Progress Report 2:昭和集団羞辱史(湯女)

 2週間以上ブログを更新しないとベッタリと広告が貼りつけられるから。まあ週イチくらいで更新すればいいかな。なんてスタンスで考えていましたが。なにがしか書き進めていない状態は1か月も続かないし(Progress Reportだけでも間に合う)、ストック原稿はあるし。『お気に入りの写真』なんて始めたから、これだけで50本は記事にできるす。
 といった背景はありますが。ここ数日、UUがチャイルス新規感染数グラフみたいに急降下中。
 なので、ZAITACK中でもあり、平日の朝っぱらから新規リリース。
 今回は、ヒロインの初仕事ぶりを御紹介。


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 仕事は明日からということになっていたが。
「すまないね。さっきの団体客が、宴会の前にスッキリしておきたいと言うんでね」
 ライトバスで来た団体客は十四人。この旅館としては滅多にない盛況だという。それはいいのだが――四人の湯女のうち一人が生理休暇なので、三人だと五回転になる。まともにサービスしていては、宴会の開始が午後九時になってしまう。といって、サービス時間をあまり切り詰めては評判が落ちる。梢枝が応援に加わって、サービス時間を十分だけ切り詰めて、最後の組がマッサージを始める頃に宴会を始めれば、どうにか七時半に間に合う。
「長旅で疲れているだろうけど、頑張ってもらえますか」
「はいっ!」
 元気の良すぎる返事に、亭主が苦笑した。
 素肌をお仕着せの浴衣で包んで控室へ行くと、フミよりも若い女性が洗い場から戻ってきたところだった。
「ここは立入禁止……あら、その浴衣。それじゃ、あんたが新人さん」
 この温泉地にふつうの湯治客は滅多に来ない。とはいえ、広告を出すのは男性向けの通俗週刊誌に限られているから、知らずに訪れる家族連れがいないでもない。それと見分けるためではなくて、宿泊客の助平根性を煽るのが目的だが、湯女のお仕着せは極端に丈が短くて、お端折り無しの対丈(ついたけ)で着ても膝小僧が見えている。だから、梢枝がかけ離れて若くても家族連れ客と見間違えられたりはしない。
「来る早々連チャンさせられて大変やね。うち、朋美。あんたと倍半分までは違わんわ」
「あ、はい。あたし、林梢枝です。よろしく……」
「名字は、仲間内でもあまり言わんほうがええよ。あ、備品はそこの棚に並んでるから」
 朋美は棚から乾いた手拭いを取って、腰に巻き替えた。石鹸や軽石のはいった湯桶も、新しい物に取り換えて、あたふたと出て行った。
「梢枝ちゃんも急いでくれよ」
 三十歳だか四十過ぎだか梢枝には見当のつかない冴えない男が控室にはいってきた。友美が使っていた手桶を棚からおろして、新しいものに取り換えた。
 亭主の前でも平然と全裸になった梢枝だ。それに、朋美の慌ただしさに巻き込まれてもいる。梢枝は浴衣を脱いで、大きめの手拭いで腰を包んだ。
「行ってきます」
 なんとなく挨拶をして、控室を出た。出口にさっきの老人が控えていて、手に帳面を持っている。
「梢枝ちゃんの初仕事は、あの方です。よろしくお願いします」
 洗い場の右端で朋美が洗体を始めている。梢枝の姿を見て、湯船に浸かっている客の中から一人が立ち上がった。継父と同い歳くらいで、父よりもかなり肥っている。
 左端の岩に座った男の前に、梢枝が正座した。
「梢枝と申します。お身体をあわわせていただきます」
 頭を下げながら、言い間違いに気づいた。そして、クスッと笑った。
「なにがおかしいんだ?」
