Progress Report 9:公女巡虐(賞味期限付)

 夫魚おっとおとと
 伊太利語には男性名詞と女性名詞がありました。ので、修道女の語尾をそれっぽく訂正します。娼婦のほうは花の名前なので、すべて女性名詞らしいですね。ああ、よかった。

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継母の嗜虐愛

 でも、まだ続きがありました。
 皆が一斉に肩衣を脱ぎました。へええ、です。というのは、誰も月の障りが訪れていないらしいのです。算数は苦手ですが、月のうち一割くらいは出血しますから、一人くらいは当日の筈です。
「今日の当直を言い渡します」
 多分いちばん年嵩の牝馬(カヴァラ)という名の寮長が、声を張りました。
「猫(ガッタ)と烏(コルヴァ)は、反省しなさい。何を反省するのか分からなければ、辛子の懲罰を追加します」
 修道女は聖職者ではないので、他人に祝福は与えられません。どんなに言葉の意味を捻じ曲げても、それは同じなのでしょう。
「マイアーレは引き続きフランカの訓練。ガリーナは新人のエレナを担当しなさい。残りの者は、自己研鑽に励むこと」
 最初に名指しされた二人は、それぞれの寝床で“V”字形の姿勢になります。他の女性(最年少の私が先輩を『娘』と表現するのは失礼です)が、二人を鎖と枷で拘束しました。
 傷だらけの女性は、寝台で俯せになりましたけれど、他の人たちは……カヴァラさんが比較的に若い人を二人、自分の寝台へ呼び付けました。隣り合った寝台を動かして、三つをひとつにしています。
 後に残ったのは五人。特に相談するでもなく、二人と三人に分かれました。同じように寝台を寄せ合って。
 なんてことでしょう。男と女がするみたいに、くんずほぐれつを始めました。
「わたくしたちも始めますわよ。さあ、手伝ってくださいな」
 まるでどこかの令嬢みたいな口調で、ガリーナさんが私に話し掛けます。
 言われるがままに寝台をくっ付けました。縄も鎖も枷も着けられていない身体は、なんと自由に動かせることでしょう。でも、衣服を身に着けていないみたいに不安です。いえ、実際に素裸なのですけど。
 要領の分からない私がもたもたしているうちにも、あっちでもこっちでも、くんずほぐれつが激しくなっています。
 カヴァラさんたちの三人組は横臥して三角形になっています。カヴァラさんの割れ目を舐めている女性は、カヴァラさんが割れ目を(舐めるどころか)頬張っている人に割れ目を啜られています。『踊る花の館』でも、こんな遣り方は誰もしなかったと思います。でも、これって……何人でも何十人でも出来ますね!
 もうひとつの三人組は、もっととんでもないことをしています。開いた脚を交差させて股間を近づけ、三方に突き出した張形の中心を一人が握って、臼を挽くみたいに捏ね回しています。前戯も無しに。
 二人の組は、これはお馴染みの形です。脚を交差させて股間を互いに擦り着けながら、固く抱き合い乳首を触れ合わせて接吻を交わしています。あれでは女の芽への刺激が足りません。のけぞって後ろへ手を突く形が最適です。事の始めの挨拶なのでしょう。
 そしてマイアーレさんは、俯せになったフランカのお尻に顔をうずめています。鞭傷を舐めてあげているようです。
「驚いたでしょうね」
 ガリーナさんが、私を背後から抱きしめながら、耳元で囁やきました。
「女と女で淫らな真似をするなんて。でも、これは姦淫ではないのよ。だって女は、挿入できるオチンポを持っていないんですもの」
 それは、そうですけど。
「聖書ではソドムの行ないを厳しく禁じているけれど、女同士の戯れについては、一文字も書かれていません。つまり、禁じてはいませんことよ」
 もう、聖書の話はたくさんです。
「ふふ……怖いの? すぐに気持ち良くなりますことよ。ほら……」
 ガリーナさんの手が肩から前へ滑って、乳房を撫で下ろし、乳首にちょんと触れてから指が通り過ぎました。くすぐったくさえありません。滑り下りた手は、今度は下から上へ動きます。
 それを何度か繰り返しながら、私を寝台へ腰掛けさせて。掌で乳房を押し上げるようにして、指の腹で乳首を転がします。
 ああ、もう……じれったい。
 ガリーナさんは私を、まさか処女とは思っていないでしょうが、ろくに性の歓びも知らない素人娘として扱っています。おまえは伯爵令嬢なんかじゃなくて娼婦だと言われるよりも、もっと自尊心が傷付きます。
 いいわよ。ダリア姐さんの実力を見せてあげる。
 私は手を伸ばして、右に座っているガリーナさんの核心をいきなり襲いました。
「あっ……?」
 ぴくんとガリーナさんが腰を震わせました。ここぞとばかりに、指でくにゅくにゅくちゅくちゅ。身体をひねって左手で肩を抱き、唇も奪います。
「んむう……?!」
 舌を絡められて、ガリーナさんは戸惑っています。その戸惑いを官能に変えてあげましょう。息が苦しくなるまで口中を貪って、口を合わせたまま、ガリーナさんの鼻に息を吹き込みます。もちろん右手の指は五本とも動かして、莢をしごき雌しべをつつき、とどめにきゅるんと剥き下げてあげました。
「ぷはあっ……」
 私が身を引いても、ガリーナさんはとろんとした眼差しで余韻に浸っています。
「あなた……誰に、こんなことを教わりましたの?」
 心底不思議そうに私の顔を見ます。
「ローザ、ジーグリ、クリサンテ、カメリア……みんな『踊る花の館』の売れっ妓だよ。あたいはダリアって舞台名で踊って、男に抱かれて、お客様の求めに応じて朋輩たちとも絡んでたのさ」
 言葉遣いは、盗賊団の姐御にしました。ガリーナさんが妙に上品ぶった物言いをしていることへの反発です。
「そうでしたの。わたくしは、てっきり、あなたも貴族の出かと思っていました」
 それも当たっていますけどね。でも……「も」ということは、この人「も」貴族令嬢? そして、それを隠す必要も無い?
