Interrupt Report Final:幼なマゾの契り
目標に1日遅れて11/1に脱稿しました。その後の3日間で第三次(最終)校訂まで。8万9千文字/270枚です。
最初は短めの尺で進んでいましたが、本格的な責めが始まると、10時間どん兵衛どころではない伸び方でした。いつものことですね。
筆者はこれまで、少なくともヒロインには「回復不可能な損害(処女膜と永久脱毛と刺青と焼印は除く)は与えない」ポリシーで書いてきましたが。
ついに禁を破りました。
========================================
封印と焼印
事前の連らくなしで少佐が訪れたのは三日後だった。今度は、少佐より若い男と、もっと若い(ように見える)女を連れていた。
おれとソノは庭でも広間でもなく、ろうごくカマボコ舎のはしにある保健室へ呼び出された。例によって、所長とコンクリと通訳の帆針もいた。保健室を仕切っている若ババはいなかったけど、八人も入るとぎゅうづめだ。
「二人とも喜べ。おまえたちは少佐どのが番として引き取ってくださる」
悲しめの間ちがいだろ。
「今日は、おまえたちをアメリカへ輸出するのに必要な処置をしていただく」
連れて帰るじゃなくて、輸出。そのための処置。いやな予感しかしない。
それでは早速とばかりに、おれはベッドへがんじがらめに縛り付けられた。チンぶくろを外されたので、縮かんだチンチンを若い外人の女にも見られている。日本男児の名折れだ。
若い男が、拳銃みたいな器具を取り出した。
スコスコスコ……遊底を何度も前後に動かす。空気銃かな。
最後に遊底を引いて、ホッチキスの針の親玉みたいなのを装てんした。金属製のヘラを机におさえて、三日月のようにくぼんだ面に銃口をおし付けた。
プシュッ、カン!
射ち出されたコの字形の針は、両はしが内側へ曲がっていた。やっぱりホッチキスだ。
男はさらにカバンから薬のビンやピンセットやらを取り出して机に並べた。そして軍服をぬいでうでまくり、肌がすけて見えるうすい手ぶくろを着けた。女も同じようにした。
もしかして、所長の言ってた処置ってのは、手術のようなものだろうか。
「アフタオール、ウィザウッエノシーザ?」
「オフコース。メイキッハーアズマッチャズポッシブ」
「アハン」
男が、おれの股の付け根を指でぐりぐりと、しょくしんってやつかな。
にゅるっと指が腹の中までめりこむような感覚があった。男がうなずいて――おれの金玉を、そこへおしこんだ。
「いてえっ……」
金玉をけられたときと同じような、もっと軽い痛みだった。
左右ともおしこむと、女がピンセットでふくろの皮を外へ引っ張った。男が、そこを紙切れでこする。
ざりざりと痛い。紙ヤスリだ。
「何をするつもりなんだよ?!」
ばしん。少佐にほっぺをたたかれた。
「シャベルナイゾ。ナクサケブシロゾ」
くそ。意地でも泣きさけんだりするもんか。でも、ひりひりと痛い。
女が、やっぱりピンセットでつまんだガーゼで、紙ヤスリがこすったところをぬぐった。ガーゼが真っ赤になった。
こいつら、医者と看護婦かな。看護婦のほうは、手ぶくろごしでも有色人種にふれるのなんかけがらわしいって顔をしてる。それとも、チンチンだからなのかな。
医者が縮かんでいるチンチンの皮をむいて、看護婦が……痛いッ。ピンセットの先をおしxこの穴につっこんで先っぽをはさむと、下へ引きのばした。その上に、医者が金属のヘラをおし付けた。
こないだ少佐がしたみたいに、医者が玉ぶくろの皮を左右から寄せて、チンチンとヘラをひとまとめにつつむ。合わせ目をばん創こうではり合わせると、空気銃式ホッチキスを手にした。
コンクリが看護婦の反対側から、おれの腰をおさえ付けた。
お、おい。ちょっと待てよ。まさか、それをおれに……使うんだろうな。
ソノは、まだ何が起きようとしているか、理解してないみたいだ。でも、危害がおれに加えられようとしてることだけは分かってる。所長に羽交いじめにされながら、両手で口をおおって、器械を見つめている。
「レディ……」
ヘラが、チンチンんをぐっとおし下げる。
プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
玉ぶくろをかみ千切られたような激痛。反射的に身を丸めようとして、身体じゅうに縄が食いこんだ。
「アバレルオモシロイゾ。バッ、オペレイションジャマゾ」
少佐がおれの腹をわざとふんづけながら、馬乗りになった。びくとも動けやしない。
プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
ヘラが引きぬかれて。合わせ目のいちばん下あたりに銃口があてがわれた。
プシュッ……
おれは、もう悲鳴を上げなかった。気絶してしまった。
