Progress Report Final:昭和集団羞辱(ヌードモデル)
実は、3連休初日に上げています。
その後は、大量爆撃第2波の印刷とか校訂とか。
ヤマ場をどーんといきましょう。
KINDLEの制約がなくなったので、かなりの部分まで公開できます。全公開は、さすがに他サイトでも拙いし、だいち、売上が立ちません。まあ、月イチソープを諦めて得た自由です。表紙絵の制約もなくなりましたし。とはいえ、さすがにモロ出しはNot openなので、レンズフレア処理とかしました。
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その後は、大量爆撃第2波の印刷とか校訂とか。
ヤマ場をどーんといきましょう。
KINDLEの制約がなくなったので、かなりの部分まで公開できます。全公開は、さすがに他サイトでも拙いし、だいち、売上が立ちません。まあ、月イチソープを諦めて得た自由です。表紙絵の制約もなくなりましたし。とはいえ、さすがにモロ出しはNot openなので、レンズフレア処理とかしました。
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モデルの中には、アルバイトを幾つも掛け持ちしながら、かつかつに暮らしている女性も少なくはない。ヌードモデルの需要はそれなりにあるが、モデラート社の場合でいえば、一か月の半分も仕事があれば売れっ子の部類。二時間の拘束が多いから、全裸ばかりでも月の手取りは六千円くらい。ふつうの仕事と変わらない。それなのに、化粧品とか美容院代が世間一般の女性の何倍もかかる。余暇だけはたっぷりあるが、よほどしっかりしていないと無駄遣いの機会も増えてしまう。
佳恵が断トツの稼ぎ頭なのは、若さのせいもあるが、社長が意図的にそういう仕事をまわしてくれるからだった。それが依怙贔屓ではないと、ぼつぼつ佳恵も気づいている。レズにしても四十八手にしても緊縛にしても、そんな仕事を引き受けるのは、よほど金に困っているのでなければ、アザミのような『好き者』か世間知らずの小娘くらいだった。
そして佳恵は――他人の目から見れば『小娘』から『好き者』に染め上げられようとしていた。すくなくとも、社長の岸部はそう目論んでいるようだった。六時間拘束の全裸なんて仕事を、簡単に振ってくる。
彫刻では十時間以上の拘束も珍しくはないが、それは何日にも分けてのことだ。今回の話は六時間連続で、すこしくらいポーズが崩れてもかまわないという。そして、ヒナギクを指名してきた。前の仕事で下の毛を剃っているから、全裸は不都合ではないかと依頼先に尋ねても、むしろ好都合だと、これは口を滑らしたのだろうが。
趣味の集まりだが、絵画とか写真というわけでもない。全裸の少女を肴にして酒を酌み交わして、興が乗ればモデルにもなってもらおう。
「生け花の代わりとでも思っていただければ、わかりやすいですかね」
さっぱりわかりやすくなかったが。結局は、長時間拘束のしんどさを『応相談』に含めて、社長は二つ返事で引き受けたのだった。
指定された現場は、隣の市との中間にある大きな旅館だった。この地域は明治時代に鉄道建設に反対して交通要所から外れてしまい、一時はどこの山奥かというくらいまでさびれていたそうだ。それでも、江戸時代には参勤交代の本陣だった結構のまま生き残っているのは、この旅館を中心とした知られざる歓楽街に生まれ変わったからだが。三年前に赤線禁止法ができてからは、再びさびれつつあった。そういったことを、佳恵は知らない。昼なのに人通りが極端に少なく、それでいて崩れた雰囲気の女性を何人も見かけることに気づいたくらいだった。
旅館を訪れると、中庭にある小亭に案内された。二十人ほどの男が二重のコの字型に座って、佳恵を待ち受けていた。
「御待ちの方をお連れしました。御用のときは、内線電話でお報せください」
それまでは誰も来ないという意味だが、もちろん佳恵にはわからない。それよりも――集まっている男の中に見知った顔を見つけて、佳恵は凍りついていた。
見分けられた顔は三つ。いずれも、緊縛教室の参加者だった。師匠と呼ばれていた男こそいなかったが、叩き責めのポーズをせがんだ男と、三角木馬に乗せたがっていた男がいた。
「緊縛とやらのモデルは、お断わりしているのは、ご承知ですよね?」
そうと決まったわけではないので、それほど声は硬くなかった。
「わかってるよ。ヒナギクちゃんを縛ったり敲いたりはしない」
主催者らしい男が、具体的な内容の部分をいやに強調して答えた。
この男の顔にも見覚えのあるような気がしたが、思い出せなかった。それもそのはず。初仕事のレズ撮影のときは緊張していて、顔を覚えるどころではなかったし、ずっとカメラで隠れていたのだから。
「さっそく、仕事を始めてもらおうか。脱いでくれ」
話が違うと、すでに佳恵は気づいている。酒を酌み交わすとか聞かされていたが、御膳どころかお銚子一本並んでいない。そして、男たちの目が異様にぎらついている。
それでも、佳恵はモデル嬢として振る舞うしかなかった。
「どこで着替えたらいいんでしょうか?」
何人かの男が嗤った。
「どうせ、みんなの前で『御開帳』するんだ。ここで脱げよ」
あまりに横柄な物言いだった。このまま引き返してやりたいけれど、それでは社長に迷惑を掛ける――そんなことを考えたのは一瞬。
いきなり、二の腕もろとも羽交い絞めにされた。
「なにをするんですか!」
叩き責めの男が目の前に立って、右手を振り上げた。
「やめて!」
羽交い絞めにされているので、満足に顔をかばえない。
バシン! バシイン!
