BOOTH全滅の兆し?!

 えらいこってす。
 BOOTHから、以下のメッセージが届きました(大部抜粋)


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BOOTH事務局です。
BOOTHで販売されている以下商品につきましてご連絡です。

少女博徒~手本引き地獄
https://manage.booth.pm/items/714147

当該商品に設定された項目に、
禁止商品の対象となる表現内容が含まれていることを確認いたしました。

▼禁止商品とは
https://booth.pixiv.help/hc/ja/articles/13002467898905

上記商品は当局にて非公開とさせていただきました。
今後BOOTHでお取り扱いいただくことができませんので
該当商品の削除をお願いいたします。

また非公開理由に関するご質問については、個別に回答をしておりません。何卒ご理解ください。

大変恐縮ではございますが、ご理解とご了承のほどお願いいたします。
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少女博徒~手本引き地獄
少女博徒:紹介画像関連記事

DLsite
FANZA
BOOTH
BookWalker
楽天kobo


 初期の、ごくおとなしい作品です。
 本文にせよ、表紙画像にせよ、これがアカンとなったら……濠門長恭作品は全滅しかねません。
 まあ、他の作品もチェックされたら、おそらくアウトでしょう。
 数百万もある(はずですよ。『悦虐へのエチュード』、は4355618ですから)BOOTH商品を総チェックするのか、何かしら通報があったのをチェックするのか。しかし、目を付けられたとなると……


 BOOK☆WALKERも、『名札のピアスはどれいの証し』が、「公序良俗に反する」とかで登録できなかったし。

 まあ。DサイトとFサイトは大丈夫ですけどね。とくにDは同人作品の大半にはロリ要素が絡んでますからね!

 自主規制に忖度に。昭和26年の「チャタレー事件」まで時計が巻き戻った感がするのであります。

 濠門死すともエロは死せず!!

お気に入りの写真(格闘1)

 SMというより、英語の Kinky が妥当かもしれません。
 まあ、男女の闘いで女が一方的にボコられ犯されるというのが筆者の好みですから、やはりSMです。ちなみに、マッチョサディスチンが貧乳少女を一方的に――も、ステーキ500gよりも好きです。男が女に Dominateされるとか、男と男がくんずほぐれつとかは、守備範囲外です。ただし「少年が」となると、有効射程です。この場合の「少年」は精通前後に限りますが。
 今回は、少年を除外します。


 このジャンルも、いろんな切り口があります。
 第一には、上記のように女が男にコテンパンにされるジャンル。これは、筆者の作品としては『プライベート・リョナファイト』と『OAV三穴拷貫~今夜はハードリョナ?』あたりですね。『淫乱処女のエロエロ・デビュー』では、相撲部紅一点のエピソードがあります。
 やや方向がずれますが、『ミスリルの虚妄』とか『悲剣 肌風』では、スッポンポンでのチャンバラがあります。



 第二には、女同士の決闘みたいなの。
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 こんなのです。

 種目別の分類も、もちろんです。
 その筆頭が相撲。なんといっても、『廻し』がこたえられません。女vs女、男vs女。

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 ボクシング、レスリング、空手、柔道も、それぞれにオカズれます。
 ただ、昨今では空手はフルコンタクトで、防具が色気ない。ボクシングとかキックとかが、よろしいです。

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 レスリングは、女vs女だとレズリングになりかねません。それはそれで、宜しいのですが。
 このレスリング、大穴があります。

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 これです。きわめて健全です。そして、大半のポルノよりそそられます。筆者のような輩がいるから、女性アスリートの写真が性目的に悪用されてデンデンの声が上がるんでしょうけどね。
 でも、そんなふうに肌を露出してエロい大股開きとかするのがいけない(よろしい)と思うのです。記録のためにトレパンでなくブルマを穿く? 目的のためには手段を選ばんのかい? 夏は暑いからとビキニ水着で通勤したら、迷惑条例あたりで引っ張られますよ。スポーツだけが例外であって良いはずがありません。
 性的な目で見られるのが厭だったら、ユニフォームを変えればよろしい。筆者は断固反対の声をあげますけど。
 核兵器を禁止して対人地雷を禁止して、それでも条約の隙を衝いて燃料気化爆弾を開発して……
 虚数軸方向への捻じれが重なったので、中断します。


 さて、今回はスルーした柔道ですが。プロレス同様に寝技があるのがよろしい。道着を着ないと投げ技が掛けられませんが、上半分だけで間に合います。
「おまえは白帯以下だ。半人前だ」てんで、下脱ぎさせるのがツボです。さらに、帯を褌にさせるのもよろしい。
 柔道については、いずれ別記事を立てるでしょう。


テーマ : 今夜のおかず
ジャンル : アダルト

Progress Report Final:心中切支丹

 とっとと脱稿しました。169枚です。ラストへ強引に持って行き過ぎて、まあ、破綻まではしていないと思いたいのですが。
 それは、2023年1月にリリースしますので、製品版で読者各位にてご確認ください。PR、PR。


 ひさしぶりに、縛りも敲きも辱めもない、ノーマルな濡れ場を書きました。筆者の経験不足が躍如として面目ございませんです。

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   絶頂指南

 早くも翌日には二十五両を携えて、里弥は『縁妓楼』を訪れた。売った刀は三十二両になった。七両余る。麻女を転ばせて嫁に迎えるときの諸掛に充てようなどと、考えるのは勝手だ。
「お早いお越しで」
 楼主は、時刻ではなく日にちのことを言っている。ただの挨拶といったおもむきで、揶揄の響きはなかった。
「つかぬことを伺いますが、最後に精を放ってから何日になりましょうか」
「女と媾合ったのではなく、精を――だな。七日になるか」
「つまり、引き回しの水責めがあった夜に、ですな」
 里弥は動揺を表に出すまいと表情を引き締めた。
 あの、疲労困憊しながらも裸身を誇らしげに晒して恍惚と歩む麻女の姿。水車に磔けられてゆっくりと回る麻女の裸身。獲られた狸でさえも、もっと丁寧に扱われる開帳押送のむごたらしさ。それらを瞼の裏に甦らせながら激しく己れを扱いた――と、楼主に見透かされたのではないか。
「男なれば誰しも、女人を辱めたい甚振りたいという想いを心の裡に秘めております。それに呼応するように女人も亦、男に辱められ甚振られることに悦びを見い出すもの」
 言われてみれば、女のことは知らず。確かに己れの裡にはそういった衝動がある。拷責の場で、それが噴出したことも――顧みれば、確かに何度もあった。
「昨日のお話を伺うに、本庄様はともかく、麻女殿にはそのさがが濃いように思えます。殉難とやらへの法悦境も、そこと深く結びついておりましょう」
 それだけに、常法の閨事で気を遣らせるのは難しいでしょう。しかし、適度の堪振りを交えれば――いや、この先は口伝など畳水練、実地に体得していただきましょう。
「実地にとは、つまり拙者が、実際にこの場で……楼主殿の指南を受けながら……」
「剣術も道場で稽古なさるでしょう」
 何を当たり前のことを――という口振り。
「もっとも、この座敷は道場ではありませんし、稽古をつけるのも師範代ですが。ともかく、お支度ください」
 支度とは何をすれば良いのか分からぬままに、遣手婆にしては若すぎ娼妓にしてはずい分な女に湯殿へ案内された。当然のように素裸にされる。掛け湯をして湯には浸からず、湯船の縁に腰掛けさせられる里弥。の前に、湯文字ひとつになった女が跪き、脚の間に身を割り入れた。手には鋏と櫛を持っている。
「失礼致しますね」
 淫毛を櫛で梳いて鋏を当てる。
「お……」
 おい、何をする――という言葉を、里弥は呑んだ。剣術でも、そうではないか。理屈抜きで、まず木刀を振らされて、それから脇の締めとか指の絞りを教えられていくのだ。
 いざ覚悟を決めると。なにしろ、色っぽい年増女に触れられているどころか妖し気なことをされているのだ。たちまちにいきり勃ってしまう。
「あらま。元気のよろしいですこと」
 さすがにこういった場所の女だけあって、余裕綽々にくすりと笑って。てきぱきと、里弥の下腹部を稲刈りが終わった田圃のようにしてしまった。
「小半時ほどお待ちください。支度が調いましたら、お迎えに参ります」
 女が去って、里弥は手持ち無沙汰に湯へ浸かるしかなかった。