――コンクリにカツを入れられて、おれは意識を取りもどした。ベッドから下ろされていて、代わりにソノが縛り付けられていた。
おれと同じように少佐におしつぶされながら、泣きじゃくっている。でも、あきらめているんだろう。言葉は発していなかった。
「ヘイ、バスタード。ビッチワイフ、オーマンコ、デキルナイナルゾ。ヨクミルシロゾ」
もしかしたら、それはソノにとって救いになるんじゃないかなって、バカな考えが頭をかすめた。割れ目があるから、女は男にねらわれるんだ。二つの穴に同時につっこまれたりもする。いじめられるためにだけある穴がなくなってしまえば……やっぱりダメだ。その分、こう門に入れられたり口を使われる。鞭も増えるかもしれない。
いよいよ銃口がソノの股間におし当てられた。
「おにいちゃああん!」
「ソノオオオッ……!」
他に何を言ってやれる。おれでさえ絶きょうして気を失ったんだ。がんばれなんて言えない。
プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
「シンパイナイゾ。バスターズチンチン、オナジ。クリット、サワルノコスゾ」
プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
ソノはおれより一発少ない三発で終わった。最後まで下じきのヘラがぬかれなかったから、おれよりはマシだったろう。新高山と富士山くらいのちがいしかないけど。
ソノは泣きつかれさけびつかれてぐったりしてるけど、意識はあるみたいだった。股間が真っ赤にそまっている――のは、おれも同じだ。
おれへの最後の一本はチンチンにもつき差さっていたみたいで、これ以上はないってくらいに縮かんでるのに、むけた先っぽがちょこっとだけ合わせ目から顔を出している。
これから、おれたちは広間のベッドへ連れこまれて、こう門か口、それとも両方をいじめられる――ソノは可愛がられると感じているかもしれないけど。そうされるんだと思ってたら、裏庭へ連れ出された。
新入生に焼印をおすときのミカン箱が並べられて、そばの大きなバケツでは石炭が真っ赤に燃えていた。
尻におされた丸囲いに木の字の焼印が完治して肉が盛り上がるまでに三週間はかかった。また同じことをされるかと思うと、ぎゃく待に悪慣れしちまったおれでも、腹綿がにえくり返ってくる。
焼印は二つあった。どちらも平べったい二等辺三角形のわくで、大きさがちょっとだけちがっている。わくに囲まれた文字は、どちらも同じ三文字で、JAP。
「チャイニーズマチガウ、センソーカッタクニ、シツレイ」
少佐が得意気に説明した。そうか、これは少佐の特注品なんだ。
戦争に負けると、ほんとうにみじめだ。くやしさをかみしめながら、それでも、焼印がソノとおそろいなのが、ちょっぴりだけなぐさめだった。
丸木の焼印とはちがって、最初がおれだった。西洋はレディファーストだと聞いたことがある。何でもかんでも女が先というんじゃなくて、危険なことには男が率先して立ち向かう。船に乗るのは男が先で、安全な地上へ下船するのは女が先。だから、さっきの手術も焼印もおれが先だったのか。
あれ……やっぱり少佐は、ほんとのところは、おれたちを人間だと思ってるのかな。動物をあつかうのにレディファーストもへったくれもないものな。ソノの言ってたことが、なんとなく分かったような気がした。
ミカン箱の上であお向けにおさえ付けられて、おれは迷った。焼印なんて、さっきの手術に比べたら、たいしたことはない。きっと、悲鳴は我まんできる。でも、それがソノに負担をかけはしないだろうか。おれが我まんしたら、ソノもおれに習おうとするだろう。女の子なんだから、泣いたってかまわないのに。
おれが悲鳴を上げたら、ソノも安心して泣きさけべるんじゃないかな。
少佐が小さなほうの焼印を火にくべた。おれのほうがちょびっと背は高いけど、腰の張りや尻の大きさはソノが勝ってる。あの焼印は形と文字の上下から考えると、下腹部におされるんだろう。三角形の角度は股の付け根の角度と同じだ。
五分ほどで、少佐が焼印を引きぬいた。三角形のはしをミカン箱に当てると、
ジュッ……木がこげて、けむりが立ちのぼった。あんなのを肌におし付けるなんて、やっぱり少佐もおれたちを人間あつかいしていない。
おれは両かたをコンクリにおさえ付けられてるだけで、足は自由に動かせる。けど、筋肉をつっ張ってじっとしている。動いたら焼印の形がくずれる。どうせなら、きれいなほうがいい。
角度の浅い頂点を下にして、焼印が下腹部に近づく。おれが予想していたとおりだ。
ちりちりっと肌に熱気を感じたとほとんど同時に。
ジュウウッ……
「うああっ、熱いッ……!」