目の前で星が飛び交って、鼻の奥が鉄臭くなった。
「なんだったら、俺らの手で服を引き裂いてもいいんだぞ。そんときは、車のトランクにでも詰めて会社まで送ってやるけどな」
プロのモデルだなんていう自惚れは一瞬で砕け散った。羞ずかしいのを我慢して卑猥なポーズにも応じていれば、乱暴なことはされないなんて思い込みも消し飛んだ。
「脱ぎます。暴力はやめてください」
羽交い絞めを解かれて。その場にへたり込みそうになる自分を励まして、裸になった。縛られたり叩かれたりくらいは、覚悟するしかなさそうだった。しかし、男たちの目論見は、そんな生易しいものではなかった。
両側から肩を押さえ付けられて、佳恵は膝を突いた。腕を引っ張られて。
カチャン。両手に別々の手錠を掛けられた。
「やめてください。縛るのは駄目って、お断わりしてます」
「縛っちゃいないぜ。これは手錠だ」
手錠の片方が、足首を巻いた。
「足錠でもあるかな」
「同じことじゃないですか。今すぐ、ほどいてください」
「それこそ、契約違反だね」
佳恵を取り囲んで見物していた男のひとりが、奇妙なことを言った。
「最初から、六時間の拘束という契約だろ。だから、こうやって拘束している」
「…………」
あまりに馬鹿らしくて、言い返す気にもなれない。
この人たちは、あたしを縛って――じゃなくて拘束して、何をするつもりなんだろう。緊縛研究会では師匠に止められた、リアリズムの叩き責めをする。それくらいしか、佳恵には思い当たらなかった。のだが。
ごろんとあお向けに転がされて、肩を押さえ付けらえた。手足を手錠でつながれているので膝が立ったままになって、自然と開いてしまう。
主催者が佳恵の前に立って、見せつけるように服を脱ぎ始めた。パンツがきつい角度でテントを張っている。
事ここに至れば、男たちの意図は明白だった。
「やめてください。罰金の約束はほんとですよ。社長の後ろにはヤクザだってついてるんですからね」
ほんとうかどうかまでは知らないが。いざとなればそう言えと教えられている。ヤクザは警察や裁判所と違って、場合によっては疑わしきも罰する。差し押さえの手続きも関係ない。速戦即決。もしも、この男たちが佳恵を犯したら、明日の夜までには罰金を払う破目になるだろう。
「罰金は十万円だったな」
男は委縮のそぶりも見せない。
「二十人で割れば五千円だ。それで処女を嬲り放題なら、安い買い物だ」
「…………?!」
佳恵には男の言葉が理解できなかった。いや、理解したくなかった。
十万円あれば一家五人がつつましやかに一年間は暮らせるが、独身者でもちょっと贅沢をすれば五千円なんて一か月かそこらで消えてしまう。ここにいる男たちの社会的な地位は知らないけれど、せいぜいが数か月分の小遣いくらいのものだろう。
罰金を割勘で払うなんて、どこまで悪知恵のはたらく連中だろう――なんて、寒心している場合ではなかった。佳恵の純潔は、まさに犯されようとしている。それも、いきなり二十人にも輪姦されるという悪夢を超絶する現実で。
「いあああああああああっっ!!」
佳恵は声の限りに叫んだ。が、悲鳴は不意に途絶えた。手拭いを丸めて口に突っ込まれたのだった。その上を、細くよじった別の手拭いが巻いた。
素裸になって股間に凶棒を勃起させた男がのしかかってくる。
「ぶむうううううっ……!」
身体を捻って男から逃れようとするが、手足を拘束されて肩を押さえ付けられていては、どうにもならない。儚い身悶えが、ますます男の劣情に油を注ぐとは、まったく気づかない。
「いきなりじゃあ、可哀そうだからな」
男の指が、佳恵を穿った。それだけで、焼け火箸を突っ込まれたような激痛だった。焼け火箸が右へ左へと佳恵の中を掻き回す。
「んあああっ……んんんん!」
痛みがふっと消えた。のは、いよいよ凶棒を突っ込む予告に他ならない。
「へええ。濡れてやがる。こんなにされて感じるとは、マサコよりも素質があるかな」
縛られて性的に興奮する女がいると、緊縛撮影会のときに耳にしている。そのときにあがった名前のひとつだった。
女性器を乱暴に扱われると、自己防衛のために幾許かの潤滑がはたらく。しかし、そんな知識は男たちにも佳恵にもなかった。(女を虐める)経験が豊富な男が言うのだから、自分にはそういう資質が秘められているのかもしれないと、佳恵は思わされてしまった。
「それじゃ、オンナにしてやるぞ」
股間に指よりも太い物が押しつけられた。割れ目を押し広げて侵入してくる。