 用意されていた新しい褌を締めて、小袖を着る。二日目の無精髭みたいな短い淫毛が褌の布地に引っ掛かって、歩くとチクチクくすぐったい。元服前後の少年なら、それだけで鎌首をもたげているだろう。
 案内されたのは、二階の客座敷。膳などは出ておらず、若い娘が年嵩の牛太郎に引き据えられる形で横向きに座り、上座には楼主が居るばかり。里弥は下座に、娘と向かい合って座らされた。
「このは四日前にうちで買い取った、まったくの生娘で地女です。名前はスエ」
 固い表情で座っている娘が、わずかに頭を下げた。およそ、娼妓の仕種ではない。楼主が敢えて地女というのだから、まだ閨の所作はおろか、廓の仕来りも教えていないのではなかろうか。
「今宵ひと晩、本庄様のお相手をして気を遣らなければ、借金を棒引きにして親元まで送り届けてやると、約束しました。気を遣るとはどういうことか、口で教えるのには苦労しましたがね」
 娘の借金は二十両。里弥の持参した二十五両を充てる。差額の五両だけが、座敷代と束脩だと言う。もっとも、里弥が上首尾に終われば、五両が二十五両に跳ね上がる。
「野暮な話は、これまでと致しまして――豪太、後は頼んだよ」
 牛太郎に仕切を任せて、楼主は座敷を出て行った。豪太と呼ばれた男が、いっそうの下座、二人の中間に座を移した。
 膳などは出ていないと書いたが、正確に云えば座敷の隅に大きな盆があって、そこに五合徳利と三つの平盃、そして小皿に味噌が盛られていた。
 豪太が三人の真ん中に味噌を置き、まわりに平盃を配して酒を注いだ。
「この手の話は、素面じゃあ耳がくすぐったいでしょうからね」
 耳がくすぐったければ、言葉が頭に染み込まないという意味だろう。
「スエちゃんは酔っ払っちまってもいいけど、旦那は駄目ですぜ。勃つ物が眠りこけちゃあ、指南もへったくれもありやせんからね」
 豪太が、一気に盃を空けた。里弥とて、酒豪ではないが人並みには呑める。一気に干して二杯目を受ける。スエだけは、おっかなびっくりに盃を舐める。
「さて……何からお話していいものやら。女が、アレアレイイワとかアアモウシニソウとか言うのは、小高い丘に登ったようなものでしてね。そこで勘違いなさっちゃいけません。九浅一深も『の』字もへったくれもなく、優しく激しく――ここらが、言葉で説明出来ねえ、スエで会得できたとしても、麻女ってえお人に通じるかも実は分からないんですがね。万事ママを尽くして天命を待つって言えばもっともらしいが、出たとこ勝負。それでも、勝負勘を磨かないことには、どうにもなりませんから」
 百聞は一見に如かず、百見は一験に如かず。とにもかくにも、スエを抱いてごらんなさい――となった。
 隣の続き間には、手回し良く布団が延べてある。もちろん一床しょう
 遊廓の作法には拘らず、同心が女囚を犯す場合に近づけてみようとなって。まずは芝居でいうなら幕開け前の仕込み。里弥は小袖を着たまま、隅に控えて。スエが着物を脱ぐ。娼妓としての躾を受けていない割には平然と素裸になる――と、里弥は訝しんだが、すぐに思い当たる。親の許に居たときだって肌を晒して女衒に値踏みされ、こちらへ来てからも同じようにされているはずだった。
 スエが湯文字を落として。きちんと畳む心の裕りも無く、里弥に正面を向ける。手で隠しもしない。
 おや、と里弥はまた訝しんだ。楼主はまったくの地女と言っていたが、股間が無毛だった。
「麻女さんを抱くときも、毛はすっぱり剃ってやっておくんなさい。なに、火傷さえさせなきゃ燃やしちまっても構いませんがね」
 旦那も今の無精髭で接してくださいと、豪太は言い添えた。
 まったく無毛の肌に無精髭を擦り付ければ、かなりの刺激になる。そういうことだろうと里弥は推測して、楼主も豪太も事情を弁えているのかと不安になった。麻女は、その部分を折弓や縄鞭で敲かれ、淫裂は三角木馬に痛め付けられている。今さら無精髭など、チクリとも感じまい。
 それでも。早呑込みに極め付けてはいかぬと、豪太の指南に従う。
「御存じとは思いますが。女の一番の急所はここ――淫核です」
 六尺褌一本になった豪太が、スエの脚を割って淫裂の上端を左右にめくる。
「この小さな出っ張りは、まあ、皮をかぶった魔羅のようなもので、剥けば亀頭にあたる実核さねが出てきます」
 淡い鮭肉色に絖る小豆よりも小さな突起。
「魔羅の百倍も敏感で、そっと触るだけで――男にゃ女の真の感じ具合なぞ分かりませんが、身も世もあらぬ風情になる女も珍しくありません。その分、痛みにも敏感です。女郎への折檻の一番きついのは何だと思いますか。吊って敲く『ぶりぶり』でも水責めでもなく、ここへお灸を据えるんでさ」
 たいていの男は穴さえあれば満足するから、折檻の直後に客を取らせるのも――きつい仕置になると、豪太は付け加えた。
「もっとも、淫核は御城にたとえるなら本丸。出城を落とし堀を埋め城郭を崩し、それからでなきゃあいけません。まあ、ちょいちょい物見を出す手間も惜しんじゃいけませんがね」
 女体の二の丸にあたるのが乳首。乳房はその石垣。尻穴さえも三の丸か物見櫓。女によっては文字通りに搦手門ということもある。では堀とは――身体のすべてだという。ことに――指の股、腋、首筋、耳の裏、臍、脚の付け根は言うに及ばず、腿も脹脛も、あまねく攻めねば本丸を力押しに責めても、女は落とせない。。
 では、肝心の女穴はというと。
「穴の奥から発する善がりは、実のところ実核に倍する凄まじさがありますが――一朝一夕で攻略できるものではありません。同じ男と何度も媾合い、じわじわとそうなっていくもの。旦那は、それでは間に合わないのでしょう」
 その代わり。麻女さんは拷責で恍惚となる。
「そういった女は稀に居ります。信心とは関係ありません。主人も申していたと思いますが、女は男に辱められ甚振られたいという想いを――当人が気づいているかいないかはありますが、秘めております。だいたい、穴に魔羅を突っ込まれることが辱めであり甚振りですから。それが穴だけではなく魔羅だけではない。そういう女です」
 なるほどと、里弥は合点する。麻女も――乳房を敲かれ女淫を甚振られたときこそ、恍惚となっていた。急所だから痛みが甚だしい、ただそれだけが理由と思っていたのだが。そういう見方もあるのか。
「スエに、そういった素質があれば手っ取り早いですが、おそらくは、真剣勝負の場で手探りで試みるしかないでしょう」
 そのためにも、まずは稽古で。生娘を善がらせることから始めましょうと――いよいよ里弥も素裸になって、スエと向かい合った。
 豪太が長広舌を振るう間は所在無げに突っ立っていたスエの肩に手を掛けて。それだけで、スエは小刻みに全身を震わせる。肩を押して布団へ導こうとして。
「肩よりも腰です。それで柔らかく動くようなら、尻もいいでしょう。それも拒まないようなら、指で谷底をくすぐっても良ござんす。尻穴は時期尚早ですが」
 左手を腰に添えてみたが、スエの震えは増すばかり。尻は無理と、里弥は判断した。
 スエを布団に仰臥させて。
「好きおうた男女なら、おおいかぶさって抱き締めてやるのがよろしいが、頑な心を鎖している女子には逆効果。口を吸うておやんなさい。これからそういうことをされるのだと、悟らせるのです」
 口吸い、接吻。里弥は愕然とした。女淫を異物で抉り尻穴に魔羅を突き立て、乳房など幾度も捏ねくり回してはきたが、口に触れるのは猿轡を噛ますときだけ。それを云えば、肌に触れていた時よりも肌を敲いていた時のほうがずっと多い。
 それを想ったとき。萎縮していた魔羅が鎌首をもたげた。麻女を想ったからか、嗜虐を想起したからかは――多分、どちらもだろう。
 思いをこの場へ引き戻して。里弥はスエに唇を重ねた。豪太の指南で、唇を割って舌を挿し込み中を舐めスエの舌を絡め取る。
 左手で支えて身体の重みをスエに掛けぬようにしながら、右手で肌を撫でる。掌を浮かして五本の指でくすぐり、ときにはべったりと掌で擦る。乳房の裾野から肩、肩から乳房に戻って、乳首に物見を出す。
 スエが無言のまま、ぴくんと身体を震わせた。
 無理攻めはせず、上体を起こして両手で腋の下から腰をくすぐり、尻の下に掌を差し入れてあわあわと揉み、返す手刀で膝の裏から股の付け根へ攻め登り、女淫の唇をなぞってから、本丸にこれも物見。
「ひゃあっ……」
 初めて出したスエの声は裏返っていた。しかし、まだまだ。正中線をなぞって臍の穴をくじり、麻女の半分くらいしかない稚い乳房の谷間から左右に軍勢を分ける。
 再びおおいかぶさって。左の肘で上体を支えながら、手は首の裏をくすぐり、耳たぶを経て口唇を指でなぞる。
 ここまでで、線香一本が燃え尽きるほどの時間が経っている。スエの息がせわしなくなってきた。
 身体を起こして、両手で乳房の本攻めに取り掛かる。麓からじわじわと攻め登って、いよいよとスエが身を固くすると手前で引き返す。それを幾度も繰り返して、ついに乳首に達すると、もはや抵抗はない。
 指で摘まみ転がし、口に含んで舌先でつつく。
「あっ……そんな……」
 生まれて初めて知る異様な感覚に、スエが翻弄される。
 ここも執拗に、しかし手を滑らせて他への愛撫も交えながら。滑らせる動きを次第に股間へ集中させていき、主攻を鼠径部から淫唇へと移す。
「いやっ……そこは……」
 拒絶の響きが交じると口で口をふさぎ、ついでに中を弄ぶ。
 そうして。ついに本丸の攻略に取り掛かる。包皮の上から、そおっと摘まんで、きゅるんと実核を滑らせる。
「きゃああっ……」
 甲高い悲鳴に苦痛の響きはない。
「なにしたんですか。こんなの……ひゃんんっ、やめてくだんせ」
 訴えは口でふさいで。何度もしごいて悲鳴を上げさせるうちに――それが、次第に鼻へ甘く抜けていく。
「旦那は、そのまま続けていておくんなさい」
 里弥は左手でスエの裸身をあちこち愛撫しくすぐりながら、右手は強弱をつけて淫核を攻め続ける。
 その横で豪太が足元のほうから、淫裂に指を挿入した。
「中は洪水ですぜ。旦那は中々に筋が良ござんすね」
 それを確かめるのが豪太の目的ではない。
「未通でも、小さな穴は開いてるんでさ。そうじゃないと、月毎の血が下りてきませんや」
 今は指一本よりも小さな穴だが、蕩けて柔らかくなっているときなら、だんだんと広げて――魔羅を受け挿れられるようになる。新鉢を割らずに生娘を女に出来るのだという。破瓜の痛みがなければ、それだけ絶頂を究めさせ易い。
「麻女さんにゃ必要のないことですがね」
 だから指南はせずに助るという理屈だ。
 里弥は生娘を追い上げる困難に全神経を集中させる。
「そろそろ頃合いですかね」
 豪太がそう言ったのは、スエを布団に押し倒してから一時を過ぎた時分だった。
「けど、まあちょっと、曲舞くせまいもやっときましょうか。いえ、扇子は要りやせんがね」
 指ではなく舌を使って女淫を攻めろという。
「もし、お厭でなければ――ですが」
 仮にも武士。身分の低い、しかも女子の不浄の箇所を舐めるなど、真っ当な男なら激怒していただろう。しかし、溺れていれば藁をもつかむ。
「こ、こうか……」
 後ろに下がって、顔を女淫に近づけて。ぺろっと淫唇を舐めた。
「ひゃうっ……」
 指と舌と。感触の違いにスエは気づき、そこを見て。
「いやあああ。やめてください、お武家様」
 正気づかせてしまった。これでは逆効果と顔を上げかける里弥を豪太が制する。
「そこでやめちゃあ、意味がありやせん。毒を食らわば皿まで。実核も女淫の中も、ねぶりつくしてやっておくんなさい。吸ってもよござんす。そうっと噛んでやるのも効きますぜ」
 言いながら豪太は、身体を起こそうとするスエを押さえつけている。脚を閉じさせないようにしている。
 里弥は、師範代の言葉をなぞって――固く尖がっている淫核を吸い、必然に顔を覗かせる実核を甘噛みして。
「いやあああっ……やめ、やめて。怖い……怖いよおおお」
 怖いというのが気持ち好いだとは、里弥にも分かった。それほどに、スエの声は蕩けていた。
「山でいえば七合目あたりです。いよいよ、スエを女にしてやっておくんなさい。おっと、その前に」
 隣の座敷から五合徳利を持ってくる。
「女が気を遣っても、旦那は精を漏らしちゃいけやせんぜ。ちっと、坊やを宥めてください」
 里弥は二十三。大人の分別も着いてはきたが、まだまだ坊やは利かん気である。怒張は腹にへばり付いて、先走り汁も滲んでいる。
 里弥は徳利に直に口を付けて、一合ばかりを一気に呷った。空きっ腹が、かあっと熱くなって、そのすぐ下はいささかの落ち着きを取り戻した――のは、気の持ちようか。瞬時に酔いの回るはずがない。
 ともかくも。里弥はスエの脚の間に位置を占めて。スエにのし掛かって。左手で上体を支えながら、右手は怒張の付け根を握って淫裂に導いて――ずぐうっと、はっきり突き抜ける感触があった。
「ひいいっ、痛い……」
 スエが小さく悲鳴を上げた。可憐な声音だった。駿河問に吊られたまま魔羅の倍ほどもあるマリア像で新鉢を砕かれた麻女の絶叫に比ぶべくもない。
 しかし。豪太の指で拡げられていたにも係わらず、なんという締め付けであることか。もしも酒で感覚を麻痺させていなければ、おそらく貫通の瞬間に精を放っていたのではないだろうか。
 返すがえすも、我が手で為したこととはいえ、異国の邪神像などに麻女の純潔を奪われたことに痛恨を思うのだった。
 いかん。今は、この女をあの恍惚よりも高く深く追い詰めることに没頭せねば。里弥は己れを叱咤する。それに――麻女が他の男に穢されたのは尻穴だけだ。生身では、俺が一番槍を突くのだ。
 豪太が何も言わないので、里弥は己れの流儀で腰を遣い始めた。初めてなら荒腰は苦痛を与えるだけと、ゆっくり抜き差しする。
 スエは――麻女に比べれば取るに足りない痛みに耐えているのか、それとも女になった悲哀と感慨を噛み締めているのか。いずれにしても、先ほどまでの稚い喘ぎは消えて、木偶人形のように仰臥している。
「女の道具にゃ、上付きと下付きがありやす。スエは上付きと覚えておいてください」
 言われてみれば。仰臥していても淫裂がはっきり見えていた。麻女はどうだったか。大の字磔とか海老責めの股間とかばかりが思い出されて、きちんと脚を揃えて仰臥している姿など――そもそも、目にした覚えがなかった。
本手正常位のままじゃあ、旦那の毬栗も利きません。スエを押し潰しても構わねえ。下腹を押し付けてやってください」
 押し潰しては可哀想というよりも、ますます冷めるだろうと。反り身になって下腹部を押し付けた。
「身体の下に手を入れて腰を持ち上げれば、もっと効きます」
 その形で、抜き差しというより腰をスエの身体に沿って上下に揺する。無精髭が、ざりざりとスエの無毛の肌を擦る。
「ひゃああっ……」
 スエの裏返った悲鳴。
「やだ……痛い……くすうったい……や、やめ……なに、これ……」
 スエの狼狽ぶりに動きを止めると、豪太が叱咤する。
「続けなせえ。本丸は目の前。鳴き声を聞き分けて緩急を付けて、追い込んでやんなさい」
 そうか。これが並の女の普通の気持ち好がり様なのかと、里弥も察して。冷静にスエの顔を見下ろせば、苦しそうに眉根を寄せて必死に何かを耐えている風情。麻女の恍惚とは、まるきり違う。この表情を麻女と同じに出来るのかと、不安に思いつつも腰を動かす。
 こういうときにも、腰で文字を書くのは効くだろうと――単純な上下の動きに『の』の字や『○』や『一』を加える。そのたびに、毛先が淫核を引っ掻く手応えが変わって。
「ひいっ……やめ……おかしく……こわい……ああっ……やああっ」
 鳴き声も千変万化する。
 そうして、ついに。
「もう、遠慮は要りやせん。がんがん突いてやっておくんなさい。毬栗を擦り付けるのも忘れずに。それと、精を漏らしちゃいけませんぜ」
 無理な注文というものだ。荒腰を遣えば、どうしても下腹部が離れる。これだけの締め付けに抗して激しく抽挿すれば暴発してしまう。
 それでも。腰をぐいと押し付けながら左右へも動かして淫核を刺激しながら、腰を引いた倍ほども強く押し付ける。気を逸らそうとして、イロハの逆順など頭の中で追うのは不可能事まで里弥も切迫しているので。
 かんじーざいぼさつ(突き挿れながら横一文字に)
「いやあっ……」
 ぎょうじんはんにゃー(奥まで突いて、さらに突く)
「あんんっ……」
 はらみったーじー(突いてから円を描く)
「ああああっ……」
 スエが大きく口をあけてのけぞった。
 しょーけんごーうんかいくうっ
 ここぞと里弥にも分かったので、子袋を突き破る勢いで腰を打ち付け、そのままぐりぐりと下腹部で淫核を蹂躙した。
「だめえええっ……こわい、こわいよおおっ」
 大声で叫びながら、スエの裸身が弓反りになった。そのまま、数瞬。どさっとスエが崩れた。蕩け切った静謐な満足の笑みが顔に浮かんでいる。
「やりなさったね」
 我が事のように豪太が微笑んでいる。ずいぶん遠くに離れているなと思ったのは一瞬。スエは里弥の腰に押されて布団からずり落ち、里弥もそれを追って、ふたりして寝間の端まで動いていたのだった。
 里弥は放心しているスエを抱き上げて、布団に寝かせてやった。
「旦那は優しいね」
 豪太に揶揄の色は無い。
「ですが、女の躾はこういうときが大事でさ」
 スエを引き起こして、里弥の腰と正対させる。
「ちゃんと旦那の跡始末をしな」
 どうやれば――と、スエが振り返るのへ。
「口に咥えて、おまえの淫ら汁を舐め取るんだよ。中に男汁が残ってるかも知れねえから、それは吸い出せ。どっちも吐き出すんじゃねえぞ。呑み込め」
 スエは里弥の腰を透かして遠くを眺める目付きで。まだ精を放っていない怒張を口にふくんだ。愛おしそうに里弥の腰にしがみついて、言われた通りに舐め啜った。
「厭がらずにしゃぶってくりゃあ、つまりは本気で惚れちまったてえことです」
 里弥には、スエへの慕情など無い。己が魔羅で女にして初めての絶頂まで究めさせたのだから、それなりに愛おしいとは思うが。所詮は二十五両の稽古台である。
「女郎の作法じゃ枕紙を使いますが、麻女さんにはこれを試すのも一法かと思いやしてね」
 しかし、女に魔羅を舐めさせるのは――如何にもこの女を支配しているという愉悦があった。排泄の部位に口付けるのも、男と女とでは自ずから意味合いが違うのだと、感得する里弥だった。
ぬしさんは、まだ元気です。もう一度、可愛がってくださんせ」
 跡始末を終えたスエが、怒張に頬擦りした。
 へええっと、豪太が驚く。
「女郎を張ってくと、覚悟を決めたようです。聞きかじりの里言葉まで使っておねだりたあ、旦那も罪なお人ですぜ」
 溜まったまま真剣勝負に臨めば思わぬ不覚を取るかも知れません。スエに今一度のお情けを掛けてやっておくんなさいと、豪太にも言葉を添えられて。
 まだ絶頂の余韻にたゆたっているスエを、今度は小半時も掛けずに二の舞を舞わせて、己れも精を放ったのだった。

