魔羅神様の男神子:7章~8章

 脱稿&校訂&PIXIV投稿しました。
 この章は消費期限無しです。6章までを非公開とするときには、あらためて1章を公開します。つまり、blogに残るのは1章&7~8章となります。


 8章が、ちょっとねえ、トートツになった感が否めません。伏線がじゅうぶんじゃなかったかなと。
 筆者は、書き上げた作品てアレコレ手を入れる
たちではないので、すでに次の作品に頭が向かっているので。まあ、一里塚です。
 一里塚ていうと、通過点の目安くらいのニュアンスなのに、その1.6/4のマイルストーンていうと、エポックメーキングなニュアンスになるのも、なかなか面白いですな。よだんだよん。


魔羅神/表紙50



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7.神事失敗

 退屈としか言いようのない五日間が過ぎて。いよいよ、神事の本番。前日は断食をさせられて、お腹ぺこぺこだから、日の出とともに始まったのは、ありがたいくらい。
 今度は巫女様たちにチンチン引き回しと川でのお清めをされて。鳥居に張り付けられてのミソギは男の人たちの手で――かなり手加減してもらえた。
 マラ神様のホコラの前。オフクロ様と真苑さんと三人の巫女様と男七人衆――に加えて、六人の女性と六人の女の子たち。紹介された訳じゃないけど、二宮、三宮、良宮、後宮、陸宮、波宮――各家の代表かな。この村に他の名字はない。一宮家は一軒しかないけど、二宮家は三軒、三宮家からはぐんと増えて十五軒、波宮家なんか三十軒ちかくあるそうだ。
 これはぼくの推測だけど、村の自治とか神事は、ひとつの名字について一票の権利があるんじゃないかな。それとも一宮家つまりオフクロ様が五十一パーセントを握っているのかも。
 村議会がどうなってるのかは知らないけど、役場とかは近在(十キロメートル単位)の数か村がひとつの行政単位になっていて、夕明村には形ばかりの出張所が置かれてる。
 明日には出て行って二度ともどらない村のことなんか、どうだっていいや。
 いつもの人数のちょうど二倍だけど。男の人を除いた見物人の数でいうと三倍以上。その大きな車座の真ん中、御神体の真正面に置かれた一メートル四方の三宝。
 その手前でチンチンの輪っかを外されて、すごい解放感。タックをはがしたときとは、全然違う。あれは、内側へおし込まれているきゅうくつさだけど、これはタマタマが下へ引っ張られている鈍い痛みからの解放。を、しみじみ味わう間もなく、三宝に乗る。倒されたときの配置を考えて、右端に座ってアグラを組んだ。
 自発的に後ろへまわした手を、先に縛られる。四つんばいのほうが、口とアナルの高さが同じになるから男の人も動きやすいと思うけど、生けにえとか人身御供は縄で縛ってお供えするのが作法だと言われれば、そういう仕来りなんだと納得するしかない。
 手(と腕)を縛られてから、ゆるく組んでいたアグラを、足のこうを太ももの上に載せる平たい形にされてすねを縛られて。前に倒されると、両肩と両ひざで四つんばいというか、尻を高く突き出した「おかしてください」ポーズ。
 だけど今日は、すぐにはチンチンを突っ込まれなかった。二巫女様がゴヘイを胸の前に立てて、御神体を背中にしてぼくの前に立ち、二人の平巫女様は、タワーケーキの輪かくに小さなスズをたくさん並べた巫女職専用装備(?)で、ぼくをはさんで二巫女様と向かい合った。
「たかまのはなになんとかかんとか。かけまくもかしこきおおまらがみさまになんたらかんたらまおさくたごさく」
 二巫女様がゴヘイをばさばさ振り回しながら祝詞じゅもんを唱え始めた。二人の平巫女様はシャンシャンシャランとスズを振りながら、ステージダンスみたいに激しい踊り……かな?
