Progress Report 6:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ
『前奏』『独奏』に続いて、ヒロインが囮にされてスケバンが捕まり、実は角島楚葉だったと暴かれて……
『連奏』パートも佳境です。
キーボードが走って滑って、情景描写も心理描写も素っ飛ばして(も、いないつもりだけどなあ)クライマックス明るいミニマムに向かって一車千里一基火星です。もうすぐ500枚。
で、ちょいとレブリミットを掛けてオーバーヒートに水を差して。
========================================
サドの中のマゾ
サジは二人の足首を縛り合せて、また開脚を強いた。吊り上げるのではなく、さらに天秤を下げる。鞄を抱えて楚葉の開かされた脚の間に座りこんで、股間が目の高さ。
「あーあ。ひでえことになってら。未来の旦那様の為にも、ちょいと手直ししといてやるぜ」
鞄からアルコールの小瓶と得体の知れない小さなチューブを取り出した。脱脂綿にアルコールを染ませて、楚葉の股間を丹念に拭う。千切れかけている小淫唇は特に念入りに。
アルコールが沁みる苦痛を、楚葉はわずかに顔をゆがませるだけで耐えた。小淫唇の傷口にチューブから液体を垂らされても、そこを下目遣いに眺めているだけ。
サジが両手を使って小淫唇の傷口を貼り合せる。
「熱い……」
ひと言だけ、楚葉がつぶやいた。
三十秒ほどで、サジが手を放すと――小淫唇は本来の形に復元していた。
「すげえだろ。瞬間接着剤てのは、外科手術の縫合にも使えるんだ。前にやり過ぎて内代の乳首をもいじまったことがあるけど、ちゃんとくっついたし乳も出るんだぜ」
初めて聞く女性の名前は、この男のバシタだろうと――あえてヤクザ言葉で考える希美。何をどうやり過ぎれば乳首がもけるのかは、考えたくない。けれど、想像がついてしまうだけの体験を、希美は重ねている。さっきのピンボールを使った避妊法といい、この男は常人とは違った角度から女体に興味を持っているようだ。葛島組のコマシ屋さんより、ずっと凶暴に女性を弄ぶんだ。
「ついで、ボロボロのおっぱいも治しといてなるよ」
ぽたぽたぽたと、広範囲に瞬間接着剤を滴下させて、楚葉の顔をいっそうゆがませる。サジは薄いビニール手袋を嵌めた手で剥げた皮膚を乳房に押し当て、やはり一分もしないうちに傷を目立たなくさせた。目立たないというのは、皮膚が垂れ下がっているよりもという意味で、無残極まりない傷には違いないのだが。
「突っ張らかって感じるだろうけど、じきに慣れるさ」
吊り上げられた肩をしきりにもじもじさている楚葉にサジが、優しくなくもない言葉を掛ける。
「さて、つぎは希美ちゃんだっけ。きみの番だ」
同じように小淫唇と乳房を整形(?)される希美。
瞬間接着剤を滴らされたところは、待ち針ほでどでないけれど針を突き刺されたように痛くなって、炎で炙られたように熱くなる。普通の子だったら泣き叫んでるところだろうなと思いながら、希美はかすかな呻き声だけで耐えた。それだけ苦痛に耐性がついているし、痛そうにしたらお姉様を苦しめる。
「ふんん……」
サジが手の中でピンボールを弄ぶ。
「気を利かして処置をしておくと、若頭に叱られるな。嫁さんにするなら孕ませるかもしれないし」
楚葉の顔が引き攣って――しかし、何も言わなかった。チンピラを相手に恫喝も哀願も見苦しいだけ。そんな思いを、楚葉は表情から読み取った。
「こっちは……」
トランジスターラジオのような小箱を取り出して、ちらっと二人に見せてから鞄に戻した。
「いよいよ若頭が手詰まりになったら、出番があるかな。備え有れば憂い無しってな」
サジが鞄は手近な木箱の上に置いて、ワゴンへ引き返した。ダッシュボードやラゲッジスペースをごそごそと漁り回って。
「ちぇえ。こっちは備え無しかよ」
大声でぼやくと、助手席に乗ってばたんとドアを閉めた。空きっ腹を満たす糧をみつけられず、ふてくされたのだろう。
二人は地獄のど真ん中で顔を見合わせて、くすっと笑ってしまった。
やがて、ラジオ番組が聞こえてきた。おしゃべりと楽曲のディスクジョッキ―らしいが、かすかな音なので曲名すら分からない。