 濃密な情事の跡形を風呂で洗い流して。里弥は楼主と対面した。末座には、スエと豪太も控えている。スエの里弥に注ぐ眼差しが熱い。
此度こたびは、お世話になりました。これで、麻女をデウスから取り返す自信がつきました」
 楼主は黙って頷いて。袱紗包みを里弥の前に置いた。
「二十両をお返し致します」
 突然のことに戸惑っていると。
「これは、スエの前借分です。賭けに負けて女郎として勤めると本人も得心したのですから、不要になりました」
「いや、それでは……」
「刀屋には三月の猶予を約させました。利鞘は三両。つまり、手前どもが頂戴した五両に加えてもう三両を三月のうちに都合できれば、お刀を買い戻せます」
 八両なら、他に金策の手立ても無くはない。それよりも。家宝の刀を売って金子を工面したと、あっさり突き止められたところに、里弥は『縁妓楼』といわず遊廓あるいは裏世界の恐ろしさを知った。のは、瑣末事。
 生涯ただ一度の決断を今さらひっくり返すなど、武士として、いや男、否人として、出来るはずもなかった。
「左様ですか。では、ご厚意を有り難くお受けする」
 里弥は袱紗を懐に納めて。すぐに取り出した。包みをほどいて、まず五両を楼主の前に押し出した。
「これは揚がり代とは別に、楼主殿への祝儀です」
 楼主が何か言いかけるのにかぶせるようにして、左右にも五両ずつを並べた。
「こちらは、スエ殿と豪太殿へ」
 五両を手許に残すのだから、楼主の行為を無碍にする訳でもない。
 結局、楼主は口を閉ざして五両を押し頂いた。豪太も膝行しっこうして頂戴し、スエは楼主に促されて頂戴した後は里弥に向かって平伏した頭をなかなか上げようとしなかった。
「世話になりました。では」
 立ち上がって座敷から下がろうとする里弥。その背中に、豪太が声を掛けた。
「御無礼を承知でひと言だけ申し上げておきやす。貴方様みたいに、女に一途な御方は店から用心されやす。いつ何時、女郎と心中するか知れたもんじゃありやせんから」
「心に留めておきます」
 里弥は止めていた足を座敷の外へ踏み出した。

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背景


 ここで稽古をつけてもらって、麻女をノーマルな絶頂に導いて、デウスから取り戻そうという試みです。
 無駄な試みと知っているのは、筆者と読者です。なんたって、麻女=マゾですもの。


 実は。この作品を150枚以上で仕上がれば年間最多執筆枚数を更新と書きましたが、間違っていました。まだ20枚ほど足りません。まあ、返す刀で『宿題を忘れたらお尻たたき、水着を忘れたら裸で泳ぐと、HRの多数決で決めました。』の第11話を書きますから、年末までにはクリアできるはずですが。
 それにしても。通算執筆枚数は2万2千枚を超えています。よくぞ書いてきたなと思う反面、『グインサーガ』の半分にも達していないと。「書いたSMゴマン枚♪」は無理かなあ。まあ、フルタイム・サラリーマンをやりながらでしたし、今現在も月に20日はジェダイの騎士をやっておりますもの。
 少しは実入りのある趣味――と、自分を納得させるしかないでしょうね。


たまにはFANZAのAffiliate キーワードは「女囚 拷問」です。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

Progress Report 1:心中切支丹

 ちょうど150枚で終章突入。の前に、息抜きでこの記事を書いています。
 秋津国の時代劇は何本も書いてきましたが、女囚物が圧倒的多数――という印象を持っていたのですが。
 ビブリオグラフィを整理してみると。

 NOT女囚物は
 槍姫千本突き
 全裸縄付道中縄禿初潮水揚陰間寺出世菊 :「非情と淫虐の上意」4作中の3本 
 真剣裸勝負
 売姫三日晒


これに対し女囚物は
 偽りの殉難~香世裸責め
 女囚双虐
 女囚永代吟味 :「非情と淫虐の上意」4作中の1本
 裸囚姫弄虐譚
 濡墨
 くノ半試し


 見事に6対6のイーブンでした。「裸囚姫淫虐譚」は罪人ではないのですが、投獄されるので女囚扱いです。
 その他、PIXIVリクエストでロリくノ一が捕らえられて拷問されるのも、女囚扱いでいいかな。未発表だから数えてませんが。


 以上は、これまでの創作を振り返ると見せかけて、販売サイトへのリンクを張ったPRだったりします。

 さて、本題。
 時代劇中の拷問となると、筆者の浅学故にバリエーションが限られてきます。今回の目玉は、重たい鎖で緊縛しての市中引き回しですが、これは製品版をお読みください――などと、しつこくPR。
 今回ご紹介する章では、女信者八人のうち三人は棄教して。残りの五人をひとまとめにして、さまざまな拷問に掛けようという趣向です。五人を同じ拷問に掛けないのは、穿鑿所にはいろんな拷問器具があるけれど、すべて一点物だからです。ということにしてあります。決して読者サービスではありません。しかし、本人の愉しみではあります。