 客の声は尖っていた。
「あ、ごめんなさい。あたし、初めてで緊張してるみたいです。洗わせてって言うところを泡わせてなんて言って――でも、泡だらけになるんだから間違ってないかなって、おかしくなったんです」
「なるほど。泡だらけになるまでサービスしてくれるんだ」
 客のトーンは丸くなっただけでなく、ねちっこくなった。風呂場で継父が梢枝に掛ける声の質と似ていた。
 梢枝は習い覚えたばかりの手順で、客の身体を洗っていった。そして最後に股間に手を伸ばしたとき。
「きみはちっとも泡だらけになってないな。あっちを見ろよ」
 洗い場に片膝を立てて座った朋美を客が背後から抱きついて、スポンジで朋美を洗っている。立てたほうの足首に白いゴムバンドが二本巻かれているを見て、梢枝は最初に見た光景を思い出した。あれも朋美だったのだろう。
「初仕事って言ってたね。それじゃ、ご祝儀を兼ねてこれでどうかな」
 青いゴムバンドを差し出されて、梢枝は戸惑った。
「マッサージのときは、赤で頼むからね」
 青は白の三本分。
「ありがとうございます」
 梢枝は受け取って、右の足首に巻いた。朋美より若くてピチピチしてるんだから五割増しで当然と思う一方で、お金に見合うだけのサービスをしてあげないと申し訳ないとも思った。評判になれば、後に控えているお客も青バンドをくれるかもしれない。もしも、受け持ちの三人全員から赤青両方をもらったら、基本料金と合わせて――千五百円の手取。一人前の大工さんだって、この半分くらい。日雇の賃金だったら三日分。
 お金への執着がとくにあるわけではないけれど、貰えるものはもらっておきたい。
 そんな思いが、継父との悪戯の記憶と結びついた。梢枝は客に背中を向けて、膝に乗った。父よりも太っているので背中に客の腹が当たるのがくすぐったかった。
「おっ……大胆だね」
「お客様は、スポンジであたしを洗ってください」
 梢枝は尻をずらして、股間から男の肉体を突き出させた。手桶から泡を掬って両手で男を握り、しごき洗いを始めた。
「おっ……やるねえ」
 スポンジが乳房をこすり始めた。
「くはああ……」
 演技ではなく、梢枝は喘いだ。すこし乱暴で痛かったが、エッチなことをしているされているという意識が、頭を痺れさせ腰を疼かせた。ここでは、母の耳を恐れる必要はない。
「気持ちいいのか?」
「父さんは……」もっと優しく揉んでくれたと言いかけて、そこで口をつぐんだ。血のつながっていない継父とはいえ、こういうことをしていたと世間に知られたら後ろ指をさされるという常識はそなえている。知っているから、禁断の果実は美味なのだけれど。
 客は梢枝の言葉を聞き漏らしたのでもないだろうが、深く追求しなかった。自分の不埒な計画に頭がいっぱいだったのかもしれない。
「よーし。こっちも、手洗いをしてあげよう」
 客は梢枝をすこし前に押し出した。スポンジを左手に持ち替えて乳房への悪戯を続けながら、泡まみれの右手を梢枝の股間に差し入れる。
「ここをなんて言うか、知ってるかな?」
 割れ目を穿ち、頂点の肉蕾をほじくり出して摘まんだ。
「クリトリスです。それくらい、知ってます」
 にょるんと指でしごかれた。
「ひゃうんっ……それ、今はやめてください。立てなくなっちゃう」
「腰を抜かされちゃ困る」
 言いながら、二度三度としごく。しごくというよりは――枝豆の鞘をしごいて中身を絞り出す、その反対の指の動かし方だった。
 梢枝の身体が宙に浮いて、背筋を何度も波が突っ奔った。
「梢枝ちゃん」
 険しい声が、洗い場の反対側から聞こえた。
