Progress Report 7:未通海女哭虐~裸の昼と縄の夜
妄想を書き垂れることこそ生き甲斐。とは思ってきましたが。
社会人になって間もなくSFを本気で書き始めたのは、サラリーマンなんざやめたかったからです。つまり。大本には「小説で金を稼ぎたい」という不純で純粋な動機があったのです。
SMにいたっては。ワープロを導入したら3時間/枚が3枚/時と、ほとんど十倍速になったので、当時のSM雑誌の素人投稿小説に
「こんなのより、俺のほうがずっと上手いし面白い!」と断定して書いて、その通りになったのです。
つまり。やはり。画像系同人誌が主力のサイトで、せいぜい年間にNSソープ1回くらいの実入りではパイプクリーナーです詰まりません。というわけで、しつこく御仏蘭西とかもあらためて視野に入れたのですが。その他にも、電子記録で応募出来て結果も比較的すぐに出るところへも(R18作品OKを確認のうえで)ショットガンします。
というのは、前置きで。
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・折檻と体罰の選択
泣きながら坂道を下っていると、背後から自動車の音が近づいてきた。狭い道なので脇へよけると、軽トラックがゆっくりと久美子を追い越して、道をふさぐようにして停まった。荷台に白ペンキで学校の名前が書かれていた。そういえば、校務員宿舎の横に車庫があって、この車が置いてあったと、久美子は思い出した。自分のことにいっぱいいっぱいで、気にも留めていなかったのだが。
「勝手な早退は許さんぞ」
運転席から降り立った男は、体育教師の物部だった。
「学校へ戻れ」
久美子の手をつかんで、軽トラックに乗せようとする。
「嫌です! もう、学校になんか行きたくない!」
手を振りほどこうとしたが、屈強な男の力に抗せるはずもなく、ずるずると引っ張られる。
「それなら、浜崎の家へ送り届けてやろうか」
凄味のある声で脅された。
「網元の女将さんに折檻してもらうぞ」
「どんなに折檻されたって、たとえ責め殺されたって、絶対に学校へは行きません」
これまで屈折させて心の奥底に溜め込んでいた一切を、久美子は大声で喚いた。
物部は、と胸を突かれたように、腕を引っ張る力を緩めた。久美子が本気だと判断したのかもしれない。数秒ほど考えてから、声をやわらげて。
「それなら、先生の体罰を受けるか? 女将には、俺からとりなしてやってもいいぞ」
「嫌です!」
久美子は金切り声で反発したのだが。
「あの擂粉木は、俺も見た。あれは、ひどいな」
「……?」
女将さんより残忍な体罰を与えたくせに――と、久美子は訝しんだ。
「素直に先生の体罰を受けるなら、あの擂粉木はなんとかしてやる。それ以上のことをしないよう、生徒たちに言い聞かせてやってもいいぞ」
つまり、昨日のような虐めは、これからもずっと続く。
「でも、男子が……」
「ふん。校務員とつるんで、また校内で性行為に及ぶだろうな」
この先生(だけではないだろう)は、みんな知っている。もしかしたら、裏で糸を引いている張本人ではないだろうかとさえ、久美子は勘ぐった。
「現場を発見したら、その都度に体罰だな」
声に愉快の響きを聞いて、久美子は確信した。この先生は、女子生徒に体罰を与えるのが趣味なんだ。趣味なんて奥ゆかしいものではなくて、性癖なんだ。
だけど……。ふっと久美子の心に、奇妙な衝動が生まれた。
女将さんは、あたしが憎くて虐めている。
でも、この先生は……自分が愉しいからあたしを虐めるんだ。玩具にされると言ってもいい。だけど。嫌いな玩具で遊ぶ人がいるだろうか。恋愛とはまったく別の問題だけど、あたしの心なんかどうでもよくて、ただ身体にだけ興味があるんだろうけど。
先生には、あたしが必要なんだ。か弱い女の子を縛って叩いて犯して、その鬼畜な欲望を満たすためだとわかってはいるけれど。あたしを憎んで虐めている女将さんよりは、この先生に虐められるほうが、何百倍もましなんじゃないだろうか。いや、そうじゃない。プラスとマイナスの違いなんだ。
「先生の体罰を受けます」
久美子は顔を上げて、体育教師の顔を見上げながら、はっきりと言い切った。それは、これからの久美子が歩む悦虐への道の第一歩だと――気づいているのは物部だけだった。
物部は久美子を軽トラックの荷台に乗せて、学校へ引き返した。体育館兼講堂の裏手に乗りつけて、校務員宿舎よりも大きな体育用具倉庫に久美子を連れ込んだ。跳び箱やマットだけでなく、運動会で使う大玉やアーケードなどが壁に沿って整然と並べられて、倉庫の中央には何も置かれていない。重量物を扱うための人力式巻き揚げ装置まで天井から吊られていた。