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   拷問絵巻

 麻女を牢へ入れてすぐに医師の手配をしたが、特別に金創医を呼ぶのは難しく、夕刻になってやって来たのは、いつもの藪。とはいえ、縫うほどの傷でもないので傷口を焼酎で洗って、あとは蝦蟇の脂か鼠のフンか分かったものではない膏薬を塗り油紙を乗せて晒布を巻くだけだから、藪で事足りるといえば足りる。
 まず半月は牢問を控えるべきというのが藪の見立だったが、なに、万々一を恐れての鯖読み。実のところ半分でも多いくらいだろう、とはいえ大事を取って中五日は養生させると、菱橋が決めた。
 その間ずっと押込牢へ入れっ放しにはしなかった。いよいよ説伏は苛烈を増して、その場を穿鑿所すなわち拷問部屋へ移した。ここで責められるのは、敲責めに屈しなかった強情者を責めるときのみ。目下のところ、切支丹しかいない。その様子を隣の小部屋から麻女に覗かせるのである。傷の上に縄を掛けるのは治りを遅くしかねないので後ろ手に手鎖を嵌め、正座した足首と手鎖を縄でつないで動けなくする。説伏されている者に励ましの言葉など掛けられぬよう口をふさぐのは、二日目の吊敲責めで使った褌。都度に水で洗ってやるのは、里弥の心尽くしではあった。
 麻女は目の前で仲間が厳しく責められるのを見て、憐憫を抱くか殉難を羨望するか。責めに屈して棄教した者には同情か軽蔑か。
 そう。すでに男は六人中四人、女は八人中三人が、説伏を受け容れて改心していた。残るは、座主の惣兵衛と、里弥の掛である佐吉、静乃と糸乃の母娘、小間物屋三五郎妻の栄、そして里弥が掛の清と麻女だった。ちなみに、惣兵衛の孫の万太と栄の亭主は改心した四人の男に含まれている。昔に比べて信仰心が薄れているのか、あるいは太平の世に狎れて心がひ弱になっているのか、八年前と比べてもずいぶんとはかが行っている。
 しかし、残る七人は手古摺りそうな気配だった。
 そして、穿鑿所での拷責の六日目。新たな試みがはじまろうとしている。
 穿鑿所へ引き出されたのは五人。惣兵衛、佐吉、静乃と糸乃、そして、傷が落ち着いてきた麻女。これまでは一人ずつを説伏してきたが、今回はこの五人を一時(いちどき)に責めてみようという試みだった。信者同志が互いに励まし合うから宜しくないとは考えられてきたが、果たしてほんとうにそうなのか。ことに母娘はどうなるか。あってはならぬことだが、この先に切支丹が見つかったときの説伏への道標ともなろう。
 五人のうち、庄兵衛と母娘の掛が久寺、佐吉と麻女は里弥であるが、井路が佐吉を引き受け、ふだんは手を下さぬ与力の菱橋も加わって母娘を受け持つ。どう見ても役得だ。
 下人も今日は四人。穿鑿所は石畳三間四方と大牢並みの広さがあるが、さまざまな拷問具が置かれていれば、十三人では狭い感さえあった。
 ちなみに役人は着流しに羽織、下人は六尺褌に腹掛けと法被、囚人はいうまでもなく全裸である。
 それぞれが拷責に取り掛かる。
 庄兵衛は、水を張った大桶の上で逆さ吊りにされる。佐吉は、三角の材木を並べた十路盤の上に正座させられて、後の柱に上体を縛り付けられる。静乃は結跏趺坐を組まされ、背中にのしかかる下人の尻で顎と足首がくっつくまで上体を折り曲げられて、首と足、肩と膝を縄で緊縛されてから仰向けに転がされた。通常の海老責めとは裏表が逆である。そして静乃の娘の糸乃は、四本の脚で支えられた幅一尺二寸高さ一尺五寸長さ三尺の木材、いわゆる三角木馬に乗せられた。
 この四人は後ろ手に縛られ男縄と女縄を掛けられている。麻女だけは縄を解かれて穿鑿所の中央で俯せに捻じ伏せられた。腰を踏んづけられ手足を引っ張られて逆海老に反らされ、手首と足首を一括りにして天井の梁から吊られた。不自然に捻じられた肩と股関節に己れの目方すべてが掛る。これだけでもじゅうぶんに苛烈な拷責、いわゆる駿河問である。
 がららら……滑車で吊られている庄兵衛が、胸のあたりまで水に浸けられた。
「ぐうう……デウス様、我に勇気を与えてください……」
 佐吉は一枚目の石板を載せられて、早くも顔を歪ませている。
「ひいいい……痛い、痛い……キリエレイソン、クリステイソン……」
 三角形の稜線に深々と淫裂を割られて、糸乃が歯を食いしばってオラショを唱えている。
「この女にも伊豆石を載せるぞ」
 里弥は勇造に手伝わせて、十路盤責めに使う石板を麻女の背中に乗せた。長さ三尺幅一尺厚み九寸。石板の重さは十貫を超える。小柄な女にとっては、己れの目方が倍になったにも等しい。
「あううう……キリシト様……御降臨くださいませ……」
 それを聞いて里弥は、石板がずり落ちぬように縄で裸身に縛り付けながら、内心で首を傾げる。バイブルによれば、古には神が人の前に顕現したというが、信者がそれを求めたという記述は、調書にも書留にも見当たらない。
「麻女。まだまだ責めは厳しくなるぞ。転んでくれ、教えを棄ててくれ。おまえを我が手で苦しめねばならぬなど、俺には耐え難い」
 麻女は驚いた色を一瞬浮かべたが、きっぱりとかぶりを振った。
「この強情者め。勇造、ゆっくりと回せ」
 勇造が麻女の股間と乳房に手を掛けて回す。吊り縄は二重になっているから、見る見る撚りが懸って、次第に吊り上がっていく。
「よし、ぶん回せ」
 それまでとは反対の向きに、勇造が麻女の裸身を突き放した。縄の撚りが解ける力に助けられて、吊り敲きのときよりもずっと凄まじい速さで回りだした。
「ああああっ……」
 悲鳴が起こって、すぐに途絶える。頭に血が上って正気を保っていられないのだろう。
 里弥の目の隅に、菱橋が切支丹の道具を持って静乃の横にしゃがむ姿が映じた。
「これは、隠し拝み所にあった、マリアという女神の像とクルスじゃ。斯様に責められても転ばぬほどに信心が篤ければ、御神体と一体になるのは法悦であろうな」
 菱橋がクルスの頂部を握って、静乃の尻穴にあてがった。
「おやめくださいっ」
 静乃が驚愕を叫んだ。
「クルスを穢すなど、あまりに畏れ多いことです。すぐにやめないと、あなたは雷に打たれることでしょう」
「そうか。では、腹巻をしておくんだったな」
 薄嗤いを浮かべながら、菱橋がぐいとクルスを押し込んだ。
「いやあああっ……痛い、痛い……お願い……やめてください」
 哀訴には耳を貸さず、胡麻を擦るようにクルスを捏ねくりながら、十字架の横木がつかえるまで深々と押し込んで――そのままにした。
「母上っ……」
 四人はそれぞれ穿鑿所の四隅で責められているから、互いの様子がつぶさに見て取れる。母へのあまりな狼藉に、糸乃が声を上げた。
 それを聞きとがめて菱橋が立ち上がる。
「おまえは、おまえの心配をしておれ。木馬を跨ぐだけでは不足かな」
 糸乃の腰をつかんで、ぐいぐいと揺する。
「ぎゃあああっ……やめて、やめて……母様、助けてええ」
 木馬の木肌に鮮血が伝う。オラショを唱える裕りも失せ、神にではなく母親に助けを求める。それも母上ではなく、子供に還ったかのように母様と。
「銀太。餓鬼の敲きは、おまえに任せるぞ。折弓なぞ使わんでも良い」
 さすが与力の旦那は話せる御人だと、下人の勇造は素手で糸乃の横に立った。
「転びたくなったら、いつでも申し出なよ」
 いちおうは説伏の言葉を掛けはするが。
「出来れば、転ばずにいてくれよな」
 バチン、バチンと平手で頬を張ってから。斜め後ろへ動いて、パアン、パアンと尻を叩く。
「ひぎっ……痛いっ……」
 尻を叩かれるのが痛いのではない。叩かれる衝撃で身体が揺れて、そのたびに三角木馬の稜線が淫裂の奥まで切り裂く。腰をつかんで揺すられるよりもましとはいえ、跨がされているだけでも耐え難い激痛に、さらに痛みが上乗せされるのだから、堪ったものではないだろう。
 勇造は木馬を回り込んで反対側の尻臀(しりたぶ)も叩き。双丘ともに真っ赤に腫らさせてから、狙いを乳房に変えた。ただ平手を張るだけでなく、両手を打ち合わせて双つの乳房をひしゃげさせ、ついでに捏ねくってみたりもする。
「いやっ……汚い。下賤の身で私を辱めるつもりですか」
「糸乃」
 母親が叱りつけた。
「キリシト様の下では、誰もが同じなのです。その人もデウス様に作られた人間なのですよ」
「ずいぶんと余裕があるな。やはり尻穴だけでは物足りぬか」
 菱橋がマリア像を静乃の淫裂に擦り付ける。
「これなら亭主の魔羅よりも大きかろう。たっぷりと善がらせてやるぞ」
「後生ですから、斯様なことはおやめください。娘の代わりに、私をあの三角の台に乗せてください」
 切支丹として聖なるイコンを穢すことを畏れ、母として娘を救いたいと願っての懇願だったが、宗門改方役人にさらなる残酷な責めを思いつかせる役にしか立たなかった。
「ほう。では、二人を入れ替えてやろうか。娘はまだ未通女ではなかったかな。マリア様に新鉢を割られれば、喜びに泣き叫ぶであろうな。それとも、おまえの女淫(ほと)に台座を挿れて、娘には頭を挿れるか。我が子に身を以て媾合いの所作を教えてやれるぞ」
 静乃が絶句する。
「拙い、引き上げろ」
 久寺の狼狽した声に菱橋が顔を上げた。
 庄兵衛への水責めを差配していた久寺が、どうせ女が甚振られるのに気を取られていたのだろう。水に沈めたまま目を離して、溺れる寸前に引き上げるその時期を失したらしい。
 さいわいに――庄兵衛にとっては残念なことだったかもしれないが、石畳の上に降ろされた庄兵衛は、平助が背後から腹を抱きかかえて活を入れると息を吹き返した。激しく咳き込みながら水を吐いて。転べ転ばぬの問答の後に、ふたたび逆吊りにされた。水責めが再開される。
 里弥も静乃と糸乃の様子に幾分は気を取られているが、麻女への責めを忘れてはいない。
 用意しておいた一間半の荒縄を水に浸してから四重にする。端を握れば長さ二尺余の縄鞭となる。麻女の身体を静止させてから、あらためてゆっくりと回す。
 背中には石板を載せているから敲いても効き目はない。ほとんど傷ついていない四肢を狙う。
 ぶうん、バヂャアン。
 ぶうん、バヂャアン。
 重い打擲の音は、しかし母娘の悲鳴に掻き消されがちになった。
 佐吉は三枚目の石板を積み上げられ、全身は脂汗にまみれ、顔は蒼褪めている。身を藻掻けば、いっそう脛の激痛が増す。痛みに耐えかねてのけぞり、もごもごとオラショを呟くのみ。
 庄兵衛は息があるのか無いのかさえ、里弥の目には定かではない。短い間隔で水に突っ込まれては引き揚げられている。
 糸乃は銀太に左手で乳房をつかまれて上体を動けなくされたうえで、腹を拳で突かれていた。殴りつけるほどではないが、じゅうぶんに痛いだろう。
 母親の静乃は、ついにマリア像を女淫深くまで抉り挿れられ、クルス共々抽挿されて、身裡に湧く必ずしも激痛ではない感覚に歯を食い縛って耐えている。しかし、その表情に殉難の法悦など欠片も窺えない。
 そして麻女は。駿河問が苦しいのだろう、オラショを唱えるでもなく低く呻き続け、縄鞭で打たれる度にしゃっくりのように引き攣った息を吐いている。これも、六日前に見せた恍惚からは程遠かった。責めが厳しすぎて法悦境どころではないのか、生ぬるくてそこまで達していないのか――里弥には判別できない。
「二人を入れ替えるぞ」
 菱橋が、先ほどの思い付きを実行に移そうとして、静乃からマリア像とクルスを抜き取ったのだが。
「異国の邪神に新鉢を割らせるのも癪にさわるな。儂が引導を渡してやろう」
 里弥を呼び寄せて二品を渡した。
「これは、あちらの女に使ってやれ。それとも、自前の道具を使うか」
 咄嗟のことに、里弥は返答に詰まった。
 なろうことなら、麻女を最初に貫くのは己れでありたかった。しかし。どれほど酸鼻を極めた場面であろうと、これは宗門改方としての役儀である。女淫を責めるのも、棄教を促す手立てのひとつであらねばならぬ。己れが麻女を抱けば、公私混同も甚だしい。菱橋様は糸乃に懸想してはおらぬ故に、かろうじて役儀――いや、役得ではあろうが、役人の本分から大きくは逸脱していない。強いてそう考えることで、里弥は上役への反発とも羨望ともつかぬ感情を抑えた。
「己れが信じる神に純潔を奪われた娘がどう振る舞うか、糸乃と比べてみるのも、向後の役に立ちましょう」
 断腸の想いで、里弥は二品を受け取った。縄を浸した手桶で汚れを洗い落としたのが、麻女へのせめてもの誠意であった。
 クルスは勇造に渡し、マリア像を持って麻女の前に立った。
「聞いておったであろう。不憫ではあるが、教えを棄ててくれぬ限りは、このマリア像でおまえの新鉢を割らねばならぬ。どういうことかは、菱橋様の静乃へのなさり様を見ていて分かったであろう」
 良家の娘であれば、男と女の営みがどのようなものであるか知るのは、祝言を間近に控えて母親から内々に渡される絵草子の類を見てのことになる。麻女もまるきり知らないのではないかと、懸念しての言葉だった。いたわりではあるが、知らないものは怖がりようがないという、責め手としての計算も無くはなかった。
「イコンに神は宿っておりません。祈りをデウス様にお伝えする拠り所に過ぎません」
 偶像を拝むべからずというバイブルの教えは、里弥も知っている。なのに、なぜ切支丹はクルスに祈るのか釈然としなかったのだが――麻女の言葉を聞いて、その矛盾が解けたように思った。では、クルスやマリア像は、神社でいえば鈴にでも当たるのかと。神社では必ず鈴を鳴らしてから拝むが、鈴に神が宿っているとは誰も考えていない。
「もしも、里弥様がそのイコンで私を犯すのでしたら……それは、貴方様に犯されたも同じことです」
 つまりは俺を憎むということか。そのように、里弥は解した。どれほど恨まれようと憎まれようと構わぬ。どれほど恥辱を与え苦痛を与えようとも、迷妄を棄てさせてやることが麻女のためになるのだ。非情の拷責吏に徹しようと、里弥はあらためて決意する。
「申しておくが。これは並の男の魔羅よりずっと大きいぞ。それが、身体の内からおまえを引き裂くのだぞ」
 駿河問に掛けられている麻女は、顔をのけぞらせて里弥を見詰めた。
「何事もデウス様の御計画です。里弥様は、与力様の命を受けてご自分のお考えで私に危害を加えていると思っていらっしゃるでしょうが、それは大きな誤りです。デウス様、大いなる試練をお与えくださることに感謝いたします」
 恍惚の兆しを顔に浮かべて、麻女は目を閉じた。
 一瞬、里弥は迷った。このまま、マリア像を使って麻女を辱めても、それがデウスの意図したことだという信念を覆すことはできない。しかし、やめれば――デウスに護られているからだと考えるだろう。マリア像を己れの魔羅に替えても同じことだ。
 しかし、そのような衒学的な想念に沈潜する男ではなかった。殴られれば痛い。それが理不尽な仕打であれば、殴り返すまでだ。腹が減れば飯を喰う。父に詰め腹を切らせたお情けで同心に取り立てていただけるのなら、つべこべ言わずに有り難くお受けする。そのようにして二十二年間を過ごしてきたのだ。
 殉難に恍惚となるのであれば、それを上まわる苦痛を与えるまでのことだ。
 里弥は意を決して、麻女の身体を半回転させた。逆海老に吊られて自然と開いている脚をさらに押し広げて、太腿の間に身体を割り込ませた。マリア像の頭部を麻女の淫裂に押し当てた。せめて唾で濡らしてやろうかと考え、いささかも仏心を起こしてはならぬと己れを戒めたのだが。
 なんとしたことか。すでに女淫は絖っているではないか。信心で病が治ることもあるのだから、女淫が潤うくらい不思議ではない。そうとでも考えるしかない。
 ならば――せいぜい痛くしてくれるわとばかりに。里弥は一気にマリア像を押し込んだ。ぐうっと押し返されて、いっそう力を込めて。
「ぎゃあああああっ……」
 麻女が吠えた。しかし、それがすぐに譫言に変じる。
「あああ……デウス様、キリシト様……麻女は幸せです。里弥様の手で……道を付けていただけました」
 ずぐん……心の臓が引き付けを起こした感があった。俺の手で、だと……。それはつまり……俺のことを憎からず思っているという、女としての則(のり)を越えたあからさまな恋慕の告白ではないだろうか。そうとしか考えられない。
 好かれた女を痛めつけている。女はそれを受け容れている。
 全身がかあっと熱くなる想いだった。そして、その熱は腰のまわりに集まってきて――拷責に臨んで初めて、里弥は勃起したのだった。同時に、凶暴が芽生えた。
 いっそう強く、マリア像を押し込む。あまりにきつく、マリア像に突かれて麻女の裸身が前へ動いて、ずぐっと突き進んだ瞬間に後ろへ戻る。それを二度繰り返すと、奥に突き当たる手応えがあった。
 気づけば。大きく拡げられた淫裂にぎっちりとマリア像が嵌まり込んで、その境目から血が滴っている。麻女の股間は朱に染まり、灰色の石畳には鮮血が花びらのように散っていた。
「まだまだ、こんなものでは済まんのだぞ」
 それは、己れをさらに凶暴に駆り立てるための台詞だった。
 マリア像から手を離しても抜け落ちないのを確かめてから、里弥は尻臀を両手で割り広げた。谷底にひっそりと息づく菫色の蕾。尻穴というものを、里弥は生まれて初めて目の当たりにした。己れの穴も似たようなものであろう。この小さく閉じたところからあのように太い物がひり出されるとは、信じがたい思いだった。
 いや、そんな感慨はどうでもいい。このままでは、両手がふさがっている。くそ、こやつを麻女の肌に触れさせねばならんのか。歯噛みする思いで、横合いから勇造に尻臀を広げさせた。
 クルスを小さな蕾に押し付けて。とうてい挿入できなさそうに見える。しかし、静乃という先例がある。里弥はクルスを左右にねじりながら圧迫を強める。今度は勇造に尻を抑えられているから、前へ揺れない。ぐぽっと突き抜けた。
「い゙ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーっっ」
 マリア像よりも切迫した咆哮。しかし、それでもなお……
「あああ、ああ……里弥様、麻女は幸せです」
 蕩けきった声に、里弥は耳を疑った。デウス様ではなく里弥様だと。いったいに、この女は何を考えているのか。いや、考える余裕などなかろう。思わず出た本心か。とすれば、それはいったいどういう本心なのだろう。単純に考えれば。切支丹にとって、殉難は殉教に次ぐ法悦であるから――それを与えてくれた者に感謝を捧げるということだろう。あるいは。デウスにせよキリシトにせよマリアにせよ、それでは己れの穢れた部分に突っ込まれている物に呼び掛ける行為になりかねないから、無意識裡にも忌避したと考えられなくもない。しかし、この推察には途轍もなく大きな穴があるような気がする……。
 拷責吏に斟酌など不要。転ぶ兆しを見逃さず、転ばないと分かればいっそう厳しく責めるだけのこと。里弥は疑念を振り捨てて。両手を使って、マリア像とクルスを交互に(同時だと手の動きがぎこちない)抽挿し始めた。
「ひいいっ……痛い痛い……もっと、もっと痛くしてください。ああ……パライソが目の前に……」
 里弥は徒労を感じながらも、魔羅だけはいっそう怒張激しく、絡繰人形さながらに単調な動作を続けるのだった。

 正巳の刻から始められた拷責は、昼の中休みを挟んで責め口を変え、未の下刻まで続けられた。もっとも、庄兵衛だけは初老に加え水責めで何度も溺れたので、午後の責めは赦されたのだが。
 麻女は三角木馬に乗せられ、里弥に揺すぶられ縄鞭で体幹を打擲されて、瘡蓋になっていた傷口がまた裂けた。全身血みどろになりながら、それでも殉難の恍惚から醒めることはなかった。
 糸乃の悲惨は麻女を上まわっていた。午前中だけでそれぞれ半分ずつの時間だったとはいえ、三角木馬と海老責めに掛けられ、しかも菱橋の手ではなく魔羅で新鉢を割られたばかりか、下人の銀太に尻穴まで犯された。そして、午後からは駿河問。三角木馬とは相容れないので麻女から抜かれたクルスを、まだ未通の尻穴に使われた。
 静乃は麻女よりも軽かったと評して差し支えなかろう。海老責めと三角木馬に加えて午後からはもっとも苛酷な水責めに掛けられたのだが、人の妻であってみれば、新鉢を割られるという女にとって致命的な辱めは受けずに済んだのだから。水責めの最中にもマリア像で不本意な感覚を呼び起こされて、そのせいもあって庄兵衛よりも消耗させられたのだが、それはつまり――麻女には遠く及ばないにしても、殉難の恍惚を垣間見たのではないだろうか。
 蛇足の感もあるが、佐吉は午後から海老責めに掛けられた。しかし男であるから、裏返しにされて陵辱を追加されることもなく、一時いっときほど真っ当に苦しんでいただけであってみれば、女三人の地獄絵図とは比ぶべくもない。
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心中切支丹こうず2

 上の画像は表紙絵イラストの構図です。
 背景はいろんな女囚の拷問シーンで、手前のイラストは『
女囚双虐』からの使い回し。どうもクロール(抜き手)ですね。

 さて、今夜は早々に脱稿プレ祝賀会として、明日は気を逸さない(逸機)ように、一気に終章を書きましょう。

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Progress Report 0:心中切支丹

 混沌とした妄想の大海に一粒の触媒が投ぜられて、たちまちに「お話」として結晶化しました。
 こういう生成過程を経た作品のひとつに、『The Nightmare Rift』があります。該当記事→
 今回はもっとすさまじく、絵としてはわずか1コマです。普通に衣服を着た娘が手首だけを後ろ手に縛られて椅子に腰掛けさせられて尋問を受けているという――それだけ。しかし、設定が秀逸でした。
 七歳のときに両親を亡くした侯爵家令嬢が、王家に庇護される。形式的には幼い王子の側室として。時は巡って。王子を毒殺しようとしたという嫌疑を掛けられて、捕縛となるのですが。すぐに嫌疑は晴れて……裸に剥かれることも拷問されることもないというクソ展開です。
 しかし。虚数ベクトルも交えて妄想が膨らんで。幼馴染が幼馴染を心ならずも責めるというストーリイになりましたとさ。
 まあ、練っているうちに、最初から男には「その気」もあったという展開になりましたが。なにせ、男の名前が本庄里弥(ほんしょうサドや)ですもの。
 この着想の元ネタ、いちおう明記しときましょう。
『私、愛しの王太子様の側室辞めたいんです』原作・天織みお、作画・悦若えつこ
 皮肉にも(というより、最近は金を払ってコミックなんか買わないから必然ですが)金$の無料コミックです。
 そして。小説中でもやたら接続詞を使う癖があると自覚しとりますが。
 そして。濠門長恭作品には珍しく、男性視点の三人称です。


