Progress Report 3:濡墨を着せられた娘

 なんだ神田で280枚で進行中です。
 章題を若干変更したり(黄色)、第三幕を増やしたり()。

第一幕 破れ寺
 第一場 拐わかし
   三穴姦/蝶乱舞
 第二場 全裸捕縛
   裸縄掛/刺青晒
第二幕 女囚牢
 第一場 吟味前夜
   素肌検/牢問答
 第二場 苛烈牢問
   裸敲問/石抱問
 廻舞台 若侍苦楽責
   牢内掟/吊敲責/海老責/弓張棒
 廻舞台 新妓夢現責
   駿河問
 第三場 虚偽自白
   父母流罪/磔刑申渡
 廻舞台 熟娘揺木馬 ←Written
第三幕 拷問蔵
 第一場 盗金所在
   毛粧焼/木馬責/股張縄/逆吊責/水樽責/男牢入/釘打責/首吊責
 第二場 濡衣問答
最終幕 処刑場




 今回は、第二幕第二場之五【弓張棒】を御紹介。
 (承前)とあるのは、海老責に続いて同日中の責めだからです。
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弓張棒(承前)

 午(ひる)を告げる拍子木を、海老責に呻吟している千代も微かに聞いた。その直後に、数人の足音。郷門と八戸だが、手伝いの二人は午前の下人ではなく、郷門が屋敷で飼っている男たちだった。きちんと人別もある。ふだんは下男の仕事をしながら、こういうときには汚れ仕事もする。といって、余分な手当は得ていない。汚れのうちには、ときとして魔羅の汚れもあって、それが手当の代わり。つまりは、身分の差こそあれ郷門の仲間(なかま)ともいえた。ちなみに、下女の中にもこの手の者がいるのだが、それは彼女たちが登場するときに詳述しよう。
 千代はいったん縄を解かれて、いっそう淫らな形に縛り直された。縄を掛けられずに身体を二つに曲げられて、両脚で頭を挟む形にして手首と足首とをひとつに括り合わされた。屈曲の角度としては海老責よりも深いくらいだが、脚をそんなに開かされていないから、苦痛は少ない。もちろん比較の問題で、身体の硬い男なら小半刻とは耐えられないだろう。そして。腰を高々と突き上げて二穴を天井に向かって曝すのだから、娼婦でさえも羞恥に悶えるだろう。
 しかし千代は、海老責よりも鮮やかに全身を朱に染めたが、表情はほとんど動かさなかった。どんなに責められようと無実の罪を認めるわけにはいかないし、認めない限り拷問は続く。となれば、責め殺されるのが親孝行と、性根を決めていた。
 郷門が、奇妙な棒を何本も床に並べた。一見して男根を模した物、即ち張形だが。竿の部分に陣笠のような形状をした鋲が三段、螺旋状に埋め込まれている。これは女泣かせの瘤と解せなくもないが。張形の根元は細い棒になっていて、本体よりも太い角柱を貫いて、末端は滑車で終わっていた。
 張形の太さは竿の部分で、一寸丁度、一寸三分、一寸六分、そして二寸の四種類。長さはどれも八寸。それが二本ずつ。雁首はいちだんと張り出しているし、鋲の先端から先端までの差し渡しは、さらに大きい。
「これは、尻穴未通女でもなんとか挿(は)いる太さじゃ」
 初めて実見する八戸に説明してやって。郷門は一寸丁度の張形を取り上げて、金創軟膏をまぶした。亀頭の部分で尻穴をこねくって、そろりと押し込んで。
「これは……ずいぶんとこなれている。おまえは、尻穴で媾合ったことがあるのか」
 千代は逡巡したが。阿婆擦と思われてはたまらない。
「捕らえられて、十日間ほど掛けて入墨をされている間、三人の男どもに……何度も何度も」
「聞いておいてやろう」
 とは、千代の言葉を信じてはいないが嘘と決めつけてもいないという意味。
「ならば、これでも呑み込むのでないかな」
 次を飛び越して、一寸六分を試みる。
「きひいいい……」
 ほとんどふた月ぶりの、尻穴への強貫。忘れようと努めていた、灼熱の激痛が甦った。いや、一寸六分といえば魔羅としても逸物(いつぶつ)だが、そこに鋲の突起が加わる。初めて尻穴を犯されたときよりも、よほど痛かった。
 それでも、肉襞が裂けることもなく、千代の尻穴に太さ一寸六分の張形が突き刺さった。
「これで腹一杯といったところだが、それでは甚振りにならぬ」
 尻穴の一寸六分に圧迫されてひしゃげた女穴には実に二寸が試みられたが、さすがに無理だった。激しく痛がるとかではなく、押し込めないとは手応えだけで知れた。
「ふうむ……」
 一寸六分だと挿入は出来たが、千代が絶叫した。それでは後段の目論見に差し障るとして、前に一寸六分、後には一寸三分で落ち着いた。張形は根元まで埋没させず、前は二寸、腸は膣よりも奥行きがあるので一寸のみを残した。
 挿入されるときこそ、千代は唇を噛んで苦痛と恥辱とに耐えたが、郷門が手を放すと、股間から二本の角を生やした姿で、それほど苦しそうにも見えない。
仕置柱から厚さ一寸の板が水平に突き出されて、角柱に宛がわれた。板は仕置柱に釘で打ちつけられ、そこに鎹(かすがい)で角柱が固定された。
 最後に、二張(ふたはり)の半弓が持ち出された。それぞれの弦が千代の上を横切って、角柱から突き出ている滑車に巻き付けられた。
 郷門の下男二人が千代を挟んで向かい合って座り、両手に弓の端を握った。
「まずは、ゆっくりと同じ向きに動かせ。そおれ」
 郷門の合図で下男のひとりが両手を突き出し上体を前へ倒し、一方は引きながらのけ反る。
「あ、ああっ……」
 突然に生じた異変に、千代が当惑の声をこぼした。
 弓が動くと滑車が張形を回転させる。螺旋状に植えられた鋲が柔肉を抉ると同時に、螺子の作用であたかも張が抽挿されているような錯覚を与える。
「い、痛い……くうう……」
