Progress Report 3:赤い冊子と白い薔薇



 いよいよ、朝三暮四の4連休です。(戦闘詳報参照→
 序盤も終わって、ストーリイ展開九策吃で、責めて犯して責めまくります。


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第三章の第二幕です。

 山崎華江が早々に姦落して、デモの首謀者の名前を白状します。「嫁の貰い手もなかろうから、僕が貰ってやろう」という主任取調官に服従の証しにフェラ――の技術も無いのでイラマされて。取調室から連れ去られます。そして、ヒロイン瀬田恵への尋問が始まるのですが、「下準備」が必要です。生娘をディルド椅子に座らせるなんて、勿体無いですものね。





・尋問の下準備

 そうして、取調室には恵ひとり。浅利も退出したが、まだ四人の男が残っている。小机で手持無沙汰にしている記録係の淀江巡査を除く三人――荒島、浜村、青谷の三人が、逆さ吊りにされている恵を取り囲んだ。
 いよいよ自分の番だ――と、恵はおののく。
 しかし、吊っている縄が緩められて、恵は臍から上を厳しく縛された姿で床に横たえられた。
「瀬田恵。これまで見てきて、尋問が如何に厳しいかわかったな。お前にアカ本を渡した人物の名を吐けば――残念だが、尋問は取りやめになる。素直に吐くか?」
 恵は荒島を見上げ、それから青谷へ視線を移した。
「……この人の妻にさせるつもりなんですね」
「勘違いするなよ。野垂れ死にするしかない哀れな娘を救済してやろうという慈悲なんだぞ」
 華江が陥落するところを見せつけているのだから、気力をくじくまで意図を隠しておくという駆け引きはできない。青谷は、あっさりと認めた。
 恵は恵で――青谷は乃木よりもすこし若く見える。もしかすると、三十歳前かもしれない。年齢的には、そんなに不釣り合いではないかもしれない――チラッとそんな思いが掠める。
「どうする。一度は、あの椅子に座ってみたいか?」
 あの椅子とは――凸凹に削られた極太の擂粉木と太い丸ヤスリが植えられている、拷問椅子のことだ。
「…………」
 恵は沈黙で答えた。冊子は拾っただけ――などという言い訳が通用するとも思えない。口を開けば、上げ足を取られかねない。弓子が漏らした『アキ』という一言で、たちまち二人の容疑者(岸辺章子、守山秋江)がでっちあげられたように。
「そうか。しかし、すぐ椅子に座らせるわけにもいかんな。青谷クン、下準備を頼むぞ。このままの姿勢でいいかね」
「引導を渡してやるわけですから……思いきり羞ずかしい目に遭わせてやったほうが、覚悟もつくでしょう。座禅転がしをお願いします」
「ふふ……キミもなかなかだね」
 浜村がお下げをつかんで恵の上体を引き起こしたのは、いっそうの屈辱を与える意味もあっただろう。膝頭で背中を押さえつけ、無言で脚をつかんで胡坐を組ませる。さらに引き上げて、反対側の腿に乗せた。両足とも足の甲が腿に押し付けられて、手を使わなければ自分では簡単にほぐせない。
「いやあああ……堪忍してください」
 大きく開脚させられた股間には、昨日と違って縄が食い込んでいない。割れ目の奥までも、男たちの目に曝されてしまう。
 浜村は膝の上下に捕縄を巻いていっそう深く脚を折り曲げさせ、交差した脛も縛り合わせた。その縄を首に巻いて、上体を折り曲げる。
「くううう……」
 恵は羞恥に呻きながら、自分が昨日の花江と同じ形にされたことを思い出した。
 果たして――恵の肩が強く押されて。両膝と頭の三点で身体を支える形に倒された。尻を高く突き出して、羞恥の割れ目どころか排泄孔までも露わにされてしまった。
「生娘を相手にするのは初めてです」