「ごめんな……」
ぽつんと、楚葉がつぶやいた。
「…………」
希美は黙っている。事の起こりは自分が誘拐されたからなのだけど。その理由はお姉様に可愛がられていたからだ。そして自分は元よりお姉様だって、こんな悪企みに狙われているなんて、思ってもいなかっただろう。
「悪いやつに捕まって、リンチされたりレイブされたり……そんなのに憧れてたんだ」
「…………?!」
突然の告白に、希美は驚くと同時に、深まりつつあった疑念が、すとんと胸の底に落ち着いたのを感じた。
「でも、おれより弱いやつに姦(や)られるなんて真っ平だ。強いやつを求めて喧嘩(ゴロ)巻いてるうちにスケバンの頭にまでなっちまった」
希美は、ちろっと楚葉の横顔を窺った。パッチワークのように貼り合わされた乳房に視線が落ちて――乳首の傷に気づいた。すでに治っている、かすかな痕跡。針にしては太い物が突き抜けたような。もしかして、それは釘付き洗濯バサミの痕ではないだろうか。
いろんな責め道具を試したようなことを、お姉様は言っていた。木ネジを埋め込んだ擂粉木は試したことがない――とも。
リンチの相手か、ふつうの子を脅して実験したんだろうと思っていたけれど、実験台にはお姉様自身も含まれたいたんじゃないだろうか。
希美の沈黙を、どう受け取ったのか。楚葉は告白を続ける。
「リンチのときは、される相手に……ええと、感情移入ってのか。学校をサボッてるから言葉も知らねえな。ルビーや黒今浄子になり切って、悪役の角島楚葉を眺めてる――そんな気分だった」
楚葉の告白は視点がごっちゃになっているけれど、その意味は痛いくらいに分かった。
「だから……おまえが羨ましかったよ。あんなに正直に『虐めてください』って言えるんだからな」
「恥ずかしいです。でも……」
もしも役割を入れ替えようなんて提案されても、絶対に受け容れなかっただろうと、希美は楚葉の言葉の先を勝手に想像した。けれど、すこし外れていた。
「まあ、おれは……おまえみたいなマゾ一辺倒じゃなかったけどな。おれより弱いやつを虐めて、ぞくぞくしてたのもほんとうだ。言っとくけど、おまえが五月にクラスで受けていたような、じめついたイジメじゃないぞ。力で圧倒して、ええと……マンコ絡みで虐めるようなやつだ」
「じゃあ、あたしが濡らしたのは……お厭だったんですか?」
お姉様もあけすけな告白につられて、希美はついに禁断の領域に踏み込んでいた。
「いいや。それも羨ましかった。けど……実際にそうされてみて。思ってたのとまったく違ったから……失望かな、戸惑いかな」
「あたしだって……聡音さんに虐められて、悔しいばかりでちっとも濡れたりしませんでした。濡らすのは、お姉様に遊んでいただくときだけです。あ……男の人に姦られるときは、どうしても濡れて……アクメに追い込まれたりするけど……それは、誰にくすぐられてもくすぐったいのと同じです」
アクメとエクスタシーは違うと言いたかったけれど、実のところ自分でもよく分かっていなかったし。マゾに目覚めたばかりのお姉様を混乱させると考えて、黙っておいた。
「それも……おれには分からないけど。おまえの盾になってたときは、叩かれるたんびにマンコまで痺れてた。クリトリスを挟んだときよりも、ずっとだった……」
うっとりと、楚葉は口を閉ざした。
その洗濯バサミも釘付きだったんじゃないかなと、想像してみる希美。もちろん。お姉様の妄想の中で、その洗濯バサミを握っていたのはお姉様自身じゃなく、お姉様に服従している希美でもなく、ジョルゴ17とかゲシュタポの将校だったはずだ。
そうだ。聡音さんも若頭も嘉良という人も――ゲシュタポだと思い当たった。パルチザンを匿って居所を自白しなかった姉弟。あたしをかばってくれたお姉様。お姉様をかばおうとした、あたし。
ゲシュタポの犠牲者は、みんな殺されている。殺されなかったのはあの姉弟を含めて、戦争が終わって連合軍の兵隊に助け出された人たちだけ。