 痛いとは言うものの千代の声は、敲問や石抱に掛けられているときの悲鳴絶叫ではなく、ごくささやかな訴えでしかない。
 弓は鏡像のように向かい合っているから、前後の張形は互いに逆向きに回転している。女穴の螺子が抜去される向きに回れば、尻穴は貫入の向きに回る。
 二十往復ほども続けさせて。千代に格段の変化が起きないと見ると、郷門は二つの弓を逆向きに動かすように命じた。
 二本の張形が同じ向きに抽挿され、肉壁が擂り潰されるような感覚が千代を襲った。
「あ……や……」
 やめてと言いかけて、千代は言葉を呑んだ。言えば、おまえは筋彫お蝶であろうと問われ、押込の罪を認めろと迫られる。いちいち打ち消すよりも、この程度であるなら、黙って甚振られているほうが、まだしもだった。
 さらに二十往復ほど様子を見て。郷門は弓を止めさせた。
「前も後ろも相当にこなれておるのに、まるきり感じておらんな」
 郷門が首を傾げた。
 千代は耳年増であってみれば、その意味は分かる。と同時に、当たり前だと悔しくもある。十日以上に亘って、多いときはひと晩に十回以上も犯されている。未通女の固さが残っているはずもない。そのすべてが蹂躙だったのだから、媾合いを心地好いものと思う筈もない。
「では、生娘殺しに掛けてみるか」
 郷門が懐から小筆を二本、取り出した。過日、筧三郎を馴致した小道具だった。
「落とすのが目論見ではないから、こちらは不要か」
 郷門が、乳首に目を落としてつぶやいた。
「さりながら、まるで紅を引いたように、鮮やかというはあまりに毒々しい。このような所に朱墨を入れるとは、ふうむ……」
「入れられたのです。肉襦袢に描いた色と同じにするとかで……」
「淫豆を蝶の頭に見立てるとは、また思い切ったものよ。これも肉襦袢に描いてあったと申すのか」
「…………」
 このお役人も、私の言い分をまともに取り合ってくださらない。千代は悔しさの中に押し黙った。
「ふん。黙(だんま)りか。泣かぬなら、泣かしてしまえ女淫(ほと)と淫豆(まめ)」
 うそぶいて。郷門が二本の小筆を動かし始めた。乳首へは向かわず、張形で引き裂かれんばかりに広げられている二つの穴の縁を、筆先のほとんど一点でくすぐる。
 張形で引き伸ばされた柔肉に、蟻が張っているような感触が生じて、千代は惑乱した。
「あ……くうう……いやあああ」
 生まれて初めて感じる、奇妙な感触だった。くすぐったくて、おのずと腰をくねらせてしまう。すると、宙に固定されている張形が内側から肉穴を抉る。痛みは生じるが、くすぐったさと併さって。快不快で区切るなら、快感が強い。
 さわさわさわ……さわさわさわ。
「きひいいい……やめ……やめてください」
 しかし言葉とは裏腹に。腰の蠢きは筆から逃れるというよりも、筆を求めて押し付けているようにも見えた。
 二本の筆は女穴と尻穴の周囲を緩やかにくすぐるかと思えば、二本の張形で押し縮められた会淫を強く責める。
「あああ……いやあああ」
 千代の訴える声が、さらに甘く蕩けてゆく。
 尻穴をくすぐっていた筆が前へ動いて、二本の筆が左右の鼠蹊部をくすぐり、大陰唇へ移り、張形の鋲で掻き出されている小淫唇へと移って。しかし、小淫唇が合わさっている所にはっきりと膨れている実核だけは避けていた。
「あああんん……いやあ……何、これ」
 うわごとのように呟きながら千代は、これが草子で読んだ善がるということだと、なんとなくは理解していた。思い描いていたよりも、ずっと強烈な快感だった。しかし千代の理解は、まだ真実に到達していない。
 頃は良しと見て取った郷門が、左手の筆を捨てて淫核を摘まんだ。すでに顔を覗かせている実核を皮で包むように扱くと。
「ひゃああっ……あんんんん」
 甲高い悲鳴と、嫋々と続く鼻声。
 千代は、その一点が大きく爆ぜるのを感じた。爆ぜた衝撃が腰を突き抜け背骨を翔け上がって、脳天を痺れさせた。
 二度三度と千代に悲鳴を上げさせてから。郷門は包皮を剥き下げて、露わになった実核を右手の筆先でつついた。
「うわあああっ……ああああああ」
 いそうの嬌声が、千代の口から迸る。張形に縫い付けられているはずの腰が、二寸ほども跳ねて。穴から突き出ていた根元までも呑み込んで。腰が落ちるときには張形の端で穴縁を抉られて、さらに悲鳴が重なった。
「倍の速さで弓の端から端までを引き切れ。そおれ」
 郷門の合図で、弓が激しく動き出す。張形が互いに逆方向へ回りながら、二穴を掻き回す。
 郷門は弓の動きを邪魔しないように幾分のけぞった姿勢になって、筆を動かし続ける。淫豆がじゅうぶんに膨らんで、手を放しても包皮に潜り込まないと見定めると、左手にも筆を持つ。右手の筆で淫豆をくすぐりながら、左手の筆は女穴を責める張形に沿えて、外から淫唇を強くくすぐった。
「わ゙あ゙あ゙あ゙あ゙、あ゙あ゙あ゙あ゙っ……」
 千代の悲鳴が凄絶味を帯びてくる。いつ息を継いでいるのかというほどに、悲鳴は絶え間ない。さながら千代は、三人掛りで弾かれている巨大な胡弓だった。まさに今。千代は女でしか味わえない絶頂へ向かって押し上げられようとしている。
 郷門は責めの手を緩めることなく、千代を追い上げてゆく。
 千代は、おのれの身体が濃密な桃色の雲と化して、四方八方へ飛び散ってゆく心地に陥っていた。それは、一言で表わすなら桃源郷だった。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙、い゙や゙っ……い゙や゙あ゙あ゙あ゙」
 何もかもが無に帰すような感覚に恐怖して、しかしそれは喜悦そのものでもあり。絶叫とともに、千代の意識は薄れていった。