そう感じた一瞬後。焼け火箸どころから、まっ赤に焼けた鉄の杭を打ち込まれたのではないかと錯覚するほどの激痛が、佳恵を貫いた。
「む゙あ゙あ゙あ゙ーーっ!!」
佳恵はくぐもった絶叫を噴いた。
「むゔうう……ううう」
激痛が、股間に居座っている。男が腰を上下に動かし始めると、激痛がいっそう大きくなって、股間でうねくった。
「うう、うう、うう……」
男の動きにつれて、苦鳴が間断する。
佳恵は、もう叫ばなかった。それだけの気力も失われている。男に翻弄されながら、涙を流し続けるだけだった。
パシャ……カシャ。シャッターの音が、途切れ途切れに聞こえた。あるいは、ずっと写されていて、佳恵がそれに気づかなかっただけかもしれない。
シャッターの音が消えて。それからさらに三十分とも一時間とも知れない激痛が続いて。ようやく、佳恵を犯していた男が立ち上がった。まだ半勃ちの凶棒は、破瓜の血でまだらに染まっていた。
それで、佳恵への陵辱が終わったのではない。これからが、本格的な淫虐の始まりだった。
股間を自らの出血と男の白濁とで汚されたまま、佳恵は裏返しにされた。肩と膝で身体を支えて尻を高く掲げた、淫惨なポーズだった。男たちの嗜虐をあおる姿態だった。
二十人もの男どもに身を穢され尽くす運命に呆然としていた佳恵だったが。突き出した尻を別の男の凶棒に割られて、狂ったようにもがき始めた。肛門も陵辱の対象にされるとはこの期に及んでも想像すらしていなかったが――ここまでされては、誤解の余地も無い。
非力な少女の渾身のもがきなど、尻を抱えて押さえつけられて。破瓜の激痛にも勝る凄絶な熱感が肛門を引き裂いた。突き破られるのではなく、上下左右に引き裂かれるような痛みだった。内臓を押し込まれるような、痛みとは異なる鈍い圧迫感をともなっていた。
佳恵がくぐもった悲鳴を噴いたのは、一度きりだった。あとは、男の抽挿で息を押し出されて、それが不明瞭な呻きとして律動するだけだった。
やはり、シャッターの音。そして、陵辱を見守る不気味な沈黙。長さの見当もつかない時が流れて、ふたたび佳恵は惨めな休息を与えられた。
ぴちゃ……尻に冷たさを感じた。ごわごわした感触が肛門をえぐる。水に浸した手拭いで汚れを拭き取られているのだと、しばらくしてから理解した。股間も同じように無慈悲な清拭を受けてから。
佳恵は身体を起こされた。脚を閉じる気力もなく、立てた膝に上体を投げ出した無様な座り方になった。
三人目の男が、佳恵の前に膝立ちになった。すでに凶棒は天を衝いている。
「俺ぁ、女を甚振るのは嫌いだ。おめえだって、もう痛いのは厭だろ」
かすかに佳恵の頭が動いた。
「こいつをしゃぶってくれるなら、痛いことはしねえよ。どうだ?」
男は、佳恵のサルグツワをほどいた。
そのまま佳恵が放心していると。男は優し気な言葉とは裏腹に、髪をつかんで佳恵の顔を上げさせた。その唇に先端を押しつける。
この当時、吸茎という性技があるとは、それなりに知られていた。不甲斐ない夫を奮い立たせようと頑張る健気な妻もいたが、基本的には『プロ』の女性が金目当てに行なう行為と思われていた。当然の前戯として処女でさえも嗜む現今とは、まるで事情が違っていた。
しかし佳恵は、すでに思考力を失いかけている。男性器をしゃぶる行為がどれほど卑猥で屈辱かなど、まったく頭に浮かばない。苦痛から逃れたい一心で、口をわずかに開けた。
ぐぼっと――そこに凶棒が突っ込まれた。
「噛むなよ。噛んだら歯をへし折るぜ。ほら、ぼけっとしてないで、ちゃんとしゃぶれ」
佳恵は息を詰まらせながら、口中の生温かい異物に舌を這わせた。
「もっと動かせ。ぺろぺろばかりじゃ埒が明かない。すするとか、唇で押さえて前後に扱くとか、もっと工夫しろよ」
どうすれば男根を刺激できるかという基本的な知識すらない少女に、男が無茶な注文を出す。
ぺちゃぺちょ、じゅるる……男に言われるがままに、舌を動かし、頭を揺すってみる。
拙い奉仕を続けさせる余裕がなくなったのか。男は両手で佳恵の頭をつかんだ。そして、激しく腰を前後に動かし始めた。
「んぶぶぶ……くしゅ……むぶうう」
喉を突かれてえずきかけ、鼻腔を淫毛でくすぐられて出そうになったクシャミは男根に押し戻されて。しゃぶれと言われたことだけを覚えていて、頭をゆすられ口中を陵辱されながらも、その元凶に舌を絡める。
不意に――喉の奥に滾りを叩きつけられて、それを吸い込みそうになった。
「げほっ……うええええ」