お姉様とあたしは、どうなるんだろう。殺されはしないだろうけど。お姉様は若頭のお飾りの妻にされて、あたしは売春窟へ売り飛ばされて――そんなのは厭だ。若頭のオモチャにされるのは、お姉様と一緒にいられるから、それでもいいけれど。でも、あいつに嬲られるのは虫唾が走る。いっそ、ふたり揃って売春窟へ……どこまでが実際の恐怖で、どこからがただの妄想か、希美は区別がつかなくなってきた。
希美の妄想からは、重要な展開が抜けている。連合軍による救出。現実に即していえば、葛島組の動きだ。それが明らかになるのは、数章先の展開を待たねばならない。
========================================
冒頭で「ひでえことになってる」のは、股間をスケバン御用達チェーンで打たれて、小淫唇が三枚に卸されているのです。
文中の「黒今浄子」「ジョルゴ17」「ゲシュタポ」とかは、Report 5を参照してください→

仲間をかばって自らが責められるというのは、定番の展開ですが、マゾ的要素ですが、マゾそのものとは違うのではないでしょうか――などと思いながらも、マゾの真淵に至る経過とし書いています。
しかし。歩いていて電信柱にぶつかって快感を得る人間など、ほんとうにいないのかしら。
歯医者さんでゴリゴリ痛くされるのが好きっていう『告白』は、どこぞで御目にかかりました。その場合は「歯医者さん」という加虐者が介在するわけで。
異性の上司に叱責されて濡らすなんてのも「実話告白」系で御目に引っ掛かりますが。
日常とは異なる空間のみでマゾ性感を得られる筆者など、まだまだノーマル過ぎて未熟なのでしょうか。
どれだけ書こうと実践を積み重ねようと、SMの神髄には38万光年の筆者なのであります。
DLsite Affiliate キーワードは「連縛」
『連奏』パートも佳境です。
キーボードが走って滑って、情景描写も心理描写も素っ飛ばして(も、いないつもりだけどなあ)クライマックス明るいミニマムに向かって一車千里一基火星です。もうすぐ500枚。
で、ちょいとレブリミットを掛けてオーバーヒートに水を差して。
========================================
サドの中のマゾ
サジは二人の足首を縛り合せて、また開脚を強いた。吊り上げるのではなく、さらに天秤を下げる。鞄を抱えて楚葉の開かされた脚の間に座りこんで、股間が目の高さ。
「あーあ。ひでえことになってら。未来の旦那様の為にも、ちょいと手直ししといてやるぜ」
鞄からアルコールの小瓶と得体の知れない小さなチューブを取り出した。脱脂綿にアルコールを染ませて、楚葉の股間を丹念に拭う。千切れかけている小淫唇は特に念入りに。
アルコールが沁みる苦痛を、楚葉はわずかに顔をゆがませるだけで耐えた。小淫唇の傷口にチューブから液体を垂らされても、そこを下目遣いに眺めているだけ。
サジが両手を使って小淫唇の傷口を貼り合せる。
「熱い……」
ひと言だけ、楚葉がつぶやいた。
三十秒ほどで、サジが手を放すと――小淫唇は本来の形に復元していた。
「すげえだろ。瞬間接着剤てのは、外科手術の縫合にも使えるんだ。前にやり過ぎて内代の乳首をもいじまったことがあるけど、ちゃんとくっついたし乳も出るんだぜ」
初めて聞く女性の名前は、この男のバシタだろうと――あえてヤクザ言葉で考える希美。何をどうやり過ぎれば乳首がもけるのかは、考えたくない。けれど、想像がついてしまうだけの体験を、希美は重ねている。さっきのピンボールを使った避妊法といい、この男は常人とは違った角度から女体に興味を持っているようだ。葛島組のコマシ屋さんより、ずっと凶暴に女性を弄ぶんだ。
「ついで、ボロボロのおっぱいも治しといてなるよ」
ぽたぽたぽたと、広範囲に瞬間接着剤を滴下させて、楚葉の顔をいっそうゆがませる。サジは薄いビニール手袋を嵌めた手で剥げた皮膚を乳房に押し当て、やはり一分もしないうちに傷を目立たなくさせた。目立たないというのは、皮膚が垂れ下がっているよりもという意味で、無残極まりない傷には違いないのだが。
「突っ張らかって感じるだろうけど、じきに慣れるさ」
吊り上げられた肩をしきりにもじもじさている楚葉にサジが、優しくなくもない言葉を掛ける。
「さて、つぎは希美ちゃんだっけ。きみの番だ」
同じように小淫唇と乳房を整形(?)される希美。