 『踊る花の館』とは、ずいぶん勝手が違います。それは、この修道院の真の姿を知ったときから分かっていたことです。金で縛られているとはいえ『お仕事』をちゃんと勤めて日中の雑務も少しだけしていれば後は自由な娼婦ではなく、実際に縄や鎖で縛られ鞭打たれ日中も自由を奪われている女囚それとも性奴隷なのです。
 そんなことは、後で考えましょう。今は……
「それじゃ遠慮はいりませんわね。凡俗を相手の娼婦ごときに後れを取ったとあらば、わたくしの矜持が許しませんことよ」
 ガリーナさんが私の腰を抱きかかえるようにして、右手を股間へ差し入れてきました。
「ひゃああっ……?!」
 甘い稲妻が腰を貫きました。女の芽を虐められてそうなるのは慣れっこですが、すごく甘いのに太くなくて、無数の針が雌しべの奥まで突き刺さってくるような感じです。
「あっ……いやあっ!」
 女の穴を穿たれて、中で指を曲げて、どこかしらをつつかれると、腰が砕けました。
「ああっ……駄目! 恐い……」
 快感が立て続けに腰を砕けさせて、半分は嘘、半分は本心を私に叫ばせました。私は、もうガリーナさんを虐めるどころではなくなっています。
 ガリーナさんが私を遥かに凌いでいるのは、考えてみれば当然です。私の娼婦経験は、たった三月です。しかも、女同士は座興。何年も(夜毎に?)経験を積んできた人に勝てるわけがないです。
 でも……物足りないです。マセッティ様の刷毛責めより甘くて、ふわふわして、それだけに砕けやすい砂糖菓子。快感が凄まじいだけに、もっとしっかりと噛み締めたいです。
「つねって……雌しべに爪を立てて……うんと痛く虐めてください!」
 快感ではなく苦痛を、素直におねだりするのは、これが初めてです。それだけ、かつてない高みが見えているのです。その頂上から翔び立ちたい。
「なんてことでしょう。見習の初日から仕上がっているなんて……」
 驚きながらも、ガリーナさんは望みを叶えてくれました。腰を抱いていた手も股間へ滑らせて、芽が千切れるくらいにきつく爪を立てながらひねってくれました。しかも、乳首に噛みつきながら。
「ぎびい゙い゙い゙……死んじゃうよおお!」
 目くるめく飛翔、目くるめく墜落。マセッティ様の拷問にも比すべき絶頂を、私は極めました。
 ここまで乱れたのは、第一にはガリーナさんの指ですけれど。ひと月以上も御無沙汰だったことと、聖書の勉強で頭が混乱していたせいもありそうです。
「凄いわね、この娘」
 自分のことを言われたと分かって、私は余韻から頭をもたげました。
 声の主はカヴァラさんです。
「どこまで仕上がっているか、試してあげましょう」
 修道女の間での力関係も分からないうちから寮長に逆らうのは得策ではありません。それに、もっと快感か苦痛を与えてもらえそうです。
 なので、指定された寝台におとなしく“V”字形に拘束されました。
「ガッタ、コルヴァ。あなたたちは、自分が犯した罪を理解していますか?」
 カヴァラさんは、最初に指名した二人に反省を求めます。
「ガッタ。あなたは罪を自覚していまか?」
「妾(わらわ)は、何も罪を犯しておらぬ。罰したければ好きにするが良い」
 この一人称は高貴な女性、それも人妻が使います。三十歳前後に見受けられますから、かつては夫のある身だったのでしょう。では、何故こんなところに。死別でしょうか。まさか、夫の手で?
「そうですか。では、あなたは外面だけではなく身体の内面でも反省なさい」
「これしきのことで妾が泣くと思ったら、大間違いですわよ」
 負け惜しみを聞き流して、カヴァラさんはコルヴァさんにも同じ質問を繰り返します。
「教えてください。悪いところがあれば直します。辛子だけはお赦しください……」
 コルヴァさんはすすり泣き始めました。
「では、あなたの悪いところを教えてあげます。そのように懲罰や祝福を本気で拒むこと――それが、ここでは最大の罪なのですよ」
「でも、ほんとうに厭なのです。つらいのです。恐いのです」
 コルヴァさんは私より五つ六つ年上ですが、ここへ入れられてから日も浅いのかもしれません。
「まったく……それで、よくも誓願を立てたものですね。ガッタのように、いっそう過酷な懲罰をそそのかせとまでは求めませんけれど。そんなでは、じきに心が死んでしまいますよ」
 カヴァラさんは、コルヴァさんにも『外と内からの反省』を命じました。そして、私に振り向きました。
「エレナ。もちろん、あなたもですよ」
 私を見下ろす眼差しは、ブルーノ様やマセッティ様、そして院長様や司祭様とそっくりです。付け加えるなら、お継母様とも。カヴァラさんの心は、今は女ではなく、男性に同化しているのです。
「ありがとうございます。うんと虐めて可愛がってください」
 ここでの作法は知らないので、心のままに返事をしました。私にとって「虐める」と「可愛がる」は同義なので、それもきちんと伝えました。
 カヴァラさんが、淫戯の相手に選んだ二人に命じて、反省だか懲罰だかの準備をさせました。蓋付きの壺、箆、羊皮紙、そして三本の張形。
 最初はガッタさんです。壺から箆で掬い取られたのは、黄色く粘っこい辛子です。良く練られていて、粒は混じっていません。それだけ刺激が強いです。予想していた通り、それを割れ目に塗り込めていきます。ガッタさんは天井を見上げて無表情。
「強情ですね。これでもですか」
 カヴァラさんの指が割れ目の上端あたりで微妙に動きました。
「ああああ……痛い、熱い。妾は無実の罪で罰されておるのじゃ」
 甘ったるい悲鳴です。私の悲鳴も、他人の耳にはあのように聞こえるのでしょうか。
 カヴァラさんは箆を襤褸布で三度拭い、三度辛子を掬いました。ガッタさんの股間には黄色い辛子が盛り上がっています。そこに羊皮紙が被せられました。辛子は放置すると辛味が揮発します。それを防ぐ――ひと晩ずっと反省させるための処置でしょう。
 そして張形です。壺に浸けられて真っ黄色になったそれが、無雑作に股間へ突き刺さされました。
「きひいいいっ……」
 純粋の悲鳴です。
「あああああ、ひどい……妾は悪くないのに……酷い仕打ちじゃ」
 恨んでいるふうではありません。悲運を嘆いている――いえ、酔っています。
 張形の末端に革紐を巻いて、それを太腿に巻き付けて絶対に抜けないようにしてから。カヴァラさんはコルヴァさんに取り掛かります。
「いやあっ……熱い、沁みる! 赦してください!」
 最初から大騒ぎです。今度は指の微妙な動きも見えました。
「ぎひいいいっ……死ぬううう!」
 女の芽に塗り込められると、寝台を軋ませてもがきます。悲鳴もガッタさんの十倍くらいの大きさです。
「うるさいですね」
 フランカが噛まされていたのと同じ猿轡が、コルヴァさんに着けられました。寝台の側面にある枷で腰の動きも封じられて。最後に辛子まみれの張形が挿入されました。
 コルヴァさんは、くぐもった呻き声をあげながら、ぼろぼろ涙をこぼしています。きっと、その涙は甘くないと思います。
 そして、いよいよ私の番です。
「望むなら、あなたも声を封じてあげます。まだ見習なのですから、すこしは甘やかしてあげましょう」