 ということで、例によってPLOTを御紹介。
 すでに70枚ほど書き進めていて、途中で追加した記述もあります。
 OJMです。On the Job Memo


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幼なじみの許婚。互いに好き合う。
男みずからが拷問。他者には手出しさせない。
最後は全裸抱擁緊縛。このまま身投げ。
キリシタンの教えでは二人とも地獄、御仏の教えでは蓮の台座。
ついに転ぶ。
「貴方様は家柄に釣り合った女性を娶ってください。私は物置にでも閉じ込めて、これまでの罪滅ぼしにもっともっと虐めてください」

城下奉行>与力>手代

本庄里弥 23
 城下奉行配下 宗門改方同心
 父母は健在
 父の代で与力から左遷 早期隠居

麻女 18
 母方の従姉の娘 従姪(じゅうてつ)
 名前は麻だが「昼なのにアサが来た」とからかわれるのがイヤ
 長じてからは婿取りの宿命に甘んじて疎遠に

菱橋師興(ビシバシ仕置) 宗門改方与力
井路好太(色好きだ)    先輩同心 30
久寺豪次(九時五時)   先輩手同心 47

平助/好三/勇造/銀太 牢下人

女信者
麻女(マジョじゃありません、マゾです)
藤 /商家下女 (捕縛初日に棄教)
トヨ/権蔵の妻(三日目に棄教)
松 /梅干婆(六日目以降)
栄 /三五郎の妻(六日目以降)
静乃/浪人の妻、糸乃/浪人の娘
清 /娼妓あがり商家後妻、
男信者
万太/庄兵衛の孫13歳(穿鑿所初日に棄教)
小助/中野屋奉公人(二日目に棄教)、三五郎/小間物屋主人(二日目に棄教)
権蔵/大工(三日目に棄教)
庄兵衛58歳/座主/紫波屋隠居、佐吉/左官見習(里弥掛)

>>>>>>>>>>以下PLOT<<<<<<<<<<

※筒井筒歎
隠れ礼拝を一網打尽で、指導者(男)、男信者五、女信者八。
菱橋は、麻女が里弥の幼なじみと知って敢えて担当させる。試し。

※全裸吊敲
穿鑿所
「転ばねば、死罪。連座」
財産はパライソへの重荷。
「拷問に掛けるぞ」
着衣正座で肩を敲く。
菱橋が業を煮やして、吟味法度の掣肘無用。
全裸吊り責めで敲かせる。尻、乳房。
下使に開脚させて。

※懐柔説得
仕置牢(独房)
仲間から切り離す。説得。
思い出話で懐柔。まだ独り身。嫁に迎えたい。
悔い改めれば一切を水に流す見本。
上役は説得する。今は勘繰られる。

※殉難恍惚
清への仕打ちを反芻しながら麻女を。
乳房嬲り、股間責め←破らないようにね。

※拷問絵巻
穿鑿所
四人が拷問中。
男:石抱き、座主:逆さ吊り水責、女:海老責+2穴十字架️、女:木馬責+敲き️
中央で駿河問。恍惚。菱橋指図で十字架破瓜。
自ら手を下して、初めて勃起。

※市中引回
休養を与えて。
すでに男全員と女四人が転向。
女四人を一人ずつ羞恥責め。布令を出してある。
太い鎖で緊縛、足も。持って歩くと、男でもつらい。麻女が一番手。
追い鞭で引回し。水車小屋で大の字水責め。

※二十五両
遊郭
亡八に相談
手篭めにされた生娘を善がらせたい。
事情を問われて打ち明ける。
何も聞かずにと頭を下げる奴はいるが。
まして侍。
本物の絶頂(中逝き)は無理。実核逝き。
男はハサミで五厘の長さ、女は全身剃。
マングリ返しで下腹部押し付け。
女は、まず心で感じる。これが無理な状況。
心の壁を破るまで持続。
罪人でも幼なじみと添い遂げたい心意気。
口伝では心許ない。演練指南は切餅ひとつ。
毛の手入れは指南の場で。

※絶頂指南
約して翌日。
先祖伝来の差料を売って。代わりはなまくら。
まず剃毛。櫛ですきながら。
若い女。三日前に隣の妓楼が買ったのを借りた。
生娘。躾ていない。
最後まで気を遣らなければ前借棒引き。
逝ってしまえば、素直に働け。
一刻掛けて全身ほぐして拡張して。
破瓜痛軽微。さらに一刻。善がらせ追い込む。
二十五両返金。女の身請け代だった。
女も感得して、賭けに負けたのだから。
十両ずつで、指南五両。
女、御本懐を(おいおい……)
亡八、侍を張っちゃいけないね。
あなた様みたいのが、女の情に引かれて心中。

※思慕絶頂
菱橋に土下座で揚座敷。切支丹は常時全裸。
縄を解いても隠すそぶりも無し。
身体を拭いてやって。
同じ手順で。一刻と掛からずに。
それが、麻女の里弥への思慕の証。
しかし、落ちない。

※無理心中
菱橋に無断で衣服を着せて連れ出す。
断崖絶壁。
クライマックス。
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 尺は短めで200枚以内に納まる予定ですが……
『拷問絵巻』途中で70枚ですから。どうなりますか。
 ちなみに、この作品を年内に150枚以上で脱稿すれば、これまでの年間最多執筆枚数3,229枚を更新します。


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『悦虐へのエチュード』本日発売

 「昭和ノスタルジー」はシリーズではなく、モチーフです。
 昭和といっても、このモチーフで扱うのは30年代から50年代までです。
 筆者の感覚では、昭和は10年から60年までです。
 昭和元年 ~10年:まだ大正の延長です。
 昭和10年~20年:戦前と戦中、そして敗戦へ。
 昭和20年~40年:復興から高度経済成長へ。
 昭和40年~60年:繁栄と飽和。到達点。
 昭和60年以降  :バブル崩壊と停滞の時代。感覚的にはプレ平成です。


 というわけで。筆者の扱う昭和ノスタルジーは20年代後半から50年代前半となります。PIXIVリクエストで終戦直後の設定があったので、それは含めましたが。
 そして今作は、「現代」が垣間見える昭和55年が舞台です。なに、1980年とキリが良かったからでもあります。
 80年代といえば、スケバンです。すでに『シベール』が世に出ていますが、ロリコンは直近未来です。
 それでですね。スケバンといえば高校生なのですが、そんなのに目鯨立てる前に著作物に触発されて犯罪が起きると本気で考えているのなら戦争物とか殺人推理物を規制するのが先でしょと言いたくても、販売サイト側の自主規制コードはコードだけに長い物には巻かれるしかないので。楽天版では、冒頭で(目次の直後で)はっきり「高校生ではないですよ」と書いていますが、他サイト版では読者の想像に委ねています。
 What am I holding and rotating かというと。目次の直後に注記を入れたのですが、アンダーライン部分は、楽天版のみです。


註記
 この作品はフィクションです。実在する(した)如何なる人物・団体・地域・年齢とも関係はありません。
 また、この小説に登場する人物の設定は、十八歳以上の成人です。ヒロインの通っている学校は、大学院が併設された三年制の女子短大(三学期制)で、制服があります。

 これでコードが解けるんですから。まあ、作者が「ちゃいまっせ」言うとるのに「ちゃわわん」つうて規制したら、表現の自由がややこしいことになるのでしょう。すでに性交同意年令と淫行条例などやややややややこしこしこしいことになっておりますが。
 いや、確かに三年制の短大は存在します。1980年は知らんけど、現代では。制服のある大学かて存在します。防衛大学校とか。いや、あれは大学校であって大学ではないのですが。昨今では「大学の授業」って、皆さん平気で言っとりマスカレード。筆者が現役学生だった時分は「授業は高校まで。大学では講義。業を授けるのではなく義を講ずるのである」と、教授連はやかましく言っておったのですけどね。大学と大学校の違いなど、些末事ですわなボツワナ。
 ちなみに、『昭和集団羞辱史』でも、楽天では巻頭言に以下の一文を双乳(おい、これ漢字登録してたっけ)しとります。


 なお、本シリーズに登場する主要人物はすべて18歳以上の成人である。右に述べられている新卒者とは高校を卒業した者を指すということを、あらかじめお断わりしておく。

 義務教育を終えてすぐに集団で都会へ集団で就職したのは「集団就職」であって「集団羞辱」じゃないmんね。
というわけで、そういうわけです。


スケバン表紙

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浴槽で放○

 浴槽で放水。
 銭湯でこっそり、とかじゃなくて。
 彼女と入浴中に、あるいは事後に彼女を風呂に浸からせる。全身マーキングではないかと、筆者は思っています。
 @Realでも、新婚当時は(もちろん嫁には黙って)やらかしていました。
 ほのぼの系ですね。


 目の前で立ちしょんしてから、入浴を強制する。となると、SMプレイです。
 小父さんがJCあたりにやらせると、濠門長恭ワールドに漸近してきますかしら。

 ふと、思いついた(記憶を掘り起こした)ので、メモとして。

furo082003.jpg
画像は、野郎ではつまらないので、性別逆転で。

 もちろん、これだけでは作品になりませんが、20枚程度の掌編に仕立てることはできますが、しません。
 祖父とソフトSM路線作品の1エピソードには使ってもいいかなと思っています。



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Progress Report Final:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ

 昨日脱稿しました。本文560枚/18万8千文字です。全82作品中8番目の長さです(前後編は合わせて1作品)。
 『前奏』147枚/『独奏』258枚/『連奏』+α154枚の配分です。『独奏』が5月から年末のエピソード点描なのに対して『連奏』+αは一昼夜の細密描写です。まあ、こんな配分でしょう。


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   甘い絶望の彼方

 一夜が明けた。
「こいつらに飯を食わせてやれ」
 寝袋から引き出され、真冬の朝の寒さをしのぐというよりも不安から、自然と抱き合っているふたりの前に、菓子パンとパック牛乳が放られた。ふたりとも夜は何も食べさせてもらえず水も与えられず、飽食の時代にあって飢渇といえる状態にあった。それでも、すぐには手を伸ばそうとしない。
「おまえたちは箱詰めにして運ぶ。島へ着くのは夜になるぞ。後で泣きを見るぜ」
 脅されてようやくふたりは、コンクリの床に落ちている牛乳パックを拾い上げた。喉を湿らせると猛烈に空腹を自覚して、菓子パンを貪り食らった。楚葉はまだプライドを残しているが、希美にいたっては喉に詰まらせて牛乳で流し込む始末。
「おまえたちは食わないのかよ」
「けっ。野宿した上に冷たいみすぼらしい朝飯なんざ、願い下げだ」
 途中でサービスエリアにでも寄って、温かいモーニングでも食うさと、こんな場面でもふたりに辱めを与えることを忘れない。
 辱めは、言葉だけではない。といっても、楚葉も希美も甘受するしかない恥辱だったが。排泄だった。七人は――倉庫の外へ出て、立ちションをするか離れた場所にある公衆便所まで通よっていたが、二人を外へ出すわけにはいかない。倉庫の隅にしゃがまされた。後始末もさせてもらえなかったが、昨夜みたいに立ちションを強要されなかっただけ、ましというものだった。
 もちろん洗顔などさせてもらえるはずもなく、すぐに箱詰めが始まった。二人を詰める箱までワゴンに準備されていた。といっても――リンゴの木箱よりひとまわり大きいだけで、棺桶のサイズにも遠かった。ワゴンに棺桶を積むスペースはない。
 いっそアメ車のトランクのほうが広いのだが、検問に引っ掛かってトランクを開けさせられたら終わりだ。
 倉庫に転がっている箱は大きすぎる。結局ふたりは――寝袋の暖房にされたときと同じに胸を抱えて肘をつかむような形に腕を縛られ、正座して上体を折り畳まれて、向かい合って頭と足をぶっ違いにして横向きに、箱の中に並べられた。
 全裸ではなく、生理上の配慮が払われていた。漏らしても箱から染み出ないようにオムツ代わりの襤褸布を股間に巻かれて、大声を出せないように口はガムテープで――ふさごうとするフトシを若頭が制止した。完全にふさぐと、鼻がつまったときに窒息の恐れがある。前例があったと言う。
「どっちみち生き埋めにするつもりだったから、手間が省けたけどな」
「けっ。これだから暴力団ってやつはよ」
 聞いていた楚葉が、聞こえよがしに吐き捨てた。ヤクザと暴力団は違うと、楚葉は考えている。それを希美も知っている。
 暴力団の構成員にしても、面と向かってそう呼ばれるのは嫌う。若頭は箱に手を突っ込んで乳房をわしづかみにして爪を立ててねじり上げて、それを楚葉に思い出させた。
 結局、口にも襤褸布を詰め込まれて、その上からビニール電線で縛られた。
 木箱の蓋が閉じられ、ふたりはワゴンに詰め込まれて――楚葉と希美、ふたりの地獄への道行きが始まった。
 ふたりとも、しばらくは身じろぎひとつしなかったが。やがて楚葉が、頭を動かし始めた。希美の脛に押し付けて、左右に大きくゆっくりずらしたり、上下に小さく強く振ったり。
 くすぐったいけれど、希美は不快に思わない。むしろ嬉しい。窮屈な闇の中で、自分もお姉様も確かに生きているんだという実感があった。
 動きが十分ほども続いて。
「ぷはっ……やっと、取れた」
 猿轡を外していたのだった。
「希美も取っちまえよ」
 楚葉にコツを教わりながらだったので、五分もかからずしゃべれるようになった。
 助けを求めて、大声で叫んだりはしない。フトシよサジに聞き付けられて、ガムテープを貼られるだけだ。奴らが朝食のために車を離れているときだって、無駄だろう。ふつうでも窓を閉じていたら、大声も外まで届かない。まして、木箱の中。積み込まれてしばらく、物を動かす音がしていた。木箱のまわりに荷物を積み上げてカムフラージュしたんだろう。ますます望み薄だ。
「希美……ほんとうに、ごめんよ」
 その声が微かに震えているのを、希美は聞き取った。お姉様、今にも泣きそうな顔をしているんじゃないかな――と、希美は思った。どんな顔か、想像できないけれど。
 希美は、返す言葉を見つけられない。ありきたりな物言いでは、自分の想いを伝えられない。楚葉の脛に頬を押し付けてゆっくりと何度も何度も首を振った。
「お袋は、まあいろいろあるんだけど……おれは父上を尊敬してた、好きだった。強い奴にぶちのめされたいってのも嘘じゃないけど、娘としてじゃなく漢(おとこ)として認められたかったてのもあったかな。任侠映画じゃあるまいし、跡目を継げるわけでもねえのにな」
 まだ続きがあるような気がして、希美は黙って聞いている。
「おれが堅気の娘らしく――組に顔を出したりせず、お袋とおとなしくしてりゃ、こんなことにはならなかったかもしれねえ。おれの身勝手に希美を巻き込んで、詫びの入れようもない」
「あたしだって……!」
 希美は小さく叫んだ。
「あたしだって、お姉様にリンチをおねだりしたときから、覚悟していました。こんな怖い人のオモチャにされて……まともな学生生活を送れるはずがないし、いずれはひどい目、サドマゾって意味じゃなくてスキャンダルとか、そういうの……」
 ほんとうだろうかと、希美は自分の言葉を疑った。そんなに深くは考えてなかったと思う。小さな頃から胸に秘めていた妄想が現実になる。それが嬉しくて怖くて、後先のことなんか、考えていなかった。
「今も、おれが怖いのか。後悔してるのか」
 答を知っているくせに……お姉様の意地悪。
 希美はもう一度、脛に頬を擦り付けた。だけでは足りない気持ちになって、舌を伸ばして脹ら脛の内側を舐めた。
 楚葉も、同じように希美を舐めた。
 そのささやかな舌の動きを希美は、どんな愛撫よりも優しく感じた。それだけで、エクスタシーに達しそうなほどだった。
 お姉様の下のお口にキスできないのが、もどかしい。ペニスバンドを(ヴァギナでもアナルでも、ううん両方とも)突っ込んでもらえないのが、物足りない。
 どうせ売春島へ売られたら、毎晩のようにショーを演らされるんだろう。でも、それは強制されてのことだ。そういうのもマゾ牝にはふさわしいと想うけれど。自発的な戯れはこれが最後だと思うと、こんなもどかしいものでは、あまりに悲しい。