瞬間接着剤を滴らされたところは、待ち針ほでどでないけれど針を突き刺されたように痛くなって、炎で炙られたように熱くなる。普通の子だったら泣き叫んでるところだろうなと思いながら、希美はかすかな呻き声だけで耐えた。それだけ苦痛に耐性がついているし、痛そうにしたらお姉様を苦しめる。
「ふんん……」
サジが手の中でピンボールを弄ぶ。
「気を利かして処置をしておくと、若頭に叱られるな。嫁さんにするなら孕ませるかもしれないし」
楚葉の顔が引き攣って――しかし、何も言わなかった。チンピラを相手に恫喝も哀願も見苦しいだけ。そんな思いを、楚葉は表情から読み取った。
「こっちは……」
トランジスターラジオのような小箱を取り出して、ちらっと二人に見せてから鞄に戻した。
「いよいよ若頭が手詰まりになったら、出番があるかな。備え有れば憂い無しってな」
サジが鞄は手近な木箱の上に置いて、ワゴンへ引き返した。ダッシュボードやラゲッジスペースをごそごそと漁り回って。
「ちぇえ。こっちは備え無しかよ」
大声でぼやくと、助手席に乗ってばたんとドアを閉めた。空きっ腹を満たす糧をみつけられず、ふてくされたのだろう。
二人は地獄のど真ん中で顔を見合わせて、くすっと笑ってしまった。
やがて、ラジオ番組が聞こえてきた。おしゃべりと楽曲のディスクジョッキ―らしいが、かすかな音なので曲名すら分からない。
「ごめんな……」
ぽつんと、楚葉がつぶやいた。
「…………」
希美は黙っている。事の起こりは自分が誘拐されたからなのだけど。その理由はお姉様に可愛がられていたからだ。そして自分は元よりお姉様だって、こんな悪企みに狙われているなんて、思ってもいなかっただろう。
「悪いやつに捕まって、リンチされたりレイブされたり……そんなのに憧れてたんだ」
「…………?!」
突然の告白に、希美は驚くと同時に、深まりつつあった疑念が、すとんと胸の底に落ち着いたのを感じた。
「でも、おれより弱いやつに姦(や)られるなんて真っ平だ。強いやつを求めて喧嘩(ゴロ)巻いてるうちにスケバンの頭にまでなっちまった」
希美は、ちろっと楚葉の横顔を窺った。パッチワークのように貼り合わされた乳房に視線が落ちて――乳首の傷に気づいた。すでに治っている、かすかな痕跡。針にしては太い物が突き抜けたような。もしかして、それは釘付き洗濯バサミの痕ではないだろうか。
いろんな責め道具を試したようなことを、お姉様は言っていた。木ネジを埋め込んだ擂粉木は試したことがない――とも。
リンチの相手か、ふつうの子を脅して実験したんだろうと思っていたけれど、実験台にはお姉様自身も含まれたいたんじゃないだろうか。
希美の沈黙を、どう受け取ったのか。楚葉は告白を続ける。
「リンチのときは、される相手に……ええと、感情移入ってのか。学校をサボッてるから言葉も知らねえな。ルビーや黒今浄子になり切って、悪役の角島楚葉を眺めてる――そんな気分だった」
楚葉の告白は視点がごっちゃになっているけれど、その意味は痛いくらいに分かった。
「だから……おまえが羨ましかったよ。あんなに正直に『虐めてください』って言えるんだからな」
「恥ずかしいです。でも……」
もしも役割を入れ替えようなんて提案されても、絶対に受け容れなかっただろうと、希美は楚葉の言葉の先を勝手に想像した。けれど、すこし外れていた。
「まあ、おれは……おまえみたいなマゾ一辺倒じゃなかったけどな。おれより弱いやつを虐めて、ぞくぞくしてたのもほんとうだ。言っとくけど、おまえが五月にクラスで受けていたような、じめついたイジメじゃないぞ。力で圧倒して、ええと……マンコ絡みで虐めるようなやつだ」
「じゃあ、あたしが濡らしたのは……お厭だったんですか?」
お姉様もあけすけな告白につられて、希美はついに禁断の領域に踏み込んでいた。
「いいや。それも羨ましかった。けど……実際にそうされてみて。思ってたのとまったく違ったから……失望かな、戸惑いかな」
「あたしだって……聡音さんに虐められて、悔しいばかりでちっとも濡れたりしませんでした。濡らすのは、お姉様に遊んでいただくときだけです。あ……男の人に姦られるときは、どうしても濡れて……アクメに追い込まれたりするけど……それは、誰にくすぐられてもくすぐったいのと同じです」
