Progress Report 1:誘拐と陵辱の全裸サンバ

 いよいよ、本編執筆開始。
 Prgress Report 0:のPLOTに従って進めていきます。
 1章は割愛。


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2.誘拐

(前略)

 夕方、いったんホテルに戻って。紗耶香と茉莉はボディペイントの下準備をしなければならなかった。蕾は、その必要がない。昨年の暮れに寒中座禅修業をしたときに得度されて、それからずっと無毛を保っている。すこし伸びてくるとチクチクしてショーツをぐしょ濡れにしてしまうという事情もあったが、社長命令でもあった。どうせ今度のツアーでパイパンにするのだから――というのは口実で。淫毛を巻き込まないだけ、色々と(社長が)愉しめるからだった。
 輪ゴムをつないだ褌にしても、針を植えたパンティにしても、無毛のほうが見栄えが良いという社長の意見には、蕾も同感だった。
 それはともかくとして。
 約束の時刻に十五分遅れて、エウリコ・メレンデスが迎えに来た。サンバ・チームの紹介で雇った通訳というか世話係だった。三人ともスペイン語ができないし、翻訳機だけに頼るのも心許無い。それに、翻訳機は運転免許を持っていない。
「みなさん、パスポートとスマートフォンは持っていますね」
 貴重品を持ち歩くかホテルを信用して預けるか。判断が分かれるところだが、裸で踊るのだから選択の余地はないはずだが。しかし、この三人にとっては別の問題があった。
 二週間のうちに六回も、三人は警官に呼び止められている。パスポートを見せると、たいていは驚かれる。一分以上も顔写真と見比べられたこともあった。二十歳の日本女性は、こちらの人間にはせいぜいミドルティーンくらいにしか見えないのだ。
 会場の周辺は交通規制が敷かれているが、通行許可証をウインドウに貼り付けたワゴンは会場のすぐ近くまで乗り入れた。
 降りたところは、パレード参加者の集合場所の真ん前。広場の出口が、そのままパレードのスタート地点になっている。
 集合場所が、そのまま支度の場所にもなっている。
 支度とはいうが。一時間おきに三千人から五千人がスタートするのだから、更衣室なんか無い。みんな、堂々と露天で着替えている。
 エウリコに案内されて、これだけはプレハブ小屋になっているボディペイントの場所へ行った。狭い小屋の中は、十人ほどの特別参加者とその倍の数の男たちでごった返していた。女性たちはくすぐったそうに身をよじったりしているが、羞ずかしそうにしている者はいなかった。
「ツボミさん、みなさん。ハダカになってください」
 たちまち前後に男が一人ずつ取りついて、筆でタンガを着せていく。乳房と股間を緑色の唐草模様に似たデザインに仕上げて、乳首には銀のラメを散らす。割れ目には内側にまで塗料を塗って、はみ出ている小淫唇は巻き込むようにして隠す。三人はすんなり終わったが、接着剤まで使われている女性もいた。
 それから、メイク係と入れ替わる。頬を肌に近い色で塗ってから銀ラメを散らし、唇はナチュラルに。そして着け睫毛はまばたきで風が起きるくらい派手に。三人とも見分けがつかないほど同じ顔になった。
 脱いだ服と貴重品はエウリコに預けて。小屋から出てコステイロを背負えば、一夜漬けのソロダンサーの出来上がり。といってしまうと、三人がかわいそうだ。紗耶香と茉莉はそれなりの経験があるし、蕾でさえ二週間の特訓で、ちゃんとテーマソングを歌いながらそこそこにステップを踏める程度にはなっている。歌いながら踊るというのが、カーニバルの必須条件だ。
 スタート地点にグループごとに集まって。一見して無秩序な集まりも、スタートの時刻が近づくにつれて隊形も整ってくる。
「はああ……なんだかねえ」
 紗耶香が溜め息を吐いた。
「五十人みんな、同じボディペイント。拍子抜けしちゃうかな」