その下に久美子を立たせて、腕を伸ばさせたまま腰の後ろで手首を縛り、吊り上げ装置のフックに引っかけた。二重になって垂れている細い鎖の一方ををチャラチャラチャラと引くと、だんだん久美子の腕が吊り上がっていく。それにつれて、久美子の状態が前へ倒れていく。備品置き場でカーテンを使って縛ったときと同じやり方だった。
肩の負担をすこしでも減らそうとして久美子は立ち位置を変えてみたが、すぐに前へも後ろへも動けなくなった。上体が約四十五度まで倒れて、そこから腕が直角に伸びている姿勢で、いわば釣り合いが取れた。身体を倒せばいっそう腕が吊り上げられて肩の痛みが増す。上体を起こすと、足が宙に浮きそうになる。
これから輪ゴムで乳房を絞られるのか、目玉クリップで敏感な突起を虐めらるのかと、それともいきなり(今度は肉棒ではなくて竹刀かバットで)お尻ペンペンされるのかと、激痛の予感に怯えている久美子だったが。
「三十分ほど、そうやって反省していろ」
物部は久美子を置き去りにして倉庫から出て行った。すぐに、軽トラックが走り去る音が聞こえた。
そんなにのんびりしていていいんだろうかと、久美子は余計な心配をした。体育の授業は昼休み前の四時限目と、午後からに集中している。今は二時限目が始まった頃だから、久美子に体罰を与える時間がなくなる。それとも、放課後までこのままで、それからゆっくりと愉しむつもりなんだろうか。
――軽トラックのエンジン音が聞こえたのは、三時限目の予鈴が鳴った直後だった。
倉庫に姿を現わしたのは物部ひとりではなかった。その後ろに和服姿の女性が、家臣に露払いをさせた女主人然と立っていた。
「久美子への愛の鞭を参観していただこうと思ってな」
これだけ厳しく体罰を与えるのだから、女将さんのほうでは手控えてやってください。そういう思惑が物部にはあるのだろう。
「なんだか、漁師風情には思いもつかない趣向があると聞いて、来てやったんだよ」
久美子にしてみれば、地震と雷と火事がひとまとめに襲ってきた思いだった。
「なるほどねえ。こういう吊るし方をすれば、けっこうこたえそうだね」
女将が久美子の真横まで近づいて、まったく身動きできない裸身を評する。
「いやいや。これは下準備にすぎません」
久美子の恥部を隠すわずかな布切れを、無雑作にほどいた。つぶされていた乳房がぷるんと膨らんで、割れ目から小淫唇が垂れた。
「これは、ひとつ間違うと肩を脱臼させる危険がありますが……」
巻き揚げ装置の鎖をチャリチャリと手繰って、すでに極限まで吊り上げられている久美子の腕をさらに高く引き上げた。
「うあああっ……痛い!」
裸身が宙に浮いて。肩がグキッと鳴ったのを久美子は音でなく関節の痛みで感じた。
久美子は、床から三十センチほどの高さまで引き上げられた、
物部が壁際へ動いて、縄跳びを持って来た。二つに折ったて、グリップが縄の先にくるように握った。
「こいつは、荒縄なんかより効きますよ」
縄跳びを軽く振ると、グリップがぶつかり合って、カチャカチャと音を立てた。
物部が久美子の後ろへまわって、右腕を大きく引いた。肘をすこし曲げているのは、威力の調節というよりも狙いをっさ駄目やすくするためか。
ぶんっ、バッジャン!
グリップを叩きつけられた尻肉が目に見えてへこんで、ぷるんと爆ぜた。
「きひいいっ……」
悲鳴は、二人に聞かせるためのものだった。悲鳴をこらえれば、いっそう強く叩かれる。
叩かれた反動で、吊るされた裸身はわずかに揺れている。その揺れに合わせて、二発目が尻を襲った。
ぶんっ、バジャジャン!
「きゃああっ……」
三発四発と続けて叩かれて、揺れがだんだん大きくなっていく。尻にはグリップの形が赤く乱れ模様に散っている。
「うあああ……痛い。肩が抜けちゃう。せめて、揺れだけでも止めてください」
肩を脱臼させる危険があるという物部の言葉は、脅しではなかった。
「心配するな。先生は柔道整復の心得がある。肩が抜けたら、はめてやる」
ひぐっと、久美子が息を飲んだ。物部の言葉に怯えたからではない。視界に彼の姿がはいってきたからだった。『お尻ペンペン』は終わって、彼の言い方だと『おっぱいペンペン』が始まろうとしている。
物部は久美子の斜め前で、下手に縄跳びを構えた。揺れて近づいてきたところを狙いすまして、しゃくり上げるように縄跳びを跳ねさせた。
バジャッ!