さけび終わったときには、焼印は引きはがされていた。少佐は、所長みたいに不必要に長時間(といっても、二秒が五秒になるくらいだけど)おし付けたりはしなかった。
短い時間だったけど面積が丸木よりずっと広いから、感じる痛みは大きい。まだおし付けられたままのような痛みだ。
おれの次は、ソノの番。
「ひいいっ……!」
ソノの悲鳴のほうが、ずっとおしとやかだった。
男のおれのほうが悲鳴が大きくたって、はずかしくなんかないぞ。ソノが余計な我まんをしないですむようにしてやったんだから。
「ニシューカン、ムカエクル。シーリンオアブランディン、ツブスナイゾ。キャプテン・マックアイゾン、ワッコーポラル・ジョーサマーズ、シューニカーイ、チリョウスルゾ」
少佐たちは、ベッドでの遊びはしないで引き上げて行った。
それからの二週間は、まさしく下にも置かずベッドに縛り付けられて過ごさなくちゃならなかった。大部屋でのでんぐり返りみたいな縛られ方ではなくて、保健室のベッドにふたりまとめて大の字ハリツケ。おれとソノがくっついてる側の手足はまっすぐのばしてひとつにくくられたから、ふたり合わせて水の字ハリツケかな。ホッチキスと火傷が痛かろうとかゆかろうと、手が届かないし、ね返りしてこすりつけられもしない。ベッドから解放されるのは、一日四回の便所と、後ろ手に縛られて年長の生徒たちに庭を引き回される散歩のときだけだった。
食事はベッドの上で手だけをほどかれて上体を起こし、足をまたぐコの字形のテーブルで食べた。おかゆじゃなくて、教官と同じ白米ご飯に肉や魚のおかず付き。これも、上げゼン末ゼンっていうのかな。
生まれて初めてのぜいたくで退くつな日々だった。これが生がい最後のぜいたくになるだろうとは、口にこそ出さないが、おれもソノも覚ごはしていた。
退くつな日々の中での変化は、少佐が言ったとおりに週二回往しんに来た軍医と看護婦だった。傷口を見て、消毒したり注射をしてくれたり。人間の子供を治りょうするってより、家畜の手当てくらいにしか思ってないのは、ぞんざいな(余分に痛い)手つきやそっぽを向きっぱなしの目でよーくわかったけど。
退くつだから、二人でいろんな話をした。
ソノが遠えんの人だと言っていた医者は、やっぱり赤の他人だった。ソノがまだ女の子の格好をしてたころ、お腹が空いたらいつでも家へおいでと、ツバナレしてない子供でも分かるくらいに下心丸出しで声をかけられたんだそうだ。
そういうのは、医者が初めてじゃなかった。そもそも、ソノはほんとに遠えんの家に引き取られていたんだ。ひるはオサンドンでこき使われ、夜はフロで小父さんの背中を流す――だけじゃすまなくなってきたのでにげ出したんだ。
おれも、小さいころの思い出とか、戦死した兄さんのこととか、焼けてしまった家と両親とか。取出間サダへのちかいも打ち明けた。
そんなおれたちが絶対に口にしなかった話題は、たったひとつ。将来のことだ。
聞かなくても、ソノの想いは分かってる――と、思う。少佐は心の底では、おれたちのことを人間だと思っていて、だからチンチンを大きくしながら、おれたちをいじめる。ソノはそれを、所長どもにぎゃく待されるよりはマシだと考えている。マシというよりも。おれといっしょにいじめられると、ぬらしてしまう。おれといっしょに居られるってのが、何よりもうれしいんだ。
そして、おれは……いててて。チンチンを固くするのも、ままならないや。
十日目におれもソノも、ホッチキスの針をラジオペンチで二つに切断してからぬいてもらったんだけど、ぬい合わされたところはゆ着して、二度と左右に開けなくなった。
ソノは、上はしから女の子の小さなチンチン(英語ではクリトリスという)が顔を出している。下はしには、おしxこを出す穴も開いてる。
おれは下はしからチンチンの先っぽが出てるんだけど、最後にヘラなしで打たれた一本がチンチンと玉ぶくろの皮をぬい合わせたらしくて、固くなっても玉ぶくろの合わせ目から先へはのびない。ゆ着してるところを根元にして、腹の中にめりこんでくる感じ。そのゆ着してる所がすごく痛いんだ。痛いとますます大きくなろうとするから始末が悪い。
約束どおりに少佐は二週間後に、今度は二人の黒人兵を連れてトラックでやって来た。運転手は別に居たらしいけど、おれもソノも顔を見ていない。
少佐はホッチキスでぬい合わせた股間を指でなぞって、ぴったり閉じているのを確かめると満足そうにうなずいた。ホッチキスの針をぬいた穴は、もうふさがりかけている。
「オーケイ。ショチョー、アタマ、スキンヘッドシロゾ」
ぼう主頭は月に一度、バリカンで根こそぎにされるんだけど、少佐はそれでも足りずにカミソリでそれと言う。たちまち、おれもソノもおぼうさんの頭みたいにされてしまった。ソノはふつうの丸ぼう主より、ずっと可愛く見えた。