男が凶棒を引き抜くと、佳恵は畳に手を突いて、口中の恥辱を吐き出した。胃液もぶちまけてしまう。昼食から時間が経っていたので、それだけで済んだ。
「こりゃあ、畳の損料を取られるなあ」
「罰金で相殺するよう、交渉してみるか」
少女の純潔よりも畳一枚のほうが大切だと言わんばかりの会話だった。
「のんびりもできないぞ。六時間で二十人なら、せいぜい十五分だ」
「それだけどな……卍巴をやってみないか」
「なるほど。穴は三つあるな」
こういうことになると、話は早い。
「お嬢ちゃんだって、早く終わりたいよな」
乳房を背後から揉まれながら尋ねられて。手を払いのける気力もなく、なにも考えずにうなずいた。
「おっし。お嬢ちゃんも、やってほしいとよ」
尋ねた男が、佳恵を仰臥させて、前戯も潤滑もせずに前を貫いた。
「きひいいいっ……痛い!」
佳恵が弱々しく叫ぶ。
それには構わず、男が佳恵を抱いたままゴロンと寝返りを打った。
「馬乗りになってくれないと難しいな」
別の男が佳恵の脚をつかんで折りたたむ。わずかに浮いた尻へ凶棒を突き立てた。
「痛いっ……え?? いやあああああっ!」
ようやく、佳恵は男どもの意図を悟った。ときには、上体を引き起こされて、三本目を口に突っ込まれていた。
男どもが動き始める。
「どうも具合が悪いな。あんたが音頭を取ってくれ。こっちは、それに合わせる」
下になっていた男が動きを止めた。尻を貫いている男が、ゆっくりと大きく腰を振り始めた。華奢な佳恵は、男の腰と男根で前後に衝き動かされる。それに合わせて、下からも突き上げられる。目の前にいる男が動かなくても、口中の凶棒は勝手に暴れまくる。
最初に口を犯していた男が劣情を遂げて。前後の男も相次いで佳恵の中に欲望を解き放った。誰もコンドームなんか着けていなかった。後ろを犯した男は、自らを拭ったチリ紙が茶色く汚れているのを見て顔をしかめた。
佳恵の下半身は赤白茶色の惨状を呈しているが、その後始末をしたのは、次の三人組だった。そいつらは、壁際に布団を積み上げた。
「ケツをこっちに向けて嵌めろや」
佳恵は突っ伏したまま、男の声に無反応。それでも。二人掛かりで抱え上げられて、布団に座った男の前へ引きずられ、後ろ向きに肛門を貫かれると、弱々しい悲鳴を漏らした。
二人目が中腰になって、前を貫いた。佳恵はかすかに呻いただけだった。
三人目が布団の上に立って、佳恵の正面に割り込んだ。
「ぐらぐらして、こけそうだ」
おどけているつもりなのだろうが、声が掠れている。壁に手を突いて身体を支えながら、凶棒を佳恵の口に捻じ込んだ。そうして、ふたたび淫惨な卍巴が始まる。口淫を強いていた男は途中でバランスを崩して、ほんとうにこけてしまった。やり直したりはせず、二人が埒を明けてから佳恵を四つん這いにさせて、あらためて同じ部位に突っ込んだ。
佳恵は膝も砕け、腕を突っ張るだけの気力もない。お留守になっている下半身を別の男が支えてやって、もちろん自分も五千円分の賞味に取り掛かった。
――ここまでで、ようやく十人。三人同時は、破廉恥至極淫虐無比。精神的な興奮はこのうえないが、動きが制約されるので肉体的な満足は難しい。それがわかってくると、男たちは二人ずつで佳恵を使うようになった。
使う――という形容がふさわしかった。佳恵は半ば失神している。ビンタを張られても、かすかに呻くだけで、意識はあるのだろうが何をされても、わずかに身体をよじるだけ。男の手を払いのけようともしなかった。
そういう意味では、佳恵を犯したのは十人だけともいえる。あとの十人には肉体を使われたに過ぎない。
旅館を訪れると、中庭にある小亭に案内された。二十人ほどの男が二重のコの字型に座って、佳恵を待ち受けていた。
「御待ちの方をお連れしました。御用のときは、内線電話でお報せください」
それまでは誰も来ないという意味だが、もちろん佳恵にはわからない。それよりも――集まっている男の中に見知った顔を見つけて、佳恵は凍りついていた。
見分けられた顔は三つ。いずれも、緊縛教室の参加者だった。師匠と呼ばれていた男こそいなかったが、叩き責めのポーズをせがんだ男と、三角木馬に乗せたがっていた男がいた。
「緊縛とやらのモデルは、お断わりしているのは、ご承知ですよね?」
そうと決まったわけではないので、それほど声は硬くなかった。
「わかってるよ。ヒナギクちゃんを縛ったり敲いたりはしない」
主催者らしい男が、具体的な内容の部分をいやに強調して答えた。