 本来なら熟考するところですが、「甘やかす」という言葉に反発しました。コルヴァさんみたいに見苦しい様を晒したくないです。ガッタさんみたいな負け惜しみも性に合いません。
「要りません。もしも私の悲鳴がお耳障りでしたら、寮長様の判断で封じてください」
 もしもカヴァラさんに嗜虐心があるなら、きっと心地良い音楽になるだろうという自信があります。
「そうなの。後悔しなければ良いのですけれど」
 最初のひと掬いが、割れ目の周辺に塗られました。冷たいけれど、たいした刺激ではありません。そしてふた掬い目は花弁の裏側へ。
「くううっ……」
 傷口に塩を擦り込まれるよりは柔らかですが、じんわりと沁み込んでくる痛さがあります。塩は傷口から滲む体液で薄まり流れていきますが、辛子はそうもいかないでしょう。それとも、淫らな汁が洗い流すでしょうか。
 つるんと莢を剥かれました。そして……
「きひいいいっ……いい!」
 最後は歓喜の悲鳴です。女の芽が燃え上がっているようです。激痛で縮こまるのが分かります。なのに、最大に勃起したところを粗い刷毛で擦られるよりも強い快感が腰を貫きます。
「あらあら。蜜があふれてきますね。ガッタよりも激しい」
 念のためにと、四掬い目が割れ目を封じるように盛り上げられました。そして、羊皮紙をかぶせられます。縦に切り込みがあるのが見えました。張形を通すためです。
 その張形は――女の穴の入口を先端で捏ね回してから。奥に突き当たるまで一気に押し込まれました。
「くっ……」
 もっと太い張形を捻じ込まれたことだって何度もあります。たいしたことはない――と高を括っていたのはひと呼吸の間だけ。股間全体がじわじわと熱くなって、ついには燃え上がりました。
「あああああ……熱い、痛い……もっと虐めてください!」
 本心です。割れ目を鞭打たれる鮮烈な痛みには遠いのです。前後の穴を同時に貫かれる膨満感もありません。
「ふふ、頼もしいですね。明日の朝も同じことを言えたら、院長様に申し上げて、祝福を与えていただきましょう」
 中途半端な激痛(と快感)の中に私を放置して。他の皆さんも就寝の支度に掛かりました。半数の人が寝台にX字形に仰臥して、残った人に手足を拘束してもらいお腹を枷で押さえ付けてもらいます。それを繰り返して、最後にカヴァラさんだけが残りました。
 カヴァラさんは同じ形でも俯せになりました。手足は自由ですが、そのまま動きません。やがて、ひとりの若い男性が部屋へ入ってきました。聖職者の身なりですから、二人の助祭様のどちらかでしょう。
 彼はカヴァラさんの手足を拘束してから――下半身を露出して(どちらの穴かまでは分かりませんが)彼女にのしかかりました。
 羨ましいなと思いました。もしも、私の修道院入りが決まったとき囁かれていた通りに、将来は修道院の女としての筆頭、つまり寮長になって。年下の娘を虐めて可愛がりたくなる心裡は、なんとなく分かります。権力のある者が弱者を甚振るのは快感でしょう。
 唐突ですが――私に、将来の目標が出来ました。

 カヴァラさんの言葉通り、熱く沁み込んでくる痛みは一晩中続きました。それでも、私は――痛みに目を覚ますことはあっても、微睡みました。苦痛の中の睡眠には慣れっこですから。
 翌日は、また告解室で司祭様から聖書の真実をいろいろと教わりました。聖書には、独特の暗喩が鏤められています。
「誰某は彼女を知った」というのが性の交わりを意味するというくらいは、すこし教養のある大人なら知っています。実際には、もっと淫微で分かりにくい表現がたくさんあります。たとえば「差し出した」というのは、女性の行為であれば「みずからを」という言葉を補えば意味が明白になります。行為者が男性の場合は、「彼の娘」「彼の妻」「彼の姉妹」あるいは「彼の女奴隷」です。
 聖書に良く出てくる葡萄や無花果や柘榴も、実に意味深です。ことに無花果と柘榴は何に似ているかというと……聖書に倣って、明言は避けます。ただ、女性がそういう果実を捧げる場面では「彼女の」という言葉を補えば、意味が明確になるのは確かです。
 司祭様の(ということは、この修道院の)解釈では、近親姦も男が女に向ける嗜虐も大いに奨励されているのです。
 強引な解釈だなと思う部分もありますし。そもそも、巻物に聖なる言葉で書かれている内容を司祭様が正しく翻訳してくださっているかも怪しいのですが、反論できるだけの素養が私にはありません。拝聴しているうちに、だんだん真実に思えてきました。辛子で腫れている女の穴も花弁も芽も、ますます熱く火照って涙を流します。
 そうして。私の悦虐は神様の定めた摂理に反するどころか適っているのだと、そうも思うようになりました。これが、皆さんのおっしゃる「仕上がった」というものなのでしょうか。
 先輩見習修道女のフランカは、すでに幾度も講義を受けているので、日常の作業、ことに重労働を割り当てられました。背中で祈りを捧げる姿に縛られたまま、腰に鎖を巻いて前から後ろへ回して鋤をつないで曳かされたり、同じ要領で荷車を曳かされたり。
 私は明後日には入会の誓願を立てて、性隷として第二の洗礼を受ける予定になっている――その資格があると、院長様に申し渡されています。そして新米修道女として、結局はフランカと同じ重労働に従事させられます。
 先々のことは考えても仕方がありません。
 午後からは、賓客が私たち修道女に祝福を与えてくださるところを見学しました。賓客は俗人であっても、司教である院長様から聖別の儀を受けて、一時的に資格を与えられる――ずいぶんと勝手な理屈です。
 私とフランカはお継母様、いえファジャーノ様に引率されて『祝福の間』へ入りました。世俗的な言い方をすれば拷問の間です。
 そこには、上半身は裸ながら、どこかで見た肖像画に似ているようないないような殿方が、院長様直々の助言を受けながら、修道女に祝福を与えておられました。助祭さまと警備兵が一人ずつ隅に控えています。
 ファジャーノ様は貴賓に向かって、花弁の片方を横へ引っ張りながらそちら側の膝を外へ曲げて、変則的な屈膝礼を執りました。フランカは両膝を着いて頭を垂れます。私は迷いましたが、フランカは平民の出だろうと判断したので、ファジャーノ様に倣って、もっと変則的な屈膝礼にしました。ただ片脚を横へ曲げて膝を折っただけです。だって、花弁を摘まもうにも、両手を背中へ捩じ上げられています。
「こちらは、元修道女で、還俗してクリスタロ侯爵の養女となり、ラメーズ伯爵の後妻に迎えられたファジャーノです。その隣が、彼女の継娘にして見習修道女のエレナ。もう一人の見習がフランカです。見習の二人、ことにエレナは、いずれ殿下に祝福を与えていただくこともございましょう」
 フランカは付け足しみたいな院長様の紹介です。
 殿下はたいして興味も無さそうに、大きな鉄の箱に向き直りました。
「おまえたちもご相伴に与りなさい――よろしいですわね、殿下」
 私とフランカは、殿下の左右に並ぶ形で水槽の窓に顔を寄せました。
 中では私より二つ三つ年上の修道女が首まで水に浸かりながら、梯子のような物を登っています。両手は太い鎖で後ろ手に縛られ、両足には短い鎖で鉄球を引きずりながら。まだ全員の名前を覚えていませんが、たぶん兎(コニーギャ)さんです。