「つぎのお客様も居てんから、ええ加減でマッサージを始めとき」
 脱衣場のドアの上には丸時計が掛けてある。洗体を始めて二十分が過ぎていた。
「はあい。お客さんも、それでいいですね」
「いいも悪いも……」
 客は自分の足首に巻いていた赤バンドを渡しただけでなく、白バンドを五本もくれた。基本料金が二百円で、その場でどりらにするか決められるように赤も青も購入すれば、ちょうど千円。心付にしろ変態的な要求の見返りにしろ、白バンドは五本(五百円)が切りが良い。
 客の気前の良さへの梢枝の感想を言葉にすれば――「うわあ、うわあ、うわあ!」といったところか。
「トルコよりも凄かったよ。マッサージも凄いんだろうね」
 まだ身体が宙に浮いたまま、梢枝がふらりと立ち上がった。
「こちらへどうぞ」
 腰に巻いた手拭いはたくれ上がって尻も股間も剥き出しになっていたが、気がつかない。朋美と、後からはいってきたもうひとりの湯女は呆れた顔。湯に浸かっている三人の客は――欲情を隠そうともせず、梢枝の裸身を眺めている。
 継父からの性的な悪戯を別にすれば、恋愛経験も恋の駆け引きも知らない梢枝だった。客の期待に応える方法は、ひとつしかなかった。
 客はベッドも無い殺風景な部屋の様子に戸惑っているのか、それとも梢枝の出方をうかがっているのか、ぽかんと突っ立っている。
 梢枝はドアを閉めるなり、客の正面にひざまずいた。顔を見上げるのはさすがに羞ずかしかったので――半勃ちになっている肉体を、パックンと咥えた。
「ん……」
 梢枝の知らないことだが、客の反応は実は尋常ではない。
 この時代の娼売女にとって、売春とは膣性交のことであり、肛淫も口淫も変態の極みだった。キスを許すのもフェラチオをするのも、恋人(あるいは情人)だけという昔からの気風が色濃く残っている。しかし、ここの湯女は交渉次第では口淫奉仕をする者もいるという噂を知っていたからこそ、要求もしないのに女のほうから仕掛けてきても、驚かずに済んでいる。
「んん、んん、んん……」
 梢枝は両手で男の尻を抱いて、口の中で男に舌をからめながら、ゆっくり上体を動かしている。肉茎に手を添えて喉の奥を疲れないようにするとか、文字通りに手抜きして手でもしごくといったズルは仕込まれていない。
 男の反応については、経験は継父ひとりだがそれなりにわきまえている。身体全体が強張って亀頭が表面まで硬くなると感じた瞬間、梢枝は身を引いた。立ち上がって、奥の棚からコンドームを取った。
「使ってください」
 ただ手渡すのは失礼かなと、また膝立ちになってコンドームを両手で奉げた。
「せっかくだから、着けてくれよ」
 なにがせっかくなのかわからないけれど。「負おうと言えば抱かれよう」おんぶしてあげようと言うと、抱っこしてくれとつけ込んでくる。そんな諺がある。
「あたし、こういうの初めてだから、間違ってたら言ってくださいね」
 小袋をミシン目で千切ってゴムの円盤を取り出した。円盤というか、ゴムの皮膜は信じられないほどに薄い。それが何回も巻かれて外周のリングになっている。巻き下げる向きを考えて、梢枝はコンドームを亀頭の先端にあてがった。
「それじゃ駄目だ。まん中が小さな袋になってるだろ。それをつぶしておかないと、射精のときに破れてしまう」
 なるほどと、素直に納得して客の指示に従った。ゴムが薄いし、表面がぬらぬらしているので何度も指を滑らしたが、どうにか装着できた。女性の手でいじられているとはいえ、気恥ずかしさもあるのだろう。装着しているあいだに、肉体の意欲が幾分か失われていた。
 そのまま、客はゴロンとあお向けに寝転がった。
(え……?)