 そして。三人の動きが一瞬止まって。
「きえええっ!」
 雄叫おたけびじゃなくて雌叫めたけび。ゴヘイが下から跳ね上げられてチンチンをたたき、スズか口とアナルに突き刺さる――直前で止まった。三人が御神体に向き直って深々と御辞儀をしてから引き下がって。
 いよいよ本番の始まり。ミツオさんとタカシさんが、ぼくの前後に立った。のだけど。神様に供えられた生けにえとしては不禁慎だけど、吹き出しそうになった。だって、ふたりとも裸じゃない・・・・。腰にシメ縄を巻いてる。ひし形を並べたような紙が垂れているけど、そこからチンチンが突き出てる。これが女性だったら全裸よりエロチックかもしれないけど、ガチムチの男性だから、こっけいだよ。
 いけない。これから、二十人近い女の人に見物されながら、エッチでつらくて恥ずかしいことをされるんだという意識に切り替えなくちゃ。ちゃんとトコロテンしないと、家に帰してもらえないんだから。
 シメ縄のせいか、二人のチンチンがいつもより大きく見える。とくにタカシさんのは、ぼくをいじめてる女の子たちの腕くらいもありそうだ。もしかして、ぼくと同じに禁欲してたのかな。
 二人も御神体に向かって。かしわ手を打って御辞儀をして。まず、タカシさんがアヌスに入れた。
 むぐ……いつもより、ひともわり大きい。ミツオさんのは、いつもより大きくても、ほお張れないほどじゃない。
 パンパン。あらためてかしわ手を打たれたりすると、なんだかしらけた気分になって。エッチ気分から遠ざかってしまう。
 それと。三宝がいつもの板よりも十センチくらい高いので、ミツオさんには具合が良いらしいけれど、タカシさんのチンチンがアナルを突く角度が変わって、うまく前立線に当たってくれない。
 それはタカシさんにも分かっていて、すこしずつ腰の高さを変えて手探り(チン探り?)してる。けど、前立線に当たっても、いつもとは刺激が違って、ぼくのチンチンは寝ぼけまなこ。
 もどかしくなって、ぼくも腰を動かそうとするんだけど、ぎちぎちに縛られているから、思うようにならない。
 精通したばかりなのに、ぼくの年齢の二倍も三倍もあるオトナたちに、縛られて持て遊ばれて性的にいじめられている。そんなふうに思うと、これまでにないくらい激しく切なく、胸がきゅうんと閉めつけられる。
「あっ……?!」
 タカシさんのチンチンが、いつものトコロテンのポイントをわずかにずれて、突くんじゃなくてこすって。その瞬間に、腰がくだけるような何か・・が走った。
「おっ、ここか」
 タカシさんが同じ角度と深さでチンチンを動かす。
「あっ……違う……でも、すご……!」
 ポイントをこすられるたびに、腰がぶわあっとふくらんで、それが背筋から脳天まで突き抜けていく。
「本番だけに気合いが入っとるのお」
「そのままイカしてしまえ」
 男の人たちの野次。
 ものすごく気持ち良いけど、チンチンには何も込み上げてこない。むしろチンチンが溶けて無くなったというか、全身がチンチンになっちゃったみたいな――射精の瞬間よりも気持ち良いけど、まったく切羽詰まった感覚のともなわない、雲にふんわか包まれて、どこまでも高く飛んでいくような快感。
「なんじゃと。ちっとも立っておらんではないか?!」
 オフクロ様の、困惑したような声――を、聞いたんだろう。ふんわかした快感の雲が耳の穴をふさいでる。
「これって、メスイキじゃないですか」
 とっくに七人の声は聞き分けられるようになっているのに、分厚い雲の向こうから聞こえてくる声が、だれのだかわからない。
「なんじゃ、そりゃ」
「前立線への刺激を工夫すると、男でも女と同じような快感を得られるんだとか。射精をともなわないドライオーガズムというそうです」
「ぼっ起もせずに快感……?」
 ああ、そうなんだ――と、自分の状況を他人の言葉で理解するってのも変。じゃない。病気のときは、お医者さんのしん断が頼りだものね。でも、そんなことはどうでもいい。