 登り続けているのに、いっこうに水から出られません。梯子の踏桟が下へ動いているのです。踏み桟は梯子の裏表に並んでいて、上と下でつながって大きな歯車で折り返しています。そして踏桟は細長い飼葉桶のようになっていて、コニーギャさんが(結局は)その場で足踏みをするごとに水を汲み上げています。汲み上げた水は鉄の水槽の上に吊るされた大きな桶に貯まるのですが、桶の横からは二本の湾曲した太い筒が伸びていて、彼女の頭上から水を浴びせています。
 もし足を止めたら水底まで沈むし、水槽の水も増えて溺れ死ぬのです。命懸けの不毛の重労働です。
「こんなの……見たことがない」
 フランカがつぶやきました。
「これは殿下が発明なさって、王都で作らせた物を寄進してくださったのだ」
 殿下とも呼ばれるお方なら、国政にも関わっておられましょう。その叡智を国民のために使っていただきたいものです。
「ふむ、限界のようじゃの」
 覗き窓の向こうで、コニーギャさんが足を踏み外しました。後ろ手の鎖に引っ張られて仰向けに倒れて、立ち上がろうともがいていますが、起き上がれません。
「レミジオ!」
 院長様の声に、助祭様が水槽に駆け寄り、素早く半裸になって脇の梯子から水槽に飛び込みました。兵士が天井の滑車から垂れている鎖を下ろします。
 助祭様は鎖の先端の大きな鈎をコニーギャさんの後ろ手鎖に引っ掛けて。兵士が一人で軽々と釣り上げました。滑車は大小が組み合わさっているので、梃子みたいに働くのでしょう。
 でもコニーギャさんは、たまったものではありません。後ろ手のまま吊り上げられるのは肩が脱臼しそうになります。足の錘で、なおさらです。
「ああああ……痛い……」
 この人も仕上がっています。苦悶の中に気怠い響きが混じっています。それとも、ただ疲れ果てているだけでしょうか。
「水位を下げろ」
 殿下のご命令で大桶が水槽に沈められて、かなりの量の水が汲み出されました。
「あの女は、しばらく踊らせておけ。余は、この若き未熟な二人に洗礼の手ほどきをしてやりたい――これじゃ」
 殿下は左右の手を交互に上げ下げしました。それだけで、院長様に意味は通じたようです。
 私とフランカはいったん拘束を解かれて、コニーギャさんと同じに太い鎖で後ろ手に縛られました。ずうんと重たくて、踏ん張っていないと転びそうです。
 私たちの前に大きな鉄塊が置かれました。真ん中に環が取り付けられていて、もっと太い鎖が通されています。私たちは首に鉄枷を嵌められて、鎖の両端につながれます。鎖が短いので、二人のうちどちらかがしゃがむか、二人とも中腰でいなければなりません。
 院長様と殿下が私たちの身支度(?)を調えている間にコニーギャさんは、突き出た棒の先に“L”字形の腕が生えた台の上に、別の滑車で吊り降ろされて――予想していた通り、股間を“L”の上向き部分で突き刺されました。手足には軽く装飾性の強い環を嵌めているだけで、まったく拘束されていませんけれど、串刺しから逃れるには、張形が抜けるまで高く跳び上がるか、台もろともに倒れるかしかありません。腰が伸びた姿勢から跳ぶなんて無理ですし、重たい台を倒すのも難しいでしょう。倒れたら倒れたで、穴の奥を突き破られるかもしれません。
 兵士が分厚い鉄の円盤を手で回し始めました。コニーギャさんの腰がゆっくりとくねります。
 女の穴は常に、“L”の垂直な部分の真上です。台から突き出ている支柱を躱すために、支柱に近い側の脚を上げなければなりません。回転につれて足を踏み換える必要があります。
 回転が速くなってくると、自然と手を振って身体の釣合を取ります。
 しゃん、しゃん、しゃん、しゃん……軽やかな鈴の音が石壁に響きます。熱した鉄板の上で踊らされたときと似ています。けれどコニーギャさんの顔に浮かんでいるのは、苦痛の奥から滲み出る悦虐ではありません。淫らに腰を振らされる恥辱の火照りと、女の穴を抉られ捏ね繰られる純粋の快感です。恍惚です。
 もっとも。重たい鉄球を引きずりながら無限に梯子を登らされた疲労が溜まっていますから、そう長くは続かないでしょう。続けさせられても、じきに倒れて台から転落するかもしれません。うまく受け止めてもらえれば良いのですけど。
 他人の心配をしているどころではありません。鉄の塊が滑車で吊り上げられ、私とフランカの腋にも縄が巻かれて、もろともに宙吊りです。
 兵士が素裸になって、水槽に立て掛けられた梯子の上に立っています。彼の股間はそっくり返っています。さすがは施虐修道院の一員です。
 フランカが耳元に囁やきます。
「あたいも祝福を受けるのは初めてだけど、一度だけ見たことがあるよ。ゆっくり十(とお)数えてから、あたいの真似をしなよ」
 盗賊団の姉御顔負けの言葉遣いです。とにかく、小さく頷いておきます。
 私たちは水槽の上へ押し出されて。
 がらら……ざぶん。一気に水中へ沈められました。鉄塊に首を引っ張られ、両手を縛る鎖に押さえ付けられて、二人とも水底にへばり着きます。
 すぐに兵士が飛び込んできて、錘に引っ掛かっている鎖の鈎と私たちを吊っていた縄を抜き取り――助け起こしたりはしてくれずに上がっていきました。
 娼館の女将さんに逆さ吊りにされて水に浸けられたときよりはつらくないですが、立ち上がって水面から顔を出さなければ、いずれ溺れ死にます。
 ところが、立ち上がるどころか。鎖を横に引っ張られて、胸が鉄塊に押し付けられました。さらに鎖が強く引っ張られます。
 水でぼやけた視界の中で、フランカが立っているのが見えました。そうです。鎖が短いので、ふたり一緒には立てないのです。
「十(とお)数えてから」フランカの言葉を思い出しました。
 ゆっくりと、九つまで数えたところで、フランカがしゃがんで、さらに顔を鉄塊の環に押し付けました。
 私の番です。鎖の重さに逆らって身体を起こし、両足を踏ん張って……どうにか立てました。
「ぶはっ……はあ、はあ、はあ」
 空気を貪ります。
 フランカが肩で足をつつきました。替われという合図です。
 私は大きく息を吸い込んでからしゃがみ込んで、フランカの真似をして鉄の環に顔というよりは喉を押し付けて、少しでも鎖を伸ばしてあげます。
 フランカが、よたよたと立ち上がって。私が十を数え終わるか終わらないうちに、私に譲ってくれました。
 上から吊るされている大桶には、大量の水が汲まれています。もしも、あれを流し込まれたら……ふたりとも溺れ死ぬでしょう。
 そんなことは殿下も院長様も絶対になさらないだろうと信じて、とにかく次のひと息を何回も何十回も繰り返して――無事に引き上げてもらえました。
 殿下と院長様に対する絶対の信頼と忠誠の礎石が、私の心の底に置かれました。と同時に、フランカとは生死を共にした仲間といった紐帯で結ばれたのです。これは、私だけの思い入れかもしれませんけれど。
 ――殿下の最後の祝福は、疲れ果てた身体をほんとうに鞭打たれながら、恍惚として踊り続けたコニーギャさんに与えられました。拷問台に磔けられて、恍惚に恍惚を重ねる彼女の乱れっぷりをしっかりと見学させてもらってから、私たちは祝福の間を後にしました。私は太腿にまで淫らな汁で濡らしてファジャーノ様に褒められたのですが、フランカはそれほど感銘を受けたようには見えませんでした。
