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・毎日のように激しい羞恥や侮蔑を浴びて自尊心や尊厳を傷つけられ続けた結果、少年は自分の心を守るためにマゾヒズムに縋っていく。

女の娘1  SMとは何ぞやという根本的な問題に通じるという、その考察です。
「SMプレイ」というように、ほとんどの人にとっては「ごっこ」であり、敢えて言うならSEXの外延です。
 筆者は「そうではない」SMを書いているつもりですが、それでも尻尾は引き摺っています。筆者が生理的に受け付けないプレイは、ヒロインも拒絶します。拒絶の代償として(筆者もヒロインも受け付けられる範囲の)厳重な罰を渇仰します。

 プレイではないSM/悦虐にしても、歪んで限定的な形ではあるにせよ、愛情と信頼とが不可欠だというのが、筆者の考えです。これが言い過ぎだとすれば、執着と服従ですかな。
 ヒロインによく言わせる(内言)言葉に「御主人様は、私を必要とされている」というのがあります。本当に憎んでいるのであれば、無視するか殺してしまうか。
 被虐者の人格を(少なくとも性的意味合いにおいて)認めているからこその加虐なのです。
 手間暇かけて監禁して、何度も責めを繰り返せる範囲に留めながら、どんな責めでも性器への悪戯・虐待を忘れない。まさしく、異性として愛でているのです。執着しているのです。そこが、現実に、たとえばウクライナで起きた「戦術としてのGANGBANG」とは異なるのです。ホロコーストとも決定的に異なります。
 これは何度か書いていますが。筆者御幼少の砌に、さる学習雑誌で読んだ、ナチスの悪逆非道。レジスタンスの家族と思しい姉弟を(本部へ連行するのではなく)戦火で朽ち果てたアパルトメントの一室に監禁して、連日のようにそこを訪れては、姉弟を半裸にしては曖昧にしか描写されない肉体への尋問を繰り返す(のは、掲載媒体の限界ですが)という。この将校などは、ペドのサドの典型でしょう。この場合は、筆者もさすがに、姉弟の悦虐は求めませんけれど。
 ぎりぎりのところ。加虐者に被虐者への性的関心が有るか否か。被虐者が、加虐者から性的に扱われているのを自覚しているか。まあ……性的関心があって、局部を切り刻んで殺すというのは、さすがに極限を突破しています。
 やはり。四半世紀以上も考え続けてきた問題に、この小文で回答を見い出すのは無理ですな。
 もっとも。筆者には理解しがたい性癖の人も居ます。出典は忘れましたが、ある女性は、歯医者で痛い目に遭うのが好きと告白しています。強引に解釈すれば、歯科医が仮想の御主人様なのかも?
 しかし。歩いていてうっかり電柱にぶつかったり、交通事故に遭ったりして、それでエクスタシーを感じる人間がいるとは、筆者には思えません。
 冒頭のリクエストは、だから、筆者の心情とは相容れないのです。いや、ずいぶんと前後に隔たりのある「だから」だとは分かっていますけどね。
 まあ、リクエストに9割方は応じた展開には出来ますよ。「結果」の部分にワンクッションを挿れればいいんですから。
 やはり。個別のケースとして小説を書いて。それらしい形に逃げることになるでしょう。
 尻切れトンボです。

 ところで。リクエストを読み返していて気づいたのですが。「強制自慰や愛撫」という文言はありますが、ケツにぶち込むシチュエーションには言及されていません。まあ、いいか。濠門長恭クンへのリクエストです。標準装備とは御承知の筈。
 リクエストでは、そもそもの原因が、女性(母親)が御神体を蔑ろにしたことですが。レスポンスは、ちょっとずれてるかな。まあ、男児を女児と偽るのですから、これも「蔑ろにした」ことに変わりはないでしょう。

 次回では、一気にPLOTを固めます。これも順を追って解説すべきですが、出来ません。前回にあれこれ書いて、それが大筋を決めてしまっています。


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