 気持ち良い。とにかく気持ち良い……のが、ずっと続いてる。もしも、これが女の子がセックスで感じる快感なら、ぼくは女の子になりたい。男の娘でいたら、メスイキしやすいかな。
「いずれにせよ、お清めは失敗じゃ」
 オフクロ様の不気元そうな声。
「尻からマラ神様の依り代を注ぎ、口はマラ神様の形代かたしろでふさいで、手を触れることなくケガレを吐き出させる。これが、五十年の昔に定められたお清めの作法じゃ。ケガレを体内に留めたままで神子になれるはずもない」
 神事はやり直すと言われて、タカシさんとミツオさんはぼくから離れた。
「あっ……えっ……?」
 最初の声は、もっと続けて欲しいという本音。疑問の声は、チンチンが抜かれてもふんわかした快感が続いている驚き。チンチンが無くなって、すごく物足りない気分なんだけど、そのぽっかり空いた穴に快感の雲が流れ込んでくるような、不思議な感覚。
 ああ、そうか。女の人がセックスの後でいつまでも突っぷしているっていうアダルトビデオの描写、あれは演技じゃなかったんだと……実感したのだけれど。
「次の神事は二十一日後じゃ。十日間の修業と、今度は十日間の禁欲とする」
 その声で我に返った。じょう談じゃないよ。三週間後なんて、とっくに学校が始まってる。それに。もしも次の神事でもトコロテンじゃなくメスイキなんかしちゃったら……いつまでも村に閉じ込められて、重労働とレイブといじめがずうううううっと続く。
 十五日間の我慢だと思ったから、耐えてきたんだ。もう、いやだ!


8.禁身相姦

 逃げてやる。一宮家の裏庭につながれて、木陰でぐったりした振りを装いながら、ぼくは決心を固めていた。
 今すぐじゃない。また元通りに装着されたチンチンの輪っかは、鎖で松の木につながれているし。日中にうろついていたら、すぐ見つかるに決まってる。
 決行するのは夜だ。鎖は鉄クイにつながれるけど、なんとか引き抜けるだろう。チンチンに変な道具をはめられて鎖で鉄クイにつながれて、素っ裸。何もかもが逆待の証拠だ。
 十キロメートル以上も歩いて隣村にあるはずの交番に訴えても、多分ムダだろう。村へ連れもどされるに決まってる。
 でも、バスの運転手さんなら、どうかな。それか、ミニスーパーに毎日荷物を運んでくるトラック。あれが来るときには、引き回しやタクハツの途中でも裏道に引きずり込まれる。ドライバーは事情を知らされてないんだ。そんな当てずっぽうに頼らなくたって。コンテナの奥に隠れてターミナルで姿を現わせば。大騒ぎになること間違い無し。
 村の人たちはいろんな罪に問われるし、おそらくママもパパも無事じゃ済まない。ぼくだってSNSでえん上するかもしれないけど。ぼくは被害者なんだ。クラウドファンディングで助けてあげようなんて親切なお節介だって登場するかも。
 なんてウジウジ考えてたら、このじごくはいつまでも終わらない。
 逃げてやる。絶対に逃げてやる。
 失敗して捕まったら、これまでのミソギとは比べ物にならないくらいに厳しくセッカンされるだろうけど。大昔に比べたらずいぶんとおとなしいやり方になったって、真苑さんも言ってることだし。殺されてヤミからヤミなんてホラーにはならないだろう。
 殺されるよりずっと残こくな運命もあるってことなんか……考えないようにしてた。

 夜になって。煙責めにされながら眠った振りを続けて。深夜になって三日月が出てから動き始める。
 まず、鉄クイを引き抜きにかかった。ゆるく縛られている両手は胸より下へは動かせないので、クイの上におおいかぶさるようにして。何度もゆすっているうちにぐらついてきて、後は簡単に引き抜けた。それから、足の縄。横倒しになって身体を丸めて、ひざを抱え込むようにして、手探りでなんとかほどいた。手を縛っている縄は、どうにもならない。
 裏庭を囲っているへいの通用口は簡単に開けて、外へ。クイを持ち上げていても、チンチンの輪っかにつながれた鎖が地面を引きずる。街路灯のないかすかな月明かりの中でさえ、その跡が見える。どっちへ逃げたか一目良然。クイに鎖を巻きつけて。それで名案を思い付いたので裏庭へもどって、足を縛っていた縄を取ってきた。