この男の顔にも見覚えのあるような気がしたが、思い出せなかった。それもそのはず。初仕事のレズ撮影のときは緊張していて、顔を覚えるどころではなかったし、ずっとカメラで隠れていたのだから。
「さっそく、仕事を始めてもらおうか。脱いでくれ」
話が違うと、すでに佳恵は気づいている。酒を酌み交わすとか聞かされていたが、御膳どころかお銚子一本並んでいない。そして、男たちの目が異様にぎらついている。
それでも、佳恵はモデル嬢として振る舞うしかなかった。
「どこで着替えたらいいんでしょうか?」
何人かの男が嗤った。
「どうせ、みんなの前で『御開帳』するんだ。ここで脱げよ」
あまりに横柄な物言いだった。このまま引き返してやりたいけれど、それでは社長に迷惑を掛ける――そんなことを考えたのは一瞬。
いきなり、二の腕もろとも羽交い絞めにされた。
「なにをするんですか!」
叩き責めの男が目の前に立って、右手を振り上げた。
「やめて!」
羽交い絞めにされているので、満足に顔をかばえない。
バシン! バシイン!
目の前で星が飛び交って、鼻の奥が鉄臭くなった。
「なんだったら、俺らの手で服を引き裂いてもいいんだぞ。そんときは、車のトランクにでも詰めて会社まで送ってやるけどな」
プロのモデルだなんていう自惚れは一瞬で砕け散った。羞ずかしいのを我慢して卑猥なポーズにも応じていれば、乱暴なことはされないなんて思い込みも消し飛んだ。
「脱ぎます。暴力はやめてください」
羽交い絞めを解かれて。その場にへたり込みそうになる自分を励まして、裸になった。縛られたり叩かれたりくらいは、覚悟するしかなさそうだった。しかし、男たちの目論見は、そんな生易しいものではなかった。
両側から肩を押さえ付けられて、佳恵は膝を突いた。腕を引っ張られて。
カチャン。両手に別々の手錠を掛けられた。
「やめてください。縛るのは駄目って、お断わりしてます」
「縛っちゃいないぜ。これは手錠だ」
手錠の片方が、足首を巻いた。
「足錠でもあるかな」
「同じことじゃないですか。今すぐ、ほどいてください」
「それこそ、契約違反だね」
佳恵を取り囲んで見物していた男のひとりが、奇妙なことを言った。
「最初から、六時間の拘束という契約だろ。だから、こうやって拘束している」
「…………」
あまりに馬鹿らしくて、言い返す気にもなれない。
この人たちは、あたしを縛って――じゃなくて拘束して、何をするつもりなんだろう。緊縛研究会では師匠に止められた、リアリズムの叩き責めをする。それくらいしか、佳恵には思い当たらなかった。のだが。
ごろんとあお向けに転がされて、肩を押さえ付けらえた。手足を手錠でつながれているので膝が立ったままになって、自然と開いてしまう。
主催者が佳恵の前に立って、見せつけるように服を脱ぎ始めた。パンツがきつい角度でテントを張っている。
事ここに至れば、男たちの意図は明白だった。
「やめてください。罰金の約束はほんとですよ。社長の後ろにはヤクザだってついてるんですからね」
ほんとうかどうかまでは知らないが。いざとなればそう言えと教えられている。ヤクザは警察や裁判所と違って、場合によっては疑わしきも罰する。差し押さえの手続きも関係ない。速戦即決。もしも、この男たちが佳恵を犯したら、明日の夜までには罰金を払う破目になるだろう。
「罰金は十万円だったな」
男は委縮のそぶりも見せない。
「二十人で割れば五千円だ。それで処女を嬲り放題なら、安い買い物だ」
「…………?!」
佳恵には男の言葉が理解できなかった。いや、理解したくなかった。
十万円あれば一家五人がつつましやかに一年間は暮らせるが、独身者でもちょっと贅沢をすれば五千円なんて一か月かそこらで消えてしまう。ここにいる男たちの社会的な地位は知らないけれど、せいぜいが数か月分の小遣いくらいのものだろう。
罰金を割勘で払うなんて、どこまで悪知恵のはたらく連中だろう――なんて、寒心している場合ではなかった。佳恵の純潔は、まさに犯されようとしている。それも、いきなり二十人にも輪姦されるという悪夢を超絶する現実で。
「いあああああああああっっ!!」
佳恵は声の限りに叫んだ。が、悲鳴は不意に途絶えた。手拭いを丸めて口に突っ込まれたのだった。その上を、細くよじった別の手拭いが巻いた。
素裸になって股間に凶棒を勃起させた男がのしかかってくる。
「ぶむうううううっ……!」