「女の子が上に乗るやり方は知ってるかな?」
 梢枝は、どう答えようかと迷った。知識としては知っている。しかし経験は無い。
「とにかく乗ってごらん。教えてあげるから」
 手持ちのバンドすべてをくれた気前良さに報いようと、梢枝は男の言葉に従った。女から仕掛ける羞ずかしさに、顔を合わさないよう後ろ向きになった。膝立ちになって右手で怒張の付け根を握り、そろそろと腰を沈めていく。亀頭が淫裂を割って――そこで、梢枝の動きが止まった。浅いところでつっかえている。
「○ンコの中は、けっこう広いんだよ。○ンポを穴に合わせるんだ。腰を前後にずらしてごらん」
 膣前庭。家庭向けの医学書に書いてあった単語を思い出した。膣口は、その真ん中あたりに開いている。じわあっと腰を動かしていくと、ぬぷっと嵌り込む感触があった。けれど、すぐにつっかえる。
「角度が合ってないんじゃないかな。向きを変えてごらん」
 ちゃんと挿入できないと仕事にならない。梢枝はいったん立ち上がって客に正面を向けた。目を合わせないようにして、腰を沈めていく。さっきよりは深くまで嵌ったような気もするが、やはりつっかえる。
「もっと身体を起こしてごらん」
 針に糸を通すときは、もちろん針の穴を見詰めている。それと同じで、梢枝は左手を突いて上体を倒し、結合部を覗き込んでいた。
 具合の良い角度を探りながら徐々に身体を起こしていくと――ずぐうっと怒張が押し入ってきた。
「痛いっ……」
 まったく予期していなかった尖烈な痛みだった。破瓜の痛みは、たいしたことがなかったのに。
「ん……? まさか、実は初めてだったなんて言うんじゃなかろうね」
 からかっている声の中に、一沫の戸惑いがあった。
「これまで一回しか経験がないんです。それもひと月半前でした」
 動いていないのに痛みが強くなった――のは、梢枝の中で、さらに怒張したのだろう。
「もしかしたら、処女膜が再生しちゃったかな」
 まさか――と、客が笑った。痛みが薄れた。
「馬鹿言ってないで、動いてくれよ」
「はあい」
 こんなときにお行儀の良い返事をするかなあ。梢枝は内心で苦笑しながら、客の求めに素直に応じた。
 曲げていた膝をすこし伸ばして腰を浮かすと、にゅるんと怒張が滑るのがはっきりとわかった。加減がわからずに、抜けてしまった。が、すぐに挿入し直せた。
 継父との時には、傷口をくすぐられるような微妙な快感があったのだが、今は――ただ、体の中でなにかが蠢いているとしか感じなかった。そのかわり、自分が上になっているせいか、内臓への圧迫も感じなかった。
「うん、うん、うん、うん……」
 梢枝は上下運動を始めた。呻きとか喘ぎではなく、掛け声だった。
「ちっとも感じてないね。角度を変えるとか、上下だけじゃなくて腰で『の』の字を描くようにくねらせるとか、工夫してみろよ」
 これはお仕事なんだから、あたしが感じようと痛がろうと、さっさと埒を明けてほしいな。それが、梢枝の本音だった。
 それなりに女と遊んできた男にとって、新米娼婦の心底なんてお見通しなのだろう。
「女がシラケてたんじゃ、男はちっとも楽しくないんだよ。女を俺の○ンポで善がり狂わせてこそ、女を抱いた甲斐があるってものだ」
 客は両腕を伸ばして、他の湯女に比べたらささやかな梢枝の乳房を握った。そして、力をこめて握りつぶす。
「い、痛い……やめてください」
「こうやって別の意味で女を泣かせて喜ぶやつだっている。痛いのと気持ちいいのと、どっちがいい?」
「痛いのは厭です」
「それじゃ、気持ち良くなるよう、努力しろよ。手伝ってやるから」
 男の手から力が抜けて、もぎゅもぎゅふにふにと乳房を揉み始めた。
「あ……」
 痛みの反動なのか。継父に揉まれるよりも気持ち良かった。
「腰が止まってるぞ。ほら、イチニ、イチニ……」
 掛け声に合わせて乳房を揉まれて。それに合わせて梢枝は腰を振り始めた。
「感じてないね。もっと身体を倒して」
 乳房を引っ張られて、上体を傾ける。挿入できなかったところまで身体を倒していくと、ごりごりと怒張が中をこすった。けれど、違和感でしかない。不自然な姿勢で、膝と腰が疲れてくる。それは、腕を宙に浮かして乳房を揉んでいる客のほうも同じなのだろう。
 乳房から手がはなれたとき梢枝は上体を起こしたが、身体の支えがないと動きにくい。
「押して駄目なら引いてみろっていうな。逆に背中を反らしてみちゃどうだい?」
 素直に従って。倒れそうになったので後ろに手を突いた。
「あ……?」
 一瞬、それまでとは違う感覚が浅い部分に生じた。気持ちいいとは言い切れないが、けっして不快ではなかった。
「横への動きも忘れないように」