 恵は、青谷が発した言葉が矛盾しているとは気づかなかった。下着も着けずにゴム紐を股間に食い込ませ輪ゴムで乳首を飾っていた娘は、オルグの男と情を通じて変態的な遊びを仕込まれている――昨日は、そんなふうに断じられていた。それなのに、今は恵を処女と信じて疑わない口ぶりだった。
「おのれの魔羅で女の道を開けてやるというのは、男冥利に尽きますね」
 ほざいて洋風の猿股をずり下げた青谷だが、その男冥利がまるきりだらしない姿のまま――というのは、恵には見えなかったのだが。
「ああっ……いやああああ」
 腰をつかまれ、生温かいデロンとした感触を尻に押し付けられて、恵はおぞましさと恥辱とに気が遠くなりそうだった。
 しかし青谷は委縮したままのそれをしつこく尻にこすりつけ、片手で支えて淫裂をしごいてさえも――せいぜい半勃起までしか変化しなかった。
「どうも……密林は苦手です」
 憮然とした表情に照れ隠しの苦笑を交えて、青谷が恵からはなれた。とりあえずズボンを引き上げる。
「おお、そういうことか」
 荒島が、同情するような小馬鹿にするような表情で小さくうなずいた。
「半玉ばかりを買っていたのは、それでだな」
「お恥ずかしい。半玉は無毛が普通ですから」
 当時は、まっとうな遊郭の娼妓なら、それぞれに工夫を凝らして下の毛を薄くしていた。下半分は無毛とか、てっぺんにひと房だけ残すとか。すべての毛を丹念に引き抜いている者もいた。ちなみに千年の昔に、恋多き女の清少納言がありがたきもののひとつに『毛のよく抜くるしろがねの毛抜き』を挙げているのも、そういう事情である。
 半玉が姉さん女房より毛深くては面目が立たないし、そんな気遣いをするまでもなく未性熟の少女も多いから――青谷が言ったとおりの仕儀となる。
 きわめて薄いか無毛の女に馴れていた男の目には、淡い萌え草といえども、手入れのされていない雑草は勃起を妨げるほど醜悪に思えたことだろう。
「お若いうちから好き嫌いは、よろしくないですよ」
 浜村が座禅転がしの縄をといて、恵をあお向けに据え直した。足首をつかんで深く折り曲げていく。
 恵の腰が浮いて、後ろ手に縛られた両手首に体重の半ばがのしかかってくる。しかし恵は、そのささやかな痛みを気にするどころではなかった。両足が肩を挟んで床に着くまで折り曲げられて、今度は羞恥の根源を開陳する様が自分の目にも映じる。
 足首を交差させて縛られ、またお下げをつかんで頭を起こされて、自分の足首を枕にする形にされてしまった――後の世にいう『マングリ返し』だった。
「これを使うのは二度目ですな」
 雑多な小道具を並べてある棚の奥から、浜村が真っ黒なテープを取り出した。円形に巻かれているテープを慎重な手つきで引き伸ばして三十センチの長さに鋏で切って――恵の股間に縦に何本も貼り付けていった。
「これは電気工事に使うブラックテープといいましてね」
 初めて目にする青谷のために、浜村が開設する。テープを強く引っ張ると、三センチほどの幅が半分以下に狭まって長く伸びた。
「きわめて粘着性が強いのですよ。ちょっと、失礼」
 伸びたテープの端を青谷の手の甲に押し付けて、素早く引き剥がした。
「痛うっ……なるほど」
 剥がした痕を透かし見て、青谷がうなずく。
「毛根から引き抜くのだな。剃るよりも長持ちしそうだ」
「二週間はツルツルですね。とはいえ、あまり短いと使えませんから……まあ、紗良は蝋燭やら有刺鉄線やらで、生えてくる暇も無いですが」
「なに。女房にしたら、毎日毛抜きで手入れさせますよ」
 弓子は肌を交わした許婚者がいる。華江は男女同権論者。その二人に比べれば恵は与し易しとあなどっているのか、すでに落としたも同然の物言いだった。
「へいへい。今からのろけられちゃたまりませんね」
 浜村が掌でテープを股間に圧着させていく。