 バス停、つまり村の玄関口へ向かう道の途中に、その縄を捨てた。あまり露骨だと疑われるから、道端の草むらに丸めて隠して、縄の端だけをちょろっと見えるようにしておいた。夜が明けて脱走が発覚しても、追跡はバス停へ向かうだろう。
 ぼくは引き返して村の奥を通り抜け、マラ神様のホコラへ向かった。三日月の明りだけじゃ足元がよく見えないし裸足だし、つまずくよりも足のつめをはがすのが怖くて、つま先を浮かし気味にしたすり足で――ふつうに歩く半分くらいの遅さだ。
 鳥居の手前で、横へ分かれている細い道へ折れた。わずかな月明かりも林に吸い取られて、真っ黒なアイマスクで目をふさがれたみたいになった。クイと鎖を両手に抱えているので、目の前を手で払うこともできない。左右から張り出している枝が全身を引っかく。石の角を踏んづけて痛みを感じた瞬間にひざを曲げて体重を抜いて。
 たった一回だけ、女の子たちに引き回されて連れて来られた道を、真っ暗やみの中で、手探りもできずに進む。しかも、シメ縄の奥がどうなっているのか、道が真っ直ぐなのか曲がってるのかさえ知らない。まるきりの無理ゲーだ。
 引き返そうと、何度も思った。今からなら、夜明け前にお屋敷までもどれる。逃げようとしたのはばれるに決まってるけど、未すいだから、そんなに厳しくはセッカンされなくて済むんじゃないかな。
 学校のことなんか、どうだっていい。もう三週間だけ我慢して……それでも、次の神事でまた失敗したら、さらに三週間かな。それとも一か月とか二か月?
 だけど。あと五分だけ進んだら、娘小屋とかいうのにたどり着けるかもしれない。
 延々と同じことばかり考えながら――ちょっとばかり開けた空間に出て、そこにプレハブ小屋の姿が、わずかな三日月の明りの中にまぶしいくらいに浮かび上がったときには、その場にへたり込んじゃった。
 すぐに立ち上がったのは、すねから太ももにかけて、小さな虫がぞわぞわとはい回るのを感じたからだ。アルミのドアを開けて中へ入った。大きな窓の向こうに三日月が見えているから、部屋の中はわりと明るい。
「…………?」
 娘小屋という名前からばく然と考えていたより、ずっと殺風景だった。神だなとかは見当たらないし、机やイスもない。部屋の真ん中にダブルサイズのマットが置いてあって、まわりに座布団が幾つか。それと、壁際に小さな整理ダンス。を開けてみて。びっくりしたけど、ああそうかと思い当たった。タンスの中にあったのは、ピンクローターとかバイブとか、何本かの小ビン。ラベルまでは読めないから、何のビンかまでは分からないけど。
 マラ神様に処女をささげる訓練とポニテの子が言ってたのは、そういうこと・・・・・・だったんだ――と、それは簡単に察しがついた。じゃあ、女の子同士でセッサタクマてのは、レズセックスのことかもしれない。
 そういう『訓練』をしたら、その時点で処女じゃなくなるんじゃないかと、根本的な疑問も浮かんだけど。そんなことをのんびり考えてる場合じゃない。
 ミニスーパーへの配送トラックにもぐり込むにしても、イチかバチかバスに救けを求めるにしても、明るい中でどうやって村の人たちに見つからないようにして、そこまで行くか。実は、具体的な作戦を立てていない。
 逃げてすぐはそうさくが厳しいだろうから、明日はずっと小屋に隠れていて、人の気配がしたら林の中へ逃げ込むつもりでいる。そして明後日の早朝にミニスーパーかバス停まで移動して物陰に身をひそめるか。いっそ、隣村まで歩いて行くか。
 逃げ出すことばかり考えてて、その先までは考えが固まっていなかった――ということを今になって反省してる。
 ――具体的な案を思いつかないまま、やがて夜が明けて。予想に反して、こちらへもすぐにそうさくの手がのびてきた。
「おーい、清美きよしくん! 怒っていないから、出てきなさい」