アクメとエクスタシーは違うと言いたかったけれど、実のところ自分でもよく分かっていなかったし。マゾに目覚めたばかりのお姉様を混乱させると考えて、黙っておいた。
「それも……おれには分からないけど。おまえの盾になってたときは、叩かれるたんびにマンコまで痺れてた。クリトリスを挟んだときよりも、ずっとだった……」
うっとりと、楚葉は口を閉ざした。
その洗濯バサミも釘付きだったんじゃないかなと、想像してみる希美。もちろん。お姉様の妄想の中で、その洗濯バサミを握っていたのはお姉様自身じゃなく、お姉様に服従している希美でもなく、ジョルゴ17とかゲシュタポの将校だったはずだ。
そうだ。聡音さんも若頭も嘉良という人も――ゲシュタポだと思い当たった。パルチザンを匿って居所を自白しなかった姉弟。あたしをかばってくれたお姉様。お姉様をかばおうとした、あたし。
ゲシュタポの犠牲者は、みんな殺されている。殺されなかったのはあの姉弟を含めて、戦争が終わって連合軍の兵隊に助け出された人たちだけ。
お姉様とあたしは、どうなるんだろう。殺されはしないだろうけど。お姉様は若頭のお飾りの妻にされて、あたしは売春窟へ売り飛ばされて――そんなのは厭だ。若頭のオモチャにされるのは、お姉様と一緒にいられるから、それでもいいけれど。でも、あいつに嬲られるのは虫唾が走る。いっそ、ふたり揃って売春窟へ……どこまでが実際の恐怖で、どこからがただの妄想か、希美は区別がつかなくなってきた。
希美の妄想からは、重要な展開が抜けている。連合軍による救出。現実に即していえば、葛島組の動きだ。それが明らかになるのは、数章先の展開を待たねばならない。
========================================
冒頭で「ひでえことになってる」のは、股間をスケバン御用達チェーンで打たれて、小淫唇が三枚に卸されているのです。
文中の「黒今浄子」「ジョルゴ17」「ゲシュタポ」とかは、Report 5を参照してください→

仲間をかばって自らが責められるというのは、定番の展開ですが、マゾ的要素ですが、マゾそのものとは違うのではないでしょうか――などと思いながらも、マゾの真淵に至る経過とし書いています。
しかし。歩いていて電信柱にぶつかって快感を得る人間など、ほんとうにいないのかしら。
歯医者さんでゴリゴリ痛くされるのが好きっていう『告白』は、どこぞで御目にかかりました。その場合は「歯医者さん」という加虐者が介在するわけで。
異性の上司に叱責されて濡らすなんてのも「実話告白」系で御目に引っ掛かりますが。
日常とは異なる空間のみでマゾ性感を得られる筆者など、まだまだノーマル過ぎて未熟なのでしょうか。
どれだけ書こうと実践を積み重ねようと、SMの神髄には38万光年の筆者なのであります。
DLsite Affiliate キーワードは「連縛」
- 関連記事
-
-
Progress Report Final:心中切支丹 2022/12/07
-
Progress Report 1:心中切支丹 2022/12/06
-
Progress Report 0:心中切支丹 2022/12/03
-
Progress Report Final:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ 2022/11/19
-
Progress Report 6:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ 2022/11/15
-
Progress Report 5:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ 2022/11/11
-
Interrupt Report Final:幼なマゾの契り 2022/11/04
-
Interrupt Report 2:幼なマゾの契り 2022/10/25
-
Interrupt Report 1:幼なマゾの契り 2022/10/19
-