 車の小刻みな振動が消えて。コトン……コトン……と、間延びした微かなショックが伝わってきた。
 舗装の完備した自動車専用道に乗ったんだろうと、希美は推測した。
 甘い絶望を噛み締める二匹のマゾ牝を積んで、ワゴンは男の天国女の地獄へ向かって走り続けている。

[未完]


 筆者としては、凄絶なマゾ堕ちと以後の苛酷な境遇を暗示して終わるのが好みです。ヒロインにとっても一種のハッピーエンドだと思いますし、立派なマゾ牝に成長(?)しているから、小説としても結構が整っています。
 それでも。こんなのは後味が悪い――という読者もおられることでしょうから。一般的なハッピーエンドを取って着けておきます。
 真のサディストは次頁以下を読まず、売春島に軟禁されるWヒロインが辿るであろう凄絶な未来を(お好きなように)想像してください。

Do not go to next page...

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 この後に”+α”が続きます。

 さて。11月も下旬で、3,012枚書きました。最高記録は2019年の2,229枚ですから。あと200枚ちょっとで記録更新できますが……
 『生贄王女への二つの暴辱と五つの試練/簒奪侍女に科される七つの拷問と懲罰』は大長編で、着手すれば年越し。
 ぼつぼつ『宿題を忘れたらお尻たたき、水着を忘れたら裸で泳ぐと、HRの多数決で決めました。』も続きを書かねば。2話を一揆加勢しても200枚はいきませんし。
 『昭和集団羞辱史:物売編(夜)』を仕切り直すのは、その気が足りないし。
 なんと、知る人ぞ知る(たぶん数人?)SF短編『追憶を始めるとき』の続編(でもない)『追憶を終えるとき』も書きたいという、鬱勃たるロゴスにパトスに蓄音器ですけど。こやつはおそらく畢生の力作『生が二人を分かつとも』に準ずる作品でもあり、短編といえど構成を練り込みたいという想いと、ロゴスにパトスで疾走すべきという想いとが菱縄モトイ拮抗中です。たぶん年明けかな。
  注記:『追憶を始めるとき』は短編集『生が二人を分かつとも』に収録。
 いっそ『男性社員』を書くか、ふと思いついた『心中切支丹』をまとめてみるか。
 校訂も済まないうちから思案吊首じゃあ死んでまうがな。
 あ、表紙絵だけは決まっています。これを例によって件の如くBFにします。


$こうず

DLsite Affiliate 今回は同業他者さんを御紹介

 この作家さんは、濠門長恭クンが「小説SMセレクト」に最後の作品(PN:藤間慎三)を掲載された同じ号でデビューした後輩といえば後輩、電子出版ではずっと早くから活躍していた先輩といえば先輩です。
 ハードSMという点では共通しています。テーマとかモチーフは……購読して読者各位にて比較してみてください。

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Progress Report 6:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ

 『前奏』『独奏』に続いて、ヒロインが囮にされてスケバンが捕まり、実は角島楚葉カクシマゾよだったと暴かれて……
 『連奏』パートも佳境です。


 キーボードが走って滑って、情景描写も心理描写も素っ飛ばして(も、いないつもりだけどなあ)クライマックス明るいミニマムに向かって一車千里一基火星です。もうすぐ500枚。

 で、ちょいとレブリミットを掛けてオーバーヒートに水を差して。

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   サドの中のマゾ

 サジは二人の足首を縛り合せて、また開脚を強いた。吊り上げるのではなく、さらに天秤を下げる。鞄を抱えて楚葉の開かされた脚の間に座りこんで、股間が目の高さ。
「あーあ。ひでえことになってら。未来の旦那様の為にも、ちょいと手直ししといてやるぜ」
 鞄からアルコールの小瓶と得体の知れない小さなチューブを取り出した。脱脂綿にアルコールを染ませて、楚葉の股間を丹念に拭う。千切れかけている小淫唇は特に念入りに。
 アルコールが沁みる苦痛を、楚葉はわずかに顔をゆがませるだけで耐えた。小淫唇の傷口にチューブから液体を垂らされても、そこを下目遣いに眺めているだけ。
 サジが両手を使って小淫唇の傷口を貼り合せる。
「熱い……」
 ひと言だけ、楚葉がつぶやいた。
 三十秒ほどで、サジが手を放すと――小淫唇は本来の形に復元していた。
「すげえだろ。瞬間接着剤てのは、外科手術の縫合にも使えるんだ。前にやり過ぎて内代の乳首をもいじまったことがあるけど、ちゃんとくっついたし乳も出るんだぜ」
 初めて聞く女性の名前は、この男のバシタだろうと――あえてヤクザ言葉で考える希美。何をどうやり過ぎれば乳首がもけるのかは、考えたくない。けれど、想像がついてしまうだけの体験を、希美は重ねている。さっきのピンボールを使った避妊法といい、この男は常人とは違った角度から女体に興味を持っているようだ。葛島組のコマシ屋さんより、ずっと凶暴に女性を弄ぶんだ。
「ついで、ボロボロのおっぱいも治しといてなるよ」
 ぽたぽたぽたと、広範囲に瞬間接着剤を滴下させて、楚葉の顔をいっそうゆがませる。サジは薄いビニール手袋を嵌めた手で剥げた皮膚を乳房に押し当て、やはり一分もしないうちに傷を目立たなくさせた。目立たないというのは、皮膚が垂れ下がっているよりもという意味で、無残極まりない傷には違いないのだが。
「突っ張らかって感じるだろうけど、じきに慣れるさ」
 吊り上げられた肩をしきりにもじもじさている楚葉にサジが、優しくなくもない言葉を掛ける。
「さて、つぎは希美ちゃんだっけ。きみの番だ」
 同じように小淫唇と乳房を整形(?)される希美。
 瞬間接着剤を滴らされたところは、待ち針ほでどでないけれど針を突き刺されたように痛くなって、炎で炙られたように熱くなる。普通の子だったら泣き叫んでるところだろうなと思いながら、希美はかすかな呻き声だけで耐えた。それだけ苦痛に耐性がついているし、痛そうにしたらお姉様を苦しめる。
「ふんん……」
 サジが手の中でピンボールを弄ぶ。
「気を利かして処置をしておくと、若頭に叱られるな。嫁さんにするなら孕ませるかもしれないし」
 楚葉の顔が引き攣って――しかし、何も言わなかった。チンピラを相手に恫喝も哀願も見苦しいだけ。そんな思いを、楚葉は表情から読み取った。
「こっちは……」
 トランジスターラジオのような小箱を取り出して、ちらっと二人に見せてから鞄に戻した。
「いよいよ若頭が手詰まりになったら、出番があるかな。備え有れば憂い無しってな」
 サジが鞄は手近な木箱の上に置いて、ワゴンへ引き返した。ダッシュボードやラゲッジスペースをごそごそと漁り回って。
「ちぇえ。こっちは備え無しかよ」
 大声でぼやくと、助手席に乗ってばたんとドアを閉めた。空きっ腹を満たす糧をみつけられず、ふてくされたのだろう。
 二人は地獄のど真ん中で顔を見合わせて、くすっと笑ってしまった。

 やがて、ラジオ番組が聞こえてきた。おしゃべりと楽曲のディスクジョッキ―らしいが、かすかな音なので曲名すら分からない。
「ごめんな……」
 ぽつんと、楚葉がつぶやいた。
「…………」
 希美は黙っている。事の起こりは自分が誘拐されたからなのだけど。その理由はお姉様に可愛がられていたからだ。そして自分は元よりお姉様だって、こんな悪企みに狙われているなんて、思ってもいなかっただろう。
「悪いやつに捕まって、リンチされたりレイブされたり……そんなのに憧れてたんだ」
「…………?!」
 突然の告白に、希美は驚くと同時に、深まりつつあった疑念が、すとんと胸の底に落ち着いたのを感じた。
「でも、おれより弱いやつに姦(や)られるなんて真っ平だ。強いやつを求めて喧嘩(ゴロ)巻いてるうちにスケバンの頭にまでなっちまった」
 希美は、ちろっと楚葉の横顔を窺った。パッチワークのように貼り合わされた乳房に視線が落ちて――乳首の傷に気づいた。すでに治っている、かすかな痕跡。針にしては太い物が突き抜けたような。もしかして、それは釘付き洗濯バサミの痕ではないだろうか。
 いろんな責め道具を試したようなことを、お姉様は言っていた。木ネジを埋め込んだ擂粉木は試したことがない――とも。
 リンチの相手か、ふつうの子を脅して実験したんだろうと思っていたけれど、実験台にはお姉様自身も含まれたいたんじゃないだろうか。
 希美の沈黙を、どう受け取ったのか。楚葉は告白を続ける。
「リンチのときは、される相手に……ええと、感情移入ってのか。学校をサボッてるから言葉も知らねえな。ルビーや黒今浄子になり切って、悪役の角島楚葉を眺めてる――そんな気分だった」
 楚葉の告白は視点がごっちゃになっているけれど、その意味は痛いくらいに分かった。
「だから……おまえが羨ましかったよ。あんなに正直に『虐めてください』って言えるんだからな」
「恥ずかしいです。でも……」
 もしも役割を入れ替えようなんて提案されても、絶対に受け容れなかっただろうと、希美は楚葉の言葉の先を勝手に想像した。けれど、すこし外れていた。
「まあ、おれは……おまえみたいなマゾ一辺倒じゃなかったけどな。おれより弱いやつを虐めて、ぞくぞくしてたのもほんとうだ。言っとくけど、おまえが五月にクラスで受けていたような、じめついたイジメじゃないぞ。力で圧倒して、ええと……マンコ絡みで虐めるようなやつだ」
「じゃあ、あたしが濡らしたのは……お厭だったんですか?」
 お姉様もあけすけな告白につられて、希美はついに禁断の領域に踏み込んでいた。
「いいや。それも羨ましかった。けど……実際にそうされてみて。思ってたのとまったく違ったから……失望かな、戸惑いかな」
「あたしだって……聡音さんに虐められて、悔しいばかりでちっとも濡れたりしませんでした。濡らすのは、お姉様に遊んでいただくときだけです。あ……男の人に姦られるときは、どうしても濡れて……アクメに追い込まれたりするけど……それは、誰にくすぐられてもくすぐったいのと同じです」
 アクメとエクスタシーは違うと言いたかったけれど、実のところ自分でもよく分かっていなかったし。マゾに目覚めたばかりのお姉様を混乱させると考えて、黙っておいた。
「それも……おれには分からないけど。おまえの盾になってたときは、叩かれるたんびにマンコまで痺れてた。クリトリスを挟んだときよりも、ずっとだった……」
 うっとりと、楚葉は口を閉ざした。
 その洗濯バサミも釘付きだったんじゃないかなと、想像してみる希美。もちろん。お姉様の妄想の中で、その洗濯バサミを握っていたのはお姉様自身じゃなく、お姉様に服従している希美でもなく、ジョルゴ17とかゲシュタポの将校だったはずだ。
 そうだ。聡音さんも若頭も嘉良という人も――ゲシュタポだと思い当たった。パルチザンを匿って居所を自白しなかった姉弟。あたしをかばってくれたお姉様。お姉様をかばおうとした、あたし。
 ゲシュタポの犠牲者は、みんな殺されている。殺されなかったのはあの姉弟を含めて、戦争が終わって連合軍の兵隊に助け出された人たちだけ。
 お姉様とあたしは、どうなるんだろう。殺されはしないだろうけど。お姉様は若頭のお飾りの妻にされて、あたしは売春窟へ売り飛ばされて――そんなのは厭だ。若頭のオモチャにされるのは、お姉様と一緒にいられるから、それでもいいけれど。でも、あいつに嬲られるのは虫唾が走る。いっそ、ふたり揃って売春窟へ……どこまでが実際の恐怖で、どこからがただの妄想か、希美は区別がつかなくなってきた。
 希美の妄想からは、重要な展開が抜けている。連合軍による救出。現実に即していえば、葛島組の動きだ。それが明らかになるのは、数章先の展開を待たねばならない。

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 冒頭で「ひでえことになってる」のは、股間をスケバン御用達チェーンで打たれて、小淫唇が三枚に卸されているのです。
 文中の「黒今浄子」「ジョルゴ17」「ゲシュタポ」とかは、Report 5を参照してください→