 露出願望とはつまり、自分の羞ずかしい姿を不特定多数の人たち(主として男性)に見られたいということだ。自分の美しい裸を――となれば、単なるナルシズムでしかない。羞ずかしい姿を見られて(それはもちろん、賛美されたいという思いもすこしはあるが)軽蔑されたいという被虐願望でもある。それには自分ひとりか、せいぜい仲間の数人だけが羞ずかしい姿をしているのでなければならない。ヌーディストビーチでは(性的興奮を伴なう)露出願望は叶えられないのだ。五十人の中の一人という今の状況も、それに近いものがある。
 やがて、長蛇の隊列が前のほうから動き始めた。スタートの合図はあったのだろうが、五百人を超える打楽器隊のリズムとビートに掻き消されて、三人のところまでは聞こえてこなかった。
 三人――いや、ボデイペイントにコステーロを背負った五十人も、ぴったり合わせたステップを踏みながら前に進む。
 スタートからゴールまで七百メートルのコースの両側は、見上げると首が痛くなる高さの観客席で囲まれている。スタンドの歓声は広場までも伝わっていたが。スタートラインを越えた瞬間に、雪崩のような激しさで蕾に押し寄せてきた。
 一瞬で、テンションが跳ね上がった。背負っているコステーロの重さが感じられなくなって、リハーサルのときよりもずっと大きな動作でステップを踏む。まったく意識しないでも、手が動く。
 ランナーズ・ハイとSEXのアクメとがひとつになったような、忘我の境地。
 蕾は五十人の中の一人ではなかった。十三メートルのコース幅いっぱいに七人ずつが広がって、二メートル四方の空間で蕾はまさしくソロを舞っていた。数千の視線が裸身に注がれている。乳首もクリトリスも硬くしこり、腰とはいわず全身が熱くたぎった。
 これは、淫微な露出願望の充足ではなかった。サンバの坩堝に裸身を投じて、十万人の熱狂と一体化する――稀有の体験だった。
 ――忘我の六十分が過ぎて。ふと我に還ると、三人で抱き合って地面にへたり込んでいた。まわりでは、大勢の人間がエネルギッシュに動きまわっている。パレードに参加した者だけでなく、家族や友人も入り乱れて、まだ熱狂に酔い痴れているのか撤収に取り掛かっているのかも判然としない。
「ああああああ……もう、死んでもいい」
「あたしは来年もきっと来る――のは無理かあ」
「満足していただけて、わたしも嬉しいです」
 いっそう固く抱き合って、幸せを抱き締める。
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 ええと。これで、カーニバルの場面はおしまいです。
 ここからが本編(?)です。
 誘拐されかけて、問答無用と拳銃を突きつけられて。リョナファイトのヒロイン村上詩織ちゃん(という歳でもない)の登場です。
 拳銃を持った男の腕をへし折って。その拳銃を拾おうとしたけれど敵に奪われて。太腿を撃ち抜かれてしまいます。
 荒野に連れ出されて。詩織ちゃんは岩陰に連れて行かれて――つぎに登場するときは、乳房も股間もナイフ傷だらけ。残虐シーンは自主規制。ではなくて、後半のお楽しみ。
 若い3人(蕾21、紗耶香20、茉莉20)は、女性らしい扱いを受けかけますが。ツアーガイドとしてクライアントを護るべく、蕾が3人まとめて相手をします。誘拐犯は4人です。1本余ります。詩織も義侠心を発揮して、比較的無傷のオーラルを犯してくださいと申し出ますが。片足立ちの首吊りにされて、腕をへし折った男に傷だらけのヴァギナを犯されます。
 そして、誘拐犯のアジトに連れ込まれて――以降は、次のレポートです。


ボディペカーニバル

 しかし。カーニバル期間中は、法律も一時お休みですかね。
 実写です。よく見ると、縦筋も写っている?
 これでU15だったら言うことないんですけど。
 まあ、貯金してそのうち行ってみようとは思いません。
 現地取材なんかしなくても、SFもSMも書けるのです。
 それに。数年後に行って、どうなっているか。画像も2012年頃のものだそうです。現在では、少なくとも縦筋禁止だとか。
 ついに、山笠も行かなかったしなあ……
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