身体を捻って男から逃れようとするが、手足を拘束されて肩を押さえ付けられていては、どうにもならない。儚い身悶えが、ますます男の劣情に油を注ぐとは、まったく気づかない。
「いきなりじゃあ、可哀そうだからな」
男の指が、佳恵を穿った。それだけで、焼け火箸を突っ込まれたような激痛だった。焼け火箸が右へ左へと佳恵の中を掻き回す。
「んあああっ……んんんん!」
痛みがふっと消えた。のは、いよいよ凶棒を突っ込む予告に他ならない。
「へええ。濡れてやがる。こんなにされて感じるとは、マサコよりも素質があるかな」
縛られて性的に興奮する女がいると、緊縛撮影会のときに耳にしている。そのときにあがった名前のひとつだった。
女性器を乱暴に扱われると、自己防衛のために幾許かの潤滑がはたらく。しかし、そんな知識は男たちにも佳恵にもなかった。(女を虐める)経験が豊富な男が言うのだから、自分にはそういう資質が秘められているのかもしれないと、佳恵は思わされてしまった。
「それじゃ、オンナにしてやるぞ」
股間に指よりも太い物が押しつけられた。割れ目を押し広げて侵入してくる。
そう感じた一瞬後。焼け火箸どころから、まっ赤に焼けた鉄の杭を打ち込まれたのではないかと錯覚するほどの激痛が、佳恵を貫いた。
「む゙あ゙あ゙あ゙ーーっ!!」
佳恵はくぐもった絶叫を噴いた。
「むゔうう……ううう」
激痛が、股間に居座っている。男が腰を上下に動かし始めると、激痛がいっそう大きくなって、股間でうねくった。
「うう、うう、うう……」
男の動きにつれて、苦鳴が間断する。
佳恵は、もう叫ばなかった。それだけの気力も失われている。男に翻弄されながら、涙を流し続けるだけだった。
パシャ……カシャ。シャッターの音が、途切れ途切れに聞こえた。あるいは、ずっと写されていて、佳恵がそれに気づかなかっただけかもしれない。
シャッターの音が消えて。それからさらに三十分とも一時間とも知れない激痛が続いて。ようやく、佳恵を犯していた男が立ち上がった。まだ半勃ちの凶棒は、破瓜の血でまだらに染まっていた。
それで、佳恵への陵辱が終わったのではない。これからが、本格的な淫虐の始まりだった。
股間を自らの出血と男の白濁とで汚されたまま、佳恵は裏返しにされた。肩と膝で身体を支えて尻を高く掲げた、淫惨なポーズだった。男たちの嗜虐をあおる姿態だった。
二十人もの男どもに身を穢され尽くす運命に呆然としていた佳恵だったが。突き出した尻を別の男の凶棒に割られて、狂ったようにもがき始めた。肛門も陵辱の対象にされるとはこの期に及んでも想像すらしていなかったが――ここまでされては、誤解の余地も無い。
非力な少女の渾身のもがきなど、尻を抱えて押さえつけられて。破瓜の激痛にも勝る凄絶な熱感が肛門を引き裂いた。突き破られるのではなく、上下左右に引き裂かれるような痛みだった。内臓を押し込まれるような、痛みとは異なる鈍い圧迫感をともなっていた。
佳恵がくぐもった悲鳴を噴いたのは、一度きりだった。あとは、男の抽挿で息を押し出されて、それが不明瞭な呻きとして律動するだけだった。
やはり、シャッターの音。そして、陵辱を見守る不気味な沈黙。長さの見当もつかない時が流れて、ふたたび佳恵は惨めな休息を与えられた。
ぴちゃ……尻に冷たさを感じた。ごわごわした感触が肛門をえぐる。水に浸した手拭いで汚れを拭き取られているのだと、しばらくしてから理解した。股間も同じように無慈悲な清拭を受けてから。
佳恵は身体を起こされた。脚を閉じる気力もなく、立てた膝に上体を投げ出した無様な座り方になった。
三人目の男が、佳恵の前に膝立ちになった。すでに凶棒は天を衝いている。
「俺ぁ、女を甚振るのは嫌いだ。おめえだって、もう痛いのは厭だろ」
かすかに佳恵の頭が動いた。
「こいつをしゃぶってくれるなら、痛いことはしねえよ。どうだ?」
男は、佳恵のサルグツワをほどいた。
そのまま佳恵が放心していると。男は優し気な言葉とは裏腹に、髪をつかんで佳恵の顔を上げさせた。その唇に先端を押しつける。
この当時、吸茎という性技があるとは、それなりに知られていた。不甲斐ない夫を奮い立たせようと頑張る健気な妻もいたが、基本的には『プロ』の女性が金目当てに行なう行為と思われていた。当然の前戯として処女でさえも嗜む現今とは、まるで事情が違っていた。
しかし佳恵は、すでに思考力を失いかけている。男性器をしゃぶる行為がどれほど卑猥で屈辱かなど、まったく頭に浮かばない。苦痛から逃れたい一心で、口をわずかに開けた。
