Urgent Report [-1]:R is for Request

 『生贄王女と簒奪侍女(後編)』も終章を書き進んで、あと10枚くらいでEND。のタイミングで、お馴染みWILL様からのリクエストが来ました。吉原では三会目からが「馴染」になります。WILL様はダブル馴染ですな。戯言はともかく。
 頂いたリクエストは、下記の通り


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*ストーリイのリクエスト
 →寄宿学校で絶大な権力と財力を持っていたお嬢様が、最下層のマゾ奴隷へと落ちる
*時代設定のリクエスト
 →身分、人種差別が公然と行われていた時代
(国や具体的な時代の指定はありません)
*シチュエーションのリクエスト
 →かつては高貴な身分と傅かれ我儘に振る舞ってい少女が最下層の身分に落ちマゾに目覚めていく
*キャラ設定(外見、性格)
 ・少女(人種はお任せします)
  高貴な身分と絶大な財力を持つ生まれながらのお嬢様
年齢はx2歳前後の外見は愛らしい小柄な美少女で家が学校に多額の寄付をしているため、教師ですら彼女には逆らえない
  高慢な性格で、使用人や奴隷は人間として見ておらず、同級生や教師も見下していたが、ある日、身分と財産の全てを失い、奴隷以下の立場になる
  サディスティックな性格と思われていたが本質は蔑まれることに悦びをおぼえる真正のマゾ
*人間関係のリクエスト
 →かつて少女に虐げられていた使用人・奴隷や、少女の取り巻きだった同級生、少女の我儘に振り回されていた教師
*特定の責めのリクエスト
 ・同い年くらいの使用人や奴隷を甚振る少女
  些細な粗相をした使用人を裸にして鞭打ったり、戯れに物で処女を奪ったりする
(少年の奴隷がいる場合は性器をおもちゃにして遊んだりもする)
 ・全てを失った少女は温情という名目で学校で働かされることになる
裸同然の服でなれない重労働をしたり、かつて自分が行ったような性的ないじめを使用人や奴隷達、教師や生徒から受けるが、何故か興奮する自分に困惑していく
 ・かつての同級生の前で見せ物として自慰や性行為を行う少女
  取り巻き達に笑われバカにされながら絶頂にたってしてしまう
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 一読、思ったのは。
 『小公女』と『1/16の牝奴隷』を足して2で割ったら出来上がりじゃん――でした。うわああああ。畏れ多きことを。


 国や具体的な時代の指定はないとおっしゃいましても。「高貴な身分」ですから、制度としては廃されていても御貴族様でしょうね。社会主義国家のエリートでは、イメージが合わない。ていうか「多額の寄付」とかしませんし。
 そして、日本でも拙いです。「男女七歳にして席を同じうせず」ですもの。たとえ宿舎が別の建物に分かれているとしても。いや、現在の現実にはごく少数存在してるみたいですけど。日本の古典的な貴族(公家華族)は、線が細いし貧しくていらっしゃいますし。明治以降の大名華族や新華族は、誇りとかNoblesse obrigeから外れてる感じだし(個人的見解)。
 やはり、領地を切り取っていった攻撃的な狩猟民族がよろしい。
 というわけで、旧大陸に限定されます。
 といっても、イタリアは――筆者の感覚では、陽気なラブコメか残酷なマフィアか。
 そして。ドイツとフランスは――『11月のギムナジウム』と『風と木の詩』です。二絶大のイメージに引きずられます。

  註記
  御中<御大<極大 は、そのベクトル上に濠門長恭クンの座標があります。
  御中<御大<絶大 は、読者視点です。逆立ちY字バランスしたって、濠門長恭クンには描けません。たとえAI絵師を使ったとしても。

 というわけで。必然的にイングランドです。
 外国物を書くときに悩む言語の問題が、すこしは緩和されます。筆者とて、TOEICで10点くらいは取れます。


 そして時代は。電マやポラロイドやピルを使いたいです。ケイタイで24とか、ネットで助さん角さんしてほしくないです。というわけで、20世紀後半ですな。身分や人種差別が公然ではありませんが、隠然というかガラスの仮面檻というか。

 と、ここまで、脊髄反射的に定まりました。あとは一瀉千里。
 リクエストを最初に見たのが、19日(OFF)の午後。20日は勤務日でしたが、退勤までにはタイトルも章題も固まっていました。


Special School Servant
特別娼学性奴
Sex Slave Student

章題は
sadistin
subsidence
shame
submission
showtime


S尽くしで御座います。参照:『An Amateur Assasine Arrested And Assaulted

 設定の掘り下げも。
 父親は子爵様で、ロイズのアンダーライター。紛争だかテロだかで想定外の保険金支払が生じて、破産必至。なんとか挽回しようと1日48時間の奮闘のあまり、脳溢血でぽっくり。母親は伯爵令嬢。両家の名誉にかけても個人破産などせずに、相続した1千万ポンド以上の借金を合法的労働によって返済すべく、西ドイツへ出稼ぎ。「飾り窓の女」です。「ジャマゆき」さんです。
 ヒロインの我儘放題は父の甘やかし。下賤の者を蔑むのは母の影響。そして、母には幼少の頃から貴族の振る舞いを厳しく躾けられています。
 それを利用したエピソードまで浮かびました。腰布一枚でも、カーテシーを強いられるのです。
「両手で、もっと裾を持ち上げなさい」「足は後ろへ引くのではなく横に大きく開きなさい」


 さて。後はエピソードを膨らませていけばプロットの完成です。
 どころか、表紙も構想してしまいました。こんなの↓

表紙絵構図

 さあ。執筆中の『生贄王女と簒奪侍女(後編)』を、今日は紙飛行機全国大会の予選があるので、明日か明後日には脱稿して。校訂して。表紙絵は出来ています。
『王女と侍女』表紙絵合成

 6月1日には執筆開始です。
 あ、そうそう。この作品では、登場人物の語呂合わせはしません。
 でも、レパルスとかフォーミダブルとかヴァリアントとかフッドで統一したりして。






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No title

お察しの通り、今回の元ネタは小公女……というわけでもなく、別の温めていたリクエスト内容から「高貴な生まれの少女が貶められる」という部分を抜き出して膨らませていたら「あれ?これセーラがラビニアになった小公女じゃね?」となった次第……

タイトルやエピソード、とてもいいですね。どんな教育がされるのか、そして西ドイツに行った母親で一発逆転なるかならないか、今から楽しみです。

それでは全日本紙飛行機選手権大会、頑張ってください
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