 ユリに下半身を触られたときの感触とは比べものにならないおぞましさに、身体を深く折り曲げられている苦しさも背中に敷いた手首の痛みも意識から消えて、恵の感覚はそこに集中してしまう。
 圧迫がやんで。浜村が両手でテープの端をつかんだ。
 ベリベリベリッ……
 音を立てて、一気にテープが引き剥がされた。
「ぎびい゙い゙い゙い゙っ……!」
 ムダ毛を一本ずつ毛抜きで引き抜いても、チクッと痛い。それが何百本もまとめて、しかも斜めに引き抜かれたのだから、凄まじい痛さだった。激痛はすぐに消えても、肌がヒリヒリズキズキしている。
「やはり、淫唇の脇とかケツ穴まわりには残りますな」
 さっきよりも長いテープが、今度は尻の後ろから、淫裂の溝に埋め込むようにして貼られていく。
 青谷は恵からはなれて、机に置かれた薄い綴りを繰っている。
「継母に売られたのか……」
 恵はそのつぶやきを耳にしたが、失意と怒りとを感じただけで、疑念は抱かなかった。常に学生鞄を身辺からはなさいように心掛けてはいたが――たとえば入浴しているときに継母が部屋に忍び込んで鞄の中身を覗き見したということは、考えられなくもない。邪魔な娘の落ち度を探るにしても、なにがしかの確信も無しに鞄の底板の下までひっくり返すものだろうかという人間心理への洞察までは働かなかった。
 いずれにしても。テープを引き剥がされる激痛と、その直後に訪れた女の一大事とで、そんな幕間劇は記憶にとどまることはなかったのだが。
「ふうむ……いくら童女に還っても、グロテスクはグロテスクですね」
 パックリと開いた淫裂からはみ出ている紅鮭色の小さな肉片を、青谷はそんなふうに貶める。しかしズボンの盛り上がりが、彼の本心を露呈していた。
「この姿も、座禅転がしに勝るとも劣らない、女の屈辱でしょうね。僕としても、女の泣き顔を堪能する醍醐味があります」
 女が仰臥して脚を開き、男がそこに腰を割り入れて挿入する――そう書けば、ただの正常位と変わりはないが。女がみずからの意志で身体を伸べているのと、緊縛されて真っ二つに折り畳まれているのとでは、天と地ほども違いがある。
 青谷があらためてズボンと洋風猿股とを、いそいそとずり下げる。
(…………!!)
 間近に見上げる怒張は、椅子に植えられた極太の擂粉木よりもはるかに大きく禍々しく醜悪に、恵の目に映じた。先端に近い部分がいっそう膨らんで、段が付いている。釣り針の返しを連想して、m組の心臓が縮こまった。あの縁で中を引っ掻かれたら、擂粉木の凸凹よりも、ずっと痛いだろう。擂粉木の痛さも知らないけれど……。
 青谷が指に唾を吐いて――その指で恵をくじった。
 悪寒が背筋を駆けのぼった。
「やめて……汚い」
 訴えれば訴えるほど、相手の嗜虐を引き出す。さんざんに目撃してはいたが、しかし訴えずにはいられなかった。
 青谷が指を引いて身を起こした。
 ほうっと安堵の息を漏らしかけて――バチインと、頬を挟んでいる脹脛とひとまとめに叩かれた。
「きゃあっ……!」
 手の甲で反対側からも叩かれた。二発とも、目の前が赤く染まって白い星が飛び散ったほどの凄まじさだった。
 青谷はひと言も発せず、あらためて指に唾を吐いて、淫裂をくじりにかかった。
 灼けるような頬の痛み。再度の抗議を口にする蛮勇は、恵には無かった。痛みと共に歯を食いしばって陵辱に耐える。
「これは……なかなかに淫乱な性質(たち)ですな」
 青谷が指を抜いて――親指と人差し指をくっつけて、ゆっくりと広げた。水飴のような粘っこい糸が、二本の指に橋を掛けていた。
 ユリの指で開発された官能が、男の凌辱によって呼び覚まされたのだった。
「豆も尖ってきたじゃないか」
 包皮を摘まんで、先端からわずかに顔を覗かせている実核を、青谷が指の腹でしごいた。
「ひゃああっ……いや、いやああ」
 その悲鳴が甘くくぐもっているのに、恵自身が気づいてしまった。
