Progress Report 2:スケバン リンチ志願~悦虐へのエチュード

 妄想ど真ん中剛速球は、Keyboard is running.です。市役所に行ったり、紙飛行機ちょこっと作ったりしながら、7千文字いきました。
 累計では、「前奏」「独奏」「協奏」のうち、「前奏」の8割あたりで107枚です。全体で400枚では納まりません。もしかすると500枚いくかもしれません。

 今回は。念願のリンチを受けたものの、あまりの痛さに妄想と現実のギャップを知って愕然となった直後の部分です。まあ、喉元過ぎれば痛さを忘れて、リンチを思い浮かべながらピアノソナタに励むヒロインですけど。筆者の実体験ぢゃないですよ?


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   制服改造超ミニ

「え……?」
 希美は苑子を見上げた。言葉の意味が分からなかった。
「市内じゃあおれらに逆らう学校も無くなった。シマリのパトロールばかりで退屈してたとこだ。いいオモチャが手に入ったもんだ。そうさ。おまえは、おれのオモチャとして傍に置いてやるよ」
 きゅうんと心臓がねじれるような感覚があった。オモチャとして、立派なマゾになれるよう教育。それはつまり――今日のような酷い目に、これからもずっと遭わされるということを意味するはずだ。あんなに痛いだけのことをされるのは絶対に厭なはずなのに。
 喉元過ぎれば熱さを忘れるとはいうけれど。鞭打たれた肌は今もずきずき疼き、チェーンの束を突っ込まれたアヌスにも鋭い痛みが残っているというのに。腰の奥がじわっと熱くなってくるのを、希美は感じている。もしも今、さっきみたいに股間を見下ろされるような姿勢を命じられたら、粘っこい蜜が滲んでいるのをからかわれるだろう。
「リーダー。こんな奴を仲間にいれるんですか?」
 市代が文句を言った。
「仲間じゃねえよ。おれ専用のオモチャだ」
 苑子が希美から視線を滑らせて、その先には希美の制服が散らばっている。
「オモチャだって誰にも分かるようにしてやるか。まずは服装だな。市代、おれらの制服の特徴はなんだ?」
「へ……そりゃあ、スカート丈でしょう」
 スケバンのスカートは踝が隠れるくらいに長い。上履きだと、裾が廊下を引きずる。
「他の生徒とは違えて、おれらとも違えるとなると――こうするっきゃねえよな」
 苑子は希美のスカートを拾い上げると、剃刀でばっさりと丈を詰めた――なんて生易しい物ではなく、三分の二以上を切り捨てた。
「今日から、おまえの制服はこれだ。ちょっと着てみろよ」
 極端なミニスカートになった制服を希美に突きつける。
 手を伸ばしても届かないので、希美は身を起こした。チェーンで掻き出された汚物が尻に押しつぶされて気持ち悪い。このまま服を着ると汚してしまう。希美は立ち上がってからスカートを受け取ると、ポケットからティッシュを取り出して汚れを拭った。ティッシュだけでは足りないと感じたので、ハンカチまで汚した。
「そういや、ポケットが裾から垂れてるのも見苦しいな」
 そこまで極端に短くされているのだが。苑子は渡したばかりのスカートを取り返して、ポケットの内袋も切り取ってしまった。
 もはや襤褸切(ぼろぎれ)にも等しいスカートを、希美は身に着けた。全裸でいたときよりも、もっと股がスウスウするようにさえ感じられらた。極端に短いミニスカートは膝上何センチではなく股下からの長さで表わすこともあるが、これはどう見ても股下ゼロセンチ。穿き方によっては『股上』になるかもしれない。
筆者註:この物語の五年後あたりで、いわゆるコギャルが登場し、年を追ってスカート丈は短くなってゆき、ついには股下ゼロセンチが当たり前になるのだが――一九八〇年当時、膝小僧が丸出しになるスカート丈すら制服としては「短過ぎる」と考えられていた。
 希美はホックをひとつ緩め、ウエストに指を入れてスカートを押し下げてみた。股下五センチくらいになったけれど、尻の丸みがウエストからはみ出してしまった。
「こんなの、着れません」
 当然の抗議だった。
「それもそうか」
 意外と苑子はあっさりと頷いて――今度は上衣を手に取った。
「スカートだけが短くちゃ、バランスが悪いか。おまえ、案外とお洒落なんだな」
 上衣にも剃刀を当てる。
「ああっ……」
 希美は思わず手を伸ばしたが、苑子に睨みつけられて引っ込めた。
「ごめんなさい。上着だけは赦してください。このスカート、ちゃんと着れます」
「そうかい」
 苑子は剃刀を引っ込めたが。ぶちぶちぶちっと胸当を引き剥がした。
「マンコを曝すだけじゃ物足りないってんなら、胸元も広げてやるぜ?」
 薄嗤いを浮かべて、希美に上衣を放った。
 希美は、それを着るしかない。
「なかなか似合ってるぜ。明日もそれを着て来いよ」
 スケバングループは苑子を旧校舎に残して、彼女たちのいうパトロールへと、街へ繰り出して行った。
 希美は、素肌にセーラー服を着て、しかも超ミニ。とても外へ出られない。とはいえ、いずれは下校しなければならない。腕時計(皮肉なことに、腕時計と靴下だけは全裸のときも身に着けていた)で時刻を見計らって、全員下校のチャイムが鳴る二十分前にホームルームへ駈け込み、鞄を回収して逃げ出した。鞄なんか放っておきたかったけれど、家の鍵が入れてあるから仕方がない。
 ホームルームには、まだ何人か居残っていたが、それだ誰と誰だったかなんて、希美は見ていなかった。まさしく合わす顔が無い状態なのだ。クラスメートの側も、疾風怒濤のような希美の行動に呆れてしまって、露出狂的な格好の理由を尋ねる隙もなかった。
 五年前に新築したマイホームまで、バスと電車を乗り継いで四十分。とても人に見せられる服装ではないので、交差点の手前でタクシーをつかまえた。そこに佇んでいる五分間を、羞恥に悶えながら。
 マイホームのローン返済で、両親は共働きをしている。兄は遠くの(偏差値が比較的に低い公立の)大学に在学しているので下宿。いつもは淋しい思いをするのだが、今日ばかりは家に誰も居ないのがありがたかった。

