は入れ替わったが、朴念は境内に残った。芽美の修行には危険が伴わないから、先達に任せておけばよいという判断だろう。
麻凛が今にもつんのめりそうになって、ゴールに到達した。彼女の股間も赤く染まって、太腿にも血の筋が流れている。
朴念は蕾の淫裂を裏返して、傷の具合をたしかめた。麻凛の傷も、有刺鉄線を挟む襞をめくって調べる。
「ふたりの修行は、これまでです。広学に治療をさせましょう」
蕾の三点から画鋲付洗濯バサミをはずし、麻凛もコンクリートブロックから解放した。が、緊縛そのものはほどかない。
乳房を乱暴にこねくるのが心臓マッサージだとでもおもっているわけでもないだろうが、そうやって蕾を目覚めさせて。
「これから滝まで行かせる。だが、その前に」
効き目は抜群だが刺激も抜群の傷薬を二人の股間に吹きつけて、あらためて悲鳴を絞り出す。
草鞋を履かせてやるのも忘れない。
「うああああっ……死んじゃう! 死んじゃう、死んじゃう、死んじゃうよおおおおおお!」
野太い絶叫が、蕾の耳に届いた。それは芽美が天国を突き抜けた咆哮だった。艶やかさなどこれっぽっちもない、原初の雄叫び――いや、雌叫びだった。
股間の激痛に苛まれながら、蕾は芽美のことを羨ましく思った。彼女自身、そこまでの快楽へ突き抜けた経験が無かったのだ。通販で見つかれなければオークションを漁って、あの昭和レトロな激烈電気マッサージ器を手に入れようと思った。
滝までの道のりは、境内の一周よりずっと長い。ロープはないが、傷薬スプレーの刺激が蕾の股間を燃え上がらせていた。けれど、麻凛先輩の有刺鉄線褌に比べたら、苦痛を訴えるのさえ羞ずかしい。蕾は歯を食いしばって、滝まで歩きとおした。麻凛も、後輩への意地なのか苦痛系に目覚めたのか、有刺鉄線に傷口をえぐられて、さらに血を流しながらも脱落しなかった。途中からは乳首にだけ着けられた画鋲付洗濯バサミで引っ張られたけれど。
――滝では、まだ修行が続いていた。流れ落ちる水で菜穂子の様子はよくわからないが、首まで川に浸けられている円花の唇は紫色を通り越して黒ずんでいた。意識が朦朧としているのか、首が垂れて顔が冷水に浸かり、そこで意識を取り戻している。
けれど、まだ生命の危険は無いのだろう。直腸の温度を示す二台のモニターを、広学は悠然と眺めている。いや、目を離せないほどには切迫しているのかもしれない。
蕾は不安に駆られるが、主催者の二人と医師を信頼するしか、彼女に出来ることは無いのだった。
午後の修行が終わったとき、蕾と円花と野乃花の身体はボロボロになっていた。鉄条網で緊縛されていた円花がいちばんの満身創痍ぶりだったが、野乃花もなかなかだった。『試練の石段』の三往復目では精魂尽き果てて何度も転んでいた。付き添いの先達に抱き止められて一緒に十段ほども転落したこともあったそうだ。
「おかげで、こっちまで打ち身だらけだ」
高山社長がぼやいたが、どこか満足そうに聞こえた。身体を張って女を助けたというのが、その理由かもしれない。
やはり、この人に支配されよう。蕾は、あらためて心に誓った。ご主人様とかではない。けれど、雇用主と被雇用者といったビジネスライクな関係でもない。
この人の命じるままに、新たな被虐の場に赴く。言ってみれば、高山社長はゲームマスターのようなものかもしれない。
そんなふうに考えるのも、男に悦んで支配される女性心理の表われだろうか――とも思ってみるが、人生経験に乏しい二十一歳になったばかりの小娘には、手に余る問題だった。
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男根に見立てた淫核の画像です。縄で固定しないと引っ込んでしまいます。
強引に脱稿したのは、早く次を書きたいという欲求のせいもあったでしょう。
実は……
被虐願望のマゾ女を合意の上で調教
潜在的被虐願望の少女を初手からガンガン責めて、否応なくマゾに目覚めさせる。
こういったパターン飽きてきて、次作はノーマル&ノンケの少女を徹底的に虐待する話です。
ここで(↓)書いているやつです。
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