Interrupt Report 3:真剣裸勝負

 途中経過でなく事後報告です。
 『Hypnotic Spy』をさらに下回る70枚(22680文字)です。かつての「SMセレクト」時代に匹敵する短さです。21世紀になって執筆した作品でこれより短いのは『DQ4ever』68枚が1本きりです。
 今回は終盤に甘々の緊縛違和姦(和姦ではないが「強」というほどでもない)があるだけです。
 細かな部分は書いているうちに変わりましたが、ともかくPLOTを紹介しておきます。

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金山次郎右衛門
妙見流五代目
三千石の旗本(金山太郎左衛門)の弟。
仕官の口利きしてほしさに弟子になる者も多い。
幕府への仕官は無理。諸大名の江戸屋敷詰めなどに。
妻の清とは10年前に死別。後添えはもらわなかった。
清とそっくりに育った娘。「そっち」へ持っていくかはペンディング。

直女(なおめ)19歳。ひとり娘。次席師範代。師範代筆頭は空席。
ファザコンにするかもペンディング。

野中三次郎 50俵3人扶持の御家人の三男坊。少年時代に父親が鍋島藩の武士と知己に。
 次席師範代。腕は直女にわずか劣る。

 
弟子は婦女が7人。
年少者11人
新弟子17人(うち7人は撓刀許可):入れ替わりが激しい。仕官推薦の見込みなし/直女を射止める見込みなし
古株(1年以上)33人。
68人。精勤は半数。


偶数日:午前中は初心者(三次郎)、婦女(直女)
    午後からは自由稽古。
奇数日:午前は自由稽古。年少者は見学/素振り。
    午後からは総稽古(道場主)。婦女は除く。
 熱心な弟子は来ない日も自己鍛錬。

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色恋無用
 四人の女子に懐剣術。
 順手が基本。逆手は防御、あるいは必殺。
 新弟子に教授中の野中に仕太刀を頼んで逆手防御からの刺殺。
 昼餉。野中は道場の隅で弁当。直女は父親と。朝に作り置きの味噌汁と大根煮付け。
 (通いの下女は夕餉の支度のみ)
 昼からの自由稽古。直女が下級者、野中が上級者。
 ただし、下位組に上級者が混じる、あるいはその逆も。月の初めで決める。
 下位の者との稽古はむしろ上達の妨げ。ときおり独り型稽古。
 この日は15+20。
 直女も男と同じ姿。胸の晒しも無し。
 上位組が終わってから下位組の清拭。直女も越中褌一本。
 新参の二人。越中もっこり。直女にたしなめられて、ひとりが、なれなれしく。濡れ手拭いで打ち据えられて悶絶。

強辱夢想
 入浴。もっこり無礼者への軽侮。直女目当ての入門者も少なくない。
 だらしのない。手拭いの一撃などかわすか、いや、平然と受け止めて反撃するくらいの気迫が無いものか。
 余裕綽々に峰打ちをくらわせて狼藉に及ぶ男――を夢想して、乳首勃起。冷水を浴びて正気に戻る。
 男の顔が野中に重なる……

一本勝負
 野中を婿に迎えて主席師範に就けたいのだが。
 父上は、わたくしの誓い立てを御存知のはず。わたくしより弱い男を婿に迎える気はありません。
 さて、きゃつはおまえより弱いかな。
 実は打診して承諾を得ている。本気(怪我への配慮無用)で立ち会ってみろ。
 総稽古の日。野中も直女も見所の両脇に端座して不動。
 模範試合。
 野中が打ち込み直女が受けるよりかわす試合運び。
 引いた直後に鮮やかな小手。
「いっぽ……」
 野中が体当たり。肩でこじって押し倒して、胸に顔を埋める。
「野中の勝ち!」
 直女の抗議。
「未熟者。おのが衿を見よ」
 咬み破られている。
「これが真剣の試合ならば、野中は両手を切断され、直女は首の血脈を咬み切られておる。死んだのはおまえだ」
「…………」
 それは屁理屈。両手を斬り落とされて、即座に反撃などできない。
 こちらも、とどめを差すまで気は抜かない。
 憎からず思っている男の嫁になる嬉しさの百倍にもなる口惜しさ。
「直女。野中を婿に迎えよ。異存はないな」
「あいや、しばらく。おっしゃる通り、真剣なれば拙者は両手を斬り落とされました。いわば役立たずの身。このお話を受けるわけにはまいりませぬ」
 直女、憤慨。
 よろしいです。。そこまで真剣云々を言うのであれば……