(これから操を穢されるというのに……)
 男を迎え挿れるような反応を呈した自分を嫌悪した。ユリの顔が頭の隅に浮かんで、あわてて消し去った。ユリお姉様のせいではない――とするなら、ほんとうに自分は淫乱なのかもしれないと、青谷の揶揄を肯うしかない。淫らな行為を心の底から忌避しているのなら、相手が女性とはいえ、接吻や指の戯れを受け容れたりしないのではないだろうか。まして、変態的はゴム紐褌なんて……。
 それは、無駄な抵抗を試みて心身両面の痛みと屈辱を倍加させまいとする本能の、しかし女性に特有の心理だったかもしれないが。そんな考えを心に持ったとき、恵は強 姦を受容していたのだともいえるだろう。
「あまり焦らしても可哀そうだな」
 どこまで本気で、どこから揶揄(からか)っているのか。青谷が四つん這いになって恵にのしかかっていった。
 恵の視界が、男の筋肉に鎧われた胸板にくさがれる。
 青谷は膝を後ろへずらして腰を沈めながら、右手で怒張を握って淫裂へ導く。
「く……」
 ユリの繊細な指とはまるで違う、ひどく硬くて熱くて太い異物が淫唇をこじ開けるおぞましさ――よりも、太腿に男の体重をのしかけられる重みに、恵は呻いた。背骨が折れるかと思うくらい折り曲げられているところに、確実に自分の五割は重たい男の体重のほとんどで圧迫されるのだから、息もまともにできない。手首に手錠が食い込む。
 しかし呻きは、すぐ悲鳴に変わる。
 ビキビキメリメリと股間を真っ二つに引き裂かれる音まで聞こえたと、恵は錯覚した。
 激痛が股間で爆発して腰を貫き、脳天まで背筋を奔った。
「ぎい゙い゙い゙っ……痛い! 痛い痛い痛い!」
 逃げようにも逃げられない。激痛をかわそうとして緊縛された身体を揺すると、激痛がさらに爆発する。しかも、ビンタのような瞬間の痛みではない。
 ズググウッと、巨大な異物が楔のように腰の奥まで押し込んでくる。
「ふう……」
 溜め息は青谷のものだった。
 激痛の中心が入口の方へ動くのを、恵はかすかに感じて――ふっと痛みがやわらいだ。
 身体を起こして己の股間を見下ろしている青谷の顔が、目の前にあった。
「うん。たしかに生娘だったな」
 鮮血にまみれた怒張を軽くしごいて、その指を恵の唇に押し付けた。恵が唇をきつく引き結んでいると、反対の手であごをつかんで引っ張り、唇をこじ開けて突っ込んできた。逃げ惑う舌を追いかけて、二人の分泌物をなすりつける。
 口中に、塩辛い鉄の味が広がった。
「舐めろ」
 恵は、さすがに青谷をにらみつけた。しかし、拳を腹に押し付けられると、命令を拒む気力も圧し潰された。
 チロッと舐めて――そこで初めて、恵のまなじりに涙が浮かんだ。
 それを、青谷は反抗と受け取ったのか。
「おまえも、山崎華江に劣らず情が強(こわ)いな。僕も本気になるぞ」
 肘で上体を支える形になって、あらためて恵に挿入する。
「きひいいい……痛い」
 しかし、悲鳴は最初ほどには切迫していなかった。それが、この男を身体が受け容れてしまった証のように思えて、いっそうの涙がこぼれる。
 青谷が抽挿を始めた。すでに爆発的ではなくなっているが、大きな痛みの塊りが恵の中を往復する。
「くうう……くっ……くうう……う……あっ……あっ、あっ、あっ……」
 パンパンパンと、淫埠に男の腰が打ち当たって、その都度に恵の肺から息が押し出される。
「あっ、あっ、あっ……痛い、痛い痛い痛い!」
 男の動きが激しくなって、また激痛が爆発を始めた。
 ビンタが怖くて、恵は「やめて」と訴えることもできない。
(お姉様は、男にこんなことをされたことがあるんだろうか?)
 ふっと、否定の感情が色濃い疑念が浮かんだ。
(それとも……もっと細い擂粉木とか、誰かに使われたのかしら?)