おれたちは外へ連れ出されて、消火ポンプの高圧水で全身を洗われてから――かんおけみたいな箱に二人まとめてつめこまれた。
上下逆さにされて、たがいに相手の股間にかぶりつく形にされ、だき合ったまま縛られた。そのまま足をおりたたまれてしまったので、太腿に顔をはさまれて、首を左右にひねるのも難しい。あごを上げれば、どうにか股間から口を外せるけど、首が痛くなるので長時間は無理だった。
「ステイツ、ハコブゾ。ジェネラル・マッカーサー、オナジヒコウキ。コウエイオモウシロゾ」
飛行機でアメリカまで運ばれるんだ。飛行機に乗ってみたいってのは、男の子みんなの夢だったけど――こんな形で乗せられるなんて、ちっとも喜べない。
「テンサウザンフィー、トブゾ。サムイゾ。ションベンコオル。ノムスル、アタタカイゾ」
こごえ死ぬのがいやなら、たがいに小便を飲めってことか。まあ、ソノの小便なら男の精液をゴックンさせられるよりは、いいかな。そして、ソノもおれの小便を……いてててて、チンチンがつっ張らかりやがる。
かんおけのフタが閉じられ、ごていねいにもクギ打ちされた。
そうして、二人の黒人兵に担ぎ上げられトラックの荷台に乗せられて。おれたちは強制収容所から運び出された。
生徒たちはカマボコろうごくから出るのを禁じられただけでなく、トラックが来る前から窓のひさしはつっかい棒を外されて閉じていたから、おれたちの運命はだれも知らない。うすうす感づいてはいただろうけど。
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まあ、切開手術をすれば、ヒロインは妊娠可能になるでしょう。
ショタイン(ショタ+ヒロイン)は……
成人のオタフク風を例に引いて、睾丸を腹腔内の高体温に曝し続けると機能を喪失するとかいわれていますが、これはどうも都市伝説のようです。だって、インフルエンザで男性不妊になりませんもの。実はムンプス・ウィルスによる精巣炎が原因らしいです。とすると、だいじょうぶかな。
しかし、高温状態では精巣の機能が低下するのは事実のようですから、第二次性徴真っ盛りで24時間強制タックが続けば、竿有り玉有りのニューハーフになる??
けど、まあ。「突っ込める」ようになるなら――禁を破ったことにはならないでしょう。
さて。この小説で何が苦労したかというと、実は表紙絵です。
少年と少女が抱き合って縛られていて、ひとつのボールギャグを両側から咥えさせられている――なんて構図を考えたりしましたが、どうにも素材が有馬温泉草津の湯別府湯布院城崎にて。
もろ結合シーンとかは、サイトによっては矢倍と思いますし。
でまあ、考えあぐねた素材あぐねた結果……下の画像が、主な素材になります。
どう仕上がるかは、出来てからのお目汚し。あっ……「御目汚し」にコを挿入すると、まったく別の意味になりますな。

DLsite Affiliate キーワードは、ずばり「ショタイン」です。
ううむ。「ショタインキュバス」かあ。「ショタ 淫魔」とか「ショタ インテリア」とか……
WEB検索すると、「シュタインズゲート」ばかり引っ掛かるし。
では、ショタインは作者の東京都特許許可局局長許可許可証ということで。
最初は短めの尺で進んでいましたが、本格的な責めが始まると、10時間どん兵衛どころではない伸び方でした。いつものことですね。
筆者はこれまで、少なくともヒロインには「回復不可能な損害(処女膜と永久脱毛と刺青と焼印は除く)は与えない」ポリシーで書いてきましたが。
ついに禁を破りました。
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封印と焼印
事前の連らくなしで少佐が訪れたのは三日後だった。今度は、少佐より若い男と、もっと若い(ように見える)女を連れていた。
おれとソノは庭でも広間でもなく、ろうごくカマボコ舎のはしにある保健室へ呼び出された。例によって、所長とコンクリと通訳の帆針もいた。保健室を仕切っている若ババはいなかったけど、八人も入るとぎゅうづめだ。
「二人とも喜べ。おまえたちは少佐どのが番として引き取ってくださる」
悲しめの間ちがいだろ。
「今日は、おまえたちをアメリカへ輸出するのに必要な処置をしていただく」
連れて帰るじゃなくて、輸出。そのための処置。いやな予感しかしない。
それでは早速とばかりに、おれはベッドへがんじがらめに縛り付けられた。チンぶくろを外されたので、縮かんだチンチンを若い外人の女にも見られている。日本男児の名折れだ。
若い男が、拳銃みたいな器具を取り出した。
スコスコスコ……遊底を何度も前後に動かす。空気銃かな。
最後に遊底を引いて、ホッチキスの針の親玉みたいなのを装てんした。金属製のヘラを机におさえて、三日月のようにくぼんだ面に銃口をおし付けた。
プシュッ、カン!