三か月前に比べてひとまわり大きくなっている乳房がひしゃげる。
「ぎゃはあああっ……!」
久美子は凄絶な悲鳴を吐いた。荒縄の何倍も痛い。水を吸って重くなった荒縄も、肌に当たれば撓う。しかし、木製のグリップにはそれがない。縄の先端に錘をつけて振り回すのだから、竹尺の何十倍も威力がある。
乳房を叩かれたと同じ数だけ悲鳴をあげた。グリップの刻印が重なって全体が赤黒く腫れてから、ようやく物部は手を休めた。
これで赦してもらえるなんて甘っちょろいことを、久美子は期待していない。
果たして、物部は久美子が恐れていたとおりの言葉を口にした。
「さあて。いよいよ『お股ペンペン』だ。素直に脚を開け――と言っても難しいか」
物部が鎖を逆に手繰って、足が床に届くまで久美子を下ろした。といって、つま先立ちまでだった。
「女将さん、手伝っていただけますか」
それまでは呆けたように体罰を眺めていた女将が、「え?」と物部に顔を向けた。
「片足をつかんで、開いてやってください」
意図を察して、女将は久美子の膝をつかんで横へ引く。
久美子は、もちろん逆らわない。そして、戸惑っている。
憎悪に凝り固まった伯母の折檻よりは、女の子を虐めて愉しむ教師の手に掛かった方がまだしもと思っていたのに、二人が協力するなんて。
物部の指示で、女将は久美子から離れて足首を持った。
自然とく巫女の上体が反対側へ倒れて、肩がゴキッと鳴った。が、吊られていたときほどの痛みは無い。もちろん、ふつうの少女だったら悲鳴をあげているだろうが、より激しい痛みに馴らされてしまった久美子ならではの我慢だった。
物部が久美子の背後に立った。上体が前傾しているので、正面からは狙いにくいのだ。二つのフリップを左手に持って、びしっと縄跳びをしごいた。
「五発で赦してやる。自分で数えろ。間違えたら、最初からやり直しだぞ」
「……はい」
返事が終わると同時に、風切り音が聞こえた。
ぶうん、バッジャジャン!
「がはあっ……ひとつ!」
これまでは、打たれた部分だけに痛みが広がっていた。でも、股間への衝撃は腰から背骨まで突き抜けた。
ぶうん、バッジャジャン!
「きひいっ……ふたつ!」
久美子は大声で叫ぶことで、かろうじて意識を保っていられた。
「おお、やってますね」
三人目の声。久美子にも聞き覚えはあったが、名前は思い出せないし、誰だろうと久美子の味方でないことだけは確実だった。
「西田先生、忙しいところをお呼び立てしてすみませんな。終わるまで見学しておってください」
「いや。僕は、こういう暴力的な体罰は苦手ですので」
それなら、なぜ、こんな所へいらっしゃったのですか。皮肉を言いたくなる――だけの気力を、まだ久美子は残している。
西田という名前は初めて聞いたのだが。彼が校長室での特別補習で久美子を犯した一人だったことは思い出した。制服を褌に変えられた技術科の教師だったことも。
西田は倉庫の隅から跳び箱を引きずり出して、なにやら細工を加え始めた。
ぶうん、バッジャジャン!
「うああああっ……三つ!」
ぶうん、バッジャジャン!
「ぎゃああっ……四つ!」
ぶうん、バッジャジャン!
「いつつ!!」
絶叫と同時に、久美子はがっくりと頭を垂れた。これで赦してもらえる。あとはせいぜい、二人の先生に犯されるくらいのものだ。
「これだけで赦してやるんですか?」
女将が物足りなさそうに尋ねる。
「はい。体罰は、これでおしまいです。ですが……」
物部は、奇妙な形に変えられつつある跳び箱に目を向けた。
「罰を加えるだけでは、教育になりません。じっくりと反省させてやります」
・理科と技術の応用
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画像は、筆者が好みの『後ろ手一本吊り』です。筆者の命名です。一般的にはどう呼ばれているか知りません。あちらの画像のタイトルに"Bent forward strappado"というのがありましたが、グルグル翻訳では「曲がった前方のストラップパド」ですとさ。
おっと、定義がWebiloにありました。
"手を人の背中側で縛り、手首に縛ったロープで地面から引き上げ、ロープの動きで手が下がったことが確認されるまで吊り下げておく、拷問の一種”だそうです。「手を垂らした状態で」とか細かな定義が抜けていますが、まあ。
肝心の日本語は……吊らない場合は「下手小手縛り」ともいうそうです。ほぼひとつの緊縛講座サイトの主張ですが。筆者が使う「後ろ手一本縛り」も造語ですし。
そのものズバリを新背う言葉を使っても読み手側の受け取り方が違うばあいもあります。このブログの読者なら「亀甲縛り」と「菱縄縛り」の違いは御存知でしょうが、そうでない御仁もすくなくないはずですし。結局は細密描写でいくしかないですね。
次章の『理科と技術の応用』では、跳び箱のマット段を取っ払って、厚めのベニヤ板を垂直に立てた木馬(いつもいつもハードル援用では手垢です)とか、感電式ビックリ箱の電圧増強型とかを出します。1963年ですから、スタンガンも低周波マッサージ機もありませんから。
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