 たぶんシメ縄の向こうからの大声が聞こえたけれど、こちらへ近づく気配は無かった。山狩りみたいな仕事は男まかせで、女の人は加わっていないのかもしれない。それなら、禁男のちに踏み込んでは来ないだろうから、当分は安全だ――と油断したつもりはないけど。声に気を取られて、人が近づく気配に気づかなかったのかもしれない。
 不意打ちに、ドアが開かれた。
「ああ、やっぱりここだったね」
 真苑さんが入ってきた。ひとりきりだった。
「チンコジを外してあげる。そこに寝なさい」
 マットを指差す。
「あの……連れもどしに来たんですよね?」
「ううん。私は、そんなことはしないわよ」
 予想外の返事。戸惑っていると。
「あまり時間がないんだから。そこに寝なさい」
 真苑さんの考えていることは分からないけれど、連れもどしに来たのでなければ脱出に手を貸してくれるのかもしれない。不安だけれど、おとなしく言うことを聞いておいたほうが良いかな。
 ぼくがマットの上であお向けになると。何を思ったか、真苑さんは服を脱ぎ始めた。Tシャツを脱いでジーンズをずり下げて――その下は裸だった。
 身を起こそうとしたぼくをおしとどめて、横に座って。真苑さんは南京じょうを開けて鎖から解放してくれた。それから、ラジオペンチのクチバシの動きを逆向きにしたような工具でカリクビのC形リングを外してくれた。細いL字形の工具で、チンチンの半割り輪っかも。結合が解ければ、タマぶくろの輪っかを抜き取るのは簡単だった。
 そして、ぼくが身を起こすより先に、真苑さんがおおいかぶさってきた。
「縮かんじゃってるのね」
 チンチンを握って、皮に指を突っ込むみたいにして亀頭をくすぐった。
「…………?!!」
 わけが分からないけど。五日間も射精を禁じられていたから、無条件反射で起っきする。
「男衆にさんざんカマを掘られてても、まだ女の子とセックスをしたことはないよね」
 くにくにと皮の上からしごかれて、ぼくの困惑なんかおかまいなしに、チンチンは暴発寸前。
「筆下ろしさせたげる」
 真苑さんが後ろ向きになって、ぼくにまたがた。
 女の子のお尻の重みと柔らかさを、ずしっとお腹に感じて、それで、止まっていた頭が働き始めた。
「真苑さんて、ぼくのお姉さんですよね?」
「そうね。近親相姦になるわね」
 二つ三つ先の質問にまで、一気に答えを出してしまう。
「どうして……?」
 どうして、いきなりこんなことをするんだろう。ぼくのオナニーを手伝おうとしただけでオフクロ様、ぼくたちのお祖母様に厳しくしかられてた。今度はしかられるだけじゃ済まないと思う。
「あら……縮んじゃったわね」
 真苑さんがお尻をずらして背中を丸めた。
「あっ……?!」
 チンチンが温かい感触に包まれて、柔らかい感覚がうねくった。
 うわ、うわ、うわわ。フェラチオされてる。
「ダメ……出ちゃう!」
起っきを通り越して、いきなり切羽詰まってさけんだ。
「……ん?」
 真苑さんが身を起こした。腰をうかして、ぼくのチンチンを握り閉めて、その上に腰を落とす。
 胸より下へ手を動かせないから、まるきり抵抗できなかった――というのは、半分ウソ。上体を起こせば、背中を突き飛ばすくらいは出来た。そうしなかったのは、セックスを体験してみたいという(エッ)知的好奇心が強くて――この人が実の姉だという実感はあまりなかったから。
 チンチンが柔らかい壁にうにゅんと押しつけられたと感じた次の瞬間。ぬぷっと何かを突き抜ける感触があって……温かくて柔らかくてコリコリした感触に包まれた。コリコリというのは、恥骨かな。
「はいっちゃった……」
 姉さんが、ほけっとつぶやいた。
 とうとうセックスをしてしまったという想いが、かえって、この人が姉だということを強く意識させる。
「動くね」
 真苑さんが、ぼくをまたいでスクワットを始めた。腰が上下する。
