Making of "Saducation 2084":4

 新章突入。てか、章の後半を端折って次を紹介していくというパターンですね。

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遊戯

 ものすごく爽やかな目覚めだった。いつのまにか、ベッドの上に寝かされていた。全裸で毛布も掛けられず、手足は上下に引きのばされて細身のX字形に拘束されてはいたけれど。
 許される範囲で身体を動かしてみたが、どこも痛くなかった。ほとんど同時に目覚めて同じように身体をひねったり手足の鎖を引っ張ったりしているスーザンを見ると、鞭打たれて肌が裂けていた背中の傷も綺麗に治っている。
 少なくとも数日は眠らされていたのではないかと、マリアは推測した。けれど、渇きも空腹も感じなかった。短時間で肌を修復する技術が使われたのか、点滴で栄養補給されたのか。どちらも経験が無いマリアには分からない。けれど、たいした問題ではないと思う。
 収容されてすでに数日は経過している。家族にも、まだ一度も出勤していない職場にも、当局から連絡されているだろう。社会不適応をきちんと矯正してもらっても、その履歴を無かったことにはできない。もちろん、何事も無かったように社会は受け容れてくれるだろうけれど。
 あれこれと考えている暇は無かった。すぐに二人の職員が入ってきて、マリアとスーザンの処置を始める。排泄用のチューブを抜き、手足の拘束をほどいた。六つの環を装着させたまま、排泄コーナーでひとりずつ一本棒で串刺しにして身体を洗う。職員も患者も動く必要はない。強いシャワーとエアジェットが、すべてを始末してくれる。マリアとスーザンが自分でしなければならなかったのは、口を漱ぐことくらいだった。
 職員はいつもの方向指示クリップを三点に固定して、獄房から出て行った。
 すぐに乳首とクリトリスに電撃が奔って、マリアとスーザンは歩き始める。最初のころは痛いだけだった『強めの電撃』にも、今では性的な快感を惹起される。正しい方角へ歩き続けているときのソフトな振動電流は――そのせいで足取りが乱れるほどの快感だった。
 誘導された先は、溝堀りをさせられたのとは建物を挟んで反対側の――荒野には違いなかった。エアバイクが二台と職員が二人。どちらも男性で、マスク越しなので断言はできないが、初めて接する相手だとマリアは判断した。そしてボランティアは二名きり。どちらも白色系で、もしもVIPだとしたらかなり若い部類にはいる。ただし、二人の体重は二倍ほども違っていそうだった。
 そんなことよりも、準備されている道具立てに、マリアは厭な予感を覚えた。車椅子を大形にしたような乗物だ。大きな細身のタイヤだけで、前側のキャスターは付いていない。
 一メートル半ほどの金属棒が突き出ている。先端から五十センチのあたりで蛇が鎌首を持ち上げたような形に曲がって、見間違えようのないディルドが屹立している。
 最初は分からなかったのだが。ディルドは前後どちらかの穴に挿入するに決まっているから、そこに自身の股間を重ねて想像すると……つまり、膣または肛門で曳かせようという、とんでもない乗り物だった。
 スーザンにだけ、二人の職員が掛かりっきりになった。口にボールギャグを噛ませ、両手は首環につなぐ。8の字を横に割ったような形に曲げた鉄棒で乳房の上下を挟み込んでボルトで締め上げる。そうして、車椅子――というよりは、二輪の軽馬車から突き出ている曳柄を跨がせて、ディルドにゼリー状の潤滑剤を塗ってからスーザンの膣へあてがう。曳柄が水平になるまで持ち上げると、ディルドはすんなりと股間に消えた。
「くうう……」
 スーザンが顔をしかめたのも無理はない。ディルドは亀頭の部分で六センチちかい太さだった。
 曳柄の先端に垂れている革バンドが胴環の前につながれ、馬車から伸びている太いゴムバンドが胴環の後ろに連結された。
「言葉での指示は与えない。背中への鞭が前進の合図。左右の脇腹が進路変更だ。股間を掬い上げるのは、止まれの合図だ」