 こちらの疑問には嫉妬めいた感情が絡まっていた。
 ひときわ強く腰を押し付けられて――そこで、青谷の動きが止まった。欲望が放出されたのだと、恵は悟った。三人の先輩たちへの凌辱を見せつけられていては、いやでもそれがわかるようになっていた。
 青谷が起き上がって、落とし紙で自分の始末をして、ズボンを引き上げた。恵を一瞥してから、尋問用の大きな机の角に陣取った。
 入れ替わりに浜村が恵の横に膝を突いて――鮮血と白濁にまみれた淫裂を指で穿った。その指で、肛門をくじる。
「あっ……そこは……」
 戸惑いと羞恥は、戦慄を伴なった恐怖で掻き消された。そこに棒ヤスリを突っ込むための下準備なのだと、理解してしまったのだ。
 足首を縛っている縄がほどかれて、恵の上体が起こされる。それから、二の腕を縛っている縄もすこしだけ緩められた。
 浜村と淀江の二人掛かりで、幼 児におしつこをさせるような形で恵を抱え上げる。
 それが何を意味するか、すでに恵は理解している。さらなる激痛の予感におびえながらも。
(華江さんも弓子さんも、同じ目に遭わされている。紗良さんなんて、ワイヤーだもの)
 先輩よりも取り乱しては恥ずかしい。そんな思いが、恵の狂乱を抑えている。
 椅子の真上に身体を持ってこられて――恵は目を瞑(つむ)った。顔を上げている気力はとっくに失せているし、自分を貫く凶器を眺めるなんて絶対に厭だった。
 緩められた縄いっぱいに腕を後ろへ引っ張られて、そこにできたわずかな隙間に椅子の背もたれがこじ入れられた。二の腕と胸に縄が食い込み、背もたれに肌をこすられる。昨日までの恵だったら、それだけでもじゅうぶんに痛いと感じていただろう。
 身体がすこし前に倒されて――ゴツゴツした無機質の感触が淫裂を割り広げた。穴よりも上に先端が突き当たる。
「うん? こっちか」
 腰を小刻みに揺すられて――ズグウッと割り裂かれて貫かれる激痛が奔った。
「ぎゃあああっ……!!」
 恵は絶叫した。青谷が擂粉木よりも太く見えたのは、まったくの錯覚だった。処女を破られたときの何倍も痛い。痛いというよりも、衝撃そのものだった。
 恵の身体が前後左右に揺すられながら、すこしずつ下ろされていく。擂粉木に刻まれた凹凸が、まさしく一寸刻みに恵を抉っていく。
 ビキキキキ……肉体を割り裂かれる衝撃が、恵の全身を震わせる。
 さらに……。
「があ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
 悲鳴ではなく咆哮だった。生まれて初めて異物を、木でも鉄でも削り取る無数の鱗上の刃が刻まれている鉄棒を――肛門に突き刺されて。熱湯や炎の熱さとは異質の灼熱が、恵を貫いていた。
「うあああああ……赦して……厭、厭ああああ……」
 ささやかな乳房を震わせて息を継いでは、恵は泣き喚き続ける。
「まったくこらえ性の無い小娘だな」
 浜村に揶揄われても、反発して悲鳴を抑える気力も無い。
 それでも。座面に尻が押し付けられて、ようやく恵の声が途絶えた。
「ううう……うう、ううう……」
 哀れっぽいすすり泣きが、悲鳴に取って代わった。
 それほど痛みが減ったのではない。鋭い凹凸に粘膜を抉られることはなくなっても、限界を超えて拡張される苦痛は続いている。泣き叫ぶ気力すら使い果たして、激痛に馴致されるしかなくなったというだけのことだった。そして、二穴を傷付けられるのは拷問の取っ掛かりにしか過ぎないのだと、それを恵は頭でだけは理解していた。
 浜村が恵の両膝を椅子の脚に縛りつけて、腹部と背もたれをひとまとめに縛る。
 そして、尋問が始まった。
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ヨガ犯し 
 つまり。こんなポーズで処女を破られたわけです。本文中では後ろ手緊縛されていますが。
 濠門長恭十八番の座禅転がしと見せかけて――文字通りのドンデン返しですな。




Progress Report 2 は(連続ページ表示の場合)直下の記事のひとつ下です。
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