 チンチンが出入りする。うにゅんうにゅうん、ぐねりぐねり……巫女のエミ様にしていただいたフェラチオの十倍くらい、気持ち良いんだけれど……チンチンの先っぽ、亀頭のあたりに快感が集中してる。とんがった快感。腰全体に広がった、メスイキの快感に比べると物足りない。それに……射精しちゃったら、なにもかもが空しく感じるようになるけん者タイムだ。実の姉とセックス、実際には強女女じゃなくて強チンだけど。でも、しようと思えば出来た抵抗をしなかったんだから。強い自己けん悪に落ち入るだろうな。
「あまり気持ち良くないね」
 姉さんが動きを止めた。ぼくの心を見透かされたと思ったけど、そうじゃなかった。
「クリちゃんへの刺激がないとダメね。これなら、アヌスのほうがまし・・なくらい」
 また、ドキッとした。メスイキを知る前から、回数を重ねてアナルを犯される痛みが少なくなるにつれて――太いウンチをするときと似てると言ってしまうとそれまでだけど、ほんわかと快感を感じるときもあった。
 女の子には前立線が無いから、アナルでメスイキはしないと思う。それでも快感があるとしたら、そんな感じなんだろうか。
「なぜ、この村では男の子を忌子としてはい除してるか分かる?」
 こんなときに、村の歴史なんかどうでもいいよ。
「戦争ばかりしてるやばんな男は要らないっていうのも、その通りだけど。狭い村だからね。村で生まれた子供同士で夫婦になったりすると、どんどん血が濃ゆくなってしまって、村全体が近親相姦みたいになっちゃう。それが、一番の理由なの」
 まさか、この一回で姉さんをニンシンさせたりはしないよね。ていうか、まだ射精してない。
 姉さんが、今度はゆっくりとスクワットを始めた。頭を働かせた分だけチンチンが寝んねしかけたので、それを防ぐためだと分かる。だって、じゅうぶんに起っきしたら、動きを止めたもの。
「だから……姉と弟でセックスなんかしたら、忌子への仕打ちくらいじゃ済まないのよ」
 つまり、この状況が発覚したら――ということだ。こうなったら、姉さんもいっしょに村から逃げなきゃ。
「もう伝説みたいになってるけど、大昔に実例があるのよ」
 そのときは、兄と妹で。兄はその場で殺されたそうだ。そして妹は……
「穴も割れ目もぬわれてしまったそうよ。おしこと出血がもれる小さな穴を残してね」
 そんな悲惨な伝説(?)を、なぜか姉さんは楽しそうな口ぶりで話す。
「その女の子は、村で飼い殺しにされたの。犬チクショウにも劣るとされて――今の清美きよしと同じように、服を着るのは禁じられて、四つんばいでしか歩けないように、縄なんかじゃなくて永久に外せない鎖で縛られて」
 小型の牛や馬みたいに扱われ、荷車を引かされたり農作業をさせられたり。女の人に頭の上がらない種馬の男たちは、うっぷん晴らしにその女の子をいじめたそうだ。ミソギの名目でたたいたり、犬芸(チンチンとかオアズケってやつ)を仕込んだり、残っている二つの穴を夜毎に(昼でも)犯したり。
「私は一宮家の跡取りだけど、やっぱり同じ目に合わされるでしょうね。一宮家の血は、養子の形で二宮家にも受け継がれているし。その子孫は三宮家や良宮家にも流れているし。そこから養子を逆輸入すれば、血筋は絶えない。二宮家の思惑どおりになる。私を可愛がってくれてるお祖母様は悲しむでしょうけれど、オキテを曲げるわけにはいかないもの」
 そんなリスクを冒してまで、なぜ、姉さんはぼくを強チンしたんだろう。とっくにセックスを経験済みだって、ぼくにさえ分かる。相手に不自由はしないはずなのに。
 そんなことより、ぼくの運命だ。
 脱走が失敗する危険は、最初から覚ごしていた(と思う)。捕まっても、されることは高が知れてると、見くびってた。縛られて川へ投げ込まれても、おぼれ死ぬまで放置はされないだろうし。カンチョウされてアナルにせんをされても、二十分が二時間に延びるくらいだろうし。張り付けにされて、木の枝でなくベルトか縄でたたかれても、せいぜい半殺しまでだろう。
 だけど、これ・・がばれたら……現代でも殺される?