射ち出されたコの字形の針は、両はしが内側へ曲がっていた。やっぱりホッチキスだ。
男はさらにカバンから薬のビンやピンセットやらを取り出して机に並べた。そして軍服をぬいでうでまくり、肌がすけて見えるうすい手ぶくろを着けた。女も同じようにした。
もしかして、所長の言ってた処置ってのは、手術のようなものだろうか。
「アフタオール、ウィザウッエノシーザ?」
「オフコース。メイキッハーアズマッチャズポッシブ」
「アハン」
男が、おれの股の付け根を指でぐりぐりと、しょくしんってやつかな。
にゅるっと指が腹の中までめりこむような感覚があった。男がうなずいて――おれの金玉を、そこへおしこんだ。
「いてえっ……」
金玉をけられたときと同じような、もっと軽い痛みだった。
左右ともおしこむと、女がピンセットでふくろの皮を外へ引っ張った。男が、そこを紙切れでこする。
ざりざりと痛い。紙ヤスリだ。
「何をするつもりなんだよ?!」
ばしん。少佐にほっぺをたたかれた。
「シャベルナイゾ。ナクサケブシロゾ」
くそ。意地でも泣きさけんだりするもんか。でも、ひりひりと痛い。
女が、やっぱりピンセットでつまんだガーゼで、紙ヤスリがこすったところをぬぐった。ガーゼが真っ赤になった。
こいつら、医者と看護婦かな。看護婦のほうは、手ぶくろごしでも有色人種にふれるのなんかけがらわしいって顔をしてる。それとも、チンチンだからなのかな。
医者が縮かんでいるチンチンの皮をむいて、看護婦が……痛いッ。ピンセットの先をおしxこの穴につっこんで先っぽをはさむと、下へ引きのばした。その上に、医者が金属のヘラをおし付けた。
こないだ少佐がしたみたいに、医者が玉ぶくろの皮を左右から寄せて、チンチンとヘラをひとまとめにつつむ。合わせ目をばん創こうではり合わせると、空気銃式ホッチキスを手にした。
コンクリが看護婦の反対側から、おれの腰をおさえ付けた。
お、おい。ちょっと待てよ。まさか、それをおれに……使うんだろうな。
ソノは、まだ何が起きようとしているか、理解してないみたいだ。でも、危害がおれに加えられようとしてることだけは分かってる。所長に羽交いじめにされながら、両手で口をおおって、器械を見つめている。
「レディ……」
ヘラが、チンチンんをぐっとおし下げる。
プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
玉ぶくろをかみ千切られたような激痛。反射的に身を丸めようとして、身体じゅうに縄が食いこんだ。
「アバレルオモシロイゾ。バッ、オペレイションジャマゾ」
少佐がおれの腹をわざとふんづけながら、馬乗りになった。びくとも動けやしない。
プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
プシュッ……
「うがあ゙あ゙あ゙あ゙っ……!!」
ヘラが引きぬかれて。合わせ目のいちばん下あたりに銃口があてがわれた。
プシュッ……
おれは、もう悲鳴を上げなかった。気絶してしまった。
――コンクリにカツを入れられて、おれは意識を取りもどした。ベッドから下ろされていて、代わりにソノが縛り付けられていた。
おれと同じように少佐におしつぶされながら、泣きじゃくっている。でも、あきらめているんだろう。言葉は発していなかった。
「ヘイ、バスタード。ビッチワイフ、オーマンコ、デキルナイナルゾ。ヨクミルシロゾ」
もしかしたら、それはソノにとって救いになるんじゃないかなって、バカな考えが頭をかすめた。割れ目があるから、女は男にねらわれるんだ。二つの穴に同時につっこまれたりもする。いじめられるためにだけある穴がなくなってしまえば……やっぱりダメだ。その分、こう門に入れられたり口を使われる。鞭も増えるかもしれない。
いよいよ銃口がソノの股間におし当てられた。
「おにいちゃああん!」
「ソノオオオッ……!」
他に何を言ってやれる。おれでさえ絶きょうして気を失ったんだ。がんばれなんて言えない。
プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