 千代が失神すると、郷門はすぐに責めを取り焉めた。寸止めを繰り返して、色責で千代に自白させるのが目的ではない。苦痛が法悦境へ転じるのなら、初手から快楽で追い込めばどうなるか。それを見極めるための色責なのだった。
 そして郷門は。千代の荒唐無稽な申し立てが、あるいは真実かもしれないと疑い始めはているのだが。無実を明かす証拠も無い。
 なによりも。筋彫お蝶については濡衣であったとしても、千代にまったく罪が無いわけでもないと、郷門は考えていた。貫目屋の苛斂誅求に哭いた者は両手両足の指では足りない。店を奪われた者、女房も娘も売らされた者、一家そろって首を吊った者もいる。袖の下を使わなかったら、とっくに島送り山送り、下手人にもなっていただろう。となれば、貫目屋の女房も娘の千代も連座している。千代に連座して貫目屋が断罪されるのは、因果が入れ替わっているが、結果としては同じことだ。
 どうせ死ぬ身であるのなら。生きているうちにせいぜい役に立ててやる。どのようなときに苦痛が法悦境にすり替わるのか、その機序(しくみ)が分かれば。そのような責め方を避けることで拷問の実が上がる。
 切支丹については、信心がそうさせるのではないかと、郷門は考えていた。戦国の昔に、一向一揆の例がある。宗門のために死ねば極楽へ行けると信じて、女子供までが着の身着のまま鎌や鍬を手に鎧具足に身を固めた大軍勢に突っ込んでいった。
一向衆なら念仏、切支丹ならおらしょ。大声で繰り返し唱和するうちに、法悦境に達するともいう。
 しかし、千代にはあてはまらない。父母への孝心がそうさせるのなら、連座が適用される罪科ではかなりの者が頑強に抵抗する筈である。実際には、出来心の付け火や盗みで捕まった者で、敲問すらに耐え抜く者は稀有の例にとどまっている。敲問、石抱で始末がつかないのは、筋金入りの悪党だけだった。
 千代は吟味法度を越えた敲問に耐え、石抱では乳房まで潰され、ついに拷問に掛けられて、なお海老責でも自白に至らなかった。この上は吊責でも法悦境に達するものか、見極めたいというのが、郷門の本心だった。
 千代は縄を解かれ、一刻ほども吟味部屋の片隅に放置されて。意識を取り戻してから牢へ戻された。戸板に載せられることなく、初めて自分の足で吟味部屋を出たのだった。牢から全裸で引き出されたのであってみれば、牢へ戻されるときも全裸なのは、当然だった。

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 海老責に続けて座禅転がしてえのは、手垢がついてますので、新しい絡繰なぞやらかしてみました。
 文章で説明しきらないといけないのですが、まあ、簡単に図解など。
 これで前後2穴をグリグリグリグリとグラ
 2本の弦を同方向に動かすか、互い違いにするかでも効果が違ってきます。


弓張棒

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