 客は腰を両手で持って揺すった。
「あ……?」
 一瞬だが、はっきりと快感があった。熱い波が奔り抜けるようなそれとは違って、腰の奥から熱泉が湧き出るような快感だった。
「お、感じたかな。自由に動いてごらん」
 客の求めに応じて、梢枝はのけぞった姿勢で身体の角度をいろいろ変えながら膝の屈伸運動を続けた。水平に円を描いたりジグザグに動かしたりもしてみた。
 そのうちに――一瞬の快感を引き出すやり方がわかってきた。それを続けると、途切れ途切れの快感ではなく、腰の奥からこんこんと熱泉があふれ始めた。腰をくねらせるほど、湯量が増えてくる。上下運動を激しくすると湯が熱くなってくる。
「あっ、あっ、あっ……あああっ……吹き上げられるウ」
 空中に浮かぶ感覚よりも、ずっと激しい。
「いいぞ、その調子、その調子」
 客は軽く膝を曲げて手足で踏ん張りながら、梢枝の動きに合わせて腰を突き上げ始めた。
「出すぞ。一緒に逝けよ」
 右手を結合部に伸ばして、新芽のように淫裂から突き出ているクリトリスを摘まんだ。
「そら、逝け!」
 腰の動きよりも早くクリトリスをしごかれて。熱泉のなかから大きな波が立ち上がって背筋を突き抜けた。
「うああああああっ……!!」
 梢枝の背中がいっそうそり返って、ビクンビクンと痙攣した。そのまま動きが止まって。三十秒もしてから、客の胸に崩折れた。
「ふう……凄かったな。若いから未熟という娘も多いが、きみは若いから神経が鋭いんだな」
 ついに真の絶頂を知らないままに終わる女性も少なくはない。わずか二度目の性交でそこに達した梢枝は――客の言葉が正鵠を射ているのだろうが。継父との性的な戯れで開発されてきたからでもあっただろう。当時の少女といわず女性としては、性交への禁忌を育んでいなかったことも大きい。そして。理想的な客に巡り合えたからでもあったが。梢枝の奔放が客をその気にさせたと考えられなくもない。
 ともかく。性交によってのみ得られる快楽を知ってしまったこと。湯女(売春)とは、気持ちのいいことをしてたくさんのお金をもらえる素敵な職業だと信じ込んでしまったことが、梢枝の人生を大きく変えていくことになるとは、当人の知ることろではなかった。
「いつまでも惚けてないで、仕事をしろよ」
 ぺちんと尻を叩かれて、梢枝は半分くらい正気に還った。
「はあい」
 宙を漂ったまま客の腰から降りて、客が自分でコンドームをはずすのを眺めていたが。ふと思いついて――まだ鎌首をもたげて湯気を立てているそこに、顔を埋ずめた。
「おいおい……」
 咥えて、唇でしごき下で舐め、残り汁を吸い出して飲み下した。それは婦人雑誌で覚えた作法ではない。そんな破廉恥な仕種まで記事にすれば発禁ものだ。梢枝の本能、こんな目くるめく快感を与えてくれた御本尊様への感謝であり執着だった。
 さすがに、清掃奉仕を終えた頃には理性も目を覚ましかけていた。急に羞ずかしくなって――照れ隠しに、またしても男を感激させた。きちんと正座して三つ指を突いたのだった。
「お粗末さまでした」
「あ、いえ……こちらこそ」
 二人が同時に頭を上げて、目が合って。ぷっと吹き出した。
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構図1リアル&目線

 PLOTと異なる展開です。
 予定では、最初はおっかなびっくりモジモジおずおず――だったのが。ある日、年配の客から
「どうも、孫娘を相手にしているようで後ろめたい」
 当然ながら老木(この話では樹木をメタファにしています)はショボーン。
 よーし、それなら。これでどうだ?
 と、抱きついたり、アレコレする予定だったんですけどね。

 しかし、なんといいますか。わずか2回目の挿入でアクメるなんて、蟻来たりのエロ小説に堕してしまいましたね。濠門長恭SM小説としては最短記録じゃないでしょうか。

 話は変わりますが。ここんとこ、サブキャラは名前だけ決めておいて。作品中に登場してから、成り行きで言動など性格設定して、それを(後で齟齬らないように)メモしていくという、ぶっつけ本番方式を採っています。執筆歴5年未満の良い子悪い子普通の子は、真似しちゃだめですよ。
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ジャンル : アダルト

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濠門長恭

Author:濠門長恭
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