連吊開脚

 仲間をかばって自らが責められるというのは、定番の展開ですが、マゾ的要素ですが、マゾそのものとは違うのではないでしょうか――などと思いながらも、マゾの真淵に至る経過とし書いています。
 しかし。歩いていて電信柱にぶつかって快感を得る人間など、ほんとうにいないのかしら。
 歯医者さんでゴリゴリ痛くされるのが好きっていう『告白』は、どこぞで御目にかかりました。その場合は「歯医者さん」という加虐者が介在するわけで。
 異性の上司に叱責されて濡らすなんてのも「実話告白」系で御目に引っ掛かりますが。
 日常とは異なる空間のみでマゾ性感を得られる筆者など、まだまだノーマル過ぎて未熟なのでしょうか。


 どれだけ書こうと実践を積み重ねようと、SMの神髄には38万光年の筆者なのであります。


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Progress Report 5:悦虐へのエチュード~スケバンにリンチをねだる未通マゾ

Progress Report 4 →

 リクエスト作品『幼なマゾの契り~闇に葬られた戦災孤児の淫虐体験』を、270枚で仕上げて。
 こちらの再開です。
 突っ走ってます。オーバーランしてます。『前奏』、『独奏』、『協奏』のうち『独奏』パートが終わった時点で407枚。『独奏』はモジュール方式で、いろんな責めシーンを詰め合わせているので長くなりました。『協奏』パートは単体で200枚を割り込むでしょう。としても、600枚クラスですから、長い部類に入ります。
 ちなみに、過去最長は『いじめられっ娘二重唱(前後編)』の929枚です。
 次点が『大正弄瞞』613枚、僅差で『縄と鞭の体育補習』と『昭和集団羞辱史:売春編』が609」枚。


では、今回はストーリイの節目である章です。ここで、ヒロインは悪役令嬢(激違)が真性のサディスチンとは違うのではないかと疑問を持ち――『協奏』パートへとつながります。まあ、この後も『独奏』パート最終章「冬山では雪遊び」で、疑念を深めますが。

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   お姉様の大秘密

 ハイキングの後は、ハイヤーでまっすぐ家まで送ってもらった。いちばん苛酷だった待ち針の傷なんか三日もすれば治って――希美は淋しい想いをしたものだった。
 学校では、水曜日に一度呼び出されただけ。一学期の間は昼休みごとに旧校舎へ駆け付けて、楚葉にオモチャとして遊んでもらうか、そうでない日は番犬としてフェンスにつながれていたのだから、今さら教室でひとりぽつねんと過ごすのはつら過ぎた。図書室へ行けば、他クラスや上級生の好奇の目。校庭の片隅で人目につかないようにして、時間をつぶすしかなかった。良かったことといえば、お昼ご飯を食べられるようになったことくらい。
 冬用の制服は、とうとう上着も下乳ぎりぎり(腕を上げれば確実に見えてしまう)まで切り詰められた。スカートも、さらに二センチ。そんな露出過剰な制服で購買の列に並んで晒し者になるのは、羞ずかしいよりも恥ずかしいが圧倒的でためらってしまう。今さら、またお弁当を作ってと母親に頼むのも気が引けて――登校中に駅の売店やコンビニで買っていた。お小遣いから捻出するのは、問題なかった。アクセサリーとか化粧品は、今の希美には縁がない。休日は、いつ楚葉から呼び出しがあってもいいように、ずっと家にいるのだから。コミックや雑誌は、自分の体験のほうが圧倒的に強烈だから、浮ついた絵空事を読む気にもなれない。レディース雑誌のエッチな記事も同じだ。
 いわば悶々と暇を持て余していた。だから、翌週の火曜日に登校するなり、
「今日はおれの家で遊んでやるよ」
 そう言われたときには舞い上がってしまった。可愛がってもらえるという喜びは当然だが、楚葉はスケバングループの誰ひとりとして、自宅へ招いたことがないというのを知っていたからだ。「おれたちとは真反対」という言い方で、希美は特別扱いされている。それは希美がスケバンの仲間ではなく、楚葉のオモチャだという意味だが――真反対だからこそ、家へ上げてもらえるという嬉しさだった。
 希美は授業なんかほっぽり出して、楚葉について行った。校門を出るとき、風紀指導の箕内先生はもちろん見ない振り。
「おまえ、そのジャージ結構だぶついてんな。下は脱いじまえよ」
 もう、楚葉の遊びは始まっていた。
 希美はためらうことなく(でも、羞ずかしそうにしながら)登校中の生徒が見ている中でズボンを脱いで学生鞄に詰め込んだ。下はもちろん素っ裸だけれど、ジャケットの裾でヒップは隠れている。知らない人が見たら、当然ブルマを穿いていると思うだろう。
 ズボンを脱ぐと、クリトリスのクリップに付いているガラス玉の飾りが大きく揺れて、かすかだけれど絶え間ない刺激を受け続ける。どんなふうに遊ばれるんだろうという期待とあいまって、裾よりも下まで蜜が内腿を伝う。
 バスで視姦されながら十五分。立っていたから、座っている乗客からは股間のガラス玉が見えていたかもしれない。見知らぬ人ばかりだから、恥ずかしさは小さくて羞ずかしさだけだった。
 楚葉の住居は、最近ぽつぽつと見掛けるようになったワンルームマンションだった。狭いけれど、キッチン、バストイレが完備している。学生には高値(ママ)の花で、入居者は独身のサラリーマンがほとんど。なので、平日の昼間は無人に近い。
 部屋に入って。予想していたのとはまったく違うインテリアに、希美は驚くよりもおかしみを感じた。だって――まっ白なレースのカーテン、パステルカラーの整理棚の上にはぬいぐるみとか飾られていたりする。けっこう乙女チックだ。それはまあ……神棚とか刀剣の飾りとかが置かれているとも思ってはいなかったけれど。
「ぼさっと突っ立ってないで、くつろげよ」
 ええと……希美は部屋を見回した。くつろぐといっても、応接セットがあるわけじゃなし、勉強机とベッドだけ。友達同士だって、いきなりベッドに腰掛けるのはお行儀が悪い。
 あたしが特別扱いされているのは、お姉様のオモチャでマゾ牝奴隷だからだ。希美はジャケットを脱いで靴下と三点クリップだけの全裸になり、床に正座した。オモチャの正座は、脚を直角に開く。
 そんな希美を見下ろしながら、楚葉も制服を脱いだ――下は、ブラジャーとパンティだけ。きちんとシュミーズを着ける子なんて少数派だし、真冬でもブラウスを着ない子は、さすがにお嬢様学校の百合香学園には少ないけれど。部屋着を着ないのは楚葉くらいだろう。希美だって、家ではまともな格好を取り繕っている。
「ちょっと待ってな」
 楚葉が腹這いになって、ベッドの下に腕を突っ込んだ。だいぶん追い付いてきたとはいえ、まだ桃と無花果くらいはボリュームの違う楚葉のヒップが、希美の目の前でもこもこと動く。肌にぴっちり貼り付いたパンティは、硬派のスケバンにふさわしく白無地の木綿。
 あまり見つめていてはお姉様に失礼と、部屋の中を見回すと――カラーボックスのひとつに、コミックの単行本がぎっしり詰まっていた。『ズボンの騎士』、『メコメコ・アザアス』、『ジョルゴ17』……希美はどきんとした。シリーズ物のコレクションが一致していたからだ。
 『ズボンの騎士』は、お姫様が男装して騎士になっているお話。悪大臣に囚われて、縛られて地下牢に監禁されたり、下着姿にされて女とばれそうになったり。鞭打ちの拷問シーンもある。
 『メコメコ・アザアス』は男の子向けのコミックで、主人公は現代の世界で活躍する黒魔法使い少女。薄気味悪いとか虐められて教室でストリップショーをさせられたり、連続少女誘拐犯に捕まってあわやのシーンとか。どちらも最後は黒魔法で逆転するけど、その部分には興味がない。
 『ジョルゴ17』は青年向け。世界を股に掛けて活躍する暗殺者。女スパイの拷問、被差別民族の少女へのレイフ、冷徹な女性将校がジョルゴに抱かれようとして娼婦に成りきったり。
 どのコミックも、希美の妄想を掻き立てるストーリーが満載。
 お姉様はサディスチンなんだから、女性を虐待する男の側に感情移入して読んでいると考えれば、不思議はないのだけれど……コミックとは別の棚に一冊だけぽつんと置かれている古い学習雑誌に気づいて、希美は心臓が止まりそうになった。
 戦争の悲劇の特集号だ。その中に、パルチザンを匿ってゲシュタポに捕まった姉弟のエピソードがある。下着だけにされて(というのは、子供向けの配慮に決まっている)監禁されて、毎日のように拷問されて……古本屋でこの本を発見したときは、その場にへたり込んでしまった。
 この本が発行されたとき、お姉様は(ええと……)まだ少学校低学年だったはず。先輩のお下がりだろうか。だとしても、それを大切に残してあるということは……?
 お姉様はほんとうにサドだろうかと疑ったことが、これまでにも二三度あった。まさか、まさか、もしかして、お姉様は、ほんとうは……
「よし、これで全部だ」
 どさっと二つの(わりと小さな)段ボールの箱を目の前に置かれて、希美は我に還った。
「どれで遊んでほしい? 好きなのを幾つでも選べよ」
 箱の中身は、いろんな種類の縄、大小の擂粉木、希美の初娼売のお金で買った手錠、首輪と鎖、釘を植えた洗濯バサミ。レディース雑誌でもたまに特集号があったり、楚葉に引きずり込まれたオトナの玩具屋でも売っていた、バイブとかピンクローターとか。短い鎖でつながれた小さな四つの首輪は手と足に嵌めるのだろうか。イチジク浣腸とか、ものすごく太い蝋燭とかも。
 呆然と眺めているうちに、希美はあることに気づいた。手錠と木ネジを貫通させた擂粉木と釘洗濯バサミは新しいけれど、ずいぶんと使い込んだ物も交ざっている。あの綿ロープなんて、くたびれているし薄汚れている。
 サディスチンのお姉様が、あたしみたいなマゾ娘でなくても、無理強いに女の子を可愛がったとか、リンチに使ったとか考えれば、おかしなところは何もないのだけれど。あんなにたくさん遊んでくれたのに、なぜあたしには一部しか使ってくれなかったんだろう。他の子に使ったお古は避けてくれたのかな。でも、釈然としない……
「まさか、全部遊びたいなんて欲張ったことを言うんじゃないだろうな」
 楚葉にからかわれ、希美は真剣になって、遊んでもらうための小道具を選びにかかった。
 十分ほども迷った挙げ句に選んだのは。多分拘束に使うんだろう革ベルトがこんがらかった衣装(?)と、四つの環と鎖の組み合わせと、釘を植えていない普通の洗濯バサミを小箱ひとつ分と、大小のバイブと、もしかして道に使うのかなと期待して極細のと、洗濯バサミと二者択一になるのかなと迷いながら大きなスポイトとローターを組み合わせたやつと、四角い箱にノートサイズのパッドと四本のハンドルが付いた強力マッサージ機と、蝋燭と……
「そこらへんでやめとけ」
 楚葉に止められなかったら、段ボール箱を二つとも空にしていたかもしれなかった。
「まったく欲張りやがって」
 楚葉がうんざりしたように言うのは演技だと、希美には分かる。
「それじゃ、おれも欲張って、これ全部一度に使ってやる」
「はい、ありがとうございますッ」
 今の希美の「ありがとうございます」は強いられてではなく、心の底からのものになっている。恐怖と不安は残っているけれど、悦虐への期待がはるかに強い。
「まずはケツ穴を綺麗にして来い」
 そう言って楚葉はイチヂク浣腸を二つ、希美に放って寄越した。
「シャワーヘッドは、ねじれば取り外せるからな」
 希美はイチヂク浣腸を胸に抱いてバスルームへ行った。都合の好いことに、トイレもあるユニットバスだった。
 三点のクリップは外して洗面台に置いて。バスタブの中にしゃがんでイチヂク浣腸を二つとも注入したのは、万一に粗相してもすぐに流せるからだった。
 便意が募ってきても、説明書にある通り十分は我慢する。時計がないので、ゆっくり六百まで数えた。
 汚しては申し訳ないので便座を上げて、尻を便器に嵌め込んで。思いっ切り排出して、綺麗に洗って。
 お姉様はシャワーを分解しろとおっしゃってたのだから。ホースの先をアヌスに押し付けて湯をたっぷり、腹を手で触って膨れたのが分かるまで注入した。これは我慢なんかできない。大急ぎで便器に座った。
 洗濯バサミにしてもスポイトにしても邪魔になるので、三点クリップは置き去りにして、まったく生まれたまま(に、性器の入墨を飾って)の姿で、バスルームを出た。
 楚葉も準備を調えて待っていた。黒いビニールレザーのホットパンツとフルカップブラ。どちらもいちばん盛り上がっている部分に縦のジッパーが付いている。今は閉じているけど、開ければマゾ牝用のコスチュームにもなるんだろう。
「直立不動ッ」
 楚葉の軍隊調の掛け声で、希美は足を真横に開いて背筋を伸ばし肘を張って両手を後ろで腰の高さに組んだ。何をされても姿勢を崩してはいけない。スケバン流の直立不動だと教わっているが、七人集の誰も、こんな姿勢で立っているのを見たことがない。自分を辱しめるために考え出されたんじゃないかと、希美は疑っている。
 それにしても――と希美は、お姉様への不遜な疑念を別の感心で上塗りする。オトナの玩具は暴利だ。それをこんなに揃えるんだから、あたしとは桁違いのお小遣いなんだわ。
 楚葉が最初に手にしたのは、革ベルトのこんがらかったやつだった。ほぐすと大きな網目になっている。網目のひとつを希美の首に通して全体を引き下げ、そこから先は太めのベルトが二本重なっている部分を股間にくぐらせて背中へ引き上げ、首の後ろの金具に留めた。背中側のベルトは三つの中空パイプに通されている。網目の両端から垂れているベルトは背中へ回して、縦のベルトに絡めて折り返し、網目の両端に三つずつある金具に留める。
 それを上から下へ繰り返される度に、胴は締め付けられ乳房は絞り出され、股間に食い込んでくる。網目からは肉がはみ出て、まるでボンレスハムのようになった。希美は肥っていないから、あまり食べ出はなさそうだが。
 ハーネス(と、楚葉が言った)が終わると、四つの環と鎖で手足の拘束。希美を膝立ちにさせて手首と足首に革の環を巻いて金具で閉じる。そのまま後ろへ倒されると、起き上がれなくなった。縛られてはいないのだから、ある程度は四肢を動かせるが、それはまさしく無駄な足掻きにしかならず、サディストの目を愉しませるだけだ。
 楚葉は希美をあお向けにしてから、三番目の小道具に取りかかった。大小と極細のバイブ。足首を鎖で引き付けられているから、希美は嫌でも膝を立てていなければならない。足を開かせるのは簡単だ。
 すでに希美のヴァギナは濡れそぼっている。楚葉は股間を鎖(とざ)しているベルトを緩めもせずに、二本を左右に掻き分けて大きいほうのバイブを突っ込んだ。
「ああああッ……」
 悲鳴ではなく、愉悦の叫び。
 同じようにして、小さいほうはアナルへ。
「い、痛いッ……」
 あお向けのまま手探りで突っ込まれたので、角度が合わなかったのだろう。それでもやすやすと咥え込んだ。
「こっちは初めてだったよな」
 太いバイブで左右に割られている縦ベルトの隙間に、最後の極細バイブを、楚葉が差し込んだ。上下左右にこねくって※道口を探る。
 おし●こが出る穴が正確にはどこにあるか、希美は自覚したことがない。それでも……つぷっと凸と凹とが嵌まり合うのは分かった――と同時に。
「ひゃああっ……」
 チリチリッと焼けるような痛みを感じて、希美は反射的に腰を引いた――が、床に押し返されてずり上がってしまい、※道に入りかけていたバイブを自らこねくる結果になった。灼熱の激痛。鞭や針とは違って、軟らかな体内を引っ掻かれるような不快な痛みだった。
「痛い、赦してくださいい……」
「動くからだ。じっとしてりゃ、たいしたことはない。むしろ、ケツマンコより早く味を覚えるぜ」
 誰かをそういうふうに調教した経験があるような口ぶりだった。
「まだ洗濯バサミも蝋燭も業務用マッサージャーも残ってるんだぜ。これしきで騒ぐんじゃねえ」
「だって……おし●この穴を虐められるの、初めてだから」
 これまでだったら謝るか黙ってなすがままにされていたところを、甘えるような響きで口ごたえしたのは――漫画の趣味が完全といっていいほどに一致していた親近感の故(ゆえ)だったろうか。
「今日は、あれもこれも初めてにしてやるぜ。そういうふうに、おまえが道具を選んだんだからな」
 一方的に宣言して。楚葉は一気に極細バイブを※道の奥まで押し込んだ。
「痛ッ……」
 いきなりのことで緊張する暇(いとま)がなかったせいか、痛くすぐったいだけで、さっきのはなんだったんだろうかと首を傾げるくらいに、痛みは少なかった。
 三本のバイブを挿入し終わると、楚葉は改めてハーネスを引き絞って、ベルトを陰裂の奥深くまで食い込ませた。
「くううっ……んんん」
 バイブがこねくられて下半身の三つの穴が側面から刺激され、違和感と官能を掻き立てた。
「こいつは、まあ、こんなところかな」
 洗濯バサミは、ハーネスにくびられた乳房の麓に放射状に飾られていった。ちっとも痛くなかったのだが。
「おれにゃ、美術のセンスはねえや」あ
 鏡で見せられて、希美も同意せざるを得ない。乳房は外へ向かって引っ張られて、ぺしゃんこ。ボンレスハムから巨大なヒラタケが生えているみたいな惨状あだった。
「まあ、画竜点睛があるからよ」
 大きなスポイトを乳首とクリトリスに吸着させた。
 真空に吸い出されて、乳首もクリトリスも痛い。どんどん充血してくるのが、疼きで分かる。
「さて……いよいよだぜ」
 何がいよいよなのかと疑問に思ったときには。
 ヴヴヴヴヴッ……
 ウィイイイイ……
 ニュオンニュオン
 三つのバイブが一斉に振動し始めた。
「えっ……やあああああああッ……!」
 これまで、中をこねくられたり出し挿れされたことはあっても、激しい振動を受けた経験はない。一瞬で思考が消し飛ぶほどの……快感だった。
 さらに――スポイトまでが小刻みに振動し始めた。
 ブルルルル……
「きゃああああっ……?!」
 軽く触れられただけで全身にさざ波が立ち、つねられれば絶叫する敏感な部位。そこに加えられる、終わることのない微妙な高速の刺激。
「いやあああっ……なに、これ?!」
 ほとんど垂直に屹立した急坂を、ロケットのように翔け昇っていく。
「いよいよ、真打の登場だぜ」
 のけぞり返り、鎖を引き千切らんばかりに手足を突っ張って悶える希美の下腹部に、業務用マッサージャーの大きく四角いパッドが押し当てられた。
「逝っちまいなッ!」
 ハンドルにのしかかるようにしてマッサージャーを保持しながら――パチッ、楚葉がスイッチを入れた。
 ドゴゴゴゴゴゴ……何かの工事が始まったかのような大きな音とともに、本体がぶれて見えるほどの圧倒的な振動。
「ぎびひいいっ……や、やめ……死んじゃう、死んじゃうよおおお!!」
 すでに弓なりになっている希美の裸身が、いっそう深く反り返って、びくんびくんと腰が跳ねて。野太い咆哮が、か細い喉から吐き出された。
「ふいいい……」
 どさっと横ざまに崩折れて、ぴくぴくと全身を痙攣させている希美を見下ろして、楚葉が長々と溜め息をついた。
「これが、本物のアクメってやつか」
 羨ましいと、呟いて。希美を元のブリッジの姿勢に起こした。バイブもスポイトも、まだスイッチを入れっぱなしにしている。
「ここをさらに責めたら、どうなるんだろ」
 楚葉は、希美が選んだ最後の小道具――百目蝋燭に火を点けた。
 失神している希美の臍を狙って、炎が肌に触れそうなくらいまで、蝋燭を傾けた。つぷっと熱蝋が臍の穴を埋める。
「熱いッ……」
 一発で希美は目を覚ました。
 ぽつん、ぽつん、ぽつんと、蝋滴がゆっくりと股間に近づいていく。希美がもがく。しかし、その動きは――まだ蝋に覆われていない新しい肌を炎の下に曝す結果となる。
 クリトリスはスポイトに、淫裂はバイブに保護されている。楚葉は外淫唇が埋没するまで蝋を垂らし続けた。
 希美にしてみれば。耐えられないほど熱かったのは最初だけで、冷えた蝋の上に熱蝋が重なっても、じんわりと適度に熱くなるだけで、中途半端に気持ち好いだけだった。
 蝋燭が左右に揺れながら乳房に向かう。新しい肌に垂れる熱蝋は、突き刺さるような熱痛を希美に与えてくれるが――それでも、皮膚のすぐ下で止まってしまう。
 さっきの絶頂と同じだと、希美は思った。
 ものすごい、これまで経験したことのなかった、苦痛を伴うほどの快感だったけれど。皮膚をすっぽり包んで締め付けられるような感じで、身体の奥までは届かなかった。
 鞭打ちや針の苦痛は違う。背骨にまで突き抜けるような苦痛と、その奥から滲み出てくる凶暴な快感があった。
 さっきのバイブとスポイトで得られた絶頂と、綱渡りで達した絶頂と、どちらかひとつを選べと言われたら――希美はためらいなく後者を選ぶだろう。
「ひいいっ……熱い」
 洗濯バサミで引き広げられた乳房の上に熱蝋を垂らされて希美は叫んだが、ずいぶんと可愛らしい、余裕のある悲鳴でしかなかった。
 それは楚葉にも分かった。
「もうちっと正気づいてから責めるんだったな。おれも、ここまでの経験はないから……勝手が分かんねえや」
 蝋燭の炎を消して、バイブとスポイトのスイッチも切った。
 まだ絶頂の余韻にたゆたっている希美のブリッジを眺めながら、楚葉は煙草を吸った。いつもになく煙を肺まで吸い込んで、だらしなくも噎せてしまった。