 それにしても。以前のお継母様だったら、きつくお叱りになって鞭のお仕置きをくださっていたところを、今は褒めてくださるのですから……戸惑うばかり。と、控え目に表現しておきます。
 寮へ戻って。昨夜と同じ要領で夕食を摂って。今夜は誰も反省を命じられず、私も昔懐かしい“X”字形の姿勢で眠りに就きました。

 そうして、施虐修道院で三日目の朝を迎えました。
 今夜の私は『内省の夜』だから粗相があってはいけないという理由で、断食をさせられます。水分もできるだけ我慢しなければなりません。それなのに。誓願の前に必須の儀式なのに、その内容は誰も教えてくれません。まあ、半日後には分かるのですから、気には病みませんけれど。
 もう見習修道女の正装もせず、略装つまり全裸で寮に籠もって、聖書を読んで過ごしました。もちろん、聖なる言語ではなく日常語に翻訳されたものです。
 そんじょそこらの教会だと、主要な部分の抄訳があれば良いほうなのに、ここでは原典も翻訳も全巻が揃っています。王族や諸侯の庇護を受けているだけのことはあります。この様子では花代、こほん、お布施の額も高級娼館である『踊る花の館』の何倍なのか何十倍なのか、とにかく桁違いでしょう。
 それはさて措くとして。司祭様に教わった『裏読み』をすると、聖書ではなく性書、それも近親姦と嗜虐に満ち溢れた物語になります。ほんとうに、これは原典の正確な翻訳なのでしょうか。おそらく、ここの原典に照らせば正しいでしょう。でも、世界にひとつしか無い原本と一致している保証はありません。
 私は神学者ではありません。女です。ですから「女は男に虐げられることに悦びを見い出せ」という巻物の記述を素直に信じます。
 それでも、聖書なんて退屈です。修道女の皆様は生活に必要なお仕事をしているか祝福を受けていて、祝福の傷を養生していた椋鳥(ストルナ)さんも助祭様の(どの方面かは分かったものではありませんが)お手伝いです。だだっ広い部屋の中に、私ひとり。せめてファジャーノ様がいらっしゃれば、今なら打ち解けていろいろとお話もできるでしょうに。どこにおいでなのかすら分かりません。
 退屈と『内省の夜』への好奇心と不安とを持て余すうちに陽も落ちて。私はマルコ助祭様に案内されて、略装で(しつこいけれど全裸です)礼拝堂へ赴きました。
 そこには院長様と司祭様、そしてファジャーノ様がお待ちでした。
 床に大男用の棺(ひつぎ)みたいな箱が安置されています。蓋は開けられていて、黒い鞠のような物が敷き詰められています。
 その前で、私は奇妙な形に拘束されました。腕は柔らかな布帯で緩めに体側へ縛り付けられ、太腿と足首も縛られました。そして、両手に革袋をかぶせられました。口に詰物をされて布で口を覆われ、耳を粘土でふさがれます。そして最後に、真っ黒な分厚い目隠しです。見ることも話すことも聞くことも、身体に触れることすら出来ません。
 そして抱きかかえ上げられて、柔らかな物の上に寝かされました。棺に入れられたのです。
 不意に、心臓が早鐘のように拍ちだしました。正体の分からない不安に包まれました。
 ごとん……蓋の閉じる響きを、微かに肌に感じました。
 コン、コン、コン……釘を打つ響き。
「んむううううっっ……!」
 生き埋めにされた恐怖が蘇りました。凄まじい恐慌に襲われました。
 なんとしてでも脱出しなければ!
「む゙も゙お゙お゙お゙お゙お゙っっっ!!」
 身体を起こそうとして頭を蓋にぶつけました。身体を捻って肩で押し上げます。膝で蹴り上げます。蓋は動きません。
 全身でもがいて、身体を棺に打ち当てます。がたんがたんと揺れて、床を打ちます。
 不意に揺れなくなりました。いよいよ、土をかぶせられたのです。
 嫌だ! 死にたくない……誰か助けて!
 誰かの手が私に触れました。目隠しが外され、口の詰物を抜き取られました。
「うわあああん……」
 小さな子供のように泣きじゃくりました。
「こわいよお、しにたくないよお……!」
 耳が聞こえるようになりました。
「いったい、どうしたというのだ?」
 院長様が困惑を浮かべて、私の目を覗き込まれました。
 それで、すこし落ちつきました。私は、まだ生きています!
「あの、あの……」
「エレナ、落ち着きなさい。ここには、あなたに……致命的な危害を加える人なんていないのよ」
 お継母様が抱き締めてくださいます。
 ああ、そうだった。思い出しました。私は『内省の夜』という儀式に望んでいたのです。
「私……口封じで生き埋めにされて殺されかけたことがあるんです。その恐怖が押し寄せて来て……それで……」
 お継母様の腕が手が、強く優しく私を包んでくださいます。
「種明かしは禁じられているのだけれど……明日の朝には終わるのよ。耐えなさい」
「いやあっ……!」
 理性ではなく感情でもない、魂の叫びです。
「もう、修道女になんか、なりたくない。戻して……処刑台に戻して!」
 闇の中で痛みも感じずに、暗闇で独りでじわじわと死んで行くくらいなら、衆人環視の中、槍で刺し殺されるか焼き殺されるほうが、ずっとましです。そんなことにはならないと分かっているのに、全身の震えが止まりません。
 皆様、困り果てた顔で私を見下ろしています。
「院長様」
 お継母様が院長様を振り仰ぎました。
「私も一緒に閉じ込めてください。この子は、改めて自身と向き合うまでもなく、被虐による肉と魂の悦びを知っています。絶対的服従への安堵を知っています」
「いや、伝統を破るべきでは……」
「面白いかもしれぬな」
 司祭様の言葉を院長様が遮りました。
「母親が娘を導くのは珍しいことではないが、『内省の夜』を……うむ、『訣別の夜』……いや、十八で生んだ娘が十五。でなくとも継娘なら、二十幾つもあり得るか。よし、この試みがうまく運べば『双照の夜』と名付けよう」
 院長様は独り合点に頷くと、私の拘束のすべてを解いてくださいました。
 急遽、葡萄酒が用意されて、それを水で薄めたものを、何杯も飲まされました。お継母様もです。喉の渇きが潤されるとともに、断食のせいで、お腹が熱く燃え上がります。
 革帯が床に並べられて、そこに私が仰臥します。お継母様が逆向きに覆いかぶさってきました。これは淫らな戯れの形です。
 神聖な儀式のさいちゅうに不謹慎な――とは思いません。この施虐修道院に、淫らで残虐ではない生活も祈りも存在しないのですから。
 固く抱き合う形でふたりをひとまとめにして、革帯でぐるぐる巻きにされました。顔を股間にうずめて、頭を上げられないように縛られました。さしずめ、お継母様の太腿が目隠しで、口は女性器でふさがれます。手で自分の身体に触れられないのも、前と同じです。
 そうして、横臥の姿勢で棺に入れられました。今度は蓋をされても釘付けにされても、心は落ち着いています。
 暗闇の中で、お継母様の形が、しっかりと温かいです。甘酸っぱい乾酪の匂いが心を掻き乱しますけれど。
 一昨日みたいにご奉仕しても良いのかしらと、迷っていると。
