Progress Report 2:公女両辱
ロケットスタートならず。正月三が日で60枚ほどしか進みませんでした。それで6章立てのうち2章まで書いたのですから、第1章はプロローグとしても、全部で200枚ちょっとでまとまりそうです。過去のSF短編なんかを校訂してて、文章が引き締まってきたのかしら?
まあ、第3章が『姦獄』で第5章が『拷虐』ですから、ここで延々と書き込むでしょうから、実際に何枚になるかはわかりません。
わからないといえば。第3章の冒頭。まるで予想していなかったシーンを挿入しちゃいました。この話、『グイン・サーガ』じゃねえっつうの。
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3:奴隷妾の日々
まあ、第3章が『姦獄』で第5章が『拷虐』ですから、ここで延々と書き込むでしょうから、実際に何枚になるかはわかりません。
わからないといえば。第3章の冒頭。まるで予想していなかったシーンを挿入しちゃいました。この話、『グイン・サーガ』じゃねえっつうの。
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3:奴隷妾の日々
「これ、ないしょ、さしいれ」
そう言って、木箱のベッドにナウラが置いた盆というにはあまりに粗末な木の板には、丸パンと薄いスープの横に干し肉と果物が並べられていた。
「ゴロツキ、みはりしない」
これまではリディアーヌに与える食事に目を光らせていた子爵腹心の二人が、気を緩めたということだろう。
「ありがとう。でも、無理はしないでね。見つかったら、あなたたちも罰を受けるでしょうから」
「むち、へいき」
ナウラがスカートをまくった。太腿には数条の赤く細い傷が刻まれていた。
「まあ……わたくしのせいなの。ごめんなさいね」
「ちがう。つまみぐい、しかられた。たべものへった、つまみぐい」
つまりは、リディアーヌへの差し入れをごまかすために、わざと見つかるようなつまみ食いをした。そういうことなのだろう。
リディアーヌはベッドから立ち上がって、裸身をナウラに向けて、その手を握った。
「ありがとう。ほんとうにありがとう」
「もったいない。おじょうさまにおつかえする、あたりまえ」
貴婦人が奴隷娘の手を取って感謝するなど、考えられないことだった。奴隷に慈悲深かった母でさえ、そんなことはしなかったとリディアーヌは記憶している。しかし、今の彼女は、そうすることにまったく抵抗を感じていなかった。
監禁されて六日目の夜。深更に再び執事が訪れた。
「脱出の手筈が整いました。今すぐお支度をしてください」
執事は相変わらず裸身から目をそむけながら、衣服をリディアーヌの脇に置いた。
「匿ってくださる先は見つかったのですか?」
「それは……」
執事が言いよどんだ。
「しかし、ここにいては、いつ殺されるかわかったものではありません。街の商人や農村の顔役など、何人か協力してくれる者がおります。頻繁に居場所を変えていれば、そう簡単には見つからぬでしょう」
リディアーヌは、失望の溜め息を吐いた。まったくの行き当たりばったりだ。各柄がを突き止められる恐れは減るかもしれないが(それも怪しいものだ)、移動中に見つかる危険が増える。
「わたくしは逃げません」
リディアーヌは決然と言い放った。
「お、お嬢様……?!」
執事がリディアーヌを振り返って、あわてて顔をそむける。
「いずれは逃げます。そのときには、助力してください。でも今は――しなければならないことがあるのです」
そこでリディアーヌは言葉を切って。執事の正面に回り込んだ。
「わたくしを見なさい。奴隷娘よりも恥ずかしい格好をさせられています。でも、魂まで辱められてはおりません。これから……わたくしは、聞くも穢らわしいような醜聞にまみれることでしょう。けれども、卑しい心根からそのような真似をしてのけるのではありません。わたくしは、リディアーヌ・ド・セギュールです。それだけは、ラウル、あなただけは信じてください」
執事は、ただリディアーヌの顔だけを見詰めている。けっして裸身に目は向けない。
息を詰めて令嬢の言葉を賜わっていた執事は、腰の短剣を抜いた。切っ先を胸にあてがって、柄をリディアーヌに向けた。
「我が主人はリディアーヌ様おひとりです。主人の決定に疑いを差しはさまず、如何なる御命令にも従います。もし、我の言葉にお疑いあれば、我が胸に短剣を突き立ててください」
それは――騎士から姫君に捧げる忠誠の儀礼ではなかった。恋愛感情の交じらぬ、君主に対する臣下の絶対の忠誠を意味していた。ラウルは令嬢の言葉に非常の決心を聞いたのだった。
リディアーヌは深い感動に包まれながら、正しい作法は知らなかったが、執事の手から短剣を受け取った。刃筋に――まるで恋人にするような深く長いキスをした。
「そなたの忠義、たしかに受けとりました」