 恐怖が言葉になっていたのかもしれない。
「だいじょうぶ。清美も殺されたりはしないわ」
 タックでチンチンをふうじられて、瞬間接着剤でなく、タマぶくろをぬい合わされるだけだろうと、姉さんは言う。
「次の神事でもトコロテンに失敗したら、そんなふうにして追放しようかって、オフクロ様が言ってたもの」
 じょうだんじゃない。それじゃ、死ぬまで男の娘……男の小母さんになって、男のばあさんになるじゃないか。
「実際は、無罪放面とあまり違わないかな。だって、ぬった所を切開すれば元にもどるんだから」
 ほっとした。タマぶくろを針と糸でぬわれるなんて、ものすごく痛いだろうけど。切開はもっと痛いだろうけど。その瞬間だけを我慢すれば元の生活を取りもどせる。
「私は無期ちょう役だけどね」
「……え?」
「フウジコとして村の中で飼い殺しにされて、今の清美みたいに手を縛られてたら、自分で傷口を開けない」
「そんな……」
「だいじょうぶ。清美は外の人間だもの。村の力が及ばない警察の本署とか、ジャーナリストとか、ネット配信者とか……」
 姉さんが、スクワットのピッチを上げた。
「ぼくが通報する。そしたら、姉さんだって……」
「ダメよ」
 断ち切るような強い声。
「私のわがままで村に迷惑をかけるわけにはいかない。ここでの出来事は、忘れてちょうだい」
「…………」
 姉さんが何を考えてるのか、さっぱり分からない。自分から悲惨な運命に飛び込もうとしているとしか思えない。
 混乱とは関係なく。姉さんのスクワットで、チンチンは暴発寸前――のところで、また動きが止まって。チンチンが寝んねし始めるとスクワットの再開。
 ぼくが何を話しかけても質問しても、もう返事はしてくれなかった。スクワットを休んでるときには、ぼくの質問とは(あまり)関係ないことを独白する。
 巫女様になるためにはぼくのケガレを払わないといけないと、いちばん強く主張したのは姉さんだった。
「こういう形になるとは予想してなかったけど……何かが、私の身にも起きるかなと、それは期待してたの」
 ぼくは自覚していないかもしれないけど、心も身体もマゾに目覚めている。姉さんは、そう指摘した。
 言われてみれば……全裸で、チンチンに変な輪っかを着けられて、それを他人に見られて。チンチンを起っきさせるなんて、マゾかな。
 自分から四つんばいになるより、縛られて身動きできなくされてアナルを犯されるときのほうが、チンチンを起っきさせてたっけ。
 チンチンの輪っかに鎖をつながれて引き回されて、タクハツをさせられて。いやだいやだ恥ずかしいと思いながら、チンチンを固くしてたものね。
 他人の目には、ぼくがマゾだと見えただろうな。ぼく自身は……よく分からない。
「清美よりも、私のほうがマゾの根は深いんだわ」
 忌子としてしいたげられるぼくを見て、自分もあんなふうにされたいと――興奮してたそうだ。ときどき、ぼくをながめながら股を押えていたっけ。あれは、そういうことだったんだと、思い当たった。
 姉さんは言わなかったけど、近親相姦を犯して性器をぬい閉じられるというのを、最初から望んでいたのかもしれない。
 それを尋ねる勇気は、ぼくにはなかった。
 そうして。延々とスクワットと休止を繰り返しながら、夜が明けてしまった。
 いきなり戸が引き開けられて、巫女様と女の子たちがなだれ込んできて。
 それでも姉さんはぼくから離れようとしなかったので、ぼくが身を起こして突き飛ばして。もちろん、手遅れ。

 奥座敷ではなく、裏庭に引きすえられて。オフクロ様と三人の神子様と七人の男衆に取り囲まれて。村へ来て最初の日と同じ配置。違っているのは、姉さんがオフクロ様の横にではなく、ぼくの横に正座させられていることだけだった。