 三十分ばかり放置してから、楚葉は希美を拘束から解放した。バスルームに連れ込んで、手ずから洗ってやる。洗いながら、指で希美を優しく可愛がる。乳首を転がしクリトリスを刺激し、ヴァギナをくすぐる。反応が鈍いので、いつもの流儀に変えた。乳首に爪を立てて引っ張りクリトリスをつねりヴァギナとアヌスをこねくった。
 希美は苦痛を訴えながら――下の口は正直だった。
 さらに、楚葉はオモチャをベッドまで持ち込んだ。
「たっぷり愉しませてやったんだから、お返しをしてもらうぜ」
 膝を立てて股を開いた。
「フェラチオは上達したようだが、クンニはしたことがないだろ」
 練習台になってやるからおれを逝かせてみろと、初心者には無理難題に近いことを言う。
 それでも希美は、喜び勇んで楚葉の股間に顔を埋めた。
 お姉様の大切なところを舐めさせていただけるなんて――希美は感激していた。舐めるだけじゃなくて、舌を挿入するとかもしなくちゃいけないんだろうな。
 レズビアンのテクニックなんて、レディース雑誌にも書いてない。少女漫画にはそれらしい描写もあるけれど、キスと薔薇と白い光線だけ。
 オナニーをするときの指の動きを舌に置き換えればいいんだろう。処女だった頃と今では、ずいぶんと違ってきたけど――お姉様は、当然絶対に経験済みよね。
 希美は、自分よりも小さく色も薄く縁が滑らか(希美のは、綱渡りでぎざぎざになってしまった)な小淫唇を舐めながら、舌をだんだんと上へずらして、包皮にくるまれたクリトリスに口づけしてから、実核を吸い出した。
 ぴくんと楚葉の身体が跳ねたのに気を良くして――ずぢゅうううっと啜ってみた。
「あっ……うまいじゃねえか」
 立て続けに楚葉の裸身が跳ねる。ずいぶんと初心(うぶ)っぽい反応だった。
「舐めるばかりで手を遊ばせてるんじゃねえよ」
 乳房も愛撫しろという意味だろう。希美は回教徒が礼拝するような這いつくばった姿勢で両手を上へ伸ばして、小さな両手には余る乳房を下から押し上げるようにして愛撫した。
 自分の乳房とは違って、柔らかい餅をこねるような感触だった。
 反応が薄いので、乳首まで指を伸ばして摘まんだ。ぴくんと胸が動いたが、クリトリスよりは効いていない。
 どうしようかと戸惑う。本物のペニスでも擂粉木でも、それ以上に毎日のペニスバンドで鍛えられている自分でさえ、まだクリトリスの快感のほうが好きだ。お手軽って意味もある。ほんとうに追い込まれたときのヴァギナ感覚は、ずっと重厚だけど。
 それでも。お留守にしては失礼よねと考えて。希美は舌先で膣口を探り当てると、中へ挿れようとした。浅い位置で柔らかな壁に突き当たった――と感じたときには、腰を引かれていた。
「おまえと違って、おれは中が苦手なんだ。もうちょい上の小さな穴のほうが好きなくらいだ」
 うわあ。※道口が好きだなんて、お姉様もずいぶんと変態だわ。スケバンらしくないな――としか、希美は考えなかった。まさか処女かもしれないとは、疑わない。
 それから延々三十分も、舌が動かなくなるまで奉仕を続けたけれど。希美はお姉様を逝かせることはできなかった。

 これも、楚葉には珍しく。遊びが終わっても希美を追い出そうとはしなかった。
 自分は下着を着けて、希美には全裸に三点クリップを付けさせて。
「おまえな、新体操部に戻ってちゃんと練習しろな。顧問と部長にはナシをつけてやるから」
「お姉様……」
 希美は、泣き声になった。捨てられると思ったのだ。
「今度の文化祭でよ、ちょいとばかし学校に貢献しようと思ってよ」
 最悪の予想とは、まるで方向が違う話になってきた。
「こないだの体育祭で分かっただろ」
 と言われても。希美は素肌に体操シャツとブルマを着て、教室から見学していた。ペニスバンドを着けたまま激しい運動をするのは、それほどの苦にも感じなくなっていたけれど。そんな希美と肌触れ合わんばかりに座るのは厭だと、学年全体の無言の圧力。体調不良を申し出て、教師もほっとしたというのが実情だった。両親は希美を見放しているから、見学には来てくれていないので、安心してサボれた。
「父兄証を入手したり偽造したり、助平親父もナンパ野郎も、わんさか押し寄せたんだぜ。文化祭は生徒との触れ合いが体育祭より簡単だからな。毎年、先公どもは頭痛を抱える羽目になる。まあ、一部の生徒は喜んでるんだけどな」
 今年は、そういう不逞の輩を一般生徒から遠ざけるのだと、楚葉が言った時点で――不逞の輩は特殊生徒に近づけるつもりなんだと、それくらいにはお姉様の意地悪さ(と優しさ?)を理解している希美だった。
 希美が未経験の新体操を目指したのは、あられもない衣装で観客の前で、大股開きだのそそるような仕草だのを披露する種目だからだ。不逞の輩を惹き付けるにはうってつけだった。
 そうして翌日から、希美は部活を再開したのだった。
 基本の身体作りとかは素っ飛ばして。特定の演技だけを、なんとかサマになるまで指導してもらう。このときだけは、ペニスバンドを抜いても良かった。いよいよ文化祭が近づくころには、自発的にわざと挿れたままにして快感を愉しんだりもしたけれど。
 部活が終わっても下校せずに――体育館で、ペニスバンドもクリップも無しで待機。スケバン流直立不動だったり、開脚正座だったり、足の親指とクリトリスを長いゴムでつないで頭に水バケツを乗せたり――日替わりメニューは、楚葉の指示だった。
 午後十時ごろに、市内のパトロールを早めに切り上げて戻って来た楚葉から、本番演技の特訓を一時間ほど受けて。それでようやく、希美の一日は……終わらない。三点クリップで装飾して、下脱ぎジャージでヒップと股間を気にしながらバスと電車を乗り継いて帰宅するのも、楽しく羞ずかしい日課だった。
 いきおい、遅刻どころか午後登校なんて日もあった。
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$こうず5

 ここで出てくる学習誌は、筆者の実体験に基づいています。こういう記事が、かつては学習誌に載っていたりしたのです。
 それは、ともかく。PLOTよりも責めが過激になってきています。
 三穴同時なんて『協奏』パートで予定していたのに、すでに全裸ハイキングでやらかしちゃいました。予定部分をどう変えるかは、まあ腹案はあるものの、書きながら考え直すかもしれません。

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