頭(こうべ)を上げて執事に短剣を返すリディアーヌの裸身は、まさに姫君の気品をまとっていた。
そう言って、木箱のベッドにナウラが置いた盆というにはあまりに粗末な木の板には、丸パンと薄いスープの横に干し肉と果物が並べられていた。
「ゴロツキ、みはりしない」
これまではリディアーヌに与える食事に目を光らせていた子爵腹心の二人が、気を緩めたということだろう。
「ありがとう。でも、無理はしないでね。見つかったら、あなたたちも罰を受けるでしょうから」
「むち、へいき」
ナウラがスカートをまくった。太腿には数条の赤く細い傷が刻まれていた。
「まあ……わたくしのせいなの。ごめんなさいね」
「ちがう。つまみぐい、しかられた。たべものへった、つまみぐい」
つまりは、リディアーヌへの差し入れをごまかすために、わざと見つかるようなつまみ食いをした。そういうことなのだろう。
リディアーヌはベッドから立ち上がって、裸身をナウラに向けて、その手を握った。
「ありがとう。ほんとうにありがとう」
「もったいない。おじょうさまにおつかえする、あたりまえ」
貴婦人が奴隷娘の手を取って感謝するなど、考えられないことだった。奴隷に慈悲深かった母でさえ、そんなことはしなかったとリディアーヌは記憶している。しかし、今の彼女は、そうすることにまったく抵抗を感じていなかった。
監禁されて六日目の夜。深更に再び執事が訪れた。
「脱出の手筈が整いました。今すぐお支度をしてください」
執事は相変わらず裸身から目をそむけながら、衣服をリディアーヌの脇に置いた。
「匿ってくださる先は見つかったのですか?」
「それは……」
執事が言いよどんだ。
「しかし、ここにいては、いつ殺されるかわかったものではありません。街の商人や農村の顔役など、何人か協力してくれる者がおります。頻繁に居場所を変えていれば、そう簡単には見つからぬでしょう」
リディアーヌは、失望の溜め息を吐いた。まったくの行き当たりばったりだ。各柄がを突き止められる恐れは減るかもしれないが(それも怪しいものだ)、移動中に見つかる危険が増える。
「わたくしは逃げません」
リディアーヌは決然と言い放った。
「お、お嬢様……?!」
執事がリディアーヌを振り返って、あわてて顔をそむける。
「いずれは逃げます。そのときには、助力してください。でも今は――しなければならないことがあるのです」
そこでリディアーヌは言葉を切って。執事の正面に回り込んだ。
「わたくしを見なさい。奴隷娘よりも恥ずかしい格好をさせられています。でも、魂まで辱められてはおりません。これから……わたくしは、聞くも穢らわしいような醜聞にまみれることでしょう。けれども、卑しい心根からそのような真似をしてのけるのではありません。わたくしは、リディアーヌ・ド・セギュールです。それだけは、ラウル、あなただけは信じてください」
執事は、ただリディアーヌの顔だけを見詰めている。けっして裸身に目は向けない。
息を詰めて令嬢の言葉を賜わっていた執事は、腰の短剣を抜いた。切っ先を胸にあてがって、柄をリディアーヌに向けた。
「我が主人はリディアーヌ様おひとりです。主人の決定に疑いを差しはさまず、如何なる御命令にも従います。もし、我の言葉にお疑いあれば、我が胸に短剣を突き立ててください」
それは――騎士から姫君に捧げる忠誠の儀礼ではなかった。恋愛感情の交じらぬ、君主に対する臣下の絶対の忠誠を意味していた。ラウルは令嬢の言葉に非常の決心を聞いたのだった。
リディアーヌは深い感動に包まれながら、正しい作法は知らなかったが、執事の手から短剣を受け取った。刃筋に――まるで恋人にするような深く長いキスをした。
「そなたの忠義、たしかに受けとりました」
頭(こうべ)を上げて執事に短剣を返すリディアーヌの裸身は、まさに姫君の気品をまとっていた。
しかし、それからのリディアーヌの行状は、奴隷娘よりも卑しく淫らなものとなる。
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裸の令嬢が奉げられた忠誠の剣を受け取る――なんて画像は、さすがにみつかりませんね。
で、この後は、この時代の娼婦ですら忌避する口淫とか、盗みがばれて懲罰(が、作者の眼目ではなくて、すり替わった娘のヒロインへの憐憫とヒロインの娘への憎悪の交錯が目的ですが)とか、あれこれエロエロです。
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裸の令嬢が奉げられた忠誠の剣を受け取る――なんて画像は、さすがにみつかりませんね。

で、この後は、この時代の娼婦ですら忌避する口淫とか、盗みがばれて懲罰(が、作者の眼目ではなくて、すり替わった娘のヒロインへの憐憫とヒロインの娘への憎悪の交錯が目的ですが)とか、あれこれエロエロです。
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