 職員のひとりが長い一本鞭を持って、スーザンの斜め後ろに立った。
「ホーウ!」
 ピシリと背中を鞭打つ。
 スーザンは恥辱に顔をゆがめながら、足を踏み出した。自然と前傾になって、ゴムベルトがすこし伸びる。
 車椅子が動き始めると、マリアが安堵した。膣の力だけで曳くのではなく、幾分は腰にも負荷が掛かっている。
 ビシイッと尻が強く叩かれた。
「これは、速度を上げろという意味だ」
 スーザンがいっそう上体を傾けて、全力で馬車を引っ張る。
 職員が今度は無言で鞭を振るって、右の脇腹を打った。左側に立っているので、スーザンの背中から右脇腹にかけて赤い筋が刻まれた。スーザンが大きくUターンを終えるまで、五秒に一回くらいの割で鞭打ちが続いた。
 マリアが立っている位置まで戻ったところで、鞭が下から上へ跳ねた。股間は鉄棒でガードされているようなものだから、淫裂に鞭が食い込む激痛には遠いだろう。
「M78。おまえが馭者だ」
 鞭を渡されて、マリアは戸惑った。馬車は二台が用意されている。自分も曳かされるのだと覚悟していた。
「私がですか?」
 答えは分かっていても、聞き返さずにはいられなかった。これまで、ふたりは同じように扱われてきた。これは、溝堀り作業の結果が評価されたのだろうか。けれど、スーザンが被害者で自分は加害者になるというのは、理不尽だと思った。
「鞭は本気で使え。手加減をしたら、その減点は連帯ではなくおまえだけが対象になる」
「……分かりました」
 減点を恐れて返事をしたけれど、釈然としない思いはますます募る。それでも、スーザンの斜め後ろに立った。
「違う。おまえはバギーに乗れ」
「え……?」
 二輪馬車を連想させる乗物はごく軽く作られているらしい。だから、膣で曳くなんて無茶が出来た。けれどマリアが乗れば……負荷は三倍くらいになるのではないだろうか。
 マリアの方向指示クリップは、まだ装着されたままだった。それが三点に強い電撃を与えた。同時に、足環が左右交互に脹脛を痙攣させる。マリアは諦めて、バギーに座った。
 胴環のカラビナが座席につながれ、左右の足環もフットレストに固定された。職員が、マリアにもボールギャグを噛ませた。
 これで、マリアは鞭でしかスーザンに指示を与えられなくされた。そして、もしもバギーが転倒したら、スーザンよりもマリアのほうが怪我をするだろう。
「あそこの小高い丘に背の高い木が見えているな。そこまで往復しろ。途中での方向指示に従え」
 言葉が終わると、三点への強い電撃が始まった。仕方なく、マリアはスーザンの背中を鞭で叩いた。
 ぱちん。
 途端に、手足に強い電撃が奔り、乳首とクリトリスに無数の針が突き刺さったような激痛が貫いた。手加減をした報いだった。
「んんっ……」
 マリアは全身の苦痛を堪えて、スーザンの背中に鞭を叩きつけた。
 ビシイッ!
「む゙ゔうっ……!」
 大きく呻いて、スーザンが脚を踏ん張った。が、バギーは動かない。
 手足への電撃と乳首の激痛は弱くなったが、クリトリスに突き刺さる針は太さを増して、一定の間隔で振動を始めた。
 マリアはその意味を理解して――スーザンの尻に、斜めに鞭を叩きつけた。
 バチイン!
「も゙お゙お゙お゙っ……!」
 スーザンがおめきながら、ぐっと前傾を深くして、両足を突っ張った。
 じりっとバギーが前へ動いた。
 クリトリスの激痛に操られて、二度三度とマリアは鞭を振るった。バギーがゆっくりと進み始めると激痛は去って、入れ替わりに甘い電気振動が乳首とクリトリスを弄撫する。
 それでも、三十秒もするとクリトリスに激痛が奔る。マリアは心の中で謝りながら、鞭を振るった。
 右の乳首に強めの(そんなに痛くはない)電撃が奔った。ピシリと、マリアはスーザンの右脇腹を鞭打つ。スーザンが斜め右へ足を踏み出して、バギーが三十度ばかり進路を変えた。
 数秒の間隔を空けて、今度は左への指示。それから、また右。パイロンも無いのにスラロームを強いられている。目標の丘まで二百メートルくらいとマリアは見積もっていたが、これでは往復で五百メートル以上の走行距離になる。