「シンパイナイゾ。バスターズチンチン、オナジ。クリット、サワルノコスゾ」
プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
プシュッ……
「きゃああああああああああっ……!!」
ソノはおれより一発少ない三発で終わった。最後まで下じきのヘラがぬかれなかったから、おれよりはマシだったろう。新高山と富士山くらいのちがいしかないけど。
ソノは泣きつかれさけびつかれてぐったりしてるけど、意識はあるみたいだった。股間が真っ赤にそまっている――のは、おれも同じだ。
おれへの最後の一本はチンチンにもつき差さっていたみたいで、これ以上はないってくらいに縮かんでるのに、むけた先っぽがちょこっとだけ合わせ目から顔を出している。
これから、おれたちは広間のベッドへ連れこまれて、こう門か口、それとも両方をいじめられる――ソノは可愛がられると感じているかもしれないけど。そうされるんだと思ってたら、裏庭へ連れ出された。
新入生に焼印をおすときのミカン箱が並べられて、そばの大きなバケツでは石炭が真っ赤に燃えていた。
尻におされた丸囲いに木の字の焼印が完治して肉が盛り上がるまでに三週間はかかった。また同じことをされるかと思うと、ぎゃく待に悪慣れしちまったおれでも、腹綿がにえくり返ってくる。
焼印は二つあった。どちらも平べったい二等辺三角形のわくで、大きさがちょっとだけちがっている。わくに囲まれた文字は、どちらも同じ三文字で、JAP。
「チャイニーズマチガウ、センソーカッタクニ、シツレイ」
少佐が得意気に説明した。そうか、これは少佐の特注品なんだ。
戦争に負けると、ほんとうにみじめだ。くやしさをかみしめながら、それでも、焼印がソノとおそろいなのが、ちょっぴりだけなぐさめだった。
丸木の焼印とはちがって、最初がおれだった。西洋はレディファーストだと聞いたことがある。何でもかんでも女が先というんじゃなくて、危険なことには男が率先して立ち向かう。船に乗るのは男が先で、安全な地上へ下船するのは女が先。だから、さっきの手術も焼印もおれが先だったのか。
あれ……やっぱり少佐は、ほんとのところは、おれたちを人間だと思ってるのかな。動物をあつかうのにレディファーストもへったくれもないものな。ソノの言ってたことが、なんとなく分かったような気がした。
ミカン箱の上であお向けにおさえ付けられて、おれは迷った。焼印なんて、さっきの手術に比べたら、たいしたことはない。きっと、悲鳴は我まんできる。でも、それがソノに負担をかけはしないだろうか。おれが我まんしたら、ソノもおれに習おうとするだろう。女の子なんだから、泣いたってかまわないのに。
おれが悲鳴を上げたら、ソノも安心して泣きさけべるんじゃないかな。
少佐が小さなほうの焼印を火にくべた。おれのほうがちょびっと背は高いけど、腰の張りや尻の大きさはソノが勝ってる。あの焼印は形と文字の上下から考えると、下腹部におされるんだろう。三角形の角度は股の付け根の角度と同じだ。
五分ほどで、少佐が焼印を引きぬいた。三角形のはしをミカン箱に当てると、
ジュッ……木がこげて、けむりが立ちのぼった。あんなのを肌におし付けるなんて、やっぱり少佐もおれたちを人間あつかいしていない。
おれは両かたをコンクリにおさえ付けられてるだけで、足は自由に動かせる。けど、筋肉をつっ張ってじっとしている。動いたら焼印の形がくずれる。どうせなら、きれいなほうがいい。
角度の浅い頂点を下にして、焼印が下腹部に近づく。おれが予想していたとおりだ。
ちりちりっと肌に熱気を感じたとほとんど同時に。
ジュウウッ……
「うああっ、熱いッ……!」
さけび終わったときには、焼印は引きはがされていた。少佐は、所長みたいに不必要に長時間(といっても、二秒が五秒になるくらいだけど)おし付けたりはしなかった。
短い時間だったけど面積が丸木よりずっと広いから、感じる痛みは大きい。まだおし付けられたままのような痛みだ。
おれの次は、ソノの番。
「ひいいっ……!」
ソノの悲鳴のほうが、ずっとおしとやかだった。
男のおれのほうが悲鳴が大きくたって、はずかしくなんかないぞ。ソノが余計な我まんをしないですむようにしてやったんだから。