 自分の部屋に入ってすぐに、希美は姿見の前に立った。お嬢様校の清楚な制服の面影は微塵も残っていない。電車の中で見かけるスポーツ新聞には、エッチなキャバレーの広告も乗っている。そんな紙面をわざわざ見せつけてくる悪趣味な男性もいるけれど、それはともかく。その広告で見かけた『ピンク学園』とか『花ビラ女学院』とかいった、学校をパロディ化した店の制服(?)そっくりだった。股下から裾まで、わずかに数センチ。ウエストを下げたせいでヘソが露出して、胸元も谷間が正面から見えている。
 ブラジャーとパンティを着けてブラウスも着るにしても。こんな制服を着て学校に行くなんて、とんでもない。けれど、替えの制服は持っていないし、あったとしても苑子が許さないだろう。いっそ、即刻退学しようかと思ったりもしたが、それには親を納得させなければならない。
 ふたつの意味で、こんなことになっているなんて、親に知られたくはなかった。
 ひとつは、単純に恥ずかしい。
 もうひとつは、このことを知ったら、父がどうするか――それを懸念している。学校に訴えるとか、最悪なのは苑子の父親に捻じ込むこと。ヤクザの暴力も怖いけれど、本当に怖いのは葛島組が、この街どころか県全体に大きな影響力を持っていることだ。父の勤めている会社に圧力を掛けて、父をクビにさせることはじゅうぶんに考えられる。
 家族に迷惑を掛けないためには、自分が我慢するしかない。
 そう決心すると――妖しいときめきを感じてしまう。家族を守るために自分が辱められ甚振られる。妄想としては、この上もなく甘美だった。けれど、現実となると……ときめきは分厚い氷の壁に囲まれてしまう。
 せめて、この制服をなんとかしなくちゃ。目の前の現実に注意を向けて、それ以外のことを少しの間でも忘れようとする希美だった。
 剃刀で切られて裾はデコボコだし、放っておけばほつれてくる。希美は裁縫箱を取り出した。鋏でデコボコを切りそろえてから、同じ色の糸でスカートの裾をかがり縫いにしていった。仕上がってみると、直す前よりもさらに一センチは裾が短くなっていた。
 ブラジャーを着けパンティを穿いてブラウスもまとって。制服を身に着けてみたけれど、ひどく不格好だった。目の高さから見下ろせばパンティは隠れているけれど、階段の昇り降りでは絶対に見えてしまう。それ以上にみっともないのは、上衣とスカートの間からブラウスが覗いていること。しかもウエストを極端に下げているので、ブラウスの裾が外にはみ出しかねない。
 思い切って、ブラウスを脱いでみたら。スポーツ新聞の広告そっくりになってしまった。大きく開いた胸元から、これが自分のバストかと疑うくらいに大きく乳房が見えている。素肌のお腹が、バスト以上に卑猥に感じられた。
 こんな格好で電車やバスに乗るなんて、とんでもないことだった。まさか毎日タクシーは使えない。自転車にするしかなさそうだ。それはそれで、ヒップを丸出しにしながらサドルを跨がなければならない。三十分は早く家を出なければならないから、両親が出勤してからこっそり着替えることも出来ない。
 こっそり着替えたところで、外へ出れば近所の目というものもあった。
「もう、いやあ……」
 希美は制服を脱ぎ捨てて、普段着に着替える気力も失せてしまい、裸のままでベッドに潜り込んだ。
 十分、二十分……毛布が小さく蠢き始める。
「いやだ、いやだ……羞ずかしいよお……んっ、んんん……」
 露出を強いられる自分を妄想(ではないのだが)するだけでは満足できない希美なのだった。

 とはいえ、実際に行動に移すには羞恥心が強過ぎた。パジャマ姿のままで両親を送り出して。自転車だと遅刻するし、あんな破廉恥な姿で外を歩くこと自体、死んでしまいたいくらいに羞ずかしい。
 結局、体調が悪いと学校に電話をしてズル休みをしてしまった。
 翌日は日曜日。金曜日に受けたリンチのあれこれを思い出しながら、ずるずると一日を過ごした。鞭の激痛もアナルバージンをチェーンの棒で奪われた恥辱と苦痛も、薄い砂糖の衣に包まれて――指のささやかな悪戯は夥しい蜜を溢れさせたのだった。
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$こうず3

 こやつを10月末までに仕上げられれば、3年ぶりに年間3千枚突破いけそうです。


DLsite Affiliate キーワードは「股下0cm or マイクロミニ」


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