 ぞろりと、割れ目の内側を舐められました。
「み゙ゃんっ……」
 不意打ちに悲鳴をくぐもらせると、お継母様の腰がぴくんと跳ねました。吐息が女の芽を直撃したのでしょう。
 お継母様は我が意を得たりとばかりに、舌も唇も歯も使って、鼻先まで動員して、私を虐めに掛かりました。
 感動です。あんなに(私には)傲慢で厳しかったお継母様が、私の淫らな部分を食べてくださるなんて。
 私も負けていられません。三か月の娼婦生活で得た経験と一昨日にガリーナさんから教わった遣り方を総動員して、お返しします。どちらが先に逝かされるか勝負です。それとも、先に達っしたほうが勝ちでしょうか。どちらにしても、引き分けになれば素敵です。
 手を使えないのがもどかしいのですが。背中をぎゅっと抱き締めて、そして抱き締められているのも、なんだか普通の恋人同士みたいで悪くありません。世間一般の常識では、二重に背徳的ですけれど。
 乳首もなんとか刺激できないかなと、身体を揺すってみましたが、お継母様のお腹に密着しているので無理でした。
 そんなことはしなくても、お継母様の舌技は素敵です。私は、たじたじです。でも、お継母様は坂道を登りながら、私が遅れそうになると立ち止まって手を引いてくださったので――なんとか同時に断崖絶壁から手を取り合って墜落できました。
 飛翔とまではいきませんでした。生さぬ仲とはいえ母娘という薬味も、太い男根には敵いません。鞭も無いし、お尻の穴も置いてけぼりですもの。淡い砂糖菓子でしかありません。
 でも、それは肉の悦びについての感想です。魂の悦びについては、これまでとは異なる充足がありました。もっとも、以前の厳しいお継母様を懐かしむ気持ちもあります。
 あまり長く余韻にたゆたうこともなく、いつしか私たちはおしゃべりを始めていました。といっても、相手の下のお口に話しかけるのですから、勝手が違います。顔が見えない分だけ、素直になれたと思います。
「院長様が十八と十五とか、まして継娘とかおっしゃってたでしょ。お腹を痛めて産んだ娘でも、生贄に差し出すって意味なの?」
 こりっと、女の芽を噛まれました。甘噛みではなく、お仕置きめいた痛みです。
「生贄ではありません。娘の幸せを願ってのことです。腕力があって権力もあって逞しい祝福の棒をお持ちの殿方に、虐げられ庇護される幸せをエレナは知っているでしょうに」
 お継母様のおっしゃることは分かりますが、大切な部分が欠けているように思います。魚のような目をした人には、虐められても恨みが募るだけです。媾合えば身体は反応しますが、官能はありません。そして、瞳に淫欲と嗜虐の焔が燃えていれば、私はその方が男であろうと女であろうと、心を揺さぶられます。お継母様、いえファジャーノ様や寮長様に可愛がっていただいて、それを確信しました。『踊る花の館』の女将さんは駄目です。保身のために、花を枯らそうとしたのですから。
「……あればねえ」
 一瞬の物思いの裡に、言葉を聞き漏らしました。
「なんて、おっしゃったの?」
「ベルタに、すこしでも被虐への憧れがあったら――そう言ったのです」
 割れ目に向かって囁くのですから、聞き漏らしても不思議はないと思ってか、咎める口調ではありません。
「おまえときたら、十になるやならずの頃から兆していましたから――つい、我が子を差し置いて躾けてしまいました」
 では、独り遊びへの厳しいお仕置きも、恥辱の“X”字磔も、私の悦虐を育むためだったのですね。もちろん、恨んだりはしません。だって、お継母様のおっしゃる通り、女の真実の幸せを得たのですから。
「あの……まさか、私が誘拐されたのも?」
「いいえ」
 言下に否定なさいました。
「もしも、あの子の目論見通りにお前が殺されていたら、婚約を解消して、ここへ送り込むところでした。まったく素質の無い女など存在しませんから……たとえ見習期間が三か月を超えようとも」
 裏を読めば、素質に欠けるように見える娘でも三か月もあれば悦虐に目覚めるということです。
「お継母様は、そこまでお考えだったのですね」
「それが義務でもあるのです」
 王族は畏れ多いですし、常日頃から手厚い庇護を受けていますから例外ですが、修道女を落籍させるには数千グロッソもの寄進を求められます。侯爵だろうと大商人だろうと、身代が傾きます。ただし、その家の娘を将来に入会させると誓約すれば、良家の子女を闇売買する程度の金額まで下がります。大抵は、身請けした修道女に産ませた娘か幼い養女を迎えて、その家の娘にふさわしい教育を施します。私のように後妻に直った修道女が、前妻の娘を――という例は珍しいそうです。
「誰だって、自分が産んだ子供がいちばん可愛いものです」
 つまり、修道女は皆が仕上がっていて、悦虐の幸せを信じて、いえ、体感しているのです。
「フランカは、やっつけ仕事ですけれどもね」
 予定していた娘が病没して、やむを得ず適当に見繕った身替りを差し出したのだとか。娘を簡単に売るような下層民なら、あの言葉遣いも納得です。
 知れば知るほど驚くことばかりです。その中でいちばん驚いたのは――お継母様がほんとうに私の幸せを願っていてくださったことです。
 それも、一時ではなく生涯に渡って、です。というのも、花の命は短いのですが、修道女は娼婦と違って、落籍されることなく引退した者には、聖エウフェミア基金からじゅうぶんな年金が支給されるのです。十数年に及ぶ祝福で痛め付けられた身体で、どれだけ長生きできるかは分かりませんが、誰であれ寿命は神様しかご存知ないのです。
その他にもいろいろとお話をうかがい、私も、お継母様が放った密偵でも承知していない冒険の詳細をあれこれと語りました。お母様は、とても羨ましそうな相槌を(私の下のお口に向かって)打ちながら、聞いていてくださいました。
 ふっと話が途切れたとき。私は当然の疑問に行き当たりました。
「ねえ、お継母様。お父様とは……?」
 さすがに気恥ずかしくて、語尾が立ち消えました。
「旦那様が私を見初めてくださったのは、ここ聖エウフェミア女子修道院です」
 それだけで答えになっています。
「私も、世間一般では旦那様とは別の寝床に就く歳ですけれど……私のここでの振る舞いが旦那様に対するそれとはまったく異なっているというわけではないのですよ」
 つまり現役だということです。
「真夏にも、私が胸元も手首も隠れる服しか着ないのは、そのためです」
 これを、世間一般ではお惚気と呼ぶのでしょう。
 しばらく安らかな沈黙が続いて。だんだんと、私は安らかではなくなってきました。薄めた葡萄酒をたくさん飲んだ結果が差し迫ってきたのです。とても、朝までは我慢できそうにありません。
 牢獄では、日常的に垂れ流していました。でも、ここは仮初にも神様の御前です。それ以前に、私の割れ目はお継母様の口でふさがれているのです。
「催してきたの?」
 私が腰を文字尽かせていたので察したのでしょ。お継母様が、「喉が渇いたの」みたいな口調で尋ねます。
「あの……我慢します」
 出来もしないことを約束するなんてつらいです。
「かまわないのよ。全部飲んであげます。零したりしたら、大変なことになりますから」