「ニシューカン、ムカエクル。シーリンオアブランディン、ツブスナイゾ。キャプテン・マックアイゾン、ワッコーポラル・ジョーサマーズ、シューニカーイ、チリョウスルゾ」
少佐たちは、ベッドでの遊びはしないで引き上げて行った。
それからの二週間は、まさしく下にも置かずベッドに縛り付けられて過ごさなくちゃならなかった。大部屋でのでんぐり返りみたいな縛られ方ではなくて、保健室のベッドにふたりまとめて大の字ハリツケ。おれとソノがくっついてる側の手足はまっすぐのばしてひとつにくくられたから、ふたり合わせて水の字ハリツケかな。ホッチキスと火傷が痛かろうとかゆかろうと、手が届かないし、ね返りしてこすりつけられもしない。ベッドから解放されるのは、一日四回の便所と、後ろ手に縛られて年長の生徒たちに庭を引き回される散歩のときだけだった。
食事はベッドの上で手だけをほどかれて上体を起こし、足をまたぐコの字形のテーブルで食べた。おかゆじゃなくて、教官と同じ白米ご飯に肉や魚のおかず付き。これも、上げゼン末ゼンっていうのかな。
生まれて初めてのぜいたくで退くつな日々だった。これが生がい最後のぜいたくになるだろうとは、口にこそ出さないが、おれもソノも覚ごはしていた。
退くつな日々の中での変化は、少佐が言ったとおりに週二回往しんに来た軍医と看護婦だった。傷口を見て、消毒したり注射をしてくれたり。人間の子供を治りょうするってより、家畜の手当てくらいにしか思ってないのは、ぞんざいな(余分に痛い)手つきやそっぽを向きっぱなしの目でよーくわかったけど。
退くつだから、二人でいろんな話をした。
ソノが遠えんの人だと言っていた医者は、やっぱり赤の他人だった。ソノがまだ女の子の格好をしてたころ、お腹が空いたらいつでも家へおいでと、ツバナレしてない子供でも分かるくらいに下心丸出しで声をかけられたんだそうだ。
そういうのは、医者が初めてじゃなかった。そもそも、ソノはほんとに遠えんの家に引き取られていたんだ。ひるはオサンドンでこき使われ、夜はフロで小父さんの背中を流す――だけじゃすまなくなってきたのでにげ出したんだ。
おれも、小さいころの思い出とか、戦死した兄さんのこととか、焼けてしまった家と両親とか。取出間サダへのちかいも打ち明けた。
そんなおれたちが絶対に口にしなかった話題は、たったひとつ。将来のことだ。
聞かなくても、ソノの想いは分かってる――と、思う。少佐は心の底では、おれたちのことを人間だと思っていて、だからチンチンを大きくしながら、おれたちをいじめる。ソノはそれを、所長どもにぎゃく待されるよりはマシだと考えている。マシというよりも。おれといっしょにいじめられると、ぬらしてしまう。おれといっしょに居られるってのが、何よりもうれしいんだ。
そして、おれは……いててて。チンチンを固くするのも、ままならないや。
十日目におれもソノも、ホッチキスの針をラジオペンチで二つに切断してからぬいてもらったんだけど、ぬい合わされたところはゆ着して、二度と左右に開けなくなった。
ソノは、上はしから女の子の小さなチンチン(英語ではクリトリスという)が顔を出している。下はしには、おしxこを出す穴も開いてる。
おれは下はしからチンチンの先っぽが出てるんだけど、最後にヘラなしで打たれた一本がチンチンと玉ぶくろの皮をぬい合わせたらしくて、固くなっても玉ぶくろの合わせ目から先へはのびない。ゆ着してるところを根元にして、腹の中にめりこんでくる感じ。そのゆ着してる所がすごく痛いんだ。痛いとますます大きくなろうとするから始末が悪い。
約束どおりに少佐は二週間後に、今度は二人の黒人兵を連れてトラックでやって来た。運転手は別に居たらしいけど、おれもソノも顔を見ていない。
少佐はホッチキスでぬい合わせた股間を指でなぞって、ぴったり閉じているのを確かめると満足そうにうなずいた。ホッチキスの針をぬいた穴は、もうふさがりかけている。
「オーケイ。ショチョー、アタマ、スキンヘッドシロゾ」
