お気に入りの写真(吊り1)

 磔とくれば、つぎは必然的に吊りでしょう。拘束の様態によっては、吊りか磔か判然としないものもありますが、とりあえずは基本形からいってみましょう。
1_正逆横

 大きく分けて、正立/倒立/水平の三種類になるでしょうか。
 上段左は、かなりオーソドックスです。両手をひとまとめに縛るのも「有り」ですが、別々にすると、身体が回転しません。正確に鞭を打ち込めます。くるくる回っている裸身にロシアン・ルーレットというもの一興ですが。
 上段右は、Strappadoという吊るし方です。Webilloによると「手を人の背中側で縛り、手首に縛ったロープで地面から引き上げ、ロープの動きで手が下がったことが確認されるまで吊り下げておく、拷問の一種」だそうです。筆者は勝手に「後ろ手一本吊り」と呼んでいます。現代(=21世紀)ものなら英語でもかまいませんが、牢役人や特高警察が出てくる話では「和訳」が不可欠です。
 中段は逆さ吊り。たまたま、両脚を揃えて縛った画像ですが、これこそ開脚吊りが凄絶です。V字形の頂点目指して、『真っ向から竹割り』です。この表記のほうが雰囲気が出ると思っています。
 水平吊りは、左が狸縛り/吊りで、右が駿河問です。
 ねじり上げた両肩だけに体重がかかるstrappadoと、両肩と両脚に分散する駿河問と、どちらが厳しいか。駿河問は背骨にも苛酷な負担がかかりますし、ぶん回す愉しみ(被虐者にとっては苦しみ)もあります。

2_変形
 しかし、2枚目上段のように腰でも吊るすと、これはプレイです。
 2枚目中段は、バリエーションですかしら。一直線に引っ張れば引っ張るほど、体重以上の負荷が加わります。単純なベクトルの問題です。などと難解なことをいわずとも。ピンと張った糸のまん中に軽い錘を吊るすと、糸が「く」の字に折れます。これをほんとうに一直線になるまで引っ張ると、糸が切れます。
 2枚目下段は……身体の硬い筆者には体験できない責めです。まあ、男をこんな形にしても、面白く……ないかなあ? パンチングボールよろしく叩けば、これは厳しい責めになります。しかし、作品中で描写するとなると、対象はぎりぎりミドルティーンまででしょうかね。やはり、この形は、下から突き上げるのが見栄えがします。

3_責め
 ただ吊るのではなく、鞭とか筆とか、いろいろ遊ぶのが面白いでしょうね。
 下段右の吊り方は別ジャンルになるかもしれません。細い台の上に立たせておいて、姿勢が崩れると宙ぶらりんになるというお遊びもできます。ただ、じんわりと吊るようにしないと頸椎破損とか、シャレになりませんから気をつけましょう。首吊り縄を掛けたま懸垂させるというのも、心理的な恐怖が色濃い拷悶になるでしょう。疲れて腕を伸ばすと首が締まる仕掛です。

4_レズ?
 最後の一枚は。これは吊りというよりもレズのジャンルでしょうか。
 妄想竹は、この画像がいちばんです。サディストに強制されているのか。これから二人は引き離されて別々に厳しく責められるので、刹那の愛の交感なのでしょうか。吊られているのが女教師で、縛られているのは女子生徒。それとも、母娘?
 しかし、このシーンが必然となるストーリイは、すぐには湧いてきません。もうしばらくは、G線上に留置しておきましょう。

 あ、そうそう。この文中では「拷悶」という表記にしましたが。
 「拷問」とは、何事かを白状させるための責めですから、責めそれ自体が目的の場合には使うべきではありません。これまでは、(ありもしない落ち度をあげつらって)折檻とか仕置とか書いていましたが、「拷」打ち叩いて「悶」えさせるのですから、さすがAVです。『水戸拷悶』で、at flag(はた、と)気づいたのです。不勉強でした。


関連記事

テーマ : 今夜のおかず
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

濠門長恭

Author:濠門長恭
S70%+M80%=150%
高々度の変態非行が可能です!

鬼畜と変態と物好きと暇人の合計 (2018.01.01~)
検索フォーム
コメント投稿の仕方
複数記事を表示したデフォルトの状態ではコメントを投稿できません。 投稿したい記事のタイトルをクリックして個別表示させると最下段に投稿欄が表示されます。
濠門長恭作品販売サイト
リンク L I N K りんく
カテゴリ
最新記事
最新コメント
濠門長恭への連絡はこちらへ

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
QRコード
QR