 棺に詰められている黒い丸い球は、海綿を絹布で包んだものだそうです。高価な海綿と絹を台無しにするだけではありません。水を吸って玉が膨れると、棺の底に何十か所も開けてある空気穴をふさぎかねません。そうなると、二人揃って窒息します。
 殿方のお小水を飲まされたことはありますけれど、その反対はありません。まして、相手はお継母様です。
「出しなさい。私も出します。全部飲み干してちょうだいね」
 言葉が終わると、生温かい水がちょろちょろっと口の中に注がれました。殿方とは微妙に味も舌触りも違っています。すこしだけしょっぱいのに、甘く感じられます。これは、お継母様への親近感からくる錯覚かもしれません。微妙に粘っこいのは、淫らな蜜が混じっているせいでしょう。
 ちっとも嫌悪を感じずに。支配されているという辱悦も無く、飲まされているのではなく飲んであげているという歓びの裡に、私は一滴余さず飲み干したのです。
 いよいよ、私の番です。お腹の力を緩めて……いるつもりですが、どうしても流れが生じません。なのに、出そうと決心したので、尿意だけが急速に高まっていきます。つらいです。苦しいです。悦びのない苦しみです。
 お継母様の舌が割れ目に押し挿ってきて、女の穴より上のあたりをつつきました。と同時に堤防が決壊して、お継母様のせせらぎとは違って、何もかもを押し流すような奔流が生じました。
「あああ……ごめんなさい」
 お継母様は言葉を返すことも出来ず、割れ目をぴたりと唇でふさいで、本流を飲み干してくださいます。
 互いに互いを辱めた――いえ、男根で貫くよりも深い契りを交わした。そんな気分になりました。
 私とお継母様はきつく抱き合って、闇の中へ溶け込んでいったのです。


三位一体の典

 棺から出されたときは、生まれ変わったような心持ちでした。私だけが寮へ戻されました。
 晴れの洗礼典ということで、必要最小限の仕事を除いて、修道女の過半数がまだ寮にとどまっています。
 私は朝食として、汁にふやかした少量の麺麭と果物だけをいただきました。断食の後で普通の食事を摂ると戻してしまうそうです。
 食事の後は身支度です。大きな盥で身体を清めて、それから叢を剃ってもらいました。
 修道女は『踊る花の館』の娼婦と同じように手入れはしていますが、無毛の人はいません。ごく短い生えかけの人は少なくありません。それは賓客にそいう祝福を与えていただいたからです。軽い火傷を負っている人もいます。焼鏝や蝋燭を使うか剃刀を使うかは人それぞれですが、手入れの行き届いた芝生よりは不毛の丘陵を望まれる賓客のほうが多く、それも御手ずからなさる方が大半だそうです。
 豪奢な庭園をお望みの賓客もいらっしゃいますが、問題はありません。高い地位にある殿方は、相応に多忙です。ひと月もふた月も前から予定を組んで、万障繰り合わせてのご訪問ですから、準備に怠りはありません。
 そういう次第で、洗礼を受ける娘は「自然のまま」にあるのが通例ですが。私だけは、素敵な飾りを下腹部に焼き付けています。見栄えを良くするために無毛で礼典に望むことになったのです。
 けっこう煩わしい作業です。というのも、焼印の文字と枠が盛り上がっているので、剃刀では傷付けかねません。蝋燭で火傷をしても宜しからぬということで、その部分には毛抜を使いました。お陰様で、新しい種類の痛みを堪能できました。毛根の大半が焼き潰されているのが残念でした。
 一本ずつ抜いていくのは退屈な作業です。それをしてくれた牛(ムーロラ)さんと金糸雀(カナリーナ)さんは、修道院の日常のあれこれについて教えてくれました。私がいちばん興味を持ったのは、冬の過ごし方です。
 真冬でも、裸同然の服装は変わらないのです。ちっとも興奮しない虐待です。もっとも、この地の西は地平線のすぐ向こうが海になっているので、そんなには冷え込まないのだとか。そして、修道院の建物のほとんどは壁が二重になっていて、その隙間を暖炉の熱い空気が巡るようになっているから、室内では震えるほど寒くはないそうです。床は冷たいのですが、冬だけは裸足でなくて木靴を許されます。どうしても戸外での作業が必要なときは、これこそ修道院での本来の修行なのだと諦めるしかありません。
 中には、酔狂で残忍な賓客がいらっしゃって。ご自分は外套にくるまりながら、寒風の中で修道女に祝福を与えるのがお好きだという鬼畜……失礼しました。凍えた肌を打つ鞭の痛みは、格別に厳しいとか。さすがの私も、体験してみたいとは……思わないとしても、体験させられることでしょう。
 そんなことを妄想ではなく予感したせいで、二人にからかわれるほど濡らしてしまいました。
 そうして準備万端調って。私は見習修道女の正装――全裸ですが、昨日までの私のための枷と鎖ではなく、フランカと同じに後ろ手に祈りを捧げる形に縄で縛られた姿で、先輩修道女に両側から乳首を引っ張られて、礼拝堂へ赴きました。フランカを除いて皆さん、被り物で髪を隠しているので修道女らしく見えます。視線を下げると台無しですけれど。
 礼拝堂へ足を踏み入れて。先輩方が左右へ分かれる中、乳首に導かれて祭壇へ歩みます。
 そこに待ち受けているのは、院長様を始めとする四人の聖職者とお継母様、そして……
「お父様?!」
 ほとんど悲鳴です。
「しっ……」
 乳首をつねられました。
 昨夜のお継母様のお話では、お父様もここがどういうところかご承知の上で、私を送り込もうとなさっていたのですから、実の娘の晴れ舞台を我が目でご覧になりたいのでしょう。ですが……司祭様に教わった聖書の真実が気に掛かります。近親姦を忌むどころか推奨しているのですから。
 まして、お父様は腰布一枚となれば、なおさらです。
 私の懸念(期待かもしれません)をよそに、儀式が始まります。
 十字架も絵画も聖書すら取り払われて白い敷布だけが掛けられた聖壇から二歩ほど離れて、私は縛られたままで跪きます。先導の二人が他の修道女の列へ戻って。
「ラメーズ伯爵マッキ・コルレアーニが長女、エレナ。この者は、隷従の安らぎを知り、恥辱を誉れと成し、苦痛の悦びを知り、姦淫の愉しみを知る女として、今まさに生まれ変わらんとする。よって、ここに洗礼の秘蹟を授ける」
 院長様とお父様が、私の前に向かい合って立ちました。お父様が腰布を取りました。神様の御前だからなのか、実の娘には淫欲を催さないのか、うなだれています。
 お父様のそこを見るのは初めてですが、娼婦として評価するなら、人並みです。もちろん、ちゃんと勃起するという前提で。
 ですが、これがお母様を耕して私の種を植え付けた鋤かと思うと、感慨もひとしおです。
 院長様がお父様(の股間)に向かって十字を切り、美術品として貴族の客間に飾っておくのがふさわしい水差しに指を浸して聖水(でしょうね)を振り掛けました。
「汝は聖別された。この娘に聖水を注いでやりなさい」
 お父様が男根を手で捧げ持つ――までもありません。太く長くなりながら鎌首をもたげます。むしろ手で押さえて、筒先を私に向けようと苦労なさっています。
 昨夜はお継母様の小水を飲み、今日はお父様のを浴びるのです。私は頭を垂れて、受洗を待ちました。