ぐぼっと――そこに凶棒が突っ込まれた。
「噛むなよ。噛んだら歯をへし折るぜ。ほら、ぼけっとしてないで、ちゃんとしゃぶれ」
佳恵は息を詰まらせながら、口中の生温かい異物に舌を這わせた。
「もっと動かせ。ぺろぺろばかりじゃ埒が明かない。すするとか、唇で押さえて前後に扱くとか、もっと工夫しろよ」
どうすれば男根を刺激できるかという基本的な知識すらない少女に、男が無茶な注文を出す。
ぺちゃぺちょ、じゅるる……男に言われるがままに、舌を動かし、頭を揺すってみる。
拙い奉仕を続けさせる余裕がなくなったのか。男は両手で佳恵の頭をつかんだ。そして、激しく腰を前後に動かし始めた。
「んぶぶぶ……くしゅ……むぶうう」
喉を突かれてえずきかけ、鼻腔を淫毛でくすぐられて出そうになったクシャミは男根に押し戻されて。しゃぶれと言われたことだけを覚えていて、頭をゆすられ口中を陵辱されながらも、その元凶に舌を絡める。
不意に――喉の奥に滾りを叩きつけられて、それを吸い込みそうになった。
「げほっ……うええええ」
男が凶棒を引き抜くと、佳恵は畳に手を突いて、口中の恥辱を吐き出した。胃液もぶちまけてしまう。昼食から時間が経っていたので、それだけで済んだ。
「こりゃあ、畳の損料を取られるなあ」
「罰金で相殺するよう、交渉してみるか」
少女の純潔よりも畳一枚のほうが大切だと言わんばかりの会話だった。
「のんびりもできないぞ。六時間で二十人なら、せいぜい十五分だ」
「それだけどな……卍巴をやってみないか」
「なるほど。穴は三つあるな」
こういうことになると、話は早い。
「お嬢ちゃんだって、早く終わりたいよな」
乳房を背後から揉まれながら尋ねられて。手を払いのける気力もなく、なにも考えずにうなずいた。
「おっし。お嬢ちゃんも、やってほしいとよ」
尋ねた男が、佳恵を仰臥させて、前戯も潤滑もせずに前を貫いた。
「きひいいいっ……痛い!」
佳恵が弱々しく叫ぶ。
それには構わず、男が佳恵を抱いたままゴロンと寝返りを打った。
「馬乗りになってくれないと難しいな」
別の男が佳恵の脚をつかんで折りたたむ。わずかに浮いた尻へ凶棒を突き立てた。
「痛いっ……え?? いやあああああっ!」
ようやく、佳恵は男どもの意図を悟った。ときには、上体を引き起こされて、三本目を口に突っ込まれていた。
男どもが動き始める。
「どうも具合が悪いな。あんたが音頭を取ってくれ。こっちは、それに合わせる」
下になっていた男が動きを止めた。尻を貫いている男が、ゆっくりと大きく腰を振り始めた。華奢な佳恵は、男の腰と男根で前後に衝き動かされる。それに合わせて、下からも突き上げられる。目の前にいる男が動かなくても、口中の凶棒は勝手に暴れまくる。
最初に口を犯していた男が劣情を遂げて。前後の男も相次いで佳恵の中に欲望を解き放った。誰もコンドームなんか着けていなかった。後ろを犯した男は、自らを拭ったチリ紙が茶色く汚れているのを見て顔をしかめた。
佳恵の下半身は赤白茶色の惨状を呈しているが、その後始末をしたのは、次の三人組だった。そいつらは、壁際に布団を積み上げた。
「ケツをこっちに向けて嵌めろや」
佳恵は突っ伏したまま、男の声に無反応。それでも。二人掛かりで抱え上げられて、布団に座った男の前へ引きずられ、後ろ向きに肛門を貫かれると、弱々しい悲鳴を漏らした。
二人目が中腰になって、前を貫いた。佳恵はかすかに呻いただけだった。
三人目が布団の上に立って、佳恵の正面に割り込んだ。
「ぐらぐらして、こけそうだ」
おどけているつもりなのだろうが、声が掠れている。壁に手を突いて身体を支えながら、凶棒を佳恵の口に捻じ込んだ。そうして、ふたたび淫惨な卍巴が始まる。口淫を強いていた男は途中でバランスを崩して、ほんとうにこけてしまった。やり直したりはせず、二人が埒を明けてから佳恵を四つん這いにさせて、あらためて同じ部位に突っ込んだ。
佳恵は膝も砕け、腕を突っ張るだけの気力もない。お留守になっている下半身を別の男が支えてやって、もちろん自分も五千円分の賞味に取り掛かった。
――ここまでで、ようやく十人。三人同時は、破廉恥至極淫虐無比。精神的な興奮はこのうえないが、動きが制約されるので肉体的な満足は難しい。それがわかってくると、男たちは二人ずつで佳恵を使うようになった。