 不整地を細身のタイヤで走るのだから、人が歩く速さより遅くても、バギーはダタゴトと揺れる。それが三点のクリップを揺らして、ソフトな電流とは異なったささやかな快感をマリアに追加する。
 三十秒くらいの間隔でスーザンの尻を鞭打ちながら、往路の半分も進んだ頃、不意に柔らかな電撃も心地良い振動もぴたっと止まった。
 ちょっぴりだけ残念な気持ちを抱えて、マリアは鞭を突き出すようにしてスーザンの股間に跳ね上げた。狙いはそれて内腿の膝ちかくに当たったが、スーザンは足を止めた。
 スーザンの身体が沈んで、曳柄の先端が地面に着いた。スーザンは膝を着いて前へ倒れかけたが、ゴムベルトに引き止められた。
「ふう、ふう、ふう……」
 鼻からの息が荒い。けれど、それは重労働のせいだけではなさそうだった。跪いたまま、スーザンは腰をくねらせている。ディルドの激越な刺激で、彼女も性感を昂ぶらせているようだった。
 せいぜい一分か二分の休息。マリアの三点に太い針が突き刺さる。右手首に弱い振動を感じながら、鞭でスーザンの背中を力いっぱいに打ち据えた。激痛から逃れる確実な方法だった。快感と激痛を繰り返されて、許される範囲で手加減してみるといった工夫を試みる余裕は無くなっている。
 スーザンも、むしろ腰を突き出すようにして、膣だけでバギーを引っ張った。
「あ゙あ゙あああっ……」
 感極まったような呻き声。スーザンも、この苦行から快感を掘り起こしたようだった。
 人馬一体という言葉がふさわしいほどに。マリアはスーザンを厳しく鞭打ち、スーザンは膣も壊れよとばかりにバギーを引っ張る。
 けれど、体力が尽きる以前に、あるいはアクメのせいだろうか。緩やかな坂はかろうじて登り切ったものの。折り返し点の木に達して、斜めに踏ん張り続けてUターンをする途中で前へつんのめった。身体が大きく傾いで、スーザンが絶叫する。
「ん゙も゙お゙お゙お゙お゙お゙っっ……!」
 本来なら転倒するところを、膣に突き刺さっているディルドに阻まれて、身体が斜めになったまま立て直せない。もしもマリアの体重が加わっていなければ、バギーごと横ざまに倒れて、したたかに身体を打っていただろうが、そのほうが――膣に体重の過半を支えられて空中磔になるよりはましだったかもしれない。
 わずか数秒で二台のエアバイクが駆けつけた。後ろにボランティアを乗せている。
 職員は、のろのろとエアバイクから降りる。むしろボランティアのほうが素早いくらいだった。ディルドに串刺しにされ、姿勢を立て直そうともがくスーザンを間近に眺めながら――助けようとはしない。
「手を首につないでいるのが効いていますな」
「重心が上がっておるからねえ」
 目の前にいるのが全裸の女でなく重装備の兵士であっても同じ会話をするのではないだろうか。マリアがそう思ったほど、恬淡としている。
 それでも。地位も上らしい肥ったほうの男が、スーザンの乳房をわしづかみにして、身体を立てる向きへ引っ張った。職員がスーザンの腰を押さえながら足を反対方向へ蹴り込んで――スーザンを直立に戻した。
「これは馭者の力量不足だな」
 減点は自分だけが対象にされるという職員の言葉を思い出して、マリアは内心で身構えた。
「では、このS69の実力をM78と比べてみましょう」
 マリアは拘束を解かれてバギーから降ろされた。ボールギャグは、そのまま。スタート地点まで歩かされる。
 スーザンは空荷になって、下り坂のせいもあって、楽々と歩む。
 マリアも、心が軽くなった分だけ足取りも軽い。周囲の荒涼とした風景に目を転じる余裕も生まれた。そして、百メートルほど離れたところで三人の男たちが何か作業をさせられているのに気づいた。
 マリアたちと同じ全裸だが、六つの環を着けていない。その変わり、二人の女性が長い棒を持って作業を監視している。黒いレオタードのような衣装を身にまとっているが、股間が楕円形に開いて、女性器が露出している。けれど、とにかく衣服を身に着けているし、細長い棒を手にしているから、ボランティアだろう。全裸の男たちの動きが緩慢になると、近づいて棒の先端で突き刺す。電気鞭だろう。男は大袈裟なほどに身をよじっている。