 ほどなくして――ちょろちょろっと頭に生温かい聖水が注がれました。髪を濡らし顎を伝って、腿に雫が垂れます。
「頭(こうべ)を上げよ。口を漱(すす)げ」
 院長様のお言葉にしたがって顔を上げ口を開けました。
 ところがお父様は……
「わ゙、ら゙……」
 ほんとうに嗽(うがい)をしたみたいになって、口を開けたまま目を閉じました。だって、お父様は筒先を振って、顔一面に浴びせてきたのです。顔だけでなく、全身に浴びせます。
 私には何であれ、口に放出された殿方のものを吐き出す習慣がありません。娼館では、そういうふうに躾けられ、牢獄では強制されています。まして礼拝堂の中では非礼です。かといって、飲み下す勇気もありません。お継母様のが平気だったのは、暗闇の中で二人きりでしたし、切羽詰まっていたからでもありました。今は数多くの目があります。ここの修道女は誰しも同じような洗礼を受けているのでしょうが、それでも恥ずかしいです。
 全身ぐしょ濡れになって。そこで儀式が停滞しています。
「聖水を飲み干しなさい」
 院長様に𠮟られて、ようやく決心がつきました。お父様のだと思わなければ、むしろ平気でした。
 お父様が退き、院長様が私の前にお立ちになりました。
「この女は、ここに生まれ変わり、新しい名を得た。すなわち、蛙(ラーナ)である」
 私は、ひどく落胆しました。他の人たちは家畜や鳥の名前なのに。
 失望の裡に、私は立ち上がりました。院長様が十字架の先端で、私の左右の乳首と口と股間に触れて十字を切りました。わたしは、その十字架に接吻しなければなりません。
 先輩方が寄って来て、桶に何倍もの水を頭から浴びせます。水は石床に落ちて、外へと流れます。牢獄と同じで、目には見えない傾斜が付けられているのでしょう。
 最後に見習修道女の正装を、つまり縄をほどいてもらって、濡れた髪も簡単に拭ってもらって。私は院長様の前に跪きます。
「では、ラーナよ。汝は祝福に満ちあふれた聖エウフェミア女子修道院での暮らしを望むや?」
 ここからは誓願の儀です。誓いの言葉は、今朝から何度も繰り返して、大筋は覚えています。一言一句も間違えてはならないのではなく、覚悟の程を披瀝すれば良いのです。自分で工夫してもかまいません。
 では、誓いを立てます。
「私、ラーナは、以下の如くに誓願致します。
「私は、主が創り給いしアダムの息子たちに隷従してそれを安寧と為し、彼らに与えられる苦痛を悦び、恥辱を誉れとし、すべての穴に彼らを迎え容れて淫らに悶えたく、ここ聖エウフェミア女子修道院への入会を望みます。
「私は、この心と身体を、すべてのアダムの息子たちに捧げます。彼らが私を愛でる限りは、ここに留まります。彼らのうちの誰かに強く望まれるか、誰にも愛でられなくなったときには、速やかにこの地を去り、この地で行なわれた秘蹟については固く口を閉ざして余生を送ります。
「私が誓願に違背することあれば、主よ、直ちに私を滅ぼしてください。
「アーメン」
 先ほど十字架が触れた順番で女の敏感な部分を使って十字を切りました。
「汝の誓願は受け入れられた。向後は、聖エウフェミア女子修道会の一員として清貧と淫乱と隷従の日々を過ごせ」
 こうして、私はいわば女囚兼娼婦となりました。これで儀式は終わったのでしょうか。お継母様は、ただの立会人だったのでしょうか。
 いいえ、やはりそうではありませんでした。
「秘蹟にふた親のいずれかが立ち会うのは珍しくないが、父と子と性隷とが揃うのは稀である。せっかくの機会であるから、これより至高の秘蹟たる三位一体の典礼を執り行なうものとする。神の子を祭壇へ」
 二人の助祭様に、また乳首を引かれて、私は祭壇に横向きに仰臥しました。頭は端からはみ出てのけぞり、お尻宙に浮いています。
 頭の側に、お継母様が立ちました。私の目の前には、妖しく絖る亀裂があります。それが私の顔に押し付けられました、昨夜よりもずっと強く。
 私は促されなくても、舌を伸ばします。お継母様は私の双つの乳首を優しく転がしたり厳しくつねってくださいます。左右別々にそれをされると、惑乱してしまいます。
 あ……女の芽にも指が。これは……お父様です。実の父親に女として可愛がっていただく。数日前まででしたら、如何に私でも、おぞましく思っていたかもしれません。やはり、司祭様の教育で、私は変わっています。私は背徳の甘い蜜の味を知ったのです。
 ああ、そうかと――三位一体の真の意味を悟りました。文字通りに、父と娘と性の奴隷とが一体となるのです。
 その至高の瞬間へ向けて、お父様とお継母様の指が、私を追い上げていきます。
「ん゙む゙ゔ……んんんっ」
 禁忌の蜜は濃厚です。たちまちに、全身が燃え上がります。頭に官能の霞が立ち籠めます。
「ん゙も゙お゙お゙お゙っ……!」
 二人が示し合わせて、同時に三つの突起をつねりました。私はいきなり宙に投げだされて。そしてすぐに引き戻され、さらに追い上げられます。
 不意に、お父様の指が消えました。お継母様も手を止めました。お父様が私の脚を肩に担ぎました。
 いよいよです。
 すっかり馴染んだ、でも初めての感触が、ずぐうっと押し入ってきます。根元まで突き挿さりました。私が濡れ過ぎているので、ちょっと物足りないです。でも、心は満足しています。
 お父様がお継母様を引き寄せているのが気配で分かります。きっと接吻をなさるのでしょう。
 これで、三人は閉じた三位一体となりました。
 あっ……大切なことを忘れています。院長様もお父様も、その必要を認めなかったのかもしれませんけれど。お父様は羊の腸を使っていません。私も酢で洗っていません。お父様の子を授かってしまったら、どうしましょう。
 まだ、私の悦虐の旅は始まったばかりです。早々に還俗なんてしたくないです。
 そうだ。お父様に実の娘(には違いありません)として引き取っていただいて。じゅうぶんに世間の常識とか道徳を教え込んでもらいましょう。背徳と禁忌の蜜を味わうには、良識にまみれていなければなりません。そして、年頃になったらここへ入れて。私の手で(だけでなく全身を使って)仕込んであげましょう。
 そんな遠い将来の妄想に耽っているどころではなくなりました。お父様が女の芽に爪を立てながら激しく腰を打ちつけてきます。私は苦痛と快感の坩堝にほうりこまれました。
 お継母様も割れ目でお口を蹂躙しながら乳首を虐めてくださいます。
「ま゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっ……」
 私は至福に包まれながら、かつてない高みへと、どこまでも追い上げられていくのでした。

[完]

========================================

 はい、脱稿しました。ので、「ダッコちゃん」です。
ダッコウちゃん

 とりあえずご報告まで。
 祝杯あげたり、紙飛行機作ったり、ゲームしたりと忙しいので、クロールです。微妙に違いますが「抜き手」とも言います。
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