身剣伝授
 真剣勝負は掛かり稽古とはまるきり違う。
 三年前の記憶。
「おまえは強くなりすぎた」 雷神会『シバキの刻』
 越中褌一本で向き合う父娘。
 父は刃引き。ただし、巻藁両断実演。寸止めはするが、腕の一本も折るやもしれぬ。
 娘は真剣。父を斬りはしないかという不安も。
「おかしなもので、甲冑でもないのに衣服一枚で身を護れる気になる」
 手も足も出なかった。
 野中殿は、真剣の恐ろしさを知らぬのではないでしょうか。

雪辱左封
 翌日の午後からの自由稽古。いつもより少ない。直女を諦めた者も?
 道場清掃後。清拭前。左封じ。渡してドギマギ。清拭で野中を正視できない。付文でもあるまいし。
 五日後に父は兄の家に泊る。

変幻二刀
 深夜の道場。
 素裸で真剣を構える男。うろたえる娘。
「わたしは女子供は殺しません」
「しかし、あなたは殺されないかぎり、負けを認めないでしょう」
 屹立する魔羅。これぞ二刀流(トハ、タブン書カナイケレド)
 魔羅に注意を奪われて、あっさり押し倒される娘。
 抵抗する娘は、刀の下げ緒で手足を縛られる。

一日一死
 たっぷりと時間をかけた愛撫。
「こ、このような辱め……殺されたほうがましです」
「女を殺すには手順が大事」
 男のいう『殺す』が命のことではないと、さすがに感づく娘。
 いっそうの屈辱。
 実核を嬲られて感じてしまう。
 縛めをほどかれても抵抗する気力を失っている。
 いっそうの陵辱を期待する自分にうろたえる娘。
 さんざんに蕩かされてからの貫通。
 苦痛よりも充足感が大きい。
 抽挿しながらの実核嬲り。高まっていく。
「あなたは……いったい、どういうお方なのです?」
 快感に溺れまいとして頑張る娘。
「真剣勝負の経験もあるうえに、わたくしの知らない感覚をわたくしから引き出してしまう……」
「真剣勝負は、したことがありません」
「しかし、わたしは毎朝死んでいます」
「葉隠をご存知か。目覚めるごとに死ぬ修練をしておれば、何事にあたっても覚悟が定まるのです」
 ※葉隠れは江戸時代後期。「先祖代々の修行法」と。
「斬られて死ぬ瞬間を寝床の中で考えます。肌に迫る刃、肉を切られ骨を絶たれる痛みを頭に描きます」
「溺れ死ぬこともあります。崖から落ちるときも。狼の鋭い牙も知っています」
(女の扱い方までは想像もできないのでは?)
 それについては、男は語らない。
 感覚の波に押し上げられながら、男が抱いたであろう多くの女への嫉妬。
 ぐっと子袋を突き上げられる感覚。
 男が掌で下腹部を押さえながら、探るように抽挿。
 どこかの一点を雁首がこすり、そこを手のひらで圧迫された瞬間。
 一撃必殺処女昇天。
「これからは、あなたにも寝床の中で死ぬ修行をしてもらいますぞ」
「ただし朝ではなく、眠る前に」

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四つ割り竹刀は無かった時代。
袋撓(ふくろしない)の改良型。
一本竹を、刀身に相当するところは16に割り、刀身を模した革袋で包んだもの。
側面で打つと大きく撓うが、刃筋で打てば剛性が高い。
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 それにしても。たった70枚で7章仕立てですか。長めの話だと全体で1章なのに。でもまあ、それだけ場面変換はありますけどね。なんだったら◇◇で区切るとかでもよかったのですが、電子書籍(PDF含む)では目次があればそこにジャンプできますから。

真剣裸勝負

 さて。こうなったら、亀甲縛りの勢いで2月予定『Snipe Ecstasy』と3月予定『人質姫牢虐譚』も書いておきましょうかしら。
 なんとか時給千円のフルタイムアルバイトも見つかったことですし。
 ちなみに1:今度は通勤15分です。通勤1時間半で時給1500円と、実質時給では200円の差でしかないです。
 ちなみに2:娘はスナックでアルバイト(苦学生?)の時給1750円です。高給取りめ!


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