ぼう主頭は月に一度、バリカンで根こそぎにされるんだけど、少佐はそれでも足りずにカミソリでそれと言う。たちまち、おれもソノもおぼうさんの頭みたいにされてしまった。ソノはふつうの丸ぼう主より、ずっと可愛く見えた。
おれたちは外へ連れ出されて、消火ポンプの高圧水で全身を洗われてから――かんおけみたいな箱に二人まとめてつめこまれた。
上下逆さにされて、たがいに相手の股間にかぶりつく形にされ、だき合ったまま縛られた。そのまま足をおりたたまれてしまったので、太腿に顔をはさまれて、首を左右にひねるのも難しい。あごを上げれば、どうにか股間から口を外せるけど、首が痛くなるので長時間は無理だった。
「ステイツ、ハコブゾ。ジェネラル・マッカーサー、オナジヒコウキ。コウエイオモウシロゾ」
飛行機でアメリカまで運ばれるんだ。飛行機に乗ってみたいってのは、男の子みんなの夢だったけど――こんな形で乗せられるなんて、ちっとも喜べない。
「テンサウザンフィー、トブゾ。サムイゾ。ションベンコオル。ノムスル、アタタカイゾ」
こごえ死ぬのがいやなら、たがいに小便を飲めってことか。まあ、ソノの小便なら男の精液をゴックンさせられるよりは、いいかな。そして、ソノもおれの小便を……いてててて、チンチンがつっ張らかりやがる。
かんおけのフタが閉じられ、ごていねいにもクギ打ちされた。
そうして、二人の黒人兵に担ぎ上げられトラックの荷台に乗せられて。おれたちは強制収容所から運び出された。
生徒たちはカマボコろうごくから出るのを禁じられただけでなく、トラックが来る前から窓のひさしはつっかい棒を外されて閉じていたから、おれたちの運命はだれも知らない。うすうす感づいてはいただろうけど。
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まあ、切開手術をすれば、ヒロインは妊娠可能になるでしょう。
ショタイン(ショタ+ヒロイン)は……
成人のオタフク風を例に引いて、睾丸を腹腔内の高体温に曝し続けると機能を喪失するとかいわれていますが、これはどうも都市伝説のようです。だって、インフルエンザで男性不妊になりませんもの。実はムンプス・ウィルスによる精巣炎が原因らしいです。とすると、だいじょうぶかな。
しかし、高温状態では精巣の機能が低下するのは事実のようですから、第二次性徴真っ盛りで24時間強制タックが続けば、竿有り玉有りのニューハーフになる??
けど、まあ。「突っ込める」ようになるなら――禁を破ったことにはならないでしょう。
さて。この小説で何が苦労したかというと、実は表紙絵です。
少年と少女が抱き合って縛られていて、ひとつのボールギャグを両側から咥えさせられている――なんて構図を考えたりしましたが、どうにも素材が有馬温泉草津の湯別府湯布院城崎にて。
もろ結合シーンとかは、サイトによっては矢倍と思いますし。
でまあ、考えあぐねた素材あぐねた結果……下の画像が、主な素材になります。
どう仕上がるかは、出来てからのお目汚し。あっ……「御目汚し」にコを挿入すると、まったく別の意味になりますな。

DLsite Affiliate キーワードは、ずばり「ショタイン」です。
ううむ。「ショタインキュバス」かあ。「ショタ 淫魔」とか「ショタ インテリア」とか……
WEB検索すると、「シュタインズゲート」ばかり引っ掛かるし。
では、ショタインは作者の東京都特許許可局局長許可許可証ということで。
2022/11/15 追記
PIXIVでは「ショタイン」のタグがありました。
東京都特許許可局局長許可許可証交付拒絶です。
PIXIVでは「ショタイン」のタグがありました。
東京都特許許可局局長許可許可証交付拒絶です。
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No title
素晴らしい内容で感動しました。
リクエストの際に某国軍人はかなり鬼畜なキャラを想定していたのですが、それを軽々と超えてきて非常に興奮しております。
完成版も楽しみにしております。
リクエストの際に某国軍人はかなり鬼畜なキャラを想定していたのですが、それを軽々と超えてきて非常に興奮しております。
完成版も楽しみにしております。