 男たちは地面に錘のような物を引きずっている。錘につながれたコード(細い鎖だろうがで股間へ伸びている。
 アナルで引っ張らされているのかと思ったが、こちらへ正面を向けている男を見て、そうではないと知った。おそらく薬品か内部に挿れられた電極に刺激されて勃起している淫茎の下から、玉袋があり得ないほどに引き伸ばされている。その根本の金属環に鎖がつながっているのだった。
 もちろんマリアには、男性器の痛みは分からない。男性のアクメは持続時間だけでなく絶対値も女性よりずっと小さいのだから、クリトリスを引っ張られるほども痛くはないのだろうと、半分だけ羨ましかった。半分だけというのは――恋人とのセックスではそれほどでもなかったのに、ここへ拉致されてから強制的に与えられた凄まじいアクメを男は知らないのだと気づいて、すこしかわいそうに思ったからだった。どんな恥辱も屈辱も、苦痛さえ受け容れてしまえるほどの、肉体と魂に染み透る快楽なのだ。危難が去れば神様への祈りを忘れて悪魔の囁きだけが耳に残るのかもしれないけれど。
 男たちがさせられている作業の内容を理解すると、彼らへの同情が深まった。重そうな袋を肩に担いで運んでいるのだが。男Aが三十メートルほどを運んで集積場所へピラミッド状に積み上げると、男Bがそれを別の場所へ移し替えて、男Cがさらに別の場所へ移す――そこは、Aが袋を運び出す集積所だった。つまり、三角形の周路に沿って運び続けているだけで、まったく無益な作業だった。
 マリアたちがさせられた溝堀も同じようなものだったが、すくなくとも翌日に埋め戻しを命じられるまでは、それが分からなかった。男たちのほうが、徒労感は強いだろう。
 しかも、次の袋を取りに戻るときには全力疾走をさせられている。苦しそうに顔をゆがめるのは、さらに玉袋を引き伸ばされるからだろうけれど。睾丸自体にも凄まじい圧が掛かることまでは、女の身には分からないことだった。
「向こうのグループに加わりたいのか」
 エアバイクの後ろに乗っている肥っているほうの男に声を掛けられて、あわててマリアは正面に向き直った。
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 野外での「作業」めいた調教となると、ポニーガールは欠かせませんねえ。
 その割には、これを扱った筆者の作品は少ないですね。
ドンキーガール』は2019年ですが。
檻の中の野生児』は、2024年3月発売。
首輪とピアスは服従の誓い』は2025年発売予定。
 近作2本は、WILL様のPIXIVリクエストです。リクエストにポニーガールがあったんじゃなくて、流れで出て来たのですが、まあ、『檻の中の野生児』は舞台設定からして必然でしたかな。


Pony tracting buggy with dild

 この後は、マリアとスーザンのマッチレースです。ただし、マリアのバギーには肥った男が乗り、スーザンには痩せた男です。
 レースのタイム差を、勝者と敗者に1:2くらいで配分して、さて、どんな罰にしましょう。
 最近は、蟲責めを書いてないし、60年後のウルテクで傷の治療なんて簡単ですから、筆者は『ゴルゴ13』で目覚めた、蜜を塗り込めて蟻の巣の上に放置ってやつにしますか。

 ※ウルテク:すでに現在はハイテクの時代ですから、その先はウルトラ・テクニックです??

 もう、ここらまで書いてくると、次の『宿題を忘れたら~』§20のPLOTとか。その次の長編の構想とかまで、先走りの我慢汁です。長編は、いい加減で宿題をひとつ片付けるつもりです。
 たぶん『XYZ』の悲劇でしょうか。HSFSMです。Hard Scientific Fantasy-SM。40年近く前に書いた短編SFの設定で数百年後の世界です。昔のSFは『アダム27の涙』。KINDLE限定販売の『生が二人を分かつとも』所収です。



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