使う――という形容がふさわしかった。佳恵は半ば失神している。ビンタを張られても、かすかに呻くだけで、意識はあるのだろうが何をされても、わずかに身体をよじるだけ。男の手を払いのけようともしなかった。
そういう意味では、佳恵を犯したのは十人だけともいえる。あとの十人には肉体を使われたに過ぎない。
二人掛かり三人掛かりが多かったので、二十人がとりあえず満足しても、まだ二時間ほどが残っていた。佳恵は半数ほどの男に風呂へ連れ込まれた。女湯のほうは、これから接客にいそしむ妓たちが商売道具に磨きをかけているが、夕暮れ時から湯に浸かる風雅な客はいなかった。
風呂へ行く途中で二人連れの女とすれ違ったのだが、旅館の浴衣を着せられているものの前がはだけたまま男たちに引きずられている佳恵を見ても。
「あら、まあ……」
そんなに驚いた様子もなかった。この旅館は曖昧宿というだけでなく連れ込み宿、いや拐かし宿でもあるらしい。
佳恵は身体の内外(うちそと)の汚れを男たちの手で(寄ってたかって)洗われたが、汚辱はいっそう心に浸み込んだ。それでも、意識は次第にはっきりしてきて。洗うついでにアレコレと弄ばれると、うわ言のように拒否の言葉をつぶやいた。が、抵抗はしなかった。威勢を取り戻した何人かに犯されたときも同じだった。さすがに――「腰を振れ」だの「咥えるだけでなく啜ってくれよ」だのといった求めには応じなかったが、それも積極的な拒否ではなく、気力が萎えているだけのことだった。
この状態で放り出してはさすがに拙いと思ったのだろう。男のひとりが、自分の車で会社のビルまで佳恵を運んだ。そして、非常階段の脇に放り出して逃げ去った。
――佳恵は機械的に足を運んで、二階にたどり着いた。精神的には瀕死の状態だったし、女性器も肛門も傷ついていたが、肉体的な消耗はそれほどでもなかった。
非常口は施錠されていた。合うはずもないのに、事務所の鍵でガチャガチャやっていると、内側から空いた。社長だった。営業時間は過ぎていたが、仕事が終わったという佳恵からの連絡がない(旅館に問い合わせると、もう出たとの答えだった)ので、待っていてくれたのだった。
「どうしたっ……?!」
社長の声を聴いた途端に、かろうじてつながっていた精神の糸がプツンと切れて――佳恵は、その場に倒れた。
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アイキャッチ画像は、「次号予告」といきましょう。体型のロリっぽさで、この1枚で抜けます。
この動画では、なぜか男が腕にゴムバンドを巻いています。小説の設定まんまです。

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風呂へ行く途中で二人連れの女とすれ違ったのだが、旅館の浴衣を着せられているものの前がはだけたまま男たちに引きずられている佳恵を見ても。
「あら、まあ……」
そんなに驚いた様子もなかった。この旅館は曖昧宿というだけでなく連れ込み宿、いや拐かし宿でもあるらしい。
佳恵は身体の内外(うちそと)の汚れを男たちの手で(寄ってたかって)洗われたが、汚辱はいっそう心に浸み込んだ。それでも、意識は次第にはっきりしてきて。洗うついでにアレコレと弄ばれると、うわ言のように拒否の言葉をつぶやいた。が、抵抗はしなかった。威勢を取り戻した何人かに犯されたときも同じだった。さすがに――「腰を振れ」だの「咥えるだけでなく啜ってくれよ」だのといった求めには応じなかったが、それも積極的な拒否ではなく、気力が萎えているだけのことだった。
この状態で放り出してはさすがに拙いと思ったのだろう。男のひとりが、自分の車で会社のビルまで佳恵を運んだ。そして、非常階段の脇に放り出して逃げ去った。
――佳恵は機械的に足を運んで、二階にたどり着いた。精神的には瀕死の状態だったし、女性器も肛門も傷ついていたが、肉体的な消耗はそれほどでもなかった。
非常口は施錠されていた。合うはずもないのに、事務所の鍵でガチャガチャやっていると、内側から空いた。社長だった。営業時間は過ぎていたが、仕事が終わったという佳恵からの連絡がない(旅館に問い合わせると、もう出たとの答えだった)ので、待っていてくれたのだった。
「どうしたっ……?!」
社長の声を聴いた途端に、かろうじてつながっていた精神の糸がプツンと切れて――佳恵は、その場に倒れた。
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