 即決裁判。
 裏庭に引き込まれて三十分後には、『処置』が始まった。
 最初は姉さん。ビニールシートも敷いてない地面に、男衆の手で大の字に押さえつけられて。穴と割れ目をぬい閉じられた。それも、はやく完全にふさがるようにと、密着する面を紙ヤスリでこすられてから。
 紙ヤスリでこすられたときには、ぬい合わされるときよりも大きな悲鳴を上げていた。
 そして。ぬい合わされるときには、ひかえ目な悲鳴がすすり泣きに変わっていった。
 最後まで、ねえさんは許しを願うような言葉を口にしなかった。すすり泣きに甘い調べが混じっていたように聞こえたのは――姉さんがマゾだと知ったぼくのもう想の産物だったかもしれない。
 ぼくのチンチンをつないでいた鎖が使われて、姉さんは四つんばいの形に固定された。鎖の端は南京じょうで留められたけど、カギ穴がつぶされて、二度と開けられなくされた。
 それから、ぼくの番。タマタマをお腹の中へ納めてタマぶくろを瞬間接着剤でくっつけろタックは、自分の手でしなくちゃならなかった。抵抗できるふんいきじゃなかった。
 それから、姉さんと同じように大の字に押さえつけられて、タマぶくろを張り合わせた上を針と糸でぬわれた。ものすごく痛かったけれど、泣き叫ぶほどじゃなかった。もちろん、甘くすすり泣いたりもしなかった。
 姉さんは、そのまま裏庭に縄でつながれて。
 ぼくは、生理用ナプキンを当てたショーツをはかされて、ワンピースも着せられて、もうバスの朝便は出発した後だったので、バスを乗り継いだ先にある駅まで、自動車で連れ去られた。
 電車を乗り継いで家に帰るまでに、ぼくはある決心を固めていた。
 姉さんひとりをつらい目に合わせたくないともいえるし。姉さんだけにマゾの快楽をむさぼられるのはくやしいともいえる。
 ぼくはマゾだと姉さんに指摘されて、すっかりマゾに目覚めてしまった。
 だから、村でされたことについて、両親には何も語らなかった。
 帰ったその日のうちに、ぼくは自分でカッターナイフを使って糸を切った。チンチンは正常にもどって。数日で生理用ナプキンも不要になった。
 そして、宿題をサボった反省文とかは大変だったけど、無事に二学期が始まって、一日ずつが過ぎて行った。
 そして、帰路で固めた決心を実行に移すタイミングを計っている。
 ちゃんと書置きをして、両親にあきらめてもらって――村へ帰る・・タイミングを。
 タックをはがしているのはすぐに見つかって、またぬい閉じられるだろう。今度は紙ヤスリでこすってもらう。
 そして、ねえさんといっしょに犬チクショウ以下の扱いをされて、いじめられて。男の人たちにアナルを犯されて――きっと、またメスイキをするだろう。あの快感を得られるなら、射精なんかしなくてもいい。ていうか。ドライオーガズムを得るためには何日もの射精禁止が必要らしい。
 これから秋になって冬になって。それでも、戸外で強いられる全裸生活は、すごくつらいだろう。川でおぼれさせられるのは、苦しいだけでなくこごえるほど冷たいだろう。姉さんといっしょに鳥居に張り付けられて、木の枝なんかじゃなくベルトでミソギをさせられて……もしかして、タックの中でチンチンが起っきしかけたら痛いだろうな。
 そんなことを夢想するたびに、チンチンをしごきかけて。でも、射精したら決心が鈍るのは分かり切ってるから……今日もタックをしたまま、眠りに就く。

[ 終 ]

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