Making of 娘女敵討:2

 まず、舞台。広島を念頭におきつつ、「瀬戸の海に面した城下町」にしましょう。詳細な古地図は見つからなかった。所詮は「歴史小説」じゃなくて「時代SM小説」です。

・安云(あくも)の国、広鳥城下――でいいや。

ヒロイン
徒士頭(100石):小森重太夫の娘、美代。笄をすぐること二年。
「破瓜」は16歳を意味するけど、現代人の連想は別方向なので。
ちなみに『逝かされたって口は割らない』で、ヒロインの年齢を「辻髪を置いてから二年」と書いて、DもFもクリアしました。元からRは販売申請していない。

主人公
神崎外流二代目:柴里兵之輔
『悲剣肌風』の時代から下ること50年。父の柴里好之輔が神崎古流から分かれて立てた流派。
西へ西へと流れて、安云の国で道場を拓いた。
肌風については、伝説くらいにしか思っていない。
肌を浅く斬られて胆力を養う修業を父から受けている。

敵役
馬廻役(80石):田上家の次男坊、田上忠則(26)

乗換先
御納戸役(2000石+余禄):立花兼光の長女、菊江(番茶も出花というが、なかなかの立花……)

あとはMOBで、必要に応じて。

肌風の3

さて。章題は後回しで、大筋を決めていきましょ。

1:
 道場の外観(ぼろい)。ぐっと近づいて看板のアップ。
    神崎外流
    剣術指南つかまつる
     用心棒、助っ人、猫探し、その他諸々
     承り候
 ヒロインが溜息を吐いて。「どなたかいらっしゃいませぬか」
 剣術を教えてください。相手に一撃を与えるだけでよいので、手ほどきを。
「女敵討にございます」
「……?」
「先月、稲荷橋の袂で生き恥を曝した娘にございます」
 主人公視点のショートカットバック。
「敵は分かっておるのですね」
「ひと月後には、某家との婚儀が。それまでに成敗致したく」
 無茶振りもいいとこ。
 ヒロインは、武家娘の嗜みとして懐剣術をわずかだけ。
 こんな馬鹿げた入門志願者を受け容れる道場は無い。追い返せば、最悪暴発しかねない。
 決心。
「腕前を拝見せぬことには」
 筋肉の動き云々。黒猫褌を貸す。締め方は言葉と動作で。
 奥の部屋(寝間)で支度をさせる。
 ほんまに黒猫褌一丁で出てくる。全身羞恥に染まっている。
 懐剣の形を披露。このあたりで、羞恥が薄れる?
 木刀を(手本を示してから)振らせてみる。筋は悪くない。
 着衣させてから。
「形を教えたところで、どうにもならぬ。もしも本懐を遂げたくば、一切を委ねていただく」
「ただし、修行の後は嫁入り出来ぬ身体となる。それを承知なさるか」
「人の妻になるなど、当に諦めております。先払いを致さねばなりませぬか?」
「いや。そういう意味ではない。束脩は、型通りにいただく」
 切餅を差し出すヒロイン。多すぎる。
「父の手文庫からくすねた金子です。けれど、私がもらって構わないいわくがあります。是非とも、この金子で」
 貧乏藩士に25両は大金。包み紙には田上の名前が。

で、まあ。ここまで予定原稿を仕込んだところでPIXVの新規リクエストがあって、そちらへシフトしました。

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